潜水艦関連3題

 例によって直接関係ない短い記事を3つまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20131112/18141013.html


アメリカメディア:中国、4隻の093型原潜を保有 騒音は依然非常に大きい

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国はまださらに一歩原潜の質を向上させる必要がある」)

【グローバルネット総合報道】 アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイト11月5日の報道によれば、中国は最近、091型「長征1号」(NATOのコードネームは「漢」級)攻撃型原潜を解体したことを確認した。この潜水艦は中国第1隻目の攻撃型原潜でもある。

報道は、091型原潜は1974年から設計、建造が開始され、1980年代中期になってやっと就役を開始し、潜水艦のソナーおよび多くのその他の電子設備は外国の供給商から輸入し、とっくに時代遅れだったが、それでも当時中国唯一の原潜だった、とする。中国には現在潜水艦の原子力動力方面で依然非常に多くの問題があり、091型潜水艦は特にそうで、現在依然就役するこの型の潜水艦は3隻しかない。その主要な問題は航行中の騒音が非常に大きく、ごく容易に西側の探知計測機によって発見されることである。だが何十年来、091型は常に止まることなく改良されているようで、港を離れることはごく少ない。

報道は、1974年から1991年の間に、中国は全部で5隻の091型潜水艦を建造したが、現在2隻はすでに退役し、また現在1隻は原子力動力装置および武器システムを取り外されている、とする。現在就役中の4隻の第2世代093型原潜(NATOのコードネームは「商」級)の騒音は依然非常に大きい。だが中国はずっと原子力動力および非原子力動力の潜水艦を同時に発展させることを計画し、現在まさにディーゼル動力潜水艦の開発を継続しているところである。(実習編集翻訳:孫玲莉 原稿チェック:聶魯彬)

(頑住吉注:2ページ目)中国は原潜の技術方面でアメリカとまだ比較的大きな隔たりが存在する

(頑住吉注:3ページ目)中国の原潜の数は依然不足している

(頑住吉注:4、7、8ページ目)アメリカ最新のバージニア級原潜の性能は先進的である

(頑住吉注:5ページ目)アメリカのバージニア級原潜は廉価版シーウルフ級であるとされる

(頑住吉注:6ページ目)ロサンゼルス級改良型は依然アメリカ原潜の主力である


 「093型原潜の騒音は依然非常に大きい」というのは内部関係者の話などを間接的に知り得たのか、それとも試験航海しているところにアメリカの原潜が実際に近づいて確認したのかによって信憑性が大きく変わってくると思われますが。

http://military.china.com/news2/569/20131112/18142251.html


ロシア、第5世代潜水艦の概念を発表 非原子力動力を採用する可能性が高い

[タス通信2013年11月11日の報道による] ロシアのルビー設計局が明らかにするところによれば、ロシアの第5世代戦略・攻撃潜水艦は非原子力動力を採用し、かつ構造はよりコンパクトで、ステルス性がより良いものになる可能性が高い。

大型原潜は過去および現在の発展の趨勢であり、より先進的な技術と効果の高い建造方式を採用しているため、未来の原潜の発展の趨勢は小型化であり、現有の潜水艦に比べてステルス性がより良く、かつ新たな発電器グループを搭載し、甚だしきに至っては完全電動レイアウトを採用する可能性がある。

ルビー設計局のある設計人員はさらに、非空気依存推進装置(AIP)が伝統的な原子力動力装置に取って代わり、もって潜水艦により良いステルス能力を獲得させることが最もあり得ることだ、と明らかにする。新型の非空気依存推進装置は第5世代潜水艦が水面に浮上して酸素を補給する必要をなくさせ、かつ原子力動力装置のように不断に冷却ポンプを動かして騒音を発生させる必要がない。航続力の上では、新型非空気依存推進装置は1ヶ月、甚だしきに至ってはさらに長い時間を保障できる。

最後に、ルビー設計局は第5世代潜水艦は今後10〜15年で建設に入る可能性がある、と明らかにした。

現在ロシア海軍の潜水艦部隊の主力は第3世代潜水艦であり、その第4世代潜水艦「ボレイ」級と「YASEN」級はやっと就役したばかりである。(中国船舶情報センター 楊清軒)


 非常に興味深いんですが、ロシアは現在まともなAIPシステムが作れず、中国に頼ろうとしているようなレベルですからな。

http://military.china.com/news2/569/20131112/18142466.html


ベトナム、第1隻目のロシア製「キロ」潜水艦を受領 艦員の訓練、すでに半年余り

[「週刊ジェーン安全保障業務」11月11日刊の報道] ベトナム海軍は11月7日、ロシアのAdmiralty造船工場から第1隻目のロシア製636型の改良型「キロ」級潜水艦「ハノイ」号を受領した。この潜水艦は11月中旬よりベトナムまで輸送される。

タス通信の情報によれば、この潜水艦は2014年1月にベトナムのカムラン湾に到着し、その時正式にベトナム海軍に就役する。

正式な引き渡しの前、「ハノイ」号潜水艦は成功裏に7月から開始された期間3ヶ月の航海試験を完成させ、ベトナム海軍の艦員も4月から関連の訓練を開始している。

ベトナムは2009年中期にロシアにこれら6隻の改良型「キロ」級潜水艦を発注し、価格は約21億アメリカドルで、もし武器システムや関連の保障基礎施設などの経費を包括すれば、その総額は32億アメリカドルにも達する。計画によれば、これら6隻の潜水艦は2016年には全て引き渡される。

第1隻目の「ハノイ」号は2010年8月に建造が開始され、第2隻目の「ホーチミン市」号は2011年9月に建造が開始され、2012年12月に進水し、2014年に就役すると見られる。第3隻目の「海防」号は2012年に建造が開始され、近い時期に進水する。

この潜水艦は排水量が3,100トン、航行速度20ノット、最大潜水深度は300mに達し得、艦には52名の艦員を搭載することができ、533mm魚雷発射管、魚雷、機雷、3M-54クラブ(Kalibr)巡航ミサイルなどの作戦武器を装備し、主に水深の浅い区域の対艦および対潜作戦任務を執行する。(中国船舶工業総合技術経済研究院 呉小蘭)


 これらの潜水艦は中国に販売したものより高性能だとか、引き換えにベトナムがロシアに潜水艦基地を提供するなんていう話もありましたね。ちなみに「あれ、『ヴィックラマディヤ』の到着はもっと遅かったのでは」と思って見直すと、9月29日のコラムに、「11月15日にインドに引き渡され、2014年2月にインドに到着することになる。」とありました。普通潜水艦の水上航行速度より空母の方が速いと思うんですが、この潜水艦は極東からベトナムに向かうんですかね。たまたま気付きましたけど「ヴィックラマディヤ」は明日引き渡し予定ですね。まあこれ以上遅延することはないと思いますが。
















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