中国の潜水艦の静穏性がロシアのキロ級を超えた? その1

 中国の潜水艦は騒音が大きい、という定説は過去のものになるんでしょうか。2回に分けます。

http://military.china.com/important/11132797/20170922/31499751_all.html#page_2


専門家:次世代潜水艦の根底から覆す性質の革命は中国の技術によって巻き起こる!

中国の声「国防時空」北京9月21日電(記者 李鵬):今期の「週末点呼」で、我々が関心を注ぐ話題は:

中国の潜水艦の静音レベルが記録を破った。少し前中央テレビの「対話」コーナーは中船重工の潜水艦総設計師である呉崇建をインタビューした。インタビューの中で呉崇建は、中国の通常潜水艦の運用水準は「大洋のブラックホール」との美名を有するロシアのキロ級潜水艦をすでに超えている、と言及した。この情報がひとたび出るや人を興奮させたが、キロ級は30年前の古い潜水艦で、キロ級を超えたのは決して誇るに値しない、とする声もある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのキロ級潜水艦」)

陳虎:ここで私はちょっと語りたいのだが、我々の潜水艦の総設計師が語ったのは静音水準がキロ級を超えたということだ。キロ級は確かに30年前の古い艦で、この艦のその他の技術の非常に多くの方面に関しては我々は問題なくこの艦を超越でき、例えばソナー技術、動力システムの技術といったものである。だがキロ級の静音技術はその比較的突出した指標というべきで、潜水艦の総設計師がキロ級の静音水準を持ち出して我々の潜水艦の静音水準の参照とした、ここにはきっと彼なりの道理があるはずである。

ここ何年か西側のいくつかの新たな潜水艦も出現すること少なくなく、主にヨーロッパのいくつかの国で、こうした国の彼らの潜水艦の運用水準とキロ級を相互に比較するなら一体どのようだろうか? 実は我々はある潜水艦の騒音水準を語るが、これはあらゆる国の海軍にとって常に高度の機密の事情であって、このため我々は現在の公開資料の中にいかなる先進的な潜水艦の騒音の実際の数字化された記述も見ることはない。皆いくつかの形容詞を用いてこれの静音水準がどれだけ高いかを記述したものである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「フランスのスコルペヌ級通常潜水艦の3D構造図」)

西側の多くの潜水艦は非常に新しいが、その静音水準は必ずしもキロ級を超えておらず、例えばドイツの潜水艦、フランスのスコルペヌ級潜水艦である。我々が言いたいのは、フランス、ドイツといった国の潜水艦建造はまず輸出のため、売るためのもので、このためそれが追求するのは決して性能が最もよいものではなく、コストパフォーマンスが最も良いものだ、ということである。言い換えれば、私は最も良いものは求めないが、この価格水準はきっと買い手が受け入れられる必要がある。だがロシアは違い、ロシアが作る潜水艦の主要なユーザーは自らの海軍で、彼らがまず求めるのは自らが戦争に用いることであって、売って金を得ることではない。このためそれはいくつかの指標の追求の上でただ単に廉価を追求するのではなく、より多くそれが追求するのは物が良いことである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ドイツ海軍のU-212型潜水艦」)

ならば、通常潜水艦の騒音水準とは、一体どんな概念なのか?

陳虎:通常潜水艦の騒音水準と言えば、実は通常潜水艦は低速巡航の中では、その騒音水準の低さは皆の想像をはるかに超えている。何故なら低速巡航の過程で、潜水艦内部には何らのより多くの騒音源がないからである。最も突出した騒音源であるモーターには何らのより多くの騒音はなく、補助機械にはいくつかの騒音があるが、低速巡航の大部分で補助機械は停止できる。主要な騒音源はスクリューから来る水動力学的騒音だが、大直径、低速のスクリューを使用する時、低速航行時のスクリューの回転速度は甚だしきに至っては毎分100回転未満だろう。この時その騒音水準の低さは想像を超えると言ってよい。このため通常潜水艦の騒音低下が真に考慮する必要がある2方面の問題は、第1がシュノーケル、ディーゼルエンジンで充電する時、ディーゼルエンジンの騒音を制御することである。第2にもしあなたの騒音水準が非常に低く、相手方がパッシブソナーを使用して捜索できない時、アクティブソナーを採用して捜索したら、あなたはどうするか?

我々は前者の問題を知っている。つまりディーゼルエンジンの問題は現在の技術では二層ないし多層の減震フロートを使用し、後者の問題の比較的通用している方法は消音スレートの敷設である。だがこの2つのものはいずれも非常に大きな体積と重量の代価を支払う必要がある。このため我々はロシアのキロ級潜水艦のその他のいくつかの性能指標を見るといずれも決して突出していないが、その図体は非常に大きく、排水量は非常に大きいのを見るのである。比較すると、ドイツの潜水艦はコンパクトに作られ、非常に小さい。このためここで、ロシアの潜水艦はカギとなる重要指標の上で代価を惜しんでいない、ということが分かる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ドイツの209型潜水艦」)

例を挙げて語れば、ドイツのこれも古い艦、例えば209型潜水艦であるが、その動力システムには1台のメインモーターしかなく、高速の時であろうと、低速の時あろうと常にこのモーターを使うが、技術は先進的か否か? 確かに先進的で、高速の時に用い、低速の時も用いることができ、それが高速低速の両方の速度の時の効率の隔たりがあまり大きくないだろうことを説明する。その他のモーターがないことはこのメインモーターの信頼性が非常に高いことを説明し、このためあえて1台のモーターを全推進システムの唯一のメイン動力として用い、これは技術の上で確かに凄く、ロシアには達成できない。



















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