中国の「戦略小銃」関連2題

 名称すらまだはっきり分からないんですが。

http://military.china.com/important/11132797/20140314/18393636.html


アメリカメディア:中国版「理想の兵個人作戦武器」を明らかに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の戦略小銃」)

参考情報ネット3月14日の報道 アメリカメディアの言によれば、中国はすでにアメリカと韓国のグループに加入し、アサルトライフルとコンピュータ制御の20mmグレネードランチャーを一体に組み合わせた武器を研究開発済みである。

アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイト3月10日の報道によれば、アメリカは1990年代には早くも、いわゆる「理想の兵個人作戦武器」(OICW)の研究開発に着手し、このプロジェクトは後にXM-25プロジェクトに発展した。中国が研究開発するこの種の武器の名はZH-05で、韓国の類似の武器の名はK-11である。この3種の武器の間には非常に大きな差異がある。

報道は、米韓両国はいずれもコンピュータ制御のグレネードランチャーにマガジンを配備し、中国のZH-05のグレネードランチャーは単発武器であり、毎回の発射後20mmグレネードを手動装填する必要がある、とする。ZH-05はこのため3種の武器の中で最も軽い機種となり、フル装填(1発の20mmグレネードと20発の5.8mm弾薬を装填したマガジン1個)時の重量は約5kgである。

アメリカのXM-25はアサルトライフルの部分を放棄し、グレネードランチャーの口径を25mmまで増大した。このようにすれば、4発のグレネードを装填したマガジンを装備するXM-25の重量は5.5kgとなる。韓国のK-11は20発の5.56mm弾薬と5発の20mmグレネードを装備した時の重量は7.2kgである。

報道はさらに、XM-25は3種の武器の中で唯一戦闘中にテストを受けたことがあり、これはアフガニスタンの戦場で大きな成功を獲得した、とする。このことはアメリカ陸軍に、この武器をM-25の名称で2014年に正式就役を開始させるよう要求することを促した。だが八方手を尽くして2013年の軍事費支出を削減するアメリカ議会は、M-25プロジェクトの全部の経費を切り捨てた。陸軍サイドは方法を講じて充分な資金を集め、もってM-25プロジェクトを留保するのに便とし、かつこの金を用いて1,100挺のM-25を生産することを希望している。現在、M-25の単価は3.5万アメリカドルで、1発ごとの25mmグレネードの価格は55ドルである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国の戦略小銃」です。)

報道によれば、2011年に第1ロットのテストバージョンのXM-25がアフガニスタンの戦場に出現して以来、この武器は歩兵の熱烈歓迎を受けた。特殊部隊はこの武器の優先使用権を持ち、何故ならこれは特殊作戦任務の中で大いに力を発揮し得るからである。

報道は、もし陸軍が方法を考えて第1ロットの生産費用を支払うことができたら、歩兵分隊ごとに1挺のM-25が配備できる、と考える。1個歩兵大隊には27個分隊があり、1,100挺のM-25はアメリカ陸軍のあらゆる歩兵分隊に装備するには充分でないが、あらゆる歩兵がM-25の使用方法に関する養成訓練を受けられることを保証し、また充分なM-25を作戦任務執行を準備する部隊の使用に供給することを確保するには足りる。

韓国は2009年、20mmグレネードと5.56mm弾薬を同時に使用できるK-11多用途小銃を研究開発し、製造コストは1.4万アメリカドルであると明らかにした。K-11は1挺の5.56mm小銃と1門の20mmグレネードを発射できる(かつコンピュータとレーザーによってコントロールされる)グレネードランチャーを一体に結合したものである。韓国は歩兵のためにK-11を配備する計画であり、各分隊は2挺獲得できる。

韓国軍は2010年から続々とK-11を装備し、NATO諸国も待っていられないとばかり彼らの駐アフガニスタン部隊のために少数のK-11を購入した。2011年、こうした部隊が受領したK-11の半分近くに設計あるいは生産の問題が出現し、韓国はK-11の生産を一定の時間しばらく停止した。問題は後に解決が得られた。現在までに、韓国は全部で4,000挺のK-11を生産した。

報道は、中国が研究開発するZH-05は3種の20mmグレネードを使用することができ、それぞれ普通榴弾、エアバースト弾、散弾である、とする。コンピュータ化された火力コントロールシステムは、使用者がエアバースト弾の起爆する距離を選択することにのみ供される。これらの20mm榴弾が内部に搭載する電子装置は比較的少ないため、比較的多くの破片を持つことができ、中国はこのことは充分な殺傷力を提供できると考えている(だが実戦経験の証明はない)。

(頑住吉注:後のページのキャプションは繰り返し、本文の一部を切り取ったもの、重要性の薄いものなので省略します。)


 コラムで紹介した記事には、K-11が再びグレネード用バレルの炸裂事故を発生させたとありました。

http://www.firearmsworld.net/china/rifle/1xics/1xics.htm


1X式兵個人システム

口径:5.8mmx42+20mm

最近国内のパクリ版OICWの画像と研究開発時の資料が頻繁にネット上に漏れてきている。ネット上ではこれは05式戦略小銃であるとデマが飛んでいるが、実は05式戦略小銃というのは推測の誤りである。いわゆる「05式小銃」は非常に伝統的な5.8mm口径自動小銃であり、特殊用途に過ぎず(特種用途ではなく)(頑住吉注:両者の意味の違い不明です)、特殊機能もなく、「戦略小銃」というのもネット仲間がからかってつけた名称に過ぎない。このパクリ版OICWが定型に至ったら0Xと呼ばれることはあり得ず、1Xと呼ばれるしかない(頑住吉注:この命名の規則性についてもよく分かりません)。これは「小銃・グレネードランチャー・散弾銃合一」の総合兵個人システムである(頑住吉注:今までこう考えて訳してきましたが、後で誤りを含むことが分かります)。

実はパクリ版OICWはすでに初めて明るみに出たというわけではない。少なくとも2006年時点ではもうこの画像は出現していた。これは論証、研究に供される木製の模範を示す模型であるとされる。

その後大体2008年頃、またこの画像が出現した。初期の原型銃であるとも言われるし、依然模範を示す模型であるとも言われる。

続いて2009年にウルムチで行われた警察用装備展で、ある人がこの「兵個人総合作戦システム」と称するものの宣伝画像を見つけた。

その後CCTV7の番組上で偶然1、2の画面が出現した。だがこの銃に関し、ずっと正式な当局による言い方はなく、このためネットユーザーも各種の推測を行い、および各種のデマを飛ばすしかなく、この中でいくつかは真で、いくつかは偽である。最近ある人は、国内外で公開、発行されている「弾道学報」に掲載された文章から、1x式兵個人システムに関する資料を探し出した。例えば少なくとも2005年にはもうすでに、プログラミング信管の榴散弾の論証、研究が開始されていた、という内容である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「CCTV上の各種の明るみに出た1x式」)

実は小銃・グレネードランチャー・散弾銃合一プロジェクトは1種類のサンプル銃ではなく、異なる外形の画像があり、いくつかは異なる段階のサンプル銃に属し、また定型銃には変化が発生しており、いくつかは異なるプロジェクトグループのサンプル銃である。例えば2009年にウルムチ市警察展で展示された画像は、競争に敗れたプロジェクトグループが彼らのサンプル品の画像を持ち出して、その他に興味を持つ買い手あるか否かを見てみたのだ、とされる。

1x式兵個人システムが「小銃・グレネードランチャー・散弾銃合一」と呼ばれるのは、この銃がOICWのように小口径自動小銃と小口径高初速榴弾武器から組成されるだけでなく、その榴弾武器がプログラミング信管のエアバースト榴弾を発射する他、もう1種類のプログラミング信管の榴散弾をも発射できるからである。この榴散弾はすでに成熟した35mm高射機関砲のAHEAD弾を縮小して20mm口径にしたもので、その使用する方式はエアバースト弾同様、武器上の火力コントロールシステムによって起爆距離を設定した後、弾丸と第二次発射薬を含有した弾托(頑住吉注:弾の台)が発射され、設定された距離まで飛んだ時、第二次発射薬に点火され、扇状に多くの弾丸を噴出するのである(頑住吉注:というわけで「霰」という一文字だったので散弾銃だと思い込んだんですが、実は榴散弾、というか旧日本軍の「三式弾」に似た形式の弾薬でした)。

現在の1x式兵個人システムの最も意外なのはその榴弾部分が何と手動装填の単発武器であることだ。

各種資料を根拠に推測すると、最初の原型サンプル機はOICW同様バレル長後座原理(頑住吉注:ロングリコイルですね)を採用していた。少なくとも2009年時点ではまだセミオートだった。だがおよそ2011年前後には非自動武器に変わった。どんな原因かは分からないが、私は個人的に技術上要求が達成されなかったに違いないと推測する。例えば重量が基準に達しなかったのかもしれないし、あるいは自動機構の後座距離が長すぎて武器の寸法に影響し、結果的に人間工学的性質に影響したのか。だがもし手動装填でも、この場合依然着脱可能な5連マガジンによって給弾できる。この時の銃全体の長さは930mm、武器の重量は(弾薬含まず)4.27kgである。

何故最終的に定型に至る時にマガジンが取り消されたのか? これは部隊の意見に基づいてであるとされる。単発構造に改めれば銃全体の重量も軽減されるし、信頼性が向上し人間工学的にも改善される。さらに便利に異なる弾種を戦場の必要性に適応して選択できる。

資料によれば、20mm高速榴弾の重量は85g、銃身長435mm、最大チャンバー圧力119兆パスカル、初速219m/s、距離800mの目標を打撃する弾道の高さは29.46m、射撃角度は7.02度、殺傷半径は7.7mである。このような弾道性能はOICWおよびXM25と非常に近い。シミュレーション研究の中で、20mmプログラミング信管(頑住吉注:を使用した弾薬)の殺傷効率は極めて高かった。だがXM25は実験室内での研究結果は非常に良かったものの、XM25はすでにイラクとアフガニスタンで実戦テストを行っているが、その時一部の米軍兵士はその殺傷効果に対し依然疑義を持っている。プログラミング信管の榴弾の設計は目標の掩体の後方で爆発し、目標を破片の中に暴露させるというものだが、25mm
弾頭の破片の数は少なく、寸法は小さく、初速は低く、致死殺傷範囲も40mm榴弾の弾頭部に及ばない。アフガニスタンの実戦経験によれば、高速で弾道が低進するXM25の効率は弾道が湾曲した40mm低初速榴弾に比べずっと高く、しかも射程もずっと長いが、もしこうでも目標に向け何発か連打して目標の完全な殲滅を確保する必要がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産20mmエアバーストグレネードの3D模型」)

一方1x式兵個人システムの高速榴弾も20mmしかなく、こうだと弾頭部はXM25に比べさらに小さいだろう。マガジンが取り消されているので、目標に向けた補充射撃、あるいは多くの箇所の目標を射撃する時、発射速度はずっと低いだろう。私はただ試験に参加した兵士が5kmの野外行進で出した「重すぎる」の意見を疑うことができるだけである。1x式兵個人システムも数挺がアデン湾に持って行かれて航路護衛任務に参加したが、本当に海賊の快速艇を射撃するのに用いられたのでない限り、一団の木製標的板に代表される集群目標だけに頼ったことになり、これでは20mm榴弾の破壊損傷効果を正確に表現することはできない。

便利に弾薬の種類を交換するという問題に関しては、いずれにせよすでにセミオートから手動装填に改められている以上、実はエンフィールド小銃のマガジンに似た遮断機を設計し、必要な時は直接エジェクションポートから装填することもできるのである。プログラミング信管の榴弾の設計は主に遮蔽された目標を打撃するためである。一方プログラミング信管の榴散弾は暴露した目標の打撃に適する。戦場において、掩体の後方に隠れた目標が大多数を占める。このため兵個人用武器にこの種の榴散弾を使用するのは「世界に先んじ」てはいるが、この種の武器の主要な用途ではない。

1x式兵個人システムは実はOICWの影響を受けて研究開発されたものだ。だがアメリカも現在軽量化と小型化の上でひっかかっている。特に20mm弾頭部には自信がなく、榴弾部分の口径を25mmまで拡大した後、重量はさらに増加した。だからこそ最終的に榴弾部分を独立させ、XM25を研究開発したのである。また、OICWはランドウォリアーシステムの中の1つのサブシステムであり、OICWの火力コントロールシステムは弾道計算とプログラミング信管の他に、さらに目標追跡、戦場情報収集などの機能があり、しかもランドウォリアーシステムの通信モジュールによって兵個人間でのこうした情報の処理と共有を実現する。このためOICWは決して、点・面結合武器といったような簡単なものではない。だがランドウォリアー計画がスローダウンしているため、OICWにも切迫した需要はない。一方1x式兵個人システムの火力コントロールシステムは、弾道計算とプログラミング信管の他に、さらにその他の機能はあるのか? それともこれはただ単に1つの武器でしかないのだろうか?(あるとされている)

だが技術の蓄えという角度から言えば、成功であろうと失敗であろうと、いずれも蓄積はできる。だが現段階でも、将来のある時間でも、1x式兵個人システムが大量装備されることはないだろう。増してや「95式小銃を淘汰」(いくつかのネットメディアの評論はこう言っている)は論外である。

(頑住吉注:以後ここにある画像のキャプションです)ネット仲間が明るみに出した銃器ケース全体。これは南海艦隊が試用したものとされる。その火力コントロールシステムはレシーバー頂部のガイドレールによって装着され、普通の照準装置に交換することもできる。

アデン湾での任務の中での1x式

新科フォーラムの人が各種の画像を根拠に制作した3D想像図

2014年2月に発見された画像。南海艦隊の2013年10月の夜会でこの中の1人の男子が集団ダンス番組「勝ち戦のため」の中で出現させた1x式


 やはりグレネードの初速は.45ACPに近いくらいあり、反動はかなり強烈なはずで、バットプレートはクッション性の高いものが使われているようです。メインではないとされていますが「榴散弾」のアイデアも面白いです。例えば突入してくる自爆テロ用の車両をストップさせるなどの場合に有効かもしれません。






















戻るボタン