遼寧艦の内情

 遼寧艦の下層の艦員にも触れた内情のレポートです。

http://military.china.com/news/568/20120925/17450569.html


海軍大佐張崢、中国空母「遼寧艦」艦長を担当

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国初の空母遼寧艦の艦長張崢(前右)、政治委員梅文(前左)」)

中新ネット9月25日電、中国軍ネット記者チャンネルの報道によれば、中国初の空母「遼寧艦」が正式に海軍に引き渡され、最も誇りに感じているのは「遼寧艦」の将兵である。

「歴史はこの日、2012年9月25日、中国海軍がここから空母時代に入ったことを永遠に記憶することになる。私は胡主席の手から軍旗を受け取り、一種の神聖な使命感が自然に湧き起こった。」 広々とした空母の飛行甲板に立ち、「遼寧艦」艦長、海軍大佐張崢が感激のあまりより多くを語ったのは責任と使命についてだった。

「今回の空母の引き渡しと就役は、世間を挙げて注目し、国を挙げて関心を注ぎ、党中央、国務院、中央軍事委員会がわざわざ電報を送って祝賀し、党と国家の指導者は自ら空母の引き渡し、就役の儀式に参加した。これは心のこもった配慮、非常に大きな誉でもあり、また大いなる激励と鼓舞でもある。」 このかつて護衛艦、駆逐艦艦長を担当し、かつ国外軍事院校への留学経験のある秀才には、豊富な管理と指揮の経験があり、大型水上艦艇建設に対しても深く掘り下げた思考と研究がある。「我々はきっと使命をしっかりと心に刻み、重い使命に負けず、空母の後続の科研試験および訓練作業を滞りなく完成させ、空母の建設と発展のためにより多くの貴重な経験を積む。」

空母の建設は民族勃興の夢を載せ、多くの優秀な人材を引き付けた。説明によれば、初の空母の艦員の中で4年制大学卒業以上の学歴の将校は98%以上に達し、博士、修士も50人余りいる。「先進的装備は高い素質を持つ人材を必要とする。」 「遼寧艦」主任政治委員梅文は興奮して語る。「私はかつて3つのタイプの艦艇に接したことがあり、この目で中国の3世代の主戦艦艇の発展を目撃した。新装備を操ることに対する人材の重要性を深く知っており、我々は科技強軍、人材興軍の戦略思想を貫徹し、これらの優秀な人材の作用をよく発揮させ、彼らのために優れた才能を発揮する広い空間を提供する必要がある。」

「空母は中国海軍に新たに増えた艦種として、海軍建設発展推進の中で重要な職責を担っている。」 「遼寧艦」艦長と政治委員は一致して明らかにする。全艦の将兵が「新装備を掌握し、勇気を持って開拓者として振る舞う」のスローガンを叫び、党の新たなものを作り出す理論武装の頭脳を用いることを堅持し、不断に現代の革命軍人の核心的価値観を育て、軍魂意識を強化し、空母事業に献身し、強大な海軍建設という偉大な道のりの中で功績を挙げ業績を残す、と。

林遠鋒は「遼寧艦」安全部門の士官班長であり、この部門は空母のためにわざわざ開設された。林の毎日の作業は空母の「健康予報」を行うことである。すなわち全艦装備の安全状況、当日の重要な作業や危険な作業、危険品管理状況を計量化を用いてはっきり表示する。これは艦艇の生命力の保持に対し極めて重要なことである。3年前、林遠鋒は国産新型駆逐艦である「海口艦」のソナー兵だった。初の空母の艦員の選抜中、彼は一流の素質をもって難関を突破し、自らの空母への夢を実現した。新たな持ち場にあって、林はさらに努力している。「私は幸いにも空母に上艦した。これは価値あることだ!」 林遠鋒は誇りに感じつつ語る。

他国の空母同様、「遼寧艦」にも女性艦員の姿が現れた。彼女たちは艦のそれぞれの持ち場に分散している。通信部門電話交換手班班長王gはその代表である。「近代化された食堂、24時間のお湯の供給、これら以前は想像できなかった条件が空母上で全て現実に変わった。艦上ではわざわざ女性艦員の生活区が開設され、こうした人本位の措置は女性艦員に非常に好評である。」 王gは空母生活を生き生きと語り出した。だがひとたび仕事について語り出すと満面に自信をたたえ、「錆取り、塗装、積み下ろし、骨の折れる作業、汚れ仕事、我々はいろいろ全てやる。決して『特別』とは言わない。我々も空母の半分を支える存在なのだ。」

空母の出航に関し、艦載機の収容と発進に責任を負う航空部門の副部門長李暁勇は語る。「夢のようでもあるが間もなく出航だ。」 当初は通信を学んだ彼は仕事を変えて飛行保障をやり始め、また飛行部隊から水上艦艇に移った。毎回の役割の変更で、彼はいつもあえて気を緩めない。「航空部門は飛行機の騒音、高温の尾部噴流に直面する必要があり、作業環境は悪く、労働強度は高い。だがこの持ち場を熱愛し、勇者の姿でチャレンジしさえすれば、どんな困難も克服できる。」 航空部門全体の将兵の努力の下、艦載機の艦上保障条件は最高の基準をもって準備されることになる。

「遼寧艦」の海軍への引き渡しは、中国海軍空母事業が踏み出す小さな一歩に過ぎない。強大な海軍建設のためには、依然任務は重く道は遠い。「遼寧艦」の将兵は示す。決して困難や危険を恐れず、重要問題に取り組んで困難に打ち勝ち、努力に努力を重ね、勇気をもって新しいものを作り出し、高い基準、高い質で党と人民が賦与した各項目の任務を完成させ、国家主権の有効な維持、安全と利益の発展、世界平和促進と共同の発展のため、力を尽くすと。


 すごく高揚している雰囲気は伝わってきますが、乗組員の学歴の高さを誇ったり、今時電話交換手班なんてのがあったり、何だか不安な感じです。「近代化された食堂、24時間のお湯の供給、これら以前は想像できなかった条件が空母上で全て現実に変わった」って、こんな当たり前のことが他の艦にはないということで、どんだけ遅れてるんでしょうか。

 なお、「ワリヤーグ」艦長が交代」ではなぜか新艦長の名前がありませんでしたが、艦長、管理者、留学の経験ありという経歴が一致しているので同一人物と考えられ、張崢(ジャンジェン)艦長には飛行経験はないと考えられます。












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