中国、インドのラファール購入を評する

 数が大幅に減って決着したとの情報もありますが。

http://military.china.com/important/11132797/20150414/19521902.html


中国の殲ー10の2項目の主要な性能はいずれもフランスの「ラファール」にかなわず

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ラファール戦闘機」 なおこの記事の画像のキャプションは全てこれと同じです。)

インド首相モーディは10日、自らの初の首相の身分をもってのフランス訪問の際に乗じて、36機の「ラファール」戦闘機購入を宣言した。彼はさらにフランス大統領オランドに向け「現品」を要求し、何故なら「インド空軍はこうした戦闘機を早急に必要としているからだ」とした。

フランスメディアはそろばんをはじき、1機の武器を配備していない「ラファール」戦闘機の輸出価格は約1.1億ユーロであるとする。そしてこれら36機の「ラファール」戦闘機の総額は約40億ユーロである。実はインド政府は2012年からもう「ラファール」を要求し始めていたが得られず、だが最初の目標は126機だった。ならば、「ラファール」戦闘機にどんなインドをこのように執着させるいいところがあるのだろうか? インド空軍の現在の各飛行機の配置と戦闘力は一体どうなのだろうか? 新華国際があなたのために解読するのをお聞きいただきたい。

空飛ぶ「スイスアーミーナイフ」

新華社世界問題研究センターの研究員である沈孝泉は次のように説明する。「ラファール」はフランスのダッソー社が1980年代から研究開発を開始した多機能作戦機である。この機種は空中の防衛、空中の偵察、空対地・空対艦の正確打撃および核機能などを一体に集めた最も先進的な戦闘機で、一機多用であるだけでなく、しかも一回の飛行の中で多種の機能を実施することができる。その機能が多いため、イメージ的に「空飛ぶスイスアーミーナイフ」と呼ばれる(頑住吉注:全然強そうじゃないですね)。

1991年5月、「ラファール」は初めて試験飛行し、2004年と2006年に相次いでフランス海軍および空軍での就役を開始した。「ラファール」はフランスの今後30年の主力機種でもある。「ラファール」は正式にフランス軍で就役してすでに長年になるが、その非常に高い価格とその性能・信頼性がまだ実戦で検証されていないことは、国外の顧客をしりごみさせている。

この何年か、「ラファール」は真剣実銃の実戦で名声を勝ち得、それにはリビア、マリ、イラクでの実戦が含まれる。

沈孝泉は、リビア空襲行動の中で「ラファール」はフランス空襲行動の主力で、フランス本土の基地から飛び立ってリビア上空に行って空襲任務を執行し、空中給油を採用して燃料を提供したため全行動持続時間を9時間35分にも到達させ、これはその他の機種が達成し難いことである、と語る。マリの戦場では「ラファール」戦闘機のエンジンはアフリカのサハラ砂漠の燃えるようなの高温の試練を受けたが、機械性能は完全無欠だった。「ラファール」戦闘機はイラクの空中情報収集と定点爆撃でも非凡なパフォーマンスがあった。現在「イスラム国」(IS)武装分子に対する空襲でも「ラファール」は真っ先に名が挙がる。

こうした実戦の中での成功のデモンストレーションは「ラファール」の潜在的顧客の広範な認可を得、この機が国際市場に向かうためにもチャンスを提供した。今年2月、本国の軍備レベルを早急に向上させる必要があるエジプトは率先して24機の「ラファール」を発注し、国外初の顧客となった。「ラファール」は使用開始から10年あまり後になってついに国外市場へと向かったのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

モーディのそろばん勘定

インド当局者はかつて警告し、もし国外で製造された新たな戦闘機の補充がなかったら、あるいはもし本国の請負商が遅れず軍の需要を満足させられなかったら、インド空軍には人に立ち後れる危険がある、とした。近代化されたロシアのスホーイ-30戦闘機を持つことを除き、インド空軍のこれとは全く異なるロシアの「ミグ」やフランスの「ミラージュ」系列戦闘機への依存は、インド空軍を極めて攻撃を受けやすくしている。インドの戦闘機の半分は2024年までには退役すべきことになっている。

2014年の政権就任以来、モーディの関心の重点は国家の安全保障業務能力の向上であり、軍隊で就役している実戦機やミサイルなどの装備に対し更新世代交代を行うことを急いでいる。彼はずっとフランスから直接戦闘機を購入する方式を通じインド空軍の近代化を迅速に実現することを希望している。

ストックホルム国際平和研究所のデータは、2010年にインドはすでに中国に取って代わり世界最大の武器輸入国となったことをはっきり示している。現在インドの70%の武器装備は輸入に依存している。インド政府は規制緩和により、一方において国内の軍事工業産業を育成し、同時に国内の旧式装備を更新するつもりである。

フランスの「フィガロ」誌は、インドのこの挙には隣国パキスタンおよび中国に照準を合わせた意味がある、と考える。経済的角度から見て、モーディ政権は工業の「インドでの製造」計画を実施、振興しつつあり、西側の投資や技術的支持の探究はその重要なカギである。インドの「ラファール」購入契約の重点はフランスの先進技術を導入し、もって最終的に本土でこの種の先進的な武器装備を製造するのに便とすることに他ならない。

インドとフランスはこれまですでに「ラファール」戦闘機につき3年の談判を行ってきた。2012年のかの126機のこの戦闘機を購入する協議は、価格およびインドで108機を組み立てることをめぐる論争ゆえに暗礁に乗り上げた。だが、ロイター社はフランス国防省の消息筋の人物の話を引用し、モーディが10日パリで言明した新たな協議は最初の談判とは無関係であるとした。

(頑住吉注:これより3ページ目)

力量の対比

インド空軍とパキスタン空軍の力量の対比、そしてより大きな程度上中国空軍との力量の対比は、ずっとインド空軍の重点的に関心を注ぐ対象である。メディアは普遍的に、「ラファール」戦闘機は将来相次いでインド西部と東部の国境地域に配備されることになる、と考えている。

現在パキスタンが装備する第一線の戦闘機には主にアメリカのF-16および中国製の「梟竜」(JF-17)があり、中国の戦闘機は殲ー10をもってメインとする。もし単に性能データの上から比較を行えば、F-16は就役がより早く、現在すでに間もなく「ラファール」というこの第一級の戦闘機によって取って代わられる位置にある。国産の殲ー10の空力レイアウトはラファール戦闘機と非常に似ているが、航空電子設備、エンジンの性能などの方面ではいずれもラファールに及ばない。一方「梟竜」戦闘機は軽戦闘機であり、その総合性能は増してや「ラファール」に及ばない。

だが、「空飛ぶスイスアーミーナイフ」である「ラファール」のその他の同クラス戦闘機と比べてのその真の「独自の絶技」は、ASMP-Aミサイルを使用しての核打撃の実施である。インドとパキスタンはすでにいずれも核兵器を持っており、このため投入手段がより有効な方が、核による威嚇、甚だしきに至っては核による打撃能力方面で優位を占めることができるのである。

当然「ラファール」は決してそんなに早くインド部隊に装備されることはないだろう。インド国防大臣マノハール パリカルはモーディが36機の「ラファール」戦闘機発注を言明した翌日、「我々は2年から2年半の時間を必要としてやっと第1機目の飛行機を受け取ることができるかもしれない。飛ぶことのできる飛行機の発注が明日飛行機が引き渡されることを意味することは有り得ない。飛行機はインドの需要に基づいて設計されねばならず、この他さらに価格を協議して決める必要がある。」とした。


 T-50の先行きも不透明で、国産「テジャス」戦闘機もあまりあてにならず、最新鋭の戦闘機を早急に必要としているのは分かりますが、この機がインドで戦力化される頃には中国では下手をすれば殲ー20、少なくともスホーイー35が就役している可能性が高いですからね。

















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