殲-20の戦力は明らかにF-35を超える‥‥?

 殲-20に関するページです。オリジナルは「世界報」という雑誌の記事らしいです。

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戦力は明らかにF-35を超える。外国メディア、殲-20は「人を驚かせる速さ」であると大きく報道

未来において殲-20はアジアでF-35戦闘機と対決を展開する。

戦力は明らかにF-35を超える。外国メディアは、殲-20は「人を驚かせる速さ」であると大きく報道した。

試験飛行はアメリカと違い、殲-20は「最も早ければ5年後には正式に装備に加えられる」。

アメリカはより力を入れて「第5世代機の弧」を作っており、中国の新戦闘機の肩には重大な使命が背負わされている(頑住吉注:「第5世代機の弧」とは第5世代機による中国包囲網、といった意味です)。

5月16日午後14時49分、中国の第5世代戦闘機である殲-20の2機目の原型機2002号が成都飛行機研究院の飛行場から鋭く長い音を立てて飛び立ち、15時8分、2002号機は完璧に着陸し、中国の第5世代戦闘機の研究開発過程にまた新しい1ページが開かれた事を示した。

「02号」殲-20の初飛行は無数の人の視線を引き付けた。01号機と比べ、02号機は明らかに外形とディテールに調整が行われていたからである。これは殲-20が1年余りの試験飛行を経て、すでに相当多くの貴重な経験を蓄積したことをはっきりと示した。研究開発の歩みの速さは外界をして刮目して見させている。

アメリカのF-22に問題が絶えず、F-35はずっと配備に成功していない状況下で、「中国が新型ステルス戦闘機のビッグショーを行っている」ことに関しアメリカの「Wired」誌の最新の文章は、「殲-20は未来の中国の巨竜となる」、としている。

アメリカが世界に覇を唱えるF-22、F-35は「流行り病に見舞われている最中」であるが、中国周辺の国々の興味は依然衰えず、日本、韓国、オーストラリア、シンガポールはいずれも巨資に訴えてF-35を購入したがっている。中国を包囲する「第5世代機の弧」がまさに形成されつつあり(頑住吉注:完全に包囲するサークル状ではなく弧状、というニュアンスですね)、中国の殲-20の肩にはこの包囲を打破し、強敵を震撼させる歴史的使命が背負わされている。

「02号」には「中国の芯」が装備されている(頑住吉注:「芯」とは航空機において最も重要なパーツであるエンジンを指しています)

一部の西側のメディアおよび専門家は、第1の原型機と比べ、「02号」殲-20の最大の相違点は、この機が国産のエンジンに換装されている可能性が極めて高いことだと考えている。

アメリカの「ウォールストリートジャーナル」5月14日の報道は、ロシアがこうした中国戦闘機のためにこれまでずっと高性能軍用ジェットエンジンを提供してきたが、中国の国防工業界は国産軍用ジェットエンジン開発の努力をしているところであり、その目的はロシアに対する依存性を終わらせ、中国に最大の戦略的柔軟性を持たせることだとしている。

「近代的な国産高性能ジェットエンジンを大量生産する能力を具備していない」ことは、ずっと中国の航空宇宙領域の深刻な短所だった。アメリカ海軍戦争学院副教授アンドリュー・エリクソンは、中国の軍事技術者はジェットエンジンの製造上すでに進展を成し遂げ、WS-10およびWS-15などの高性能エンジンを生産しているが、これらの努力は依然として標準化、技術工員の欠乏、高品質のタービンブレードの生産が持続できないなどの難題に困らせられている、と考えている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:殲-20、2機目の原型機は某飛行場で高速滑走試験を行った」)

ある情報は、中国はロシアのAL-31エンジン(このエンジンは中国の大多数の殲-10、殲-11戦闘機のために提供されている動力である)の大部分の部品をコピーできるが、依然ロシアからのタービンブレードの輸入が必須であるとしている。

エンジンの問題は殲-20およびその他の新世代戦闘機の研究開発と生産の障害となるかも知れず、すでに中国の最高指導層の関心を引き起こしている。

中国の関係方面はすでに、全力を尽くし、一切の代価を惜しまず予定時間内にこの難題を解決すると表明している。外国メディアはこのことから、「01号」殲-20がロシアのエンジンを採用しているからといって、「02号」殲-20が国産エンジンを採用している可能性を排除するものではないと推測して語っている。こうすれば両者に対する直接の比較ができ、その後できる限り早く関係する手直しを行い、こうして最終的に殲-20に1日も早く国産エンジンを採用し大量生産段階に入る助けとするわけである。

外形上、殲-20のユニークな「カナード翼+辺条+前後スラット+全動尾翼」という総合空力レイアウトは飛行コントロール能力を向上させることができる。増して殲-20のカナード翼の小さな差動運動と垂直尾翼の同調した偏向は独自の絶妙の技術であり、加えてより大きな推力:重量比および三次元ベクトル推力コントロール能力を具備する新型エンジンである。殲-20の超機動性能は非常に突出したものになり得る。

専門家や軍事マニアの中には、殲-20の1機目の原型機から見て、間違いなくいくつかの不足があると考える人がいる。

例を挙げると、胴体尾部の設計水準が低く、例えばエンジンの噴気孔に遮蔽処理がないこと、またあの2つのとりわけ目を引く腹鰭であり、いずれも戦闘機のステルス性能に不利な影響を持つ。瞬間に大きく変化する現代の空戦環境下で、殲-20のステルス性能抜群の機首が終始敵機に向いていることは不可能である。ひとたび殲-20の尾部が敵機のレーダーにロックオンされれば、壊滅的災厄を逃れることは難しい。

最新の殲-20の「02号」の写真からは、2つの大きな改良がはっきり見て取れる。まず機の尾部、エンジンの噴射管が見えなくなり、これに代わったのはF-22同様の鋸刃型のベクトル偏向調節板である。次に、改良後の「02号」殲-20は見た目が良くなった。

例えば所々に平行線理念をはっきり示している機体、F-22と比べさらに先進的な機首設計(DSI空気取り入れ口が追加された)および大効率アクティブフェイズドアレイレーダーが装備できるレドームである。これらの改良は全て、新バージョンの殲-20の総合性能は少なくともF-35を超え、F-22といい勝負であることを示している。

中国の有名な軍事専門家である杜文竜は、殲-20の総合性能は明らかにアメリカのF-35を超えている。またある殲-20の試験飛行を見学したことのある解放軍退役空軍中将は、「殲-20はすでに人類の生理の極限に達している」と語っている(頑住吉注:快適性が極度に悪いと言ってるようにも取れますが)。

殲-20「02号」の空力外形はすでに完全に第5世代機の標準に合致しているが、その装備するアクティブフェイズドアレイレーダーの水準もF-22の水準に到達しているか否かは、なお知り得ない。これより前にデビューした殲-10Bがまだパッシブフェーズドアレイレーダーを装備していたことから見て、中国はアクティブフェイズドアレイレーダーの研究方面において、まだ歩調を速めなければならないようだ。

01、02号原型機の機体外形上の差異

「02号」殲-20試験飛行成功後、アメリカ人は驚嘆した。「アメリカの戦闘機が流行り病に遭っている時、中国は新型ステルス戦闘機のビッグショーを行っている」と。

アメリカの「Wired」誌に5月16日に発表された文章は、「殲-20は未来において中国の「巨竜」となる。中国は第5世代機を発展させる過程で一連の難題に遭遇する可能性があるが、アメリカとは全く異なる試験飛行モデルを採用しており、このことは殲-20戦闘機をできる限り早く部隊装備させるだろう」としている。

当局のリークによれば、中国の科学技術人員は1980年代には早くも、世界先進レベルのステルス塗料を研究開発していた。この点に関し、「02号」殲-20の機体にはまるで高級車のような藍黒色の塗装がなされていることをちょっと見るだけですぐ事実であると証明される(頑住吉注:わけが分かりません。現在の殲-20の塗装がどうであろうが、中国が1980年代に先進的なステルス塗料を開発していたという主張の裏付けにはならんと思うんですが)。

報道によれば、ナンバー2002の殲-20、2機目の原型機の写真は4月に初めて中国の一部のネット軍事フォーラムに現れ、初飛行前、成飛は「02号」殲-20に対し約1か月の地上試験を行ったという。

「Wired」誌の文章は、1機目の原型機と比べ、この機はいくつかの改良点を示している、としている。これにはより短く、太く、頑丈になった降着装置と、新規設計された「超近代的なアクティブフェイズドアレイレーダー」を収容できる機首が含まれ、「すでに初歩的な作戦能力を持っているようだ」と。

アメリカのグローバルストラテジーネットの文章は、2機目の殲-20原型機の初飛行はアメリカを針のむしろに座らせるがごとしだ、とする。何故ならアメリカの最新型戦闘機は予算超過、労働争議、致命的な設計の瑕疵などが原因で進行が困難に陥っているところで、将来中国の新型第5世代戦闘機の配備加速につれ、解放軍空軍は中米空中軍事戦力バランスを変えるだろうからである。

最近、中国の著名な軍事専門家である張召忠少将は殲-20配備に関する彼の答えを出した。「少なくともまだ5年の時間を必要とする」。この視点によれば、殲-20戦闘機は最も早くて2017年前後に中国空軍に装備される。当然真に戦闘力を形成するにはまだ一定の時間を必要とする。

アメリカは殲-20戦闘機の配備に関し多くの予測を出している。その中で最も楽観的なのは、「殲-20は2018年に配備が開始される」というものだ。過去1年以内の殲-20の頻繁な試験飛行活動から見て、アメリカ人にはすでに殲-20の繰り上げ配備に対し心理的な準備がある。

アメリカの一部の専門家は、殲-20の技術者にはまだやらねばならない作業が山積みであることは疑いの余地がない、と考えている。これに比べ、アメリカの最新型であるF-35「連合攻撃戦闘機」プロジェクトの試験飛行は15年の時間を費やし(最初の検証性試験飛行を含めて)、試験飛行は1万回を超えている。

もし中国がアメリカの試験飛行モデルに従って行えば、殲-20はまだ数十年を要してやっと試験飛行任務を完了できる。だが、中国が行く道はアメリカとは全く異なる。中国の伝統的な戦闘機の試験飛行モデルは、アメリカとは取る方法が違うのである。

中国はロシアのモデルを採用している。すなわちまずいくつかの基礎的試験飛行を行い、その後戦闘機中隊に少数の基本的作戦能力を具備した戦闘機を支給する。数年の実際の使用後、技術者たちが再び改良を経た第2ロットの製品を製造し、これを繰り返す。

このようにするメリットは、新しい設計タイプが部隊に届くスピードがアメリカに比べて速いことである。そのデメリットは、新型戦闘機が頻繁にまだ発覚していない問題を帯びて飛行することである。だが、全体として見れば、この種の試験飛行モデルは新型機をできる限り早く部隊での就役に持っていくことができる。

この他、一部の中国のネット仲間はネット上に流れ伝わっている画像の分析を経て、殲-20戦闘機の原型機は2機に留まらないかもしれない、と言っている。何故なら明るみに出ている画像は、駐機場所に駐機している1機の殲-20原型機のナンバーが「2003」であることをはっきり示しているからである(頑住吉注:現在ではすでに4機の存在が判明しています)。

一部の西側メディアは先日、中国の殲-20戦闘機は単なる技術検証機に過ぎず、中国が真に第5世代機を装備するまでにはまだはるかに長い距離があるとした。だが3機目の原型機の出現は、再び自分を聡明だとうぬぼれる西側メディアをバツが悪い感じにさせた。

「03号機」という言い方は火のないところに立った煙ではない。殲-20戦闘機は国家の重点である「718工程」の核心プロジェクトであり、3機目、いや多数の原型機を製造することさえ理の当然である。間もなく信じるだろうが、中国の青空にはより多くの殲-20が見られるようになるだろう。

一部の外国の航空マニアは、3機目の原型機は殲-20の電子および火力コントロールシステムの検証機となり、初めて中国の新型機載火力コントロールシステム、大型アクティブフェイズドアレイレーダー、F-35に似た一体化コックピットが装備される、と推測して語る。

中国第5世代機の発展速度がすでに西側の分析家の予測をはるかに超えていることは一目で分かることである。

殲-20と発展中のその他の2機種の第5世代機はすでに中国航空工業の急速な飛躍的発展を象徴的に示すものとなっており、中国はすでにアメリカに次いで世界で2番目の、多機種の第5世代機を同時に研究開発する国となっている。

殲-20は「第5世代機の弧」を突破しなければならない

かたや中国の殲-20原型機の試験飛行が加速し、かたやアメリカのF-22は機載酸素コントロールシステムの問題に真っ向直面し、アメリカのもう1つの第5世代機であるF-35はさらに数年遅延し、しかもコストが大幅に超過している。

さらにアメリカ人に処置が間に合わなくさせているのは、ロッキード・マーティン社のF-35戦闘機の生産を担当する工場内で、工員たちがすでにストライキを開始し、現在まだストライキがいつ終わるのか予測し難いことである。

双方を比較して、アメリカ人は間違いなく後ろの「追走者」のもたらす圧力を感じるに至っている。中国のステルス戦闘機領域における最新の発展に対し、アメリカ海軍情報部門はある声明の中で次のように指摘している。中国人は軍用機発展の価値をよく知っている。彼らは新世代技術と関係のサブシステム(レーダー、エンジン、兵器)の研究開発を積極的に行っているところで、殲-20はまさにこの方面の「典型代表」である。

アメリカ海軍の情報分析要員は、中国の新型ステルス機の設計は、F-22およびF-35に対抗するために使われるためのものだ、と指摘する。

一部のアメリカの軍関係者と専門家は殲-20の画像や動画を見ることを通じ、専門的角度からこの神秘の戦闘機の性能を分析し、かつ殲-20とアメリカの既存の第5世代戦闘機との比較を行っている。

アメリカ海軍のトップクラスの飛行員であるマシュー バークレーは、「殲-20は間違いなく人をしてとても憂慮させる」と考えている。彼は語る。殲-20の機体は不規則な形状を示し、同時に増加タンクやミサイル等外部吊り下げシステムもない。外形からはF-22やF-35に相当するステルス性能を具備している、と。

マシュー バークレーは、「我々は殲-20が相当に成熟したステルス設計を採用していると言うことができる。これに比べ、アメリカの現役であるF-18やF-15はレーダースクリーン上において18輪馬車のようだ」と話す。

アメリカ国際戦略評価センターの中国軍事問題専門家リチャード フィッシャーは、将来真に配備される殲-20戦闘機の中国国産エンジンはまさに研究開発中であり、その推力は15〜18トンに達することが有望であり、この指標はF-22やF-35のエンジンのレベルを超える可能性がある、と推測して語る。

フィッシャーは語る。「我々のつかんだ情報によれば、殲-20はいくつかの方面において間違いなくF-22より優れている。殲-20はF-35より完全に強い、と断定さえできる。」と。

さらに一部の西側の戦闘機専門家は、殲-20は超音速巡航と敏捷性方面においてF-22より弱いかも知れないが、より大きな兵器収納スペースを備え、しかもより多くの燃料を搭載できる。

一部の西側の学者や専門家は殲-20の性能について精いっぱい誇大に宣伝しているが、アメリカ軍部が軍事費削減幅を減らすために全力で戦っているという大きな背景の中で考慮すれば、中国も盲目的楽観はできない。

まず、第5世代機の最も主要な機載アクティブフェイズドアレイレーダー(AESA)技術から言えば、中国とアメリカの隔たりは明らかである。中国が追いつき追い越す目標とするF-35戦闘機に装備されるアクティブフェイズドアレイレーダーは1000の発射単元を含み、一方F-22戦闘機上のアクティブフェイズドアレイレーダーの発射単元はさらに1500にも達する(頑住吉注:レーダーに関して全然知識がないんで意味不明ですが、「発射単元」は中国語そのままにしました。知識のある人は意味が理解できると思います)。

このため、中国空軍がアジアの未来の天空に覇を唱えたければ、1000を超す発射単元のAESAレーダーを研究開発することが必須である。次に、他国がステルス戦闘機を登場させる前に、アメリカ空軍はとっくにF-117ステルス戦闘機を淘汰した。

つまり、アメリカのステルス戦闘機の更新、世代交代の速度は他国をはるかに超えている。アメリカはステルス戦闘機と装備の更新速度のコントロール上、外部が大げさに言うような「短時間内にすぐ中国に追い越される」わけではないことはこれで説明が足りる。

第3に、中国の第5世代戦闘機は原型機から量産段階に入るまで、まだ多くの困難に直面する。しかも、中国戦闘機の航空電子システムも明らかにアメリカより遅れている。第5世代機の発展は膨大、複雑なシステム工程であり、いくつかの問題は一朝一夕に解決できるものではない。

ある専門家は、不断に改良される殲-20は疑いなく今後「アジアの天空の王者」になると語る。何故ならアジアの国が発展させる第5世代機機中、殲-20にいささかの脅威をもたらす可能性もあるものとしては、他ならぬ日本の「心神」戦闘機があるだけだからである。

この機は機動性方面ではF-22同様他に抜きんでているが、小さすぎる「体格」は搭載弾量を制限し、加えて尾部の噴射管には遮蔽処理がなく、その空戦能力、ステルス性能はいずれも中国の殲-20に及ばない。

このため、見たところ日本はすでに「心神」戦闘機への自信を失っており、アメリカが何度も値を吊り上げたにもかかわらず、また供給される製品の品質を保証さえしないのに、日本は依然何としてもF-35を購入せねばならないのである。

これと同時に、韓国、オーストラリア、シンガポールなどの国も続々と巨資に訴えてF-35を購入しようとしている。中国を包囲する「第5世代機の弧」はまさに形成されつつある。中国の殲-20の肩にはこの包囲を打破し、強敵を震撼させる歴史的使命が背負わされているのである。


 コラムで紹介している西側やロシアのそれより明らかに殲-20に甘い論調です。「歴史的使命!」とか過度な愛国心に基づく感情論を振りかざすと逆に説得力は落ちてしまう、ということは反面教師としたいですね。人間には受け取りたい情報だけを選択的に受け取る傾向があり(「みんな言ってるよ」というのはたいていこれです)、この筆者も指摘するようにアメリカにも殲-20の脅威を煽った方が都合がいい人々が存在し、それも含めた自分にとって耳触りのいい情報ばかりを受け取るバイアスがかかっているという傾向が感じられます。コラムにも書きましたが、私は航空機にとって最も重要なパーツであるエンジンが満足に作れない国に最先端の戦闘機が作れる可能性は著しく低いと思います。







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