中国大型機関連2題

 今のところ中国航空業の弱点の1つなわけですが。

http://military.china.com/important/11132797/20150123/19240386.html


ロシアメディア:中ロ合同研究開発のワイドボディ旅客機にはあるいは軍用版もあるか 運ー20より良い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアのイリューシン-96ワイドボディ旅客機」)

【グローバル軍事報道】 ロシア衛星ネット1月22日の報道によれば、今年1月ロシア国防省はロシア連合飛行機製造社と、ロシアのイリューシン-96ワイドボディ貨物機生産ラインの助けを借りて最初に2機の給油機を製造する契約を締結した。ロシア戦略・技術分析センターの専門家コーシンは、このことは将来ロシアと中国のワイドボディ旅客機にも軍用バージョンが出現する可能性があることを示している、と考える。

イリューシン-96をベースにした給油機はイリューシン-96-400TZと呼ばれる。推測によれば、この機は自らの基地から3,500km離れた飛行機のために65トンの燃料を運ぶことができるものになる。このことから、それ自体の能力について言えば、イリューシン-96はロシア空軍が現在持つ、および中国空軍が少し前に持ったイリューシン-78をはるかに超える、ということが見て取れる。

イリューシン-78は1,000km離れた飛行機のために60〜65トンの燃料を送ることができるだけである。そのグレードアップ版はより遠いところの飛行機のために給油を行うことができ、4,000km離れたところまで可能かもしれないが、運べる燃料もこのために32〜36トンにまで減少するだろう。

輸送能力がこのように大きく、輸送距離がこのように長い給油機は艦載機の行動を確保するのに用いるのにより適している。この機は例えば戦略爆撃機のような大型機および遠距離飛行機への給油にも有効に用いられ得る。例えば合同軍事演習を行う時、大陸をまたいで飛行する飛行機である。

ロシアは実際にはすでにイリューシン-96ワイドボディ旅客機の製造を停止しているが、そのプラットフォームの上に依然特殊飛行機を生産中であり、例えば通信機や空中指揮所である。この機はアメリカと西欧以外の、唯一のワイドボディ旅客機でもある。

ロシアと中国は2015年にワイドボディ旅客機の合同での設計を開始するべきことになっている。ロシア連邦工業・貿易省の資料によれば、合同で製造される飛行機は2021〜2022年に初飛行する可能性があり、2025年には商業運営に投入されるかもしれない。

現在中国はウクライナで限られた数(3機を超えない)の給油機イリューシン-78を購入済みであり、しかも一定数の給油機に改装された轟ー6爆撃機を持つ。空中給油能力の向上は中国空軍の優先される発展方向の1つである。新型機にはいずれも給油設備が装備されており、その他の空軍部隊も軍事演習の時1回の飛行で多くの燃料を添加している。

中国には本国のきわめて前途の見通しを持つ運ー20を利用して空中給油を実現するいったいどのくらいの可能性があるのだろうか? この機は未来のロシア・中国ワイドボディ旅客機より早く量産を実現する可能性が高い(頑住吉注:そりゃ運ー20はすでに試験飛行中、旅客機はこれから設計を始める予定ですからね)。中国はロシアのUPAZ-1を模倣することに頼ってすでに給油装置の生産技術を掌握している。あるいは2025年までに一定数のこの種の(頑住吉注:運ー20をベースとした)給油機を生産できるかもしれない。

だが遠くない将来における賢い選択は、あるいは合同生産されるワイドボディ旅客機プラットフォームの助けを借りて給油機や某いくつかのその他の類型の特殊飛行機を製造することかもしれない。例えば、遠距離レーダーを配備した飛行機である。軍用輸送機は給油機を生産する最も良いプラットフォームでは全くない。輸送機を設計する時の主要な考慮は、いかにして貨物を積み卸しするか、落下傘の空中投下をより容易にするか、および前線の飛行場に貨物を運ぶ時、いかにして最大限発着性能を向上させるかである。給油機はこうした性能は必要としない。このため西側はより頻繁に旅客機を基礎にして給油機を製造する。中国にとって、より重く、より強い給油機があるいはより有利かもしれず、何故なら中国の飛行機の太平洋上空における活動範囲を拡大できるからである。


http://military.china.com/important/11132797/20150121/19230894.html


ロシアメディア、中国の運ー20、あるいは世界第4位にランクされ得るか、とする 輸出能力を探索中

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「運ー20、珠海航空展で飛行デモンストレーション」)

【グローバル軍事報道】 ロシア軍事工業総合体ニュースネット1月21日の報道によれば、中国は順を追って軍事輸送機の発展計画を実現させつつある。中国は大型軍用輸送機製造を急いで行いつつある。

2013年1月26日に機体コードネーム運ー20の試験機が初の試験飛行を行った。運ー20は中国の第10回国際航空展で初めて公開されお目見えしたが、動態展示だけを行った。運ー20の最大離陸重量は220トンで、搭載重量は66トンを超え、現在中国が研究開発するあらゆる飛行機の中で最大の機種である。運ー20の研究開発は中国航空工業発展と解放軍近代化の道の上での重要な一歩であると考えられている。中国の航空専門家である徐勇凌は、運ー20の研究開発は中国の軍事投射力量を保障した、とする。

少し前運ー20は信頼性と寿命の実験性飛行試験を開始し、機は非凡な性能を見せた。試験飛行したのは第3機目の原型機である。専門家は、解放軍は2年以内に第1ロットの運ー20を受領することになる、とする。だが輸送機が最終的に研究開発を完成する確実な期日はまだはっきりしない。

運ー20の全体設計に関しては、10年前に始まったウクライナの「アントノフ」航空社との協力の結果である。ウクライナの航空会社は主翼の設計を助け、全体的にこのプロジェクトに対し非常に大きな推進作用を有している。交換として、彼らは中国と継続して協力し得ることを希望し、中国はウクライナで部品とエンジンを購入することを承諾していた。しかし何年か後、中国は協力パートナーに対する不満ゆえにウクライナとのこの問題に関する談判を停止した。

中国メディアの報道によれば、運ー20は中国が自主研究開発する新型輸送機で、劣悪な天候の下で66トンの人員、装備、、貨物を長距離輸送するのに用いる。全長47m、全幅45m、全高15mである。現在輸送機はロシア製D-30KP-2エンジンを装備しているが、将来は中国のWS-20高バイパス比ターボファンエンジンを装備する計画である。

運ー20の就役前、中国の搭載重量最大の国産輸送機は搭載重量20トンの運ー8である。この指標を根拠にすると、運ー20は明らかにその先輩より優れており、かつ世界最大の軍事輸送機ベスト5グループ入りできる。

長年来、ウクライナとロシアが合同生産してきたアントノフー124輸送機の搭載重量はずっと世界第1位を占めており、150トンである。第2位と第3位はアメリカの軍事輸送機C-5およびC-17で、搭載重量はそれぞれ120トンと76トンである。運ー20とロシアのイリューシン-76MD-90Aは第4位の位置を競争し得る。初歩的な見積もりによれば、イリューシン-76の搭載重量はおよそ52トンで、一方運ー20の搭載重量は40トンから66トンの間である。現在中国は運ー20輸出のポテンシャルを探索しつつある。

一般的に言って、新型の大型軍事輸送機の製造は中国航空製造能力の成長を象徴的に示している。中航工業社は新型輸送機運ー30の概念の発展を行っており、寸法はC-130JとA400M輸送機の間で、ターボプロップ式あるいはターボジェット式エンジンを配備する。

推測によれば、運ー30は2020年までに飛ぶ可能性があり、このことは中国に航空輸送発展の上で非常に大きな進歩があったことを説明している。現在解放軍空軍の中で最もよく見られる軍事輸送機は運ー5、運ー7、運ー8で、性能はアントノフー2、アントノフー24、アントノフー12に似ている。

運ー30は戦略輸送機運ー20と同時に使用できる。中国はすでに寸法が運ー20と運ー30の間である運ー19に関する討論を行っているが、このプロジェクトはまだ開始されていない。(知遠/北風)


 珠海航空展で模型が展示されたばかりの運ー30に続き運ー19も構想されている、ということでこの分野に力を入れる度合いが分かります。運ー20の輸出も含めちょっと先走り過ぎではという気もするんですが、これが今の中国の航空業界のムードなのかもしれません。





















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