「遼寧艦」航空隊の陣容は

 やはり早期警戒機、対潜機はヘリのようです。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/08/27/016900325.shtml


中国空母艦載機の陣容が明るみに 遼寧艦、対潜ヘリを配備

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「直ー18対潜ヘリ(王絡)」 カッコ内は多分撮影者の名前でしょう)

現在すでに明るみに出ている直ー18系列ヘリは全部で3種あり、それぞれ輸送型、早期警戒型、対潜型である。早期警戒型直ー18は最も速く明るみに出た直ー18改良型ヘリで、この機の機体尾部には大型レーダー設備1台が装備され、着陸時は後ろ向きに収納でき、その機体の目立つコウモリのマークも生き生きとイメージ的にこの機が早期警戒用途であることを説明している。

イギリスメディアは最近、「中国、対潜バージョンの直ー18ヘリを発表」という題名の文章を発表し、ニュース報道および中国の軍事ウェブサイトの情報を根拠に、中国人民解放軍海軍の新型対潜作戦ヘリが試験を行っているところであるとしている。

このヘリは信じられているところによれば直ー18Fと命名され、中航工業昌河飛行機工業(集団)の直ー8から発展してできたものである。この機は製造過程で複合材料とチタンを使用している。こうした改良は中航工業のAC313民間用ヘリの設計と一致しているようだ。AC313ヘリは2010年に江西省の景徳鎮で初飛行に成功した。推測によれば、直ー18Fはすでに遼寧号空母上で発着試験および艦・機マッチング保障試験を行ったことがあり、間もなく量産される。

我が国が直面する潜水艦の脅威

少し前、我が軍の大型ヘリの画像がネット上に出現し、この機は海軍航空隊の明るい青の塗装と海軍の軍旗が塗装されていた。現在まで、遼寧号空母艦載機部隊に隷属する殲ー15艦載戦闘機、殲教ー9H型練習機、直ー9C型捜索救援ヘリといったの機種だけに機体側面に海軍の軍旗の塗装があり、このためこの機も艦載機部隊のメンバーであることが肯定できる。

この機のテイルローター上のZ18F-02というコードナンバーは、この機が直ー18大型ヘリの改良型であることを非常にはっきりさせる。さらにその機体後部下方に密に分布するソノブイ投下口と機体下方の吊り下げソナーの開口を見れば、そのコードナンバーの中のFは「対潜」を指すに違いないことを説明している。

我が国が直面する潜水艦の脅威は峻厳と称するに堪え、アメリカ海軍が世界で最も強大な原潜部隊を持つだけでなく、日本の海上自衛隊の技術が先進的な、艦齢がごく新しい通常潜水艦戦力も同様に軽視できず、南海周辺のそれぞれの小国の海軍さえ近年来巨資を惜しまず各種新型潜水艦を買い入れ、中国海軍の対潜作戦への圧力は日増しに増加している。

航空対潜戦力は不足

海軍航空隊の現役の2種の対潜ヘリは、直ー9はサイズが比較的小さく、同時に潜水艦捜索設備と対潜武器を搭載できず、しかも活動半径が非常に限られ、サイズが比較的大きいKa-28は脚のレイアウトの制限を受けて対潜武器を外部吊り下げ搭載し難く、機載探知計測設備の性能も比較的立ち後れ、作戦能力が制限を受ける。

「遼寧」艦が使用するのはスキージャンプ甲板なので、推力:重量比が比較的低い固定翼早期警戒機と対潜機は使用できず、大型ヘリを艦載早期警戒機および対潜機のプラットフォームとして使用するのが唯一実行可能なやり方である。

直ー18プラットフォームにもサイズが非常に大きく、スペースを占めるという欠点があるが、スペースに余裕がある空母にとっては、この欠点は完全に容認でき、しかもその巨大な寸法と搭載重量がもたらす充足した設備レイアウトスペースは、専業対潜ヘリの設計経験が欠乏した国内航空工業にとっては疑いなくメリットである。直ー18F対潜ヘリの研究開発経験を通じ、将来我が国は直ー20の対潜型を研究開発する時、非常に多くの回り道を行くことは少なくなるだろう。

遼寧艦最後の懸念を払拭

航空展の公開されたデータによれば、直ー9CのZLC-1型レーダーの探知計測距離は150kmに達し得る。一方直ー18Fの機首に配置された大型捜索レーダーアンテナは明らかに寸法がより大きくより重厚で、その捜索距離も必ずやより遠い。

直-18Fはその図体が大きいため、その機体中部左右それぞれに2つのアーム式外部吊り下げ搭載架があり、一方大部分の西側の対潜ヘリには2つの吊り下げ搭載架しかない。この機は軽々と4発の魚-7K型対潜魚雷を搭載でき、この魚雷は40ノットの航行速度の下で14kmの射程があり、発射重量は235kg、戦闘部の重量は45kgである。また4発の鷹撃-9空対艦ミサイルも搭載でき、小型艦艇の打撃に用いるのに非常に適している。

殲ー15艦載戦闘機の大量引き渡し、就役と共に、遼寧艦艦載機部隊の主戦力量はすでにひとまず規模を備えている。今回直ー18F対潜ヘリが明るみに出たことは、「遼寧」艦艦載機部隊構成の最後の懸念を払拭した。

軍事専門家は、遼寧艦は4機の直ー18J型早期警戒ヘリと6機の直ー18F型対潜ヘリ、および2機の直ー9C型捜索救援ヘリを配備することになると推測する。加えて24機の殲ー15艦載戦闘機があり、遼寧艦の艦載機部隊の総規模は36機となる。このような「麻雀雖小、五臓倶全(頑住吉注:雀は小さいが五臓六腑揃っている)」の艦載機部隊が遼寧艦上にいっぱいに配備された時、中国海軍航空隊の空母時代はやっと真に到来したと評価されるのである。


 早期警戒ヘリや対潜ヘリには固定翼の同種の機に劣る部分が多いとされ、しかも大型のヘリは艦載戦闘機のスペースを圧迫しますが、まあ訓練と小国を威嚇する用途には充分かもしれないですね。
















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