F-22が日本製の電磁爆弾で中国の機能を麻痺させる?

 F-22に関するいくつかの評価の違いが興味深いです。

http://zhqiangjun.com/hwgd/2013-02-10/8489.html


米日、殲ー20が就役していないことに乗じF-22で北京を秒殺 中国にとってこれはあまりにひどい

原題:アメリカメディア、中国に対する「電磁掃討」を勝手に想像

「要約」アメリカと日本の軍事専門家は皆、アメリカにF-22戦闘機の支持があれば東海の空中戦力の対比は日本に向け一方的に傾斜することになると考えている。だがF-22戦闘機のステルス性能が極めて良くても、この機は日本の基地から飛び立って中国内陸地区を奇襲し、さらに帰投するには空中給油機の支持を受ける必要があるかもしれない。殲ー10の空中格闘能力は比較的強く、空中給油機を追跡し撃墜する能力を備えている。米日の空中給油機が撃破されれば、F-22は基地に戻れなくなる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:アメリカのF-22戦闘機」)

アメリカの「週刊航空宇宙技術」、ロシアの「航空港」誌などのメディアの報道を総合すると、日本に対する支持を表現するため、アメリカはF-22戦闘機を派遣して駐日基地に赴かせ配備を行っている。では、戦時にF-22に率いられる米日機群はいかにして中国に対し攻撃を展開するのか? また解放軍はいかにして迎撃するのか? 外国メディアはこれに対し推測演繹を行っている。

アメリカの「週刊航空宇宙技術」は、アメリカと日本の軍事専門家は皆、アメリカにF-22戦闘機の支持があれば、東海の空中戦力の対比は日本に向け一方的に傾くことになる、と考えている、とする。現在日本の空中自衛隊はすでに近代化された空中給油機と早期警戒機を装備しており、F-22戦闘機編隊に支持を提供し、それに速度、ステルス能力、正確な攻撃という優勢を充分に発揮させることができる。

「日本時報」は、1機のF-22戦闘機は数機、甚だしきに至っては十何機かの中国のスホーイー27、スホーイー30、殲ー10などの先進的戦闘機を制圧でき、このことは日本の自衛隊が中国に対する空戦の優勢を確立することをを助ける、とする。また、日本の自衛隊はF-22戦闘機のミサイルに対抗する能力を重視している。F-22は強大な超音速機動能力を備えており、飛行中の小型巡航ミサイルをロックオンし、撃墜できる。こうなれば、解放軍が手中に握る2枚の切り札、すなわち膨大な戦闘機編隊と巡航ミサイルはいずれも米日連合軍に制せられる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

アメリカの軍事専門家ワインバーグはアメリカの「武装力量」誌に執筆し、米日空中作戦戦力が中国を奇襲する様子を描写した。F-22編隊はレーダーの探知計測をかわし得て中国領空に深く進入し、大量の電磁爆弾を投下する。強烈な電磁波は人を傷つけることはないが、コンピュータシステムの電子部品を全て破壊できる。その時、中国内地の軍事、通信、交通、電力など重要システムは混乱に陥る。続いて日本の自衛隊の空中攻勢が全面的に展開される。F-15Jが中国のいくつかの重要都市に突き進み、ミサイルと爆弾で地上目標を攻撃する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:アメリカのF-22戦闘機」)

「武装力量」は、アメリカのF-22戦闘機の中日戦加入は、普通の戦術空襲ではなく、ほとんど一撃で致命傷を与え得る「麻痺式」の戦略打撃である、と考える。日本の計画は次の通りである。ひとたび中国と開戦すれば、まずアメリカ軍にF-22戦闘機が出動し、比較的短時間内に中国内地に突入し、電磁爆弾投下により「電磁掃討」任務を完成させ、中国の反撃する力を最低に抑えることを要求する。その後日本戦闘機がさらに進攻を展開するのである。

日本の電子情報技術は世界のトップを占める。このためその設計、生産する電磁爆弾の能力は非常に強い。現在日本に欠けているのは効果の高い空中防御突破プラットフォームであり、アメリカのFー22戦闘機は疑いなく最良の選択である。日本はF-22に電磁爆弾を提供し、中国の戦略縦深の攻撃に用い、これにより対中国作戦の優勢を確立するすることができる。

しかし、ロシアの「航空港」誌は指摘する。日本はアメリカのF-22戦闘機を唯一中国内地に深く入ってカギとなる重要目標を攻撃できる武器と見ているが、日本は明らかに解放軍の空戦の実力を過小評価している。中国は数量が極めて膨大な旧式戦闘機を持っており、しかもすでに殲ー6、殲ー7などの旧式戦闘機を無人機に改装している。戦時、これらの無人機は陽動によって米日機群を牽制することができる。具体的に言うと、それらはF-22戦闘機の注意力を分散させ、その空対空ミサイル、燃料を消耗させ、その電子戦能力を牽制できる。その後、中国の先進戦闘機がさらにF-22と決戦を行い、このことはF-22の攻勢を瓦解させる助けになる。

報道は、日本の専門家も解放軍が装備するロシア製スホーイー30、および自主研究開発した殲ー16戦闘機を過小評価している、と考える。「1機のF-22が数機の中国戦闘機を制圧する」との説は信じられない。スホーイー30および殲ー16はF-22との1対1の対抗の中では相手にならないかもしれないが、多対1の状況下では、決して勝利を握る可能性が全くないわけではない。アメリカの軍事専門家は、F-22戦闘機の作戦能力はアメリカのF-15C戦闘機の数倍だとするが、インドとアメリカの空軍が行った合同演習の中で、スホーイー30はかつてF-15Cに勝利している。ロシアメディアはこのことから推測計算して、4〜5機のスホーイー30でもうF-22に対抗できる、とする。提示に値するのは、アメリカが駐日基地にあまり多くのF-22を配備することはできないが、解放軍のスホーイー30および殲ー16戦闘機は数の優勢を持つ、ということだ。

一部のアメリカメディアも、日本がF-22に頼って中国を威嚇することに懐疑的な態度である。アメリカの「ワシントンタイムス」は、F-22とF-35戦闘機は目標の位置確定、目標区域急行から情報確認、さらに攻撃発動というこのフルセットの圧縮不能な攻撃模式に一定の時間を必要とし、このためそれらは中国の内陸の目標に対し「電撃戦」を発動するのに理想的装備ではない、と指摘する。

(頑住吉注:これより3ページ目)

またアメリカの「政治事務」誌の報道によれば、Fー22戦闘機のステルス性能は極めて良いが、この機は日本の基地から飛び立って中国内陸地域を奇襲してさらに帰投する必要があり、空中給油機の支持を必要とする可能性がある。空中給油機はF-22戦闘機の「空中輸血所」に相当する。アメリカのF-22戦闘機が中国の領空に突進する時、米日の給油機の出動回数は必然的に増加し、これが1つの弱点となる。何故なら中国の戦闘機編隊が米日の空中給油機を放置するはずがないからである。

「政治事務」は、最近解放軍は東南の沿海地域に相当数の殲ー10戦闘機を配備済みだとする(外界はこれには最も先進的な殲ー10Bが含まれると推測する)。それらは中国沿海の基地から飛び立ち、約1,600kmの飛行が持続できる。

報道は、殲ー10は解放軍最新の機載マイクロ波レーダーを追加装備済みだと推測している。中国領海、領空に接近する米日給油機はこの種のレーダーにロックオンされ、機載ミサイルの攻撃に遭うかもしれない。殲ー10の空中格闘能力は比較的強く、空中給油機を追跡、撃墜する能力を備えている。ある意味から言って、これはFー22戦闘機を直接撃墜するのと同じ意義がある。米日の空中給油機が解放軍戦闘機に撃破されたら、必ずやF-22戦闘機の航続能力が麻痺することになる。その時、中国付近の空域で作戦行動するF-22は基地に帰ることができなくなる可能性がある。

(頑住吉注:以後画像とキャプションだけです。このページは順に「資料画像:成都軍区空軍某部がチベットで第3世代戦闘機の実弾を搭載しての高原訓練を行っている。劉応華撮影。」、「資料画像:国産殲ー11Bの低空飛行」、「資料画像:殲ー10戦闘機の空中給油試験」、「資料画像:中国空軍の殲ー10戦闘機の編隊」、4ページ目は順に「資料画像:『紅旗ー7』型対空ミサイルは超低空、短射程の対空ミサイルである。」、「資料画像:紅旗ー7はジープあるいは艦船に装備して発射できる。」、「資料画像:国産の紅旗ー9対空ミサイル」、「資料画像:国産の紅旗ー9A防空システム」です。)


 何か深刻な問題を面白おかしく取り上げているような違和感を感じますし、1つ1つにリアリティを感じません。例えば相手がまさにミサイル攻撃をしかけてくるところだと確実に知り得ればその基地を叩くこともあり得るといった議論は確かにありますが、日本の戦闘機が中国の重要都市を攻撃するなど考えられません。またコラムでも取り上げたように中国の旧式戦闘機がすでに無人機に改装されたとの説は確かにありますが、そういったものは電子妨害で真っ先に無力化されるんではないでしょうか。日本は電子情報技術が得意だから日本の電磁爆弾は凄い威力のはずだというのも余りに乱暴な話のように思えます。








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