プーチン、民衆の質問に直接答える

 もちろん都合の悪いことを訊きそうな人は最初から排除されてるんでしょうけどね。

http://military.china.com/news2/569/20160415/22440572.html


プーチン、民衆とオンライン:西側諸国は短期的には制裁を取り消さないだろう

中新社モスクワ4月14日電 現地時間14日、ロシア大統領プーチンはテレビ生放送によってロシア民衆とオンラインを行い、民衆の関心ある各種問題に解答した。当日の生放送オンラインは長さが3時間40分に達し、プーチンは全部で80の問題に回答した。

クレムリン宮殿公式サイトが発表したデータがはっきり示すところによれば、当日「プーチンとの直接オンライン」番組は全部で300万を超える問題を受け取り、関わる内容にはロシアの国内経済の形勢、物価問題およびロシアの内政方針や外交政策などが含まれた。プーチンは生放送オンラインの中でこのうち80に回答し、回答が間に合わなかった問題は地方機構により回答を行う処理にゆだねられる。

これはプーチンが第14回目に参加する「プーチンとの直接オンライン」である。タス通信社の報道によれば、プーチンは全部で2日の時間を費やして今回のオンラインの準備をした。

経済:2017年のGDPは増加へ 失業率は低水準を維持

国際エネルギー源市場の価格が低迷し、さらに加えてロシアが西側諸国の制裁を受けているため、2014年からロシア国内経済はずっと不景気である。この背景の下に、経済および民生問題が当日の民衆の質問の重点となった。これに対しプーチンは、ロシア経済は現在「良くもなく悪くもない状況にあり、全体的形勢は決してまだ改善していないが、形勢はポジティブだ」とした。

プーチンは、2016年のロシアのGDP(国内総生産)はまだ2015年の低下の態勢を継続しているが、「幅は大きくなく、約0.3%だ。」と語った。2017年にはこの局面に逆転が得られることになり、その時ロシアのGDPは1.4%成長することになると見られる。

プーチンは語った。今年2月、ロシアの工業生産には成長の趨勢が出現し、高度科学技術製品の輸出も増加中である。失業率は5.6%の低水準ライン上に維持されている。「この数字はロシアが経済危機に遭遇する前と比較して、増加が大きくない。」

プーチンは、ロシア中央銀行の国際備蓄資金はすでに3,870億アメリカドルに達しており、「すでに2014年初めの水準に戻り、甚だしきに至っては2014年初めに比べやや高い、とした。

プーチンは、政府は紙幣を多く印刷する方式を採用して経済振興することはなく、ロシアの経済構造を改変するだろう、とした。「この方面には、すでにある程度の進展がある」。

外交:西側諸国は短期的には制裁を取り消さないだろう

経済民生の他、ロシアの外交的形勢も民衆の質問の重点だった。2014年以来、ロシアと西側諸国の関係はウクライナ問題ゆえに持続的に緊張している。これに対しプーチンは当日、現時点で西側諸国が短い期間のうちにロシアに対する制裁を取り消すことはないだろう、とした。これと同時に、ロシアサイドもこうした国に対する対抗措置を継続、延長することになる。

プーチンは、現在ロシアは対テロなどの方面でアメリカと良好な協力があるが、アメリカサイドはロシアサイドおよびあらゆるパートナー国を尊重する必要がある、と考える。「さもないと、現代の民主的国際関係を建立することはできない。」

民衆がオンラインの中で提出したウクライナに関する問題に回答する時、プーチンは次のように語った。現在ウクライナが直面する危機は「人為的に作り出されたもので」、危機は「ウクライナの政権を取り替える道具」となっている。「ロシアは安定し、繁栄するウクライナを見ることを希望する。」

プーチンは、政治的手段によってウクライナ東部の危機を解決すべきであり、東部の民衆に安全を感じさせるべきだ、と語った。同時にロシアサイドは欧州安全保障協力機構(頑住吉注:ヨーロッパの多くの国が加盟する他、アメリカ、ロシアも加盟)のこの地域におけるプレゼンスを強化することを支持し、同組織が人員を増派しかつ武器を携帯してウクライナ東部地域に行き、もって全面停戦を勝ち取ることを支持する。

ロシア・トルコ関係がずっと緊張している現状に対しプーチンは当日、ロシアはトルコを友好国と見ているが、ロシアサイドはトルコの某一部の政治家に問題が存在すると考えており、「トルコ指導層はテロ分子を打撃しているというよりも、彼らと協力していると言ったほうがよく」、「このためロシアサイドはトルコ指導層の行為に対し回答をなしたのだ」とした。

プーチン本人:2018年の大統領選挙への参加に言及するのはまだ早すぎる

(頑住吉注:変なとこで切れてますがこれより2ページ目)

プーチンはロシアの大統領であり、このオンライン番組の主役でもあり、その個人的状況も当然民衆が感心を注ぐ問題だった。

当日ある民衆はプーチンに向け、その前妻との再婚の噂の確認を求め、プーチンは回答し、自分と前妻はしばしばではないが、時々会っている、とした。「双方の関係は非常に良好で、甚だしきに至っては以前に比べても良い」 「自分と前妻はいずれも各自の生活に対し非常に満足を感じている。」

また、当日ある少女がプーチンに粥は好きか問うた。プーチンは、自分は毎朝喜んで粥を食べていると言い、かつ「歯が少なくなるほど粥が好きになるんだ」と冗談を言った。

民衆が関心を注ぐのは決してプーチンの私生活だけでなはなかった。当日ある民衆は、プーチンに2018年の大統領選挙に参加するか否か質問した。これに対しプーチンは、この問題を論じるのはまだ「時期尚早」だとした。現在考慮することを必要とするのはいかにして目標や現実にした承諾を達成するかであり、しかる後に「仕事の成果を根拠にして選挙に参加するか否かを決定する。」

「プーチンとの直接オンライン」番組はプーチン初の大統領任期内に創立され、2001年から開始された。この後2004年と2012年だけ行われなかった。2013年、この番組の生放送時間は新記録を作る4時間47分に達した。この番組は視聴者が幅広く、視聴率が高いため、ロシアメディアはこの番組を「プーチンが民意を理解し、民衆に近づく」表れの1つと称している。


 総理大臣が一般国民の質問に直接答える番組を日本でやってもそんなに珍しくないんで視聴率はかせげないでしょう。こういう番組があり高視聴率ということはソ連時代、また現在の中国や北朝鮮では考えられず、民主化の表れとも言える一方で民主化の遅れを逆説的に示しているとも言えるかもしれません。強がっている面もあるんでしょうがこれを見るとロシア経済は制裁によって極端に苦しい局面に追い込まれているわけではないんですかね。全然どうでもいいことですが、中国語では粥は直訳すると「飲む」になる表現を用います。ロシアの粥ってどういうものなんでしょうか。オートミールみたいなものを粥と訳しているのかもしれませんが。














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