スホーイー30分析

 ロシア、中国、インドなど非常にたくさんの国で使用されている戦闘機ですが。

http://military.china.com/important/11132797/20140312/18389209.html


専門家スホーイー30系列戦闘機を分析:中国に販売したスホーイー30MKKの性能、あるいは最弱か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「華北の某飛行場は雪の後に晴れ、寒風が身を切るように冷たい。発進線上の1機1機の戦闘機は整然と列を作り、出撃命令を待つ」 画像とキャプション合ってませんね。)

ロシアの週刊「軍工信使」3月12日の報道によれば、「戦争はごく退屈」ウェブサイトの西側の専門家は、ロシア空軍が同時にスホーイー30M2、スホーイー30SM、スホーイー35というこの3種のスホーイー27改良型戦闘機を調達する合理性は疑うに値する、と考える。

現在ロシアは3種の先進戦闘機を生産および調達しており、いずれもスホーイー27多用途重戦闘機の大規模改良型で、スホーイ設計局によって設計され、それぞれアムール河畔共青城飛行機工場とイルクートグループのイルクーツク飛行機工場で生産される。西側の専門家は、この種の決策は相当に奇怪で、大量の財務支出を増加させる可能性がある、と考える。これに比べ、アメリカ空軍は現在JSF(連合攻撃戦闘機)概念の枠組みの下に統一された機種の戦闘機であるF-35「ライトニング2」を装備するよう努力している。アメリカ空軍のスポークスマンは、1,763機のこの型の戦闘機を調達し、現在まだ就役している大多数の飛行機に取って代わらせ、空軍の作戦ポテンシャルを高める必要がある、と語る。ロシアはちょうど反対で、現在同時に3機種の近代化された戦闘機であるスホーイー30M2、スホーイー30SM、スホーイー35を調達中であり、それぞれの機種の調達数はたったの数十機である。

ロシア国防省はこの戦闘機調達の原則を説明していない。専門家は、戦闘機の輸出数が減少する背景の下で、この挙は2つの企業の運営を努力して維持する願望と関係がある可能性がある、と考える。この種の策はロシア空軍の戦闘力改善にもポジティブな影響を生むだろう。結局のところロシア空軍の現役戦闘機は主に1980〜90年代に引き渡された製品なのである。また、最新の第5世代戦闘機T-50はロシア国内外ですでに良く知られており、このためロシア空軍がスホーイー30M2、スホーイー30SM、スホーイー35を装備するとの情報が受ける関心は相対的に少ない。

ロシア空軍が最も先に装備したのはスホーイー30M2戦闘機で、クラスノダール国境地域南部のクリムスク市空軍基地に配備され、最初の画像は2011年12月に明るみに出た。2013年11月、ロシア空軍デュオムナ基地は3機のスホーイー30SMを迎えた。去年年末までに、この基地は全部ですでに10機のスホーイー30SMを受領、装備済みで、今年さらにもう10機が引き渡されることになり、したがって全部でスホーイー30SM航空連隊の建設任務が完成される。2014年2月、最初のスホーイー35S戦闘機がロシア空軍作戦部隊に引き渡され、ハバロフスク国境地域のジェムジー空軍基地に配備され、第23戦闘航空兵団に隷属する。

西側の専門家は、ロシア空軍が率先して装備したスホーイー30M2は3機種の戦闘機の中で先進さの程度が最低で、これはアムール河畔共青城飛行機工場が中国のために研究開発したスホーイー30MKKの発展型である、と考える。スホーイー30MKKはスホーイー30のグレードアップ機種で、空中給油設備とロシア製航空電子設備を装備し、広い範囲の作戦任務が執行できる。だがエンテ翼と推力ベクトル航空エンジンを使用していないため、その性能はイルクーツク飛行機工場が生産するスホーイー30MK戦闘機に及ばない。中国とスホーイー30MKK交易を達成した後、一定の時間が過ぎ、アムール河畔共青城飛行機工場はまた新たな契約を得、中国向けに対艦武器が使用できるスホーイー30MK2戦闘機を供給した。その後この型の戦闘機はかつてさらにベトナム、インドネシア、ベネズエラ、ウガンダに販売された。ロシア空軍が自ら使用する型のスホーイー30M2と輸出型のスホーイー30MKK/MK2の外形上の主な差異は2枚の上の縁が平坦な尾部垂直安定面にある。2009年夏、ロシア空軍のためにスホーイー30M2を生産する初の契約が締結された。この型の飛行機と改良型航空電子設備を使用するスホーイー27SM3単座戦闘機、および第1世代スホーイー27には多くの共通点がある。国防省は当時4機のスホーイー30M2と12機のスホーイー27M3を発注した。現在ロシア空軍のスホーイー30M2の発注総数は約20機で、このうち4機はすでに2013年12月に引き渡されている。複座型スホーイー30M2は作戦訓練任務の中で単座型機を支援することもできるし、全天候戦闘機として用いることもできる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「青旗が上がり、飛行指揮員の号令と共に戦闘機は順に滑走路を滑走する」です。)

スホーイー30SMはイルクート社によって生産され、外形上スホーイー30M2に酷似している。西側の専門家は、スホーイー30SMはロシアが中国、マレーシア、アルジェリア向けに輸出供給したスホーイー30MKの改良版であり、ロシア空軍の使用に適するよう専門にグレードアップが行われた、と考えている。アムール河畔共青城飛行機工場が生産したスホーイー30MKKに比べると、イルクーツク飛行機工場が生産したスホーイー30MKはより良い空気動力学的性能を持ち、国産航空電子設備も装備できるし、西側の航空電子設備も装備でき、ユーザーは柔軟にロシア、ウクライナ、フランス、インド、イスラエルが生産した相応のユニットを選択することができる。スホーイー30SMはさらにスホーイー30MKが装備するいくつかのユニットを使用しており、これには複座コックピット、エンテ翼、推力ベクトルエンジン、フライバイワイヤシステムが含まれる。だがスホーイー30MKKと異なるのは、スホーイー30SMが短縮された垂直尾翼を使用することである。

2012年3月、ロシア国防省は30機のスホーイー30SMを発注した。同年12月、発注数は倍に増加し、60機に達し、計画によれば2015年末までに引き渡しが完了する。2013年12月までに、ロシア空軍は16機のスホーイー30SMしか受領、装備していない。2014年2月、一部メディアの報道は、ロシア国防省が追加の調達契約締結を準備しており、50機のスホーイー30SMを追加購入し、総額は20億アメリカドルを超える、とした。推測によれば、このうち一部あるいは全部の飛行機がロシア海軍に引き渡されて使用される可能性があり、2015年末までに供給が開始されると見られる。

スホーイー30SMの、インドに輸出されたスホーイー30MKIとの主要な差異は、それが国産航空電子設備を使用し、イスラエルやインドが生産した類似製品に取って代わっており、同時に大部分のフランスの設備が留保されていることで、これにはヘルメットディスプレイとナビゲーションシステムが含まれ、またさらにスホーイー30M2と同じN001V機載レーダーが装備され、これはスホーイー27の機載レーダーのグレードアップ版である。スホーイー30SMの航空電子設備はさらに、より強大なN011M「豹-R」パッシブフェイズドアレイ機載レーダーを含む。スホーイー30MKとは異なり、スホーイー30SMはより先進的な射出座席を使用し、身長がより高く、体重がより重いロシア空軍飛行員により適する。ロシア空軍のスホーイー30SMは新型のRVV-SD中距離、およびRVV-MD短距離空対空ミサイルが使用でき、さらにその他のより先進的な空対空ミサイルが装備されることになると見られる。

スホーイー35Sと上述の2種の戦闘機の主要な差異は、まずこれが単座型戦闘機であるというところにある。機の概念自体は1980年代に早くもすでに登場していたが、21世紀初めになってやっと直接の研究開発が開始された。スホーイー35Sはアムール河畔共青城飛行機工場によって生産され、新型の機体、完備されたタイプの航空電子設備、航空エンジンを使用し、AL-41F推力ベクトルエンジン、新型光電子設備、改良型フライバイワイヤシステムを装備し、エンテ翼は放棄されている。西側の専門家は、これらの創新はスホーイー35Sがずば抜けた機動性能を持つことを確保する、と考える。これと同時に、ロシアはアクティブフェイズドアレイ機載レーダーの使用範囲拡大を準備しており、第5世代戦闘機T-50の研究開発作業が正式に終わった後、スホーイー35Sは「豹-R」パッシブフェイズドアレイ機載レーダーのグレードアップ機種であるN135「雪豹」レーダーを装備することになると見られる。

推測によれば、スホーイー35Sはスホーイー30M2、スホーイー30SM同様輸出型製品を持ち、コードナンバーはスホーイー35BMである。一部のメディアは中ロがこの交易につき談判を行ったとの情報を明らかにしたが、具体的状況は現在なお事実確認が得られていない。2009年ロシア国防省は本国の空軍のために48機のスホーイー35機を発注し、現在すでに22機が引き渡され、このうち12機は2014年2月に空軍作戦部隊に引き渡され、ジェムジー空軍基地に配備されている。契約が規定する全部で48機のスホーイー35Sは、2015年に引き渡しが完了すると見られる。西側専門家は、ロシア空軍がさらに48機のスホーイー35S機の供給契約を締結する可能性は非常に高い、と考える。性能が先進的なため、T-50ステルス戦闘機が大量装備される前、スホーイー35Sはロシア空軍の主力機種となる。いくつかのメディアが明らかにした情報によれば、この機はRVV-BD遠距離空対空ミサイルを搭載し、現役の旧式なミグー31迎撃戦闘機に取って代わることができる。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「空軍某飛行訓練基地で春節後初めての昼夜にまたがる訓練が猛烈に行われ、攻防機動、編隊空戦飛行などの課目の訓練が相次いで実施された」です。)

西側の専門家は、ロシア空軍が同時に3機種のスホーイー27ファミリーの戦闘機を調達する必要があるのか否かは懐疑に値する、と考える。しかもこの問題は相当に現実的である。あるいは1種類の機種の飛行機だけ生産する方がより適しているかもしれないが、2大航空装備生産企業の間の競争は状況をより複雑なものに変えている。スホーイー30ファミリーの飛行機が称賛され国際市場に大量に出ている時には、2つのメーカーの競争は何ら深刻な問題とは評価されなかった。だが3機種の飛行機の中で、スホーイー30M2の性能は最弱で、グレードアップのポテンシャルは大きくない。さらにこの前あるメディアは、ロシアは中国とのスホーイー30M2交易流産後、やっと本国空軍のためにこの飛行機を購入したのだ、と明らかにした。スホーイー35Sの突撃の特徴は、より強大な航空エンジン、より完備された航空電子設備と武器、および新型機載レーダーによる。スホーイー30SMの生産の協調はより良く、製造コストは低く、2名の機クルーの存在はより複雑な作戦任務を可能にし、さらに有効に飛行員を養成訓練できる。

現在これらの飛行機の輸出の前途の見通しは相当に模糊としている。すでに多数のスホーイー30ファミリーの飛行機を持つ国、特にインドと中国は現在積極的にライセンス技術を利用して新たな機を生産しているところである。マレーシアは追加の数量のスホーイー30MKM戦闘機を購入したがらず、むしろ賃借したがっている。インドネシアはスホーイー30ファミリーの戦闘機を購入して旧式なF-5に取って代わらせる可能性があるとされるが、もし供給契約が締結されても、戦闘機の輸入数は相対的に少ないだろう。

西側の専門家は、ロシアが3機種の飛行機を同時に調達することを決定したのは、アムール河畔共青城飛行機工場とイルクーツク飛行機工場の生産を維持することが必須であることから決定されたのかもしれない、と考える。しかも、ロシア空軍が3機種全部の飛行機を使用することは、それらに外国のユーザーに対しより吸引力を持たせることもできる。

現在ロシア空軍は切迫して新型戦闘機を必要としている。T-50は数年後になってやっと部隊に装備できる。西側専門家は、T-50はすでに主流メディアのポジティブな評価を得ているが、5機のT-50試験サンプル機の試験のプロセスに関する情報は現在決して多くない、と考える。アメリカのF-35とは異なり、T-50の試験は公開されずに行われている。メディアが明らかにした文書の情報によると、T-50プロジェクトには比較的大きな変動が行われた可能性があり、プロジェクトの期限も不断に遅延しつつある。元々の計画では2014年にアハトビンスク国家試験飛行センターに究極版試験サンプル機を引き渡すことになっていたが、現在見たところこの期日が2016年後半より早くなることはなく、2016年末に初歩的戦闘力を形成し、かつ大量生産への投入を開始するという計画に反している。もし最も良い状況下でも、2016〜2020年の間には60機のTー50しか装備できず、しかもこの可能性は決して大きくない。このためロシア空軍は現役機群の更新を早急に必要としている。

ロシア空軍の戦闘序列の中の相当な部分の戦闘機は急速に老化しつつある。ソ連解体およびその後の経済危機は、軍用機の生産を大幅に減少させ、最近何年かになって戦闘機の生産能力はやっと増加した。スホーイー30M2、スホーイー30SM、スホーイー35機はその前の先輩に比べより先進的な性能を持つが、それぞれたった数十機の調達数だけに頼ったのでは、この種の状況を根本的に改善することは全くできない。

ロシア空軍はさらに、スホーイー27ファミリーの戦闘機に比べやや軽いミグー29を少数使用している。これにはアルジェリアが引き取りを拒絶した一個航空連隊分の中古ミグー29SMT戦闘機が含まれる。ミグー31大型迎撃戦闘機は今に至るも依然就役中で、少数の機だけがミグー31BMにグレードアップされ、しかもあらゆるこの型の飛行機が先進武器を装備済みであるのにはほど遠い。西側の専門家は、ミグー29グレードアッププロジェクトの破産とミグー31後継機種が不確定という状況下では、「スホーイ」社が研究開発、生産した飛行機に頼って長期的にロシアの領空を保護するしかない、と考える。現在ロシア空軍が新たなスホーイー30M2、スホーイー30SM、スホーイー35戦闘機供給契約を締結する前途の見通しは決してはっきりしていない。だが西側専門家は一致して、ロシア空軍戦闘航空隊の未来は非常に大きな程度上第5世代ステルス戦闘機T-50プロジェクトの発展プロセスによって決まる、と考えている。

(頑住吉注:4ページ目)地上勤務人員が戦闘機の脚とタイヤを検査しているところ

(頑住吉注:5ページ目)飛行員が飛行任務完成後、機格納庫から出る

(頑住吉注:6ページ目)最後の1機の戦闘機が安全に降着し、訓練が終わるのと共に、既定の飛行課目は全部計画通り完成する

(頑住吉注:7ページ目)解放軍のスホーイー30の2機編隊

(頑住吉注:8ページ目)飛行員がシミュレーターを使用して飛行訓練を行っているところ


 まだ成功していないF-35と比較するのには無理があると思いますが、2つのメーカーを維持する必要があるならせめて最もグレードが低いスホーイー30M2の仕様をスホーイー30SMに合わせて2種類にしたらどうかとも思いますがね。


















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