カタパルトつながりで‥‥

 直接の関係はありませんが2つの記事をまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20130813/17994235.html


解放軍の専門家:初の国産空母には直接電磁カタパルトを採用することも可能

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の未来の国産大型空母は必然的にカタパルト発進方式を採用する」)

飛行機カタパルト(Aircraft catapult)は1本の100m未満の直線軌道上の牽引スライドブロックにより、しっかりと機の前脚を掴み、強い力で短時間内に機を引き動かし、迅速にこれを発進速度に到達させる。

空母がジェット時代に入ってから、蒸気カタパルトは大型空母の「標準装備」となった。1950年代から、米軍はフォレスタル級、キティホーク級、エンタープライズ級、ニミッツ級スーパー空母に全てC-7、C-13などのタイプの蒸気カタパルトを装備した。

1980年代末、アメリカのウェスティングハウス社は全く新しい電磁カタパルトの研究開発を開始し、しかも現在建造中の最新クラスのフォード級空母に応用している。

軍事科学院の著名な評論員杜文竜が明らかにするところによれば、蒸気カタパルトだろうと電磁カタパルトだろうと、将来は中国空母の必須設備になるべきである。

では、この2種のカタパルト方式はどちらが優れどちらが劣っているのか?

「電磁カタパルトに比べ、蒸気カタパルトは1世代遅れた製品と評価され、欠陥が非常に多くある。」 新華社の軍事専門家鄭文浩は記者に教える。蒸気カタパルトに比べ、電磁カタパルトの寸法、重量は50%小さくでき、マンパワーに対する需要は30%減らせ、全寿命期間の費用は20%減らせ、作戦実用性は20%高められる、と教える。

電磁カタパルトの1つの大きな優勢は効率が高いことである。「現役の蒸気カタパルトはエネルギー変換効率が5%しかなく、一方電磁カタパルトは60%にも達し、エネルギーの浪費がずっと小さい。」と鄭文浩は分析する。

さらに重要なのは、電磁カタパルトの適応性がより良いことである。「電磁カタパルトは我々が電灯の明るさを調節するように、カタパルトの牽引器の速度と出力を調節し、もって各種の機への適応に便とすることができ、非常に柔軟である。」

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「スキージャンプ発進は空母発展過程の過渡的技術とすることができる」です。)

鄭文浩は記者に教える。電磁カタパルトは艦載機の重量4.5〜45トン、発射の速度は毎時100〜370kmの間に適用でき、瞬発力のテンポの調整によって飛行員の発射される時の感覚をより快適にできる。「一方蒸気カタパルトは大型機しか発射できず、小型で精巧な無人機を発射することはできない。だが無人機は未来の海上作戦の中で必然的にどんどん重要になり、このことはおそらく蒸気カタパルトの一大急所になる。

シリンダーを必要とするため、蒸気カタパルト装置は体積が巨大で、構造が複雑で、維持メンテナンスが非常に面倒である。蒸気カタパルトの維持修繕費は、甚だしきに至っては空母全体の維持修繕費用の40%を占め得るとされる! 高圧、高温の蒸気パイプラインとバルブがなくなれば、勤務と戦闘中の潜在的危険が減少することになる。

「電磁カタパルトの牽引ブロックの復帰はより早く、このことは艦載機の出動効率を向上させることができる。」と鄭文浩は語る。

しかも、寒冷な緯度の高い地域では、蒸気が容易に冷却、氷結するため、蒸気カタパルトの使用は非常に危険である。これは当時ソ連が蒸気カタパルトを研究開発していたにもかかわらず、その空母でスキージャンプ発進を使用せざるを得なかった重要な原因でもある。

人に意外に感じさせるのは、電磁カタパルトの体制はより先進的だが、逆に技術的要求がより高いのは蒸気カタパルトだという点であり、特にシリンダーの密封性は我が国の溶接技術に対し厳しい挑戦課題を提出している。

「電磁カタパルトにはさらに蒸気カタパルトにはない『特異な機能』がある。それは滑走路と形状を組み合わせ、甚だしきに至っては上向きに傾斜したスキージャンプ甲板上に取り付け、カタパルト発射とスキージャンプという両者のメリットを合体させることができる、というものだ。」

海軍専門家李傑の見たところでは、初の国産空母が採用するのがどんな種類の発進方式かは現在まだ未知数だが、カタパルト発進が目標となる。

「きっと技術の発展の程度が根拠になる。」 李傑は言う。「もし発展がスムーズなら、我々が蒸気カタパルトを採用する可能性があるし、技術がさらに一歩一定の基準に達したら、直接より先進的な電磁カタパルトを採用することさえある。」 本報記者 屠晨マ

(頑住吉注:3ページ目)カタパルト発進の技術的要求は比較的高い

(頑住吉注:4ページ目)アメリカのスーパー空母は全てカタパルト発進方式を採用している

(頑住吉注:5ページ目)アメリカのカタパルト発進技術は比較的成熟している

(頑住吉注:6ページ目)中小国の海軍の空母は一般にスキージャンプ発進を採用している

(頑住吉注:7ページ目)スキージャンプ発進にも同様にそれなりのメリットがある

(頑住吉注:8ページ目のキャプションは2ページ目と同じです。)


 話の本筋じゃないですけど極端に寒冷だと蒸気カタパルトが使えないというのは初めて知りました。確かに戦後アメリカがそういった地域に空母を派遣して実戦を行った例はないですよね。ならば電磁カタパルト装備の空母が実戦化されるまではロシアや中国の空母の方がそういった地域ではアメリカより優位ということなんでしょうか。

http://military.china.com/important/11132797/20130814/17996611.html


ロシア専門家:中国艦載機陸上訓練基地の進度はすでにロシアを超えている

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「外国メディアは、この画像は中国海軍興城艦載機訓練基地の衛星写真であるとしている。」)

ロシア軍事工業ニュースネットは12日、先週末ウクライナ国防副大臣ウラジミール モザロフスキーは中国とインドにはウクライナの「ニトカ」艦載機飛行員訓練センターを使用する意思があるとした、と報道した。彼は、これらの国は軍事技術協力の枠組みの下にこの訓練センターを使用することに対し興味を示しているが、まだこの問題で具体的な共通認識は達成されていない、と強調した。

タス通信の11日の報道は、ウクライナには空母はないので、「ニトカ」はウクライナ軍にとって全く使い道がないと言え、他国に賃貸するしかない、とした。ロシアサイドは今年すでにこの訓練センターを使用して飛行員を養成訓練するのを停止している。ロシアというこの大きな顧客を失った後、ウクライナ国防省は後釜を探し始めた。この前、中印両国がこのセンターに対し興味を示したが、現在中国国内の類似の訓練センターがすでに正式に使用に投入されており、もはやウクライナの施設を賃貸することはないとみられる。一方インドも類似の訓練センターの建設を開始しており、その他の空母を持つ国はこれに対し興味を感じていない。

だがロシアの軍事専門家は、中国艦載機陸上訓練基地の建設進度はすでにロシアの先を行っているが、中国は依然ウクライナの援助を必要とする可能性がある、何故ならウクライナサイドには艦載機飛行委員訓練の豊富な経験があるからだ、とする。

カナダの「漢和安全保障業務評論」は最近推測を行い、中国の空母艦載機訓練センターはあるいはすでにウクライナの艦載機カタパルトシステムを導入しているかもしれない、とした。「ニトカ」訓練センターにはスキージャンプ式発進装置が建設されているだけでなく、カタパルト装置もあり、この装置には完備された電力供給システムが配備され、時速240kmで艦載機をカタパルト発射できる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「画像は中国空母艦載機訓練基地のスキージャンプ発進訓練区。スキージャンプ発進に用いる模擬甲板がはっきり見える。」です。)

報道は、ソ連時代ウクライナのクリミア半島に唯一の艦載機飛行員訓練センターが建設されており、ソ連解体後ウクライナの所有に帰し、その後何年かロシア艦載機飛行員はずっと自分の訓練基地を持たず訓練に従事できなかった、とする。1997年ロシアとウクライナは賃貸借協議を成立させ、毎年ロシア軍艦載機飛行員をこのセンターで1〜2か月訓練させた。後にウクライナとロシアの関係悪化により、ウクライナサイドはかつて数回ロシアサイドのこのセンター使用を禁止した。ウクライナ大統領ヤヌコーヴィチ政権就任後になってロシア飛行員はやっとまたこのセンターに戻ってきたが、賃借費は毎年200万アメリカドルにまで高騰した。

この種の他人に制せられる状況にかんがみて、ロシアは2010年にクラスノダール辺境地域のアゾフ海沿岸に自らの艦載機訓練センターを建設した。今年7月下旬、この訓練センターでの試験飛行が開始された。2機のミグー29K艦載機がこのセンターの模擬空母甲板上で初めて発着試験を行ったのである。

ウクライナの訓練設備と異なるのは、ロシアの新たに建設された訓練センターはさらに艦載ヘリ訓練センターも包括していることだ。ロシア軍は、この艦載機飛行員訓練センターの使用への投入後、将来ロシア自身の飛行員を養成訓練するだけでなく、さらにインドの飛行員の養成訓練にも用いることになる、としている。(王臻)

(頑住吉注:3ページ目)画像は中国空母艦載機訓練基地の着陸訓練区。4本の制動ケーブルが設けられているとされる。

(頑住吉注:4ページ目)画像はウクライナの「ニトカ」(Nitka)空母艦載機訓練基地。外国メディアは中国の興城基地はほとんどその翻訳版だとしている。

(頑住吉注:5ページ目)ウクライナのニトカ空母艦載機陸上総合飛行訓練システムは、空母甲板を模した駐機スペース、タキシングルート、滑走路、機格納庫など通常の設備があるだけでなく、さらに完全にシミュレートされた空母甲板があり、スキージャンプ甲板、「スヴェトランナ」制動システム、光学および無線電信着艦誘導システムから組成される。画像はニトカ訓練センターの着陸訓練区。

(頑住吉注:6ページ目)ウクライナの「ニトカ」(Nitka)空母艦載機訓練基地の制動ケーブルの特写。

(頑住吉注:7ページ目)スホーイー33が「ニトカ」模擬甲板で発進。現在ロシア海軍も「ニトカ」訓練施設を使用している。

(頑住吉注:8ページ目)画像は中国の殲ー15大型艦載機が西安の試験飛行院でスキージャンプ発進試験を行っているところ。


 ウクライナの制動ケーブルは確かに「遼寧艦」のそれと酷似していて、技術供与があった可能性が高そうで、カタパルトもそうなる可能性は高いかもしれませんね。















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