日本の10式戦車vs中国の99式戦車

 タイトルでトンデモかなと思いましたが、読んでみると割と冷静な分析だと思いますが。なおスラングらしきものが多用されており、怪しい部分は無理に訳さず飛ばしましたが、そういう部分は論の重要な部分への影響は少ないです。。

http://military.china.com/critical3/27/20131114/18147751.html


中日メインバトルタンクの全力勝負:10式は全く99式の相手ではない

99式戦車と10式戦車は実は異なる任務指標に基づいて設計された戦車である。両者が戦う可能性はほとんどない。(頑住吉注:意味不明)40トン級の10式は絶対に50トン級の99式の相手ではない。戦車の主要な指標である火力、装甲、機動性で、10式はほとんど全面的に99式より劣る。これは参考データのある事実である。

10トンの隔たりは技術がどんなに先進的でも戦車自体の装甲の劣勢を補うことはできない。99式の全装備重量は58トン、10式は44トンである。10式の装甲が用いるのが(頑住吉注:意味不明。SFに出てくるもの?)でない限り、現在の技術をもって10トン以上の重量の隔たりを打ち消す複合装甲を開発することは不可能である。もしこの技術がアメリカにあったら、とっくに40トン級の新戦車を開発しているはずであり、まだ60トン級のM1A2を使っているだろうか?

10式の主砲は私の知るところによれば短砲身設計の120mm口径L44型スムーズボア砲である。この戦車砲はドイツのレオパルド2A6が採用するL55式120mmスムーズボア砲の威力を弱くしたバージョンである。ドイツのレオパルド2A7「都市レオパルド」は市街戦に照準を合わせて設計されたため、戦車砲の長さに対して厳格な要求があり、このため短砲身型の主砲を使用したのである。10式も重量に対する厳格な要求があったため、重量がより軽いこのバージョンを採用したのだと推定される。99式が採用する主砲はZPT-98式125mmL50スムーズボア戦車砲である。この主砲はイギリスの砲身自緊技術を自分のものにして開発された新型のハイプレッシャー砲身製作技術を採用しているため、同クラスであるロシアの2a46m-1型125mm戦車砲のマズルエネルギーに比べて45%向上しており、L55式120mmスムーズボア砲に比べマズルエネルギーが30%上回っている。戦車砲の火力は戦車砲の砲身長と火砲の口径によって決まる。99式の主砲の砲身長は口径の50倍、火砲の口径は125mmであり、10式の砲身長は口径の44倍、火砲の口径は120mmである。あらゆるデータから見て99式の国産主砲は10式の輸入された主砲を完全に圧倒している。

10式戦車が採用する国産エンジンの馬力は1,200馬力で、速度指標は時速70kmである。日本が1,200馬力のエンジンを採用するのは伝統的なことで、1世代前の90式戦車が採用したのも1,200馬力のエンジンだった。だが、全世界の戦車のエンジンの主流が4ストロークである時に、何故日本の戦車がまだ2ストロークを使用しているのかは分からない。このことは90式戦車を足の短い油老虎(頑住吉注:これもスラングで意味不明)に変えた。この問題が10式で解決されているのか否かは分からない。99式が採用するエンジンは1,500馬力の国産4ストロークエンジンである。このエンジンは開発時に(頑住吉注:ドイツメーカーだと思いますが不明。無理にカタカナに直しても到底ドイツ語っぽくないです)の大きな力を入れての協力、援助を得たとされ、性能はドイツの原産品と(頑住吉注:検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは全く見つからない慣用句で意味不明。流れからすれば「同じ」、でしょうか)。初期の99式の速度指標は時速65kmだったが、現在では技術の進歩ゆえに速度指標は時速70kmに到達しているとされる。99式戦車は10式に比べ10トン以上重いため、相当な速度に到達するのはすでに(頑住吉注:検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは全く見つからない慣用句で意味不明。流れからすれば「困難」?)である。10式は重量に対する厳格な要求があるため、燃料タンクの設計にも重量軽減が行われていると推定される。この戦車は40トン級でしかないが、最大航続距離は440kmしかない。99式戦車は重量が重く搭載燃料が多い。重量が厳然と10トン重くなっていても航続距離は450kmに到達している。

これまで見てきた戦車の最も基本的な3つの指標からすると、機動性がかろうじて伯仲しているのを除き、10式戦車の技術指標は全面的に99式より劣っている。私が採用した10式のデータ資料は「電撃HOBBY」から取ったもので、これは日本の月刊誌であるため、私は列挙した10式のデータは謹厳で科学的なものであるに違いないと思う(これは彼らが自分で言っていることであり、非科学的だと言うことは全くできないはずだね?)(頑住吉注:まあいけなかないですけどできたら模型ホビー誌ではなく「軍事研究」とか「グランドパワー」とか権威ある軍事、戦車専門誌を資料に使った方がいいでしょうね)。

10式の出色の部分は高性能のデータリンクとアクティブ防御ユニット(DDS)であり、我が国が電子技術方面で日本より劣ることは認めることが必須の事実である。99式がアクティブ防御システムを搭載していないことに関して言えば、この戦車の設計が相手とは逆の方法で事を行うもので、光電子システムの破壊に用いる高出力レーザー砲を搭載しているからである。「電撃HOBBY」の説明から見て、彼らのアクティブ防御システムにレーザー兵器に対抗する設計はない。この種のものが邪道に過ぎ、また実戦の検証を経ておらず、このため自分がたいしたこともないくせに相手の能力が低いと見くびっているせいかもしれない。

総合的に見ると、2種の戦車にはいずれも創新のところと設計のハイライトがあり、それぞれに優勢を持つ強力な戦車と評価できる。だが冷静かつ公平に論じるならば、単一の10式を99式にいどませたら全くかなわない。結局のところ両者の設計の位置付けは完全に異なるのである。99式の設計は純粋な対戦車型戦車である。この戦車の設計上の要求はM1A2、レオパルド2A6のような50トン級以上のトップクラスの戦車に、しかも大規模な戦車戦に最も適した大平原の地形上で、正面から対抗できることが必須、というものである。私は99式戦車はたとえ東欧の平原のような開けた地帯に持って行って、ソ連式の大規模戦車突撃に参加するにしても上々の選択だとあえて言う。だがこの戦車の市街戦能力は欠点だと推測される。結局のところこの戦車のあらゆる設計は戦車を打撃するためであり、逆に対ゲリラ能力はその次に置かれているのである。私は、アクティブ防御システムと遠隔操作機関銃は戦車の市街戦の利器であり、こうした設計は兵個人の対戦車火力に有効に対応できると考える。だが10式の設計はややはっきりしないもので、戦車も打撃できるようにしようともしているし、市街戦に最適にもしようとしているし、さらに飛行機を打撃できるようにもしようとしている‥‥。だが私は日本の国情と10式の設計指標から見て、自慰隊(頑住吉注:自衛隊の蔑称としてよく使われるようです。品性がよく現れますね)が欲しかったのはレオパルド2A7と互角で、狭隘な地域における非対称作戦実施に適したものに違いない、と考える。この種の戦車の戦車を打撃する能力は絶対に対戦車専業の99式に及ばない。だが市街戦と対ゲリラ能力は99式より強いはずである。10式の設計はアメリカのFCS「未来作戦システム」の一部の概念を参考にしたに違いない。日本人はこの概念が、戦車が騎兵に取って代わったのと同じような革命性を持つと思ったのである。だがこの概念設計は今見るとやはりやや「畳の上の水練」のきらいがある。アメリカが150億を費やして作り出したFCSは最終的にはやはり伝統的な戦車の強化版であるM1A2SEPに敗れた。このことから、極端に高度新技術に依存することの高いリスク性と不確定性を見て取ることができる。

まとめると、日本の10式は彼らの列島上に置けば戦闘力が凄いトップクラスの戦車であり、一方99式は全世界の大多数の国に置いても陸軍の大黒柱になり得る強力な戦車である。伝統的なハード指標から見て10式は間違いなく99式に及ばない。だが日本人の電子技術の優勢はこの戦車に一定の非対称のソフトの優勢を獲得させることができるかもしれない。問題は99式が電子対抗方面で残忍非道な試みを行っていることである(あのレーザー砲は人を殺さないが、人の目を電子システムと共にダメにすることができ、これは非常に多くの国から見て非人道的である)。このため10式のこの種の非対称の優勢に一体どのくらい大きな効果があるか、ハードの指標上の非常に大きな劣勢を補うに足りるのか否か、私は読者に問われても分からない。


 砲の威力ならあるいは中国の戦車の方が勝っているかもしれませんが、命中しなければ意味はないわけで、射撃管制システム、砲の安定システムなどではおそらく10式が大きく勝っており、対戦車戦闘でも10式が上、という可能性は充分あるでしょう。しかし10式は数が決定的に少なく、こちらよりずっと多い99式、あるいは総合戦力は劣るものの同一の砲を搭載する96式と対戦したら当然勝つことは難しいでしょう。














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