中国、月で植物を栽培へ

 人類初の試みだそうですが。

http://news.china.com/domestic/945/20170614/30731485_all.html#page_2


人類初! 中国人、来年ジャガイモを月に植えんとする

浙江オンライン杭州6月14日の情報 月でもジャガイモが育つのか? これは何のSF大作映画でもなく、来年の中国の月探査計画の1つである。先日行われた2017年世界宇宙探索大会で、中国の科学者がこの人を興奮させる情報を明らかにした。

初の月表面に種を植える実験

今月上旬北京で行われた2017年世界宇宙探索大会で、多項目の我が国がまもなく執行しようとしている宇宙探索任務が初めて公開された。2018年、我が国は嫦娥4号月探査機を発射し、人類の探査機がいまだかつて触れたことのない月の裏面に到達する。嫦娥4号の乗客の1つである月面ミニ生態圏は、初めて月表面に送り込まれ、人類初めて月表面での生物学実験の展開を実現する。

月面ミニ生体圏内にはジャガイモの種、シロイヌナズナ(頑住吉注:いろいろな条件から植物のモデル実験に多用されるんだそうです)、蚕の卵、土壌、水、空気およびカメラそして情報伝達システムなどの科研設備が置かれる。

科学者はこの小空間内に動植物の成長環境を創造し、生体循環を実現する。真空、微弱な重力、極端な温度差という外界条件の下、月面ミニ生体圏内は摂氏1〜30度、および適当な湿度を保持し、かつ光導入管によって月表面の自然光を導入し、植物の生長環境を創造することになる。

植物は光合成の作用により炭水化物と酸素を生じさせ、蚕の「消費」に供する。蚕の成長過程では植物が必要とする二酸化炭素と糞便などの養分が生じる。月面ミニ生態圏が月に着いた100日内、ミニ生体循環を実現することになる。

月に植物を植える難度は想像を超える

月面ミニ生体圏は重慶大学によって率いられ、すでに2年あまりの実験を経ており、特殊なアルミ合金材料で作られた円柱形の「缶」で、高さ18cm、直径16cm、正味容積は0.8リットル、総重量3kgである。

宇宙探査センター副主任で、重慶大学先進技術研究院の院長である謝更新教授は、嫦娥4号を搭載し月表面に進入する乗客は全てグラム単位で計算され、100g多く搭載するためにも自分たちは必ず論証実験を反復し、かつ関連部門の協力を求める、とする。

張元勲は、月面ミニ生体圏の難点は温度コントロールとエネルギー源の供給にある、と語る。月表面は白昼超高温、夜間超低温で、このため温度を一定にするため、月面ミニ生体圏に保温衣服を着せかつ空調を装備してやる。また、エネルギー源の提供に対しては、白昼は主に太陽光から来て、夜は電池によって提供される。電池は内面の温度が一定なこと、およびカメラなどいくつかの電気を消耗する機材の作動を保証する必要がある。

「宇宙ステーションが地球に近い軌道に近いのとは違い、今回嫦娥4号が到達する月の裏面は地球からの距離が38万kmである。」 張元勲は、月の環境は真空で、白昼の温度は100度、夜はマイナス100度に到達し得、微弱な重力、太陽輻射が強いこと、高エネルギー粒子の衝突などが加わり、実験に小さからぬ困難をもたらす、と説明する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国人、初めて宇宙で『菜を育てる農民』をする(ネットの画像)」)

中国はすでに宇宙で種を植えた経験を有する

去年10月、神舟11号と天宮2号がドッキングに成功し、2名の中国の宇宙飛行士、景海鵬と陳冬が宇宙で一度「菜を育てる農民」をした。

景海鵬は説明し、自分たちはまるで宇宙の「農民」のように、毎日少なくとも10分間という時間菜の世話をする必要があった、と語る。

行うのはいくつかの世話の仕事で、主に栽培基質の水分含有率、養分含有率、灯光の照射の検査測定および注射器を用いて基質に空気を注入することである。彼らには水分含有率を検査測定する機器があり、もし指数が低いことがはっきり示されたら、菜に水をやる必要があることを説明した。空気の注入は菜の根部分に新鮮な空気を呼吸させるためで、植物の成長に有利である。

植物栽培は彼らがドッキング体に進入して第2日目に開始され、まず彼らは栽培装置を取り付ける必要があり、まるで積み木のように、装置のそれぞれの部品を1つの白色の箱に組み立てた。

宇宙で種を蒔く方式は地上とは異なり、地上は一般にまず種を蒔いた後に水をやるが、彼らが宇宙に持って行った白色のユニット構造は硬質材料のため、吸水して軟化した後でのみ、やっと種を入れることができ、このため彼らはまず水をやった後に種を蒔いた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「人類初の月到達(ネットの画像)」)

中国人は2030年に月に到達することが有望

中国航空宇宙科学技術集団社社長の呉燕生は誕生日の前に開いた2017世界宇宙探索大会で、中国はすでに人を搭載し月に到達する概念研究を展開している、と明らかにした。

中国有人宇宙工程事務室副主任の楊利偉も会で、中国は有人月到達の事前研究と前期準備作業を行いつつある、と語った。まだプロジェクトは立ち上げられていないが、時間はあまり長くないはずである。一方彼は最近メディアのインタビューを受けた時、中国の宇宙飛行士は2030年前後に月に到達する、と予測した。

月に行くつもりがあるか否かと問われ、楊利偉は自分はずっと訓練に参加しており、業務の需要を根拠に、随時任務に参加でき、「もしチャンスがあれば、私は月に行きたい、問題ない」とした。

中国国家航空宇宙局月探査・宇宙工程センター主任の劉継忠は、後続の月探査に対し、中国は概念設計と計画研究をしつつあり、重点を月の南極に置いている、と語った。月の南極の水および南極の永久に陰になった区域に対する探査はより重大な科学的発見をはらんでいる。中国は月の南極探査の国際協力を推進し、月科学ステーションを協力して建設でき、これにはエネルギー源の長期供給、自主運行の月インフラ建設および長期科学実験の展開が含まれる。


 これは面白い実験ですし、人類が初めて他の天体で植物を栽培というのは歴史にも残り得るでしょう。昔ソ連がアメリカに対抗して宇宙開発に関する人類初をいくつも成し遂げましたが、今中国がそれに近い存在になりつつあるということでしょうかね。
















戻るボタン