中国、3年間で7種の新型機を初飛行させる

 「ジェーンがこう言った」という体裁の記事ですが。

http://mil.huanqiu.com/observation/2013-11/4609462.html


ジェーン、中国の多くの新型機種を明らかに 3年間で7種の新型機が初飛行

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイト11月26日の報道による 原題:「その志は遠大:中国の空中に向けた壮大な志」 筆者:クレイグ カフリー

文章は、過去15年の中で中国国内の航空工業は長足の進歩を獲得し、今中国は中国人民解放軍の飛行機設計および研究開発方面における需要をどんどん多く満足させることができるようになっている、と指摘する。いくつかの重要な領域の軍事および工業能力方面にはまだ不足が存在するが、明らかに中国はこの方面の隔たりを補う方向に向けて努力中であり、これにより真に自力更正の国内軍事航空部門を建立する。

多くの新型機が登場

文章は、多くの人の関心を引きつける事件が、人に過去5年来中国航空の発展を軽視させ難くしている、とする。2011年以来、7種の新型機が初飛行を行い、これには2種の第5世代戦闘機が含まれる。

中国人民解放軍は実戦機の近代化実現と実戦機の数の増加の方面で素早い進展を取得した。これは非常に大きな程度上、その功を中国の9つのすでに知られている軍用機生産プロジェクトに帰す必要がある。信じられているところによれば、2012年、これらのプロジェクトは陸海空軍のために148機の飛行機を製造した。

2011年以来、関心度最高の2つのプロジェクトは成都飛行機工業社の殲ー20と沈陽飛行機社の殲ー31第5世代戦闘機である。中国人民解放軍が殲ー20プロジェクトの存在を沈黙のうちに認めた後、外界は普遍的にこの飛行機は2011年に明るみに出ることを推測するに至ったが、たった21ヶ月後にもう第2の第5世代戦闘機が出現した事実は、中国が展開中の研究開発作業の広さを明らかに示した。現在まだ軍に殲ー31購入の意志があるということを示す兆しはない。しかし現在見たところ、殲ー20は今後中国人民解放軍空軍の双発戦闘機群の中の主要な機種になる。

文章は、殲ー20と殲ー31はいずれもステルスの特徴を持つ、と指摘する。しかし、この2種の飛行機の能力を判断することには依然極めてチャレンジ性がある。何故なら軍用機の性能に関して言えば、システムとセンサーがかつてのいかなる時期に比べてもさらに重要さを加えているからである。殲ー20と殲ー31が採用する技術をさらに深入りして理解する前は、この2機種とその他の第5世代戦闘機の正確な比較を行うことは不可能である。また、新技術の完備と発展につれ、最終的な量産型機は現在試験飛行段階にある原型機といくつかの方面において非常に大きな隔たりがあるかもしれない。

(頑住吉注:これより2ページ目)

輸送機の向上が顕著

文章は、航空業と解放軍にとって、より重要なマイルストーンは西安飛行機工業集団の運ー20戦略輸送機の2013年1月における初飛行かもしれない、とする。運ー20は初の真の国産大型輸送機で、中国の工業能力のさらなる一歩の向上を表している。この機が配備するのはロシア航空エンジン社が製造したD-30KP2エンジンなのではあるが。この機の出現は今後真の空中給油プラットフォームを研究開発するために潜在的チャンスをも提供し、したがって解放軍の現在の機群に存在する2つの重要な弱点を克服することになる(頑住吉注:大型輸送機と空中給油機、ということですかね)。

これと同時に、陜西飛行機工業社の運ー9プロジェクトはさらに一歩中国の空中輸送能力に対する重視度が強化されつつあることを証明している。運ー9は同社が生産する運ー8戦術輸送機の全面近代化グレードアップ版で、設計し直された主翼、加圧された機体、新たな6枚羽プロペラが含まれる。

貴州航空工業社の教練-9と洪都航空工業集団の教練-10練習機がいずれも量産段階に入るのと共に、中国人民解放軍空軍と海軍の先進的ジェット練習機群の近代化改造も正式に開始された。

回転翼機方面の進展は喜びと憂いが半々である。中国人民解放軍には切迫した需要があるが、国内の工業部門はまだ適した中型および大型輸送ヘリの機種を開発していない。ハルビン航空工業社の直ー9は部隊の輸送(直ー9B)、対潜戦(直ー9C)、対地打撃(直-9D)、近距離空中支援(直ー9WZ)など一連の任務を引き受け、一定程度上、本土で生産される信頼できる機種が欠乏しているがゆえにこうした要求を満足させている。

文章は、今後ハルビン航空工業社とユーロコプター社が合同で研究開発する直ー15民間用ヘリに対する軍用改造が行われ、またシコルスキー飛行機社のS-70(UH-60)「ブラックホーク」ヘリに類似したまだ命名されていない機種(往々にして直ー20と呼ばれる)が短期間内における最も有り得る空隙を成功裏に補填する選択である。

(頑住吉注:3ページ目)

戦闘機が依然重点

文章は、過去3年来中国は飛行機設計と製造方面において活動領域が日増しに広く開拓されているが、戦闘機は依然航空業の短期的重点である、とする。2013年、中国のすでに知られている9つの活発な生産プロジェクトの中で、4つのプロジェクトは解放軍の戦闘機および爆撃機部隊のために飛行機を製造するものだった。それらはそれぞれ轟ー6K、殲轟ー7A、殲ー10A、殲ー11Bである。同様に、進行中の5つの研究開発プロジェクトである殲ー10B、殲ー15、殲ー16、殲ー20、殲ー31はいずれも多用途戦闘機の機種である。

国産戦闘機プロジェクトの急速な発展の1つの重要な結果は、過去10年来中国人民解放軍の戦闘機群が急速な近代化の過程を経てきたことである。多くの部隊は依然時代遅れの殲ー7および殲ー8を装備しているが、殲ー10および殲ー11の生産ラインから来る日増しに信頼性を増す飛行機は重大な質の向上をもたらした。2007年、中国人民解放軍空軍戦闘機の機群のうちおよそ1/4の飛行機が第4世代戦闘機と見なされ得たが、たった6年後の2013年になると、機群のうちほとんど半分の機がこの基準に到達したと信じられている。

しかし、現在までに近代化グレードアップは非常に大きな程度上まだ戦闘機群だけに限られており、戦闘機の研究開発と生産は輸送機や空中給油機プラットフォームなどの支援機より優先されている。

文章はさらに、中国は飛行機の研究開発、飛行機のシステム、生産技術、複合材料など多くの領域において非常に大きな進歩を獲得し、しかもエンジンの研究開発と製造方面でも一定の進展を取得したが、現在こうした能力はいずれも成熟にはほど遠い、とする。また、こうした領域の多くの方面において、工業および中国人民解放軍の能力に関して言えば、依然隔たりが存在する。今後10年で中国が直面する挑戦は、新たな国産戦闘機の開発ではなく、こうした依然存在する隔たりの縮小なのである。


 やはり世界一流のヘリメーカーであるユーロコプター社と民間用名目で共同開発を行ってから軍用に改造するという手法で遅れを取り戻そうとしているんですね。


















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