中国、022型ミサイル快速艇を大増強

 「中国から見た台湾のミサイル艦艇」の項目にも登場した中国の快速ミサイル艇に関するページです。

http://blog.ifeng.com/article/18143190.html


中国の強大な022ミサイル快速艇、間もなく100隻増加

以下グローバルネットの報道による。ロイター通信の5月31日掲載の文章は、022ミサイル快速艇発展の分析を通じて、外国の軍民両用技術が中国の軍用技術の発展を推進しており、中国の軍事力向上のカギとなる重要要素であると考えている。

2007年には早くも、アメリカのバージニア州の雑誌「信号」(頑住吉注: http://www.afcea.org/signal/ これですかね)はオーストラリアのAMD社の船体設計と中国海軍のつながりについて初めて報道した。だがAMD社は当時、中国海軍が彼らの技術を使用したことをすでに事実と認めていた。2004年から中国海軍は比較的強力な火力を持つ022ミサイル快速艇の装備を開始した。この快速艇はAMD350巡視艇由来の先進的な耐波双胴船体設計を使用している。推測によればこの快速艇の航行排水量は225トン、速度は36ノットを超え、8発のYJ-83対艦ミサイルを装備し、200km余り離れた目標に対し打撃が行える。この艇はさらに先進的データチェーンシステムを装備済みかも知れず、これは発射されるミサイルに他の航空機や艦艇によるコントロールを受けさせることができるものである。ペンタゴンは、中国海軍はすでに60隻の022ミサイル快速艇を配備したとしており、このことは明らかに中国海軍の近海作戦能力を向上させた。

文章はこの快速艇が空母殺しになる可能性があると考えている。海軍戦略家たちは、この快速艇がもし大量備されれば、異なる方向から密集したミサイルの波状攻撃が行え、したがって敵の大型水上戦闘艦は破壊される、と考える。この快速艇が中国の陸上基地のミサイル、水上戦闘艦、潜水艦、戦闘機と互いに結合すれば、敵の中国沿海接近作戦のリスクは極めて大きく増加することになろう。前アメリカ海軍司令John Patchは、「この快速艇は純粋な艦艇殺しであり、空母殺しにさえなる可能性がある」とする。ペンタゴンはさらに、中国の軍事工業企業と民用部門は密接に協力して獲得した技術を利用し、中国の軍事近代化を加速しているところだ、と考えている。ペンタゴンが今年発表した「中国の軍事力に関する報告」は、長期的な軍民両用技術(特にアメリカ由来)の移転は、中国の軍事力を極めて大きく向上させることになると考えている。

022ミサイル快速艇の大規模量産は、中国海軍がこの快速艇によって彼らの「反介入」作戦能力を増強できると考えていることを示している。シドニーレービ国際政策研究所の分析専門家Sam Roggeveenは、「中国の反介入能力がひとたび充分強大になれば、アメリカの将来における台湾海の衝突への関与は、受け入れ難い代償を支払うことになる。022ミサイル艇はまさしくこの種の能力を向上させるのである。」とする。一部の専門家は、中国海軍は100隻の022ミサイル快速艇を建造する、とさえ予測する。1隻あたりの価格は約1500万アメリカドルである。

ペンタゴンは重要技術の中国への流出の阻止を継続すると表明している。何故ならひとたび中国の手に落ちれば、すぐに中国軍事工業企業と軍隊建設のための貢献をすることになるからである。だが、アメリカおよびその同盟国に関して言えば、何らかの技術あるいは材料の売却を禁止することには非常に困難な事情があることを評価すべきである。特に中国との貿易から利益を得ている国に関してはそうである。Roggeveenは、「もし我々が輸出上厳格な統制を行えば、解放軍から間接的利益を得ているオーストラリアの鉄鉱石輸出にも損害が生じる」とする。文章はさらに、西側は長期にわたり対中国武器禁輸を堅持してきたが、中国は依然急速な軍事建設を実現している、とする。中国は近代化初期のロシア製武器への深刻な依存から、すでに国産武器により多く頼る方向に徐々に転じている。その能力はすでにアメリカのアジア太平洋地域における軍事の主導的地位に対する挑戦となっている。

国産022ミサイル快速艇が間もなく100隻増加する。これは中国海軍の近海作戦能力を向上させることになり、しかも外国勢力が我が台湾海あるいは南海、東海問題への干渉を企図することに対し、強力な威嚇力を形成する。

中国は目下すでに60隻を配備済みで、もしさらに100隻が配備されれば、海上戦闘力向上に対しどのくらい大きな作用があるかは想像できる。これがアメリカにかくのごとく関心を持たせているのである。

事実、カギとなるのはこの艇が空母というアメリカをおごり高ぶらせているしろものを「狩り殺す」ことができるということである。このことはアメリカに、彼らの空母がすでに大海においてやりたい放題ができた時代ではないことを考慮することを余儀なくさせる。我が国の「DF-21」弾道ミサイルが有効に空母を打撃できる他、もし022ミサイル快速艇に遭遇すれば、やはり彼らの空母が壊滅的災難に遭うかもしれないのである。

特に中国が自己の能力に頼って軍備を発展させる、これはアメリカも、またロシアさえもが見たくなかった結果である。アメリカに関して言えば、中国が自力更生により軍備を発展させ、他に制限されないことは、それ自体が彼らに対するコントロール不能な脅威に他ならない。ロシアに関しても、中国向けに武器を売りつける商売を失い、収入が大幅に減るかもしれないのである(頑住吉注:信じがたいメンタリティですが、「兜售」という、「売りつける」、「押し売りする」と言うニュアンスの語が本当に使われています)。まして技術上中国を制約することは問題外である。現在中国はまだ、たとえばロシアのエンジンなどの装備を購入中であるが、中国はすでにエンジンの問題において相当な進展があった。中国は陸海空三軍の装備上、すでに相当な水準に到達している。

アメリカがいかに、中国が彼らの技術を「盗んだ」、なるいかなる証拠も出さない事実でない言葉をばらまき、彼らがこの世界で自分たちだけがこうした技術を持てるのだと考えても、中国人には笑い話である。

中国人はそれをしただけでなく、その性能は彼らの想像よりも良く、速さも彼らを瞠目させ、言葉を失わさせている。

中国の武器装備発展は他人を威嚇するのに用いるのではなく、自衛に用いる原則は中国が一貫して堅持しているやり方である。

中国軍事科学院副院長任海泉中将は、アメリカ軍のアジア太平洋戦略のいわゆる「アメリカ軍の60%の戦闘艦をアジアに配備する」との強硬な態度表明に対し次のように正しく答えている。「私は、これはアメリカが彼ら自身の国家利益に基づき、また自分たちの現在の財政困難という状況に基づき、世界の安全情勢全体にも基づいて行われる対応であると考える。彼らは現在アフガニスタン、イラク情勢が本来に比べ緩和しており、兵力の引き抜きが可能と考えている。こうすれば戦闘艦、航空機の数量が大きく減少している状況下で彼らの60%をアジア太平洋地域に持ってこられる。私は全体的実力は本来と大差ないと考える。何故なら彼らには軍縮の必要があるからだ。」

「(頑住吉注:一部意味不明)。私はこれはアメリカが自己の国家利益に基づき、また自己の現在の財政困難な状況に基づき、世界全体の安全保証情勢にも基づいて行う対応だと考える。」

「我が国の根本利益が脅威を受けた時には、我々にも反撃手段があることは、あなたに非常な恐怖を感じさせるものだ。」 (頑住吉注:どうもアメリカ人との対話のうちこの人サイドの発言だけを切り取っているためにちょっとおかしくなっているようです)

これはアメリカの各種の恫喝手段に対する強力な反撃であり、中国人の意気を大いに上げ、中国を包囲封鎖するかの国々の荒い鼻息を消し去るものである!

中国の022ミサイル艇はどんな「天を揺るがす大殺器」とも言えないが、中国のこの種の自力更生精神を発揮する力には限りがないのである!

まさに、

中国の快速艇の威力は大

なりは小さくても敵を恐れさせ

空母を狩り殺す利器であり

敵があえて来れば必ず叩きのめす

である。 (頑住吉注:最後おかしな漢詩もどきで締めるのがこの筆者のスタイルらしいです)


 外国人からすればあまりに感情的で説得力に乏しい文章です。日本だけでなく非常に多くの周辺国が中国の軍事拡張を脅威と感じているのも、中国人がコピー兵器製造の常習者であることも明らかな事実なんですが。この人は中国の軍事技術が非常に進んできていると思い込んでいるようですが、客観的に関係するニュースを見ればまだまだ遅れた部分が多いとしか思えません。過度な愛国心が事実を見る目を歪ませるのは危険なことです。











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