中国が導入しようとしているS-400対空ミサイルとは

 スホーイー35、「アムール」潜水艦と共に中国が導入しようとしているロシアの対空ミサイルシステムの特徴や導入の意義などを説明したページです。

http://military.china.com/critical3/27/20130723/17961170.html


中国が気に入ったS-400地対空ミサイルの3項目は世界一

中国がS-400を買うと言われている。ならばおそらく中国はS-400を買うのだろう。だがS-400は何故多くの人の関心を引き起こしているのか?

第1に、S-400地対空ミサイルは3項目の世界一を持つ。

世界の先進的地対空ミサイルにはロシアのS系列の他、中国の紅旗系列、アメリカのパトリオット系列があり、より先進的と評価されるのはイスラエルのアロー式だけである。2000年、ロシアは最新のS-400を公開し、突然に人を恐怖でぶっ飛ばせた。

ロシアは、「S-400地対空ミサイルはロシアが研究開発した現在世界で最も先進的な対空ミサイルである。」と言明する。このミサイルはロシアの無線、レーダー、ロケット製造、マイクロエレクトロニクス、コンピュータなどの項目の最も先進的な技術を充分に利用し、設計が独特で、360度の全方向カバー能力を持つ新型フェイズドアレイ捜索レーダーと射程がより長い新型ミサイルを配備し、反応速度が速く、抗妨害能力が強く、主に3項目の世界一を持つ。

迎撃距離が世界一。

S-400の最大射程は400kmに達し得、現在の地対空ミサイルの射程第1位であり、アメリカが現在研究開発している射程が最も長い「戦闘区域高空防御」迎撃ミサイルの200kmの射程よりはるかに長い。S-400が飛行機を迎撃する最大距離は400km、弾道ミサイルを迎撃する最大距離は50〜60kmであり、アメリカの「パトリオット」やロシアの「寵児」に比べ10〜20km長い。

迎撃機能が世界一。

S-400は初めて機動目標捜索システムと3種の新型ミサイルを採用し、空中防御任務も引き受けられるし、また非戦略性ミサイルに対する防御任務を執行することもでき、各種の作戦機、早期警戒機、戦術ミサイル、その他の正確制御誘導武器に対応できる。

S-400はデータリンクによって連結され、作戦ユニットがミサイル制御レーダー基地から遠く離れることを許し、火力カバー範囲を大幅に延伸させる。

S-400のミサイルの数はS-300PMUI-2の6発から8発に増加し、システムの多目標に対する交戦能力が向上した。1セットのS-400は8発のミサイルを一斉に発射でき、同時に4つも目標を迎撃できる。一個大隊のS-400は96発のミサイルを一斉射撃でき、同時に48の目標を迎撃できる。

迎撃層数が世界一。

S-400の最大の特徴は低高度、中高度、高高度、近距離、中距離、遠距離の各種ミサイルが発射できることである。こうした性能が異なるミサイルは相互に補完し、多層の防空火力網を構成する。

第2に、我が国の軍はS-400を気に入っている。

S-400は速度、射程、範囲、精度などの方面いずれにおいてもアメリカのPAC-3「パトリオット」地対空ミサイルを超えている。ある性能は我が国の紅旗-9A地対空ミサイルを超越している。

我が国の軍はS-400ミサイルの3つの世界一を気に入っており、このため何年か前にS-400購入の希望を表明した。しかしロシアはS-400は「現在の世界最先端の武器」であると考え、S-400を販売したがらなかった。

世界は本来こういうものである。誰も相手方が自分を超えることを恐れる。

あなたがロシア人であろうと中国人であろうと、中国の地対空ミサイル技術の進歩は余りにも速く、現在ではロシアと比べて遅れていない、ということを知るべきである。最も説得力ある証拠は、ロシアが現在に至るまで相変わらず中段におけるミサイル迎撃が行えないことである。ロシアにはそのような先端技術はないのである。我が国が最も先端的な中段におけるミサイル迎撃を行える以上、技術が相対的に簡単な末端におけるミサイル迎撃を行うことはでき、ロシアのS-400の先進性能または中国独特の先進技術を持つ地対空ミサイルを製造することができる。

2010年になり、我が国の軍は、中国にはすでにS-400と性能が同等の地対空ミサイルがある、と公然と表明した。解放軍の軍報は「中国空軍の最新の地対空ミサイルが明らかに 外観はS-400に極めて似る」と報道した。

個人的にはこれは紅旗-19地対空ミサイルである可能性が極めて高いと考える。紅旗-19は高品質のダブルのラムジェットエンジンを採用し、このエネルギーの管理によってミサイルの末端における機動能力が顕著に改善され、垂直発射技術を採用し、多数の目標を同時に追跡、攻撃でき、アクティブおよびパッシブの強烈な電子妨害に対抗する能力を持ち、ミサイルの飽和攻撃に抗する能力を持ち、反応速度が速く、機動性が強く、射程がより長く、到達高度がより高く、維持メンテナンスが便利で、コストパフォーマンスが高く大量生産に向き、改良ポテンシャルが大きいとされる。これらの新型低空ミサイルは沿海地域に重点配備され、来襲するミサイルや飛行機を迎撃、破壊することになる。

紅旗-19は空軍の地対空ミサイルに属するが、紅旗-26は海軍の艦対空ミサイルで、ちょうどアメリカ海軍の射程が500kmに達するスタンダード-3海上基地末端段階高層迎撃ミサイルに似ている。多くの情報は紅旗-26が052D型駆逐艦の大型垂直発射装置内に装備されているところだとしている。

我が国にはすでにS-400と性能が同等な紅旗-19と紅旗-26がある。ではこの上S-400を買うのか否か? 買うのである。ロシアは現在S-400を販売したいとしている。我が国はS-400を買っても良い。その道理はごく簡単である。第1の理由は2種の先進的地対空ミサイルを装備することは、防空対ミサイル能力をきっと1種類の地対空ミサイルによる防空対ミサイル能力を超越したものにするからである。第2の理由は紅旗-19と紅旗-26は3年以内は明らかに供給が需要に追いつかず、このため軍は一部のS-400を購入すべきなのである。

我が国がS-400を購入することは、我が国にS-400と性能が同等な地対空ミサイルがないことを意味しない。我が国はS-400を購入して人を恐れさせる必要がある。だが間もなく明るみに出る紅旗-19と紅旗-26はさらに人を恐れさせる。


 何だか言い訳がましく中国の技術が劣っているからロシアのミサイルを購入するわけではない、と強調してますがちょっと無理を感じます。














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