新型護衛艦054B間もなく進水か?

 052C「中華イージス」が052D「中華イージスII」ミサイル駆逐艦に発展したように、054Aの発展改良型054Bミサイル護衛艦が間もなく登場すると予想されています。

http://military.china.com/important/11132797/20130111/17627453.html


中国、集中的に054Aを建造 初の054B、近い時期に進水する可能性が極めて高い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現在、新世代の054系列ミサイル護衛艦はすでに中国海軍の中堅戦闘艦になっている」)

【グローバルネット総合報道】 ロシア軍事工業総合体ウェブサイト1月10日の報道によれば、中国は近年新型艦艇の建造速度をはっきりと加速させている。2012年の最後の何日かで、また2隻の新たに建造されたステルス護衛艦が中国海軍に装備された。

2012年12月22日、「臨沂」号054A型ステルス護衛艦が中国海軍北方艦隊に装備された。この艦は広州の黄埔造船工場によって建造され、この期間にその設計方案には改修が行われた。中国海軍は当初054型の方案に照らして「臨沂」号を建造することを計画していたが、組み立て作業開始後、建造計画の変更が決定された。最終的に、「臨沂」号は第3隻目の054型護衛艦にはならず、より先進的な054A型の第12番目のメンバーとなった。この艦は2011年12月13日に進水し、その後また1年近く過ぎてやっと完全に建造が終わり、受領のテストが開始された。

もう1隻の054A型護衛艦「柳州」号が滬東造船工場で進水した時期は「臨沂」号に比べ3日早かったが、この艦が海軍に装備された時期は逆にやや遅かった。この艦は去年12月26日に正式に南海艦隊に装備され、就役した第13隻目の054A型護衛艦となった。こうして、2012年というたった1年の時間内だけで、中国海軍は4隻の054A型護衛艦を都合良く装備した。全部で13隻のこの型の護衛艦の中で、7隻は上海の滬東造船工場によって建造され、他の6隻は広州の黄埔造船工場によって建造された。

現在すでに就役している全部で15隻の054および054A型護衛艦の配備状況に関して言うと、東海艦隊および南海艦隊がそれぞれ6隻を装備し、北海艦隊は3隻を装備している。このうち、2隻の054型護衛艦はそれぞれ2005年と2006年に就役し、054A型の装備作業は2008年に始まった。2012年の春の終わりおよび夏、2隻の054A型護衛艦がそれぞれ滬東と黄埔造船工場で進水し、現在テストが行われているところである。この他さらに1隻のこの型の護衛艦が去年11月末に滬東造船工場で進水し、現在その建造作業はすでに完成に近づいている。現在充足した証拠は、これら2つの造船工場のドック内にはさらに多数の異なる建造段階の054A型護衛艦があることをはっきり示している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ネット上に流れ伝わる建造中の054B新型護衛艦の画像。メインマストはすでに取り付けられている。ロシアサイドは、近い時期にもう進水する可能性があるとしている。」です。)

中国海軍が大規模に054および054A型を建造する目的は、1970年代初めから装備が開始された旧式な053型護衛艦と交換するためである。中国が新型護衛艦を研究開発する過程で、関連の設計機構はかつてロシア北方設計局と密接な協力を行ったことがある。この協力の成果が、現代護衛艦最新の発展の趨勢に符合した近代化された水上戦闘艦、054Aである。

それまでの054型方案に対し改修を行う過程で、護衛艦の艦体はやや拡大された。全長は2m延長され、134mに達し、一方全幅は16mにまで拡大された。枠外の装備と有効積載荷が追加装備されたことにより、054A型は排水量も054型よりやや大きくなり、その標準排水量は3,500トンから3,600トンに増加し、満載排水量は3,900トンから4,050トンに増加した。動力システム方面では、2種の護衛艦の差異は決してはっきりしたものではなく、いずれも4台のライセンス生産されたフランスのSEMT Pielstick 16 PA6V-280型ディーゼルエンジンが装備され、総出力は2.5万馬力を超える。054A型護衛艦の最大航行速度は28〜30ノットで、18ノットの経済速度で航行した時、その航続距離は3,800海里に達し得る。054および054A型の規定の乗員はいずれも160名である。

054A型護衛艦は種類の揃った電子設備を装備しており、これには382型3座標平面捜索・追跡レーダーおよび目標の偵察と目標追跡に用い、かつ対艦ミサイルと対空ミサイルの打撃実施を指揮する344型および345型レーダーが含まれる。この他、054Aはさらに近代化されたソナー、ナビゲーション、電子戦システムを装備している。この護衛艦上のあらゆる電子装備はいずれもフランスから導入されたThomson-CSF TAVITAC戦術資料処理システムによって整合が行われている。データ転送設備方面では、054AはHN-900データリンクを導入している。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「054型ミサイル護衛艦は出色の航行適性を持ち、中国海軍の遠海作戦能力を非常に大きく向上させた。これまでの西太平洋に赴いての訓練の中で、すでに何度もこの艦の姿が出現している。」です。)

054Aのもう1つの重要な改良は、32発のミサイルを蓄えた垂直発射システムを装備したことである。このシステムの標準ミサイル配備はHQ-16型対空ミサイルである(ロシアの「ブナ」からコピー生産)。このミサイルの迎撃距離は25〜30kmである。054A型が装備する対艦ミサイルはYJ-83である。このミサイルの寸法はHQ-16よりやや大きく、射程は約200kmである。また、054Aはさらに76mm口径主砲1門、730型30mm7本バレル近接防御砲2基、324mm3本バレル対潜魚雷発射器2基、6本バレル対潜ロケット機雷発射器を装備している。

054A型護衛艦の尾部には機格納庫が設けられ、1機の直ー9CあるいはKa-27ヘリが搭載できる。現有のデータから判断して、この機格納庫内にはさらにヘリへの装備に用いる対潜および対艦兵器が貯蔵されている可能性がある。

2009年当時のある情報は、中国はすでに改良型054Aの研究開発作業を完成させているとしていた。この054Bと呼ばれる護衛艦は現在すでに建造が開始され、第1号艦は間もなく完成し近く進水するとされる。054Bの054Aとの主要な差異は、作戦情報指揮システムが使用する電子設備上に集中することになり、また新たな艦の武器配置にも変化が起きる可能性がある。種々の兆しは、054Bが新型の対空および対艦ミサイルを装備する可能性を示している。

もし2009年に明らかになった情報が事実に属せば、初の054Bは近い時期に進水する可能性が極めて高い。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。4ページ目は「054艦はさらにアデン湾の対海賊航路護衛行動にしばしば出現し、航路護衛を通じ中国海軍の遠距離航行能力も有効に鍛錬された。」、5ページ目は「054系列の新型護衛艦は不断に進水し、しかも新たな核心的作戦使命を担当している。1世代前の053系列護衛艦は真の近海防衛戦力になり、ないしは徐々に淘汰される。」、6ページ目は「より早い時期の比較的古い052型113号駆逐艦はグレードアップ改装を経て新たに就役する。054型は護衛艦だが、我が軍の1世代前の駆逐艦より大きく、戦闘力がより強い。」、7ページ目は「ここ何年か、中国海軍の主力戦闘艦の更新、世代交代の歩調は明らかに加速している。海軍の全体的作戦能力には顕著な向上があった。」、8ページ目は「170および171という2隻の052Cミサイル駆逐艦に次ぎ、また新たな同型戦闘艦が就役した。」)


 今のところ054Bの詳細はほとんど分からないようです。








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