中国の究極の目標は沖縄奪取?

 例によって「ロシアがこう言っている」という記事なんですけど中国の記事にしては異色の内容になってます。

http://military.china.com/important/11132797/20141009/18840137.html


ロシア、中国はすでに日本の唯一の脅威になっている、とする 究極の目標は琉球奪回

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:琉球地区」)

【グローバル軍事報道】 ロシア軍事視察ネット10月7日の報道によれば、アジアは人口が密集し、耕地と資源はずっと比較的少なく、このため土地を略奪し民衆を奪う戦争が特別に激烈である。1945年以来、太平洋地域でも世界のいかなる僻地でも、多くの政治的変化、衝突、境界の画定し直し、併呑、分割を経てきた。21世紀に入ってこの永遠に休止しない闘争の新たな段階を迎えた。真剣実銃を使った命がけの殺し合いまでには長年の時間があるが、現在すでに静かな戦争の音が聞こえてきており、将来武装衝突するあらゆる参加者はこれに対し皆はっきり分かっている。

少し前、日本政府はいくつかの島礁に潜在的リスクが存在し、外部からの脅威に直面しており、このため国防能力を強化することが必須である、と言明した。ひとたび情勢が激化したら、こうした島礁は隣国の攻撃の目標になる可能性がある。これは地理的位置によって決定される宿命で、避けることはできない。日本の統合幕僚監部と政治エリートは自らの立場から出発し、主に国家が直面する以下のいくつかの方面の脅威を考慮している。

1、まずはロシアである。ロシア軍は継続して南千島群島(日本サイドは北方四島と称する)を占拠しているが、軍事警備区域を除きその他には基本的に何もない。ロシア太平洋艦隊はすでに深刻に老朽化し、立ち後れている。23年来、この艦隊は1隻のゼロから建造を開始した1241型R-29ミサイル艇(1992年に建造に着工、2003年就役)しか補充していない。本来装備すべき1隻の20380型軽護衛艦は2006年にはもうアムール造船工場で建造が開始されたが、遅々として日の目を見ず、装備の期限は2017〜2018年にまで遅延している。その他の艦船はいずれもソ連時代の半完成品および完成品である。もしフランスがロシア太平洋艦隊向けに第1隻目の「ミストラル」級ヘリ空母を引き渡しても(これは現在の環境の下ではほとんど実現不可能である)、依然近代化された航路護衛艦船がなく、これはこの艦がしばらくは非常に大きな的でしかないことを意味している。だが、最近何年かロシアと日本はすでに何回も相互に戦闘することを望まないと表明している。もしアメリカが干渉しなかったら、今年秋にはもう論争ある島嶼につき妥協が達成される可能性が高い(頑住吉注:本題じゃないですけどロシアではこんな風に思われてるんですかね。今の状況で「2島返還」とかはロシア側にとってちょっと難しいと思いますし、それ未満では日本側が飲めないでしょうし、どういう「妥協」を考えてるんでしょう)。

2、韓国。韓国は相当に強大な海軍と空軍を持つが、防御だけに用い、比較的弱小な相手しか攻撃できない。だが当然やはり韓国は重視すべきである。何故なら現在韓国軍はアジア地域で最も強大なミサイル駆逐艦を持つからである(頑住吉注:これも本題じゃないですけど、え? って感じですね)。全体的に言って、韓国海軍は「地域大国の艦隊」と定義づけることができる。韓国・日本間の非常に長い相互の侮辱史のため、日本人が相手として考慮しないことはできないよう迫っている。

3、北朝鮮。海軍は数的には比較的大きいが、深刻に立ち後れている。空軍も同様である。核ミサイルプロジェクトだけが比較的危険で、しかもミサイルの飛行の軌跡は予測できない。ミサイルが良すぎるからではなく、劣っていすぎるからである。全体的に言って、北朝鮮・日本の軍事的実力は同じランク上にはない。

4、中国台湾。海軍と空軍は相当に強大だが、純粋に防御に用いられ、他国の領土を争奪するために侵略戦争を発動することは不可能である。

5、中国は最も深刻な相手で、経済的能力は巨大である。海軍と空軍は充分に強大で、しかも急速に発展中でもある。すでに一度ならず武力によって隣国の手中から占領された土地を回復している。10年後、中国海軍は西太平洋で最も強大な力量となる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「琉球独立運動はまた沖縄独立運動あるいは琉球復国運動とも言い、沖縄およびその付属島礁(琉球群島)を日本から離脱させる独立運動を指す。」です。)

日本の現代の防衛原則はまさに最後の一点に基づいており、このことは日本の唯一の現実的脅威は南部の脅威であることを示している。本質から言えば、中国はまさに日本が侵略者と見る唯一の現実的な人選であり、その他の国は北京のような海上の実力を全く持っていない。中国も全く自らの進攻の意図を隠していない。中国の究極の目標は台湾の回復であり、すでに日本に属している琉球群島(沖縄を含む)の奪回である。もし戦勝したら、中国は自由に太平洋に出入りする門戸を開くことができるのである。

大規模な衝突の口実は随意に探すことができる。例えば釣魚島で、実際には大海の中に突出した山の峰に過ぎない。1895年に日本によって分割占領され、第二次大戦後アメリカによって占領され、1972年に沖縄と共に日本の管轄に返された。1960年代末、島嶼付近に天然ガス田が発見された。1970年代初め、中国大陸と台湾がいずれも釣魚島は中国固有の領土であると宣言した。日本はこれより釣魚島の防御問題を真面目に考慮し始めた。

またさらに与那国島に関心を注ぐ必要がある。この大きからぬ島嶼は中国台湾および釣魚島からの距離がたった数十kmで、地理的位置の上で日本の最西端にある。島の上にはいかなる日本の自衛隊の軍事施設もなく、警察だけある。つまり、中国人民解放軍がもし進攻を発動したら、いつでもこの弾丸の地(頑住吉注:狭小という意味だそうです)を占領できる。日本この手落ちを改正することを決定し、さもないとひとたび中国と大規模な衝突が勃発したら、付近のあらゆる島礁上の飛行場は全て日本が浮沈空母だとしても意義を失うことになる。真っ先に矢面に立つのは与那国島で、今後何年かで日本はここに軍事基地や防空システムを配備することになるだろう。

中日関係の中のもう1つの緊張のポイントは沖の鳥島礁で、これは東京以南1,700kmのところに位置する。沖の鳥島礁は1931年に日本によって侵略占領され、第二次大戦後アメリカによって占領された。1968年小笠原群島の中のその他の島礁と共に日本に返された。時間の推移と共に、台風や地質の変化が島礁の水中への沈下をもたらした。国際法によれば、日本は島礁付近の膨大な排他的経済水域の専属権を失う。このため、日本はすでに連続して長年、沖の鳥島礁で海を埋め立てて島を作り、それが完全に海底に沈み込まないようにし、もって継続して排他的経済水域を留保し、さらには付近の海域の石油を採掘し、漁業資源を漁獲するのに便としている。21世紀に入ると、中国はずっと沖の鳥島礁が日本の領土であることを認めるのを拒絶しており、その目的は全く明らかで、これをもって日本が資源基地と排他的経済水域を拡大するのを阻止することである。双方の論争はまだ継続している。

最近120年来、台湾は文化および政治上中国大陸との関係が決して緊密ではなく、祖国に改めて回帰し抱擁されることに対しいかなる熱情もない。台湾独立勢力は西側の大きな力を入れての支持を得ている。日本は台湾が大陸に回帰し、中国政府の統治下に転じることを許容できない。何故ならこの種の状況下では、日本は南部方向から来る長期かつ恐るべき脅威を受けることになるからである。このため、ひとたび台湾海で衝突が勃発したら、日本は直接台湾を支持し、少なくともあらゆる必需品を提供するだろう。最も深刻な状況下では宣戦せずに戦い、潜水艦を派遣して密かに中国の艦船を撃沈するだろう。日本は歴史上かつてこの種の「宣戦せず戦う」の実例がある。例えば1940〜1941年、アメリカは形式上中立を保持していたが実際上は大西洋でドイツと限定的な軍事行動を行っていた。後に日本は真珠湾奇襲を決定し、太平洋戦争を発動し、結果的にアメリカを正式に第二次大戦に巻き込んだ。

現在すでに改めて牌が混ぜられて配られ、選手はすでに卓の前に座り、各自が位置に着き、誰が先に牌を出すかを見ている。(編集翻訳:林海)

(頑住吉注:3ページ目)日本の琉球に対する侵略は1609年に始まり、1872年になって日本は琉球を日本の「内藩」に含め、1879年にやっと正式に琉球を侵略占領した。(頑住吉注:画像は沖ノ鳥島の説明でキャプションと合ってないです。ちなみに島とは認められない、という意味で「沖の鳥」礁石、と表現されています。)

(頑住吉注:4ページ目)甲午戦争前、清国政府は日本と琉球問題につき何度も談判したが実りはなく、1894〜1895年の中日甲午戦争後になって、中国は琉球に対する発言権を失っただけでなく、さらに台湾および澎湖列島を日本に割譲することを迫られた。(頑住吉注:これも沖縄の集会の画像でキャプションとちぐはぐですね。)

(頑住吉注:5ページ目)一部の琉球人は、琉球は米軍に占領された後で日本に返されるのではなく理の当然に永続的に独立国家として存在するべきだったと考えている。一方大多数は日本本土と統一され、もってできる限り早く米軍の占領が終わることに期待した。

(頑住吉注:6ページ目)1970年に米日は「サンフランシスコ講和条約」を締結し、勝手に権利を受け渡し、日本は琉球(今の沖縄)および釣魚島を盗み取った。今に至るも琉球群島の主権は未定で、中国は日本のそれに対する主権を承認したことは全くなく、一方琉球にもずっと「琉球復国運動」が存在する。

(頑住吉注:7ページ目)1972年、アメリカは琉球の施政権を改めて日本に日本に渡し、これは琉球人民にとって「青天の霹靂」に他ならなかった。

(頑住吉注:8ページ目)1978年、日本の学者中村丈夫は経済的隷属関係など具体的データの中から「国内植民地」の結論を得た。日本は琉球人民の情緒をなぐさめないだけでなく、さらには継続して琉球人を「賤民」として扱い、琉球に対し残酷な植民統治を実行している。


 日本の沖縄県民には沖縄独立を政策とする政党を作って議会で多数を占めさせる自由が完全にあるわけですがそんな動きはなく、民主政治が行われていない国が何を言っているのかと言いたくなる中国人によるキャプションとは異なり、ロシアの客観的な視点は無責任な感じも強くするものの興味深いですね。

 ついでにちょっとだけですが関連する記事を紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20141007/18834751.html


ロシア、台湾の新たな戦闘艦が海に出る、とする 遼寧艦のレーダー指揮システムを打撃することを考える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾サイドには大陸と軍事対抗を行う力はない」)

【グローバル軍事報道】 ロシア星球ネット9月29日の報道によれば、「空母キラー」が海に出て狩をしようとしている。台湾は中国大陸最大の軍艦に戦闘力を喪失させるステルス軽護衛艦(巡視艦)の試験を開始する。中国台湾現地メディアは29日明らかにして、台湾の「沱江」級ステルスミサイル軽護衛艦が宜蘭県蘇澳港で航海試験を開始した、とした。この高速ステルス双胴艦はメディアに「空母キラー」と呼ばれている。この艦は双胴構造を採用し、比較的高い航行速度を保証するため、全体的にアルミ金属材料で作られている。動力装置は強力で、海上の最大速度は時速70kmに達し得る。全長60m、全幅14m、排水量500トン、乗員41人である。主要な武器装備には76mm艦砲1門、1セットのアメリカ製「ファランクス」Mark15型6連装近距離防空武器システムと何挺かの機関銃が含まれる。「切り札」は威力が異常に強大なミサイル武器で、主要なものは16発の対艦巡航ミサイルで、これには8発の「雄風-3」超音速ミサイルと8発の「雄風-2」亜音速ミサイルが含まれる。「雄風-3」超音速対艦巡航ミサイルの最大速度は時速2,300kmに達し得、射程は150kmで、台湾の中山科学院によって研究開発され、中国大陸海軍の大型艦船打撃専門に用いられる。これには解放軍海軍初の、しばらくは唯一でもある空母「遼寧艦」が含まれる。この艦は1998年にウクライナから購入された旧ソ連空母「ワリヤーグ」号の改良版である。

「沱江」級双胴ミサイル軽護衛艦が「空母キラー」と呼ばれるのは決して偶然ではない。この艦が製造時に使用した技術は最大の程度上船舶を偽装し、それを敵レーダーによって発見されないようにさせることができる。この艦は台湾の最新型電子装備を配備し、これには艦載ナビゲーションシステムや電子戦設備が含まれる。ロシアの中国問題戦略研究センター主任アレクセイ マスロフは、「沱江」艦はまるまる一系列の武器を配備し、敵サイドのレーダー設備を制圧でき、したがって敵サイドの空母に活動能力を失わせることができる、とする。ここで言うのは空母の撃沈ではなく(空母を撃沈しようとすれば相当に困難である)、空母上の制御誘導設備や誘導監視コントロール設備の破壊であり、結果的に空母の攻撃効果を低下させるのである。レーダー指揮システムが制圧された後、艦載ヘリあるいは飛行機が空母上から発進して作戦することは不可能である。

台湾の「沱江」級ミサイル軽護衛艦は本土の造船企業が自主的に建造した初のこのタイプの軍艦で、メーカーである竜徳造船工業社は台湾海軍の8.9億新台湾ドル(約3,000万アメリカドルに相当)の発注を得た。通常の状況下では、台湾はずっとアメリカやフランスの軍用艦船を購入して自身の需要を満足させている。もし試験が順調なら、台湾はさらにおよそ10隻の同型軽護衛艦を建造する可能性がある。新たな戦闘艦は同じ武器配置を採用するが、寸法と排水量はより大きくなるだろう。「沱江」級軽護衛艦はさらに台湾海軍20年の近代化プロジェクトの枠組み内の初の艦船の1つで、このプロジェクトの細目は今年11月に発表される。だが現在すでにはっきりしているのは、あらゆる新型艦船および潜水艦が台湾本土で建造されることになるということだ。(編集翻訳:林海)

(頑住吉注:2〜5ページ目のキャプションは1ページ目と同じ。6〜8ページ目)中国海軍の遼寧艦


 大陸の圧力で台湾に軍艦を売る国がないから国産にするわけですが、実際のところどの程度の性能なんでしょうか。2ページ目を見ると艦の側面がかなり波打ってますけどこれってたぶんステルス性には良くないですよね。


















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