日中戦は日本有利なので直接対決は避けるべき

 ただし「戦うな」というんじゃありません。

http://military.china.com/important/11132797/20130812/17992219.html


香港メディア:中日海軍には世代差がある 日本の勝算は大

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今年7月、まさに忙しく建造中のいずも号空母。日本による22DDH軽空母建造は強大な造船能力と技術レベルをはっきり示した。だが戦闘力に結実させるというレベルでは、日本の軍隊の作戦体系は実際にはアメリカ軍と組み合わせるためにオーダーメイドされたもので、その実際の脅威は弁証法的に扱われる必要がある。」)

【香港の『週刊アジア』8月18日号(事前出版)の文章】 題:日本軍の準空母「いずも」号、解放軍と対陣

日本海軍の質的躍進

日本の海上自衛隊の新世代ヘリ搭載駆逐艦である22DDH「いずも」号は8月6日に進水し、日本海軍の新たな段階の発展の開始を象徴的に示した。人々を不可解に感じさせるのは、この依然日本の当局から「駆逐艦」と呼ばれている艦のトン数が何と2.75万トンにも達することだ。多くの国の空母さえ我及ばずと嘆かせる。イギリスロイヤルネービーの「インビンシブル」号空母でも2.1万トンしかないのである。安全保障業務専門家ネットは、22DDH「いずも」号はすでに空母であり、日本がもし依然これを駆逐艦と呼ぶならば、「あまのじゃく」過ぎであることがはっきりする、と認定する。

22DDH「いずも」号の就役は、何故国際メディアにかくも高度に注目されるのか。それは主にこの艦が実際上は攻撃能力が極めて強い軽空母であって、少なくとも12機のF-35B垂直/短距離離着陸ステルス戦闘機を搭載できると見積もられるからである。米軍の研究によれば、1機の第4世代ステルス戦闘機の戦力は4機の第3世代戦闘機に勝つことができ、ならば12機のF-35B戦闘機の戦力は48機の第3世代戦闘機を超える。もしこの推論が事実に属せば、「いずも」号空母艦載機の作戦上の実力は「遼寧艦」を超えることになる。

近年来、日本の海上自衛隊の新世代の八八艦隊に質的躍進があり、「こんごう」級と「あたご」級「イージス」駆逐艦の他、さらに日本が自ら設計した19DD「たかなみ」級駆逐艦の加入があり、今また22DDH軽空母が先頭に立ち、攻撃潜水艦と組み合わされ、質的変化から量的変化に進み、日本の新世代の八八艦隊はすでに戦力の強い空母戦闘群であって、実力は過小評価できない。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「いずも号がF-35を配備することは、絶対に飛行機がその上に行けばいいというような簡単なことではなく、戦闘艦の全システムに対する全面改造が必要となる。F-35が位置に着くには程遠いという状況下で、日本には比較対照の対象すらない。F-35は日本から距離がまだ遠いのだ。画像はF-35Bがアメリカ海兵隊上陸艦でテストされているところ。」です。)

直接対決をできる限り避ける

メディアの報道は、日米は正式に作戦レベルで離島、釣魚島防衛などの問題につき討論を行った、とする。このことは中米衝突が技術レベルという実質的段階に向かい始めたことを意味する。これは冷戦終結以来アメリカが初めて戦術レベルで中国を軍事闘争の対象に列したということであり、中国大陸が警戒するに値する。

アメリカの対外関係は基本的に現実主義に従っており、もしアメリカの積極的介入を排除したかったら、アメリカの中国に対する戦略的威嚇能力をやや自信喪失に陥らせる必要があり、これには米軍空母戦闘群の対介入/拒止能力および第二列島線で中国を窒息させる戦略的中枢すなわちグアム島の作戦支持能力に対する強大な核による打撃能力が含まれる。もしアメリカに、解放軍は間違いなくこうした能力を持っていると信じさせることができれば、アメリカの中国に対する態度にはすぐ非常に大きな変化が起きる。アメリカの支えがなくなれば、日本の対中国政策もある程度変わることになる。

中日海軍のソフト、ハードウェア装備の世代差、また解放軍には実戦経験がより欠乏していることにより、国外の専門家は日本海軍の勝算がより大きいと評価している。このため解放軍はできる限りアメリカ、日本の海軍と直接の対抗を行うことは避けるべきである。日本の八八艦隊は戦力が非常に強大だが、それでも解放軍には多くの日本への対応に使える「非対称戦法」がある。この中には対艦ミサイルの飽和攻撃、特に噂を聞いて久しい「弾道ミサイルで空母を打撃する」が含まれ、日本海軍の八八艦隊に重大な損害を与えるチャンスが大いにある。

最近盛んに騒がれている島奪取作戦に関しては、もし日本が一歩一歩前進してくることを続け、釣魚島および付近海域を実質的に占領支配することを企図したら、中国は「接触せず、譲歩せず、妥協せず」の三不政策を採用し、国際社会に向け釣魚島および付近海域は中国軍の火砲の試射区であり、年度を通して不定期に火砲の試射を行うと宣言し、長射程ロケット砲を利用して海域封鎖を行うことができる。このようにすれば米日との正面衝突を避けることもできるし、敵の侵入を拒止することもでき、リスクが比較的小さく、対費用効果が比較的高い軍事手段である。同時に、これにより米日と「島防衛/島奪取」の血を流しての軍事闘争を避けることもできる。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「中国海軍の旧式潜水艦が五星紅旗を掲げている。2003年11月に日本の大隅海峡を通過した時の実際の風景を写した写真。対潜能力アジア第一と呼ばしめる日本のメンツがつぶれた。」です。いやこれは浮上して国旗を掲げて通るという「無害通航権」の行使に過ぎないのでは。)

「非対称戦法」の採用

水中作戦はずっと解放軍の弱点であり、潜水艦の性能が充分先進的でない、対潜能力が不足している、というのは国外の専門家の解放軍水中作戦に対する評価である。だが中日が決戦する東海大陸棚海域では、日本の先進潜水艦は必ずしも優勢を占めない。

近海で活躍できるミニ潜水艦は騒音が小さく、電磁特性が弱く、良好な隠匿性、良好な水中機動性を持つ。非空気依存推進システムを追加装備すれば水中自力持久力を向上させることができる(頑住吉注:常識的に考えて小型化するほど水中に留まれる時間は短くなっていくのでは)。各種のミサイルや魚雷を配備でき、また操作コントロールする艦員が比較的少ない、維持メンテナンスコストが比較的低いなどのメリットを持つ。ミニ潜水艦は機雷敷設、掃海、味方サイドの水中偵察設備への配備、米日の水中モニタリングネットワークの破壊ができ、日本の先進潜水艦の優勢を有効に制約できる。

さらに無人潜航器を搭載し、またスマート機雷を運用し、東海の水中環境を掌握し、有利な戦場条件を創造し、解放軍が将来勝利を決する東海の「伏兵」となれる。

米日の海空の優勢に直面しては、解放軍は「非対称戦法」を採用するしかない。実戦機、ミサイル、ロケット砲、沿海域戦闘艦、ミニ攻撃潜水艦に主役を演じさせ、新世代の「飛行機、潜水艦、快速艇」戦力を構築し、東海の「近海防衛」の主戦兵力とするのである。

現在中国が置かれている状況は、七七抗日戦争(頑住吉注:「七七」は盧溝橋事件の日付)前に戻ったかのようである。当時中国の国力は日本にはるかに立ち後れ、日本の軍国主義が一歩一歩近づき、大急ぎで復興の道を行っていた中国を壊滅させる結果をもたらした。今日のアメリカ、日本がどうしてまたこうしないことがあろうか? 歴史を繰り返すことは許されない。どのようにして次々とやってくる困難を解消するか、今まさに中国人の知恵が試されている。(台湾国際関係学者、東アジア統合研究基金会執行長 蔡翼)(「参考情報」)

(頑住吉注:4ページ目)3月6日、日本海上自衛隊は最新のそうりゅう級AIP潜水艦「ずいりゅう」号を受領した。日本は多数の潜水艦を備蓄しているが、これらの備蓄を戦闘力に転化するマンパワーが非常に欠乏している。

(頑住吉注:5ページ目)日本の最新式あたご級イージス駆逐艦。海上基地対ミサイル能力を持つが、根本的なことを言えば米軍の作戦のための奉仕である。

(頑住吉注:6ページ目)3月7日、最新の「てるづき」号駆逐艦が日本の海上自衛隊に引き渡された。日本の大型戦闘艦の実力が相当に強いことを否認するわけではないが、現在中国海軍も大差なくなっている。

(頑住吉注:7ページ目)いずも号の進水前における、日本海上自衛隊の22DDHとひゅうが級の想像の対比画像。今これはすでに現実となっており、このことは日本が軍事発展の上でまた1つ獲得した突破である。

(頑住吉注:8ページ目)当時の太陽旗が今再びはためく。(頑住吉注:たぶん戦後使用が自粛されていた旭日旗の使用が右傾化によって最近再開されたと誤解している中国人も多いんでしょうね。)


 かなり異色の評論で、例によってキャプションが反論していますね。ミニ潜水艦云々はどう見ても非現実的で、そうでもしないと勝てないというのか、とさらにキャプションの筆者を刺激したんじゃないでしょうか。
























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