「国際軍事競技」関連3題

 まずこれまであまり読んだ記憶がない海軍関連の競技の内容に触れた記事です。

http://military.china.com/news/568/20170812/31081246.html


「海洋のカップ」艦艇競技 黄石艦再度2種目の第1位を独占

中国軍ネットウラジオストック8月10日電(張鍵、陳興) 8月10日、「国際軍事競技-2017 海洋のカップ」艦艇競技の「メインイベント」、実弾射撃種目競技がロシアのピョートル大帝湾で戦いの幕を切って落とした。中国海軍を代表して競技に出た黄石艦の将兵の発揮は出色で、2種目の優勝を独占した。

ウラジオストック時間午前8時、競技参加艦艇は続々と抜錨し出航、浮遊機雷砲撃と海上目標砲撃の2種目の競技に参加した。

2時間あまりの航行を経て、黄石艦は目標海域に到着した。

11時ちょうど、浮遊機雷砲撃競技が開始された。あわただしい警報音が起こり、黄石艦の全艦将兵は命令を聞いて動き、レーダーをONにし、海上目標を重点捜索し、艦上では見通すためより前進し、海上目標に対する視察を強化した。

浮遊機雷砲撃競技は、艦艇が一定の海域内で、1発の直径0.9mの浮遊機雷を捜索し、発見後艦艇を操縦して指定の方位と距離内においてそれに対し射撃し、目標に命中させることが要求され、かつ用いた時間が最短の者が勝ち、射撃距離が200m未満あるいは射撃方位を超えると、いずれも罰則が行われる。

「報告艦指(頑住吉注:意味わかんないです)、右舷15度に浮遊機雷発見。」

操縦室内では、艦長の王峰が浮遊機雷の方位を根拠に、艦艇を正確に操縦し目標ポイントに向け機動した。装弾、掛弾(頑住吉注:これもどういう手順を指すのか分かりません)、装填、副砲手の朱善庫は素早く攻撃準備を整えた。

攻撃ポイント到達後、艦長は果断に攻撃命令を下した。

砲が鳴り響いて標的が落ち、連続2回の短い点射で、浮遊機雷は殲滅された(頑住吉注:この記述からして機関砲でしょうが、この艦は画像にある回転砲身の機関砲は搭載しておらず、短砲身30mm機関砲が2門搭載されているようで、発射速度は320〜350発/分とされています)。副砲手の朱善庫の完璧に近いパフォーマンスは、ロシアの審判の口々の賞賛を勝ち取った。黄石艦は首位を占めた。

続いて行われたのは海上目標砲撃競技である。これは艦艇の主砲で勝負する種目で、艦艇が距離8,000mの曳航標的に対し射撃を行うことを要求し、40発の弾薬を消耗し、命中数が多い者が勝つ(頑住吉注:この艦の主砲は76mm砲1門です)。

8,000m離れた曳航標的は、肉眼で見ると小さな四角いブロックでしかない。この時、ピョートル大帝湾上は海上風力5級、波の高さ3mで、目標を発見し、目標をロックオンし、目標を攻撃するのは、競技参加将兵にとって極めて大きな試練と言える。

まさにこの時、表示モニター上に曳航標的の目標指示が伝わり、主砲班長の王雪振は迅速に目標の方位を根拠に射撃パラメータをインプットし、火砲の照準ポイントを修正した。

「撃て!」

しかし、第1回目の射撃は決して成功せず、王雪振は深く一呼吸し、状態をうまく調整し、再度射撃命令を下した。

主砲が火を噴き、1発1発の砲弾が海上目標にまっしぐらに向かった。

審判の総合評定を経て、黄石艦は2発命中した砲弾が多かった優勢をもってこの種目の第1位を勝ち取った。

任務指揮員、北海艦隊某支隊の支隊長である李烈は将兵のパフォーマンスに対しこのように語った。「初めて中国海軍を代表し『海洋のカップ』艦艇競技に参加し、もうずば抜けた成績を取得したことは、極めて大きく全艦将兵の士気を高めた。同時に、このことは海軍が行う実戦化された訓練の成果をも反映している。」

現在、「海洋のカップ」艦艇競技は全部で6種目が完成し、黄石艦は4種目の第1位を取得している。


 次は「戦車両項目」関連で、すでに紹介した内容と重複がありますが前の記事にはなかった内容も多いです。

http://military.china.com/news/568/20170812/31080726.html


中国チーム、戦車両項目リレー小グループ競技でトップを奪いかつ決勝に進む

新華社ロシア・アラビノ8月10日電(張聖涛 李雲鵬 欒海) 「国際軍事競技-2017」の「戦車両項目準決勝は10日この競技過程第3日目に入り、中国とインド、イラン、アルメニアという4つの代表チームがリレーの方式をもって小グループ競技の中で決勝進出の権利を争奪するため激烈な勝負を展開した。

今年の「戦車両項目」準決勝は去年同様、依然4kmの長い競技ルートを使用し、それぞれの代表チームの3組の乗員は相次いで同一車両の戦車を使用し、それぞれの乗員が4週の競技を行い、全部で12周48kmを走り終え、24の目標を射撃し、120の障害を通過する必要がある。それぞれの乗員組の競技項目は障害越えと火砲の側面への射撃、障害越えと高射機関銃射撃、障害越えと並列機関銃射撃(機関銃を用いて距離が比較的近い地上目標を射撃する)そして単純な速度競争である。こうした項目の競技の前後の順序は任意に選択できる。火砲の側面射撃時、乗員は戦車の運動中相互の距離1,600m、1,700m、1,800mの3つの目標に対し射撃を行う必要があり、高射機関銃射撃は相互の距離800mから1,000mのヘリ標的と極めて小さいピックアップ標的に対し射撃を行い、並列機関銃射撃は相互の距離600m、700m、800mの3ブロックのガラスに対し射撃を行う必要がある(頑住吉注:これはもっと近いRPG射手を模した標的とかの方が実戦的では)。競技ルールによれば、もしいかなる1回の射撃が命中しなくても、競技小グループは直ちに1周500mの罰を受ける必要があり、最終的に競技を完成した時間の長短をもって勝敗が決まる。

中国チーム第1車両組の第1周目の競技項目は障害越えと並列機関銃射撃、第2周目は速度競争で、一路先んじた。第3周目の火砲側面射撃を行う時、埃や土が舞っていたため、乗員の目標捜索に深刻に影響し、ミスが出現し、第1車両組は迅速に競技状態を調整し、最終的に微弱な優勢をもって先んじた。

中国チーム第2車両組はかつて去年の「戦車両項目」単一車両競技(1つの乗員組が全競技を完成する)の小グループ競技の中で第1位を奪っている。この組のベテラン隊員は沈着に応戦し、障害越えはミスなく、射撃は標的を外さず、第2位のインドチームに2周近い優勢をもって完璧にこの競技段階を終えた。競技の期間、観客席の数百名以上の中国と外国の観衆はしばしば身を起こして歓呼し、喝采し、応援した!

中国チーム第3車両組は継続して先んじた優勢を保持し、101分03秒の成績をもって終点を突っ切り、小グループ第1位を奪った。

「準決勝の基準は高く、難度は高く、戦車の技術性能も検証しようとするし、さらに乗員の技術、戦術、身体、心理などの総合能力に試練を与える」と中国代表チームリーダーの王湘大佐は説明し語った。「この競技で隊員にはちょっとミスがあり、発揮が良くなく、次の一歩はうぬぼれや焦りを戒め、沈着に応戦し、決勝戦の中で好成績を取得する必要がある。」

中国代表チームの96B戦車(資料画像)


 と言ってたんですが実際決勝戦ではロシアに大差をつけられ3位に沈んだわけです。次は中国で開催された競技関連です。


http://news.xinhuanet.com/mil/2017-08/12/c_129679176.htm


国際軍事競技:中国陸軍が開催を請け負った4種目が満足いく形で終わる

新華社ウルムチ8月12日電(楊慶民、許必成) 中国陸軍が開催を請け負った「国際軍事競技-2017」の4種目は、12日新疆のコルラで満足いく形で終わった。中国の競技参加チームは「スヴォロフ突撃」歩兵戦闘車車両組、「晴空」対空ミサイル兵、「安全環境」ABC偵察組、「兵器名手」武器維持修理という4種目のイベントの優勝を独占し、11の単一競技で優勝し、栄誉にも14項目の個人賞を獲得した。

中央軍事委員会の呉勝利が賞を獲得した競技参加チームのために賞を授ける。(頑住吉注:元はキャプションでしょう)

4種目の団体賞の競技結果と賞を獲得したリストは次の通りである。「スヴォロフ突撃」歩兵戦闘車車両組第1位は中国、第2位はロシア、第3位はイラン。「晴空」対空ミサイル兵第1位は中国、第2位はベラルーシ、第3位はロシア。「安全環境」ABC偵察組の第1位は中国、第2位はロシア、第3位はベラルーシ。「兵器名手」武器維持修理の第1位は中国、第2位はウズベキスタン、第3位はイラン。

中国陸軍が開催を請け負った「国際軍事競技-2017」の4種目はロシアの「国際軍事競技-2017」全体の枠組み内で行われたものである。「国際軍事競技-2017」は28項目のイベントを用意し、アゼルバイジャン、ベラルーシ、中国、カザフスタン、ロシアの5カ国が共同で開催を請け負った。このうち、中国は6種目の開催を請け負った。

この6種目のイベントはそれぞれ陸軍と空軍によって新疆、吉林省、湖北省で行われ、空軍は「航空ダーツ」競技と「航空降下小隊」競技の開催を請け負った。


 まあやはりほぼ開催国が勝つという結果になるんでしょうか。










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