中国国産空母をめぐる動き

 中国国産空母関連の記事を2つまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20130805/17980592.html


外国メディア、中国初の国産空母の「種々の兆し」を解読

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

【イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイト8月2日の報道】 題:画像、中国初の空母が建造中であることをはっきり示す 

上海に近い江南造船集団長興島造船工場内の1隻の艦船の船体は中国初の国産空母の一部分である可能性が高い。

最近中国の軍事フォーラムやウェブサイト上に一組の船体の画像が出現した。2013年3月3日にアメリカのデジタルグローブ社が撮影した長興島の衛星写真もこれらの画像を事実確認している。この船の竜骨構造は、現在周囲のドックの中で建造されている商用船とは全く異なっている。

中国初の空母「遼寧艦」は2012年に正式に就役した。この空母は旧ソ連の「クズネツォフ」級空母から、大連で改装されたものだ。「遼寧艦」はずっと国産空母建造および使用前の訓練プラットフォームと見られている。

衛星が長興島上空で撮影した船体の画像は、その喫水線の部位が24〜27m幅で、飛行甲板とつながる頂部は46〜52m幅であることをはっきり示している。船体の艦首部は機の修理庫のために事前に幅20〜22.3m、高さ4.5〜5.1mの空間が留保され、船体の中部はさらに幅広い可能性がある。これに比べると、「遼寧艦」および姉妹艦の「クズネツォフ元帥」号空母飛行甲板の最も幅広い部分は約70m、喫水線部分は幅37mである。インドの「キエフ」級空母「チャンドラグプタ2世」(すなわち旧ソ連の「ゴルシコフ海軍元帥」号)のサイズはより小さく、飛行甲板は幅51m、喫水線部分は幅32.7mである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「かつてある情報は、中国は穏当さなど一連の要素の考慮から、初の国産空母は大体において遼寧艦を模倣するが、排水量はさらに一歩拡大される、と明示していた。その後やっとカタパルトを装備した空母が建造される、というのである。」です。)

「ジェーン戦闘艦年鑑」は、「遼寧艦」の機修理庫は幅29.4m、高さ7.5mで、一方「チャンドラグプタ2世」号のそれは幅22.5mであると指摘している。

画像は、この船体が長興島造船工場内の4つの建造中のドックのうち比較的小さい1つの前端に位置することをはっきり示している。このドックは長さ360m、幅80mである。軍艦の建造の他、江南造船集団は最近さらに1つの大きな発注を獲得し、その3つのドック内で70隻余りの商用船を建造している。

空母を止むを得ず民間用船舶と一緒に建造するため、このドックの使用により、造船工場はできる限り空母建造時間に対する潜在的影響を減少させることができる。もし長興島造船工場が3つのより大きなドックの1つをすでに使用に投入していたら、この状況は説明できる(頑住吉注:この部分何を言っているのかいまいち分からないです)。

これらの画像はさらに、中国船舶重工持ち株有限会社(中船重工)が先日行ったある公告を解釈する助けにもなる。中国サイドの消息筋の人物は、これは空母プロジェクトと関係があると語っている。5月16日、中船重工は株式取引停止を宣言し、かつ現在「軍事工業の重大装備組立業務につき」政府部門と協議を展開している、とした。このため、「株式市場を妨害することを希望しない」 中船重工は、「公平な情報公開を保証するため」社の株式は2013年5月17日に取引停止となり、取引再開時期は8月中旬に発表される、とした。

江南造船集団長興島造船工場のあるミニチュア模型もこれらの画像の真実性を証明している。2009年に公開されたこの模型が見せるのはドライドック内の1隻の空母である。これと同時に、この造船工場はさらに標語を掲げ、自分たちに「中国初の大型水上戦闘艦艇を建造する決心と能力あり」とした。2010年、200名余りの中国人民解放軍海軍高官がこの造船工場を視察した。

2011年ロイター社はある中国高官の話を引用し、2隻の空母が現在長興島造船工場で建造中だとした。同年、中国共産党政治局常任委員会は江南造船集団を視察し、かつ「開拓創新、カギとなる重要技術の難関の攻略」が必須だと強調して語った。だが、2013年4月、中国人民解放軍海軍副参謀長宋学少将は外国の武官に対し、中国の次の空母は「サイズがより大きく、より多くの戦闘機(飛行機)が搭載できる」としたが、この空母が現在長興島で建造されていることは否認した。

(頑住吉注:3ページ目)最近中国の軍事フォーラムやウェブサイト上に一組の船体の画像が出現した。2013年3月3日にアメリカのデジタルグローブ社が撮影した長興島の衛星写真もこれらの画像を事実確認している。

(頑住吉注:4ページ目)だがこの分段の出現時、あるいはすでにカタパルトの位置が事前に留保されていたのかもしれない。

(頑住吉注:5ページ目)中国の未来の空母はきっと大型空母でもある

(頑住吉注:6ページ目)中国海軍は将来単に遼寧艦1隻の空母しか持たないはずはない

(頑住吉注:7ページ目)中国の未来の空母艦隊は強大な作戦力量を持つ水上艦隊となる

(頑住吉注:8ページ目)中国国産空母がカタパルトを使用するか否かは依然知られていない


 非常に大口の受注があるため株式市場の混乱を避けるため取引停止、というあたりは妙なリアリティを感じます。

http://military.china.com/important/11132797/20130806/17983311.html


中国の「空母の艦体の一部」外国メディアの推測を呼ぶ ジェーン:絶対に模型ではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国国産空母がいつ完成するのかはまだ括目して待つ必要がある」)

中国の「空母の艦体の一部」外国メディアの推測を呼ぶ

「中国がどのくらい多くの空母を持つべきかは、国家の需要を見る必要があり、『遼寧艦』は単なる我々にとっての始まりに過ぎない」

記者/白炎林

中国国産空母に新たな進展があった? 最近ある外国メディアの報道が出るのと共に、神秘の鋼鉄建築が世の人のどんどん濃厚になる興味を引き起こした。また各種の推測の背後にはっきり表れるのは、中国の空母自主建造の決心と能力である。

実物か、それとも模型か

最近出版されたカナダの「漢和安全保障業務評論」誌8月号は、中国の上海江南長興島造船工場がすでに空母の一部の模型を作り出していることを紹介している。この刊行物はいわゆる「中国船舶工業界の情報ソース」を引用し、この空母の一部の模型は原寸大を採用しているが、全高度は採用しておらず、「中国海軍指導者がこの模型を視察した」と事実確認している。この刊行物はさらに、江南長興島造船工場は国産空母の契約を獲得することを希望しており、このため「遼寧艦」を改装した大連造船工場と競争の関係が形成されているが、中国海軍は現在まだいかなる造船工場とも正式に契約を締結していない、としている。この刊行物はさらに、江南長興島造船工場の現在の実力をもってすれば、「遼寧艦」と同クラスの空母を建造することは完全にできる、と考えている。

興味深いのは、「漢和安全保障業務評論」のこの文が関心を引き起こしてほどなく、中国の若干の軍事フォーラムに多くの江南造船工場で撮影された巨大な鋼鉄建築の画像が出現し始めたことである。多くのネット仲間は、これこそ空母の一部の模型である、と推測する。これらの画像は中国軍事愛好者の熱い議論を引き起こしただけでなく、外国メディアの関心も引き起こした。

アメリカの「外交政策」ウェブサイト8月2日発表の分析を内容とする文章は、これらの画像に対する分析、推測を詳細に解説している。この文の筆者の観察によれば、画像の中の建築の頂部は底部よりずっと大きく、空母の大きく広がった甲板の特性に符合する。建築の頂部の下にある巨大な切欠き部は空母の機格納庫によく似ている。また建築の片側の巨大な切欠きは空母の航空機用リフトの位置に極めて近い。特にこの文の筆者を興味深く感じさせたのは、建築の片側の頂部にV字型のミゾがあることで、これは航空機用カタパルトの場所である可能性が高い。この文の筆者はこれにより、中国の未来の国産空母は「遼寧艦」とは異なり機をカタパルトで発進させる方式である可能性が高いと推断する。この種の設計は空母にアメリカ海軍のE-2「ホークアイ」に似た固定翼早期警戒機を搭載できるようにするだけでなく、さらに殲ー15艦載戦闘機より強大な新世代艦載戦闘機も搭載できるようにする。この文の筆者はさらに、中国は伝統的な蒸気カタパルトと新鋭先端の電磁カタパルトに対しいずれも一定の研究があり、しかも未来の中国空母の設計は旧ソ連の完成させられなかった空母「ウリヤノフスク」号に似たものになる、とする。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国が遼寧艦を改装した難度は新たな空母の建造に劣らない」です。)

イギリスの「週刊ジェーン安全保障保障業務」は8月1日の文章で、衛星写真から見てこの建築は今年3月3日から江南造船工場に早くも出現していた、と指摘した。興味深いのは、「外交政策」も「週刊ジェーン安全保障業務」も、これは中国空母の一部であって模型ではないと考えていることだ。

中国の空母に向けた壮大な志がはっきり表れる

ある軍事専門家は、非常に多くの武器装備、甚だしきに至っては民間機械とも同じだが、船舶は図面と実物の制作工程の間に模型の制作段階を経る必要がある、と説明する。一般的に言うとこれらの模型はミニチュア模型である。だが一部の特別重要な船舶、例えば軍艦は、いくつかの原寸大模型を適当に制作する必要があり、これには軍艦の指揮室など重要な船室が含まれる。このやり方は非常に多くの国の慣例である。

もし状況が本当に西側メディアが報道したようなものだったら、中国の造船工場が現在すでに空母建造の物質及び知識的準備を済ませていることを確実に説明する。また空母の一部まるごとの模型制作は、江南長興島造船工場の技術レベルをはっきり示すだけでなく、その空母製造の充分な自信をもはっきり示している。

実際、去年9月には早くも中国国防部スポークスマン楊宇軍は定例記者会見で、「遼寧艦」は第一歩に過ぎず、中国空母の発展にはまだ非常に長い通らねばならぬ道がある、とした。同年11月、中船重工701研究所国家空母副総設計師呉暁光は記者のインタビューを受けた時さらに一歩、「空母の数は国家の利益訴求に対する認知と関係がある。中国がどのくらい多くの空母を持つべきかは、国家の需要を見る必要がある。私があなたに教えられるのは、『遼寧艦』は単なる我々にとっての始まりに過ぎない、ということだ。」とした。

(頑住吉注:3、4ページ目)イギリスの新たな空母の艦橋

(頑住吉注:5〜7ページ目)イギリスは空母を建造中である

(頑住吉注:8ページ目)インド国産空母の本体はすでに建造が完成している


 引用の範囲ではジェーンは「絶対に模型ではない」なんて言ってないですね。それはともかく私にもこれが模型だとは思えないです。
















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