コラムより転載:中国の航空機、空母関連小ネタ


http://mil.eastday.com/m/20120516/u1a6558707.html


アメリカのメディア、中国の航空エンジン技術の弱体が殲-20の戦闘力を制約しているとする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国の殲-20の第2001号機」)

中国はより多くの戦闘機を必要とし、南海での衝突とアメリカのアジア戦略への復帰がもたらす圧力に対応することになる。しかし、中国戦闘機の弱点はエンジンにある。歴史上、中国はずっとロシアが提供する高性能軍用エンジンに頼ってきた。だが現在では中国はエンジン量産能力を手にする努力をしているところである。

文章は中国国内のエンジン研究開発の現状について紹介を行っている。中国はまだ国産エンジンを量産できない。これは中国の軍用航空部門の「アキレス腱」である。中国はエンジンの研究開発方面において重大な進展が見られるが、依然として標準化、そして熟練した技術工員の欠乏という問題に直面している。この他、中国はまだ高品質のタービンブレードを生産することができない。「解放軍報」の最近の刊に掲載されたある文章はロシアの消息筋の話を引用し、中国はAL-31エンジンの圧倒的多数の部品をコピー生産できるが、依然ロシアからのタービンブレードの輸入を必要としているとした。このことは殲-15や殲-20など新世代戦術航空機の研究開発を減速させる可能性がある。

筆者は思う。システム上の障害、標準化と一体化が中国のエンジン研究開発が直面する最大の障害であると。中国のエンジン生産部門は沈陽、西安、安順(貴州)に分散し、視野の狭い競争がより多く発生し、エンジン研究開発に関わる良性の競争はまだ促進されていない。西側の標準から見ると、中国はエンジン生産に従事する人員も非常に少ない。解放軍のそれぞれのエンジンを使用する部隊の間では協力と強調が欠けており、これも1つの重要な問題である。このことは、こうしたエンジン生産メーカーが同じような作業を行い、マンパワーと資源の浪費をもたらす可能性がある。各部門への資源の分散が研究開発の効率を低下させる程度は深刻である。標準化と一体化はエンジンの研究開発にとって非常に重要である。Six Sigmaや全面智連管理などの先進的品質管理制度なくして成熟した部品、システム設計、組み立て能力はないし、問題をありのままに報告する組織風土はない。中国が高性能エンジンを生産することはあり得ないし、エンジンの生産に錯誤が生じることは許されない。

文章は指摘している。中国がエンジンの量産問題を解決することには重大な意義がある。もし中国のエンジン製造能力がアメリカの20年前のレベルに到達できれば、新世代戦闘機のために国産エンジンを配備できる。ロシアは中国に殲-20に配備するための大推力エンジンを輸出したがらない。もし中国がエンジン問題を解決できれば、殲-20はF-22やT-50と肩を並べられる。だが現在、中国は依然WS-10「太行」エンジンの生産品質を完全なものにしようとしているところである。しかも2011年7月、ロシアにまた123台のAL-31エンジンを発注した。これらの事実はいずれも、中国のエンジンは依然深刻に輸入に頼っており、まだ比較的長い通らねばならない道があることを示している。


 いくつかの分野では世界最先端、あるいはそれに近いところまで達しながら基礎的な技術力に問題を残し、エンジンやタービンの生産に弱点を抱える、ってまるで太平洋戦争時代の日本みたいですが。鼻息荒い中国ですが、実は満足なタービンブレードが作れず、最高性能のエンジンは輸入せざるを得ない、アメリカの20年前のレベルにすら達していない、というのが実態なんですね。


http://blog.sina.com.cn/s/blog_53ae0b700102ef9e.html


ロシア空軍総司令、T-50戦闘機は中国のJ-20に対し圧倒的優位性を持つと吹聴(頑住吉注:J-20」は殲-20のことです)

ロシアの"Lenta" News Networksの2012年2月13日の情報。ロシア空軍総司令、アレクサンダー ゼリン上将(頑住吉注:大将と中将の間)はロシア新社の記者のインタビューを受けた時、ロシアのT-50戦闘機の一連の重要な性能はアメリカのF-22および中国のJ-20戦闘機より優れていると語った。

ゼリンは解説して次のように話した。「ロシアのT-50戦闘機とアメリカのF-22および中国のT-20に対し比較分析を行うことによって得られた結論として、T-50戦闘機は最大飛行速度(アフターバーナーありでもなしでも)、最大航続距離、推力:重量比、許容される最大過積載などの指標上、外部の同類航空機よりも優れている。」

ロシア空軍総司令は語る。ロシアの原型機の寸法と重量は国外の同類機に相当するが、「明らかにより小さい離陸および着陸滑走距離を持ち、搭載設備の性能は見たところ外国の競争相手に比べより良好である。」

ロシア国防部の意図に照らし、T-50の前世代戦闘機との差異はより先進的な搭載電子設備、「電子飛行員」機能および先進的フェーズド・アレイ・レーダーの具備にあるはずである。F-22戦闘機はすでに2005年にアメリカ空軍に装備され、一方中国のJ-20はまだ研究開発段階にあり、2011年に初飛行を行った。

ロシアのスホーイ社が研究開発中のT-50は戦闘機と攻撃機の機能を一身に集めている。目下3機の原型機がテストを行っている。2012年2月8日までに、全部で120回余りの飛行を終了した。4機目の原型機も今年テストを受け始める。

試験計画の完了後、ロシア国防部は60機のT-50の調達を計画している。ロシア空軍の新世代戦闘機に対する全体的必要数は150機と見積もられている。


http://blog.sina.com.cn/s/blog_53ae0b700102ef18.html?tj=

 別の画像があるページです。

 「大本営発表」で「うちの兵器はよそより凄いぞ」と言われてもそのまま信じられないのは言うまでもないことです。また開発段階の飛行機の性能を実戦配備されている飛行機の性能と比べるのもあまり意味のないことです。これも以前書きましたが、戦闘機はその国の最先端技術の塊であり、そこから民間用など他分野に波及していくわけですから、基本的に民間用の技術の優劣は戦闘機の水準を推測する手がかりになると考えられます。だとするとロシアの戦闘機の電子設備その他がアメリカより優れているというのは不自然です。また制空戦闘機と攻撃機を合わせたものが制空目的に純粋な制空戦闘機より優れたものになる可能性も非常に低いと言わざるを得ません。殲-20に関しては、中国はエンジンを自力で作ることができず、もしロシアが「エンジンを売ってやらない」と言ったらもう殲-20を作れなくなってしまうわけで、別の意味で比較に意味がありません。


http://mil.eastday.com/m/20120523/u1a6574459.html


アメリカ、殲-10は国産エンジンの信頼性が低いため依然ロシア製のAL31FNを使用中とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:迷彩塗装を採用した殲-10戦闘機」)

アメリカのウェブサイト「戦略のページ」5月21日の文章は、何故ロシアがエンジンを使って中国を脅迫することができるのかというと、中国がずっと海外技術を模倣しているが、あまり成功していないからだとした。その中の1例が他ならぬ戦闘機のエンジン国産化である。基本的な問題は、国有飛行機製造企業に最も先進的な製造および品質管理の技術を掌握する能力がないことである。国有企業は西側の私的企業のように有効に運営できず、西側に及ばないロシアの製造レベルにさえ到達できない。

過去10年、中国は大量の資金とマンパワーを投入して戦闘機のエンジンの製造能力を開発してきた。だが当初にロシア人がぶつかったのと同様の問題に遭遇した。エンジンの設計と製造に必須な技術を開発することは難しい。だが中国には自分なりの優位性がある。第1に、彼らはロシア人がかつて犯した錯誤を了解しており、それなら再度錯誤を犯すことを有効に避けることができる。第2に、中国はより容易に西側の製造技術を獲得することができる(頑住吉注:まあそれはロシアに比べ脅威度が低いと思われてる、要するになめられてるからでしょうけどね)。最後に、中国は市場経済の条件下でエンジンの製造技術を研究することができ、ソ連の計画経済に比べずっと効率が高い。しかし、中国国有のエンジン製造企業は西側の企業家精神を持っていない。

長時間にわたり中国は自分たちのエンジンの発展がずっと遅れた状態で停滞していることを認めたがらなかった。例えば2年前、中国は国産エンジンであるWS-10Aを使って殲-10戦闘機に装備されているロシア製AL-31FNを交換することを発表した。だが去年、中国は再びこっそりと数百台のAL-31FNを購入し、WS-10Aの大規模使用に言及する人はいなくなってしまった。

加えて近年新たに加えられたいくつかの発注である。ロシアが中国向けに輸出したAL-31系列エンジンはすでに1000台を超えた。原因の1つは中国が現代ジェット戦闘機の数を増やし、飛行員が頻繁に飛んで作戦技能を向上させることを保証するためである。このためエンジンの消耗は速い。もう1つの原因は、エンジンの製造能力の上で、中国には依然困難があることだ。中国はずっとロシアの高性能戦闘機エンジンへの依存からの脱却を期待しているが、ずっと実現できていない。

見たところロシア人には自信があるようだ。彼らは中国が近い時期のうちにエンジン製造の難題を解決するはずはないと考えている。これは中国がロシアのAL-31FNの使用制限に公然と抗議していることから見て取れる。ロシアはAL-31FNを中国の戦闘機のみに使うことを保証することを望み、分解に使って中国の技術者のコピー生産を助けてはならないと考えている。

中国は長年ロシアの軍事技術を模倣してきた。特に冷戦終結以後はそうである。当時、ロシアには新しい軍事装備を購入する資金がなく、中国とインドから来る発注がロシア軍需企業の経営を維持した。現在、ロシア軍にはどんどん多くの発注が来ており、ロシアメーカーは中国とはハードなゲームができると感じている。


 これは中国のサイトの情報で、こういうページもあるにはあるんですが、やはり「殲-20は凄い、最先端だ、F-22もF-35も恐るるに足りない」といった言論が目立つんですね。そういう宣伝をしていると、中国政府がここは衝突を避けるべきだと冷静に判断しても、世論に「弱腰だ」、「絶対勝てるのに何故戦わないのか」と批判され、政府批判の盛り上がりを恐れて衝突を避けることが事実上できなくなってしまう恐れさえあります。何とか中国人にはもっと冷静な判断力を持ってもらいたいものです。


http://mil.eastday.com/m/20120524/u1a6577265.html


ロシア、中国の2機目の殲-20が試験飛行、F-22戦闘機に匹敵し得るとする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国のナンバー2002がつけられた2機目の殲-20が初飛行に成功した」)

ロシア軍工ニュースネット5月23日の報道によれば、中国の第5世代戦闘機である殲-20の2機目の原型機が5月中旬に成都飛行機工業社の試験センターで試験飛行を開始した。関係する画像は中国および西側の軍事フォーラムに広く流れ広まっている。専門家は殲-20はアメリカのF-22に完全に対抗し得ると考えている。

ロシアのメディアは、中国の殲-20検証機は2011年1月に初飛行したとしている。当時何故公衆の熟知するところになったのかというと、非公式なルートがわざとリークしたのかも知れず、当局は数日後になってやっと関係する情報が事実と認めただけだった。軍事専門家は、中国の殲-20の性能は先進的であり、世界で唯一現役装備となっている第5世代ステルス戦闘機であるF-22と競うことができ、アメリカの同類製品に対抗できると考えている。

ロシアのメディアは、西側は殲-20とF-22はいくつかのディテール上非常に似ており、中国が西側のいくつかの最新技術を手に入れたのではないかと疑っている。これにはステルス技術や機体レイアウトの技術が含まれ、これはアメリカあるいはロシア由来かもしれない。西側の疑問を引き起こしたもう1つの事実は、中国の第5世代戦闘機の研究開発の進展が速すぎ、しかもすでにテストが開始されていることだ。中国は当初新型戦闘機の出現時期は2017年より早くはないだろうとしか言っていなかった。アメリカは元々2020年あるいはそれ以後になってやっと中国初のステルス戦闘機を見ることができるとさえ考えていた。1つの有力な説では、中国の殲-20のステルス技術は1999年にセルビアで墜落したアメリカのF-117機にルーツがあり、その残骸が中国の商人に買われて行ったのかもしれないとする(頑住吉注:そういや当時そんなニュースがあったの覚えてます。残骸は行方不明なんですかね)。中国は殲-20が他国の技術を基礎にしていることを強く否定し、これは完全に中国の研究人員と技術者の功績だと強調している(頑住吉注:普段の行いって大事ですね。中国人の「これはパクリではない」は全然信憑性ないです)。試験飛行員はいくつかの先進性能を具備した殲-20が国の航空技術の飛躍を真に実現したことを確認した。だが、現在殲-20はしばらくの間ロシアから輸入したエンジンをまだ使用しており、しばらくは類似の製品を自主的に研究開発することはできない。このため最新型の殲-20はまだ量産に入れないかもしれない。

ロシアのメディアは、アメリカは中国の軍事力の発展と新型武器の研究開発に対し非常に危惧しており、これは対レーダーステルス技術をを採用した新世代戦闘機殲-20も、その他のプロジェクトもである、としている。アメリカは、去年中国の軍事費は1800億アメリカドルにも達し、中国当局が今年発表した1060億アメリカドルという数字をはるかに超えていると考えている。アメリカは中国の強力な軍事力競争の脅威を心配しており、特にF-22に問題が絶えない状況下ではそうである。少し前、アメリカの国防長官パネッタはF-22の使用制限を命令した。アメリカは同時に軍事力を増強させ続けている中国が台湾問題で強硬な立場を取ることを心配している。アメリカ下院共和党議員は最近台湾に向け66機のF-16戦闘機を輸出し、さらに一歩台湾空軍の実力を強化することを要求した。

第5世代戦闘機の性能は先進的であり、主要なメリットは機載システムの完全情報化にある。飛行員はリアルタイムで空の状況を全面的に掌握でき、しかも超機動性能、超音速巡航能力、ステルス能力を具備し、最新のエンジンを使用する。実際の飛行コストも明確に下がり、飛行時間ごとにおよそ1500アメリカドルで、スホーイ-27機のおよそ1万アメリカドルという標準よりはるかに低い。


 殲-20に意外な独自技術が盛り込まれている可能性は充分に警戒する必要があると思いますが、満足なエンジンを作れない国が作った戦闘機が総合性能においてトップクラスになるとは極めて考えにくいです。ちなみに中国のネットには「日本の戦車専門家がこんなことを言っている」という虚偽の情報が広く広まっているくらいですから、そもそもロシアに殲-20がF-22に対抗できるとする説があるのか、あったとしても主流なのかは大いに疑問です。


http://mil.eastday.com/m/20120524/u1a6577448.html


台湾、大陸の中型国産空母は来年建造開始、7年後完成、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカのある商業衛星会社は、すでに中国黄海沿岸で『中国初の空母』の写真を撮影したとしている」)

ロシアの軍工ニュースネットの5月23日の報道によれば、フランスの通信社が台湾の情報部門のニュース報道を引用して、中国は自分たちの空母艦隊の拡大を計画し、空母の数を現在の1隻から3隻にまで増加させる、とした。台湾の情報機関が得た情報は、大陸の新空母は2013年〜2015年に建造が開始されることを示している。

中国が現在すでに保有している1隻の空母、「ワリヤーグ」号は、旧ソ連の「クズネツォフ」級の「リガ」号を改装してできたもので(頑住吉注:「リガ」から「ワリヤーグ」に改名されたのだそうです)、去年テスト航海を開始したとされる。「ワリヤーグ」号とは異なり、中国の新空母は新しく建造され、2020〜2022年に就役すべきものとされる。中国大陸に対抗するため、台湾軍も自分たちの軍艦により先進的な誘導兵器を配備しようとしており、かつ12隻の新型ステルスコルベット艦を建造する。

以前台湾のいわゆる「国安局長」蔡徳勝は「立法院」の質問を受けた時に(頑住吉注:いちいち括弧をつけるのは国ではないという建前のためです)、大陸の第2、第3の空母は2013〜2015年に建造が開始され、これは通常動力装置を使用する中型空母で、建造期間は7年と予想され、2020〜2022年に完成するだろう、とした。蔡徳勝は指摘する。中国初の空母は大連で完成され、これは改装された旧ソ連の「ワリヤーグ」号空母であり、現在までにすでに5回の試験航海を行っている。2012年末の前に中国海軍に編入されるかも知れず、少なくとも就役初期は作業訓練艦に使われようが、その後作戦使用される可能性も排除されない。


皆さんの立場からすると、そもそも信憑性が高いか不明な台湾の情報→フランス→ロシア→中国→日本と情報が伝わって、まさに伝言ゲームです。大丈夫かなという気もしますが、あまり微妙な表現はそもそも含まれていないので基本的事実については大きなずれはないのではないでしょうか。


http://war.163.com/12/0528/10/82J7F6UN00011MTO.html


ロシアのメディア、中国はすでに4機の殲-20戦闘機を製造し、国産エンジンを装備している、とする

核心の提示:ロシアの軍工ニュースネット5月28日の報道によれば、2011年に初めて飛行試験を開始して以来、中国航空製造企業成都飛行機工業集団社はすでに4機の殲-20の原型機を組み立てた。このうち1機は国産エンジンを配備しているが、国産エンジンは高い信頼性を持たず、推力も充分に大きくない。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「2001号殲-20ステルス戦闘機」 続いて2枚目。「2002号殲-20ステルス戦闘機」 前者が1号機、後者が2号機です)

ロシアの軍工ニュースネット5月28日の報道によれば、2011年に初めて飛行試験を開始して以来、中国航空製造企業成都飛行機工業集団社はすでに4機の第5代戦闘機、殲-20の原型機を組み立てたが、その外形とレイアウトはそれぞれ異なっている。

ロシアのメディアによれば、イギリスのジェーン社は中国の成飛集団(頑住吉注:すでに2回前出のやたら長い社名を略したものです)がすでに製造した4機の殲-20原型機のうち、現在それぞれナンバー2001および2002の2機のみが試験飛行任務を執行中であり、他の2機は地上試験に参与している、とした。2機の試験飛行型の殲-20のうち、1機の飛行検証機は2種の異なるエンジンを装備している。推測によれば、このうち1台はロシアで生産されたもので、AL-31FあるいはAL-41Fエンジンかも知れないし、また中国が2011年にロシアから得た150台のAL-31FおよびAL-31FNエンジンの中のものかもしれない。もう1台は中国国産のWS-10Aエンジンである。もう1機の殲-20飛行検証機に関しては、装備されているのは全て中国国産のWS-10Aエンジンであり、黎明航空エンジン製造社が製造したものである。

ロシアのメディアは、ウクライナとロシアの専門家は、中国の殲-20研究開発プロジェクトには困難があると考えている、とする。例えば、中国の専門家はしばらくの間WS系列のエンジンを完全なものにし、新型戦闘機上でスムーズに使用させられるようにすることがまだできない。これらの動力装置は高度の信頼性という特徴を持たず、推力も充分に大きくない。また、中国はしばらくの間相当に硬い材料をふるい分けることができないままで、このことはWS-10Aエンジンの修理間隔と寿命を短くしている。

ロシアのメディアは、中国がすでに製造している4機の殲-20原型機の機首部分の形状、飛行員のコックピットのキャノピー、水平前翼、前縁スラットもそれぞれ異なっている、とする。このことは、成飛の技術者がしばらくの間、飛行機の最良の構造方案をまだ選定できず、黄金分割点を探し出すことで空力レイアウトとステルス性能の間の最良のバランスを達成することがまだできない、ということを意味しているのかもしれない。殲-20戦闘機はカナード式空力レイアウト、高位デルタ翼、ブレンデッドウィングボディを採用しているが、具体的な技術性能はしばらくの間不詳である。


おそらく不完全なエンジンを積んでロシア製と比較しながら問題点を洗い出し、改良して完全なものに近づけていこうとしているところなんでしょう。中国国産エンジンがロシア並みになるのは比較的近い将来なのか、相当に遠いのか、これは誰にも確かなことは分からないでしょう。













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