コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその10

8月25日

 中国が電子戦機を配備したようです。

http://military.china.com/news/568/20120823/17390819.html


外国メディア:解放軍、EJ-10電子戦機を装備 殲-10の派生型に属す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国空軍が装備する殲-10戦闘機」)

外国メディアの報道によれば、中国のEJ-10電子戦闘機が2012年6月に正式に部隊装備され、各種の状況を総合的に見ると、その性能はアメリカ最新の電子戦機EA-18Gに相当する。中国空軍は電子戦機に対しずっと強烈な興味を持っており、海外の何度もの安全保障業務展で、いつも中国の技術人員が電子戦機関連情報に関する質問をする場面が見られている。殲-10は制空戦闘機として、その発展はずっと海外メディアの関心を集めている。今回派生してできた新型のデータに関して外界はまだ知らないが、これまでにEJ-10電子戦闘機の散発的な情報はあった。

報道によれば、中国最新の電子戦機EJ-10は殲-10の派生型で、本質的には複数の電子戦吊り下げポッドを搭載した殲-10である。アメリカ軍のEA-18G「グラウラー」は2つの飛躍を実現している。すなわち、電子攻撃機の超音速突破と、電子戦と通常戦を1つにする、という飛躍である。EJ-10もこの2つの飛躍を実現している。

湾岸戦争中にアメリカ軍が実施したのは「絨毯爆撃」の電子戦版だった。アメリカ軍はEA-6B、EF-111A、F-4G(頑住吉注:それぞれイントルーダー攻撃機、アードバーク戦闘攻撃機、ファントム戦闘機がベース)という3種の電子戦機に連合編隊を組ませ、地上防空火力制御誘導、照準システム、通信指揮コントロールシステムの近距離での制圧を行い、大成功のうちに任務を完成させ、電子戦機はこの1戦で名を成した。

その後、各国は競争で電子戦機を研究開発した。中国も轟電-5と轟電-6(頑住吉注:それぞれイリューシン-28コピー、ツポレフ-16コピーがベース)を研究開発した。その次に殲-10の派生型EJ-10電子戦闘機が多項目の飛躍を実現したのである。


 以前の中国の電子戦機が比較的大型の爆撃機をベースにしていたのは技術的制約から電子妨害用の機器が大きく、重くならざるを得なかったからであろうと推測されます。普通に考えれば最新型はF-18系に相当する殲轟-7「飛豹」戦闘爆撃機をベースにするのが自然ではないかと思うんですが、比較的小型の戦闘機である殲-10をベースにするというのはどういうことなんでしょうか。アメリカ軍の最新型と同じ性能でそれ以上に機器を小型軽量化できているとはちょっと考えにくく、あるいは限定的な機器しか現在持ちえないことの表れかもしれません。

 アメリカ軍の中国に対する対応です。

http://military.china.com/news/568/20120823/17390558.html


アメリカ、日本の南部への新たな早期警戒レーダー設置を計画 中朝弾道ミサイルに焦点を合わせる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:移動プラットフォーム上に配備される海上X-Band弾道ミサイル早期警戒レーダー」)

【グローバルネット報道】今年前半、アメリカのアジア太平洋地域における軍事的な動きが頻発した。アメリカメディアの最新情報は、アメリカがそのアジアにおけるミサイル防御網を大幅に拡張することを計画しており、これには日本南部の秘密基地に新たなレーダーを設置することなども含まれる、と伝えている。アメリカの当局者は、アメリカのこの挙は北朝鮮からの脅威を牽制することを意図したものだが、同様に中国の軍事力に対抗するのに用いることもできる、と明らかにする。

アメリカの「ウォールストリートジャーナル」8月22日の報道によれば、上述の計画はアメリカがアジアの大部分の地域をカバーすることを目指す「防御陣形」の一部分で、日本南部、および東南アジア某国の可能性がある場所にそれぞれ1基の早期警戒レーダーを設置することを含む。

報道によれば、現在アメリカおよび地域の同盟国は北朝鮮のミサイルの脅威を憂慮している。同時に、中国が領海問題をめぐる争いで取る、日増しに攻勢的になる立場に対しても、彼らはどんどん心配になってきている。

「我々の言辞の重点は北朝鮮だが、事実として我々が長期にわたり着眼してきたのは部屋の中にいる象、すなわち中国である。」(頑住吉注:その場には大きすぎる存在、といった意味ですかね)とアメリカ議会のシンクタンク「議会研究サービス所」のミサイル防御専門家スティーブン シャデレイスは言う。

アメリカ国防省官僚は、アメリカのこの計画の重点は、日本南部のまだ対外的に公開されていない島嶼上に強大な早期警戒レーダーを設置することで、その名称は「X-Band」である、と語る。ペンタゴンは現在まさにこの問題につき日本と交渉中である。アメリカの官僚は言う。日本との協議が成立した後数か月以内にレーダーはもうその地に設置可能である。これはアメリカが2006年に日本北部の青森県に設置したX-Bandレーダーと相互に補い合う関係を形成することになる。

アメリカ太平洋司令部とミサイル防御署の官僚たちは同時にこうも評価している。東南アジア某国に3つ目のX-Bandレーダーを設置すれば、アメリカおよび地域の同盟国は「円弧」を持つことになり、より正確に「北朝鮮あるいは中国のいかなる場所から発射されたいかなる弾道ミサイル」も追跡できる。アメリカのある国防省官僚は、フィリピンが潜在的選択地点かもしれない、とリークする。


 あり得る動きだとは思いますが、「秘密基地」とか「まだ対外的に公開されていない島嶼」とかいかにもうさん臭いですね。

 韓国海軍関係です。

http://military.china.com/news2/569/20120824/17392889.html


韓国イージス艦、国産対潜ミサイル、「レッドシャーク」初試射に失敗

7月25日、世宗大王号駆逐艦が浦項近海で初めて「レッドシャーク」の試射を行った。だが20km余り離れた水深60mの仮想目標を打撃する試射に失敗し、その後流失した。

韓国の「朝鮮日報」8月24日の報道によれば、韓国海軍のある関係者は23日、韓国が1,000億ウォン(5.6億人民元に相当)余りを費やして研究開発した国産対潜ミサイル「レッドシャーク」の、実戦配備後初の試射が行われたが、目標に命中することはできなかった、とした。韓国軍は試射失敗の原因を調査中である。

報道によれば、7月25日、世宗大王号駆逐艦が浦項近海で初めて「レッドシャーク」の試射を行った。だが20km余り離れた水深60mの仮想目標を打撃する試射に失敗し、その後流失した。韓国海軍当局は国防科学研究所と兵器メーカーの関係技術人員が失敗の原因を調査究明した後、第2回の試射を実施することを計画している。

韓国は2004年に「レッドシャーク」の研究開発を開始したとされる。9年の性能検査、試験を経て2012年に初めて軍艦上に装備されるに至った。「レッドシャーク」は韓国国産魚雷「ブルーシャーク」にロケット推進システムを装備することによってミサイルのように艦艇上で垂直発射する、一種の対潜ミサイルである。「レッドシャーク」は20km余り飛行後水中に入り、自ら潜水艦を捜索して命中する。


 この種の実験では目標の位置、深さ、動きなどが事前に正確に分かっているので、実戦で敵潜水艦に命中するよりはるかに容易なはずで、それで命中しないんでは実戦の役には立たんでしょう。

 中国のレーダーがF-22の補足に失敗した、という情報です。

http://military.china.com/top01/11053250/20120824/17392356.html


台湾メディア:中国のレーダー、F-22への対抗に失敗 相当なショック

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:アメリカ空軍のF-22ステルス戦闘機」)

アメリカ、中国の「空母殺し」ハンティングを演習

【グローバル時報総合報道】中国の対艦弾道ミサイルの脅威に直面し、アメリカは遠距離早期警戒レーダーによって監視と防備を行うだけでなく、さらに積極的にステルス戦闘機に頼って能動的にハントする技術を演習している。台湾のトゥデイニュースウェブサイトは23日、アメリカ空軍は今年4月の軍事演習中F-22ステルス戦闘機を利用して相手の防空網を切り開き、その後B-1B戦略爆撃機を使って目標を破壊した、と明らかにした。報道は、この種の攻撃スタイルは実際には、いかに深く中国内陸に入り込んで「空母殺し」と呼ばれる「東風-21D」対艦弾道ミサイルを破壊するかを演習するものだと考えている。

報道は、アメリカ軍は今年4月、アラスカでコードネーム「パンケーキアクション」の空軍演習を行い、F-22、F-16およびB1-B爆撃機の連合遠距離打撃作戦を行う能力を検証することを意図した、とする。演習中、アメリカ軍はF-22を動員して攻撃の先鋒を担当させ、兵器コンパートメント内の250ポンド「連合直接攻撃弾薬」を使用して敵サイドの防空網および地対空ミサイル陣地を破壊させ、かつ地上から飛び立つ敵戦闘機を殲滅させた。相手の防空能力が基本的に消し去られるのを待ってから、F-16により引き続いて敵の防空システムを瓦解させ、敵の防空システムが完全に崩壊するのを待った後で、さらにB1-B戦略爆撃機が登場し、レーダーを避けることのできる巡航ミサイルを発射して目標を破砕した。報道は、ペンタゴンは公式に認めていないが、軍事専門家は普遍的に、今回の演習の目的は将来中国と軍事衝突が発生した時、最新のステルス戦闘機と性能向上後の戦略爆撃機をもって中国本土に対する打撃を行う準備だと考えている。報道は、今回の演習にはさらに、「空母殺し」と呼ばれる「東風-21D」対艦弾道ミサイルにいかにして対応するか演習するという意味もある、と考えている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは、「アメリカ空軍のB1-B戦略爆撃機」です。)

この報道はさらに、今年7月と8月、米韓が挙行したコードネーム「不屈の意志」および「乙支フリーダムガーディアン」という2回の連合軍事演習中、アメリカサイドはやはりいずれでもF-22を登場させ、演習の情報を収集する中国と北朝鮮に意図的に知らせた。報道は、「大陸は各レーダー基地と情報収集部門が不断にF-22の作戦パラメータを交換、比較したが、依然F-22の戦力をつかめず、また2機のF-22戦闘機のうち1機の行方をつかめず、相当なショックを受けた」とする。

だがある分析は、F-22は就役以後、無敵神話をすでに続けざまに打破されている、と考える。それ自体の設計と生産の欠陥がF-22の何度もの飛行停止をもたらしただけでなく、模擬対抗中この機はEA-18G、EF-2000などの通常の戦闘機に打ち負かされてもいる。飛行場が解放軍のミサイルによる破壊に遭う可能性を心配し、将来アメリカ戦闘機の主力は、中国から遠く離れたグアム島基地に配備され、これはF-22の実際の作戦能力を削減する。


 逆に言えば2機のうち1機は補足されていた、ということでしょうか。敵に弱みを見せないために完全に捕捉に失敗したのではない、という虚偽の情報を流している可能性もあるでしょうが。

8月26日

 アメリカ大統領選挙はアメリカの対中政策に大きな影響を与えるので、当然中国も注目しています。

http://military.china.com/important/64/20120824/17392024.html


ロムニー、台湾のために戦闘機を提供し、中国に高い代価を払わせる、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロムニーは22日、アイオワ州で選挙活動に参加した時に演説した。新華社/AFP通信社」)

アメリカ共和党の大統領候補ロムニーは、最近その対中政策を発表し、台湾の軍事的需要を満足させる必要があり、台湾のために充分な戦闘機を提供し、アジアの同盟国の国防能力向上を助ける、とした。

ロムニーは、自分はワンセットの策略を実施する、と強調した。「中国に地域強国化の途上で高い代価を払わせる。」 これにより中国が国際システムの中で責任を負うパートナーになることを希望する、と。

彼は、太平洋の貿易ルートの安全保障、および東アジア諸国の安全と安定維持のため、アメリカは西太平洋の海軍力を維持拡張し、かつアジアの同盟国の国防能力向上を助ける必要があり、国防省は親密な同盟国に最も先進的な兵器を提供しない決定を改めて考慮するべきである、とした。

ロムニーの国家安全政策顧問リースは言う。「私はロムニーの台湾に対する支持は新鮮なことだと考える。我々には台湾に対するコミットメントがあり、これについて非常に真剣に向き合っている。当然、情勢は動的であって静的ではなく、時間とともに変わっていく。だが、我々は台湾が自衛できることを確保することになる。私はロムニーがこれに対し相当に同意見であると思う。」

ロムニーはさらに、アメリカは太平洋諸国の海事警戒能力向上を助けるべきであるとした。これにはレーダーなどのモニタリングネットワーク配備を援助し、もって争いのある海域での侵略性ある行為を監視することが含まれる。こうすれば予期せぬ衝突や深刻な結果をもたらす可能性のある軍事的誤判断の発生を最大限に避けることができる。

ギャラップ社(頑住吉注:世論調査およびコンサルティング会社)の22日の世論調査では、ロムニーが47%の支持率をもって現職大統領オバマを2%リードしているが、プラスマイナス3%の誤差を考えれば依然互角である。アメリカ大統領選挙は実質的にこの両者が代表する両党の対決段階に入って以来、両者の支持率は基本的に同等で、変動の幅も大きくない。


 アメリカ大統領選挙ではいつも、政策的には民主党により強いシンパシーを感じるのに、民主党は日本に厳しく、共和党はより親日的であるため、どちらの当選を望んだものか迷います(もちろん1人の日本国民がどっちを望もうと結果には何の影響もないわけですけど)。「国防省は親密な同盟国に最も先進的な兵器を提供しない決定を改めて考慮するべきである、とした。」というのもちょっと気になりますね。場合によっては日本にF-22が供給される可能性も出てくるかもしれません。

 オーストラリアが電子戦機を配備するようです。

http://military.china.com/news2/03/11078240/20120824/17393347.html


オーストラリア空軍、戦闘機としてEA-18G「グラウラー」電子作戦システム装備へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:アメリカのEA-18G『グラウラー』電子戦機」)

オーストラリア国防省と空軍は23日、空軍が12機の「スーパーホーネット」戦闘機に「グラウラー」電子作戦システムを装備すると宣言し、オーストラリア空軍はこれによりアメリカ以外では世界で初めて戦闘機にこの先進電子作戦システムを装備する国ともなる。

オーストラリア国防省と空軍が当日に発表した合同声明の中でこの情報が宣言された。オーストラリア空軍は1.5億オーストラリアドル(1.58億アメリカドルに相当)を費やして「グラウラー」システムを導入し、2018年に12機の「スーパーホーネット」戦闘機に対する電子作戦システムのグレードアップ作業が完了する計画である。

オーストラリア空軍司令ジェフ ブラウンは当日ニュース界に対し、「グラウラー」電子作戦システムの導入はオーストラリアの国防力に対する「最重要」の向上である、と語った。

「グラウラー」電子作戦システムはアメリカのボーイング社によって研究開発され、主に敵サイドの探知計測および通信装置の妨害、欺瞞、甚だしきに至っては破壊に用いられ、敵サイドの電子通信システムの混乱をもたらす。「グラウラー」は現在アメリカ海軍に装備され、去年のリビア戦争中に複数回使用された。しかし、このシステムのさらなる機能は依然軍事機密である。


 すでにスーパーホーネットを装備しており改装で済むオーストラリアよりはるかに手間もコストもかかりますが、日本は装備しなくていいんでしょうか。昨日紹介した内容のように、中国はすでに電子戦機を装備し、「グラウラー」に相当する能力を持つとも言ってますが。

 インドの空母関連です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120824/17393304.html


インド海軍初の国産空母の引き渡し時期、2018年まで遅延

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:建造中のインド初の国産空母」)

中新ネット8月24日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、工程が複雑なため、このインド初の国産空母建造のさらなる建造時間延長がもたらされた。コーチン造船工場との契約によれば、空母の進水期日は本来2010年10月であるべきだった。

だが、鋼板、進水前に取り付けを必要とするディーゼル発電機、変速ボックスなどの設備の引き渡し遅延により、この空母の進水期日はすでに2013年まで遅延している。

最新の計画ではこの空母は2018年になってやっと引き渡しできることになった。

この情報はインド国防大臣A.K.アンソニーがインド連邦院に宛てた書面による回答に由来する。


 ちょっと情報の混乱があるようです。「インド空母の現状」によれば、この艦は無理にとはいえすでに進水し、2015年引き渡し予定だったとされ、それが2018年まで伸びた、ということではないでしょうか。下手すりゃ中国初の国産空母に抜かれる‥‥? いや、私はインドがこれだけ苦しんでいるということは、中国も苦しむ可能性が高いのでは、と見ています。

8月27日

 久々の北朝鮮関連です

http://military.china.com/top01/11053250/20120826/17393983.html


外国メディア、金正恩が訪中し飛豹戦闘爆撃機購入を提案する、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:殲轟-7A『飛豹』戦闘機」)

韓国の≪MBCニュース≫の報道によれば、北朝鮮はより多くの資金を投入し空軍のために先進的な作戦装備を購入することになり、中国から「飛豹」戦闘爆撃機を購入する可能性もある。

分析家は、北朝鮮空軍は訓練の強化だけによっては全面的戦闘力向上には不足であり、先進的装備の導入の探求が必須だとと考えている。迅速に作戦能力を向上させる方法は戦闘爆撃機の装備である。現在北朝鮮向けに戦闘機を販売する可能性がある国にはロシアと中国が含まれる。軍事工業生産能力の制限を受けて、ロシア空軍はまだ高性能戦闘爆撃機を大量装備しておらず、そのスホーイ-34戦闘爆撃機の生産能力は限られたもので、対外的輸出ができるとは限らない。このため北朝鮮がロシアから戦闘爆撃機を購入する可能性は高くない。一方中国にはちょうど、比較的北朝鮮に適した戦闘爆撃機がある。すなわち殲轟-7「飛豹」である。北朝鮮空軍にとって、「飛豹」は完全に新鋭装備と言える。この機は空中戦で韓国戦闘機に対応でき、西海において韓国艦隊に対し空中打撃も行える。

文章は、金正恩はかつて中国に向け「飛豹」購入の意向を示したが、願い通りにすることはできていない、とする。先日金正恩が近いうちに訪中するとの情報が伝わり、その時北朝鮮が中国に向け戦闘機購入の意向を示す可能性が高い。


 後のページには基本的に「飛豹」の画像があるだけですが、最終の7ページ目にあるスホーイ-34と比較すると明らかにもっさりした古臭いデザインです。「北朝鮮空軍にとって、『飛豹』は完全に新鋭装備と言える」というのは、中国にとってはやや物足りない装備になりつつあるが、北朝鮮にとってなら‥‥という意味です。「この機は空中戦で韓国戦闘機に対応でき」とありますが、韓国のF-15、F-16系戦闘機にはたぶん対抗できないでしょう。この件に関しては「中国、北朝鮮に最新鋭戦闘爆撃機を輸出?」でお伝えしましたが、あれは4月のことで、すでに4か月過ぎ、再びこんな情報が出た、ということです。あの筆者は可能性は低いと判断していましたが、今度はどうなるでしょうか。

 中国の新型艦艇の話題です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-24/206934_2224898.htm#


まさに先進的! 中国の三胴船の動力装置が明るみに出る (頑住吉注:双胴船ってありますけどこれは3つ胴がある形式です。ただ、画像でお判りでしょうが「3つ胴がある」と言っても左右の2つはごく小さく、大きなフロートが真ん中にあって左右に小さなフロートがある水上機に近いイメージです)

初の国産三胴艦「北救143」号 (頑住吉注:「艦」と「艇」の境界ははっきりしたものではないですが、トン数は書いてないものの印象としては艇かな、という感じです)

【グローバルネット総合報道】最近、あるネット仲間が国内某地の川の上で、建造中の新型水上艦艇を撮影した。外観からすると、この基本的に建造が終わった新しい艦と、メディアが明るみに出したナンバー「北救143」の三胴艦は基本的に一致し、これは同じ型の艦の2隻目と判断できる。

中国が自ら研究開発した三胴艦はずっと人の関心を引き付けてきた。三胴艦は普通の単胴艦に比べ、多くのメリットを持つ。例えば抵抗が小さい、安定性が良好、凌波性が優良などである。ある分析は三胴艦にはさらに明確なステルス性というメリットもあると考える分析さえある。アメリカが初の三胴戦闘艦艇LCS-2「インディペンデンス」号沿海戦闘艦を就役させて以来、三胴艦は多くの国の海軍水上艦艇発展の青写真となった。中国の軍事船舶製造はずっと慎重で真面目な態度を保ち、三胴艦体の発展では試験艦から着手し、まず比較的サイズの小さい試験船を研究開発してテストを行い、もって関連の性能データを獲得した。

明るみに出た第2隻目の三胴艦以外に、最近あるメディアに「北救143」号三胴艦の動力装置も掲載された。この動力装置は一般の艦艇のスクリュー推進装置とははっきりと異なり、2本の尾のように船体後方から伸び出している。ある分析は、この三胴艦が採用しているのは伝統的なスクリュー推進装置ではなく、あまり見られないウォータージェット推進動力装置であると考えている。ウォータージェット推進装置は新型の特殊な動力装置で、よく見られるスクリュー推進方式と異なるのは、ウォータージェット推進の推力がウォーターポンプが噴出する水流の反作用によって獲得され、かつ操縦舵および反転舵設備の分配と噴流の方向の改変によって船舶の操縦が実現されることである。滑走艇、穿浪艇(頑住吉注:波を突っ切る艇、といった意味だと思いますが対応する日本語があるかどうか知りません)、水中翼艇、ホバークラフトなど中、高速船舶に応用されている。スクリューに比べ、ウォータージェット推進装置は加速性、制動性、騒音抑制、抵抗減少、維持メンテナンスなどの方面のメリットが明確である。現在、ウォータージェット推進装置はすでに我が国の022双胴ミサイル護衛艇に成功裏に応用されている。国産三胴艦がウォータージェット推進を採用したことは、あるいは虎に翼を添えるような効果があるかもしれない。


 「インディペンデンス」については、

http://blog.livedoor.jp/fistoria/archives/1131553.html

 こんなページがありました。知識不足で断言できないですけど、この艦は明らかにステルス性を意識したデザインになっていますが、三胴艦ならステルス性が高いということではないんじゃないでしょうか。中国の三胴艦(サイズのデータないですけど画像で人の大きさと比較すれば「インディペンデンス」よりずっと小さいのは間違いありません)にはステルス性はないでしょう。9枚目には23mm程度かと思われる単一バレルの機関砲が搭載されている画像がありますが、「北救〜」という名称からすると海軍の救助船的なもので、これは自衛用ということでしょうか。ちなみに19、20枚目には022ミサイル艇(本文にはミサイル護衛艇と書いてありますが、そんな名称は他ではほとんど使われていないようで、どう見ても攻撃艇です)の画像がありますが、「中央の胴体が水面についていない三胴艇」みたいなデザインであることが分かり、またあまり高くはなさそうな感じですがステルス性を意識したデザインのようです。

8月28日

また韓国関係です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120827/17396303.html


韓国、実弾訓練が欠乏 正確制御誘導武器の命中率は高くない

中新ネット8月27日電 中国の国防科学技術情報ネットの報道によれば、先週日曜日に発表された韓国軍の文書は、韓国の正確制御誘導武器は実弾射撃訓練の欠乏により命中率が高くないことをはっきり示している。

陸海空軍が国会に向け提出した報告によれば、2011年の韓国の正確制御誘導弾薬の命中率は33%〜100%までと異なっている。

報告は次のことをはっきり示している。空軍のAGM-142型空対面ミサイル(頑住吉注:空対地ミサイルと同じではと思うんですが、より広い範囲の攻撃に使われるものかもしれません)が記録した命中率は33%に過ぎず、F-15K戦闘機の使用に供されるAGM-84H型空対面ミサイルの命中率は50%にしか達し得ない。AIM-210空対空ミサイルの命中率も50%に過ぎず、GBU-24空対地ミサイルの命中率は85%である。一方F-15およびKF-16S戦闘機が使用するGBU-31ミサイル、AIM-9X赤外線制御誘導空対空ミサイルおよびAGM-65G中距離空対地ミサイルの命中率は非常に高い。

海軍方面では、「Baeksangeo」魚雷は100%の命中率を達成し、一方「Chungsangeo」魚雷の命中率は50%に過ぎない。先週行われた国会国防委員会の会議で、国防調達プロジェクト事務室主任は、「Hongsangeo」魚雷の7月25日における試射状況は、この型の魚雷は目標に命中せず沈没した、というものだったと報告した。

国防部官僚は、いくつかの正確制御誘導武器の1発当たりの価格は100万アメリカドル前後で、このため実弾試射実行の困難度が高く、特に国がまだ戦争勃発の可能性があって弾薬を備蓄している状況下ではそうだ、と明らかにした。


 確かにどんどん実弾射撃して弾薬を減らすのもどうかと思いますし、難しいところですな。

8月29日

 「ワリヤーグ」関連です。

http://mil.eastday.com/m/20120828/u1a6816648.html


ワリヤーグ空母、27日第10回目の航海試験に出発

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ある人が監視モニター上のワリヤーグ出航場面を撮影した」 だいぶ下に行って、「中新ネット記者はワリヤーグ出航を公式に撮影し、出港前の整備状況をテロップで紹介した」)

中新社大連8月27日電 27日15時35分、中国空母は1か月近い休養、整備の後、遼寧省大連市の停泊している埠頭を出て、第10回航海試験を開始した。今回の航海試験では、空母は台風「布拉万」の洗礼を受けることになる。

空母の休養、整備期間、記者は何度も埠頭に行って観察した。広々とした飛行甲板上でジェットエンジンの噴射炎遮断板が立った状態で、レーダーは絶えず回転していた。牽引車は甲板上で頻繁に往来し、艦載機のサンプル機も前後の甲板上で不断に調整されていた(頑住吉注:これまで模型とされてましたがね)。夜になるとリフトが始動し、こうした膨大に見える機器は全て空母の「腹」の中に詰め込まれた。

記者が27日に再度埠頭に行った時、遮断板はすでに下され、甲板上は整然とし、空母の上から下までの人員の隊列もまた整然と秩序ある状態であるのを見た。以前と異なるのは、空母の左舷、艦首から後方に向け12本のケーブルが配列され、一方右舷艦首には2本のケーブルだけが配列されていることだった。

27日13時30分から、5隻の牽引船が続々と空母の左舷と艦尾に泊まった。14時30分、レーダーが回転を開始し、15時10分に艦は国旗と彩色旗を掲げ、タラップが撤去され始めた。15時15分、主動力機関が轟音を上げ始め、15時20分、前部ロープが片づけられた。15時35分、汽笛が長く鳴り響くとともに、空母は牽引船に囲まれて40分間の方向転換の後、見送る牽引船に別れを告げ、大海へと出て行った(頑住吉注:湾内の試験なんですけどね)。

「88」号人員補給艦は依然埠頭に停泊し、一緒に出航することはなかった。以前に行われていた航海試験前の見送りの儀式は今回も行われず、空母の航海試験がすでに常態化していることが見て取れる。

遼寧海事局は当日航行警告を発し、近く渤海北部関連海域で軍事任務が執行されるとした。その後さらに発布された航行警告は、当日渤海海峡老鉄山水道の関連水域内で軍事任務があり、いかなる船舶もこの海域に進入してはならないとした。

今回の台風はいいめぐり合わせで、良好に劣悪な海の状況下での空母の極限性能がテストできる。これは非常に得難い実験条件である。国内の多くのテスト船も、好天の際は港に停泊し、ひとたび強風、大雨になればすぐに急いで出て行き、艦載設備が極端な環境下で正常に作動するか否かテストしている。


 前回は海事局の規制の期間で航海試験の期間が推測されてましたが、今回はそういうのはないようですね。

 また韓国関係です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120828/17398414.html


「レッドシャーク」対潜ミサイル、でたらめな失敗 韓国製兵器は役立たずで信頼できない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:韓国の「レッドシャーク」対潜ミサイルの試射現場」)

韓国、国産武器研究開発の急ぎ過ぎを再考

新型ミサイル、魚雷、戦車、歩兵戦闘車‥‥韓国軍が近年研究開発した多くの種類の国産先進武器はかつて韓国を、国防工業がすでに世界先進レベルに到達したと歓呼させた。だがこれらの武器はその後の実戦配備の時に続々と各種の問題を暴露した。韓国の「中央日報」は27日、1,000億ウォン(8,800アメリカドルに相当)を費やして研究開発した国産の「レッドシャーク」対潜ミサイルが先月から実戦配備された後、初めての試射でもう目標に命中しなかった、とした。この対潜ミサイルは研究開発中に4回しか試射せずにすぐ研究開発の合格が急ぎ発表されて量産が開始されたので、今回の件は「予想された失敗」というに足る、とされている。

報道は、「レッドシャーク」対潜ミサイルは主にイージス駆逐艦など海軍の核心的戦闘艦に搭載されるもので、韓国が2000年から防衛事業庁によって全力で開発したトップクラスの武器だとする。テスト、受領の中で「レッドシャーク」は4回しか試射を行わず、3発が命中すると即これが戦闘への投入に適すると判定された。この後大量生産が行われ、現在までに50発余りが実戦配備されている。防衛事業庁は、ミサイルの試射には1発あたり18億ウォンを費やす必要があるので、テストでは4発発射した後、命中率が75%以上になったため合格の評価基準に合うと判断されたのであって、3発命中はすでに要求に符合していたのだ、と説明する。しかし、「レッドシャーク」は先月25日、浦項付近の公海上で就役後初の試射が行われ、20km余り離れた水面下60mの仮想目標への攻撃を試みたが、結果は目標に命中しないというものだった。韓国は今に至るも失敗の正確な原因がまだわかっておらず、あいまいにソナー探知計測機の故障あるいは推進システムの欠陥などの原因によってもたらされたと推測しているだけで、「でたらめな失敗」というに足る。

報道はこれを批判して、製造コストが非常に高いにしても、武器の研究開発過程で4発発射しただけですぐ合格判定するというのは全く常軌を逸している、とする。もし正確な失敗の原因が調査によっても判明しなかったら、あるいは判明後その性能を完全なものにできなかったら、実戦配備されている50発余りのミサイルは無用の長物となる。報道はかえりみて、韓国国産武器開発の混乱した状況は今に始まったことではない、とする。国産のブランド品武器と誇るK-2「黒豹」メインバトルタンクは就役後に動力システムの欠陥が起き、世界の頂点と称するK-21装甲車は何度も浸水事故を発生させ、下士官1名の死亡事故さえもたらされ、止むを得ずリコールして新たな改造を受けさせた。国産の「ホワイトシャーク」魚雷は就役後の試射の中でかつて続けて失敗し、韓国海軍は止むを得ず配備した魚雷を全部回収した。「中央日報」は、韓国軍には先端武器開発の中に存在する問題を冷静に回顧してみる必要がある、と呼びかけている。


 いくら何でも配備まで4発しか試射していなかったとは思いませんでした。「ソナー探知計測機の故障あるいは推進システムの欠陥などの原因によってもたらされた」って、前者と後者は全然性格が別の問題で、全然分かっていないということですね。こうした問題は特殊な民族的キャラクターに深く関係したもので、かえりみてすぐどうにかなるものではないと思われます。それと、韓国の急ぎ過ぎを批評してますけど、はたから見れば中国もたいがい急ぎ過ぎですけどね。

8月30日

 これまで中国の駆逐艦は動力装置の限界から比較的小型のものしかありませんでしたが、より大型の052D型駆逐艦が登場してくるようです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-27/207011_2225591.htm


さらに強大! 052D大駆逐艦の新型主砲初めて明るみに

ネット仲間がドック内で建造中の国産新型駆逐艦を撮影

【グローバルネット総合報道】最近、あるネット仲間が国内の某造船工場で、ドック内のまさに建造中の国産新型駆逐艦を撮影した。画像からはおぼろにこの水上艦の艦首部分が見え、甲板上に装備された主砲も非常に人の関心を引き付ける。すでに就役している中国海軍の052C型駆逐艦の主砲と比べると、新型駆逐艦に装備されるこの主砲は明らかに異なっている。外形上エッジがはっきりしており、砲身の寸法も052C型の主砲の寸法に比べて大きい。事情を知る人物のリークによれば、この駆逐艦は国産の052D型駆逐艦で、この機種の駆逐艦の排水量は1万トン近くに達する可能性があり、装備される主砲の口径は130mmに達し、その火力打撃能力は052C型駆逐艦を大幅に超える。さらにあるネット仲間は国産新型駆逐艦の主砲の画像を見て、学んでいる専門知識を応用してこの艦砲の3D画像を作製した。この初めて明るみに出た国産新型駆逐艦に関し、我々は続けて注目していくことになる。


 9、10、11枚目がこの130mm砲の3D画像です。続いてこのページを。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-29/207202_2228129.htm


大衆が注目! 中国の第1隻目の052Dが進水に成功

最近、広い関心を集める中国の第1隻目の052Dがすでに進水し、この艦の最近の一定期間以来の画像と比べると、現在の中国の新駆逐艦の建造速度がやはり相当に速いことが見て取れる。一方何日か前に見られたこの船工場が作っている052Dらしきものの一部拡大画像もすぐに発表された。

(頑住吉注:画像キャプションは1〜4枚目までが「中国の第1隻目の052D、進水に成功」、5〜9枚目までが「最近ネット仲間が撮影した052Dの艦首と主砲」、10枚目が「別の052Dらしきものの一部拡大画像」、11枚目が「この船工場は同時に7席の新しい駆逐艦を建造している」、12枚目が「およそ1か月前に見られた第1隻目の052Dの建造風景」です。)


 大きければ戦力が強いとは限りませんし、おそらくレーダーや火力コントロールシステムでも西側の最新艦のレベルには達していまいと思われますが、やはり気になる存在です。

8月31日

 ロシアのステルス戦闘機T-50の話題です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120829/17400076.html


ロシアの第5世代戦闘機T-50、初の空中給油試験飛行に成功

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアのT-50第5世代機の原型機」)

中新ネット8月29日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシアの第5世代戦闘機PAK FAの原型機T-50はすでに、初の空中給油アプローチ試験飛行を完了した。試験飛行に使用されたのは、第2機目の試験飛行用T-50(T-50-2)で、この機は成功裏に9回のイリューシン-78給油機に接近しての試験飛行を完了させた。試験飛行過程では、1機のスホーイ-25UB攻撃練習機が随伴飛行を行った。

現在、T-50-2は一連の試験飛行を行っているところであり、主要なテストは亜音速、そして超音速条件下、および各種の異なる設定でのflight envelopeである。T-50-1は超大仰角および超機動性の試験飛行を行おうとしているところである。T-50-3はすでに今月のやや早い時期からアクティブフェイズドアレイレーダーを搭載しての試験飛行を開始しており、レーダーが対空および対地作動方式下でいずれも安定し、有効な性能を持ち、既存の最も先進的なレーダーシステムに匹敵し得ることを証明した。このレーダーの各種能力の次の一歩の発展作業はすでに確定している。

PAK FA/T-50のアクティブフェイズドアレイレーダーは、モスクワに所在するジフォミロフ機器設計科学研究院社によって研究開発されたもので、増大された探知計測距離、同時多機能、集群および単体目標の識別と分類、多目標正確打撃、電子戦遂行可能などの特徴を持つ。光学システムのテストもすでに開始されている。

T-50-4は今年のやや遅い時期に試験飛行に加入することになる。


 「韓国にどんな第5世代機が研究開発できるというのか?」の筆者は、「ロシアは第5世代機を研究開発しているが、現在まで地上滑走を二回りしただけで飛び立つにはほど遠い。」なんて書いてましたが、この記事によれば全く異なり、どう見ても殲-20よりはるかに進んでいます。まあ技術的蓄積が段違いですからね。

 意外ですが「ワリヤーグ」がもう帰ってきちゃったそうです。

http://military.china.com/news/03/11078238/20120831/17404893.html


中国空母第10回航海試験終了 最短記録を作る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「8月30日9時30分頃、中国空母は第10回航海試験を経て、平穏に遼寧省大連港の埠頭に停泊した。当日は大連海域に濃霧が出現し、気象部門は一度濃霧黄色事前警告を発していた。」)

中新社大連電:30日9時30分、中国空母は4日間の第10回航海試験を経て、平穏に遼寧省大連港の埠頭に停泊した。今回の航海試験と第9回航海試験の帰投時刻にはいずれもその月の30日午前が選ばれたが、異なるのは10回の航海試験中、第9回航海試験は歴代最長で25日に達し、一方今回の航海試験は最短で、70時間にも足りないことである。

30日、大連海域には濃霧が出現し、気象部門は一度濃霧黄色事前警告を発していた。空母の帰投に際しては、まず音だけが聞こえ、後からその姿が見えてきた。

記者が現場に到着すると、空母の今回の帰投では埠頭にぴったり寄せた後やっと主動力機関を停止させ、煙突の煙が止んだ。9時10分、空母は5隻の牽引船の助けの下で埠頭に接近した。9時30分、空母は基本的に静かに停止した。9時35分、艦上では彩色旗が下され、舷梯子がクレーンの作用下でゆっくりと甲板上に置かれた。9時40分、艦上の人員が秩序よく空母を降りると同時に、牽引船も続々と撤収した。

27日15時35分、中国空母は1か月近い休養を経て第10回航海試験を開始した。今回の航海試験の期間は、今年の15号台風「布拉万」の影響を受けた。中国の黄海海域には5〜8mの巨大な波が荒れ狂い、遼寧および山東沿岸海域にも2〜3.5mの中波、大波が出現した。

一方この前遼寧海事局が発表した遼航警0206航行警告は、8月27日朝8時から8月30日午後6時まで、渤海北部5点連線水域内で軍事任務が執行されるので、いかなる船舶も進入してはならないとしていた。

台風「布拉万」の洗礼を経て、中国空母は現在すでに帰投して停泊している。記者は、「88」号人員補給艦も空母の出港期間に海に出ていたのを見た。記者が離れる時になっても、付近の埠頭および目視できる海域には依然「88」号艦の姿はなかった。今回の航海試験の出港時と同じく、空母の帰投時にも以前のような爆竹を鳴らしての慶祝の儀式はなかった。


 台風による悪天候で安定性などに問題が生じ、危険を感じて試験を中止して帰投したとも考えられますが、航行警告が出された期間が元々短かったことから予定通りとも考えられます。補給艦の動向にどんな意味があるのか、私には全く分かりません。

9月1日

 「052D」駆逐艦関係です。

http://military.china.com/important/11052771/20120830/17402542.html


台湾メディア、052D出現に注目 建造数10隻にも達し、あるいは2014年就役か、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネットに中国の新型052D駆逐艦デビューが伝わる」)

【グローバルネット総合報道】台北時報8月29日の文章は、現在中国は新型の052D型ミサイル駆逐艦を研究開発中だとし、しかも軍事ウォッチャーの話を引用して、中国は10隻にも上るこの型の艦を建造する可能性がある、とした。この挙は台湾海峡両岸の戦力バランスをさらに一歩失わせることになる。

ここ何週間か、中国の軍事ウェブサイトに出現した画像は、長期にわたって存在した、中国が052D型駆逐艦を開発していることに関する噂が事実であることを証明したようである。この艦は一部の分析家によってアメリカ海軍に配備されているイージスシステムの駆逐艦と比較されている。8月初め、ある人が中国船舶工業グループ社の上海付近に位置する江南長興造船工場で2隻のこの型の駆逐艦を撮影した。このうち1隻は8月28日にドック内進水(dock launch)を行った。

中国軍事ウォッチャーのリークによれば、中国の多くの造船工場が10隻にも上る052D型ミサイル駆逐艦を建造する可能性がある。もしこの情報が事実に属せば、これは中国の造船会社が過去の慣例を打破したことを意味する。すなわち、通常1、2隻の艦船しか建造せず、一連のテストを行った後になって量産を行うという慣例に従わないということである。分析家は、これは中国の技術者がこの新型駆逐艦が使用するサブシステムに対し、すでに相当な自信を持ち、この種の急速な発展のリスクを受け入れ可能であることを表すのかもしれない、とする。

052D型駆逐艦は全長160m、全幅18m、その先輩である052C型駆逐艦に比べやや大きく、信じられているところによれば、重量は6,000トンをごくわずかに超える。関連の報道は、この型の駆逐艦が346型アクティブフェイズドアレイレーダーシステムおよび518型長波段レーダーを使用することになることをはっきり示している。この他、ある情報は052C型駆逐艦が使用する100mm主砲は信頼性が低く、すでに新型のPJ-38 130mm火砲によって取って代わられている可能性がある、としている。052D型駆逐艦はさらにへリポートと接近戦武器システムを装備する。

「中国軍事ニュース」の報道によれば、052D型駆逐艦の2セット32ユニットの垂直発射プラットフォームは、HQ-9B対空ミサイル、対艦ミサイル、対潜ミサイルが発射できる。052C型駆逐艦が使用する最初のYJ-62ミサイル発射器は見たところ新しい052D型駆逐艦には現在まだ出現しておらず、ある推測はずっと、052D型駆逐艦は海軍版の「東海-10」対地巡航ミサイルを装備するのかもしれない、としている。

文章は、国防分析家は052D型駆逐艦は2014年に就役する可能性があると考えている、とする。


http://zh.wikipedia.org/wiki/052C%E5%9E%8B%E9%A9%B1%E9%80%90%E8%88%B0

 この台湾版「Wikipedeia」によれば、052Cは全長154m、全幅17mとされ(ちなみに見た範囲の大陸のサイトでも数値は同じです)、やはり052Dはまあ「やや大きくなっている」程度である可能性が高いようですね。

9月2日

 すでにお伝えしている韓国のミサイル発射実験失敗関連です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120901/17406508.html


韓国の新型対潜ミサイル発射失敗 李明博、韓国軍を批判

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国のレッドシャーク対潜ミサイル攻撃の説明図」)

韓国が1000億ウォン余りを費やして研究開発した国産対潜ミサイル「レッドシャーク」は実戦配備後初の試射を行ったが、目標に命中することはできずその後流失した。韓国軍は8月23日、試射失敗を認めた。韓国の「中央日報」8月31日の報道によれば、韓国大統領李明博は、最近韓国海軍が行った対潜ミサイル「レッドシャーク」発射失敗の一件を叱責した。李明博は、「もし引き金を引いても正常に発射しなければ武器と評価できるのか? 一体どんな管理をしているのか」と語った。

報道は、韓国国防大臣金寛鎮が李明博大統領に向け、韓国軍の「十年大計の国防中期計画と国防改革基本計画(2012〜2030年)」の報告を行った時、李明博は最近海軍が行った対潜ミサイル「レッドシャーク」発射失敗の件を叱責した、とする。李明博は伴って出席していた国防事業庁長官盧大来を、「もし引き金を引いても正常に発射しなければ武器と評価できるのか? 一体どんな管理をしているのか」と叱責した。

韓国が2004年から研究開発を開始した対潜ミサイル「レッドシャーク」は性能検査測定、試験を経て、9年をかけてついに初めて艦上に装備されたとされる。「レッドシャーク」は韓国国産魚雷「ブルーシャーク」にロケット推進システムを取り付けることによってミサイルのように艦艇上から垂直発射する対潜ミサイルである。「レッドシャーク」は20km余り飛行した後海中に入り、自ら捜索を行い潜水艦に命中する。

「レッドシャーク」開発には全部で1000億ウォンが投入されたとされる。発射試験は全部で4回行われ、このうち3回成功し、成功率75%だった。だが普通制御誘導武器は発射成功率が90%を越えてやっと実戦配備されるものである。90%の成功を獲得したければ、一般に20回前後の試験を必要とする。「レッドシャーク」の試験回数は標準に遠く及んでおらず、それなのに最終的に無理に実戦配備が行われたのである。


 「もし引き金を引いても正常に発射しなければ武器と評価できるのか? 一体どんな管理をしているのか」ってまるで評論家みたいに言ってますが、最高責任者はこの人であって、私の責任で国民の税金を無駄にして申し訳ないと謝罪すべきですわな。

 アメリカによる中国を意識した対策の1つと思われます。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120831/17405801.html


アメリカ海軍、「無人艇を用いて敵サイドの潜水艦を持続的に追跡」という計画を提出

外国メディアによれば、複雑な作戦海域、特に人工的支持のない複雑な海の状況、環境下で有効に対潜戦を実施できることを確保するため、アメリカ海軍は最近、「対潜戦持続追跡無人艇」計画を登場させた。この無人作戦システムは敵潜水艦に対し数か月の長きに渡る自主的持続追跡対抗が実施できるとされる。

新たに計画される無人作戦システムの適応性は強く、信頼性は高く、強大な情報感知能力を持ち、外部の維持修繕保障がない状況下で自主的で多様化された任務を遂行できるとされる。新システムは開放式体系構造設計を採用し、多くの先進的センサーあるいはソフトウェアを集成し、指令に従って半径2,000mの区域内の目標潜水艦に対し素早い位置確定、追跡ができ、リアルタイムで目標の位置と自身の運行状態をフィードバックレポートするとされる。この他、この無人作戦システムはさらに強い抗打撃能力を備え、もし激戦の中で通信連絡を失った状態でも依然自主的に既定の任務を遂行できる。ある関係の専門家は、このシステムの設計寿命は約15年で、毎年3回配備が行え、毎回の配備の期間間隔は約40日で、燃料補給を行わない状況下での最大航続距離は6,200kmに達し、かつその任務達成率は85%、自主帰還成功率は95%であると指摘する。

関係のプロジェクトに責任を負う人物の指摘によれば、自主性が本システムの成否にとって関心を向けることが必須の重点であり重要なカギであると指摘する。このためさらに大規模な研究作業の展開が必要で、今年2月以来すでに続々と多数回のテストが展開されている。

この計画は4つの段階に分けられて実施されるという。これには、主にハードウェア、センサー、ソフトウェア、そしてこのプラットフォームを運用し支持するコントロール基地や必要となる総合保障システムなどが含まれる。計画の第2段階ではシステムの詳細設計と評価が重点的に行われる。この計画の第3段階の重点はプラットフォームの建造、ソフトウェア開発の完成、初歩的海洋試験の実行で、もってプラットフォームの性能および艇に搭載するセンサーの機能を検証する。重点はプラットフォームの完成と引き渡し、保障システムとシステムファイルである。第4段階は技術性能と作戦性能の全面検証で、主に先進的シミュレーション技術の充分な運用、各種の複雑な軍事任務と劣悪な作戦環境への適応性の模擬試験であり、その自主性、対潜能力、航続力などに対し総合評価が行われる。


 詳細はさっぱり分かりませんが、なかなか面白いアイデアです。たぶん小型でしょうが、潜水艦が全速を出しても追尾でき、こんなに長期間行動できるというのはどんな機関が使われるんでしょうか。

9月3日

 「ワリヤーグ」関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-31/207416_2230430.htm


中国メディア、オウンゴール:ワリヤーグ、台風を避け帰港

ワリヤーグ、台風を避けて帰港

8月30日9時30分頃、海に出たワリヤーグは台風を避けて帰港し、平穏に遼寧省大連港の埠頭に停泊した。

この前のメディアによる今回のワリヤーグ出航に関する報道は、これは第10回目の試験航海であるというもので、ある有名な専門家は空母の出航は台風を迎え撃つものだと指摘した。陸軍の専門家が最低限の海上での常識が分かっていようといまいと、このごく短い2、3日の試験航海が一体どんな結果を出せたのかは、人を当惑させる。前回の1か月の長きに渡る試験航海と比べ、出港してちょっと台風を避けるというのは全く小さな動作である。周知のように、台風の艦載精密機器に対する深刻な影響は、世界の海軍強国がいずれも頭を痛める問題であり、中国初の空母に関して言えば、いかにその安全安定を確保するかが重要中の重要である。台風の到来時、海軍の大型艦船があるいは出航しあるいは他の場所に避けて停泊するのは基本的常識である。空母が台風を迎え撃つなどお笑いである!


 書き方があいまいでちょっとよく分からんのですが、8月29日の内容に、「今回の台風はいいめぐり合わせで、良好に劣悪な海の状況下での空母の極限性能がテストできる。」というのがあり、たぶんこういうことを言ったのは軍艦に関する知識が充分でない陸軍関係の有名な専門家で、メディアもそれを信じて勇ましく台風を迎え撃つみたいな書き方をしたが、結果的に恥をかいた、というようなことでしょう。しかし評論家やマスコミはいいとして、空母の運用に関する判断を下す中国海軍の幹部はどういう判断をしていたんでしょうか。

 日韓の海軍関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-28/207155_2227639.htm


日韓準空母の争い

韓国の「独島」号強襲揚陸艦

現在、日韓両国はすでにそれぞれ自分の「空母」の夢を実現している。各自ヘリを搭載して作戦が行える準空母を装備している。日韓両国の独島をめぐる主権争いがどうにもならない状態になっている中、我々は彼らそれぞれの海軍戦力のシンボルを見てみよう。韓国の「独島」号強襲揚陸艦はある意味から言って軽空母であり、固定翼作戦機を除くほとんど一切の武器が搭載できる。同時に韓国の上陸作戦に有力な支援を提供できる。

(頑住吉注:これより2ページ目)日本の「ひゅうが」級ヘリ母艦

「ひゅうが」級ヘリ母艦は真の意味での軽空母で、韓国の独島号強襲揚陸艦のような上陸作戦能力は具備していない。日本はこの任務を主にすでに就役している3隻の「おおすみ」級に頼って完成させる。ひゅうが級の主な職責はヘリを搭載して対潜作戦任務を執行することで、専業の制海艦である。この点において日本の分業は明らかにより明確である。

(頑住吉注:これより3ページ目)日本の「ひゅうが」級ヘリ母艦

「ひゅうが」級ヘリ母艦の飛行甲板はには4つの発着ポイントがある。一方韓国の独島号のヘリ発着ポイントは5つある。ひゅうが級の飛行甲板には一般に4機のヘリが配置される。すなわち3機のSH-60K対潜ヘリと1機のMCH-101掃海ヘリである。

(頑住吉注:これより4ページ目)韓国の「独島」号強襲揚陸艦

韓国の「独島」号強襲揚陸艦は上陸作戦を併せ配慮する必要があるので、必然的にその航空機格納庫の容量は相対的に小さく、制海任務執行時ひゅうが級にやや劣る可能性がある。だが両者の全体的実力差は大きくない。

(頑住吉注:これより5ページ目)日本の「ひゅうが」級ヘリ母艦

日本の「ひゅうが」級ヘリ母艦は必要な時はさらに、あらゆる護衛艦群のあらゆるヘリを収納できる。

(頑住吉注:これより6ページ目)韓国の「独島」号強襲揚陸艦

上陸作戦訓練中の韓国の「独島」号強襲揚陸艦。

(頑住吉注:これより7ページ目)韓国の「独島」号強襲揚陸艦 (頑住吉注:7、8ページ目のキャプションは1ページ目の最初の部分の繰り返しです。)


 将来垂直離着陸戦闘機を搭載して本当の軽空母的運用がなされることは果たしてあるんでしょうか。















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