コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその92

7月26日

 殲ー15関連です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/important/11132797/20140725/18658211.html


ロシアの専門家:F-35故障 中国の殲ー15は世界最強艦載機となることが有望

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:アメリカのF-35戦闘機」)

中新ネット7月25日電:「ロシアの声」ウェブサイトの報道によれば、アメリカの第5世代戦闘機F-35は少し前、エンジン故障ゆえに突然出火し、米軍はこの機を一時的、1ヶ月余り飛行停止とし、かつイギリスのファーンバラ航空展への参加を取り消すことを決定した。ロシアの戦略・技術分析センターの専門家コーシンは、F-35プロジェクトの実施中すでに初の事故発生ではなく、これは中国空母艦載戦闘機が潜在的ライバルを超越するためにチャンスを提供する、と指摘する。また、中国はロシア製スホーイー35S戦闘機の研究を通じて、すでに量産が開始されている殲ー15をグレードアップし、したがって世界で最も強大な艦載戦闘機を持つことができるという。

コーシンは指摘する。アメリカ空軍、海軍航空隊、海兵隊航空隊の他、F-35の潜在的買い手としてはさらに韓国(40機)、日本(42機)がある。この2つの国は現在空軍/航空自衛隊のためにF-35を購入することを計画しているだけだが、韓国の最新強襲揚陸艦および日本の「空母型」駆逐艦はいずれもF-35B垂直離着陸戦闘機を運用できる。しかし問題は、アメリカのF-35戦闘機のテストが、この機は技術上どんどん多くの問題を暴露し、その就役後さらにより多くの使用や維持修繕に関係する問題を発生させるだろうと予測でき、現在まだアメリカ空軍が装備する初の一定数のFー35がいつ実戦準備を整えられるか非常に語り難い、ということを示していることだ。

コーシンは考える。このことは、アメリカのグレードアップ版第4世代戦闘機(F/A-18E/Fなど)が予見できる未来において依然東海と南海の中国戦闘機の潜在的ライバルであることを意味している。アメリカのF-35戦闘機プロジェクトの実施遅延は、中国が本国の戦闘機の技術上の立ち後れを克服すること、および潜在的ライバルを超越し得ることに、チャンスを提供している。

コーシンは言う。現在中国はすでに殲ー15艦載戦闘機の量産を開始しており、さらに少数のロシア製スホーイー35Sの購入を計画している。スホーイー35Sの性能と特性を研究することは、中国がより多機能を持つ殲ー15グレードアップ版を製造、保有することの道ならしをすることになる、と推測できる。中国はスホーイー35Sの部品およびその例えば観測距離400kmに達するレーダーなどいくつかのシステムの導入を通じ、世界で最も強大な艦載戦闘機を持つことができる。このため、中国のグレードアップ版殲ー15を搭載した空母は、日本が初のF-35陸上基地戦闘機が戦闘準備を整えるより早い可能性があるし、日本の新世代艦載戦闘機の出現より早い可能性もある。こうなれば、もし米軍が主にグレードアップ版F/A-18E/F艦載戦闘機をまだ使用していたら、中国空母戦闘機群はもはやアメリカの「簡単な相手」ではなくなる可能性がある。

コーシンは分析し、F-35というこの極めて重要なプロジェクトの実施遅延は、中国に海軍実力向上の可能性を提供することになり、その時米日は、中国の東海あるいは台湾周辺においてあり得る突然の行動に対し反応することが非常に難しくなる、とする。この種の戦力バランスの変化自体、中国の領土争いの中での地位をさらに一歩強化することになるかもしれない。


 敵失頼りとはいえ、確かにF-35がうまくいかなければ中国にとって有利になるのは間違いないでしょうね。

7月27日

 中国海軍関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/26/016824486.shtml


中国海軍、東海・渤海・黄海3水域で同時に演習へ

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「7月29日から8月2日の東海実弾演習区域」 続いて2枚目。「7月25日16時から8月1日16時の黄海・渤海演習区域」)

中国、3海域で軍事演習へ

それぞれ渤海、黄海、東海で行う 演習期間はいかなる船舶も任務執行海域に進入してはならないと要求

法制晩報の情報(記者 郭媛丹) 中国海事部門からの航行警告は、解放軍が渤海、黄海、東海で同時期に軍事演習を行うことをはっきり示している。

昨日遼寧海事局ウェブサイトが発表した航行警告がはっきり示すところによれば、解放軍は連続8日渤海、黄海で軍事任務を執行する。この情報は、7月25日16時から8月1日16時、渤海海峡、黄海北部の関連水域で軍事任務が執行されるとし、その期間いかなる船舶もこの海域に進入してはならないと要求している。

また、中国海事局ウェブサイトが昨日発表した情報は、7月29日から8月2日、毎日0時から18時、東海の関連水域で実際に武器を使用する訓練が行われ、関連区域が事前にクリーンにされ、警戒が行われることをはっきり示している。実際に武器を使用する訓練期間はいかなる船舶も関連水域への進入が禁止され、かつ現場の警戒船艇の指揮に服従することとされている。

このことは、同一時期内に中国海軍が東海、渤海、黄海という3水域で軍事演習活動を行うことになる、ということをも意味している。

昨日は中日甲午戦争勃発120周年記念日である。1894年7月25日、中日両国艦隊は朝鮮半島以西の豊島海上で軍事衝突を勃発させた。豊島海戦は中日甲午戦争の勃発を象徴的に示した。

「人民日報」海外版は昨日、海軍軍事学術研究所研究員の張軍社の文章を発表し、甲午戦争は永遠に中国人の心中の消し去ることのできない痛みである、とした。「日本右翼分子の狂気じみた挑発に直面し、我々は明白に宣言する必要がある。我々は第1発目は撃たないが、決してそちらに第2発目を撃たせることもない、と。侵略者に対して、我々は一切の手段を動員して反撃し、相手に再度侵略する力を永遠になくさせる。」

これと同時に、7月15日から、解放軍は甘粛省などの地で10カ所の陸軍兵種の区域をまたいだ基地化実兵実弾演習を行う。南京、済南、成都など6大軍区は陸軍遠距離ロケット砲、砲兵、防空10個旅団を派遣して参加すると見られる。

この演習は3ヶ月前後継続して行われることになり、このことは演習期間が8月15日の抗日戦争勝利記念日、「九一八」事変(頑住吉注:「満州事変」)勃発の9月18日など重大な歴史的事件と重なることをも意味している。

5月末から7月28日までの「跨越2014-朱日和」軍事演習はまだ終わっておらず、7大軍区はいずれも今回の系列の軍事演習に参加している。


 このニュースの本題じゃないですけど、例えば日本人はアメリカに戦争で負けたことに関しそんなに大きな屈辱感を残していませんが、中国人にとって日清戦争に負けたことはちょっと我々が想像できないくらいに大きなトラウマになっているようですね。

7月28日

 殲ー20関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-07-27/225167_2521111.htm#pic


2012号殲ー20、2時間近く初飛行 「土豪金」が目を奪う! (頑住吉注:「土豪金」とはアイフォンの機種で、機体が金色っぽく見えることを指しているようです。)

現場で目撃したネット仲間の情報によれば、コードナンバー2012の最新の殲ー20第5世代機が7月26日午前10時55分にスムーズに離陸した! ネット上の分析によれば、2012号機の初飛行では即2時間近く飛んでおり、機全体の技術的程度はすでに非常に成熟している、

数日前、有名な軍事フォーラムの画像は、最新のコードナンバー2012の殲ー20が最近地上滑走試験を行ったことをはっきり示し、これは2011号殲ー20が試験飛行院に行って定型試験飛行を執行したのに続く、殲ー20プロジェクトのまた1つの重大な進展である。2012号殲ー20初飛行「土豪金」写真。新浪微博ID「機外停車Rabbit」の画像。


 確かに初飛行はごく短時間のことが多いようで、2011からの変化がほとんどなく、飛行に問題がないことに自信を持っているから長時間の初飛行になった可能性が高いでしょうね。

 中国の無人機関連です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/news/568/20140726/18660149.html


天津無人機展のハイライトを事前に見る:彩虹-4無人機がハイライトとなる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「彩虹-4無人機は中国版『プレデター』として知られる」)

「2014(天津)国際無人機・航空模型技術装備展および無人機発展・応用サミットフォーラム」が8月29日〜31日、天津体育センターで行われる。今回の無人機・航空模型技術装備展は「飛行動態展示」を内容に加え、現場で「飛行見学、地空デモンストレーション」などが行われ、国内外の航空マニア、軍事マニアに青空をステージとした盛宴を提供する。

CH-4無人機が展示に参加 近距離で中国のプレデターの秘密を探る

世界的に無人機技術は軍用航空領域の未来の発展方向と考えられている。今回の第1回天津国際無人機・航空模型技術装備展では、中国航空宇宙科学技術集団社第11研究院が彩虹-4無人機を携えて展示に参加し、業界内の専門家や現場の観衆に近距離で中国軍用航空の優秀作を体験させることになる。

彩虹-4無人機は中国航空宇宙科学工業集団社が研究開発した新型無人機で、研究開発過程ではアメリカの「プレデター」無人機の中の合理的な部分を適当に参考にし、その性能は「プレデターA」より高く、外界から中国版「プレデター」と呼ばれている。

理解されているところによれば、彩虹-4無人攻撃機の飛行高度は7〜8千mに達し、飛行速度は時速300kmに達し得る。飛行時間は40時間余りで、連続2昼夜飛行でき、遠距離任務が執行できる。武器装備方面では、彩虹-4無人攻撃機は前翼下方に4発の空対地ミサイルと爆弾を吊り下げ搭載し、これはこの機が偵察任務を執行できるだけでなく、さらに地上目標に対し攻撃が実施できることを意味している。

この機種の研究開発サイドの説明によれば、「CH-4」無人機は偵察と打撃を一体化したもので、現在国内の同クラスの無人機システムの中で搭載能力最強、飛行能力最優秀の無人機武器システムであり、対テロ作戦、飛行禁止区域パトロールなどの軍事行動が執行でき、かつ地上の固定目標および低速移動目標に対する正確打撃が実現できる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「無人機展挙行は民間の創造能力養成の助けになる」です。)

無人機飛行デモンストレーションは面白味が多い 「科普嘉年華」を楽しむ (頑住吉注:そういう名前の科学普及イベントらしいです。)

ずっと無人機は高度科学技術の「光輪」および「絶対秘密」の研究開発、設計により、神秘のベールを保持し続けてきた。だが今回の展示会は現場の観衆のために無人機と「親密に接触」する機会を創造し、展示会の期間には室内および室外で2種の無人機の飛行デモンストレーションが行われ、現場の人に無人機の飛翔の旅を自ら体験させる。

展示会組織委員会の説明によれば、展示会の期間、現場にはわざわざ技術人員が配置されて現場のテストを担当し、地上勤務人員は現場の安全の維持保護を担当し、飛行コントロール手は無人機の飛行操作を主管する。飛行中は各種の素晴らしい動作、隊列、烟花、バレエなど多くの極限的な高難度動作の1つ1つもデモンストレーションされ、その時には現場の観衆に素晴らしく並外れた視覚の盛宴をもたらすことになるだろう。

無人機の飛行デモンストレーションを見せる他、一部の展示参加商はさらに専門家を手配して現場で観衆のために無人機の研究開発、飛行などの部分の工程プロセスを説き聞かせ、観衆は1つの無人機の全ての研究開発、製作過程をはっきりと理解することができる。

「青空バレエ」、勇姿を見せる 女子操縦士、力量を見せる

展示会の期間、天津全華時代が派遣する女子無人機操縦士チームが登場して飛行デモンストレーションし、現場の飛行愛好者のために「青空の上のバレエ」を見せ、汎用航空の視覚の盛宴を大いに見せる。

無人機操縦教官の学員に対する個人的要求は非常に高く、専門の科学学歴の絶対的な指標の他、さらに肢体の協調性、身体能力、個人の意志疎通能力などの方面に対しテストを行う必要があり、この女子操縦士チームは、業務執行資格証書を持った女性操縦士から組成され、このチームはかつて何度も全国的な汎用航空展、航空飛行などの活動に参加したことがある。

普通の航空模型とは異なり、無人機の操作コントロールには各種動作の完成は必要なく、安定しているほど良い。無人機自体何十万人民元の製造コストであり、増してやその上に搭載される自動操縦装置および任務設備の価格ははかりしれない。「我々に対する最高レベルの要求は突発状況への対応、例えば空中でのエンジン停止で、我々は空力や機体自体の飛行中の安定度を運用してそれを着地させ、損失を減少する必要がある。」とあるベテランの操縦教官は語る。彼女は同時に、今回の無人機展での演出は、現場に来た観衆に青空の「バレエ」をお見せすることになる、とする。

周知のように、世界各国の軍民用前線装備として、無人機はすでに多くの領域で関連の応用がなされ、さらに将来我が国の民間用無人機の需要は数百億人民元に達することが有望である。技術上の研究開発と創新の上で、無人機領域ではさらに大きな突破が待たれる。今回の天津国際無人機・航空模型技術装備展がより多くの新理念、新技術、新たな成果を我々の面前にもたらし、業界従事者や航空マニアに心に銘記すべき無人機の盛宴をもたらすと信じる。


 この程度の性能の機が「国内の同クラスの無人機システムの中で搭載能力最強、飛行能力最優秀」というんですから現時点においてはそんなに高いレベルではないと思われますが、それでもこのままいけば日本との差は開く一方でしょう。

7月29日

 韓国関連です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/news2/569/20140728/18663391.html


韓国のネットユーザー、ネット上で対戦車ロケットランチャーを売ると称する アメリカ部隊由来だとする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国のあるネットユーザーがネット上でロケットランチャーを売る」)

韓国の紐西斯通信社7月26日の情報によれば、韓国のあるネットユーザーが先日中古物品ウェブサイト上で対戦車ロケットランチャーを販売すると書き込み、ひとしきりの大騒ぎを引き起こした。現地警察は、報告は受けていないが、もし状況が事実ならばこの物品を没収することになる、としている。

理解されているところによれば、ある劉という姓の男性が23日中古物品ウェブサイト上に書き込みを行い、「対戦車ロケットランチャーを売る」とし、「このロケットランチャーはアメリカ部隊由来だ。」とし、かつ「US」の文字が書かれた緑色の箱およびロケットランチャーらしき物品の画像が添えられていた。

韓国のネットユーザーはこの情報を見てひとしきり大騒ぎとなり、彼らはレスして、「このロケットランチャーが本物であろうと偽物であろうと違法だ。」、「韓国は戦争区域ではなく、どうしてこんなことができるのか」などとした。さらにある人はすでにソウル警察に通報した、とした。この情報が世論の関心を引き起こした後、関連の内容は迅速に削除された。

ソウル警察は次のように言っている。関連の通報には接していない。現在ネット上の関連の内容はすでに削除され、このため調査は非常に困難である。もし通報があれば、厳密な調査を行うことになる。もし本物のロケットランチャーだったら、警察サイドは没収などの調査の措置を採ることになる。(実習編集翻訳:陳夢穎 原稿チェック: 李小飛)


 M72ですかね。どう見てもLSとかアリイ製ではなく本物っぽいです。まあ使い捨て兵器であり撃ち殻の可能性が高いとは思いますけどそれでも物騒ですね。

 中国でもこんなことがあるのか、というよりニュースとして伝えられるのか、という話題です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/27/016824903.shtml


青年、空軍に入隊後ほどなく兵役に服することを拒む 出身地に戻され8万の厳罰に

揚子晩報ネット7月23日の情報(通信員 楊建軍 朱美娜 記者 万凌雲) 「罰金8万人民元、その家族の『現役軍人の家族』待遇の取り消し、全ての特別手当の没収、復学できず、2年以内は国家公務員、国有企業従業員に雇用されず、出国は許されない。」 23日、記者は鎮江丹陽市徴兵事務所から、今年この市はある兵役に服すべき青年の兵役拒否事件に対し行政処罰を行い、しかもこれは丹陽市が徴兵条例を実施して以来、「逃亡兵」に対し発した初の処罰に関する文書である、と知らされた。

丹陽市徴兵事務所の説明によれば、丹陽市の兵役に服すべき青年である陳は1995年生まれで、大学に在学中である。去年体験入隊と政治審査の合格を経て、彼は「軍装の夢」を抱いて入隊し、蘭州空軍某部隊に行って兵役に就いた。だが入隊後ほどなく、陳には困難を恐れる感情が大きくなり、かつ部隊生活への不適応を口実に、相次いで何度も新兵訓練大隊に向け兵役を拒む旨の申請を提出した。部隊指導者の何度もの説得も効果がなく、その父母は相次いで数回部隊に赴いて彼を教育、善導、激励した。丹陽市徴兵事務所はわざわざ人員を派遣して部隊で繰り返し彼に思想工作を行ったが、陳は依然人の言うことを聞かず、態度はきっぱりしていた。最終的に陳は兵役拒否のため所属部隊によって退役処理され、出身地に帰った。

丹陽市徴兵事務所関係者は次のように言う。陳の行為は「中華人民共和国兵役法」、「江蘇省徴兵業務条例」の中の関連の規定に違反しているため、丹陽市人民政府は法により行政処罰を行う決定をした。その逃避、服すべき兵役を拒絶した行為に対し8万人民元の罰金に処し、その家族の『現役軍人の家族』待遇を取り消し、全ての特別手当を没収する。

丹陽市徴兵事務所の関連の責任者は記者に、関連の規定に基づき、上述の行為があれば、関連の機関は復職、復学させず、2年内は国家の機関、国有企業は雇用してはならず、商工行政管理部門あるいはその他の関連部門はその者の理工商業免許あるいはその他の専業技術証書を扱ってはならず、公安機関は彼らのために出国手続きを行ってはならない、と教えた。

「男性兵士、女性兵士を問わず、兵役に服することから逃避したら全て処罰を受ける。」 この責任者は言う。連日来丹陽市のそれぞれの下層の人民武装部は調査、訪問の時期を充分に利用し、現場での宣伝、集団での座談会、個別の交流などの形式を通じ、広範に宣伝教育を展開し、適切に「兵になることは光栄、兵役から逃げることは恥ずべきこと」の濃厚なムードを作り出し、年度の徴兵業務の満足いく完成を確保している。


 一人っ子政策によって多くの子供が甘やかされて「小皇帝」化していることが社会問題にもなっていますが、あるいはこうした傾向は強まるかもしれません。

7月30日

 国際戦車競技関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/28/016827136.shtml


ロシアメディア、戦車競技の詳細を披露:中国の審判が判定に参加へ

【グローバル軍事報道】 タス通信社7月26日の報道によれば、ロシア陸軍副総司令アレキサンダー リェンゾフ中将は7月26日、間もなく8月4日から16日にモスクワ郊外のアラビノ訓練場で行われる戦車両項目国際段階チャンピオンシップの中では、それぞれの参加国がいずれも代表を派遣して審判団に加入し、試合結果の客観公正を保証することになる、と言明した。

リェンゾフ中将は「モスクワエコー」テレビ局の番組に参加した時、全審判団の組成の上で、ロシア全国段階の試合に参加したことのある審判が継続して国際チャンピオンシップの評価委員を担当するほか、さらに補充として国際チャンピオンシップ段階の各競技参加国の代表が入り、それぞれの審判団に加入する、とした。このようにするのは、まず選手に対し客観公正な評価をすることを保証するためである。ロシア陸軍副総司令は強調し、あらゆる審判団の代表は全て軍人である、とした。現在試合に必要なあらゆる施設は基本的に全てすでに完全に国際段階チャンピオンシップの準備を整えている。

戦車両項目国際段階の競技は8月4日から16日にモスクワ近郊のアラビノ訓練場で行われ、全部で12カ国から来る代表チームが参加し、それぞれロシア、アンゴラ、アルメニア、ベラルーシ、ベネズエラ、インド、カザフスタン、キルギススタン、中国、クウェート、モンゴル、セルビアである、とされる。それぞれの国は3つの主力戦車チームと1つの予備車両チームを派遣して競技に参加する。中国が自ら国産戦車を持ってくるのを除き、その他のあらゆる国はロシア製改良型T-72戦車を使用し、ロシアサイドはこのため60両余りの戦車を準備済みである。(編集翻訳:林海)


 中国だけが国産戦車を使用してもしボロ負けしたら、最強とされる99系列を温存したとはいえイメージ的に非常にまずいことになるはずで、ある程度自信があるんでしょうかね。

 次も国際競技関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/28/016827595.shtml


「航空ダーツ-2014」競技スムーズに終わる 中国の飛行員、好評を獲得

【グローバル軍事報道】 軍報記者ネット月28日の報道によれば、「航空ダーツ-2014」飛行員国際競技が28日ロシアでスムーズに終わった。競技は7月22日に正式に開始され、中国空軍の多くのスホーイー30飛行員は計画通り空中航法技能、空中目視偵察、単機あるいは2機特技飛行、対地攻撃実戦応用などの項目の競技に参加し、ロケット弾24発、航空機関砲60発を発射し、ロシアサイドの好評を獲得した。(楊振)

背景資料 「航空ダーツ-2014」飛行員国際競技はロシアが開催する国際的な飛行員が機を操縦し地上ターゲットを攻撃する競技である。

競技に参加する各国飛行員は機を操縦し、無誘導ロケット弾および航空機関砲を使用して地上目標を攻撃する時の射撃精度を競うことになる。彼らはさらに最新型の「Панцирь-С1」ミサイル・機関砲一体化防空システムと「短号-AM」多用途ミサイルシステムから構成される防空システムを突破する必要がある。競技の期間は無人機を使用して空中から監督が行われる。

理解されているところによれば、今回競技に参加した隊伍の陣容は強大で、33のロシア空軍各航空隊兵種、1つのロシア海軍航空隊、4つのベラルーシ空軍チームが競技に参加し、いずれも中国空軍航空隊分隊と切磋、交流を行った。


 具体的な順位や成績が書かれていないんでよく分かりませんが、かなり実戦的なものだったようですね。

 北朝鮮関連です。

http://big5.china.com/gate/big5/news.china.com/international/1000/20140728/18661642.html


金正恩、朝鮮戦争を語る:ある人は負けを「勝利」と言う

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「金正恩は当日一連の慶祝活動に参加し、かつ前日には駐韓米軍に照準を合わせたミサイル試射を指導した」)

【グローバル時報駐韓国特約記者 王剛】 27日は朝鮮戦争「停戦協定」署名記念日であり、北朝鮮はこの日を「戦勝節」と命名している。北朝鮮最高指導者金正恩は当日一連の慶祝活動に参加し、かつ前日には駐韓米軍に照準を合わせたミサイル試射を指導した。同日、韓国メディアはこの戦争に対する再考を行い、早期に「平和協定」を用いて「不戦不和」の「停戦協定」に取って代わらせ、もって半島の継続的平和を作り出すべきであると考えた。

北朝鮮の朝鮮中央通信社27日の報道によれば、「停戦協定」署名61周年の前日、北朝鮮の最高指導者金正恩は北朝鮮人民軍戦略軍火力打撃部隊が行うミサイル発射訓練を指導した。金正恩は「韓国に駐屯する米帝侵略軍の基地」に関する状況説明を聴取し、さらにいかにして駐韓米軍のミサイル発射計画を打撃するかを聴取し、その後ミサイル発射を指導した。金正恩は訓練終了後評価して、ロケットの性能は「完全無欠」であるとした。金正恩はさらに、最近何度ものミサイル試射によって人民軍戦略軍はいかなる火力打撃任務もスムーズに行う実力を具備した、とした。金正恩は、一部自分たちが負けた戦争を「勝利」と言う人がいるが、「歴史は改変できず、隠しごまかすことはできず、偽造することもできないのだ。」と語った。金正恩は、過去半世紀、ホワイトハウスの主人は1人また1人と変わったが、アメリカの劣悪な対北朝鮮敵視政策は終始変わっていない、とした。

北朝鮮が「停戦協定」署名記念日の前日にミサイルを試射したことは韓国・日本の高度の緊張を引き起こした。韓国連合通信社は27日、北朝鮮サイドが26日に西南部黄海道で射程500kmのスカッドミサイルらしきものを発射した可能性が高いとした。韓国軍は、北朝鮮サイドがミサイルを発射した動機を分析し、同時に北朝鮮に対し高度の警戒・準備を保持しているところである、とした。日本の「毎日新聞」は、メキシコ訪問中の日本の首相安倍晋三が北朝鮮の「弾道ミサイル」発射を非難し、同時に関連部門に米韓など関連の国と協力し、情報収集と分析を行い、対策を討論し、迅速に国民に向け情報提供しなければならないと指示した、とする。

また朝鮮中央通信社の報道によれば、金正恩は27日零時、軍の上層グループを率いて錦繍山太陽宮を参拝し、北朝鮮最高人民会議常任委員会委員長の金永南、首相の樸鳳柱などの党・政治指導者も当日錦繍山太陽宮を訪れて参拝を行った。北朝鮮の「労働新聞」は27日多くの報道を発表して「戦勝節」を記念し、トップ記事には「偉大な金日成元帥の戦勝の業績は永遠に光を放つ」との社説を掲載し、朝鮮戦争の勝利の歴史を指摘し、先軍思想と自衛力強化を続けていくべきであるとした。歳月は流れ世代は交代したが、「革命と階級闘争の観念は決して変わることはない」と。

韓国紐西斯通信社は27日、「朝鮮戦争は真の終結のない戦争である」とした。文章は、「停戦状態が61年持続しており、これは国際関係史上前例がない」とする。韓国市民団体の責任者は、韓国・北朝鮮の間はできる限り早く戦争状態を終わらせ、「平和協定」を締結すべきであり、それでやっと半島は平和を持続していけるのである、とアピールする。


 しかしまあ近い将来に「平和協定」が締結されるとは思えず、それよりは北朝鮮の体制崩壊の可能性の方が高いでしょうね。

8月1日

 中国・北朝鮮関連です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/critical3/27/20140731/18673616.html


北朝鮮、戦勝節を紀念するも中国志願軍に言及せず 血盟関係にあるいは変化が発生か

韓国連合通信社の報道は、毎年の「停戦の日」(北朝鮮は「戦勝節」と称する)紀念活動は外界から中朝の伝統的友好を見せる重要な儀式であると考えられている、とする。特に去年の「停戦記念日」60周年の時は中国国家副主席の李源潮が志願軍の老兵を率いて北朝鮮を訪問し、金正恩も平安南道桧倉郡に位置する中国人民志願軍烈士の墓地に行って敬意を表し、両国間の尋常ならざる血盟関係をはっきり示した。だが今年7月26日に北朝鮮で開かれた「停戦の日」関連の中央報告大会において、「中国」との言葉には終始言及されなかった。

韓国の「東亜日報」28日の分析は、外界の「中朝関係悪化」の推測を強めた。報道は韓国政府関係者の話を引用し、中国は最近北朝鮮に対する原油供給を制限し、さらには積極的に国連安保理での北朝鮮ミサイル発射非難に関する決議に参加し、さらに加えて中韓上層部が相互に訪問を行っており、こうした要素がいずれも北朝鮮を刺激した可能性があるという。文章は、最近北朝鮮は「労働新聞」および国防委員会スポークスマンの発言によって、「某いくつかの国には定見がなく、米韓に追随し、アメリカの暴行を黙認している」と批判しており、ある分析は、これは北朝鮮の「遠まわしな中国批判」であり、かつて自らと生死を共にした国に対しこのような攻撃を行うのは非常に珍しい、としている。

北朝鮮の一切の動向はずっと米日韓メディアが重点的に関心を注ぐ焦点である。全世界的に中国は北朝鮮に対し最も影響力ある国家と見なされているため、中朝関係の微妙な変化は全て東北アジアの安全保障構造に対し大きな影響を生じさせると考えられる。北朝鮮の金正恩政権の核問題での固執と強硬は、中国が主導する6か国会談というメカニズムをあまり意味のないものとさせ、中国の面子をなくさせている他、中国の安全保障環境にも深刻に影響している。このため北朝鮮を冷遇することは中国の現在の戦略意図に符合するのである。

北朝鮮の中国に対する依存は2点ある。1つは大量の各種経済援助であり、これをもって北朝鮮の民生を確保し、社会秩序と北朝鮮政権の安定を保証している。2つ目は国際政治の上で北朝鮮にきっぱりとした支援を行っていることである。だが現在では北朝鮮核問題の解決メカニズムが停滞して前に進まないため、中国の直面する国際的な圧力は急増し、このためもはや無原則に北朝鮮に政治的支援を与えることは不可能で、また経済援助の削減も中国が北朝鮮に警告する最も有効な手段となる。この2点がいずれも保たれなくなっている。だからといって北朝鮮は核問題の上で妥協もしたくない。そこで中国が怒るようなことをして見せるしかないのである。

何故北朝鮮の金政権が建立されて今に至るも存続しているのかは、全て中国共産党の60年余りの支援と密接不可分である。中国の経済援助に対し、北朝鮮は隠して宣伝しないことができるが、中朝両国の共同作戦の経歴は北朝鮮がいかなる時にも抹殺できないものである。しかも中朝の今に至るも継続する血盟は、北朝鮮の金正恩があえてアメリカに対抗する唯一の資本でもある。北朝鮮が大胆にも志願軍の功労を完全に抹殺するというのは、中朝の血盟を公然と放棄することに等しく、金正恩が愚かにもここまで至ることはないと信じる。

中朝関係が現在冷却しているのは外界の共通認識だが、同様に共通認識であるのは中国が北朝鮮を完全に放棄することはないということである。この点は金正恩もよく分かっているだろう。このため金正恩の日本との非公式な交流、戦勝節紀念活動での志願軍の功労の大々的な宣伝の削除も含めて、全て中国の怒るようなことをして見せているのであって、目的は北朝鮮が中国の最近の東北アジア政治・経済・安全保障における一連の政策に直面して全てごく不満足であると中国に分からせることである。

韓国連合通信社の報道は、「中朝関係悪化」の視点は決してあらゆる人の同意を得てはいない、とする。韓国の朝鮮大学院の楊武鎮教授は、北朝鮮の一連の核実験やミサイル発射、張成沢処刑などは中朝関係に影響しているが、中朝いずれも関係悪化が双方にとって損失であると分かっているので、今年10月6日の中朝国交樹立65周年記念日が1つの分水嶺となり、両国が「冷戦」に完全に至るのか、それとも改めてハイクラスの交流を開始するのかが決まる、と考える。

実は金正恩就任後、中朝関係で最も不正常なのはこうした枝葉末節ではなく、金正恩個人が今に至るも依然中国に対する訪問を実現できていないことである。これこそがあるいは中国当局の北朝鮮の政権担当者の現行の軍事および政治戦略に対しなしている最大の不満の暗示なのかもしれない。筆者は、金正恩がいつ訪中の招待を受けるかこそが中朝関係が真に好転する直接のシグナルであると考える。だが現在の情勢を見れば、金正恩の訪中にはまだ条件が具備されていない。韓国政府関係者は、中朝は年後半に相互にハイレベルあるいは特使を派遣してムードを改善する可能性が高い、とする。9月9日の北朝鮮の国慶節あるいは10月6日の中朝国交樹立記念日が「破氷点」となる可能性がある。


 まあ金正恩も中国が完全に北朝鮮を見捨てることはできないと分かっているからこそこのくらいはやっても大丈夫と読んでいるんでしょうが、こんなせこいことをして見せても中国の態度が変わるとは思えません。ちなみに以前中国メディアは北朝鮮を「朝鮮」と呼ぶことがほとんどだったのに、この記事を含め最近「北韓」と呼ぶことが非常に多くなっているのもちょっと気になるんですが。

 次は中国・韓国関連です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/news/568/20140730/18668628.html


韓国の情報人員、華僑をスパイにでっち上げる 朴槿恵、公開で謝罪

【グローバル軍事報道】 かつて大騒ぎとなったソウル市公務員「スパイ事件」に最新の進展があり、この事件を担当する韓国検察は、韓国国家情報院職員金某が、華僑劉某がスパイに充当されたとの証拠を捏造するために、中国公安部門人員に偽装して韓国駐瀋陽総領事館にファックスを送ったと公開で非難した。この前、華僑劉某の「スパイ事件」が韓国メディアによって連続的に騒ぎ立てられた。だが調査が一歩一歩深入りするにつれ、韓国国家情報院が「でっち上げで罪に陥れた」のが発見され、韓国大統領朴槿恵もかつてこのために公開で謝罪した。

この事件は去年にはもう証拠が偽物だと暴露されていたが、今回検察は初めて偽造の詳細を公開した。韓国連合通信社は29日、韓国のソウル中央地方裁判所刑事法廷は当日「国家情報院証拠捏造事件」に関し公開の審理を行い、検察サイドは法廷で、去年11月27日に中国の和竜市公安局の名で韓国の駐瀋陽総領事館に送られた事実の確認材料は、実際には韓国国家情報院職員の金某が自分の家のファックスを用いて送ったもので、金某は証拠偽造に関わった嫌疑で起訴されたとした、と報道した。韓国検察は中国のネットファックスサービス業者を通じてこの事実を確認し、かつ調査によりこのファックスは定時発送の方式によってあらかじめ発送されたものであると明らかにした。金某はさらにファックスのナンバーを偽造し、人にファックスは和竜市公安局から送られたと思わせた。

被告人劉某は北朝鮮生まれの華僑で、後に「脱北者」の身分で韓国にやってきて定住し、2011年6月に特別採用によってソウル市の公務員となり、ソウルに住む「脱北者」に対する援助提供を担当した。劉某は華僑であり、中国のパスポートを持ち、中国を経由して韓国と北朝鮮の間を往復することができた。韓国国家情報院はかつて長期にわたり劉某に対し追跡と監視を行い、劉某が韓国と北朝鮮を往復する過程で「スパイ活動」を行っている疑いがあると考え、去年2月にソウル中央地方検察庁に公訴を提起した。

韓国メディアの報道によれば、去年8月に劉某は一審判決の中でスパイの嫌疑はないと認定され、その後検察サイドが控訴し、かつ法廷に向け韓国国家情報院が提供した、劉某が中国と北朝鮮の間を行き来したことを証明できる出入国記録を提出した。国家情報院は、関連資料は中国公安部門と国境警備検査所が発行したものだとした。だが中国サイドの事実確認を経ると、これらの資料はいずれも偽造であり、その後韓国検察サイドは国家情報院に対し調査、証拠取得を行い、偽造に関わった疑いのある金某が別途起訴されたのである。

今年4月15日、韓国大統領朴槿恵は国家情報院の証拠偽造事件につき公開の謝罪を行い、かつ国家情報院が積極的な改革を行い民衆の信頼を回復するよう要求した。朴槿恵はさらにその場で国家情報院第二次長(副院長)徐千浩の辞表を受理し、韓国情報院院長南在俊も同日国民に向け謝罪した。今年4月25日、韓国高等裁判所は劉某がスパイ事件に関わった疑いにつき二審(最終審)判決を行い、彼がスパイ活動に従事したという関連の証拠は不充分であると認定し、このため無罪判決を出した。(グローバル時報駐韓国特約記者 王剛)


 まあ最近の報道を見ると韓国ならそのくらいのことをやってもおかしくないなとしか思えなくなりましたな。

8月4日

 中国の航空エンジン関連です。

http://military.china.com/history4/62/20140801/18677092.html


1998年に中国、Yak-141の垂直離着陸技術を導入:エンジンだけのために

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:Yak-141戦闘機」)

中安オンライン10月19日の報道 ロシアの週刊「軍工信使」、アメリカの「週刊航空」などのメディアは、中国の軍用航空工業は巧妙に策略を運用し、WS-15エンジンプロジェクトの上で突破を取得していると推測した。中国のステルス戦闘機殲ー20はこの国産エンジンを採用することが有望である。このことは殲ー20の量産をロシア製エンジンに対する依存から離脱させることになる。中国空軍はこれにより迅速にステルス戦闘機部隊を拡充できるようになる。

中国の航空エンジン、あるいは技術的突破を取得か

中国のエンジンはもはや「ロシアの顔色を見る」ことはない


ロシアの週刊「軍工信使」は、現在少なくとも1機の殲ー20ステルス戦闘機のサンプル機がWS-15エンジンを装備し、かつ試験をパスしていると推測する。このエンジンは推力が充分に大きい他、さらに完全デジタル化電子コントロールシステムを配備している。このことは中国国産のWS-15エンジンプロジェクトがすでに成功を取得し、アメリカ、ヨーロッパ、ロシアの近代化されたジェットエンジン領域との隔たりを大幅に縮めたことを示す。

アメリカの「週刊航空」は、殲ー20の性能が徐々に安定するにつれ、WS-15エンジンは中国航空エンジン工業界の認可を得るに至っている、とする。報道は、中国の航空エンジンは「飛躍的発展」を実現し、特にステルス戦闘機のエンジン技術の上で突破を取得し、このことは殲ー20の量産のための障害を排除することが有望である、と推測する。

報道は、中国の現役の殲ー11および殲ー10という2種の主力戦闘機はロシアが生産したAL-31エンジンを採用している、と指摘する。中国・パキスタン合同研究開発のJF-17梟竜戦闘機が配備するのはロシアのミグー29戦闘機が採用するRD-33エンジンのグレードアップ品、RD-93エンジンである。こうした中国戦闘機の量産への投入はいずれもエンジンの供給国であるロシアの顔色を見る必要がある。一方国産エンジンを採用する殲ー20の量産はこの種の制限から離脱することが有望である。

アメリカの「安全保障業務ニュース」駐東アジア地域分析者ミニックは、推力約18トンのWS-15エンジンはすでに定型に至っている可能性があり、このことは中国空軍が殲ー20ステルス戦闘機部隊を拡充するための堅実な基礎を打ち立てた、と語る。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

「作れるが修理できない」を奇策で解決

ロシア軍事工業ニュースネットは、中国はロシア製のYak-141垂直離着陸型戦闘機のエンジンの爆発力充分な技術的特徴を参考にし、WS系列エンジンの推力を向上させる、とする(頑住吉注:「WS」は「渦扇」、つまりターボファンの略で特定の系列ではないのでは)。

報道は、1992年に経済的に困難な状況に陥ったロシアはYak-141垂直/短距離離着陸型戦闘機プロジェクトの中止を迫られ、Yak-141のためにオーダーメイドされたR-79-300型エンジンには力の振るい場所がなくなった、とする。報道は、1996年にロシアは中国向けにこのエンジンの技術を移転する協議を成立させ、中国サイドはさらに1台のR-79-300エンジンのサンプル機を獲得した可能性がある、と推測する。1998年、ロシアは中国向けに追加でR-79-300エンジンのノズルと関連技術を輸出した。外界はかつて、中国が気に入ったのはYak-141の垂直離着陸技術であると考え、「そのエンジン技術が中国航空エンジンが突破を取得する重要なカギになるとは思わなかった。」

ロシアの軍事工業総合体ウェブサイトは、ロシアサイドはかつて、中国がもしエンジンの製造技術で突破を果たしても、「作れるが修理できない」まずい状況に直面し、先進的なエンジンを開発した後、その維持修理メンテナンスが大きな問題になる、と考えた。

報道は、解放軍は奇策に出たと推測する。すなわち、ロシアを迂回し、ウクライナ方面にエンジンの維持修理メンテナンスのための支持提供を頼んだ、と。ウクライナのシーチ社は1992年には早くも中国がAL-31Fエンジンを維持修理するのを助けたことがある。後に双方の協力は深化し、ウクライナサイドはエンジンの修理方案をもたらしただけでなく、さらに中国がより多くのエンジン維持修理メンテナンス人員を養成するのを助けた可能性がある。このことは解放軍が全面的に国産エンジンを採用することの後顧の憂を消し去った。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションはやはり1ページ目と同じです。)

系列の戦闘機が国産エンジンに全面換装

ロシアの「軍事平等」は、中国はYak-141機が採用したR-79-300エンジンを基礎に国産のWS-15エンジンを開発し、これは中国国産軍用航空エンジンが重大な突破を実現したことを象徴的に示している、と推測する。このエンジンはWS系列エンジンの中の一種で、その未来の改良型は主にステルス戦闘機殲ー20への装備に用いられることになる。

報道は、WS-15によって殲ー20プロジェクトが支えられる他、その他のWS系列エンジンはロシア製のAL-31FおよびRD-93などのエンジンに全面的に取って代わることが有望である、と指摘する。例えば、WS-10Aは殲ー10戦闘機への装備に用いられ、WS-15-1Xは解放軍の新型ステルス戦闘機殲ー1Xへの装備に用いられ、WS-15-CJは中国が自主研究開発する短距離/垂直離着陸型戦闘機への装備に用いられることになる。これにより、解放軍の戦闘機部隊は「中国の心臓」の時代に入ることになる。

(頑住吉注:以後のページのキャプションは6ページ目まで1ページ目と同じで、7ページ目は「資料画像:Yak-141が使用するメインエンジンはR-79エンジンである」、8ページ目は前半は本文の一部との重複なので省略。後半は「Yak-141は旧ソ連がYak-38に取って代わらせるために研究開発した短距離/垂直離着陸戦闘機で、元々は『キエフ』級空母への装備に用いる計画だった。この機は全部で3台のエンジンを装備し、それぞれ1台のR-79-300型推力ベクトルターボファンエンジン(機体後部背中に位置する)と、2台のコックピット後方に位置するタンデム式に装備されたRD-41型揚力エンジンである。画像はR-79-300推力ベクトルターボファンエンジンの設計方案の1つ。」です。)


 最後に実在するかどうかも怪しい新型ステルス戦闘機だの短距離/垂直離着陸型戦闘機だのが出てくるように、ちょっと信憑性に問題がありそうな記事です。私は個人的に「現役戦闘機のエンジンはロシアの顔色を見る必要があるが殲ー20ではその制約から離脱することが有望」というのはありそうもない話だと思います。順番としてまずRD-93クラスの国産エンジン、続いてAL-31Fクラスの国産エンジンが実用化され、次世代の殲ー20用エンジンはその次というのが自然でしょう。性能にある程度の妥協をした輸出型戦闘機である梟竜用の比較的低推力の国産エンジンも実用化されないうちに殲ー20用エンジンが実用化されるというのは不自然です。またロシアがスホーイー35を輸出しようとしているのも、当面中国に追いつかれることはないと見切っているからでは。
























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