コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその11

9月4日

 「ワリヤーグ」関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-09-03/207492_2231182.htm


間もなく正式に就役! ワリヤーグに艦ナンバーが書かれる

2012年9月2日、一部の軍事フォーラムのネット仲間が、大連港に停泊する我が国海軍初の空母にすでに艦ナンバー(頑住吉注:原文では「舷号」)16の文字が書かれているのを撮影した。この新しい艦ナンバーには中国海軍が試用中の新型アメリカ式塗装が採用されている。すなわち、いわゆる「黒縁白字」である。海軍船舶就役規則によれば、新型軍艦に艦ナンバーが塗装されるのは、間もなく海軍に加入する重要なサインであるとされ、中国人が自分の空母を持つ日は間近に迫っている。

(頑住吉注:これより2ページ目)現在この空母の艦名は依然推測されている最中であるが、一部の情報はこの艦が海軍「遼寧」艦と命名されるとはっきり示しているが、これらの噂の信頼度は低く、依然事実と証明され得ていない(頑住吉注:停泊地の大連は遼寧省にあります)。

(頑住吉注:これより3ページ目)「何故艦ナンバーが16になるのか? これは中国海軍の現役編成体系の中で間違いなく先例がないことなのか? 甚だしきに至っては技術的よりどころがなく、常用されるルールとは完全に異なっているのか?」 9月2日、空母に艦ナンバーが書かれている時、我が国の多くの軍事フォーラムでネット仲間たちがこの艦ナンバーに対し熱烈な討論を展開した。一部のネット仲間は新たな艦ナンバーに対し、理解できないと表明した。「海軍の艦ナンバーのルールにより、01であるべきだよね?」 空母のナンバーがなぜ16なのかについて、ネット仲間が以下の答案を出した。

(頑住吉注:これより4ページ目)第1の推測:国産空母のためにナンバーをあらかじめ留保しているという説。一部のネット仲間は艦ナンバーが16なのは、未来の我が国の国産空母のためにナンバーをあらかじめ留保しているのだ、と考えている。この推測によれば、我が国の空母の艦ナンバー体系は北海艦隊が10〜12、東海艦隊が13〜15、南海艦隊が16〜18となる。こうならば我が国の海軍は未来の空母のために少なくとも8つの艦ナンバーの位置をあらかじめ留保していることになる。

(頑住吉注:これより5ページ目)大連に停泊する中国空母。艦ナンバーは艦の両舷の喫水線より上の数字としてマーキングされている。水上艦艇は通常艦首部の喫水線より上、両舷の目立つ位置にマーキングし、艦尾にマーキングされるものもある。潜水艦は艦橋にマーキングされる。海軍指導機関によって統一的に定められ、艦艇の海軍序列内での位置を確定し、識別に便利にするために使う。

(頑住吉注:これより6ページ目)一般的に言って、艦ナンバーは順番を示すナンバー、あるいはそれに文字を加えて表示され、文字は対応する艦のタイプを表す。例えば588号護衛艇、「X615」号総合補給船、「J50」号遠洋サルベージ船などである。海軍艦艇にナンバーのみマーキングし、文字はマーキングしない国もある。例えばアメリカの「エンタープライズ」号空母のコードネームはCVN-65で、65を艦ナンバーとして艦首と中央部にマーキングし、かつ特に大きい字で飛行甲板上にマーキングしている。

(頑住吉注:これより7ページ目)中国海軍の各種艦艇が徐々に増加するにつれ、艦艇の平時における管理および新たに建造され命名される時、多くの不必要な混乱をもたらすようになっている。そこで中央軍事委員会の批准の下、中国海軍は1978年11月18日に「海軍艦艇命名規則」を公布した。この規則では各種艦艇の命名機関、命名規則、関係規定が定められている。1986年7月10日、中国海軍は「海軍艦艇命名規則」に対しさらに補充と修正を加え、外国船舶および本国船舶の名前と区別できることを要求した。しかも合理性を兼ね備え、記憶に便利で、発音がはっきりし、名称の響きが良く、尊厳がある必要があるなど多くの要求をしている。


 4ページ目ですが、国産空母を15隻作るつもりだ、というのなら分かるんですが、この説明は本当に全く意味が分かりません。これなら南海艦隊の第1号空母だということになるんじゃないでしょうか。「第1の推測」とあるのに第2以降がないことなどから見ても、オリジナルの文章の一部だけ切り取ったために意味不明になっているのかもしれません。

 「ちまき機」関連です。

http://military.china.com/important/64/20120903/17407660.html


漢和、ちまき機の対外販売はほとんど無敵、パキスタンは非常に関心を持ち共同研究を望む、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ちまき機がもし輸出機型なら極めて大きな関心を集めることになる」)

【グローバルネット総合報道】漢和安全保障業務評論8月号が明らかにしたところによると、2012年の端午の節句の時期に明るみに出た神秘の「ちまき機」は、沈陽飛行機のF60中型ステルス戦闘機であり、高らかにデビューし、最終的には世界唯一の廉価な中型ステルス第4世代+++戦闘機に進化する可能性が極めて高い。この定義だけでもう対外販売にほとんど競争相手はなく、パキスタン空軍はこれに対し非常に関心を持ち、中国との共同研究を希望している。

漢和、F60が閻良に送られた目的に疑問を持つ

文章は、F60関連のテストは工場でも行え、実物大サンプル機を閻良送りにする必要はないとする(頑住吉注:強度試験場があるから、という話でしたが)。沈陽飛行機がF60を研究開発した時期から判断して、この機は1機目のF60の試験飛行機で、閻良に行ったことの唯一の解釈は試験飛行の準備である。しかし、第1機目のサンプル機の試験飛行が何故殲-20やロシアのT-50のように工場でひとまず実施されなかったのかに関しては、漢和はまだ結論を出していない。

パキスタン空軍、F60に対し非常な関心を持つ

文章は、パキスタン空軍の情報から、パキスタンサイドは中国の次世代ステルス戦闘機計画に非常に関心を持ち、中国との共同開発を希望していることが分かる、とする。沈陽飛行機のF60はこの潜在的市場を狙ったものなのかもしれない。

文章は、廉価な中型次世代ステルス戦闘機市場は、日韓もまだこれを開発しておらず、沈陽飛行機のF60が素早く一番乗りを果たす、とする。第3世代中型多用途戦闘機換装市場では、沈陽飛行機のF60でも競争が厳しく、もしアクティブ、パッシブフェイズドアレイレーダーを選択使用すれば、探知計測距離はパキスタンのような市場の実際の必要性を満足させることができる。

F60と殲20のコストの重大な違い

文章は、F60はAL31F、WS-10Aあるいは後続の大型ターボファンエンジンを使用することはなく、これは殲-20との重大なコストの差を示す、とする。最も可能性があるのはRD33(RD93)の採用である。単体の推力は8300〜8900sである(S3系列)。

F60は第5世代機ではないが、第5世代機に勝る

文章は、F60は真の第5世代機とは評価できないとする。何故なら初期段階では超音速巡航ができないからで、将来適したベクトル推進技術が装備され、第4世代+++戦闘機となることができる。だが、文章はこうした「欠陥」は逆にF60の競争上のメリットになると考えている。漢和は、まさにF60が超音速巡航を追求しないがゆえにエンジンに対する要求が高くなく、かつ国際的にまだ真正の第5世代中型多用途戦闘機ははなく、このためF60の価格は強い競争力を持つ、と考える。文章は終わりに、F60に関しては多くの空力レイアウトが謎で、帆布を開けて初めて評価できる、と「厳粛」に記している。


 これまでよりグレードを下げた予測で、エンジンもややランク落ちのものを使用するということです。パキスタンの仮想敵は当然インドであり、インド国産戦闘機がライバルということになるんでしょうか。

9月5日

 韓国の海軍力拡張に関してです。

http://military.china.com/news2/569/20120903/17408809.html


韓国、戦略機動艦隊建設を加速 6隻の「イージス」艦を含む

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『西獄成竜』艦の進水式、24日に蔚山現代重工第6埠頭で挙行」 この儀式の雰囲気、日本とは明らかにセンスが違いますし、中国とも違う感じなのが何となく分かって面白いです。ちなみに艦名は一般に日本語にどう訳されてるか知らないんで中国語名のままにしてます)

8月30日、韓国海軍は国防省調達局から、第3隻目の「イージス」対ミサイルシステムを装備した駆逐艦を正式に受領した。韓国軍は研究し、「戦略機動艦隊」建設を加速すべきであると考えている。この艦隊は主に6隻の「イージス」艦および3隻の上陸艦を包括する。

アメリカの週刊「安全保障業務ニュース」ウェブサイトの報道によれば、韓国海軍と国防省調達局の官僚は、この排水量7,600トンのKDX-III「世宗大王」級「イージス」駆逐艦は2009年9月に建造され、2年の長きに渡る海上航行およびその他の作戦試験を行ってきた。

「西獄成竜」号KDX-III「イージス」駆逐艦は2機の中型ヘリを搭載でき、最高航行速度30ノット、航続距離は1,000kmに達する(頑住吉注:そんなわけない。それじゃ東京・沖縄間の距離の2/3以下です。10,000kmの間違いでしょう)。韓国海軍は、この駆逐艦のSPY-1Dレーダーは半径500km以内の1,000個の飛行目標を同時に追跡できるとしている。この駆逐艦の全長は166m、全幅21m、120発のミサイルと魚雷を搭載する。これらのミサイルと魚雷はMK41垂直発射システムおよび韓国の自主製造による垂直発射システムによって発射が行える。

韓国海軍スポークスマンは言う。「『西獄成竜』号KDX-III『イージス』駆逐艦は9カ月の最終作戦試験が終わった後、2013年中期に完全に投入、使用されることになる。」

韓国海軍が2010年に創設した「戦略機動艦隊」の目的は、海岸線から遠く離れた遠洋作戦能力を発展させ、もって北朝鮮に対抗することである。この艦隊は排水量4,500トンのKDX-II駆逐艦、排水量1,800トンの攻撃型潜水艦、P-3C対戦哨戒機、その他の艦船装備を持つ。

韓国の「東亜日報」ウェブサイト31日掲載の文章は、隣国との領土紛争に対応し、韓国の海洋交通路を保護するため、韓国は計画中の海軍建設のために青写真を制定することになる、としている。

消息筋の人物は、韓国国防省調達局は最近研究を完成させ、中国と日本の海軍力向上の努力に対応するため、中期的および長期的に海軍を増強する、としている。

韓国国防分析研究所の軍サイド、民間の専門家、ソウル大学の約30名の顧問がこの期間8カ月にわたる研究に参与した。この過程で、一部の人物は「イージス」艦を8隻まで増加することを提案した。

「戦略機動艦隊」建設にはさらに3隻の「イージス」艦、2隻の大型上陸艦、3隻の駆逐艦の建造が必要である。1990年代から、軍サイドは6隻の「イージス」艦と12隻の駆逐艦からなる機動艦隊成立を企図している。機動艦隊成立の予算は、6.5兆ウォン(1アメリカドルは1,135ウォンに相当)になると見積もられている。1個「戦略機動艦隊」は3個機動戦闘群を含み、各戦闘群は2隻の「イージス」艦、1隻の上陸艦と潜水艦を持つ。


 対潜ミサイルがああだと、他にも重大な欠陥がいくつも潜んでいそうに思えますけどね。

 中国とロシアの航空機取引に関してです。

http://military.china.com/news/568/20120903/17408923.html


漢和、中国はロシアのスホーイ-35戦闘機のエンジンとレーダーだけに興味を持つ、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:スホーイ-35のエンジンのベクトルノズル」)

【グローバルネット総合報道】カナダの「漢和安全保障業務評論」8月号の報道は、ロシアの武器輸出入総会社副社長ビクター コマージンは、過去1年半以来、中ロは依然、中国のスホーイ-35戦闘機購入問題を討論中であると漏らした(頑住吉注:「当時中国は、『ライセンス権がまだない状態でのコピー生産は許さない』という条項を含む購入契約に署名したくないためにロシアからのスホーイ-35戦闘機の購入を拒絶した」という件、まだ交渉中だったんですね。)。

外国メディアは、中ロのスホーイ-35軍事購入に関する主要な意見の分岐は、ロシアサイドは中国がロシア式戦闘機を際限なくコピー生産することに不満だというところにある、とする。ロシアサイドは、中国がスホーイ-35あるいはその他のロシア式戦闘機を購入継続しない限り、ロシアサイドは当然すべき部品の提供を継続することはできなくなる、と威嚇している。中国サイドはこれに対し、依然スホーイ-35の輸入に興味があると表明し、4機の購入の実現可能性を示している。一方ロシアサイドは最小でも40機の購入が必要と考えている。双方の討論はこれまで、実質性の談判に入っていない。

外国メディアは2点に注意が必要であるとする。1つはロシアサイドが、すでに中国向けに輸出した戦闘機の部品と、中国が必ず輸入しなければならない新しいロシア戦闘機を関連付けていること。もう1つは中国が4機のスホーイ-35だけの購入を希望していることである。これは中国サイドが、スホーイ-35に装備する117Sエンジン、IRBISパッシブフェイズドアレイレーダーに興味を持っていることを意味し、その意図は技術を自分のものにしてコピー生産を行うことにある。これは、殲-20のエンジンとレーダーに依然問題が存在し、止むを得ずスホーイ-35の技術を参考にすることを示している。


 ロシアも「勝手にパクらないと確約しない限りもう売らない」と言い切って交渉を打ち切ってしまえばいいと思うんですがね。

 「オスプレイ」関連です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120904/17411302.html


アメリカ軍、「オスプレイ」ティルトローター機に新型6本バレル航空機銃を装備

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:アメリカ海兵隊MV-22ティルトローター輸送機」)

中新ネット9月4日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、アメリカ第24海兵隊遠征部隊は、MV-22「オスプレイ」(Ospreys)ティルトローター機に発射速度が毎分3000発に達する新型航空機銃を装備している。

クウェートに駐留する第24海兵隊遠征部隊第261海洋中型ティルトローター中隊空中戦闘部隊は2012年7月29日、数セットの新型航空機銃を受領、搭載し、かつこれに対し実弾試験を行った。

この新型航空機銃はGAU-17式「ミニガン」7.62mm航空機銃の変形で、機の腹部位置に装備できる。GAU-17航空機銃の射程は1500mを超え、機内部のビデオゲームのインターフェイスに似たものの使用によって操作コントロールできる。

試験中、航空機銃は機の腹部位置に装備され、最良の発射半径が達成された。以前、武器システムは機の斜め後方に装備され、機銃手の視界、発射半径とも制限を受けた。


 はっきり言ってだからどうした程度の情報なんですけど、こういう報道がなされるのは中国が「オスプレイ」をかなり気にしていることのあらわれでしょう。

 キャプションはたいしたこと書いてないんで訳しませんが、「ワリヤーグ」の画像27枚です。12、13枚目にペッパーボックスみたいなロケットランチャーやファランクスに近い近接防御システムらしきものがかなりはっきり写ってます。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-09-04/207595_2232378.htm

9月6日

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-30/207296_2229048.htm

 以前、「中国、アンチマテリアルライフルを装備へ」で紹介したQBU09式アンチマテリアルライフルが、海賊対策の任務にあたる中国海軍艦艇に装備、使用されている様子がテレビ放送されたそうです。

 「ワリヤーグ」関係です。

http://mil.eastday.com/m/20120904/u1a6836078.html


ロシアメディア、中国空母の甲板の制動ケーブルはアメリカの技術を採用しているらしい、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネットに伝わる中国空母上の制動ケーブル」)

ロシアの軍事工業総合体ニュースネット9月3日の報道によれば、ウクライナ軍事工業総合体の消息筋の人物は、先日「漢和アジア安全保障業務」誌に対し、ウクライナの特殊輸出会社は中国の「ワリヤーグ」号空母の維持修繕と改装、および中国国産空母の研究開発作業に少ししか参与していないと明らかにした。ブラジルも必ずしも空母領域で真に中国を助ける能力はなく、ロシア国防工業の代表は、ロシアが中国向けに空母の制動ケーブルを販売するのを拒絶していると確認している。

ウクライナの軍事工業総合体の消息筋の人物は「漢和アジア安全保障業務」に対し、「中国は外国の代表者にこうした(空母)プロジェクトの秘密を明らかにしたことはない。私は責任をもって、ウクライナはまだ中国に制動ケーブル方面の技術を移転していないし、中国人が制動ケーブルを製造するのを助けてもいない、と言える。何故ならウクライナにも類似の技術はないからだ。」と明らかにした。

ロシアのメディアは、2006年にロシアはウクライナに強硬な言葉遣いの外交的照会を発し、ウクライナは中国向けに空母関連の技術を販売するな、旨希望した、とする。ロシア・ウクライナ両国はその後、知的財産権に関する保護協定に署名した。当時中国海軍第一副司令は、ウクライナのニトカ艦載航空兵模擬教学センターを団体を率いて見学した。だが先日インターネット上に流れた中国の「ワリヤーグ」号空母の制動ケーブルの画像から見て、それは非常にアメリカ製品に似ている。もしこれらの画像が事実に属せば、中国が非公式のルートを通じアメリカの制動ケーブル技術を得たことを意味しているのかもしれない。だが漢和が握った2012年3月までの「ワリヤーグ」号空母のあらゆる画像から見て、中国初の空母上には制動ケーブルは全く装備されていない。

ロシアのメディアは、中国とブラジル海軍の間の密接な協力も同様に人の関心を引き付ける、とする。2010年、中国海軍司令がブラジルの「サンパウロ」号空母に乗艦し見学した。当時中国の新華社はこの訪問に対して何も触れず、ブラジル現地メディアだけが報道した。2010年12月9日、中国の駐ブラジル大使は盛大な招待会を行い、ブラジル海軍司令を歓迎した。こうした状況は相当に異例なことだった。漢和の関係者はブラジルがかつて、中国海軍が空母で勤務することになる専門家を養成するのを助けること、中国にこのフランスが建造した「サンパウロ」号空母を研究する機会を与えることを承諾したことを知っている。ロシア以外の中国に対し友好的な国の中で、ブラジルだけが艦載航空隊の使用経験を持っている。実際、1990年代には早くも、ブラジル艦載航空隊の飛行員がA-4攻撃機(頑住吉注:ダグラス スカイホーク。アメリカではすでに退役)を使用した経験は、中国の注意を引き付けていた。

だがフランスの制動ケーブル生産企業ジョダユ航空グループの消息筋の人物は、漢和に次のように説明している。「実際には2か国、すなわちロシアとアメリカだけが甲板の制動ケーブルの生産技術を持っている。フランスは今に至るも依然類似の製品を生産する能力はない。何故ならジョダユ航空グループはただアメリカの制動ケーブルシステム会社の子会社に過ぎないのだ。このアメリカの会社はアメリカとフランスのために、フランスがブラジル向けに販売した空母のものも含めてだが、あらゆる制動ケーブル設備を生産している。我々は中国が積極的に努力し、甲板の制動ケーブル技術を得ることを企図していることを知っている。彼らはずっと我々の会社に浸透することを企図している。ブラジルに販売した「サンパウロ」号空母は初期型のアメリカのMK.VII制動ケーブルを装備している。フランスがこれを販売した後、2年前にブラジル海軍は再び、いくつかのMK.VII制動ケーブルの部品と制動ネットを販売するよう請求してきたが、我々は何も売らなかった。この問題に関係する大量の文書は全て公開されて接触可能であり、金をかけずに手にできる。」

ロシアのメディアは、制動ケーブルの生産状況は比較的複雑であるとする。必要な鋼材が手に入れたければさほど難しくはない。いくつかの国、例えばイギリスは生産し輸出することができる。だが制動ケーブルを生産したければ、さらに異なる種類の特殊鋼材で制動ケーブルのワイヤーを製造する必要があり、しかもこのワイヤーは非常に長い。この他、制動ケーブルシステム全体の一体化関連の技術も非常に重要である。空母の甲板上の制動ケーブルと地上の飛行場の「偽」制動ケーブルには大きな差がある。これら全ては思うままにはいかず、ブラジル海軍は空母建造方面で一体中国を助けることができるのか?

ロシア国防輸出社スポークスマンのプロトニコフはかつて漢和に明らかにした。中国は間違いなくかつて空母の制動ケーブルの購入を希望した。だがロシアは販売を拒絶した。これも中国がロシア製制動ケーブルを持っていないとの推論を裏付ける。ロシア中央船舶機械製造研究所の所長と「プロレタリア」工場の工場長はかつて明らかにした。2006年、中国はロシアから4セットの制動ケーブルを購入することを計画した。双方は何度か談判を行った。だが2011年、工場は突然モスクワからの指示を受け取り、直ちに中国との一切の接触を凍結した。つまり、ロシアが中国向けに制動ケーブルや空母に使用するその他のいかなる設備を供給することも全くあり得ないのである。


 ブラジルと中国の関係など、全く知らなかった非常に興味深い裏話がいくつか含まれていました。ロシアが中国に空母技術を販売したがらないのは、ライバルとして成長することを恐れているからでしょうか。

9月7日

 中国の輸送機関連です。

http://military.china.com/top01/11053250/20120905/17412289_1.html


中国、協議の上240台のロシア製D30エンジンを購入 あるいは国産大型輸送機用か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「外国メディアは中国の大型輸送機の試験飛行までにはまだ相当の時間があるとしている」 ちなみに画像内の文字は「中国、ロシア式エンジンを得る」です)

【グローバルネット総合報道】カナダの「漢和安全保障業務評論」の報道によれば、中国は現在積極的に大型輸送機を研究開発中で、大型輸送機プロジェクトは解放軍に高度に重視されている。だが試験飛行までにはまだ相当の時間があり、大型輸送機に装備する国産エンジンも依然研究開発中である。

外国メディアは、中国航空工業内部では別の可能性が討論されているところで、すなわち試験飛行、あるいは初期の少数生産段階では、まずロシア製D30-KP2型エンジンを使用するというものだとする。このエンジンはイリューシン-76MD輸送機に用いられている。ロシアは中国に向け、より先進的なP90エンジンを販売することを拒絶している。

外国メディアは、中ロの2006年に成立した競技に基づき、ロシアは中国向けにおよそ240台のD30-KP2エンジンを提供すべきであるが、2009年になってもこの契約は未履行で、2010年からロシアは続々と中国に向け少なくとも28台のD30-KP2を提供した。しかも2012年中に中国向けに32台のD30-KP2を輸出し、その後さらに少なくとも23台を提供することになる。

外国メディアは、2011年11月、ネット上に中国が最も新しく生産した轟-6K戦略爆撃機の画像が流れた。推測によれば轟-6Kはすでに試験的就役段階にある。2010年に中国が少なくとも24台のD30-KP2を獲得した動向から判断して、第1ロットの轟-6Kの就役数は多いはずはない。この機は2台のD30-KP2を使用するのである。この機は少なくとも6発の、射程が1500〜2000kmに達するCJ10型巡航ミサイルを搭載でき、ロシア極東全体、シベリア、グアム島の戦略目標を攻撃することができる。轟-6Kは核兵器搭載爆撃機に改良されている可能性が極めて高い。核弾頭を搭載したCH10巡航ミサイルを装備し、もって核攻撃の三位一体化を実現する。

(頑住吉注:続いて2ページ目。画像のキャプションは「このロシアのイリューシン-76輸送機はD-30KP-3エンジンを採用してテストを行っている」です。)

ロシアメディア、中国空軍の大型輸送機運-20は11月1日に初飛行することになると推測

ロシア軍事工業ニュースネット2月14日の報道は、中国国防フォーラム上のネット仲間は、中国が自主研究開発した将来大型軍用輸送機運-20ができるだけ早く完成し初飛行するのを期待し、首を長くして待っているところだ、とした。ある報道は、運-20は元々の計画では今年1月1日に初飛行することになっていたが、後に遅延して11月1日の中国共産党第18回全国代表大会開会の際(頑住吉注:次期最高指導者習近平が党総書記に任命されると予想される)に行われることになった、とする。

ロシアメディアは、中国が2007年に運-20に対し提出した技術要求を根拠に、中国の新型大型軍用輸送機は、以下の主要性能パラメータを持つことになるはずだとする。全長47m、全幅45m、全高15m、離陸重量220トン、積載重量60トン、高度8,000mでの巡航速度マッハ0.7、低空での巡航速度630km/h、実用上昇限度13,000m。実際には中国の運-20原型機の積載重量は55トンで、改良後65トンまで増加できるはずである。積載重量を比較すると、ロシアのイリューシン-76MF輸送機の55トンより多く、アメリカのC-17輸送機の78トンより少ない(頑住吉注:「改良したら増加するはずだ」の数値で比較しますか普通)。

ロシアメディアは、中国の運-20大型軍用輸送機は伝統的レイアウト、大アスペクトル比の主翼を使用し、主翼前縁の後退角は24度、カンチレバー式T字型尾翼、3点式降着装置で、主降着装置は6輪、前部降着装置は2輪で90度回転可能だとする。推測によれば、運-20の原型機は中国が最近ロシアから導入したD-30KPエンジンを使用し、その推力はやや不足と公認されている。中国はかつてロシアの最新改良型イリューシン-476輸送機に使用されるPS-90エンジンを購入しようとしたことがある。(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけで、3ページ目は「イリューシン-76MD輸送機」、4ページ目は「国産大型輸送機の想像図」、5ページ目は「外国メディアの解放軍大型輸送機『運-20』に関する推測」、6ページ目は「外国メディアの解放軍大型輸送機の設計、エンジン、その主要データに関する推測」、7ページ目は「民間人が制作した中国の大型輸送機の模型」、8ページ目は「中国空軍が装備するロシア製大型輸送機」です。)


 輸送機は一見地味ですが、アイゼンハワーが第二次大戦においてアメリカ軍の勝利に貢献した4大兵器の1つにC-47輸送機を挙げたというのは有名です。中国も新型輸送機を重視し、そのデビューを政権移行にからめたイベントにしようとしているとの見方もあるほどだというんですが、ご承知の通り中国には最先端のジェットエンジンを作る力がまだなく、ロシアも販売を渋る傾向を強めているわけです。中国には大型機を独自に設計、生産した経験も乏しく、前途は多難と予想されますが、今後どうなるでしょうか。

9月8日

 私は変な銃が好きですが、変な飛行機も好きで、「変な飛行機」関連の本も何冊か持ってますが、そういった本によく出てくる「カスピ海の怪物」に関連する話題です。

http://military.china.com/news2/03/11078240/20120904/17411446.html


ロシア、新世代の「カスピ海の怪物」研究を欲する ロシア軍は10年以内に購入することはない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:『カスピ海の怪物』地面効果飛行機」)

【グローバルネット総合報道】ロシアインターファックス通信社3日の報道は、ロシアの「MMSレーダー」科学生産社と「アレクセエフ」設計局は最近新世代大型地面効果飛行機の設計を開始すると宣言した、とする。この、「カスピ海の怪物」と呼ばれる飛行機はかつての旧ソ連時代にNATOに恐怖を感じさせた。この両社は、ロシア国防省はこれからの10年における国防発注の中からこのプロジェクトをすでに取り消したが、未来において彼らが興味に欠けた顧客であるはずはないと信じる、とした。

報道は、ロシアの会社は新世代地面効果飛行機の研究開発を計画しており、その搭載荷重は50〜600トンに達し得、将来は軍用にも民間用にもなり得る。設計方案は2016年までに出される計画である、とする。その後、彼らはさらに搭載荷重2,000〜3,000トンに達し得る輸送機、貨客機両用地面効果飛行機の設計もするつもりでいる(頑住吉注:真正の飛行機と同列に論じられるものではないとはいえ、この搭載量は最大級の輸送機の10倍以上です)。

ロシアニュースネット3日の報道は、去年末、ロシア国防省は大型地面効果飛行機の研究開発を正式に停止すると決定した、とする。このプロジェクト停止の原因に関し、ロシア国防省は次のように言っている。ソ連解体後、世界情勢は発展、変化し、地面効果飛行機は軍にとって邪魔者になった。それは飛行機でもなければ艦船でもなく、人にそれを使って何をすることができるのか分からなくさせる。NATOから「カスピ海の怪物」と呼ばれた飛行機は、ソ連が冷戦時代に秘密のうちに研究開発したもので、当時はヨーロッパを奇襲する「切り札」となる武器として使う計画だった。

いわゆる地面効果とは、飛行機が低空飛行している時と離着陸過程で地面が、主翼の誘導抵抗を減少させ、揚力:抵抗比を増加させ、飛行機の揚力を顕著に向上させる一種の効果を生むことを指す。この過程で、飛行機は神秘の力で優しく持ち上げられるようである。このため地面効果はふざけて「神の手」とも呼ばれる。この効果を利用する地面効果飛行機は通常水面からの距離1〜6mの高度を飛行する。その航行速度は飛行機に近く、普通の艦艇の10倍、ホバークラフトの3倍以上である。一方輸送積載量は艦艇と比較することができ、運輸コストは飛行機よりずっと低くなる。軍事においては、地面効果飛行機は相手方のレーダーの役に立たない区域を利用して発見されにくく、相手方の防空火力の攻撃をかわすことができる。突撃上陸に用いる時、地面効果飛行機はホバークラフトのように地面あるいは湿地の上空を飛行し、簡単に岸辺の対上陸障害物や地雷を越えることができる。

ロシアは地面効果飛行機領域において終始世界のトップを行き、ロシア海軍はかつて一度、地面効果飛行機のアイデアを高く評価したが、経費の問題以外に地面効果飛行機には技術上もいくつかの難題が存在する。ロシアが「カスピ海の怪物」を基礎に研究開発した「Lun」大型対艦ミサイル地面効果飛行機は、強大な攻撃力と独特の性能を持つが、技術的問題ゆえにまだ一向に就役できていない。


 これらに関してはこんなページもありました。

http://www.afwing.com/intro/flyingboat/flyingboat-5.htm

 「カスピ海の怪物」と「Lun」の説明だけ示します。


1、KM、カスピ海の怪物とも呼ばれる。最も早い原理検証機で、全長106m、全幅40m、離陸重量540トンに達する。この機は1966年に試験飛行した。10台のエンジンを装備し、このうち8台は機首に装備され、離陸時に噴射管を下に向けて回転させ、付加的揚力を生むことができる。1980年、この機は離陸時に墜落、損壊した。

2、Lun(ロシア語の意味は花尾鴿)KMを基礎に発展した一種の寸法を縮小した軍用型地面効果飛行機で離陸重量は400トンである。Lunは大型レーダーと対艦ミサイルを装備し、アメリカ空母の打撃に用いられる。試験飛行は1980年代中期。


 古くから原理が知られながら普及していないということはこのアイデアはダメだということでしょう。素人考えでも波の高さが数mを超えるような時は運用が難しそうですし、「簡単に岸辺の対上陸障害物や地雷を越えることができる」と書かれてますけど障害物をちょっと高くすればもう越えられなくなるでしょう。しかしもし理想的に運用できれば強力な上陸作戦用兵器になるはずで、中国でこういう報道がなされているということはこのアイデアに関心を持っているのかもしれず、ちょっと気になります。

9月9日

 日本とF-35の関係に関する中国の見方です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-09-07/207781_2234860.htm#pic


日本、また陥れられる! F-35、「吸血鬼」化

F-35戦闘機

【グローバルネット総合報道】日本の華僑報ネット2012年9月4日の報道によれば、知り合いを騙すのに容赦ないといった状況である。最新型ステルス戦闘機F-35を渇望する日本に対して、アメリカは「引き伸ばし」と「価格つり上げ」という2つの手を使った。日本の「日本経済新聞」の情報によれば、2013年度に日本の航空自衛隊がアメリカから購入する次世代主力戦闘機F-35は価格上昇に直面することになる。1機のF-35の販売価格は154億円(12.5億人民元に相当)に達することになり、2012年度に比べ1.5倍の増加である。

消息筋の人物は、日本の防衛省はすでに2013年度予算の概算要求の中に2機のF-35の購入経費を入れており、総額は308億円である。2機のF-35購入後、さらに日本国内で最終組み立てを行う必要がある、とする。このため、日本の防衛省はこの他におよそ1,000億円余りの建設費予算を支出し、組み立て工場建設に用いる。購入から組み立てなどまでに、日本は2機のF-35戦闘機のために1,500億円を支出する必要があると見積もっている。

本来、2012年度の政府予算案に、日本政府は第1回目として4機のF-35の購入経費を入れていた。当時、F-35は1機あたり99億円で価格計算されていた。だが、アメリカ軍がずっと購入案件を遅延させ、また開発中のF-35の機体に故障が起き、2012年6月になってF-35はすでに本来の99億円から102億円まで高騰し、現在では154億円にまで大幅に高騰している。

日本の防衛省の弁解は、「F-35製造技術を熟知していない作業人員の加入が製造効率の低下をもたらした」ため、というものである。防衛省はさらに、「熟練度上昇後は、価格もこれにつれ下降することになる」とも言っている。だが開発遅延による価格高騰を心配する意見もある。

日本のメディアは、アメリカが何度も値上げし、日本が唯々諾々と受け入れており、政府がこのために野党や世論の攻撃を受ける可能性が高いと指摘する。

アメリカの東アジアにおけるもう1つの重要な同盟国である韓国の空軍もF-35戦闘機を購入するつもりであるが、現在のアメリカの日本に売るF-35の単価に照らせば、もし韓国の現在のF-X戦闘機事業の予算8.3兆ウォン(74億アメリカドルに相当)で計算すると、原計画で購入するはずだった60機から現在では40機に減少するしかない。


 困ったもんですが、じゃあ他にどうすればいいのかと言われても答えが出せません。韓国の新戦闘機計画は、「あまり遅延、価格上昇がひどいなら自前でやるよ」というアメリカに対する牽制の意味もあると考えられ、日本も独自開発への努力をできる限り強化しながらF-35研究開発がスムーズに進むことを祈るしかないんではないでしょうか。

9月10日

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 ノルウェー軍が使用する無人機です。

 で、中国軍の無人機の話題です。

http://military.china.com/top01/11053250/20120908/17418717.html


解放軍の無人機、小隊にまで支給される 戦力、本来の1個大隊を超える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「偵察兵が情報化偵察装備操作訓練を展開しているところ。」)

初秋の季節、魯東の某地に硝煙がたちこめている。済南軍区某装甲連隊と友軍部隊が偵察兵対抗演習を展開している。人々の印象の中では、偵察兵は皆真似のできない技を身につけ、影もなく現れては去り、厳重な包囲網に突入して「敵」情を探る。演習の現場において記者は、偵察兵が「多次元の戦場」で頻繁に剣をきらめかせる技能を目の当たりにする。

「偵察兵分隊出撃、『敵』目標に対し偵察監視を実施。」 この連隊の連隊長呉鵬飛が一声命令を下すと、4両の装甲偵察車が長く鋭い音を発して指定地域に向け疾走していく。

「我々は1個小隊の編成に過ぎないが、偵察能力と作戦機能は本来の1個大隊を超える。」 偵察小隊小隊長呉浩は記者に教える。彼らのこの「4車1組」の偵察分隊には無人偵察機、サーモグラフイー装置など先進的偵察設備があり、数十km以遠の目標に対し偵察監視を実施できる。

話している間に、偵察分隊は指定地域に到達する。記者は、4両の装甲偵察車が迅速に分散して姿を隠し、各種偵察設備を素早く始動させるのを見る。すなわち、車載位置決定システムが行進の軌跡を描き出し、方位座標を出す。昼間スコープ、サーモグラフィー装置「怒目」が見開き、『敵』陣をスキャンする。車載レーダーがゆっくりと起き、360度回転して目標を捜索する。情報処理コンピュータが高速で作動し、偵察情報を総合的に処理する。

一方この時、3号偵察員が遠隔操作無人機を空高く飛び立たせ、高空から戦場を俯瞰する。直ちにコンピュータのモニターに鮮明に戦場の状態のリアルタイムな画面が表示される。

呉小隊長は、無人偵察機が30分飛行して偵察する地面の幅と面積は、過去において1個偵察中隊が忙しく一昼夜偵察した地面の幅と面積の数倍で、しかもリアルタイムにビデオ情報を数十km離れた連隊指揮所に伝達できる、と説明する。

「2号高地左側『敵』戦車4両発見、3号高地付近に『敵』砲兵陣地あり‥‥」 しばらく記者は情報処理車上で、偵察員が呉小隊長に向け偵察情報を報告するのを聞く。呉小隊長は情報処理コンピュータを利用し、情報を総合的に分析処理し、目標の方位、高度などの偵察情報の目標明細を出し、迅速に指揮コントロールセンターに発送する。

ほどなく、1発の砲弾が勢い良く「敵」陣に落下する。偵察員の報告:最初の火力打撃による目標損傷率90%。


 後のページは画像とキャプションだけで、キャプションは2〜5ページ目までが「中国が装備する無人機」、6〜8ページ目までが「中国が研究中の無人機」です。ノルウェー軍の無人機も中国軍の無人機も、どう見てもラジコン飛行機に毛が生えた程度のものですが、それを持っているのといないのとでは大きな差が出るのではないかと思われます。自衛隊はこの方面どうなっているんでしょうか。予算さえあれば中国以上のものはすぐにでも装備できると思うんですが。

9月11日

 「ワリヤーグ」関連です。

http://military.china.com/cv/news/11079878/20120910/17419580.html


メディア:中国初の空母は遼寧号と命名されることになる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国初の空母訓練プラットフォームの資料画像」)

原題:我が国初の空母、省をもって命名することが確定

南都訊 記者彭美 北京発:南都の記者が権威あるルートから知り得たところによれば、我が国初の空母の名前はすでに確定しており、省をもって命名される。

「ワリヤーグ」号というのはこの空母のウクライナ時代の名前で、慣例に従えば中国はこれを改造後新たに命名することになる。去年7月に当局が、我が国が空母を持つと正式に宣言して以来、外界には空母の名前に関する各種の推測が存在し、少なからぬネット仲間は「施琅」(頑住吉注:清国時代の軍人の名。台湾を征服)号、「毛沢東」号、「北京」号などの名前が使用されることになると考えている。だが南都の記者は、空母が真に就役した後になってやっと当局は最終的に名前を公表するのだということを知っている。

「海軍艦艇命名条例」によれば、我が国海軍艦艇の命名の具体的規則は、巡洋艦は行政省(区)あるいはフレーズをもって命名され、駆逐艦、護衛艦は大、中の都市をもって命名され、駆潜艇は県をもって命名され、補給艦は湖をもって命名され、ドック上陸艦(頑住吉注: http://upload.wikimedia.org/wikipedia/zh/thumb/6/61/Type071ks.jpg/800px-Type071ks.jpg こんな感じの上陸艇、水陸両用戦車、ホバークラフトなどを搭載する上陸艦)、戦車上陸艦はいずれも山をもって命名され、掃海艇は州をもって命名され、歩兵上陸艦は川をもって命名される。訓練艦は人名をもって命名できる。このため、空母が人名をもって命名される可能性は低い。

海軍軍事学術研究所の研究員李傑は先日北京において、現在空母の名はすでに確定しており、省をもって命名される可能性が比較的高く、決して「北京」号ではない、と漏らした。

元海軍装備技術部部長鄭明も先日執筆した文章で、彼はかつて海軍首長に「黄海」号の名を用いるよう提案したが、ある同志が彼に、空母の命名にはすでに定まった案があるが、発表の時期に至っておらず、また海をもって命名するのではない、と教えたと明らかにしている。

記者が最近権威あるルートから知り得たところによれば、我が国初の空母の名前はすでに間違いなく確定しており、改造時にそれが所在した省をもって命名される。(頑住吉注:現在所在する遼寧省から「遼寧」号と命名される、ということです)


 まあはっきり言って名前がどうなろうとどうでもいいっちゃいいんですが、「遼寧」号というのは何とも面白みに欠けますな。もう1つ「ワリヤーグ」関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-09-10/207824_2235560.htm#pic


ネット仲間が旅客機上で中国のワリヤーグ空母を撮影 多角度で全体の外観を体験!

ネット仲間が旅客機に乗った時、うまいことにワリヤーグが港にいる写真を撮った。大連の周水子飛行場を旅客機が離陸する前、必ずワリヤーグ上空を経る必要がある(頑住吉注:こう読めるんですが離陸前に上空を通過っておかしいですね。着陸前の誤りでしょうか)。このため得難い俯瞰の角度の写真を撮ることができる。画像からは、ワリヤーグのこの時の着艦表示線が非常にクリアなものではなく、最もクリアな白色の線が着艦区の最後まで伸びていないことが見て取れる。その後これに対し改良が行われた。


 しばらく前の画像のようですが、今でも旅客機を選べば上空から見られるということでしょうか。

 ロシア戦闘機関連です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120910/17419669.html


ロシア軍、しばらく全てのミグ-29戦闘機を飛行停止にすると決定

【ロシア新社モスクワ9月6日電】モスクワ時間6日17時20分、1機のミグ-29戦闘機がチタ市郊外のデュオムナ飛行場で離陸時に墜落損壊し、飛行員ハジヤロフはその場で死亡した。軍は墜落の原因が調査究明されるまでは全てのミグ-29戦闘機を飛行停止にすると決定した。

難にあったハジヤロフ中佐はかつて2007年に発生した航空機事故で命をながらえていた。当時彼のミグ-29戦闘機の右エンジンが空中で突然出火し、彼は沈着に戦闘機を操縦してチタ市上空を離れ、緊急着陸に成功した。ハジヤロフはこのために勇敢勲章を獲得した。

ミグ-29はロシアの第4世代戦闘機である。現在ロシアと25か国のその他の国々の空軍に、全部で1600機余りが存在する。ロシアのミグ-29戦闘機は2008年に2回の墜落事故を起こし、2011年の飛行訓練中にも1回墜落事故を起こしたことがある。


 中国自身は使用していませんが、ミグ-29は北朝鮮、インドといった中国が高い関心を持つ国にも使用されているので比較的注目度が高いんでしょう。とにかく現在の戦闘機は無茶苦茶に高価で、パイロットの養成にも大変な費用と時間がかかるので墜落、パイロット死亡というのは大損害です。

9月12日

 中国の戦車関連です。

http://military.china.com/news/02/11078237/20120910/17420818.html


外国メディア:解放軍の99G戦車はすでに国産の1,500馬力エンジンを使用

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産の99改メインバトルタンク」)

グローバルネット総合報道:2012年08期(No.94)漢和安全保障業務評論によれば、北方工業社(NORINCO)の情報ソースは解放軍の最新型99改(99G)メインバトルタンクが中国で生産した1,500馬力ディーゼルエンジンを使用しており、このエンジンの安定性は良好であることをはっきり示している。

漢和は、解放軍の99戦車の基本型が使用する1,200馬力エンジンは間もなく輸出が準備され、この2つの1,200馬力および1,500馬力戦車エンジンはいずれも山西省の某ディーゼルエンジン工場で生産されているとする。

漢和はさらに、99改戦車の輸出に向けた審査、許可手続きは間もなく終わるとする。2012年には125mmの砲から発射される対装甲ミサイル(gun launvhed ATM)の最後の試験が完了することになる。このミサイルは射程が5.5kmである。99改戦車の総重量は55トンを超え、この戦車はさらに第2.5世代サーモグラフィー視察システムに換装されている。漢和は、フランスのTHALAS社の情報はこの会社が中国の成像技術の改良熟成を助けたとしている、とする。

パキスタン戦車工業界の情報によれば、パキスタンは「Al-Khalid」メインバトルタンクを改良中で、現在Al-Khalid-1とAl-Khalid-2のサンプル車各1両が生産済みで、後者は中国が生産する1,200馬力のディーゼルエンジンに換装されることになり、またこの前の方案はドイツが生産した1,500馬力エンジンに換装するというものだった。またAl-Khalid-2戦車はさらにドイツ、韓国が共同生産する自動変速機に換装されることになる。パキスタンは韓国の現代グループと合弁会社設立を準備しており、ドイツの技術に基づいて研究開発された全自動変速機を共同で生産すると言われる。これはAl-Khalid-2戦車の操縦性能を非常に大きく改善することになる。

2012年、パキスタンはヨルダン、バーレーンに向けAl-Khalid戦車をセールス中であることが知られており、さらにバングラディシュにおける1両のMBT-2000(Al-Khalid戦車の中国での名称)のテストを援助している。バングラディシュは中国の北方工業社と2010年に44両のMBT-2000戦車輸入契約に署名し、2013年に引き渡しが終わる。これらの戦車は依然ウクライナが生産した6TD-2ディーゼルエンジンを使用している。

漢和は、パキスタンの戦車工業専門家は6TD-2エンジンのパフォーマンスに対し不満であり、その抗高温、防砂塵性能は劣り、故障率が比較的高く、これはパキスタンがAl-Khalid-2戦車では中国製エンジンに換装を希望している主要な原因である、とする。Al-Khalid戦車はパキスタンの砂漠地帯における作戦環境では50度に達し、中国とパキスタンはパキスタンの砂漠地帯で中国製の1,200馬力エンジンのテスト中である。

漢和は、ウクライナ製の6TD-2エンジンの引き渡し作業にも問題があるようで、現在までに44両のMBT-2000戦車に必要なエンジンがまだ全て着荷していない、とする。ウクライナの6TD-2エンジンの工場は現在主に以下の2項目の輸出発注に頼っている。タイと署名したBM OPLOTメインバトルタンク用エンジンとバングラディシュのMBT-2000に必要なエンジン。


 この記事は「中国戦車は中東で通用するか」と内容が関連しています。あの記事には「ウクライナは地域性の国家として、明らかに砂漠のようなウクライナの国土には極めて少ない地理環境を十分考慮することができていない」という記述がありました。また、「あるいは中国の初期における独自研究の動力装置を装備した中国の新型メインバトルタンクは、あるいは短期的には砂漠環境の戦車の動力装置に対する過酷な要求に適応することが難しいかもしれない。これにかんがみれば、中国は中東諸国あるいはアメリカといった砂漠環境の中で戦車を大量使用した国の経験を参考にし、本国の新型メインバトルタンクの動力装置に対し、砂漠への適応性を高める方向性を持った技術的グレードアップを行う必要がある。」という記述もあり、今回の記事は前向きな内容に見えますが、中国のエンジンもパキスタンの砂漠地帯でテスト中であり、中国のエンジンもこの環境に適応できず、短期的には改良できないという可能性も充分あるわけです。また、パキスタンがドイツ製の1,500馬力エンジンを止めて中国製1,200馬力エンジンを選んだのはおそらく価格差に基づく妥協でしょうが、変速機に関してはあえて中国式ではなくドイツ式を韓国との合弁企業を設立してまで製造し、使用しようとするということは、その部分にも中国戦車の弱点があるのではないかという疑いが浮上します。

 話は別ですけど、フランスは本当にいろいろと中国の軍事技術の進歩を助けてくれますね。外交的に何とかできないもんなんでしょうか。

 韓国の新型地対空ミサイルに関する話題です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120911/17423409.html


韓国、2015年に自ら生産する新型「天弓」地対空ミサイル配備を予定

韓連社9月10日の報道によれば、韓国国内で研究開発された新型地対空ミサイル「天弓」は2013年には量産され、2015年から実戦配備が開始されることになる。

韓国軍の消息筋の人物は10日、「天弓」は2011年に研究開発に成功し、来年から量産開始できるように、今年中に契約を締結する、と漏らした。2015年には実戦配備が開始され、2018〜2019年に配備が完了すると見られる。防衛事業庁は11日に開かれる防衛事業促進委員会(防促委)に、「天弓」ミサイル計画を含む議案を提出する。

報道は、「天弓」ミサイルは韓国国防科学研究院が5年の研究開発を経て完成させた新型地対空ミサイルであり、飛行高度10〜15kmの敵機を打撃できる、とする。韓国が現在使用する対空ミサイル「雄鷹」と比べると「天弓」は有効に電子妨害に対抗でき、命中率もより高い。1基のレーダーを使うだけで同時に数個の目標を打撃でき、作戦準備時間が短く、かつ必要な操作人員もより少ない。

この前ある情報が、このミサイルの技術はロシアにルーツがあるとしたことが知られている。


 今度は何発くらい試射したんでしょうか。まあそれはともかく、韓国のミサイル技術がロシア由来というのはあり得ることなんでしょうか。アメリカへの過度の依存から脱却する試みとすれば、あるいは参考にする価値があるかもしれないとも思いますが。

 「オスプレイ」関連です。

http://military.china.com/news2/569/20120911/17422794.html


アメリカ軍のMV-22「オスプレイ」沖縄に配備 尾翼に漢字の「竜」が塗装される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「沖縄に配備されるアメリカ軍の『オスプレイ』の尾翼に塗装された日本語の漢字『竜』」 なお中国は簡体字を使うのでこの字自体は基本的に使われません)

【グローバルネット報道 記者 烏元春】日本の共同通信社9月10日の報道によれば、暫時アメリカ軍岩国基地(日本の山口県に位置)に留まっている新型輸送機MV-22「オスプレイ」の尾翼に先日、日本語の漢字「竜」が塗装された。アメリカ軍は普天間飛行場に「オスプレイ」を配備することを計画している。「竜」はこの飛行場が隷属するアメリカ軍部隊を示す。

報道は、「竜」は普天間飛行場で輸送中型ヘリを担当する「第265中型ヘリ中隊」の愛称「DRAGONS」に基づいている、とする。


 これはもう先日の新型ミニガン搭載よりもさらにずっとどうでもいい情報ですが、やはりこんなことまで報道されるのは中国がこの機に関心を持っている表れとも言えるでしょう。


http://tuku.military.china.com/military/html/2012-09-11/207902_2236746.htm

 より鮮明な「ワリヤーグ」の艦ナンバーです。縁取りかと思ったら実は影でしたね。説明文は「ワリヤーグ、いや遼寧号は〜」なんて書いてますが、本当に確定なんですかね。

http://www.jundao360.com/topic_5772590.html

 ロシアのヤク-130、スホーイ-30の生産ラインの画像です。

9月13日

 シリア内戦関係です。

http://military.china.com/zh_cn/important/11052771/20120912/17425672.html


ピックアップトラック戦車に匹敵! シリア内戦「第二次トヨタ戦争」となる

【グローバルネット総合報道】 「トヨタ戦争」はチャド、リビア両国間で1987年に発生した、チャド北部とチャド・リビア国境における武装衝突の最後の段階に対する史学界の呼称である。チャド軍がトヨタのトラックを利用してその機動敏捷性を増加させてリビア軍に対抗したことからこの名がついた。そして現在のシリア政府軍と自由シリア軍の間の戦争において、トヨタのピックアップトラックが再び主役となっている。

シリアの反対派はトヨタのピックアップトラックの荷台を改装して武器を装備し、政府軍に対抗するのに用い、政府軍に重大な損失を与えている。トヨタのピックアップトラックは政府軍の戦車やその他の大型兵器に対抗する「特殊兵器」になっており、その敏捷な機動性と数量の多さゆえに、政府軍に対抗策を皆無にさせている。シリアの戦争は第二次「トヨタ戦争」と称するに堪える。


 まあ日本車の優秀さを示すものとして喜んでいい‥‥んですかこれは。

 日本の防衛予算に対する中国の評価です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120911/17423903.html


日本の2013財務年度国防予算1.7%縮減 海上作戦能力を着実に増強

[安全保障業務ニュースウェブサイト2012年9月10日の報道による] 9月10日、日本の防衛省は2013年(2013年4月1日開始)の国防予算を提出し、4.57兆円(580億アメリカドル)を申請した。この数字は現在の国防予算に比べ1.7%縮減している。これは日本の国防予算に半世紀ぶりに出現した1年当たり最大の下げ幅であることを示し、ここ20年内で最低の国防予算でもあることを示す。

だが今回提出された予算申請はもう1つ別の信号を伝えてもいる。すなわち日本は自身の国防力を調整、更新中であり、もって中国がもたらす脅威に対応し、かつ自身の指揮、統制、通信、コンピュータ、情報、監視、偵察能力を極めて大きく向上させようとしている、ということだ。この他、日本の弾道ミサイル防御およびネットワーク防御能力も大幅に増強される。

2010年12月に公布された日本の現行の「5年中期国防項目」(頑住吉注:中期防衛力整備計画)が防衛省に割り当てている任務は、日本の海上航路と東南部の比較的遠い島嶼の防御能力の増強であり、このうち東南部の比較的遠い島嶼が指すのは、沖縄から数百km伸びた中国、台湾付近に至るまでのことある。これにかんがみれば、日本はその海上作戦能力、対潜作戦能力、監視(C4ISR)能力を着実に増強中である(頑住吉注:Command・Control・Communication・Computers・Interoperability・Surveillance・Reconnaissance)。このため、日本の防衛省はすでに2013財務年度の一部予算経費7,230億円をあらかじめ申請しており、この資金を利用して5,000トン級の対潜駆逐艦を建造することを計画している。この駆逐艦は全く新しい、日本によって自主的に研究開発された複合式ディーゼル・電池、ガスタービン推進システムを装備する。

日本の防衛省はさらに、100億円の国防予算を申請して4機のE-767空中早期警戒、コントロール機のグレードアップに用いる。また1,920億円を申請して690トンの掃海艇購入に用いる。この掃海艇は繊維強化プラスチックの艇体を持つ。25億円を申請して4両の水陸両用攻撃車(AAV)購入に用いる。

日本現地の軍事分析家が明らかにするところによれば、AAV購入申請は、最重要の新規に増えたプロジェクトとして審査が行われる。この分析家はさらに、日本の陸上自衛隊(GSDF)は日本が自主的に研究開発した水陸両用攻撃車がコストおよび能力方面の必要を満足させられないとの結論を出した後、4両のAAV-7系列水陸両用攻撃車購入を企図したことがあると明らかにする。

C4ISRと宇宙システムはさらに突出した位置に置かれる。日本の防衛省は1億円を申請してその先進的なFPS-5フェイズドアレイレーダーシステムをグレードアップする。こうしてこのレーダーは宇宙体制感知任務を執行できるようになる。この他、衛星に装備される弾道ミサイル早期警戒センサー研究開発のために申請される予算資金の他に、日本の防衛省はさらに無人機に装備される弾道ミサイル早期警戒システムのために30億円の経費を申請している。

数年続く努力の後、日本の防衛省は212億円を申請し、全く新しいサイバー防衛部隊の建設に用いる。この部隊の規模は大体100人前後で、これまで行っていた業務と結合して複合部隊を創建することになり、133億円を申請して防衛省の核心防衛情報基礎施設のサイバー防御能力増強に用いる。


 予算が「半世紀ぶりに出現した1年当たり最大の下げ幅であることを示し、ここ20年内で最低の国防予算でもあることを示す」とされ、そして内容として取り上げられているものは大部分が防衛色の極めて強い装備や組織なわけですが、これで「日本軍国主義打倒!」とか言われても困りますわな。

 中国の兵器輸出とロシアの関係に関してです。

http://military.china.com/news/02/11078237/20120911/17422871.html


ロシアメディア:パキスタン、40機の殲-10を発注 ロシアがエンジン供給を認めることが必要

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:殲-10戦闘機」)

【グローバルネット総合報道】 ロシア戦略・技術分析センター非公式ブログの9月10日の報道によれば、インドメディアは最近ロシアとパキスタンの軍事技術上の関係の展望を詳細に検討する資料の中で、ロシア・パキスタンの軍事技術上の関係強化はパキスタン陸軍参謀長ジヤニの近々のロシア訪問、およびロシア大統領プーチンの10月2日からのパキスタン訪問の期間の議事日程で重要な話題の1つとなる、と指摘している。

インドメディアが握った情報によれば、ロシアは安全保障領域におけるパキスタンとの協力拡大を準備している。ロシアはパキスタンに向け、ウラウデ航空製造工場が生産する12機のMi-171輸送ヘリ、および100セットの「熊蜂」歩兵ジェット式火炎放射器を供給する契約に署名すると見られる(頑住吉注:何じゃそらと思って検索しましたが、 http://www.youtube.com/watch?v=9WMWZ3NOtE4 http://militaryrussia.ru/blog/topic-432.html どう見てもロケットランチャーですね)。

ジヤニのロシア訪問期間にはさらに、次の努力がなされることになるとされている。

1.パキスタンが中国から購入する40機の殲-10(FC-20)戦闘爆撃機にAL-31FNターボジェットエンジンを供給することをクレムリンが認めること。

2.パキスタンがカムラに技術センターを建設することをロシアが助け、中国とパキスタンが共同研究開発したJF-17「梟竜」戦闘機に使用するロシア製RD-93エンジンの維持修繕能力を向上することを懇切に促すこと。

3.最近パキスタンがウクライナから購入した4機のイリューシン-78MP空中給油機の外部燃料タンクの維持修繕と、この4機の空中給油機自体のために技術的支持を提供することをロシアに請求すること。


 インドとパキスタンは仇敵ですがロシアは双方に武器を売り関係は良好、中国とインドは巨大な新興国同士というライバル関係、インドとの対抗上中国はパキスタンを援助、中国とロシアは友好国ですが中国が安く戦闘機を途上国に売ればロシア戦闘機の売れ行きに影響する、中国は戦闘機の高性能エンジンを作れないのでロシアがエンジンを売るのを断れば中国はお手上げ、でもエンジン販売も大きな利益になる、といろいろ複雑です。








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