コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその103

10月27日

 インド・中国・パキスタンの巡航ミサイル関連です。

http://military.china.com/critical3/27/20141022/18884137.html


見終わってやっと分かった:インドは巡航ミサイル領域において中国との隔たりがどれだけあるか

インドのプレス・トラストの報道によれば、インドは17日に初の国産遠距離巡航ミサイルをテストした。インドは当日機動式発射装置を使用して東部のオリッサ州チェンディプール地域において「Nirbhay」式巡航ミサイルを試射した。ある試射に参加した姓名を公開されたがらない高級当局者は、「レーダーと遠隔測定データの分析を通じ、試射の結果は確定でき、試射は完全に成功を獲得した。」と語る。一部の軍事専門家は「Nirbhay」ミサイルをアメリカの「トマホーク」式巡航ミサイルのインド版と見ている。インドのニューデリーテレビ局の言い方によれば、もし「Nirbhay」ミサイルが現役に投入されたら、インドは「敵の奥地」を打撃する能力を持つことになる。

インドが巡航ミサイルを研究開発する主要な目標は古い相手であるパキスタンで、これにより全方位の柔軟な通常および核打撃戦力を追求する。だがこの領域においてインドはすでにパキスタンに立ち後れている。技術の成熟度と装備の進度の上からは、インドとパキスタンの隔たりはまだごくはっきりしている。初めて試射に成功した喜悦は、決してインドが短時間内にこの新たな利器を持つことができることを意味せず、しかも計画の進度に照らせば、パキスタンの新たなバージョンの巡航ミサイルももうすぐ登場することになる。

パキスタンは2005年10月末には早くももう射程が700〜1,000kmのHatf-7型巡航ミサイルを成功裏に試射した。このミサイルはパキスタンが自ら研究開発を行った核能力を持つ巡航ミサイルで、すでに地上運輸、装備、発射能力を具備し、かつパキスタンを12カ国の巡航ミサイル技術を持つ国家グループに加わらせた。パキスタン軍は2007年にはもう射程がより長いBabur-2ミサイルを発表し、これはすでに2005年に同時並行で始動していた。

インドの戦略装備研究開発プロセスの加速およびアジアの戦略構造の変化と共に、パキスタンの軍事的優勢を全面的に制圧することを図るのと同時に、インドはずっと中国を追いかける目標に加え、中国との競争の中でより大きなバランス能力を探求している。この点はインドの弾道ミサイルおよび原潜の研究開発戦略の上にすでに充分に体現されている。だがこうした花は咲いても実は結ばない戦略的武器装備(頑住吉注:実際に使うことは事実上できないといった意味ですかね)に比べ、核・通常打撃能力を兼備した巡航ミサイルはすでに米軍によって何度もより実用的でより有効であると証明されている。

インドの「Nirbhay」式ミサイルは亜音速ミサイルで、射程は1,000kmであり、陸地、海洋、空中から発射できる。このミサイルはターボジェットエンジンを配備し、超低空飛行でレーダーの探知計測をかわすことができ、しかも目標付近で旋回し、チャンスを待って攻撃できる。もし成功裏にインドの通常潜水艦および原潜に搭載されれば、中国の海域まで機動して中国の沿海の高価値目標に対し戦略的打撃が実施できる。

だが巡航ミサイルの研究開発、装備領域において、インドと中国の隔たりは少なくとも20年ある。2003年の西側の軍事機構の研究レポートがはっきり示すところによれば、中国は1977年にコードネームx-600の巡航ミサイル開発プロジェクトを開始した。1985年に小型ターボファンエンジンが試験をパスし、初の巡航ミサイルが1992年に就役し、射程は600kmだった。この巡航ミサイルは紅鳥-1(hn-1)と命名された。

1992年のエンジン改良成功後、紅鳥-2が就役を開始し、射程は1,500〜2,000kmに達し、1995年に軍に装備された。さらに一歩の改良によって、より先進的な紅鳥-3は射程が2,500kmまで延長され、1998年に部隊装備が開始された。最新の紅鳥2000型末端段階超音速ステルス巡航ミサイルはまさに研究開発中で、射程は4,000kmに延長されるとされている。紅鳥ミサイルには艦載、水中、空中発射という多種の方式がある。中国の新型の093攻撃潜水艦は長射程潜水艦対地巡航ミサイルを配備することになり、発射ポッドの中に装備されて533mm魚雷発射管によって発射される。

当局が明らかにしていない紅鳥系列巡航ミサイルに比べ、中国の長剣10(東海10)ミサイルなどの公開された報道も同様にインドのNirbhay級巡航ミサイルを見劣りさせる。2009年10月1日、中国の対地攻撃型「長剣」-10ミサイルが国慶節の閲兵式で初めて公開され明るみに出た。2013年4月16日、中国政府は「中国武装力量の多様化された運用」白書を発表し、初めて第二砲兵部隊ミサイル武器装備の機種名を発表した。東風系列弾道ミサイルと長剣巡航ミサイルである。

2014年5月12日、アメリカの「国家利益」誌は中国の第2世代長剣10ミサイルがすでにGPS/慣性制御誘導ナビゲーションシステムを配備していると報道したが、地形輪郭図を利用して中段制御誘導を完成させ、さらにデジタル情景マッチングセンサーを利用して10mの打撃精度を実現できる可能性もある。中国の北斗衛星ナビゲーションシステムの基礎ネットワーク組成がすでに完成し、全アジア太平洋地域をカバーでき、このことは中国版トマホークである長剣10巡航ミサイルのアジア太平洋地域の戦闘区域での応用時、アメリカのGPSに対する依存から完全に離脱させることになる。

インドのNirbhay級巡航ミサイルの試射成功はインド軍事工業にとって非常に大きな成功であり鼓舞であると言えるが、まだ実戦能力を形成していないのにもう急いで威嚇能力を宣伝するのはちょっと時期尚早である。中国がインドに20年先んじて巡航ミサイルを研究開発、装備しているのと同時に、さらに積極的に対巡航ミサイルの技術と戦法を研究しているからなおさらである。この種の矛もありまた盾もある戦略装備思想こそ、インドが短時間では努力しても追いつけないものなのである。


 こうした中国のミサイルは実戦に使われたことがないので言うほどの性能を本当に持っているのかは外部からは分からないわけですが、全体的にインドよりずっと先を行っているのは間違いないでしょう。

10月28日

 ロシア関連で、見れば分かりますけど元々は2つの別の記事です。

http://military.china.com/news2/569/20141026/18896450.html


ロシア軍、2030年以後超大排水量の空母を装備 プーチン、アメリカに警告

新華社モスクワ10月25日電(記者 胡暁光) ロシア海軍の武器装備担当の副総司令ブースクは25日、1隻の新たな空母が2030年以後ロシア海軍に装備されることになる、と語った。

ブースクは当日「モスクワエコー」テレビ局のインタビューを受けた時、建造が計画される空母は現有の空母とは異なり、超越的に大きな排水量を持つ、と語った。この新たな空母が海軍に装備されるのは「2030年より早くはならず」、その建造はすでに計画が整い、期日通り完成されることになるという。

彼は、新たな空母の主要な武器には有人操縦機もあれば無人機もあり、さらに空中、水上、水中、宇宙で作業ができるロボットシステムを装備する必要がある、と語った。

ブースクは同時に、ロシアには空母の数の上でアメリカ海軍を超える計画はない、とした。

ロシア国防省は少し前、新たな空母の建造問題は5年後にやっと決定できる、と語っていた。ロシアの2020年までの武器装備計画の中に空母の建造計画はない。

現在、ロシアに1隻しかない空母は北方艦隊の旗艦である「クズネツォフ海軍上将」号である。この艦は1985年に進水し、1991年に正式に就役し、現在すでに老化に向かっている。2020年までに、ロシアはこの空母の搭載機数、防空システム、レーダー電子設備などに対する改造を行い、これを継続して就役させる計画である。

新華社モスクワ10月24日電(記者 胡暁光) ロシア大統領プーチンは24日ソチで開催されたバルダイクラブ年次会議でコメントを発表し、ロシアはスーパー大国の役割を追求せず、帝国の再建を願わない、と語った。

ロシアのテレビ局の報道によればプーチンは次のように語った。ロシアには集団を建立し、帝国を再建し、隣国の主権に損害を与える計画はない。ロシアは世界において特殊で例外的な地位を要求することはない。ロシアは他国の利益を尊重し、自らの利益が考慮され、自らの立場が尊重されることも希望し、ロシアは自らの利益が無視されることを許すことはできない。ロシアの立場は、世界に利益と関係のバランスの体系を構築することの推進が必須であるというものだ。

プーチンは、ロシアがアジアのパートナーとの協力を強化することは、ロシアが身を転じてヨーロッパから離れることを意味しない、と語る。ロシアがアジア太平洋地域で実行する積極政策は制裁の圧力の下で開始されたのではなく、実務的態度から出たもので、何故なら東方が世界の政治および経済の中でどんどん重要な地位を占めているからである。

プーチンは次のように批判して語った。アメリカが至る所で行う干渉は平和、安寧、福祉をもたらさず、逆の結果をもたらしている。アメリカは自らは冷戦の勝利者であると言明し、自らの利益に照らして世界を区分し直し、結果として国際関係の中で非常に多くの過ちを犯した。ロシアは1回に止まらず警告しているが、一方的な軍事行動をとり、主権国家の内政に干渉し、過激分子や急進分子(頑住吉注:対立する国の中の民主派や独立派などのことでしょう)とやたらに結託することには危険性がある。彼は国際的な主要国が外部で「合法的に、必要があって」国家の内政に干渉することにつき明確な条件を制定し、一方的な行動の限界を明確にするようアピールした。

プーチンはコメントの中で西側諸国が自らの目標実現のために継続的選択的にイスラム過激分子を支持し、1回また1回と同様の過ちを犯していることを厳しく批判した。彼は、当初彼らはアフガニスタンでイスラム過激運動がソ連と闘争するのを支持し、結果として「タリバン」や「アルカイダ」組織を生み出した、と語る。西側は国際テロ分子がロシアや中央アジア地域の国に進入することに対し見て見ぬ振りをし、アメリカは「9.11」テロ攻撃を経た後でやっとテロリズムが共通の脅威であると理解したに過ぎない。

プーチンは、西側が中東でテロリズムを打撃するのは自らの誤った政策の結果と闘争し、自らが作り出したリスクを消し去っているのであり、かつまさにこのために非常に大きな代価を支払いつつある、と考える。彼はさらに、現在の過激主義集団の資金のソースは単に伝統的な麻薬販売だけではなく、さらにはその支配する地域の石油販売に頼っており、「その石油を買うことはテロ分子を資金援助することに他ならないのだ。」と語る。

プーチンは、世界は深刻な変革の時期に入っており、高度に自重し、軽率な措置をとることを避ける必要がある、と語る。より安定した世界体系の建立は長期的で非常に苦しい作業であり、「我々の共通の責任は新たな発展段階においてこの根本的な任務を解決することだ。」

バルダイクラブは2004年9月に成立した。今回の年次会議は10月22日から24日にロシア南部の都市ソチで行われ、中国、シンガポール、日本、イスラエル、トルコ、イランなどの国から来た108名の専門家が期間3日の討論に参加した。


 「ロシアには空母の数の上でアメリカ海軍を超える計画はない」のは当たり前ですが、アメリカは財政上の問題から今後空母を削減せざるを得なくなるかもしれず、あるいは中国とロシアの空母を合せるとアメリカと数の上では大差ない、という時代がやがて来るかもしれません。プーチンの発言ですが、私にはかなり理があるように感じられます。もちろんテロリストから石油を買うな、は暗にロシアから買えと言っているわけで、西側同様自分の都合のいい理屈を言っているだけでもあるわけですが。

10月29日

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-10-27/227118_2559139.htm

 中国の1万トン級海警船らしきものの最新の画像で、機格納庫がすでにでき、中国最大のヘリも収容できる、とされています。

 中国陸軍関連です。

http://military.china.com/news/568/20141026/18896410.html


軍医集団、手榴弾を研究 将兵が打撃に遭ったのに応急手当のすべがないことを避ける

「異なる手榴弾の傷をもたらす原理は同じではなく、攻撃型手榴弾は一般に金属の弾片を生じさせず、主に衝撃波を利用して人を傷つける。防御型の爆発は金属の弾片を生じさせ、破片の人体への衝突が直接殺傷をもたらす‥‥」 10月中旬、記者は第16集団軍某師団病院の戦傷応急手当教室で、院長の蒋天驕が手榴弾、砲弾の模型を持って詳細に皆のために性能や構造、傷をもたらす原理および応急手当の要点を説き聞かせ、軍医たちに応急手当の技能を熟知させるのを見た。

この師団が組織したある医療勤務保障演習で、前線の将兵が「敵」の打撃に遭い、「死傷」が非常に重大になった。医療分隊が前線陣地に駆けつけたが、弾薬の知識と傷をもたらすメカニズムに関する認識が欠乏していることにより、携帯する器財、薬品が爆発による傷と衝突による傷にしか対応できず、口や耳から出血した爆震傷の「負傷者」に直面しても応急手当のすべがないことが分かった。

弾薬を研究し、殺傷メカニズムを熟知せずして、戦時にどうして有効に負傷者を救えるだろうか? この師団は弾薬の識別を医務人員の専業審査内容に含め、戦傷、傷の種類の大綱を結合させて「複合傷応急手当ハンドブック」を編纂、印刷し、軍医が広範に戦傷救護知識に目を通すのを助けている。彼らはさらに指揮員を招聘して授業をさせ、現代の戦争の作戦プロセス、兵力運用、医療勤務の需要を説き聞かせ、軍医の戦場における応急手当能力を高めている。

少し前、この師団は医療勤務保障演習を組織し、20名余りの軍医は多種の戦傷応急手当試験課題に直面して対応が自由自在だった。現在、全師団の大部分の軍医がよく見られる弾薬の戦術技術性能と殺傷メカニズムを熟知し、弾薬の識別、高度で新しい武器などの軍事知識は軍医の審査で試験が必須の内容となっている。 (頑住吉注:以下国共内戦時代の話が続いていますが省略します。)


 なるほどと思いますが自衛隊ではこの方面どうなってるんですかね。

 遼寧艦関連です。

http://military.china.com/news/568/20141027/18897628.html


遼寧艦、もうすぐ完全装備作戦能力を形成 艦載機、なお全数に満たず

人民ネット北京10月27日電(邱越) 中国初の空母遼寧艦は期間半年のメンテナンスを終えて青島母港に戻り、中央テレビは先日遼寧艦艦隊が航海に出る最新の映像を明らかにし、空母は少なくとも8隻の水上艦艇および潜水艦と海上を艦隊を組んで航行していた。軍事専門家の尹卓は中央テレビのインタビューを受けた時、遼寧艦はすでに本艦の訓練と戦隊の配置を完成させ、艦隊訓練に入り始めた、とした。

李莉(頑住吉注:女性の軍事専門家)の説明によれば、遼寧艦は就役して2年以来多くの飛躍を実現した。まず、2年近くの高密度の試験のおかげで遼寧艦の艦載機殲ー15はすでに量産されている(頑住吉注:試験で問題ないことが確認されたので量産に入れたということですかね)。次に、全編成の遼寧艦艦載機中隊が成立した。

尹卓は、遼寧艦の現在の主要な任務はまだ試験と訓練であると考える。艦載機の数が不足しているため、遼寧艦自身はまだ完備された作戦艦艇になっておらず、一方多数の水上艦艇の出現は実は艦隊訓練を行っているのであって、艦隊の中には防空駆逐艦、護衛艦、原潜などがある。今後の空母艦隊は大体このようになる。

尹卓はさらに、遼寧艦が艦隊訓練を開始したことは、その艦隊の戦闘位置の配置がすでに完成していることを説明し、同時に遼寧艦本艦の訓練もすでに完成していることを説明している、とする。艦載機の数はまだ満数になっていないが、艦載機はすでに最大重量発進、最大重量着艦、応急着艦、および複雑な気象条件での飛行などの課目の訓練を行っており、艦載機の訓練も比較的高い程度に到達していることを説明している。また最初に審査をパスした艦載機飛行員はすでに全部隊内に散って教員として飛行を待っており、もうすぐ遼寧艦は完全装備の作戦能力を形成できる。

遼寧艦は今年4月にドック入りして期間5カ月の大修理を行い、これまで遼寧艦はすでに3回の大きな改造を行っている。李莉は、遼寧艦は試験艦であり、その担う任務は試験で、未来の空母技術および各種装備は皆遼寧艦を用いて試験できる、と考える。「遼寧艦自体は1つの舗装用の石に他ならず、それが不断に試験、改修、改良されるにつれ、未来の我々の真の意味での空母のために道路が舗装されることになるのだ。」


 殲ー15が揃わないのはエンジンが足りないせいですかね。

10月30日

 中国のちょっと変わった航空関連の話題です。

http://military.china.com/news/568/20141023/18886965.html


無人機の「黒飛」、あるいはテロ攻撃をもたらすか 中国は厳しく打撃すべき

メディアの報道によれば、北京の某航空科学技術会社の従業員が過失により危険な方法で公共の安全に危害を与えた罪に関わった嫌疑を持たれている事件で近く起訴される。この事件は「黒飛」(すなわち許可を経ずに勝手に飛行すること)(頑住吉注:「闇飛行」といったところですか)する無人機が不法な観測を行ったことが原因で、民間航空の旅客機にこれを避けさせ、遅延させる結果をもたらし、後に軍のヘリによって強制着陸させられた、というものである。これに対し、ある中国の軍事専門家は、この種の「航空機模型クラスの無人機」の発見とインターセプトは世界的にも難題であり、中国空軍が成功裏にこの種の目標を処理したことは、空軍の戦備レベルおよび訓練レベルがいずれも非常に高いことを体現している、と考える。

航空機模型クラスの無人機を発見する難度は非常に高い

報道によれば、事件で地図作製に用いられた無人機は航空機模型から改造されてできたもので、全幅2.6m、全長2.3m、全高0.6mである。民間航空部門の事情を知る人物は、この機の飛行高度は約700mで、速度は時速100kmを超える、とする。

ある姓名を明らかにされたがらない中国の航空専門家は22日「グローバル時報」に向け、この種の航空機模型クラスの無人機の主要な特性はレーダー特性が小さく、飛行高度が低く、飛行速度が遅いことで、典型的な「低小遅」目標である、と説明した。この種の目標の処置はまず発見が難しいという問題に直面する。この種の無人機の外形寸法はいずれも非常に小さく、加えて主にプラスチック、グラスファイバー、カーボンファイバーなど非金属材料による製造が採用されており、レーダー乱反射面積(RCS)が非常に小さく、レーダー反射信号は絶えず変動する。この種のRCSが小さい目標は当然レーダー探知計測距離と追跡の安定性を低下させ、さらにはレーダースクリーン上で大型の鳥によって反射されて戻ってきた電波のようであるがゆえにレーダー操作員に見落とされる可能性がある。また、この種の飛行機の飛行高度は低く、いくつかの地上レーダーにとって容易に地球の曲面率や地物の雑電波の影響を受け、たとえ強大な出力があっても遠距離で発見するのは非常に難しい。この種の小型無人機の速度は非常に遅く、このことも有効な早期警戒に難の上に難を加えさせる。いくつかの低空の小さな目標を有効に探知計測できるレーダー、例えば気球搭載レーダー、早期警戒機、戦闘機のレーダーは、探知計測距離が長く、プラットフォームの高度が高く、低空目標に対して地球の曲面率の影響をほとんど受けない。しかもドップラー技術を採用し、下を見る能力を持ち、目標の飛行高度の影響をほとんど受けず、低空の小さな目標を探知計測する問題は大きくないはずである。だがこうしたレーダーは都市上空では自動車、汽車が反射して戻ってきた電波によって多すぎる誤報がもたらされるのを防止するため、レーダーには往々にして速度上の閾値が設けられ、この速度以下の目標は濾して除かれる。このような小型無人機は巡航速度が時速100km前後しかないため、基本的に自動車と速度上大差ない。速度が非常に遅い小型低空目標は、すぐレーダーによって濾して除かれてしまう可能性が高いのである。

今年3、4月に多くの小型無人機が、「ピースアイ」早期警戒機を持ち、下には密集したレーダーを配備している韓国の首都の防空圏を突破し、ソウル付近で墜落損壊して遅れず発見されることがなかったことは、この種の目標の探知計測の難度を充分に説明している。この専門家は、今回中国軍がこの無人機を有効に処置したことは、中国軍のレーダーシステムが充分先進的で、軍人にも訓練による質があることを説明している、と考える。

何故ヘリを用いてインターセプトしたのか

小型無人機は発見が難しいだけでなく、ひとたび都市区域に進入してしまうとさらに処置が難しい。1つの選択として、脅威が大な目標に対しては直接対空ミサイルを利用して撃墜することができる。だが2つの条件の制限も受ける。1つは地球の曲面率および都市内の高く大きい建築物の影響を受け、超低空飛行する目標に対する射程は非常に短くなるが、対空ミサイルは通常都市区の外に配備されており、このようだと届かないという可能性がある。たとえ攻撃できても、撃墜された無人機およびミサイルの戦闘部自体の都市区の施設に対する二次被害を考慮することが必須である。命中弾を受けた無人機がもたらす二次被害は、この無人機自体の危害に比べてさえさらに大きいだろう。このため、特別の緊急状況でない限り、軽易に撃墜することはないだろう。

最もよく見られる方式は飛行機が発進して近距離の随伴飛行、調査確認、状況を見て処置を行うことである。だが航空機模型というこの種の速度の遅い目標に対して、速度が非常に速い戦闘機は役に立たないと言える。現在大多数の第3世代戦闘機の最低コントロール可能速度は時速200km前後で、この種の無人機の最大速度を超える可能性がある。しかも戦闘機は最小速度で飛行コントロールするのが比較的難しく、さらには失速の危険がある。専門家は、今回中国軍が2機のヘリを発進させて派遣し、2機の戦闘機に地上で命令を待たせた処置方式は非常に当を得ていた、と考える。一般的に言って、武装ヘリの最大速度は時速200kmを超え、空中で自由にホバリングでき、しかも小型武器を搭載し、例えば機関銃、機関砲で、この種の航空機模型クラスの無人機の処置はお手のものである。もし無人機の速度が加速すれば迅速に戦闘機の発進によって処置できる。このことから見て、軍がヘリを派遣して今回の事件を処置したのはプロフェッショナルで、結果もこの点を証明している。

「黒飛」問題の深刻性を暴露

ある専門家は、別の角度から見ると、これは無人機の地対空「黒飛」事件である、と指摘する。この種の「黒飛」事件は空軍の正常な戦備当番秩序を妨害し、防空に対する圧力の増大をもたらす。軍の出版物が明らかにするところによれば、ここ何年か、「黒飛」現象は非常に普遍的で、軍はひとたび低空に不明の状況が出現すると、要求通り一切の力量を動員して調査解明を行うことが必須で、費用、マンパワー、マテリアルパワーの消耗が非常に大きく、重要目標の安全、防衛にも難度を増す。

説明によれば、低空飛行する航空機の種類は非常に多く、性能の差異は大きく、いくつかの簡易航空機、例えばパラグライダー、熱気球などは自主ナビゲーションおよび通信能力がいずれも非常に弱く、しかも操作コントロールの正確度が高くなく、容易に予定の航行ラインや空域をそれる状況が出現する。ひとたび重要な政治、経済、軍事目標上空に進入し、処置が間に合わなかったら、重要目標の安全に危害を及ぼす可能性があり、甚だしきに至っては深刻な政治的影響をもたらす。近年来、不法分子が低空航空機を利用して反動宣伝や破壊活動を行うことを企図したことも発覚した。低空航空機は製造コストが低廉で、操作が簡単で、手に入れるルートは多い。このようだと空中のテロ・破壊分子の違法活動従事に乗じるチャンスを増やす。この意味から言って、「黒飛」は厳しく打撃するべきである。

だが、現在の飛行審査は相対的に煩瑣で、審査を通過する難度が比較的高く、一部の地域に「黒飛」が氾濫する結果をもたらしていると考える民間人もいる。このことは低空空域改革に対し切迫した要求をも提出している。(張亦馳 劉揚)


 確かに中国では今後民間用無人機がどんどん増えて問題が大きくなると考えられますし、無人機を使用したテロもあり得ないことではないでしょう。

10月31日

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-10-30/227204_2561185.htm

 殲ー31の珠海航空展準備のための試験飛行の画像集です。まだごく少数しかない試作機なのでただ飛んでみせるだけだろうと思っていたんですが、極端な機動を行い、「F-22に酷似」とされてます。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-10-30/227205_2561232.htm

 武直ー10の女性飛行員たちの画像集で、最後の方にコックピットのディテールが分かる画像もあります。

 中国としては異色の記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20141027/18898214.html


専門家:日本が軍国主義の道を行っているというのは誤判 行って全てはっきりした

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「あろうことか日本の一部の政治家や政治勢力はどんどん日本の歴史的責任の問題はすでに解決したと考える傾向になり、これは実質的に日本の対外侵略の否認、甚だしきに至っては日本の対外的戦争の美化である。」)

日本を認識する方法論の悪習から脱せよ

王占陽

日本を認識するという方面では、長期的に多種の方法論の悪習が存在しており、このことは「日本が改めて軍国主義国家になる可能性がある」といった種の誤判を形成する深層における原因をもたらしている。このため、こういった方法論の悪習から脱することも非常に重要となる。

1つには事実に即して真実を求める態度で日本を見る必要があり、最も良いのは現場で日本を見られることである。事実に即して真実を求めるのは一切の方法論の中で最も根本的な方法論である。だが事実に即して真実を求めるというのは、言うのは簡単でも行うのは難しい。例えば、事実に直面して回避、覆い隠し、歪曲の問題があるか否か? 流行の視点と異なる事実を発見して、勇気を持って正視し研究し、勇気を持って間違った視点を正すか否か‥‥この種の方法論方面の反省と修正は我々が真実の日本を正確に認識する助けになる。

事実に即して真実を求めることを行うのには、もう1点非常に重要なことがあり、それは直接の経験の重視である。身を日本に置く中国人、華人は普遍的に、日本が改めて軍国主義の古い道を行くことはあり得ないと考えており、筆者もかつて日本で学者を訪問したことがあるので、これに対し深い同感がある。

2つ目に、そのマイナス面の要素だけではなく、全面的に日本を見るべきである。事実に即して真実を求めるという原則は全面性の原則を包括する。我々が日本を認識する時、非常に重要な1点は、ひたすらそのマイナス面の要素だけを見てはならないということであり、それをすれば問題の深刻性を誇大化するだろう。事実として、日本社会や国際関係の中には、同時に日本に平和の道を行くことを堅持させる強く有力なプラス面の要素もある。しかもこの種のプラス面の要素こそ真の主導的要素なのである。

3つ目に、少数の人の言動を根拠に判断するのではなく、歴史の発展に基づいて形成された基本構造の下に判断すべきである。一般的に言って、歴史は多人数によって決定される可能性もあり、少数の人によって決定される可能性もある。だが歴史が少数の人によって決定される時は、きっと某種の基本的歴史構造が形成されている。このため、ある国の基本的な趨勢を判断するには、まずその時点の基本的な歴史構造を見る必要がある。第二次大戦後、日本が行く方向を決定する全ての基本条件に根本的な変化が発生した。時今日に至り、平和主義、民主法治、経済の需要、財政難、米軍の駐留、中国の勃興などの基本的要素は全て日本が軍国主義という古い道を改めて行くことを不可能にさせている。こうした基本的要素およびそれが構成する基本的な歴史構造を基礎に、たとえ少数の人が軍国主義を行いたがっても、時代遅れの幻想でしか有り得ない。彼らが深刻な局面をもたらす可能性もあるが、つきつめればこの大きな時代を転覆させる力はなく、歴史の歯車を逆転させる力はないのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本当局から来る『謝罪」の声はどんどん弱まり、逆に『拝鬼』の風はどんどん盛んになっている」 ちなみに「拝鬼」とはここでは靖国参拝を指し、中国語の「鬼」は死者、霊などの意味で日本語とは意味が異なります。)

4つ目に、単純に、孤立してその外交や国防を認識するのではなく、主に日本の内政からその外交と国防を認識すべきである。単純に外交、軍事の角度から日本を見ることには、非常に大きな専業の極限性あるいは職業の極限性があり(頑住吉注:ここではプロフェッショナルさが足りない、つまり素人考え、といった意味だと思います)、ごく容易に認識の悪習に入り込む。内政が外交と国防を決定しているのである。日本が改めて軍国主義国家になることがあり得ないというのは、その内政によって決定されるからである。この種の決定的要素の支配下で、もしその外交や国防に不良な傾向が出現しても、それは内政の要素の有力な制約を受け、かつ正されるだろう。

5つ目にその政局の変動の観察にのみ重点を置くのではなく、日本の内政により全面的な認識を与えるべきである。日本が民主制度を実行して後、その政治、外交、国防はすでに主にその現代経済、現代の中産階級社会および現代思想文化によって決定され、制約されており、これに比べ独立性は決して強くない。特に、この種の決定の要素は主に平和主義であり、これこそが日本を理性ある状態の下で平和の道しか行けなくさせる。

6つ目は地にいて乱を忘れずは必要だが、杞憂も避ける必要があるということである。平和と発展は現代の世界の2大テーマであるが、この2大テーマは今に至るもうまく解決されていない。平和の問題がまだ解決する前、戦争の危機は終始存在しており、地にいて乱を忘れずと国防近代化も終始必要であり、これには疑いの余地はない。だが他方面では、もし地にいて乱を忘れずが杞憂の程度まで達したら、必要な防備から必要もない空騒ぎに変わり、結果的に決策のミスをもたらすこともあるだろう。

国際情勢を正確に認識するには、理性の支配下では中国本土が侵入を受けることはないということ、人類の文明の発展の全ての趨勢がどんどん平和に向かっていることを見ればいいだけで、これこそ事実に即して真実を求めることであり、自信の表れなのである。この認知と自信があってこそ過度な反応が避けられ、特に経済建設を中心とした基本路線からの逸脱が避けられ、したがってより正確に、穏健、妥当に内政、外交、国防の諸事務がうまく処理できるのである。(筆者は中央社会主義学院教授)

(頑住吉注:3ページ目)右翼、保守的色彩が濃厚な安倍政権が勢いを得られるのは、日本社会の右傾化の趨勢と密接不可分である。

(頑住吉注:4ページ目)日本におけるこのような政治および社会的ムードの下に、歴史問題に対する深い反省を欠き、右翼勢力に対する有効な牽制を欠き、日本の外交と安全保障戦略の行く方向は必ずや隣国の憂慮を引き起こす。

(頑住吉注:5ページ目)東アジアおよび世界にとって、日本の現在の戦略と政策の傾向は極力戦後政治体制から離脱し、戦後の国際秩序に挑戦するものと言える。

(頑住吉注:6〜8ページ目)集団的危機感が日本を右傾化させる。中国には最悪の想定を行うことが必要である。


 日本に実際に来て見れば軍国主義化なんてしてないのはすぐ実感できるはずなんですけど、日本に来る中国人は全体からすればごくわずかで、まさに筆者が言う「少数の人の言動を根拠に判断する」にあたる軍服を着て靖国参拝する極端に珍しい人々の画像ばかりがここで強調されるように中国では「日本軍国主義化」が宣伝されており、異論を唱える人はこの記事のキャプションの内容のような批判を受けるわけですね。

11月1日

 中国国産空母関連です。

http://military.china.com/news/568/20141028/18902624.html


専門家:中国の空母建造はアメリカのフォード級を参考にすることができる 電磁カタパルトの難度は高い

「この船は我々が見たことのあるいかなる艦艇とも違う。もしあなたが未来的感覚を捜し当てたいならば、『フォード』号の上に立つ必要がある。」 23年の職歴を持ち、かつて「トルーマン」号空母上で就役したアメリカ海軍総顧問ガーランド将軍はかつてこのようにアメリカの次世代スーパー空母「フォード」号を評価した。この価値130億アメリカドルの未来空母は一体どういった改装を行ったのか? アメリカの「海軍時報」は26日詳細に解読した。中国海軍専門家は、「フォード」号の設計思想と具体的な技術運用は非常に先進的で、中国の未来の空母にとって極めて参考にする意義を持つが、非常に多くの先進技術は決して短時間内に学習して手に入るものではなく、食事は1口1口食べる必要があるのだ」と考える。

飛行甲板を計画し直す

空母の最も重要な作戦指標の1つは搭載機の数である。「海軍時報」は図表によって、「フォード」号空母の飛行甲板の面積が「ニミッツ」級に比べまるまる8,000平方フィート増加していることをはっきり示しており、これは艦橋の位置を後方に移動し、かつ「ダイエット」した成果である。この増加したスペースだけで、もう8機のF/A-18E/F「スーパーホーネット」戦闘機を収容でき、軽々と「フォード」号の最大搭載機数に75を超えさせている。

空母艦載機の出動頻度も戦闘力の重要な体現であり、しかもこの指標は飛行甲板の機能区域の科学的区分と密接不可分である。事実としてロシアの空母は飛行甲板の区分が不合理であるがゆえに、艦載機の空母上での同時発着が影響を受けている(頑住吉注:当然「遼寧艦」も、ということですね)。アメリカの「ニミッツ」級空母の飛行甲板も実践の中で何度も改修を経てやっと現在の状態に変わったのである。「海軍時報」は、「フォード」号はこの方面で再度革命的な区分けを行った、とする。すなわち、3台のより大きなリフトの位置が飛行甲板の機能区と完璧にマッチし、右舷の2台のリフトは全てカタパルト後方にレイアウトされ、艦橋前の広々とした区域が残され、戦闘機の機動と給油・弾薬搭載作業に便利である。報道は、「フォード」号のリフトの数は1台減少しているが、合理的なレイアウトは戦闘機の発着効率を25%高めているとする。また、伝統的な「爆弾農場」(つまり飛行期間に爆弾やミサイルを置いておく区域)は飛行甲板上から移動して場所を開けている。弾薬は艦首から艦尾までの甲板下第2層船室内に貯蔵され、輸送がより素早く安全である。

「フォード」級はさらに最も先進的な電磁カタパルトシステムを使用して蒸気カタパルトに取って代わらせている。艦員にとって、この技術がもたらすメリットは非常に大きい。電磁カタパルトシステムが放出する熱エネルギーと騒音はいずれも蒸気カタパルトに比べずっと少なく、発射できる飛行機の重量の範囲もより大きい。こうした総合的措置を取った後、「フォード」号空母は12時間の飛行時間内に飛行機をのべ160機正常に出動させることができ、これに比べると「ニミッツ」級はのべ120機でしかない。

自動化は空母1隻あたり1,500人を減少させる

「フォード」号空母の内部設計も同様にユーザーフレンドリーになっている。報道は、「フォード」号空母はより小さい居住スペースを採用し、「ニミッツ」級空母は180人の居住スペースだが、「フォード」号では40人あるいはさらに小さいスペースに取って代わられ、もって騒音と相互の干渉を減少させている」とする。報道は、こうした小型船室はより静かで、艦員が自らの船室に到達するのに越える必要のある空間がより少ない、とする。それぞれの居住船室には全て総合スペースが1つあり、これにはシャワー、トイレ、水槽が含まれる。また、「フォード」号は設計当初から体育館をわざわざ建設した初の空母である。この艦は3つの体育館を持ち、最新で最も良い設備を持ち、例えば特定の筋肉群を鍛錬するのに用いる重量挙げ設備、自転車、ウォーキングマシン、さらにサンドバックがあってボクシングの練習、縄跳びなどができる。

艦載設備の自動化、スマート化、小型化の趨勢は、この機能がより複雑な空母の運用に必要な人数を顕著に減少させている。報道は、メンバーの作業負担を大幅に減少させることができるシステムの採用により、この空母は最多で2,600名の艦員しか必要とせずもう正常に運用でき、「ニミッツ」級に比べ600人減っている、とする。加えて艦載航空隊の飛行員と保障人員があり、全艦の総人数は4,539人で、「ニミッツ」級に比べ1,500人少なくなっている。

中国がこれを参考にする場合力相応に行う必要がある

ある中国の専門家は、「フォード」号空母の設計思想および具体的技術運用は疑いなく先進的で、現在の大甲板空母の発展方向を代表しており、中国は国産空母の設計、建造の時その一部の理念や技術を参考にできる、と考える。例えば艦橋が「ニミッツ」級空母に比べ艦尾方向に20〜30m移動しており、これは艦載機を管理する人員が作業中に、艦橋が中央部に位置すると容易に交通渋滞がもたらされることに気づいたからである。また艦員により快適、より安全な生活、作業環境を提供するための設計思想も、空母の戦闘力発揮に便利だろう。

だが専門家は、関連の技術を参考にする時は実際の状況を考慮することも必要であると考える。例えば飛行甲板の区域の区分けの時、艦載機の寸法や種類を考慮する必要がある。またカタパルトの効率はスキージャンプ発進より高いが、その研究開発の難度は極めて高く、「フォード」号が採用する電磁カタパルトの難度はさらに高く、短期間内には解決し難い。このため現在について言えば、継承性など現実の要素を考慮すれば、中国の空母建造はやはり段取りを踏んで行う必要があり、畢其功于一役(頑住吉注:何段階かに分けてやるべきことを一気に終える、といった意味だそうです)をひたすら期待してはならないのである。


 実際の記述は「フォード」空母に関するものが大部分でしたね。私も初の国産空母は「遼寧艦」とあまり差がないものになる可能性が高いと思っていますが、甲板のレイアウトを大きく変更する難易度はどうなんですかね。

11月2日

 スホーイー35関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141030/18910539.html


ロシアメディア:中ロ継続してスホーイー35戦闘機につき談判 問題は非常に複雑

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションです。「中国はスホーイー35導入で時間差を獲得 重点的に殲ー20を研究開発」)

ロシアのタス通信社10月29日の情報によれば、ロシア国防輸出社代表団団長で副社長のラーデキンはロシアメディアに向け、ロシアと中国は、中国に対し最新のロシアのスホーイー35戦闘機を供給する件につき継続して談判しており、契約について協議しているところだ、と明らかにした。

公開された情報によれば、中国は24機のロシアのスホーイー35戦闘機を購入するつもりである。関連の談判はすでに2012年に開始されている。

ラーデキンは、「ロシアと中国は中国に対するスホーイー35戦闘機輸出問題につき継続的に談判しており、文書に関し協議を行っているところである。問題は非常に複雑で、国内で協議する部分が非常に多く、しかもこれに対しては拙速でことを行うわけにはいかない」、とする。彼は、過去はまず協議を成立させ、しかる後に政府の特別指令を待った、と強調する。

ラーデキンは、「現在では我々はまず文書を協議して定め、しかる後に契約を締結するのだ」と強調する。

(頑住吉注:以後のページのキャプションは以前紹介したことがあるような内容ばかりなので省略します。)


 過去は細部を詰めなくとも政府の政治判断でどうにかなったが、現在では細部まで詰めないと契約できない、といったことですかね。

 次はT-50関連です。

http://military.china.com/news2/569/20141031/18915000.html


ロシアのT-50戦闘機、初の新型電子戦システム引き渡し 対ステルスが可能

10月30日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア技術国家集団の下に属する「レーダー電子技術」社は第1ロットの将来前線航空システム(PAK FA)T-50のために研究開発した「ヒマラヤ」電子戦システムを引き渡した。

T-50機は機体に唯一無二のアクティブ・パッシブレーダーと光学位置決定システムを集成し、「スマート外皮」機能を実現した。このシステムの応用は機の抗妨害能力や生存力を改善しただけでなく、同時に最大限敵サイドの機のステルス技術を打ち消している。

「ヒマラヤ」電子戦システムはカルリスクの研究院によって研究開発され、すでにレーダー電子技術集団に合併された「シグナル」無線電子工場によって生産される。このシステムはロシア第5世代戦闘機のカギとなる重要部品の1つで、飛行機の重量を軽減し、生存力と作戦機能を向上させることができる。

ロシアの第5世代戦闘機のレーダーは計器製造研究院によって研究開発された。この研究院はアクティブフェイズドアレイを持つレーダーシステムを研究開発した。新たなレーダーは1,526個の発射・受信モジュールにより、機が比較的大きな探知計測距離、多目標追跡および制御誘導武器応用能力を持つことを保証する。


 いまいち分かんないところもありますがT-50の進展は一応順調ということなんでしょうか。

 珠海航空展関連です。

http://military.china.com/news/568/20141101/18918682.html


米軍機初めて珠海デビューへ ちょうど中国空軍成立65周年

原題:米軍機、初めて珠海デビューし中国空軍成立65周年を祝賀へ

記者は珠海会議展覧局から、珠海航空展が一大驚喜をもたらすことになると知らされた。ロシア連合飛行機製造社(UAC)がスホーイー35戦闘機1機を派遣して展示に参加することになり、かつ航空展の期間に飛行デモンストレーションを行うというのである。

スホーイー35はスホーイー27を換骨奪胎したものだが、その機動性、武器搭載荷、作戦半径、最高航行速度はいずれもアメリカのF-35に対抗できる。その作戦半径は1,580kmに到達し得るため、「南海と東海の紛糾に対し即効性の効果を有する」と考えられている。中国はスホーイー35をまず20機購入し、1機あたり8,000万アメリカドルであり、2015年から引き渡されるという計画である。ある軍事マニアは、スホーイー35購入の意味はスホーイー35自体ににあるのではなく、スホーイー35のエンジンにある、と考える。スホーイー35はサターン社の最新型117Sターボファンエンジンを配備しており、これがあれば殲ー20はすぐに真の第4世代機となり、超音速巡航の夢を実現できるという。

また、ロシアの「勇士」飛行デモンストレーション隊はすでに契約を締結し、全く新しい動作を携えて中国航空展に大々的にカムバックする、とされる。

説明によれば、航空展開幕はちょうど中国空軍65周年で、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアなど28の国外の代表団が珠海航空展に赴いて祝賀し、アメリカ代表団はC17を携えて出場することになり、これはアメリカ軍機初の中国航空展へのお目見えである。


 スホーイー35の購入数は24機説が有力で、20機というのはあまり聞きません。

 北朝鮮関連です。

http://military.china.com/news2/569/20141030/18910975.html


金正恩飛行訓練を指導 コックピットに座り技術データを理解

中新ネット10月30日電 朝鮮中央通信社30日の報道によれば、朝鮮最高指導者の金正恩は朝鮮人民軍航空・防空軍戦闘飛行員を指導して飛行訓練の検査を行い、さらに自らコックピットに座り、戦闘技術データを理解した。

朝鮮人民軍航空・防空軍第1017部隊、第447部隊、第458部隊が訓練に参加した。訓練には道路飛行場での発着飛行、空中目標捕捉飛行および特殊技巧飛行が含まれ、北朝鮮の戦闘飛行員たちは充分に平時錬磨した飛行技術を顕示した。

金正恩は次のように語った。「我々の飛行員は飛行機の操縦が実にうまい。」 国家の領空を防衛するこうした飛行員は全て金日成や金正日が養成したのであり、「貴きこと金の如しの我が戦友は、思想と信念がいかなる人をも超越する不死鳥だ。」

金正恩はさらに自ら訓練に参加する戦闘機550号のコックピットに座り、1つ1つ戦闘技術データを理解し、さらにこの戦闘機の飛行員兼飛行中隊長と話し合った。

金正恩は訓練が取得した成功に対し満足を表明し、朝鮮人民軍航空・防空第1017部隊、第447部隊、第458部隊に向け感謝し、かつ超越的に高い飛行技術を発揮した飛行大隊長の金賢雄、姜京哲、金昌浩、申泰燮に向け1つ高い階級を授与するよう命令を下した。

金正恩は朝鮮人民軍航空・防空指揮メンバーと現代の戦争に対処する各種問題を討論し、かつ航空軍の戦備を完備させることにつき解決の筋道と新たな任務を提出した。

朝鮮労働党中央書記の崔竜海、朝鮮人民軍総政治局長の黄炳誓次師、党中央部長の呉日晶と韓光相がこの活動に参加した。


 途中で気付きましたけどこれって以前紹介した「金正恩、空軍訓練を指導:飛行員、超低空飛行しかつ横転」と同じ件を扱ったニュースですね。10日もたって何故同じ朝鮮中央通信社で同じ件が報道されたのかよく分かりませんが、金正恩の能力が高いように脚色している感がありありなのは同じでもディテールがずいぶん変わってしまっていて何だかなあという感じです。




























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