コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその105

11月10日

 珠海航空展関連ですが、航空兵器ではなく地上兵器に関する記事です。

http://www.vkadoo.com/AAA3C19F4F7A2C87B2A941A42827E847.wxhtml


全体重量たった3トン:中国の超軽量型155mm榴弾砲、珠海航空展にお目見え 

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AH-4超軽量型155mm榴弾砲」)

間もなく今月11日に開幕する第10回中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空展)は、現在すでに多くの地上武器が続々と会場に到着し、このためネット仲間からふざけて「珠海安全保障業務展」と呼ばれている。こうした陸軍装備の中で、サイズは大きからず、砲身が細からぬAH-4型155mm超軽量型榴弾砲がことのほか目を引く。

人々は「重砲」の言葉を用いて火力が凶猛な大口径火砲を形容することに慣れている。しかし、この超軽量型榴弾砲は人にいささか言葉を失わせる。あなたはそれが重いと言ったが、その全体重量は3トン余りに過ぎず、非常に軽量精巧だ。あなたはそれが軽いと言うが、その155mmの口径は陸軍支援火砲の中で絶対の主流たる大口径で、威力は強大である。

砲兵には元々「戦争の神」の声望がある。軍事専門家の眼中で、ヘリで吊り下げて運べる超軽量型大口径榴弾砲は目立たないが、牽引式火砲に自走砲をはるかに超える山岳地域戦術機動性を賦与しており、快速反応部隊の山地作戦の「重い錘」となり、牽引式火砲というこの最も伝統的な砲兵武器発展のこれからの道を代表している。

AH-4の構造の特徴はM777火砲に似ており密集射撃時の猛烈な発射速度は毎分5発に達し得る

AH-4がひとたび明るみに出るや、眼光が鋭い軍事マニアはすぐ、それがイギリスのBAEシステムズ社が米軍のために研究開発したM777超軽量型榴弾砲に非常に似ていることに気付いた。

今世紀初めに誕生したM777は世界初のチタンおよびアルミ合金材料を大量に採用した火砲で、通常8名の兵士によって操作されるが、5人に減らすこともできる。この砲の最大の特徴は重量の軽さで、戦闘重量は3,745sである。

この砲は各国陸軍で現役の牽引155mm榴弾砲に比べ半分も軽く、同じ口径の「クルセイダー」自走榴弾砲の1/10に満たないが、威力は減っておらず、普通の砲弾を発射する最大射程は24.7kmに達し得、ロケットブースト砲弾発射時の射程は30kmを超える。

ある軍事情報分析家は、AH-4はM777同様高強度のチタン合金と軽量化されるアルミ合金を採用し、砲全体の重量を3.5〜3.8トンにまで下げている、と推測する。画像の研究判断によれば、この砲架はHの字型プラス前部支えで、揺架と反後座装置が一体に融合し、重量軽減に有利である。火砲の砲身はL39のはずで、給弾装置を採用しているため、火砲は密集射撃時、猛烈な発射速度が毎分5発に達し得、持続射撃時は毎分2発である。

AH-4は我が国のあらゆる制式155mm砲弾が発射できる他、さらにNATOの155mm砲弾が発射でき、各種砲弾発射時の射程はM777に近いはずで、さらにテレビ成像偵察弾、チャフ通信妨害弾などの特殊弾薬を配備することができる。

軍事科学普及作家の張明は、AH-4の構造の特徴はM777に似ており、実際には過酷な性能の要求を満足させる必要があるため、技術的選択は往々にしてただ1つなのだ、と考える。チタン合金を使用してこそ、火砲の重量が非常に軽いという前提の下に強度が保証できる。座盤を地面に接地させてこそ発射の後座力を直接地面に伝達できる。「H」の字型砲架を採用してこそ発砲時の重心位置変化後転倒しないことが保証できる。

植物の繁茂が密な高山地域においてミルー171とAH-4は完全に一対の戦場における絶妙のコンビネーションを組成できる

今までにアメリカ海兵隊と陸軍快速反応部隊は1,001門のM777火砲を装備している。米軍がこの砲を最も重視するのは、それがMH-60、CH-47、CH-53、MV-22などヘリや回転翼機を用いて吊して輸送でき、しかも2.5トンの小型トラックを用いて牽引して運搬でき、緊急状況下ではハマーでさえもM777を引いて一定の道を走ることができる、ということである。

分析家の眼中では、AH-4の砲全体は東風鉄甲オフロード車を用いて牽引でき、ミルー171などのヘリによって吊して運ぶこともできる。これは解放軍の長年来の主力牽引火砲である59-1式130mmカノン砲では達成できないことである。59-1式の戦闘全備重量は6.1トンに達し、ヘリでは持ち上がらない。

ロシアメディアの報道によれば、現在すでに150機を超えるミルー17/171系列ヘリが中国陸軍航空隊に就役している。ミルー171は強力なTM3-117VMターボシャフトエンジンを装備し、その改良型はVK-2500新型エンジンを用い、動力の上昇限度、航続距離、安定性、安全性などの性能に大幅な向上が獲得され、酷暑および高山の空気が希薄な条件下で任務が執行できる。この機は最多で外部に4トンを吊り下げて運ぶことができ、ちょうど1門の超軽量型榴弾砲を持ち上げられるのである。

張明は、植物の繁茂が密な高山地域においてミルー171とAH-4は完全に一対の戦場における絶妙のコンビネーションを組成できる、と考える。ヘリは断崖絶壁のところに素早く火砲を投入し、何分か以内にもう展開でき、ひとたび敵軍の座標を獲得するやすぐ発砲し、しかる後に迅速に吊して運び去る‥‥これは我が軍の山地部隊、航空降下兵、快速反応部隊の新たな戦法となる。


 距離にもよるでしょうがヘリで吊るして島嶼に運び込むこともできるんでしょうね。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/11/09/017099760.shtml

 これも珠海航空展に展示される「先進無人戦闘車」です。

11月11日

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-10/227427_2565270.htm#pic

 珠海航空展に登場したVD200垂直離着陸無人機その他の画像集です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-10/227431_2565364.htm

 珠海に到着したロシアのスホーイー35戦闘機パイロットを歓迎した中国の飛行デモンストレーション隊女性パイロットたちの画像集です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-11/227473_2566131.htm#pic

 珠海航空展に展示される上海大学の手による「精海」無人艇で、すでに南シナ海で法執行に用いられているということです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-10/227461_2565951.htm

 これも珠海航空展で初公開されたというCS/AR1型55mm対フロッグメンロケット砲ですが、正式公開が初だということで、以前女性の慰問団の背後に映り込んだという話題がありました。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-10/227457_2565875.htm#pic

 珠海航空展に展示される122mm制御誘導ロケット弾です。パルス動力を採用、とされてるんですが詳しい説明がなくてよく分かりません。

 朝鮮半島関連です。

http://military.china.com/news2/569/20141110/18946734.html


北朝鮮の多くの軍人が北朝鮮・韓国境界線に接近 韓国軍、銃を20発余り発砲して警告

人民ネットソウル11月10日電(黄海燕) 韓国連合通信社の報道によれば、韓国連合参謀本部は現地時間10日午前9時40分、10名余りの北朝鮮軍人が軍事境界線に接近し、韓国軍は警告通知の放送が終わった後で銃を鳴らして警告した、とした。北朝鮮サイドは反撃を行わず、午後1時に撤収した。

別の中新ネット11月10日電による 韓国連合通信社の報道によれば、韓国連合参謀本部は現地時間10日午前9時40分頃、10名余りの北朝鮮軍人が京畿道坡州の共同警備区域(JSA)に位置する韓国サイド軍事境界線(MDL)に接近した、とした。

報道によれば、これに対し韓国軍は放送によってそれに対し警告を発し、その後銃を鳴らして警告を行った。

韓国軍はK-2およびK-3小銃を用いて20発余りの弾を発射したが、北朝鮮軍は反撃しなかったとされる。現地時間午後1時頃、北朝鮮軍は兵力を撤収させた。


 「挑発」にしてはあまりにしょぼいですが、警備の状況を探っているんですかね。

 日中関係関連です。

http://military.china.com/news2/569/20141110/18946234.html


学者:安倍は中韓によって孤立させられることを心配し急いで中日関係を改善

安倍は何故中日関係を急いで改善するのか

黄大慧

安倍が再度政権についた後、中日関係の上で中国と対抗する強硬な姿勢を見せた。領土および歴史問題の上で中国に一歩も引かないのと同時に、国際的には中国に照準を合わせて「世論戦」を展開した。安倍政権は時々空虚な呼びかけをすることも忘れず、たびたび中国と対話を展開することを希望するとの声を発した。特にAPEC北京総会が間もなく行われるという時、日本サイドはさらに中日首脳会談実現に対する強烈な希望を態度表明し、甚だしきに至っては「積極攻勢」を展開した。ならば、日本サイドは何故中日関係を急いで改善するのか?

筆者は、主要な原因は4つあると考える。まず、日本の「近隣外交」が困った状況に陥っていること。周知のように日本の重心はアジア太平洋地域にある。しかしそれにもかかわらず安倍がハイテンションで推進する「地球儀外交」は身辺の中国など近隣に対し見て見ぬふりを装っている。実際には安倍がこのようにするのは、一方においては中国を牽制するためであり、他方ではさらに退勢が徐々に顕著になる日本を勢いづけ、日本が国際社会から軽視されることを避けるためである。だが結果は、安倍は中国を牽制する目的を達成できないだけでなく、対北朝鮮、対ロシア関係の上でも日本は重大な進展を取得してはいない、というものである。また、日本はさらに東北アジアの「中米日」協力が「中米韓」協力によって取って代わられ、日本を辺境化および孤立の境地に陥らせることを心配している。

次にアメリカが日本に隣国との関係を改善するよう懇切に促す「圧力」である。日本はアメリカのアジア太平洋地域における最重要の盟友および戦略拠点であるが、アメリカは日本が領土および歴史問題の上で中韓などの隣国との矛盾を過度に激化させ、アメリカの東アジアにおける戦略配備を撹乱するのを見たがっていない。安倍は、中日関係改善はすでに日米同盟強化の重要な前提となっていることをはっきり分かっている。日本国内の一部の人も、もし日本が隣国との関係をさらに悪化させ続けて行けば、必然的に日米同盟関係に損害を与える、ということを心配しており、このため安倍が中韓との首脳会談を実現するよう強く促している。

第3に、安倍が中日関係改善を急ぐのには、その政治的企図がある。安倍の手前勝手なそろばん勘定は、ひとたび中日首脳会談が実現すれば、中日関係が緩和、甚だしきに至っては雪解けし、日本が地域の「トラブルメーカー」であるとのイメージを改変する助けになるだけでなく、しかもアメリカが日本に隣国との関係改善を促す「圧力」を軽減できる、というものである。安倍が中日首脳会談を急ぎ実現するのには、さらに今後の再選のために準備をするという政治的考慮がある。もし中日関係を妥当に処理することができたら、国内選挙民の自らの執政能力に対する評価に有益である。当然、TPP談判や国連「常任理事国入り」問題の上でも、安倍は「中国というカード」を必要とする。

第4に、国内経済に関する考慮である。安倍政権の最大の課題として、アベノミクスに成功を獲得させる以上のものはない。安倍自身は外交、安全保障および憲法改正問題に対し傾倒しているが、その政権の運命はそれにもかかわらずアベノミクスの成否にかかっている。もしアベノミクスが失敗したら、日本経済の深刻な打撃になるだけでなく、安倍政権の基礎をも深刻に動揺させる。また安倍は、日本経済を再興させたければ、構造改革を行うことが必須であること、外部の力、特に中国の経済活力の助けを借りることが必須である、と非常によく分かっている。欧米や多数の新興国の経済成長が力強さに欠けること、およびアベノミクスのリスクが日増しに突出する背景下で、中日経済協力の発展は、日本政府にとって焦眉の急の重要課題となる。しかも、安倍は中日関係改善を要求する日本経済界の非常に大きな圧力に正面から直面しているのである。(筆者は中国人民大学東アジア研究センター主任 教授)


 今回「日本の外交的敗北(譲歩)だ」という意見と「中国の外交的敗北(譲歩)だ」という意見が同時に出ていますが、私は個人的に「日本はあくまで領土問題は存在しないという立場だが、中国は異なる立場を持っていることを認める」というのは落としどころとしてはまずまずだと思います。もちろん重要なのは今後の展開ですが。

11月12日

 殲ー31関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-10/227448_2565692.htm


殲ー31、「黒煙」を引いて懸命に飛行:機全体の技術状態に隠れたリスクあり

11月9日、多くの愛好家が珠海飛行場で殲ー31の試験飛行を撮影した。

今回の珠海航空展では、殲ー31「鶻鷹」戦闘機が焦点の1つとなる。少なからぬ軍事マニア、航空マニア、撮影者が早々と珠海金湾飛行場外周に座って待ちうけており、それはただ航空展のスターの姿を撮影するためである。一部の軍事マニアは最も良い画像を最も良い効果で撮影するため、飛行場外の空き地、飛行場の滑走路そばの民家にいること7、8時間である。

11月9日、殲ー31は再度飛行して訓練し、「もうもうたる黒煙」を発して懸命に飛行した。我々に再度殲ー31のエンジン問題に対する、またその実際の技術水準、機全体の状態に対する心配を禁じ得なくさせる!

(頑住吉注:2ページ目)軍事マニアが民家の屋上に押し合いへし合いし、殲ー31の姿を一目見ようとする。ただ後方に非常に濃い黒煙を引いていることは全く大いに興ざめな風景である!

黒煙を吹くことには一般に3つの可能性がある。1つ目は燃料の質の問題、2つ目は飛行機が大仰角あるいは短時間内の急速な加速の飛行状態にあることで、エンジンの作動負荷が比較的大きいこと、3つ目はエンジンに品質問題がある、あるいは使用時間が長すぎることである。

(頑住吉注:3ページ目)殲ー31は発進の時、非常にはっきりした黒煙を噴き出す。

黒煙を吹くことは実は炭素の堆積、不完全燃焼の表れである! 飛行機は航空燃料を使用し、完全燃焼には2つの条件を必要とする。充分な事前温度と充分な酸素である!

(頑住吉注:4ページ目)殲ー31の発進、後方の黒煙が比較的顕著である。

一般的に言ってアフターバーナーを使用したばかりの時、燃料噴射量が増大し、一方燃焼室の温度が増量された燃料に対し充分な加熱を行うのに不足であるという状況下で、霧状の燃料に一定程度の再結露現象が起き、これが不完全燃焼で黒煙を吹くことをもたらす本質である。

(頑住吉注:5ページ目)現代の航空エンジンはコンピュータ燃料制御を採用し、アフターバーナーを使用した瞬間、燃料噴射の量の増加は非常に顕著なものではなく、一定の遅延によってより高い燃焼効率を保証する。このようにするメリットは顕著に燃料が節約でき、黒煙を吹かなくなることだが、エンジンの瞬発力はある程度低下するだろう。

(頑住吉注:6ページ目)現在の非常に多くの現役戦闘機に関して言えば、非常に良好なエンジンの瞬発力を獲得するため、むしろいくらかの燃料を犠牲にしてでもアフターバーナー使用後の機動能力を追求しようとする! 特にアフターバーナー不使用時の推力が比較的小さいエンジンに関して言えば、この点はとくに重要である。

(頑住吉注:7ページ目には新たな内容はなし。8ページ目)我々は自らの航空燃料の質を信じているが、殲ー31の黒煙問題は、エンジンシステムと戦闘機の全体のマッチング方面において、殲ー31はまだ技量をつぎ込む必要があるということである!


 やはり細かい技術にまだ足りない部分があるということなんでしょうかね。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-11/227474_2566141.htm

 で今回屋内展示される模型です。外形の変化が非常に大きい、というんですがいまいち分かりません。

 11月9日のコラムで紹介した「CM-708UNA」潜水艦発射型ミサイルに関するもう少し詳しい記事です。

http://military.china.com/zh2014/news/11167116/20141111/18948262.html


中国の神秘の潜水艦発射ミサイル初お目見え 射程128kmに達す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「潜水艦発射対艦ミサイルの技術に対する要求は比較的高い」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

【グローバル軍事/航空報道】 第10回珠海航空展は11日正式に開幕し、多くの軍用機、民間機が集中的にお目見えするほか、中国海防体系が再度登場し、人を驚かせるのはこのファミリーの中にまた「小さなお仲間」が誕生したことである。

この小さなお仲間の名前は「CM-708UNA潜水艦発射武器システム」と言い、潜水艦の魚雷発射管によって水中発射されるミサイルで、各種潜水艦プラットフォームへの装備に適し、潜水艦が水中で海上の大、中型艦船目標を隠蔽攻撃する使命を担い、かつ一定の近距離の陸上目標攻撃能力を併せ配慮している。このミサイルは水中無動力・コントロールありの発射、strap-down慣性誘導+衛星のコンビネーションナビゲーション、高精度レーダー誘導弾頭、デジタル化コントロールなどの新技術を採用している。CM-708UNAミサイルはターボジェットエンジン+固体ロケットブースターを採用し、射程は128kmである。ミサイル武器システムは装備適性が良い、発射の隠蔽性が高い、防御突破能力が高い、命中精度が高いなどの特徴を持つ。

この神秘の輸出版潜水艦発射ミサイルは航空展初お目見えとされ、模型の外観から見て、その外部には耐圧室を持ち、内部は折りたたみの単葉である。現場の展示パネルには、その作用が「海上の大、中型艦船目標の攻撃」であると明確に表示され、このことはごく容易に観衆に空母など海上の大物を連想させる。(知遠/珠海)


 二重構造である以上、炸薬のスペースは小さくなるものと思われますが。

11月13日

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-11/227485_2566464.htm

 ロシアの次期戦略爆撃機のエンジンの試験が成功した、という画像集です。


 中国のレーダー関連です。

http://military.china.com/zh2014/news/11167116/20141110/18944910.html


中国の新たなフェイズドアレイレーダーの三大特徴が明るみに かつてF-22の飛行の全過程を監視下に置く

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:JY-2遠距離フェイズドアレイレーダー」)

第10回中国国際航空宇宙博覧会は11日に正式に開幕する。今回の航空展のハイライトは非常に多く、殲ー31や運ー20などのスター機種の他、中国のある外形がユニークな新型フェイズドアレイレーダーも少なからぬ人の視線を引き付けている。

外形がユニーク

このレーダーは外形がユニークで、大きく平らな板の上に円柱状のものがいっぱいにはめ込まれている。理解されているところによれば、これはJY-26遠距離フェイズドアレイレーダーで、南京のアジア第一軍用レーダー所、中国電子科学技術集団社第14所によって研究開発され、用途としては主に遠距離対空警戒誘導任務を担う。その探知計測距離は長く、500kmに達する。空警ー2000同様空中の警戒と誘導の作用を果たすことができる。また後方への目標指示を行い、あるいは精密追跡のための準備を行うことができる。

技術は先進的

JY-26対空警戒レーダーは全く新しい設計のメートル波・UHF周波数帯三座標レーダーで、先進的な2Dデジタルアクティブフェイズドアレイ体制を採用し、作用距離が長く、測量精度が高く、抗妨害能力と機動性が高い。第14所に駐在する専門家はJY-26対空警戒レーダーの3つの特徴を紹介した。第1にデータ転送率が高い。第2に速度が速い。第3にこれは最も重要な点でもあるが、2つのコンピュータ間の作動模式が柔軟で、需要に従いレーダー波の任意の方向への改変が行える。

対ステルス能力

現在米軍はまさに慌ただしくアジア太平洋地域に向けF-22、B-2などのステルス実戦機を移動派遣しつつあり、韓日印などの国も相次いで本国のステルス戦闘機プロジェクトを登場させ、いかにしてこうした「見えない空中の殺し屋」に対応するかはすでに中国が直面する挑戦の1つとなっている。だがメートル波レーダーに直面した時、外形設計に頼るものも特殊な電波吸収塗料によるものも、現有のステルス技術の効果は良くないのである。パッシブレーダーはステルス目標に対する探知計測が実現できるが、全体的に見てその探知計測精度は必ずしも満足できるものではなく、信頼性にも問題が存在する。このため、理想の方案は、伝統的なアクティブレーダーに対ステルス機能を具備させる、というものである。研究人員は、波長が比較的長いメートル波レーダーの対ステルス能力が比較的高いことに気付いた。何故なら現在の大多数の実戦機のステルス設計は主にメートル波、センチメートル波、ミリ波周波数帯のレーダーに分かれて対応しているからである。また、アクティブフェイズドアレイレーダー技術はより大きな出力と探知計測距離を実現でき、このためアンチステルス技術に対し重要な作用があるとも考えられている。このためJY-26というこの新型アクティブフェイズドアレイメートル波レーダーには絶対にステルス(頑住吉注:中国語で隠身)実戦機を現身にさせる能力がある。

この専門家が明らかにするところによれば、JY-26はかつてやはりF-22を見、かつそれに対し監視を行ったことがある。当時このレーダーは山東省に配備され、F-22が韓国で飛行する時、全過程がこのレーダーの監視コントロール範囲内にあった。今JY-26は珠海航空展に出現し、中国のレーダー技術にきっとより高いレベルが生じ、将来解放軍により大きな優勢をもたらすことにもなる、ということが見て取れる。


 最後の部分は、最高水準のものは公開されないのでこれが公開されるということは現在ではさらにその先を行っている、といった意味でしょうか。F-22を全過程捕捉したというのも言ってるだけで証拠はないんですけどね。

 次も珠海航空展関連です。

http://military.china.com/zh2014/news/11167116/20141111/18947797.html


運ー12F、アメリカ市場進入が有望 マイルストーン的意義を持つ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「運ー12(資料画像)」)

【グローバル軍事/航空報道】 2014年11月11日、第10回珠海航空展は正式に開幕し、中航工業ヘリ社ハルビン飛行機が出品した運ー12F新世代汎用支線ターボプロップ機が展示に参加する。中航ヘリ関係者の説明によれば、この機は間もなくアメリカ市場に進入し、このことは中国汎用支線ターボプロップ機に対し、疑いなくマイルストーン的意義を持つ。

運ー12Fは信頼性、維持修繕性、安全性、快適性が高い、および使用コストが低いなどの優勢を持ち、もって短距離支線運営をメインに汎用航空作業を併せ配慮し、中航工業が先進技術を採用して研究開発した新世代汎用支線ターボプロップ機である。今回の珠海航空展では多くの協力協議がこの機と関係あるものになり、甚だしきに至ってはアメリカ市場への進入が有望で、我々を括目して待たせる。

名前を除き運ー12Fと運ー12の初期型は実は関係が大きくなく、流体力学計算などの先進的な手段により飛行機の離陸重量を原型機の7.7トンから8.4トンに増やし、商業搭載重量を2.7トンから3トンに高め、最大速度は時速450kmから時速482kmにまで向上した。運ー12Fは方向舵、昇降舵、エルロンを含め、複合材料が機全体の7から10%の面積を占め、離陸滑走距離は490mから575mに増加しているが、場所に対する要求には変化がなく、何故なら着陸距離はやはり630mと変わっていないからである。2009年に国内ライセンスを取得し、18か月後にFAA航行適性証を取得し、2009年6月には運ー12F初の原型機の製造が開始された、。この機は2010年に初飛行を成功させ、2012年に市場に投入することが計画された。


 変化が大きいとされていますが旧型の運ー12は尖閣付近に飛来して日本のF-15のスクランブルを受けたこともあります。

11月14日

 珠海航空展関連の記事から、ミサイルに関するものを3つ紹介します。

http://military.china.com/zh2014/news/11167116/20141112/18953273.html


国産M20ミサイルは何度もの垂直方向の機動、軌道変更が可能 防御突破力が極めて強い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「M20ミサイル(資料画像)」 なお5ページ目までこれと同じです。)

【グローバル軍事/航空報道】 11月11日、第10回中国航空展が珠海で厳かにして盛大に開幕し、M20近距離戦役戦術ミサイルが第3回目の展示への参加を行った。前の2回と比べ、M20はやや低調のようで、実物の展示への参加がなく、模型と展示パネルのみだった。だがこうした資料に対する分析によって、やはりいくつかの新情報を発見することができる。

今回の航空展では初めてM20の最大飛行速度がマッハ6であることが公表された。射程が300kmに満たない弾道ミサイルに関しては、その最大飛行速度は一般にマッハ4でしかなく、このことはM20の射程は完全に500kmに増加できるが、ただMTCR(頑住吉注:「ミサイル技術管理レジーム」 ちなみに中国は参加してないんですけど)の輸出制限ゆえにM20の射程が280kmにまで短縮されているのだ、ということを説明している(頑住吉注:射程300km以上が規制対象)。通常の放物線通りに飛行する弾道ミサイルに比べ速度がより速いため、M20は時間に敏感な目標(例えば敵のミサイル発射車)を有効に打撃でき、偵察無人機とコンビネーションして発見即破壊が達成できる。

M20の全過程の飛行は大気圏内にあり、最大飛行高度は50kmを超えず、この高度はアメリカの末端高空ミサイル防衛システムであるTHAADにとっては低すぎと言え、一方低空ミサイル防衛システムPAC-3「パトリオット」にとっては今度は高過ぎと言える。M20の弾道は放物線ではなく、何度も垂直方向に機動変更し、弾道は予測できず、極めて強い防御突破能力を持つ。航空展現場の宣伝ビデオの中からは、この弾道がミサイル防衛システムの迎撃を有効に避けることができることが見て取れる。

これだけではなく、M20は末端段階でさらに垂直貫頂攻撃能力を持ち、誤差半径(CEP)は30m未満である。航空展現場の宣伝ビデオからは、M20ミサイルが頂部から垂直に建築物(指揮所あるいは通信ポストなどの重要目標)を貫通し、建築物に進入した後に爆発するのが見て取れる。

(頑住吉注:6〜8ページ目)珠海航空展に展示される陸軍装備の模型


http://military.china.com/important/11132797/20141112/18955708.html


中国の新型戦術ミサイルが明るみに 敵のレーダーに対するポイントキル能力を具備

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現在地対地戦術弾道ミサイルは小型化に向かって発展しつつある」 この記事のキャプションは全てこれと同じです。)

【グローバル軍事報道】 最近、新型近距離戦術地対地ミサイルB611MRが第10回珠海航空展で初めて展示され、その敵サイドの「目」を破壊する特殊な対輻射能力とずば抜けた性能が少なからぬ軍事マニアの足を止めての注目を引きつけている。

説明によれば、B611MRは中国航空宇宙科学工業のB6系列戦術地対地ミサイルファミリーの中のグレードアップ世代交代製品で、パッシブ誘導弾頭を配備し、地対地対輻射能力を実現し、射程、精度、威力、能力の上で非常に大きな向上があり、国際的に先んじたレベルにある。

B611MRは敵サイドの砲兵陣地、野戦飛行場、兵力集結地などの目標に対する正確打撃能力を持つだけでなく、空中プラットフォームに頼らないという基礎の上に、敵サイドのレーダーなど電磁輻射類目標に対するポイント打撃能力を持ち、戦役阻止および定点クリーニングが軽々と実現でき、敵サイドの防空システム、指揮通信システムの破壊あるいは制圧を実現し、先んずれば人を制すの効果を果たす。

B611MRミサイルは複合制御誘導、ブロードバンドパッシブレーダー誘導弾頭、多種の効果の高い戦闘部など多項目の新技術を採用し、同時にB6系列ミサイル独特の高空、高速、機動飛行の特徴を継承し、B611MRにずば抜けた命中精度、防御突破能力、破壊効果を具備させ、多くの種類の地上目標に対する正確打撃が実現できる。B611MRミサイル武器システムの作戦使用は信頼性が高く、指揮コントロールは敏捷で、複雑な戦場環境に適応し、作戦環境適応能力が強く、維持保護保障が便利である。

B611MRの応用は、現在の新型の戦争が敵サイドが配備する防御システムに対し最大程度の破壊を行い、戦争の主導権を占めるという要求を非常に大きな程度上満足させ、B611MRはB6ファミリーの風采を継続し、国際市場のまた1つの「スター」となる、と信じる。(知遠/珠海)


http://military.china.com/zh2014/news/11167116/20141112/18955710.html


国産対ミサイルテスト標的弾が明るみに マッハ3.8をもって再突入、攻撃できる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『北威』系列標的弾」 2ページ目までこれと同じです。)

【グローバル軍事報道 記者 シュールーミン】 第10回中国航空展が11月11日に広州の珠海で厳かにして盛大に開幕し、展示に参加するものには各種民間用、軍用飛行機の他、さらに多種の対戦車ミサイル、対空ミサイル、巡航ミサイルがある。北京威標志遠科技発展有限会社のブースのところで、記者は多種のミサイルの外形に似た展示品を見た。理解されているところによれば、これは同社が展示する「北威」系列標的弾である。

北京威標志遠社は標的弾装備システムの研究開発、生産査専門に従事する高度新技術企業で、伝統的な高空、低速標的弾と異なるのは、北威標的弾所が研究開発する亜音速、超高速標的弾は低空、超低空を飛行し、より真に迫って戦場環境をシミュレートできることである。

記者は、その中で展示されているBWIX-1B型低空高亜音速巡航式標的弾は、ミサイル後部に可変尾翼を装備しているだけでなく、さらにミサイル本体前端に2つの方向舵を装備し、この標的弾により敏捷な機動性能を持たせていることに注意した。そのレーダー反射断面積つまりRCSは0.05〜0.5平方mの間で、ステルス実戦機、ステルス能力を持つミサイルの攻撃をシミュレートするのに用いることができる。この標的弾はレーダー電波発射装置と赤外線輻射源装置を追加装備し、部隊の赤外線標的捜索、対輻射捜索誘導弾頭の対空武器システムの訓練のために標的サービスを提供することができる。

もう1つの機種であるBWIIIX-2超音速巡航式標的弾は、超低空超音速の巡航式標的弾で、巡航速度はマッハ2.1〜2.5の間で、飛行高度は10m〜500mの間である。この標的弾は主に国外の先端超音速巡航ミサイルをシミュレートするのに用い、海をかすめて飛行する対艦ミサイルをシミュレートするのにも使える。近距離、中距離対空武器システムおよび海軍区域防空武器システムの訓練のために標的サービスを提供することができる。

巡航式標的弾の他、同社はさらに多種の弾道式標的弾を展示し、この中でBWID-9という名の弾道式標的弾は、戦術ミサイルの再突入攻撃段階をシミュレートするのに用い、最大飛行速度は1300m/s(マッハ3.8)以上で、最大飛行高度は70kmに達し、30kmの高度で1000m/s(マッハ2.9)以上の再突入速度を持つ。理解されているところによれば、同社が研究開発した巡航式、弾道式ミサイルはいずれも部隊によって採用されている。

(頑住吉注:3〜8ページ目)航空展に展示される各種の「殺器」


 中国はミサイルを得意分野とし、また大きな力を入れており、いろいろな分野で進歩が大きいようです。

11月15日

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-13/227586_2568423.htm

 珠海航空展に展示される小火器ですが、14ページ目の「兵個人自衛武器システム」というのが目新しいです。2種の口径のグレネードを発射するんですかね。

 携帯型対空ミサイル関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-13/227557_2567869.htm#pic


中国のFN-16肩撃ち対空ミサイルがお目見え

2014年11月11日、第10回中国航空展が珠海で厳かにして盛大に開かれた。航空宇宙科学工業集団の展示館内には多種の武器装備が姿を現し、広範な関心を引き起こした。

航空宇宙科学工業集団の展示区で、FN-16という名の携帯式対空ミサイルが記者の関心を引き起こした。この前の外国メディアは、中国が生産するFN-6携帯式対空ミサイルはかつて国外のホットなポイントたる衝突地域に姿を現し、国内外の関心を引き起こした、と報道した。

説明によれば、FN-16携帯式対空ミサイルはFN-6ミサイルのグレードアップバージョンで、各項目の技術いずれにも比較的大きな向上がある。具体的に言うと、3つの方面の向上がある。1つ目として赤外線紫光薔薇2色スキャン技術を採用し、探知計測距離を9kmに延長し、射程は6kmに達し、しかも比較的強い抗妨害能力がある。2つ目として側向力技術を採用し、事前量を計算する必要がなく、直接照準射撃を直接採用する。3つ目としてレーザー近接信管衝突技術を採用し、大幅に殺傷能力が向上している。


 赤外線を発する偽目標に惑わされにくいとか、「狙い越し」が必要ないとか、直接命中しなくても接近すると爆発して的にダメージを与えられるとかいうことですかね。

 「対輻射ミサイル」関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-13/227561_2567916.htm#pic


中国のCM-102対輻射ミサイルがお目見え 射程100km

第10回中国航空展が珠海で開幕し、中国航空宇宙科学工業集団によって研究開発されたCM-102型対輻射ミサイルが航空展現場にお目見えした。CM-102型対輻射ミサイルは超音速のミサイルで、戦闘機、低空攻撃機など各種固定翼機および無人機上に搭載でき、敵の各種対空ミサイル武器システムの制御誘導レーダーや警戒、誘導レーダーを攻撃し、空中の制圧を実施し、空中進攻作戦のために保障を提供するのに用いられる。このミサイルは最大射程100kmで、戦闘部の重量は80s、典型的なレーダーに対する命中精度CEPは7m以下である。このミサイルは作戦使用が柔軟、発射エンベロープが広い、命中精度が高い、戦闘部の威力が大きいなどの特徴を持つ。


 無人機でも敵のレーダーの制圧が行えるわけですか。

 水陸両用機関連です。

http://military.china.com/zh2014/news/11167116/20141113/18960328.html


「蛟竜」AG600大型水陸両用飛行機、2機のトライアルオーダーを獲得

本報の情報(記者 劉興) 11月12日、珠海航空展で軍民結合(大連)科学技術産業園有限会社と中航工業通飛が戦略的協力の枠組み協議および2機の大型消火/水上救援水陸両用飛行機「蛟竜」AG600のトライアルオーダーに署名した。

第十二次五か年計画の期間に中航工業通飛が研究開発するシンボリックな製品である「蛟竜」AG600は我が国の森林消火と水上救援の切迫した需要を満足させ、国家の航空応急救援体系を建設し充実させるために必要な装備で、現在世界最大の研究中の水陸両用飛行機である。この機は離陸重量53.5トンで、20秒以内で1回に12トンの水を汲むことができ、水上発着の波に抗する高さは2mに達する。森林消火、水上救援など多項目の任務を執行する能力を持ち、ユーザーの需要を根拠に必要な装備を追加、改装し、海洋環境観測、資源探査、客や貨物の輸送などの任務の需要を満足させることができる。

現在この機種はすでに全部の設計作業を完成させ、部品の製造作業が全面的に展開され、年末までに大きな部品が続々と珠海に到着して総組み立てが行われ、2015年末に初飛行が実現するものと見られる。


 ちなみに日本のUS-2は3mの波でも発着できるとされ、「蛟竜」はこの分野の経験が少ない中国の技術者が計算上2mの波でも発着できるはずだと考えている、というだけですからね。

11月16日

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-14/227608_2568827.htm

 056軽護衛艦の改良型第1号艦「三門峡」艦が東海艦隊に就役し、就役命名軍旗授与式が行われたという画像集です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/11/15/017115747.shtml

 珠海航空展における殲ー31の画像があるページです。

 珠海航空展の陸上兵器に関する記事を2つ紹介します。まず携帯式ロケットランチャー関連です。

http://mil.huanqiu.com/china/2014-11/5202889.html


初の国産市街戦専用ロケット弾がお目見え 兵個人の利器となる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第10回珠海航空展に展示される『突撃手-1』ロケット弾」)

第10回中国航空展が広東省の珠海で盛大にして厳かに開幕し、共同開催者として展示に参加する中国保利集団社は多種の先進武器装備を持参して展示に参加している。航空展の数多くない陸戦武器の展示参加商である保利集団が所在する建物には「神秘の5号館」の称号も賦与されている。

保利集団の展示区域では、「突撃手-1」という名の新型ロケット弾が人の関心を引いている。このロケット弾は特別に都市作戦環境に照準を合わせて研究開発されたもので、今回の展示参加はこのロケット弾が今年9月に南ア共和国安全保障業務展に展示されたのに続く、初の国内デビューでもある。

冷戦後の国際環境、形勢の改変と世界の都市化の趨勢の加速は、軍隊により多く都市の中での平和維持、対テロ、警戒、社会秩序維持保護などの任務に参加させ、また未来の戦場には都市に向け転移する趨勢があり、都市作戦はどんどん多くなるだろう。だが現在の国内外の兵個人都市作戦武器には以下の4つの方面のギャップが存在する。有効作戦距離が長めで、都市の近距離作戦の使用に関する要求に適応し難い。戦闘部の打撃目標が戦車の装甲、装甲兵員輸送車、小型構築物などをメインとし、その作用メカニズムが煉瓦の壁、防犯ドアなどの都市の構造目標の破壊、排除に用いるのに不適合である。大部分の兵個人ロケットの後座力、火炎などの発射特性は比較的大きく、都市内の小範囲の作戦要求を満足させることができない。都市の多目標に対する打撃能力が不充分で、兵士の携行の負担および後方勤務保障の負担が比較的大きい。

現代の都市作戦の武器装備に対する新たな要求に照準を合わせ、新たに研究開発される武器装備は多目標(煉瓦の壁や防犯ドアなど)の破壊排除打撃を併せ配慮し、付帯傷害が小さく、密閉された狭小な空間で発射できるという近距離作戦使用の機能の特徴を持つべきである。

この「突撃手-1」ロケット弾は国内外で初の特別に都市の作戦環境に照準を合わせて研究開発された新型の兵個人の利器である。このロケット弾は低付帯損傷戦闘部技術、全く新しい弾本体設計技術、有限空間発射技術、近距離で信頼性をもってセーフティ解除される信管技術、多目標兼用破壊損傷技術など多項目の新型技術を採用しており、都市の密閉された部屋、ビルの廊下、坑道など狭小な空間環境で使用できる。「微声、微光、微炎、微後座力」(頑住吉注:要するに発射音、フラッシュ、ブラスト、反動が小さい)の「四微」発射特性、および高い効果の威力、近距離低付帯殺傷という独特の優勢を持ち、特別に都市作戦に適合する。素早く建築物のドア、壁、町中のバリケード構築物などの目標を破壊、排除し、突撃のルートを形成できる。また、このロケット弾はさらに軽装甲車、兵員輸送車などの目標の打撃に用いることができる。

中国の保利集団が今年9月に南ア共和国安全保障業務展に参加した期間、このロケット弾は国外メディアの高度の関心を引いた。著名で権威ある軍事刊行物である「週刊ジェーン安全保障業務」はかつてこの中国が研究開発した新型ロケット弾に対し報道を行ったことがある。


 「こういう問題点がある」、「こういう特徴を持つべき」という部分を読むと、単にグレネードランチャーを使えばいいのでは、という気もするんですけど。

 次は装輪装甲車関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141114/18964980.html


中国の新型装輪式突撃砲、すでに100両以上販売 我が軍自ら用いるバージョンに比べさらに良い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国が珠海航空展に展示する装輪式装甲車」)

今回の珠海航空展は航空の盛宴であるだけでなく、各種地上武器装備も大いに異彩を放っている。中国兵器工業集団は4号展示館で多くの地上武器装備を展示しており、一方5号展示館の一部の区域でも保利集団の地上装備が展示されている。VT-4メインバトルタンクからAR3型370/300mm多砲身ロケット砲、PLZ-52自走榴弾砲からSR-5遠距離火砲まで、サイズの大きい武器装備は目を引きつけるに足りるが、サイズがやや小さいST-1型8x8装輪式105mm突撃砲は明らかにややありきたりで奇異なところはない。

ST-1型8x8装輪式105mm突撃砲は多種の打撃能力、強大な火力、高い機動性を持つ装甲突撃武器である。この突撃砲は独立サスペンションを持つ8x8装輪式装甲車シャーシを採用し、機動性とオフロード能力が突出している。武器としてはNATO制式の105mm戦車砲を採用し、尾翼で安定するサボ付き徹甲弾、成形炸薬弾、殺傷爆破弾、砲から発射するミサイルなど各種の類型の弾薬が発射でき、サーモグラフィー装置が付属した像安定式火力コントロールシステムがコンビネーションされ、全天候で静止あるいは運動する目標に対し打撃が実施できる。

諮問兵器集団の現場駐在専門家から、この105mm装輪式突撃砲は何とすでに100両余り販売されたと知らされた。秘密保持の需要から、この専門家はST-1型8x8装輪式105mm突撃砲が具体的にどの国に販売されたのか決して明らかにしなかったが、車体の砂色の塗装から見て、皆すでにこの武器装備の販売対象が推測できると信じる。特に重装甲の戦闘車両や対装甲武器が欠乏している地域においては、この種の火力が強大で機動性が高く、一定の装甲防御能力を持つ105mm装輪式突撃砲は軽戦車に他ならない。

この105mm装輪式突撃砲が某種の輸出簡略化型であるのか否か質問された時、現場に駐在する専門家は否定し、ST-1型8x8装輪式105mm突撃砲は全く新しい設計である、と語った。しかも新たに研究開発されたため、この車両は某いくつかの方面で以前すでに中国陸軍に装備された装輪式突撃砲に比べさらにやや良いだろう、という。


 8輪装甲車に105mm砲を搭載、という性質は日本の「機動戦闘車」に似ていますが、画像を比較するとST-1には無駄なスペースが多く、防御にあまり重点を置いていないような印象を受けますが、これはまあ位置付け、コンセプトの違いなのかもしれません。

 次も陸戦兵器関連ですが珠海航空展とは関係ない、より物騒な話題です。

http://military.china.com/news2/569/20141114/18965616.html


ウクライナ軍、超強威力の自走砲を修復 核砲弾発射に用いることができる

ロシアの「視点報」11月11日発表の「ウクライナ軍、『芍薬』火砲の修復を開始」という題の報道は、ウクライナ国防省火砲修理工場は世界で威力最強の火砲の1つである2S7「芍薬」自走砲を修復しつつある、とした。

ウクライナ軍は、これは非常に凄い武器である、とする。すなわち、砲弾の重量は100kg、射程は50km近くなる。

「芍薬」203mm火砲は2分以内に3発発射できる。この砲はかつて核砲弾発射に用いるよう設計された。

火砲修理工場の作業人員は、「芍薬」は長期的に使用されることはないだろうが、国家の現在の情勢は自分たちに止むを得ずこの武器を改めて戦闘状態に投入し、もって国境を防衛させるのだ、とする。

2S7「芍薬」203mm自走砲はソ連時代にレニングラードのキーロフ工場によって研究開発され、1975年から1985年に生産された。核兵器は後方の制圧、47km以内のカギとなる重要施設や核打撃ツールの破壊に用いることができる。

今年9月、当時ウクライナ国防大臣の任にあったヴァレリー ゲリェジェイーは、ロシア軍が核砲弾を発射できる2S4「チューリップ」自走砲を使用したらしい、と非難した。メディアはゲリェジェイーがロシア軍の核兵器使用を非難した、とするが、彼はこの後極力否認している。


 この記事には画像がありませんが、

http://weapon.huanqiu.com/2s7_spc

 こんなんです。総重量46トンで射程は長いですが装甲防御がなく、ABC防御能力が弱いとされています。通常弾薬用とされてますが核砲弾が発射できるとも明記されてます。ただこれは特殊な特徴というわけでもなく、一定以上の口径の砲からは基本的に核砲弾が発射できるようですが。「射程は50km近くなる」のはロケット射程延長砲弾の場合だということです。実際核砲弾が使用される可能性は低いでしょうが、ウクライナ国防大臣がどうも過剰反応したらしいように、互いに疑心暗鬼になって過剰な手に出ることが心配です。
















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