コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその12

9月14日

 中国の対日作戦についてです。

http://military.china.com/zh_cn/11103358/20120912/17425407.html


日本はライバルではない! 中国の対日作戦能力明るみに

日本政府は、政府が釣魚島、北小島、南小島を「購入」し、この3つの島を「国有化」することをすでに決定したと宣言した。中国政府は当日多種の方式をもって強烈な抗議を提出し、釣魚島およびその付属島嶼の領海基本ラインに関し声明を発表した。温家宝首相は外交学院新校区において周恩来と陳毅の銅像の除幕式に出席した時、釣魚島は中国固有の領土であり、主権および領土問題上中国政府と人民は決して半歩たりとも引くことはないと表明した。台湾外事部門は同じ日に、情勢の進展に関心を注ぎ続けており、日本に独断専行するなと要求する。もし日本政府がいわゆる釣魚島の「国有化」をあくまで推し進めれば、適時に台湾の駐日代表に台湾に戻って説明することを要請することになる、と表明した(この画像と表題は超大物の軍事ネット仲間、鋼鉄時代の作品である)。

(頑住吉注:これより2ページ目)中国の対日作戦は、高い技術条件下での全方位立体式作戦で、我が軍の第2砲兵隊(頑住吉注:戦略ミサイル部隊)、空軍、海軍、宇宙作戦部隊、ネットワーク作戦部隊によって日本の軍事資産と軍事ポテンシャルに対し暴風雨のような打撃を行うべきである。図中に我々は、中国第2砲兵隊の中距離弾道ミサイルと巡航ミサイルがいずれも日本の領土全域をカバーし、近距離弾道ミサイルは琉球群島の日本軍基地、日本の九州島の重要な港に対し高密度の打撃能力を備えていることを見る。日本の主要な都市群、工業地帯、重要なインフラはいずれも我が空軍、海軍航空隊、第2砲兵隊の戦術ミサイル兵器の射程内にある。

(頑住吉注:これより3ページ目)日本のミサイル防衛体系は大雑把には2つの部分を含んでいる。第1の部分は航空自衛隊の対空ミサイル群であり、アメリカ製のパトリオット3陸上プラットフォーム迎撃ミサイルで、ターミナル迎撃システムに属す。第2の部分は海上自衛隊が装備するイージス型ミサイル駆逐艦で、スタンダード3 Block IAミサイルを装備し、海上プラットフォームによる中段迎撃に用いる。現在発射能力、対ミサイル能力を持つ艦艇は6隻あり、この6隻は日本海から中国の東海まで一列に展開し、中国に対する対ミサイル障壁を形成し、かつ相互に援助し合っている。だがこの種の対ミサイルシステムの効率は依然高くなく、発射能力が比較的低い北朝鮮に対してならまだいささかの戦力を持つかもしれないが、数千発の各タイプのミサイルを持つ中国解放軍に関して言えば、やや焼け石に水といったところである。特に中国解放軍第2砲兵隊のミサイル攻撃戦術は、いずれも高度の防御突破と欺瞞性を持ち、日本が自分の実力に頼って中国サイドのミサイルを迎撃しようとしても非常に困難な事情である。

(頑住吉注:これより4ページ目)日本の中、低空防御は基本的に最新装備である03式中距離地対空ミサイルとその他の短距離ミサイル、対空砲からなるが、数量が限られているため重点区域に対する防御を行うことしかできない。日本には縦深防御能力が非常に欠乏しており、ひとたび打撃すれば退路はない。

(頑住吉注:5〜7ページ目は「日本のパトリオットミサイル防衛システム」というキャプションだけです。8ページ目。)中国人民解放軍は正義の軍であり、対日作戦は中国の領土、主権、地域の平和を維持守護し、地域の覇権国家の挑発に対応する正義の挙である。対日作戦は決して日本人民に照準を合わせたものではなく、増してや弱い者いじめではない。対日作戦の空中打撃は日本の防空能力と軍事産業に向けられる必要がある。

(頑住吉注:9ページ目は「中国の潜水艦部隊は日本の軍港に対し打撃と封鎖を実施することになる。」、10ページ目は「日本の3種の主要なレーダーの空中監視ネットワーク。」という内容だけです。11ページ目。)日本の防空監視能力は比較的強い。図中の赤はJ/FPS-5対ミサイル監視コントロールレーダー、J/FPS-3改遠距離警戒レーダーの監視範囲、オレンジ色はE-767早期警戒機の監視範囲、黄色はJ/FPS-3レーダーの監視範囲、緑色はE-2C早期警戒機のレーダーの監視範囲である。日本に対する空中打撃では、まずこれらの日本の「目」を潰す必要がある。喜ばしいことに、中国はいくつかの先進的対輻射武器システム(頑住吉注:レーダーの発する電波をたどって命中する)を持っており、すでに日本軍のC3Iシステム(頑住吉注:Command・Control・Communication・Information)に対する打撃能力を持っている。

(頑住吉注:後は比較的短い文かキャプションだけです。12ページ目は「日本は琉球群島に多数のレーダーシステムを配備する必要があり、これでやっと有効に防空作戦を組織できる。」 13ページ目は「中国空軍部隊は1990年代中、後期に空前の強化を達成し始め、現在中国の第3世代戦闘機の数量は日本の航空自衛隊の3倍で、質から数まで中国の空中戦力はいずれも日本より上である」 14ページ目は「中国空軍と海軍航空隊はスホーイ-30MKK、スホーイ-30MK2、殲轟-7A、轟-6K、殲-11を使って日本に対し空中打撃を発動し、日本軍の飛行場と滑走路を破壊できる。」 15〜17ページ目は「中国の大型戦闘爆撃機部隊」です。)


 やはり一番の問題は中国に言論の自由がなく、民主的に選ばれたわけでもない独裁政権が一方的な情報を国民に注入し、反対意見を封殺できることにあると思うんですね。かといって我々が積極的にそれをどうこうできるわけでもないのが困ったところです。しかし私はもうそろそろこの問題を国際司法裁判所に提訴してもいいのではないかと思います。韓国同様中国が共同提訴を拒否すれば中国に対する批判が強まり、これはおかしいのではないかと気付く中国人もある程度出てくるでしょう。共同提訴に応じれば、韓国に対する批判が強まるはずです。

9月15日

 ロシア戦闘機の話題です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120913/17429014.html


ロシアメディア:ミグ-31戦闘機の改造後の性能、依然アメリカの退役したF-14に及ばず

ロシアの「情報報」9月12日の報道によれば、ロシア軍事工業システムは先日再びスキャンダルを暴露した。すなわち1ロットの改良型ミグ-31遠距離迎撃機が装備するレーダーの性能が基準に未到達であるだけでなく、探知計測距離がアメリカのすでに退役したF-14が装備していた機載レーダーに遠く及ばないというのである。

ロシア軍の計画によれば、今年10月に10機の近代化グレードアップを経たミグ-31迎撃機が就役することになる。これらの戦闘機はいずれも「スクリーン-AM」型機載レーダーシステム(「Rectangle-55」型デジタル信号処理機を統合)に換装されている。ロシアのジホミロフ機器製造科研所(ミグ-31の機載レーダーグレードアップを担当)のスポークスマンは、この新型レーダーの探知計測距離は30%向上していると公言している。彼は、「スクリーン-AM」の探知計測距離は数百kmに達し、「もし基本型レーダーを使っている時なら、アメリカ人の飛行機は我々から距離200kmの範囲には入れない。ということは現在この距離はさらに大きくなっていることになる。」と漏らす。だが、このスポークスマンは秘密保持の必要を理由に、この新型レーダーの距離に関するパラメータを漏らすことを拒絶している。

しかし、プラフジンスク無線電信科学生産連合体の社長補佐役ビタリ オルロフは、完全に相反する情報を漏らした。彼は、「スクリーン-AM」型機載レーダーの実際の性能は決して出色のものではないと指摘する。すなわち敵機の迎撃時前半球の目標に対する探知計測距離は80〜90km、後半球の目標に対する探知計測距離は20〜25kmに過ぎないというのである。

ビタリは指摘する。80〜90kmだろうと、あるいは100kmだろうと、このたぐいの探知計測距離はいずれも現代作戦の需要を満足させることはできない。これと比較すると、アメリカの退役したF-14戦闘機上の機載レーダーの探知計測距離は230kmで、改良型の探知計測距離はさらに400kmまで向上していた。

ミグ-31迎撃機のグレードアップ作業はロシア国内の複数の科研機構や企業によって共同で引き受けられ、これにはサンクトペテルブルグの「レーニン主義者」科技センター、シャガルオドの「ソコル」航空機製造工場、ジホミロフ機器製造科研所などが含まれる。このうち、「スクリーン-AM」レーダーの研究開発を担当したジホミロフ機器製造科研所の研究人員はかつて、アメリカのAN/AWG-9レーダーを超える新製品の研究開発を企図した。だがビタリ オルロフが見たところでは、これは完成不可能な任務である。

彼は、ロシアが現在持っている多種の近代化されたレーダーは、「ビートル」系列や「雪豹」などを含め、ロシア空軍の需要を完全に満足させることができる、とする。このうち「雪豹」レーダーは、もしアメリカのF-22が装備するAN/APG-77と対決する時であっても一定の優勢を備えている。だが、ミグ-31の改良を担当した各機構は、先進的レーダーの研究開発能力を備えていなかった。ビタリ オルロフは、ロシア国防省が当時上述の企業を何故選択したかの主要な出発点は彼らを倒産状況に陥らせるのを避けることであって、装備改良の目的から出たことではなかったのだ、と漏らす。

ビタリ オルロフが見たところでは、ミグ-31迎撃機が今後直面する最も危険な相手は各種のステルス戦闘機である。だが、この機が装備するレーダーは、動作周波数が原因でステルス目標に対する探知計測能力が極めて弱い。彼は言う。「ロシアの大部分の国産レーダーが使用するのはミリ周波数帯で、ステルス戦闘機は全て見ることができないのだ。」 そしてステルス機を探知計測できるミリ波レーダーは、現在ロシアの地上防空部隊にしか装備されていない。アメリカサイドは、現在すでに陸上プラットフォームと空中プラットフォームのミリ波レーダーシステムを装備している。

オルロフは注意を促して、アメリカ海軍が大量に装備するE-2D早期警戒機にはミリ波レーダーが装備されている、と語る。彼は、ミグ-31は非常に出色の空中プラットフォームであるが、現在行われているいわゆるグレードアップ作業は、この戦闘機の性能を根本的に向上することはできず、新たに換装される電子設備、ナビゲーションシステム、ミサイルなどのレベルは先進的とは評価できない、と考える。

ロシア空軍総司令アレキサンダー ゼリンは、ロシアはミグ-31遠距離迎撃機を全部で60機グレードアップすることになると宣言している。


 この記述がもし事実なら、特定の企業を救うためにオリジナルの半分かそれ以下の能力しかないレーダーに換装させるということでお粗末としか言いようがありませんが、情報の信憑性について私には判断がつきません。

9月16日

 「ワリヤーグ」関係です。

http://military.china.com/11103358/20120915/17432359.html


甲板に艦ナンバーが塗装される! 中国初の空母の就役、目前に迫る

(頑住吉注:1ページ目)甲板に艦ナンバーがまさに塗装されている中国空母試験プラットフォーム

(頑住吉注:2ページ目)甲板に艦ナンバーがまさに塗装されている中国空母試験プラットフォーム。艦首の艦ナンバーと一致し、同じ「16」である。

(頑住吉注:3ページ目)2012年9月2日、一部の軍事フォーラムのネット仲間が、大連港に停泊する我が海軍初の空母に、すでに艦ナンバー16の文字が塗装されているのを撮影した。新たな艦ナンバーには中国海軍が試用中の新型アメリカ式塗装が採用されている。すなわちいわゆる「黒縁白地」である(頑住吉注:縁ではなく影でした)。

(頑住吉注:4ページ目)現在この空母の艦名は依然推測されているところである。一部の情報は、この艦が海軍「遼寧」艦と命名されることになるとはっきり示しているが、こうした噂の信頼度は低く、依然事実と証明され得ていない。

(頑住吉注:5ページ目)「何故16号になるのか? これは中国海軍の現役編成体系の中で間違いなく先例がないことなのか? 甚だしきに至っては技術的よりどころがなく、常用されるルールとは完全に異なっているのか?」 9月2日、空母に艦ナンバーが書かれている時、我が国の多くの軍事フォーラムでネット仲間たちがこの艦ナンバーに対し熱烈な討論を展開した。一部のネット仲間は新たな艦ナンバーに対し、理解できないと表明した。「海軍の艦ナンバーのルールにより、01であるべきだよね?」 空母のナンバーがなぜ16なのかについて、ネット仲間が以下の答案を出した。


(頑住吉注:6ページ目)第1の推測:国産空母のためにナンバーをあらかじめ留保しているという説。一部のネット仲間は艦ナンバーが16なのは、未来の我が国の国産空母のためにナンバーをあらかじめ留保しているのだ、と考えている。この推測によれば、我が国の空母の艦ナンバー体系は北海艦隊が10〜12、東海艦隊が13〜15、南海艦隊が16〜18となる。こうならば我が国の海軍は未来の空母のために少なくとも8つの艦ナンバーの位置をあらかじめ留保していることになる。

(頑住吉注:7ページ目)大連に停泊する中国空母。艦ナンバーは艦の両舷の喫水線より上の数字としてマーキングされている。水上艦艇は通常艦首部の喫水線より上、両舷の目立つ位置にマーキングし、艦尾にマーキングされるものもある。潜水艦は艦橋にマーキングされる。海軍指導機関によって統一的に定められ、艦艇の海軍序列内での位置を確定し、識別に便利にするために使う。一般的に言って、艦ナンバーは順番を示すナンバー、あるいはそれに文字を加えて表示され、文字は対応する艦のタイプを表す。例えば588号護衛艇、「X615」号総合補給船、「J50」号遠洋サルベージ船などである。海軍艦艇にナンバーのみマーキングし、文字はマーキングしない国もある。例えばアメリカの「エンタープライズ」号空母のコードネームはCVN-65で、65を艦ナンバーとして艦首と中央部にマーキングし、かつ特に大きい字で飛行甲板上にマーキングしている。中国海軍の各種艦艇が徐々に増加するにつれ、艦艇の平時における管理および新たに建造され命名される時、多くの不必要な混乱をもたらすようになっている。そこで中央軍事委員会の批准の下、中国海軍は1978年11月18日に「海軍艦艇命名規則」を公布した。この規則では各種艦艇の命名機関、命名規則、関係規定が定められている。1986年7月10日、中国海軍は「海軍艦艇命名規則」に対しさらに補充と修正を加え、外国船舶および本国船舶の名前と区別できることを要求した。しかも合理性を兼ね備え、記憶に便利で、発音がはっきりし、名称の響きが良く、尊厳がある必要があるなど多くの要求をしている。

(頑住吉注:これより8ページ目)第2の推測:初の空軍空母を祝福するため。16は中国語の中で「順調になる」の比喩にもなり得、このため一部のネット仲間は、中国海軍が海軍初の空母を祝福する行いであると考えている。

(頑住吉注:これより9ページ目)第3の推測:現在ある説は、「中国空母の父」と称される華清上将は1916年に生まれており、この艦ナンバーは彼を記念するためだ、と考えている。図の左は華清同志で、彼は外国メディアからは中国海軍空母の父と考えられている。(頑住吉注:元の記事にはこの人の顔写真があったんでしょう)


 大部分は9月4日にすでに紹介した情報と重複しており、新しいのは基本的に第2、第3の推測だけで、第1の推測の意味はいまいち分からんままです。縁起のいい数字だからという第2の推測、「中国空母の父」生誕年の末尾2桁という第3の推測とも、もうひとつ説得力を欠く感じです。ちなみに華清という人はこれまでの空母関係の記述には出てきておらず、「052D駆逐艦は7,000トンを超えない?」で、「中国海軍近代化の父である劉華清将軍はかつて推測した。21世紀中葉に中国海軍は遠洋海軍に成長することになる、と。」という記述が出てきただけです。

 中国の大型輸送機に関する続報です。

http://military.china.com/top01/11053250/20120914/17430810.html


ロシアメディア:運-20はすでに2機のサンプル機があり、あるいは年内に試験飛行を宣言か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット仲間が描いた国産戦略輸送機の想像図」)

【グローバルネット総合報道】 ロシアの「ペリスコープ2」ウェブサイト9月12日の報道によれば、中国の香港の「大公報」は最近ネット上の文章、中国大陸の専門家の評論、意見など比較的模糊とした情報を引用して披露し、中国の運-20大型輸送機研究開発プロジェクトはしっかりと実行されているところで、関連の細目がすでに明らかになっている、とした。

それによれば、現在中国はすでに2機の運-20大型輸送機の試験サンプル品を組み立て済みで、このうち1機目の組み立て作業は2012年1月には早くもすでに終わっていた。2機のサンプル機のうち1機は飛行試験に用いられ、1機は静態試験に用いられる計画である(頑住吉注:「静態試験」とは静止状態の機にゆっくりと荷重をかけていく強度試験で、布に包まれて高速道路上を移動中に撮影された「ちまき機」もこの試験場所に移動中だったとされてます)。中国当局は今年正式に運-20プロジェクトが存在する事実を確認し、かつ運-20原型機が間もなく試験飛行を行うと宣言する可能性があると見られる(頑住吉注:と言うかまだプロジェクトの存在自体未確認だったんすか)。

ロシアメディアは、関連の消息筋の人物が「大公報」に、中国の運-20輸送機は飛行試験開始から解放軍空軍のため大量生産されるまで、少なくとも3年の時間を必要とすると指摘した、とする。国産大型輸送機の性能に関しては、あらゆるパラメータ上ロシア製イリューシン-76を超越し、アメリカのC-17のレベルに近いものになる、とされる。エンジン方面において確認できるのは、中国は大型機が使用する大出力ターボファンエンジンの研究開発を継続中で、しかもこの方面においてすでに成績を上げ進展に成功していることだ。だが中国の第1ロットの運-20大型輸送機はまだロシアのD-30KP2エンジンを使用することになるかもしれず、しかも今後より先進的なロシアのPS-90エンジンに改められる可能性も排除されない。だが、ロシアのイリューシン-76輸送機とは異なり、中国の運-20は合成材料を広範に応用し、貨物コンパートメントの幅と高さも増加することになる。中国の運-20の積載重量もイリューシン-76およびC-17を超えると見られる。


 楽観的な見方ですが、中国は大型機、特にオリジナルの大型機に関する経験が乏しく、高性能エンジンもまだ作れず、ロシアも最先端のエンジンを売り渋る傾向にあり、私はそうスムーズにはいかんだろうと予想します。

9月17日

 「ワリヤーグ」関連です。

http://military.china.com/top01/11053250/20120914/17430533.html


日本メディア:中国が5隻の空母を作る意義は大きくない 12隻でも不充分

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「16号国産空母プラットフォーム」 こ、国産‥‥?)

【グローバルネット総合報道】日本の「外交家」誌(頑住吉注:だからそんな雑誌存在しないって)ウェブサイト9月12日発表のケンタッキー大学パティソン外交・国際貿易学院準教授Robert Farleyの文章は、解放軍海軍は最終的にその改装空母を「遼寧」号と命名し、これにより遼寧省がこの空母の補修作業をとりしきったことに対する敬意を表す、とした。最近、中国の前駐ロシア陸海空軍武官で中ロ関係史研究会副会長の王海運少将は「グローバル」誌に発表した文章の中で、中国は5隻の空母を建造してその海上の安全を確実に保護する必要がある、と指摘した。

だがFarleyは、インドが間もなくその改装後のソ連時代の空母の引き渡しを受け、かつ今後10年で初めて3隻の空母を持つことを計画していること、日本の海上自衛隊が2隻の空母に類似した「ヘリ駆逐艦」を運用していること、そしてアメリカ海軍が11隻の空母艦隊とその他9隻の軽空母(強襲揚陸艦)を運用していることに向き合えば、中国が5隻の空母を建造する意義は大きくなく、しかも12隻を持ってもあるいは不充分と評価されるかもしれない、と考えている。

文章は、9月10日の関係の報道は、解放軍海軍が最終的にその改装空母の名を決定したことをはっきり示した。外界はこの空母が「北京」、「毛沢東」、あるいは「施琅」号と命名されるかもしれないと推測しているが、解放軍海軍が取ったのは相対的に伝統的な命名策だった。すなわちこの改装されたソ連時代の空母を「遼寧」号と命名し、これにより遼寧省がこの空母の補修作業をとりしきったことに対する敬意を表すのである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「国産空母プラットフォームのディテール」です。バルカン形式の「近接防御砲」とペッパーボックスみたいなロケットランチャーらしきものが見えますね)

大多数の分析家は、中国が継続してその他の空母を建造することになると考えている。だが中国の不透明な国防計画は、解放軍海軍が何隻の空母の運用を計画しているのかをまだ明らかにしていない。しかし、最近中国の前駐ロシア陸海空軍武官で中ロ関係史研究会副会長の王海運少将が「グローバル」誌に発表した文章は、中国は5隻もの空母を建造してその海上の安全を確実に保護する必要がある、とした。

注意に値するのは、解放軍海軍空母戦闘群の参入が海洋をどんどん込み合った状態に変えることになるだろうことだ。インドはもうすぐ改装後のソ連時代の空母の引き渡しを受け、かつ今後10年で初めて3隻の空母を持つことを計画している。日本の海上自衛隊は2隻の空母に類似した「ヘリ駆逐艦」を運行している。アメリカ海軍は11隻の空母艦隊、およびその他9隻の軽空母(強襲揚陸艦)を運用している。

この種の東アジア地域の空母の数量が増加する状況は、王海運少将の行った静態分析に問題を発生させた。もし良好に潜在的敵の能力を見積もることができなければ、相応の作戦的必要を理解することは難しくなる。このため、海上利益に関連がある静態分析(例えば北海艦隊と南海艦隊にそれぞれ1隻の現役空母が必要、といった)にはそれ自体の価値はあるが、中国、インド、日本、アメリカは戦略上動態的に各自の部隊の必要を考慮する可能性が高い。言い換えれば、つまり中国の海上の必要性を確実に理解したければ、インド、日本、アメリカの海軍戦力、そしてこれらの国がどのように中国の拡張に対応することになるのかを見積もることが必須だということである。

実際にはアメリカ国内にはすでに、アメリカ海軍の現在の規模をめぐる静態的討論に似たものが起きている。アメリカ海軍の1917年と2012年の戦力を対比することは有益あるいは実用的ではあるが、これは依然一定の背景下で行う必要がある。例えば、1917年、アメリカ海軍は14隻の現代ドレッドノート級戦艦しか持っておらず、イギリスロイヤルネービー(41隻の戦艦と巡洋戦艦を持っていた)、およびドイツ帝国海軍(25隻の戦艦と巡洋戦艦を持っていた)に立ち遅れていた。つまり、1917年のアメリカ海軍はこの2つのグローバルなライバルに及ばなかった。だが2012年のアメリカ海軍は、いかなるライバルよりもはるかに優れている。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「国産空母プラットフォームの全景」です。)

だが、動態的な対比分析にも明らかにそれ自体の持つリスクがある。中国とインドの空母が装備されるにつれ、競争の動態が継続してゆき、両国にさらに一歩海上戦力を増強しなければと考えさせる結果をもたらすかもしれない。これには1つの明確な事例が存在する。すなわち第一次大戦前と第一次大戦の期間、イギリス、ドイツ、およびその他の国はドレッドノート級戦艦をめぐる競争を展開した。国家の威信にかんがみ、彼らに海軍調達を行わせることは簡単にできたのである。このため海上軍備競争が起きる可能性は大きい。

第一次大戦後、これらの海上大国は彼らが建造できる艦船の数、サイズおよび攻撃力の制限を指定した。「ワシントン海軍条約」(アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、日本という5つの海軍強国が1922年に2月6日にワシントンで調印した海軍軍備制限に関する条約)は戦争を阻止できなかったかもしれないが、この条約は人々が軍事的力量が相対的なものであるという本質を正確に意識するに至ったことを間違いなく表している。

文章は、中国のローカルな、そしてグローバルなライバルの戦力から見て、5隻の空母の意義は大きくないとする。もし中国がそのライバルと拡大する脅威環境を理解すれば、極端な話12隻の空母を持ったとしてもあるいは不充分と評価されるかもしれない、と。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。4ページ目は「国産空母プラットフォームのディテール」、5ページ目は「日本のメディアがイラスト化した国産空母プラットフォームの構想」、6ページ目は「資料画像:日本のいせ号ヘリ母艦」、7ページ目は「資料画像:日本のひゅうが号ヘリ母艦」、8ページ目は「日本はまさに再び一歩一歩空母大国に向かっているところである」です。)


 軍備の必要が相対的なものだというのはその通りで、北朝鮮と中国が民主化して無茶を止めれば日本の軍事費ははるかに少なくて済むはずです。そして相対的なものとしてとらえれば、相手が装備を拡張したらこちらも必要、という形で軍拡競争になってお互いに疲弊する可能性が高くなります。話し合いによって上限を決めるというのは好都合ですが、ワシントン条約は第一次大戦の苦い記憶が強烈に残っていた時期だから実現したことで、現在では難しいと思います。アメリカが多くの空母を持っているのに中国がこれ以上は持たないという条件を飲むことは考えられませんし、アジア太平洋のことだけ考えていればいいわけではないアメリカが何隻かの空母を放棄することも考えられません。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-09-16/208042_2239093.htm#pic

 「沈陽飛行機の殲-31第5世代機らしきもの明るみに」というんですが、よく分かりません。機首に「31001」というマーキングがあるので殲-20とは違う殲-31の001号機だろうということなのかと思いますが。

9月18日

 ごめんなさい、ぼけてました。殲-20は成都飛行機、沈陽飛行機は「ちまき機」でした。要するにこれは「ちまき機」のキャンバス製覆いが取れたもの、ということです。かつて殲-20が当時のアメリカ国防長官ゲイツの訪中中に初飛行し、意図的にタイミングを合わせたものだとされ、中国当局は否定するということがありましたが、今回の「ちまき機」公然登場はパネッタ訪中に合わせたものだという説も出ています。

http://military.china.com/11103358/20120917/17433876.html


ちまき機の鮮明な画像! 殲-31「鶻鷹」今真の姿を見せる

最近、かつて広範な関心が注がれた沈陽飛行機の「ちまき機」、すなわち殲-31「鶻鷹」(頑住吉注:ハヤブサ+鷹で造語のようです)がついに明るみに出た。それぞれの情報を総合すると、「ちまき機」は外観、ディテールがネット仲間の推測、分析によく符合するだけでなく、名称さえ運送会社が秘密を漏らしたものと一致している。現在見られているちまき機の画像は基本的に全て運送目的地に着いて間もなくの画像であるとされる。


 以前「ちまき機」9月に初飛行か?」というページを紹介しましたが、画像を見た感じではいつ飛んでもおかしくないですね。ちなみに4枚目以降はCGです。

 韓国関係です。

http://military.china.com/news2/03/11078240/20120917/17435698.html


韓国「自殺式」無人機を開発か 北朝鮮の遠距離火砲陣地を打撃

韓国のYTNテレビ局ウェブサイト9月13日の報道によれば、韓国軍はまだ研究中の、北朝鮮の遠距離火砲やホバークラフトを打撃できる「自殺式」無人機の状況を13日に初めて発表した。

報道は、韓国の航空宇宙産業は13日にソウルの竜山国防会館において合同武器体系開発検討会を挙行した、とする。会において、軍は近距離正確打撃の「自殺式」無人機研究開発の現状を発表した。この無人機はビデオカメラ、先端航法装置、高性能炸薬を搭載できる。敵前線陣地上空まで飛んで敵の目標をロックオンした後、自爆攻撃が実施できる。

報道は、もしこの無人機が黄海の延坪島(頑住吉注:軍事境界線に近く、2010年に砲撃事件があったところです)に配備されれば、4分間以内に北朝鮮の遠距離火砲陣地が打撃でき、もし白○島や大青島(頑住吉注:「○」は日本語にない漢字で「令」+「羽」)に配備されれば、10分以内に半径40km以内の目標を打撃できる、とする(頑住吉注:「10分以内に半径40km以内の目標を打撃できる」のはどこに配備しても同じじゃないんすかね)

軍は同時に前線師団級に配備される40種類余りの新兵器も発表した。これには北朝鮮軍サイドの通信を傍受、攪乱できる次世代電子戦装備や車載カノン、榴弾砲が含まれる。


 たぶんこれもラジコン飛行機に毛が生えた程度のものだと思うんですが、周辺国が無人機を続々装備する中、日本はどうなっているのか心配です。

 イランも無人機を開発したそうです。

http://military.china.com/news2/03/11078240/20120918/17436420.html


イラン、最新無人機を研究開発 ミサイル発射、連続24時間の飛行が可能

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「イスラム革命防衛隊の最新の研究開発によるShahed 129無人操縦飛行機」)

イランメディア9月17日の報道によれば、イランのイスラム革命防衛隊司令ジャファリは16日、イラン軍が24時間絶えず飛行できるShahed 129無人操縦飛行機を研究開発し、この機は作戦と偵察任務が達成できる、と語った。

ジャファリは付け加えて、Shahed 129はイランが設計したSadidミサイルを装備しており、遠距離攻撃が行える、とした。

近年イランの国防領域における成果は顕著で、軍事装備とシステムの生産方面ではすでに自給自足である。

2010年8月、イランは初めてその自主研究開発によるカラル遠距離無人機を公開した。カラルは爆撃任務を執行できるし、高速高空飛行を行って情報収集もできる。

ジャファリは2011年末にイランが鹵獲したアメリカ軍のRQ-170無人機にも言及した。彼は、取り出した情報から見て、この機はイランから情報を盗み取っているところだったと語った。

2011年12月4日、RQ-170無人機がイラン上空を飛行している時イラン軍によって鹵獲された。機はほとんど損傷を受けていなかった。RQ-170はロッキード・マーティン社が開発した無人ステルス機である。


 RQ-170の影響はほとんど感じられませんが、これはラジコンに毛が生えた程度のものではなくもっと高度なものです。イランですら、と言ったら失礼ですが、高度な無人機を開発しているのを知ると、ますます日本の現状が心配になります。

http://military.china.com/dthz/11126957/20120917/17434854.html

 おまけにイランで中国のM16コピーCQ小銃を国産化したものが大量装備されている、という画像集です。イランと中国の関係を考えれば、無人機関連でも技術情報の交換をしている可能性があると思われます。

9月19日

 ちょっと変わった中国関連の話題です。

http://military.china.com/news/568/20120918/17436572.html


中国、南海に160万トン級の超大型海上「人工島」を建設

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現在世界最先端の我が国の『海洋石油981』深海半潜水式石油掘削プラットフォームの自重でやっと3.1万トンである」)

[東広東ニュースチャンネル]リスナーの皆さん、現在我が国は南海の石油、天然ガス資源を開発し、海洋の権益を維持保護していますが、補給が大問題です。南沙の島嶼の面積は狭小で、海南島は海南島で千里のかなたにあります。

この状況に焦点を合わせ、中国海洋石油総公司、中国船舶708研究所、上海交通大学は共同で、超大型海上フロート構造物863プロジェクトの研究を展開し、最近研究成果が全国委員会の審査の上での受領をスムーズにパスしました。

この構想に基づき、将来南海の核心的位置に超大型のスチール構造の港湾基地が出現し、人員、物資の中継輸送基地や船舶が嵐を避けるための港となることが有望です。報道をよく聞いてください。

超大型とはどんな概念なのでしょうか? 海上の城との呼び名がある海洋石油981号プラットフォームは、その寸法が100m級でしかなく、まだ「超大型」とは言えません。「超大型」と言えるのは1,000m以上です。

上海交通大学海洋工程重点実験室で、記者はこの海上基地の設計方案を見ましたが、それは完全なリング型を呈していました。研究員肖竜飛は次のように説明しました。「直径400m、外周1,000m以上、8つのモジュールを接続してでき、数十万トンの物資貯蔵能力を満足させることができ、それぞれのモジュール上面には全て人員の居住施設があり、各モジュール上には2つのヘリポートがあり、最多で16機のヘリが同時に駐機できます。」

この海上基地に関する1つ1つの数字は、聞けばいずれも震撼させる力を持っています。8つのモジュールの1つ1つはいずれも重量20万トンに達し、最大型の空母2隻に相当します。港湾全体の排水量は160万トンを超えます。リング内の海域は船舶が嵐を避けるためのもので、6,000トン以下の船舶8隻の停泊に供することができます。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「現在世界最先端の我が国の『海洋石油981』深海半潜水式石油掘削プラットフォーム」です。)

この海上基地は氷山とやや似ており、海面上の部分ですでに充分壮観ですが、海中の見えない部分は実はより広大なのです。肖竜飛は、スチール構造全体の垂直方向の大きさは200m近く、このうち150mが海中深く沈んでいる、と語っています。このような設計は安全に関する考慮からのものです。「一般の海洋工程は全て100年に1度の海の状況を基準として設計されますが、超大型海上基地に関し我々が要求するのは1,000年に一度の海洋環境条件です。」

この超大物が構想から現実に変じることができるか否かは、まず工業領域の加工製造能力で決まります。上海は現在国内の海洋工程研究開発製造の重鎮で、外高橋船工場、上海船工場はいずれも油田掘削プラットフォームの製造経験があり、振華重工は業務転換してでもこの方向に照準を合わせています。最近さらに中遠グループがこの中に加入し、副社長の李雲鵬は次のように語っています。「中遠グループは既存の企業の移転、調整、産業グレードアップにより、長興島に海洋工程装備および核心的なセットされる設備の製造基地を建設します。」

企業に対する訪問、考察を経て肖竜飛は、製造能力は将来最大のボトルネックにはならないと考えています。この海上基地がいつ南海に出現するかに関しては、石油、天然ガス開発がいつ全面的に展開されるかを見なければならず、同時に決策部門も非常に長期的な計画を制定し、推進を持続する必要があります。「現在の国家戦略上の必要と南海の石油、天然ガス開発から見て、やはり前途は非常に有望です。当然技術的難度は空前のもので、大量のマンパワー、マテリアルパワーを投入する必要があり、10年、甚だしきに至っては十数年を必要とするかもしれません。」

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけで、キャプションは全て「アメリカ軍の『海上基地』機動上陸プラットフォーム艦もやっと6万トン級である」となっています。)


 軍事施設ではありませんが、島嶼をめぐる主権上の争いがある国々にとっては脅威を感じるものになるでしょうね。

9月20日

 「アドルフ2世」氏による殲-31評(と言えるかどうか微妙ですが)で、やはりこの人書くことがちょっと変わっていて賛同は全然できないんですけど読んでいて実に面白いです。

http://adaofu2.blog.china.com/201209/10231306.html


殲-20、殲-31は登場が遅すぎ、現在では標的機にしかなりえない!

最近、中国は連続して多くの新型武器装備を明るみに出し、中国の武器装備のレベルが急速にアメリカとの隔たりを縮めている感覚である。明らかに、一般の人は中国の武器装備発展の凄さを過小評価していた。

興奮のあまり、人にいくらかの遺憾を感じさせることも免れない。興奮するのは、いくつかの装備が形成する戦闘力が、直接目下における釣魚島情勢に影響することである。例えば、DF-41戦略ミサイルである。遺憾なのは、いくつかの装備の登場が遅すぎたことである。例えば、052D駆逐艦、殲-20、殲-31等々である。遺憾が生まれるのは免れ難い。我々の重点装備の研究開発速度は、すでにアメリカより10年近く速いが、実際には情勢の必要には追いつけない。これにはどうしようもないことでもある。

現在、最も人をして惜しいと思わせるのは殲-20、殲-31である。アメリカのF-22Aに対抗できるのに、戦闘に投入できない。これはアメリカにとって絶好の戦機である。

アメリカ軍との通常戦争を戦うのは、難しいといえば難しく、体系的対抗を行う必要がある。簡単といえば簡単で、空戦でアメリカ軍を打ち破りさえすれば、アメリカ軍の士気は6、7割にまで削減される。アメリカ軍は第一次大戦以来、まだ制空権を失った状況下で勝ち戦をしたことがない。ベトナム戦争の空戦では、彼らは1:4のキルレシオだったと公言している。もしそうだとすると、彼らがすでに感じているのは1つの危機である。もしアメリカ空軍と1:1の戦いができれば、アメリカには参戦の勇気すらなくなることがほとんど決定する。

まさに中国の第4世代機が装備されていないがゆえに、F-22Aはやはりアメリカ人の手の内にある最も有力な切り札なのである。日本のフジテレビニュースネット(FNN)9月12日の情報によれば、北京時間12日午後1時15分頃、アメリカ空軍の2機のF-22ステルス戦闘機が、日本の山口県のアメリカ海兵隊岩国基地内に「緊急着陸」した。2機のF-22の機体にはいずれも「AK」の文字があり、アメリカのアラスカ基地所属である。加えてアメリカ軍在日沖縄嘉手納基地には現在6機のF-22戦闘機が配備され、アメリカは現在8機のF-22Aを釣魚島上空の制空権争奪に投入できる。

この8機のF-22Aを過小評価するなかれ。理論上それらは24機の中国の殲-10、殲-11戦闘機を制圧できるのである。ネット仲間はややもすれば語られる日本本土攻撃、日本を核で平定するたぐいの狂気じみた言葉を口に出すこともいけない。それはF-22Aに対する打撃としては確かに有効だが、必然的に戦争のエスカレートをもたらす。中国は13億人の中国である。一部の無知なネットユーザーの強がりで13億人の生存に危険を及ぼすことができるだろうか。

このため、局地的衝突としての戦争の規則に照らして、我々はやはり空中戦でF-22Aを打ち破る方法を考える必要がある。殲-20、殲-31の登場が遅れた以上、殲-10、殲-11が空戦の主力であり、それなら殲-20、殲-31は殲-10、殲-11の標的機に甘んじていただくしかない。

私の構想は、作りはした数機の殲-20、殲-31の試験型を、空軍の作戦飛行部隊と組み合わせて訓練を行うというものだ。第3世代機と第4世代機の対抗において、対ステルス、機動格闘、高速迎撃、電子対抗は4大課題である。殲-20、殲-31の現在の能力いかんを全て発揮し、我が作戦飛行部隊を練磨するのである。

アメリカ軍の経験から見て、第3世代機と第4世代機の対抗は、演習を経た場合と経ていない場合で天地の差がある。F-22Aが演習に参加したばかりの時、アメリカ軍のF-15、F-16は全く事情も分からず、多くが模擬的に撃墜された後もまだ全く気付かず、このため0:144のキルレシオだった。後に双方が多くの合同演習をし、F-15、F-16のキルレシオは大幅に下がり、F-16、GA-18GなどにもF-22A「撃墜」の記録ができた。ヨーロッパの「タイフーン」戦闘機もアメリカ軍との合同演習で益を得、やはりF-22A「撃墜」の記録を得た。

中国空軍にはアメリカとの合同演習の機会はないが、我々には殲-20、殲-31があり、完全に我々の飛行員に感覚を掴ませるのにも用いることができる。特に殲-20は、各方面から獲得された情報から見て進展は速く、完全に中国空軍飛行部隊の標的機にして隊伍を良好に練磨することができる。中国が殲-20、殲-31を研究開発してF-22Aに対抗できる以上、これは中国がF-22Aのステルスメカニズム、格闘能力、電子戦能力、超音速巡航能力を充分に理解していることを示す。このため、殲-20、殲-31の研究開発チームは訓練に共に参加する必要があるだけでなく、さらに助教も行い、第3世代機部隊の戦術研究、技術改良を助ける必要がある。

もし中国空軍が殲-10、殲-11を研究開発段階の殲-20、殲-31と対戦させることができれば、これは双方にとってメリットがある。1つは空軍飛行部隊の作戦能力が向上されることであり、もう1つは第4世代機の研究開発チームが問題を探し出すのを助けることになり、一挙両得である。殲-20、殲-31が、殲-10、殲-11がアメリカのF-22Aに対抗するのを助けることができさえすれば、これは殲-20、殲-31が国家主権の防衛になす貢献でもあり、登場が遅れたにしても遺憾は残さない!


 タイトルを見て「殲-20、殲-31はF-22のカモでしかない」という内容かと思ったら全然違い、標的機というより殲-10、殲-11のために仮想F-22の役をさせろということでした。まだ飛ぶことができるかどうかも分からない殲-31は論外ですが、殲-20もとてもそこまでのことはまだできないと思います。なおこの筆者の論は、もう間もなく尖閣諸島をめぐるアメリカと中国の空中戦が起きることを当然の前提にしていますが、私はそんなことになる公算は低いと見ています。

http://military.china.com/zh_cn/tu/08/11119690/20120917/17435459.html

9月18日に紹介した韓国の「自殺式無人機」の画像です‥‥ってどれがそれなんだか分かんないんですが、たぶん1〜3枚目だと思います。で、冷静になって考えてみると、「自殺攻撃を行う無人機」って、ミサイルとどこが違うんでしょうか。

9月21日

 今まで希望的観測の傾向が強いのではと思っていましたが、「ワリヤーグ」間もなく就役で間違いなさそうです。

http://military.china.com/dthz/11126957/20120920/17441447.html


重大な吉報! 中国16号空母に赤絨毯が敷かれる

最近あるネット仲間が大連に停泊する16号空母上にすでに海軍人員の姿が現れているのを撮影した。そして撮影されたばかりの新たな動画と画像から見て、甲板上には集合写真用の簡単な架台が加わっているだけでなく、赤絨毯が敷かれ、乗艦用の青いタラップが設置されている。その他、2機のヘリの模型も甲板上に駐機している。艦上の彩色旗ははためき、全くのお祝い気分である。16号艦の就役時期はすでにカウントダウンの段階に入っている。


 どこをどう見ても祝賀式典の準備です。雨が降るかもしれないので赤絨毯はそう何日も放置しないでしょう。もちろん実戦化はまだ先になるはずですし、その能力もさほど高いものとも思われませんが、就役の式典は間もなく行われるはずです。

 中国戦闘機の話題です。なお殲-11Bはスホーイ-27の中国版殲-11の改良型で、殲-11BSはその複座型で、F-15Eに相当する多用途戦闘機とされています。

http://military.china.com/important/11052771/20120918/17437380.html


ロシア、殲-11B/BS海航を装備、エンジン生産能力が不足、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット上に流れ伝わる殲-11B戦闘機の三面図」)

【グローバルネット総合報道】ロシアの「ペリスコープ2」ウェブサイト9月14日の報道によれば、中国航空工業の消息筋の人物は先日「漢和アジア安全保証業務」誌のインタビューを受けた時、中国の初の海軍版殲-11B/BS戦闘爆撃機複数は2011年にはすでに解放軍海軍航空隊第8師団に装備され、しかも全て国産の太行エンジンを装備していると漏らした。これと同時に、解放軍空軍第37師団も去年、複数の同型戦闘爆撃機を装備した。

中国航空工業の消息筋の人物のリークによれば、これは解放軍海軍航空隊が装備する初の殲-11B/BS戦闘爆撃機である。今後殲-11B/BS戦闘爆撃機は全て国産の太行エンジンを装備することになる。現在就役中の第1ロットの殲-11BだけがロシアのAL-31Fエンジンを使用している。現在における中国の殲-11B装備方面の最大の困難は航空エンジンおよびその部品の供給が戦闘機の生産テンポに追いつかないことである。現在の生産計画によれば、殲-11B/BS戦闘爆撃機の毎年の最大生産量は24機で、1個連隊に装備するにしか充分でない。このため中国海軍と空軍は新型の殲-11B/BS戦闘機の分配問題で激烈な論争を展開しているところである。漢和の掌握した情報によれば、現在中国空軍と海軍は殲-11B/BS戦闘爆撃機分配方面で平等に分配するという原則を取っており、すなわち毎年それぞれ8〜12機装備する。これは、解放軍空軍と海軍航空隊が少なくとも2年の時間を必要としてやっと1個連隊を換装できることを意味しており、その後さらに徐々に旅団に改編されることになる。

中国航空工業の消息筋の人物は指摘する。殲-11B戦闘爆撃機は機械スキャンレーダーを装備し、将来殲-11/16/15にアクティブフェイズドアレイレーダーを装備することが計画されている。中国はすでに8年余りの時間を使って機載アクティブフェイズドアレイレーダーを研究開発しており、その製造コストは高くなく、性能は先進的で、かつレーダーの重量はロシア製品と比べてさえ軽い。現在殲-10B戦闘爆撃機が使用しているのはパッシブフェイズドアレイレーダーであるが、このことは漢和の、中国の殲-10Bに関連する機載レーダーがロシア製フェイズドアレイレーダーのコピー品だとの推測も事実と証明した。しかもこうした見方はすでにその他のルートによる確認も得ている。最近北京博物館は機載無線電子設備展を開き、非常にはっきりと殲-10Bがパッシブフェイズドアレイレーダーを装備していることを明らかにした。国産太行エンジン以外にも、中国の殲-11Bは国産新型航空電子設備やコックピットディスプレイを装備済みであるとされる。


 タイトルにある「海航」の意味は不明ですが、海上を飛行する際のナビゲーションを行う装置か何かでしょうか。それはともかく、現在中国は最先端レベルのエンジンを作る力がなく、だからこそロシアから大枚はたいて多くのエンジンを購入するとともに航空工業はこの分野に莫大な投資を行っているところなわけで、このニュースにはやや疑問を感じます。国産エンジンを積んでいるというのは誤りで、限られたロシア製エンジンを取り合っているということなのか、ものすごい時間と手間をかければ一応機能するエンジンが作れるということなのか、ちょっと分かりません。

 殲-31関連です。

http://mil.eastday.com/m/20120919/u1a6873071.html


インドメディア 中国は殲-20の後さらに殲-31を登場させた ああ、インドはすでに中国にはるかに劣る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ちまき機の想像図。画像のソース:超大軍事高山」)

東方ネット9月19日の情報:「インド速報」9月19日の報道は、中国は最近「新型ステルス戦闘機のベールを静かに開いた」、これは中国航空工業の成熟度が、すでにウォッチャーたちの予測の程度を超えていることをはっきり示している、とする。報道はさらに、中国の新戦闘機の出現が、ちょうどインドとロシアが共同研究開発する第5世代戦闘機計画に遅延が起きた際だったことは、インドのこの領域における遅れをさらに突出して目立たせる、とした。

報道は、中国のインターネット上に最近流れ伝わり始めたこの戦闘機の画像は、中国の沈陽飛行機製造社の駐機場に置かれ、見たところ殲-20より小さく、設計にもやや違いがある、とする。ある説明はこの機が新たな設計を持ち、飛行のさらなる軽快を確保し得る、としている。この戦闘機はこの系列の第1号機のため、「殲-31」と命名された。

多くの推測はこの戦闘機が間もなく初の試験飛行を行う可能性があると考えている。現在ネット上に流れ伝わるこの戦闘機の画像は決して特別詳細なものではないものの、分析家はそれでも殲-31は殲-20より小型の戦闘機であり、その寸法はアメリカのF-35戦闘機に似ているかもしれない、と信じている。

報道は、中国の新戦闘機がベールを脱いだのは、ちょうど多くのレポートがインドの第5世代戦闘機が今世紀には就役できないかもしれないことを明示した際だった、とする。インドの第5世代戦闘機はロシアと共同で研究開発され、2019年になってやっと定型に至ることができる。

インド政府のこれまでの態度は、インドの第5世代戦闘機は2017年までには就役できるというものだった。だが国防長官AKアンソニーは今年初め議会に、この戦闘機は2019年に定型に至った後、やっと生産段階に入れるに過ぎない、と告知した。来月ニューデリーで開かれるインド・ロシア国防長官級会談では、第5世代戦闘機関連の協議が主要な議題となると予想される。インドはすでに引き渡しタイムスケジュールが前倒しできるよう希望を提出している。


 「〜国は中国の兵器は凄いと言っている」、「〜国は中国の兵器なんか怖くない、来るなら来てみろと言っている」といった捏造で中国人の自尊心に媚びたり敵愾心を煽ったりするのは中国の報道の常ですが、まずこの報道の中の「インドは中国に大きく後れを取ったことで嘆息している」も捏造と見て間違いないと思います。自国の報道にこういった嘘があふれていることに、どの程度の中国のネットユーザーが気が付いているんでしょうか。

9月22日

 例によって疑わしいもんですが、「第3国が日中の海軍力をこう評価している」という体裁の記事です。

http://military.china.com/news/568/20120921/17443596.html


韓国メディア:日本艦隊は解放軍を打撃できない 訓練不足が戦力を制約

中日軍事力量の対比
中国 日本
1064億アメリカドル 国防費(2011年) 563億アメリカドル
229万人 総兵力 26.6万人(駐日米軍含む)
2,074機 空軍機 420機
ステルス戦闘機を開発中
殲-20、殲-60
新世代戦闘機 F-35を購入中
駐日米軍のステルス戦闘機F-22を利用
1,088隻 戦闘艦艇 143隻
初の空母ワリヤーグ
(6.7万トン)が試験航海
空母 2隻のヘリ空母16DDH(1.8万トン)がすでに実戦配備
3隻の新たなヘリ空母22DDH(2.4万トン)を建造中
東海艦隊
駆逐艦30隻余り(3,000トン以上)
潜水艦約20隻
警戒艇70隻余り
釣魚島を防衛する海軍戦力 第2護衛隊群
駆逐艦8隻(2隻はイージス艦)
潜水艦2隻以上
ヘリ8機以上

資料画像:日本の2012年「防衛白書」

【グローバルネット報道 実習記者 劉洋】韓国の「朝鮮日報」9月18日の報道によれば、釣魚島をめぐる問題が中日の矛盾を激化させているが、ある専門家は経済に対する影響と国際的圧力などを考慮すれば、両国に軍事衝突が発生する可能性は小さいと考えている。だが日本サイドが中国漁船の漁を阻止する過程で予期せぬ軍事衝突が発生する可能性は排除されない。

報道によれば、ある分析はもし中日に軍事衝突が発生すれば海軍と空軍戦力を中心とする局地戦争となる可能性が高い、とする。海軍の状況から見て、中国は東海艦隊、一方日本は佐世保基地に駐留する第2護衛隊群が釣魚島海域を担当することになる。

艦艇の数量方面では、中国の東海艦隊は日本の第2護衛隊群よりはるかに多いが、各種の電子機器など艦艇の性能方面では日本が先んじている。

中国の東海艦隊には30隻余りの3,000トン級以上の駆逐艦があり、一方日本の第2護衛隊群には2隻のイージス駆逐艦を含む8隻の駆逐艦しかない。東海艦隊の艦艇の中で、ロシアから輸入した8,000トン級の現代級駆逐艦はアメリカ空母殺しと呼ばれるSUNBURN超音速対艦巡航ミサイルなどの攻撃力を持つ。

日本のイージス駆逐艦は探知計測能力方面で中国の新型艦艇より優越しているはずだが、対艦ミサイルの射程は150km以内で、中国の一部の新型ミサイルに及ばない。

東海艦隊はさらにロシアから輸入した4〜6隻のキロ級潜水艦を配備しているが、日本の新型潜水艦の性能は中国に先んじている。ある評価は、日本は早期警戒機と海上パトロール機方面でも中国に先んじているはずだとする。

韓国の翰林国際大学院の教授金泰鎬(音訳)は、「中国と比べ、独立した訓練が不足している日本は実戦において全ての戦闘力を発揮できず、不利な局面に置かれる可能性がある」とする。

アメリカの海軍大学教授ジェームズ ホームズは先月アメリカの外交専門誌「外交政策」に掲載された「2012年中日海戦」と題する論文の中で、「戦闘力と艦隊の数量から見て、中国がより優勢を占める。だが実際の戦闘では、日本は武器と人員の質の方面で優勢を占め、もし釣魚島周辺の島嶼に地対艦ミサイルが配備されれば、海戦では日本が優勢を占める」としている。


 私は一般論として戦争が避けられない、あるいは避けるべきでない局面に陥ることはあり得ると思いますが、現時点でこの問題がそうだとは全く思いません。そんなことはあり得ませんが例え日本側に一切の死傷者を出さず圧勝できる保証があっても戦争はすべきでないと思います。戦争は本当に最後の最後の手段であり、私は9月14日にも書いたようにこの問題を国際司法裁判所に提訴して法律的に解決すべきだと思います。竹島の問題で日本が提訴するように、本当なら自分たちの領土と称する場所が他国に実効支配されている中国側が提訴するのが自然だとは思いますが(中国がそれをしようとしないのはおそらく自分たちの主張に理がないのを本心では自覚しているためでしょう)、民事裁判における「債務不存在確認の訴え」のように、ここまで来たら日本の主張が正しいことの確認を求めて日本側から提訴するべきだと思います。韓国は竹島を実効支配しているので裁判の必要はないと突っぱねることが一応可能ですが、尖閣の問題で日本が提訴し、中国が共同提訴を拒絶したら、それは合法的問題解決は拒否し、あくまで実力で奪い取る、ということになり、誰の目にも無法者はどちらかが明らかになります。その時点で中国が実力行使してきたら、その時は最低限度の戦争もやむを得ないでしょう。そしてそうした背景があっての戦争なら、国際世論も基本的に日本に味方するはずです。尖閣諸島は日本が持っていたものを太平洋戦争でアメリカが占領し、後に日本に返還したものです。そのアメリカが「冷静に話し合って。アメリカはどちらの主張にもくみしない」なんて言うのはそもそもおかしいと思いますがそれはともかく、裁判の結果万一中国が勝てば、アメリカは同じ戦勝国である中国の島を誤認して占領し、別の国に「返還」するという不名誉な誤りを犯したことになり、当然中国から謝罪、場合によっては損害賠償を求められる立場になりますから、日本側に有利に裁判に協力するはずです。そして日本と中国がこの問題を法廷の場で平和的に解決すれば、それをしようとしない韓国に対する批判は必ず高まります。なお、私がこの問題で日本の立場を支持するのは自分が日本人だからでも、愛国心があるためでもなく、論理的にそちらが正しいと考えるためです。そんなことは決してないと信じていますが、万が一中国側が提訴した時に、日本が「領土問題は存在しない」などと言い続けて共同提訴を拒絶したら、私はその点においては完全に中国の立場を支持します。

9月23日

 殲-31艦載機説で、これまでの「〜かもしれない」という単なる想像と違って根拠が示されています。

http://blog.huanqiu.com/298152/2012-09-20/2604582/


アメリカメディア、中国の殲-31は空母艦載機と推測

まさに国内外メディアと公衆が、中国初の空母が間もなく就役するかもしれないことに高度の関心を注いでいるその時に、中国はまた新型ステルス戦闘機殲-31をネットとメディアに暴露した。殲-31がホットなポイントとなり、国際、国内の関心が注がれるのと同時に、アメリカメディアの見方はさらに我々に殲-31に対し新たな認識を加えさせるようである。それはすなわち、アメリカが中国の新ステルス戦闘機が空母艦載機かもしれないと推測していることである!

新華国際9月19日の報道は、アメリカのWired誌ウェブサイトの報道によれば、ネット上に中国東北のある工場の飛行場にある殲-31の画像が伝わり、ネット上に流れたこの画像を見ると、この新型戦闘機はダブルの前輪を持ち、この種の設計は通常空母の甲板上で発着できる海軍戦闘機に用いられる、としている。

(頑住吉注:原ページにはここに、「中国の殲-31ステルス戦闘機」とのキャプションがついた殲-31の画像があり、「ダブルの前輪」というのは1本の脚の下部にタイヤが左右2つ並んでついているものを指しているようです。)

このメディアは、アメリカが中国の新たなステルス戦闘機の原型である枕陽飛行機の殲-31に関し知っていることははなはだ少ない、とする。だが最も新しく発表された殲-31の画像は、ごく少ない人にしか注意を向けられない、だが非常に重要な、この戦闘機が将来中国空母艦隊に配備される可能性があることを示すディテールをはっきり示している。ネット上に流れ伝わる3枚の画像から見て、殲-31はダブルの前輪を持つ。この種の設計は通常、空母の甲板上で発着できる海軍戦闘機に用いられる。当然、この新型戦闘機の出身、特徴、用途に関しては、現在の問題は答案から非常に遠い。

報道は、ダブル前輪の設計は少なくとも理論的には殲-31が中国初の空母上で発着できると言えることを表しているようだ、とする。多くの艦載機(アメリカのF-35CやF/A-18E/F、ロシアのスホーイ-33、中国の殲-15を含めて)はいずれもダブル前輪の設計であり、最も厳密に定義された陸上プラットフォーム戦闘機はシングルの前輪しか持たない。その原因は簡単である。艦載機は相対的により小さく、遠距離航行に適した空母の飛行滑走路上で発着する必要があり、より頑丈な装置を必要とし、発着時の衝撃力を受け入れるのである。

報道は、中国海軍の殲-31採用は中国艦載機の不足を埋め合わせることができるとする。ちょうどアメリカのF-35戦闘機がF-18のステルス方面の不足を埋め合わせるようにである。だがここには多くの仮説がある。殲-31が中国空母の甲板から飛び立つのを見ない限り、この戦闘機のダブル前輪設計に興味深いものを感じ、この戦闘機が大海に向かう可能性がありやなしやと推測することができるだけのことである。(頑住吉注:この後もう1枚画像がありますが、キャプションは同じです)

アメリカメディアの報道は分析して、事実として過去15カ月の間、中国初の空母はずっと東北の大連港付近で海上試験航行を行っており、まだ固定翼機を搭載して発艦あるいは着艦の試験を行ってはいない、とする。いつ道標的意義を持つこの一歩を踏み出すかは依然知ることができない。「大西洋」誌のジェームズ ホームズは指摘する。「空母が存在することは、それが有効な運行を行う第一歩に過ぎない」と。

報道は指摘する。「北京はその空母の準備が整うよう努力中である。」 殲-15は旧ソ連が冷戦時期に製造したスホーイ-33艦載機の中国によるグレードアップ版である。この戦闘機は2009年からずっと試験飛行中である。8月に1機の殲-15が中国初の空母の甲板上に運ばれてテストを行った(頑住吉注:「模型」とされているもののことですかね)。中国はさらにアメリカのE-2Cに似た艦載レーダー早期警戒機を研究中で、人々はこの飛行機が海軍艦艇の甲板上から発艦できるのかはっきり分からないのではあるが。

今回アメリカメディアは本当に正しいことを言ったのかもしれない。我々はアメリカメディアが分析した通りであるのか否か分からないが、少なくとも彼らの分析の道理には根拠があるに違いない。筆者は、もし殲-31が去年試験飛行を開始した殲-20の変形機に過ぎなかったら、おそらく我が国はさらにかくのごとく大変な苦労をしていじくり回し、殲-31を作る必要がないと考える。もし本当にアメリカの分析通りなら、この新たなステルス戦闘機殲-31は中国空母に装備するために試作されたのであり、非常に根拠がしっかりしている。殲-31が中国空母に装備するために試作された新型ステルス戦闘機であることを期待する。


 私この方面の知識乏しいんで検索してみましたが、確かにF-16、F-15、F-22は前輪がシングル、F-14、F-18はダブルでした。ハリアーはシングルですが、これは垂直離着陸で前輪に大きな負担がかからないからかもしれません。もっとマイナーな機を調べていけば例外も出てくると思いますが、一応「艦載機の前輪はダブル」という傾向はあるようです。しかし殲-31が艦載機を想定したものだったとしても、スキージャンプ式の中型空母である「ワリヤーグ」上で運用できるとは限らないと思います。

http://military.china.com/zh_cn/important/11052771/20120920/17441641.html

 052D駆逐艦の画像です。テーマは垂直発射システムですが、最初の1枚に写っている130mm砲に、確かにマズルブレーキらしきものが確認できます。マズルブレーキ付きの艦砲は珍しいと思われ、やはり少し無理をして大きな砲を積んでいるのかもしれません。ちなみに3、4枚目は054A、5、6枚目は052Cの垂直発射システムです。

9月24日

http://www.youtube.com/watch?v=NDbBUdMrfF4

 何がしたかったんですかこの人たちは。

http://www.dtic.mil/ndia/2012fuze/13698Lauch.pdf

 新型のハンドグレネードのセーフティです。確かに片手で素早く操作できるメリットはありますが、事故が起きそうな気もします。


 中国の空母の意義に関する意見です。

http://mil.eastday.com/m/20120919/u1a6871198.html#


海軍専門家:空母の就役は島嶼の争いの解決に対し重要な作用を生むことになる

海軍軍事専門家李傑インタビュー。彼は以下のように語った。

中国初の試験訓練空母の正式就役はすでに遠くない。これは我が海軍の歴史と海洋の歴史上、1つの非常に戦略的意義のある、節目となるポイントである。空母の就役と運用は中国の今後における島嶼の争いの解決、海洋権益の維持保護に対し重要な影響と作用を生むことになる。

空母の就役と使用は、海軍の作戦能力を全体的に向上させ、伝統的海戦思想の理念を変えることになる。空母の就役は1種類の新型で大きな艦が増えるというだけではない。その加入と使用は我が海軍の作戦様式、体制編成、兵力構造、軍事理論、後方勤務保障、装備など多くの方面に根本的、質的変化を発生させることになる。

空母を核心とする海上艦隊は、海上の立体的戦闘群である。巡洋艦、駆逐艦といった伝統的大、中型戦闘艦は非凡な対艦、防空、対潜などの能力があるが、制空権は持たない。一方空母艦隊が加わることは海軍の兵力、兵器に関して言えば海上方向の打撃力と防御力を開拓し広げるだけでなく、さらに海空戦力の有機的結合を行うことができる。加えて情報化があり、海上作戦能力を幾何級数的に増加させることになる。

具体的に中国の新型空母に関して言えば、10回の海上試験を終えたばかりである。空母は1つの非常に複雑な「巨」システムであって、我々の初めての空母として、就役後は主に訓練と科研任務に従事し、戦闘力形成にはおそらく数年の時間を必要とする。

空母の就役と使用は、中国の大国としての地位を強固にすることに対しても非常に重要な作用を持つ。今後、空母の不断の就役につれ、我が海上の全体的戦力に顕著な飛躍をもたらす。海上戦力は単に海軍戦力ではなく、海監、漁政、海事などの海上の異なる部門の法執行力量および空中戦力などを包括する。これらの戦力の総合的使用と組み合わせに、中、遠海行動の優勢を持つ空母戦闘群がさらに加われば、我々の海洋方向の防御縦深を大幅に拡大し、不断に開拓、展開される国家の海洋利益が有効に維持保護できることになる。

近年我が海軍の艦隊は全世界の訪問を行い、少なからぬ国と合同訓練や演習を行った。我々の病院船もいくつかの地域の救援と医療サービスに参加した。もし各タイプの大型艦の数量がさらに一歩増加し、性能が不断に向上すれば、中国海軍の人道支援、国際航路の安全、スムーズさの維持保護を実施する能力は増強されることになり、したがって我々がさらに一歩大国の義務を担うのにさらに有利となり、より有効に、突出して大国の作用が発揮されることになる。

2004年のインド洋津波で、アメリカの空母、強襲揚陸艦がインドネシアに行って災害救援の支援を行ったが、我々には当時大型艦が欠乏し、大量の救援物資は彼らのヘリで分配された。2010年のハイチ地震では、アメリカは空母が災害救援に参与しただけでなく、さらに病院船や強襲揚陸艦を派遣して医療救護を提供した。

現在、性能の発展と対応手段の増加につれ、空母艦隊は単純に戦争領域で作用を発揮するだけでなく、多くの「非戦争性任務」も引き受けることができる。例えば対テロ、対海賊、海上交通ルートの安全の維持保護、外国在住の中国人の撤収時に、空母艦隊はいずれもどんどん出色のパフォーマンスを発揮するのである。


 中国が空母を持つのは軍事的な意味だけでなく大国のプライドを満足させるためでもあり、後半からはアメリカのように多くの国から尊敬されたいという強い気持ちが伝わってきます。しかしいくら強大な軍備を持ち、テロリストや海賊の掃討を手伝い、人道支援を行っても、国内で独裁政治を行って情報をコントロールし、言論を弾圧し、国際司法裁判所に正当に訴える根拠もなく多くの国から暴力で領土を奪おうとする態度を続ける限り、決して尊敬される大国になることはないでしょう。

 共同通信は「ワリヤーグ」が23日午後軍に引き渡されたという報道をしてるんですが、私の見ている複数の中国の軍事サイトには今のところそういう情報は出てないです。

http://military.china.com/news/568/20120922/17445776.html


中船グループ、空母がすでに就役していることを否定 引き渡し時期までまだ待つ必要あり

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「20日にネット仲間が、海軍の人員が16号空母上でリハーサルを行ったのに気付いた」)

昨日、大連に停泊する中国初の空母は静かにたくさんの旗を下げ、甲板上の軍人たちも平時に着る作業訓練服に戻した。あるフォーラムのネット仲間は中国空母は20日の盛大な儀式後部隊に引き渡され使用されると考えている。これに対し、中国船舶重工業グループ社は昨日、空母は現在依然工場サイドに属し、具体的引き渡し時期までまだ待つ必要がある、と回答した。

9月19日午前、あるネット仲間が中国空母にたくさんの旗が掲げられている画像を公開した。画像の中では白色の海軍服を着た人が甲板上で站坡儀式(頑住吉注:意味不明ですがこの際どうでもいいでしょう)を行っている。中国空母の就役を期待する軍事マニアはこれに基づいて次々に推測を行った。これは間もなく行われる空母の就役式のための準備を行っているのだと。20日、またあるネット仲間が画像を発表し、画像の中では多くの海軍軍人が列に分かれて立ち、集合写真を撮影しているようである。記者は今日視察したが、空母の停泊する埠頭には、「中国空母ここより出航」のプラカードが立っていた。9時、海軍将兵全てが甲板で隊列站坡を開始し、95ショートアサルトライフルを持った1列の海軍戦士が赤絨毯前で検閲を待った。9時15分頃、空母の甲板で旗を揚げる儀式が挙行された。艦首には中国人民解放軍の軍旗が揚がり、艦尾には海軍の軍旗が揚がった。全ての海軍将兵の隊列が敬礼した。10時、3両のコースターバンが空母の所在する港区域に入った。この時、「中国空母ここより出航」の幕が埠頭に立った。100名近い海軍将兵は幕の前で隊列を組んで待った。10時33分、将軍の服を着た1人が空母甲板に上った(頑住吉注:「降りた」と書いてあるように読めるんですが、流れからそうではないはずです)。軍楽隊が演奏した。艦長、政治委員と思われる2名の海軍将校が挨拶のために進み出、この将校に敬礼した。その後、この将軍は赤絨毯に上がり、海軍儀仗隊の将兵を検閲した。検閲が終わると、将軍と随行人員一同は空母の艦尾に行って参観した。11時5分、多くの参観人員が船室から出て集合写真の場所に座り、艦上の将兵と集合写真を撮影した。その中で前列に座る、白いシャツ、青いズボンの人物を記者は確認した。それは中国船舶重工業グループ社長で党書記の李長印だった。

この前あるネット仲間が推測した。20日の盛大な儀式は空母就役前の重要なリハーサルだったのではないかと。だが昨日、中国16号空母上の将兵は白色の礼服を脱ぎ、全員青い作業訓練服を着て工場サイドの工員たちと一緒に緊張して作業していた。「中国空母ここより出航」のプラカードも工員たちによって撤去された。一切はほとんど以前の状態に戻った。ここであるネット仲間は考えた。20日の站坡儀式と将官の検閲は空母就役の正式な儀式に他ならず、中国空母はすでに就役したのだと。

昨日、記者はこの説につき中国船舶重工業グループ社の事務所主任でニュース関係のスポークスマンである劉鄭国に連絡を取った。彼は記者に、空母は現在依然工場サイドに属しており、具体的引き渡し時期までまだ待つ必要があり、「そうした噂はいずれも事実ではない」と確認した。記者はこれまでの我が国海軍艦艇の就役関係の報道を調べた。慣例に従えば、我が国軍艦の就役は一般に「交艦曁命名儀式」(頑住吉注:艦の引き渡し、命名儀式)と呼ばれる。例えば2010年2月1日、国産最新型ミサイル護衛艦玉林号が正式に人民海軍の序列に加わった。当日軍、民間双方が共同で交艦曁命名儀式を行った。当時の南海艦隊副指令員、玉林市党委員会書記、玉林軍分区司令などが共同でこの儀式に参加した。


 私は9月21日に空母に赤絨毯などが用意されている画像を見て間もなく祝賀式典だと思ったんですが、実はその前日には終わっていたんですね。この報道は22日付で、中国のことですから工場のスポークスマンがこう言った翌日に軍に引き渡されることもあり得るでしょうが、まだ事実は分かりません。

http://military.china.com/cv/news/11079878/20120924/17446682.html

 と言ってたら出ました。確かに23日夕方に引き渡しの儀式は行われたようです。中国人だけに言うこと信じらんないですね。しかし就役したわけではないとされてます。

http://military.china.com/news/568/20120924/17446795.html

 いや、その噂は事実でないとする24日の報道もあります。どうなってるんですかねこれは。とにかく情報が統制されてる国ってのは嫌ですね。

 ざっと読みましたがたいしたことは書いてません。情報の前後関係も混乱気味です。事実がどうかは間もなく判明するでしょう。












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