コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその112

12月29日

 ロシアの新型戦車関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/12/25/017213567.shtml


ロシア、2,300両の新世代戦車を装備することを計画 単価はミグー29に相当

ロシア第5世代「大艦隊」戦車が間もなく生産に投入されるという時、ロシア政府当局者は次々にこの戦車の製造コストが高すぎると不平をこぼしている。だがロシア国防省は、「大艦隊」は最も先進的な技術を使用しているため1両あたりの戦車の製造コストが数億ルーブルにも達するかもしれないが、他国が販売する同ランクの戦車に比べれば、依然割に合うのだ、と言い張っている。

ロシアの「視点報」は、政府に隷属する軍事工業委員会の副主席ボチカリェフは間もなく部隊に装備される「大艦隊」戦車に対し批判を提出し、その原因は1両あたりの戦車の販売価格が「世界最高記録」を作っているからで、「我々は2011年に工場と長期商品供給契約を締結し、あの時に価格はもうすでに確定していたのだが、今日見たところやはり高めだった。」としている、と報道した。ロシア国防省装甲戦車総局元第一副局長ケワリェンコ中将は、ロシア軍の現役で最も先進的なT-90戦車の単価は7,000万ルーブルで、アメリカのM1A2戦車は2.17億ルーブル、ドイツのレオパルド-2戦車は1.67億ルーブルであり、1両あたりの「大艦隊」戦車の価格は4億ルーブル前後と見られ、ほとんどミグー29戦闘機1機の価格に相当する、とする(頑住吉注:高いといわれる90式戦車もルーブルに換算すると4億までは行かないようです)。

計画によれば、最新の「大艦隊」戦車は2015年初めに生産が開始され、かつ来年5月9日の勝利の日閲兵式で公開され明るみに出ることが有望である。「大艦隊」戦車の生産を担当するロシアのウラル機械車両工場副社長のザリーチは、試験型「大艦隊」戦車の価格は間違いなく高いが、戦車を量産した後の価格は下がるはずで、「商品供給契約締結と同時に、我々と軍サイドはすでに価格につき一致を達成しており、これは新技術を全面的に応用した武器システムで、価格が比較的高いのは合理的なことだからなおさらである」とする。

実際、ロシア国防省と軍事工業総合体の間では武器装備の価格問題につきしばしば論争が発生しており、これには原潜が含まれる。このため、ロシア大統領プーチンもかつて何度も前面に出て調停している。ロシア副首相ロゴージンはすでに協議して定められた価格通り第1ロットの戦車を購入する準備をしている、とする。彼は、「軍用製品の価格および生産費用は全て大幅に下げるべきだ。だが我々の戦車は閲兵のために製造するのではなく、現代の戦場で充分な性能の優勢を持つことが必須で、このため近代化された装備の価格が高くてもこれは正常なことである。」とする。

実は、「大艦隊」戦車はロシア陸軍が研究開発する多用途大型戦闘プラットフォームの総称で、モジュール化生産原則を採っているので、統一されたシャーシを基礎に多種の車両タイプが発展し、これにはメインバトルタンク、歩兵戦闘車、装甲人員輸送車など多種の派生車両タイプが含まれる。このうち、「大艦隊」メインバトルタンクは重量が65トンに達し、アメリカ陸軍のM1A2戦車に似ている。ウラル工場副総裁ハーリトフは、ロシア軍で現役のT-72B戦車に比べ、「大艦隊」戦車の戦術指標は3倍近く向上しており、他国の同類戦車に比べ指標は30%向上している、とする(頑住吉注:じゃあ今の戦車は全然ダメじゃないですか)。

説明によれば、「大艦隊」戦車は全方位防御設計を採用し、乗員のために充分な生存の保障を提供でき、操作人員は車内で地形の全景視野を獲得でき、さらに新技術(かつて第5世代戦闘機の研究開発に用いられた)を利用して開発したK周波数帯アクティブフェイズドアレイレーダーを配備し、戦車に劣悪な条件下で進攻作戦を展開できるようにさせる。また、この戦車は新式の自動装填装置を採用し、行進間に正確な射撃が実施できる。

提示しておくのに値するのは、「大艦隊」メインバトルタンクに装備されるアクティブフェイズドアレイレーダーに2種の使用方式があることだ。すなわち、1つは火力コントロールシステムの一部分として使用し、もう1つはアクティブ防御設備として使用する。敵サイドの対戦車武器の接近を発見した時、迅速に来襲する弾丸の種類と飛行の軌跡を確定し、戦車を誘導して遅れず避け、あるいは弾丸を発射して来襲する兵器を破壊する。興味深いのは、研究開発人員が「大艦隊」戦車の前後いずれにも動力装置を装備したことで、戦時に充分な機動能力を保持するのに便利である。

またロシアメディアが明らかにしたところによれば、「大艦隊」戦車は来年5月9日に赤の広場で行われる勝利の日の閲兵に参加し、その時ロシア国防省は2個「大艦隊」戦車スクエアチーム(1個スクエアチームあたり6から8両)を派遣することになる。だが、閲兵式現場で展示される「大艦隊」戦車は依然初期型のみに過ぎず、閲兵式参加後にはすぐ部隊の試用に送られ、フィードバックされた意見が蓄積されるのを待って、ウラル工場はさらに後続の量産型に目的性を持った改良を行うだろう。ロシア陸軍は2020年までに2,300両の「大艦隊」戦車を装備する計画で、軍用コードネームはT-14あるいはT-99である可能性がある。ロシア装甲部隊はさらに「大艦隊」戦車のためにある特殊なあだ名を準備しているとされる。「優先」である。(柳玉鵬)


 意図する通りに行けば「T-34ショック」の再来になることもありそうですが、個人的にはメインバトルタンク、歩兵戦闘車、装甲人員輸送車などにはそれぞれに適した設計があり、シャーシを共通にするのが得策とは思えませんし、「戦車の前後いずれにも動力装置を装備」もなんじゃそらという感じです。

 ロシアの小火器関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-12-25/228464_2587411.htm


ロシア、新型A545自動小銃を装備:AK-12とコンビネーションして用いる

A545自動小銃はAEK-971の変形銃である。外観には伝統的なロシア系小銃の豪快奔放さもあり、また西側の小火器の精密さも少なくない!

ロシア陸軍は、最近新型のA545自動小銃はすでに国家試験と作戦部隊の試験装備評価をパスし、ロシア軍への装備が開始される、と言明した。加えてその前にはすでに装備が開始されたAK-12があり、ロシア軍は2種の小銃の装備を開始することになる。AK-12とA545である。

現在見たところ、ロシア武装力量が装備する新世代自動小銃は本当に複雑である。このA545の前身はAEK-971自動小銃で、AEK-971はロシアのコブロフ機械設計局が1970年代初期に設計したアサルトライフルだが、正式に就役していない。フルオート射撃時、AEK-971はAK-74の命中率に比べ15〜20%向上している。この銃はすでにロシア内務省と連邦安全保障局所属の特殊部隊に装備されている。

一方新世代のAK-12型アサルトライフルはAK-200系列に属し、報道によれば現在限定された範囲のロシア内務省特殊部隊でテスト中である。

また、現在ロシア軍はさらにAK-107型自動小銃をテスト中で、この銃はAK-100系列に属し、ロシア軍のいくつかの特殊部隊によって少数が採用されている。


 これに関しても例えばAN-94のように大きな差のあるアサルトライフルならともかく、このようなさほど差のなさげな銃を2種同時に装備することがいいとは思えません。

12月30日

 レーザー兵器関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141227/19151652.html


ロシアの専門家、米軍のレーザー武器の優勢は非常に小さい、とする 中ロは手を携えて研究開発すべき

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「レーザー武器は中米の間で展開される宇宙に関する競争に対する意義が重大」)

人民ネット12月27日の情報 ロシア衛星ネットの報道によれば、アメリカ海軍は少し前、ペルシャ湾に位置する「ポンセ」号上陸艦上のレーザー武器システムLaWSが成功裏にあらゆるテストをパスした、と言明した。2014年12月からこのシステムはすでに勤務執行を開始している。このシステムの現在の出力はまだ非常に低い。ロシア戦略・技術分析センターの専門家コーシンは、LaWSは小型無人機あるいは快速艇にしか対応できず、中ロなどの国の類似の武器との差はいくらもない、と指摘した。

米軍のこの種のレーザー武器は快速艇を熱し、そのエンジンに機能を失わせることができるだけである。無人機に対応するためには、レーザーを用いて無人機のカギとなる重要部分1つに対し数秒照射する必要がある。

文章は、アメリカのレーザー武器方面における主要な成績は(頑住吉注:意味不明)、アメリカは実際の戦闘艦上にレーザー武器を装備した初めての国である、と考える。システム自体は決して革命性を持たず、中国やロシアを含むその他の国の類似の武器サンプル品といくらも差はない。中国物理工程研究院は少し前LaWSに似たレーザー武器システム「低空衛士」を展示した。これは成功裏に無人機を撃墜することができた。中国の戦車が装備するレーザー防御システムは敵の兵士を失明させることができる。

ミサイルあるいは砲弾に比べ、レーザー武器を利用しての小型無人機破壊は、毎回の発射に必要なエネルギー源のコストが非常に低く、ゆえに前途の見通しがかなりのものであると考えられている。だがさらにレーザー設備自体の高いコストを考慮する必要がある。レーザー武器の有効性はさらに天候条件の悪化につれ低下するだろう。敵サイドはレーザー武器の使用や製造を困難にすることができ、例えば、エアロゾルの濃い霧を作り出して目標を保護し、あるいはミサイルや飛行機を設計する時に専門の耐高温材料を利用することによってである。

1980年にソ連は「ディクソン」号実験艦上に装備した艦載レーザー装置である「アイーダール」に対し発射試験を行った。後に「アクウェイロン」試験装置は成功裏に1発の低空のミサイルを撃墜した。ソ連時代の多くの武器の試験はソ連解体ゆえに中断されたが、今世紀初めロシアにおいて全部の回復が達成された。

ロシアの比較的有名なレーザー武器「Sokol-Echelon」は大型輸送機「イリューシン-76」グレードアップ版に装備された。このシステムの主要な任務はアメリカの偵察衛星の機能を失わせることである。

コーシンは、新たな政治条件の下で、ロシア・中国両国がいずれもアメリカから来る日増しに増長する圧力に遭遇している時、力量を連合してレーザー武器を研究開発することは、ロシア・中国両国にとって疑いなく支出も節約できれば自身の安全も確保できる賢い行いである、と指摘する。また、レーザー武器の高いコストおよび限られた数は、両国の全世界の武器市場における相互の競争の可能性も排除し得る。

(頑住吉注:2ページ目)レーザー武器が真に成熟に向かうにはまだ非常に長い一定の時間を必要とする


 アメリカのレーザー兵器なんてまだ大したことないと言いたげですけど、ロシアと中国が力を合わせるべきだというのは危機感の表れですよね。

 インド関連です。

http://military.china.com/news2/569/20141229/19156566.html


インド、アメリカにステルス戦闘機の塗装層とエンジンの技術を購入したいと求める

【グローバル軍事報道】 「インドスタン時報」ウェブサイト12月26日の報道によれば、消息筋の人物はインドがすでにペンタゴンに5項目の重要技術を提供し、もってその安全保障業務を増強するよう請求しており、これには先進的な高空無人機とインドの戦闘機に必要な「熱エンジン」が含まれる、と語った。

消息筋の人物は、ニューデリーの2国間安全保障業務技術提議の中での、具体的計画と関連のライセンスに関する請求は、すでに来訪したペンタゴンの代表団に渡されている、と語る。アメリカ大統領オバマは1月にインドを訪問する。

インド政府内部関係者が明らかにするところによれば、インド国防省はすでにアメリカに提供を請求する4項目の技術を確定しているが、第5項目目の技術の決定に関しては軍サイドとの討論後になされることになる、と明らかにした。

インドの希望するリストには「熱エンジン技術」が含まれ、もってインドが自主研究開発する「テジャス」Mark-II型軽戦闘機に配備するGE-414ジェットエンジンに与える。この技術は戦闘機を砂漠などの猛暑の天候条件下でエンジンの故障を起こさず運転させることができる。

ニューデリーはさらにRaytheon社が生産する「合成開口レーダー」を渇望しており、このレーダーはインド東部のような密に茂ったジャングルを透過することができる。希望するリスト上の第3項目目はステルス塗装層技術で、この種のステルス塗装層はインドの戦闘機がレーダーによって探知計測される可能性を最小化し、敵対環境下における生存能力を最大化する。

インドはさらにペンタゴンに、ノースロップ・グラマン社が生産する「グローバルホーク」高空長航続時間無人機の提供を請求している。この合成開口レーダーを配備した無人機の飛行高度は6.5万フィート(約2万mにあたる)に達し得、空中に14時間超留まり、かつ1日以内に4万平方kmの区域内に対する偵察を完成させることができる。

また、インド国防部はさらにテキストロン社によって生産される、軍事施設を保護するのに用いる「スコーピオン」スマート爆弾を最終決定した。消息筋の人物は、最終的な決定は軍サイドの意見を根拠になされることになる、と語る。


 中国への対抗上インドを援助したいところですがインドはロシアとも軍事技術のつながりが強く、少なくともステルス塗装層技術の供与は難しいんではないでしょうか。

12月31日

 055大型駆逐艦関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141230/19159948.html


055型駆逐艦、あるいは2017年に就役か 解放軍戦闘艦発展のマイルストーン

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット上に流れ伝わる055型駆逐艦の着工式らしき画像」)

12月29日、ある画像がネット上に流れ伝わり、軍事マニアの広範な関心を引き起こした。造船工場らしき背景の下、青いカーテンの前に演説台が置かれ、カーテンには「055駆逐艦第1号艦着工式 2014.12」との文字が書かれており、このためある分析者は、伝説の中の万トン級055型ミサイル駆逐艦がすでに着工されたと考えている。もし情報が事実に属せば、疑いなく中国軍用艦艇発展の1つのマイルストーンである。

以前ネット上には何度も武漢の某船舶設計センターに建設された大型戦闘艦艇の上層建築が明るみに出され、055型駆逐艦の上層の原寸模型らしく、もし今回明るみに出た画像が本物ならば、055型駆逐艦の設計作業がすでに全部完成されかつ検証され、すでに「図面凍結」に到達、すなわち技術的にもはや重大な改修が行われない段階にあることを説明する。「図面凍結」後にやっと設計図面を工場に送ることができ、しかる後にやっと今回明るみに出た055駆逐艦着工式の画像が出現し得るのである。

以前の遼寧艦空母の陸上模型の状況との対比によって、055駆逐艦着工の情報に対し合理的推測が行える。報道によれば、遼寧艦の陸上模型は2009年末に完成し、この艦は2012年に中国海軍に正式装備された。これにより推測すると、055型駆逐艦の着工時点も2015年前後のはずで、かつ2017年前後に就役する。今回明るみに出た画像は側面からこの判断を証明している。

だが今回明るみに出た画像の真実性にはまだ疑いがあり、推測の時間的ポイントの範囲に符合するが、決してカギとなる重要な証拠にはできない。

(頑住吉注:2〜9ページ目)055大型駆逐艦(想像図)


 「推測」の中身がいまいち分からんのですが、遼寧艦の陸上模型は飛行員の訓練のためのもので、一方大型駆逐艦の上層建築の模型はたぶんステルス性の検証のためと目的が全く異なるのでストレートな比較はできないのでは。中国のサイトには中国国産ステルス爆撃機などCG丸出しの怪しげな画像が多いですが、この画像はかなり本物っぽく見えるんですが。もう1つ関連の記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20141230/19159839.html


「055駆逐艦第1号艦着工式」らしき画像が明るみに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近、ネット上に『055型駆逐艦第1号艦着工式』らしき画像が出現したが、この前にはかつてある外国メディアが中国は次世代大型駆逐艦の建造を開始し、この機種は055型と称される、と報道していた。だが、この画像の真実性については考慮が待たれる。」)

【グローバル軍事報道】 最近有名軍事フォーラムに「055駆逐艦第1号艦着工式」という名の画像が明るみに出、画像の内容がはっきり示すところによれば、中国は2014年12月に055駆逐艦第1号艦着工式を行った。外国メディアの報道によれば、「055」は中国海軍次世代駆逐艦のコードネームである。いわゆる着工式の画像の真実性に関してはまだ考慮が待たれるが、以前中国はすでに某地に新世代駆逐艦の模擬上層建築を建設して地上試験を行っており、しかも水上艦艇建造の中では、実際の着工の前にまず陸上模擬建築を建造することは非常に普遍的なプロセスであるため、「055駆逐艦着工」は直ちにメディアの関心のホットなポイントとなっている。

1968年2月、軍事工業界は海軍の「遠洋航路護衛艦船の建造に関する提案」という報告を根拠に、大型火砲ミサイル艦の戦術技術方案論証の任務を展開するよう命令を下し、確定された設計のコードネームが055型だった。しかし当時の中国の科学技術レベルはこの種の新型艦艇を研究開発するには不足であり、1981年以後055は正式機種から事前研究機種に改められた。もし外国メディアの国産新世代駆逐艦のコードネームが「055」であることに関する報道が事実に属せば、全く新しい「055」が中国海軍新世代大型遠洋駆逐艦になることを説明している。特約軍事評論員 李小健は、ネットに流れ伝わる画像から055型駆逐艦の着工を事実と証明することはできないが、ここ何年か以来の中国海軍水上艦艇の建造速度の技術的進展から見て、最新の052D型駆逐艦の建造がすでに安定し成熟しているという状況下で、新世代駆逐艦が着工されるというのは完全にあり得ることだ、と考える。 李小健は、中国海軍は長期にわたる「海軍航空隊、潜水艦、快速艇」(頑住吉注:を優先して発展させる)戦略の影響を受けたため、大、中型水上艦艇の発展は比較的遅れ、052C/D型駆逐艦が大量建造されかつ就役した後この現象はある程度見直されたが、6,000〜7,000トン級の排水量の制限を受けて052C/D型駆逐艦の艦艇垂直発射ユニットの数が限られ、任務の弾力性が不足する結果がもたらされ、このため中国海軍は切迫して万トン級大型遠洋駆逐艦を必要としているのである、と考える。

大、中型水上艦艇は大国の海軍の水上作戦力量の主体であり、大国海軍の象徴であり、ある国家の遠洋作戦力量のものさしでもある。中国海軍は数十年の積み重ねを経て不断に進行する「小幅の駆け足」の発展模式の下に、新型駆逐艦が必要とする動力、武器システム、電子設備などの主要な設備がすでに国産化でき、技術の上で新型駆逐艦建造にはすでにあまり大きな問題は存在しない。また近年来中国の海外経済活動は日増しに頻繁になり、中国の海外利益の維持保護、海上交通運輸ラインの安全の防衛は、中国海軍の最重要の使命、任務の1つとなっている。一方より大型の駆逐艦は明らかに中国海軍の「グローバルなプレゼンス」の需要をより満足させることができる。軍事評論員朱克奇は分析し、もし我が国の新型駆逐艦が着工されたのだとしたら、関連の技術的ディテールは現在知り得ないが、それはきっと我が国海軍の未来の空母艦隊に照準を定めて設計が行われた大型水上艦艇であり、我が国海軍の空母艦隊のためにより信頼性の高い保障を提供することができ、新型駆逐艦は中国海軍の近年来のステルス、対潜、火力、防御、レーダーなど多方面で発展する先進技術と結合し、性能はアメリカのアーレイ・バーク級駆逐艦のそれに到達、甚だしきに至っては超越し得る、とする。

外国メディアの報道および国内の関連の資料から見て、もし中国新世代駆逐艦が055型なら、1万トン前後の排水量の優勢に頼り、2機のヘリが搭載でき、その垂直発射システムの発射ユニットの数は少なくともアメリカのアーレイ・バーク級駆逐艦のような96個に達し得、また多機能一体化ステルスマストおよび多種のステルスレイアウト設計を採用し、055型により広範な作戦任務が執行できるようにさせることができる。改良後のアーレイ・バーク級駆逐艦に比べ、中国の055型駆逐艦はステルス、防御、火力配置の上で比較的バランスが取れ、全く立ち後れない。

(頑住吉注:2ページ目は1ページ目と同じ。3、4ページ目)ネット仲間が作成した中国海軍055型駆逐艦が海上を航行する画像(画像作成:飛揚軍事 鏡縁神華)

(頑住吉注:5〜9ページ目)ネット仲間が作成した中国海軍055型駆逐艦の想像図(スペシャルサンクス:西葛西造艦)


 まあ中国人自身から見ても、原設計が大昔である「アーレイ・バーク」に勝るものになる可能性はあるが、アメリカ最新の「ズムウォルト」級に対抗できるようなものにはならんということですかね。
















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