コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその115

1月12日

 スホーイー35関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150111/19194777.html


ロシアメディア、中国の訓練を受けるスホーイー35飛行員がすでにロシアに到着、とする 2016年に引渡し

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「珠海航空展でのスホーイー35戦闘機」)

【グローバル軍事報道】 ロシアの紅星テレビ局が2015年1月9日に明らかにしたところによればロシアが中国に対しスホーイー35戦闘機およびセットされる空対空ミサイルを輸出するプロジェクトをめぐってまた最新情報が伝えられた。中国サイドが派遣したスホーイー35の訓練を受ける飛行員と地上勤務人員はすでにロシア空軍訓練センターに到着しており、同一時期に双方が展開する締めくくりの談判も2015年に中国春節後に行われることになる。

消息筋の人物が明らかにするところによれば、2015年5月9日までに双方は契約を締結し得る可能性があり、第1弾は24機で、2016年に引渡しが開始され、一方エンジンおよびセットされるミサイル系列の供給は別の独立したプロジェクトで、中国サイドは繰り上げての供給を要求している。紅星テレビ局は、ロシアと中国の軍事技術協力は向上することができ、協力の特徴も徐々に変わりつつある、とする。中ロ両国のエンジン、その部品、新型武器製造などの方面に関する協力は、両国の相互依存の関係を深化させ、相互信頼の増加を促進し、ロシアと中国の協力のために堅実な基礎を固めた。

2012年初め以来、ロシアは中国とすでに少なくとも2つの大型契約を締結しており、こうした契約にはロシアが中国サイドに向け52機のミルー171ヘリと140台のAL-31F航空エンジンを提供することを含み、契約金額は13億アメリカドルに達する。また、ロシアは継続して中国に向け10機の中古イリューシンー76輸送機を輸出し、こうしたイリューシンー76輸送機は中国に販売される前、全て大修理を行っており、現在までにこの中古イリューシンー76はすでに10機が引き渡されている。

ロシア軍事技術協力局と「ロシア国防輸出」社責任者のここ何か月かの発言を根拠に、2014年末に国防大臣ショイグが再度訪中し、ロシアと中国の軍事技術会議での重要な議題は依然中国に向けスホーイー35S戦闘機、S-400対空ミサイルシステム、イリューシンー78給油機、イリューシンー76輸送機、スホーイー35が使用する「雪豹」フェイズドアレイレーダー、ミサイルなどを提供するプロジェクトである、と判断できる。空軍のプロジェクトの他、ロシアにはさらに中国に向けアムール潜水艦を含むものを提供するプロジェクトがあり、これも中国サイドの関心の焦点である。また、宇宙飛行士が国際宇宙ステーション実験室入りすることも中国サイドの一方的な性質の意向となっている。


 これまでロシアから「もうすぐ契約締結か」といった観測気球的な情報が何度も出ていましたが、「スホーイー35の訓練を受ける飛行員と地上勤務人員はすでにロシア空軍訓練センターに到着」は具体性があって根も葉もないことではないのでは、と思わせます。

 ロシア軍関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/01/09/017240211.shtml


ロシア、2016〜2020年の国防計画を制定 正確制御誘導武器を大規模に研究開発

中新ネット1月9日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア国防大臣ショイグが2014年12月19日に発表した発言によれば、ロシア国防省(MoD)は2015年12月に2016〜2020年の新たな国防計画の制定を完成させ、かつ大統領の批准のため提出することを計画している。

ロシアの「国家軍備計画(2016〜2025年)」(GVP)の制定時期も今年に設定されている。設備を合理化し、かつ汎用性を増加させた後、軍備計画のコストは55兆ルーブル(8,990億アメリカドル)から30兆ルーブル(4,904億アメリカドル)にまで減少することになり、未来の武器と軍事装備の汎用性能と技術的特徴はすでに形成されている。同時に国家軍備計画の2020年までのコストは20兆ルーブル(3,269億アメリカドル)まで減少することになり、このうち80%近くは正確制御誘導武器に用いられ、優先されるプロジェクトには戦略核戦力(SNF)、宇宙設備、C4I設備が含まれる。報道によれば、ロシア武装部隊の中の近代化された武器と装備の割合は2013年に比べ7%増加しており、このためロシア部隊の近代化された武器と装備の装備率を30%に到達させる任務はすでに前倒しで完成されている。ショイグは、ロシア武装部隊の武器と装備の近代化レベルは陸軍の中では32%増加し、空軍では33%増加し、海軍では51%増加し、戦略ミサイル部隊では57%増加し、航空国防部隊では54%増加し、航空降下部隊では40%増加することになる、とする。

2014年、戦略ミサイル部隊は38発の大陸間弾道弾(ICBM)を受領し、これには22発の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が含まれ、改めて装備就役率を56%とさせた。3つの戦略ミサイル部隊は2015年に新たなSR-24「ヤースー」ICBMを配備することになる。2015年には50発を超えるICBMが就役に入ることになり、さらに近代化されたミサイルシステムを配備するミサイル4個連隊が増加する。ロシア遠距離航空部隊は2014年に7機のグレードアップ版のツポレフ-160(「ブラックジャック」)およびツポレフ-95MS(「ベア-H」)戦術爆撃機を装備した。ロシア国家国防発注所の言によれば、全部で9機の近代化されたツポレフ-95MSおよび9機のツポレフ-22M3(「バックファイア-C」)遠距離戦略爆撃機がロシア空軍に引き渡された。ロシア空軍は2014年に合計で142機の固定翼機と135機のヘリを受領し、これには53機のスホーイー30(「フランカー」-C)およびスホーイー35(「フランカー」-E)多用途機、18機のミグー31BM(「フォックスハウウンド」)迎撃機、18機のスホーイー34(「フルバック」)戦闘爆撃機、28機の各種輸送機および練習機、46機の武装ヘリ、72機の輸送ヘリが含まれる。またロシア空軍はさらに7セットのS-400「凱旋」対空ミサイルシステムを受領した。

2014年までに、ロシア航空国防部隊、戦略ミサイル部隊、海軍の近代化された武器の装備率は40%に達し、2020年になれば70%に到達すると見られる。ロシア陸軍の中の近代化された装備の水準は25%に達し、このうち装甲車の近代化率は70%に到達している。ロシア国防大臣ショイグの報告によれば、ロシア陸軍はすでに300両のグレードアップ版メインバトルタンク、300両近い装甲車、5,000両のその他の車両を受領しており、2014年の機械化の程度は85%に達し、前年に比べ5%増加した。ショイグは強調し、ロシア国防省は2015年に広範にロシア軍を再武装し、2個旅団の「イルカンデール」-M(SS-26「Stone」)戦術弾道ミサイルシステム、701両の装甲車(これにはメインバトルタンク、装甲歩兵戦闘車、装甲輸送車が含まれる)、1,545両の多用途装甲車の装備を計画している、と語る。ロシア空軍およびロシア航空部隊は126機の新型固定翼機、88機のヘリの装備を計画している。さらにS-300V4を装備した対空ミサイル一個旅団の配備を計画し、これは最も遠くて400km離れた目標が破壊できる。またさらにS-400「凱旋」対空ミサイルシステムを装備した対空ミサイルシステム3個連隊を配備する。

ロシア軍は2014年に契約兵士を約300,000名まで増加させ、90.5%の国防計画を完成させたが、1年前の完成量は83%で、2015年までにロシア陸軍人員は9%増加すると見られる。「契約兵士の数は高度科学技術武器および装備の増加につれて増加する」 ショイグは、「今契約兵士は295,000名に達しており、1年前に比べ75,000名増加し、兵員増加計画を任務を満足な形で完成させた。」と語る。(田涵王迪)


 意味不明の部分もありますが、各軍種、軍種の中の部門や装備の更新の率は重視される度合いと基本的に比例しているのではないかと思われます。

1月13日

 中国の艦載早期警戒機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150112/19197524.html


ロシアメディア、中国の新たな艦載早期警戒機には米ソの血統あり、とする ミサイルが追跡可能

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国海軍ネット上で展示される遼寧艦の模型」)

【グローバル軍事報道】 ロシア軍事情報ネット1月11日の報道によれば、中国はソ連の軍用輸送機アントノフー26とアメリカの艦載空中早期警戒機E-2「ホークアイ」を総合した新型早期警戒機を研究開発した。

新型遠距離早期警戒機Y-7J(03)は西安飛行機工業社が運ー7を基礎に研究開発した艦載早期警戒機で、運ー7は旧ソ連のアントノフー26輸送機をコピー生産して研究開発が行われた。

注意すべきなのは、重量が大であること、および外形的な原因ゆえに、運ー7をもし艦載機としてもあまり合理的ではないということである。運ー7はまだ生産も行われてはいない(頑住吉注:意味分かりません。基本的に大昔の機です。すでに生産されていないの間違いでしょうか)。このため工程はY-7(03)の機首を完全に設計し直し、非常に大きく短縮した。4つのワッシャー状水平安定面から組成される垂直尾翼を用いて標準的な尾翼に取って代わらせ、安定器上に取り付けている(ワッシャーの縁に方向舵が置かれる)。

新たな機の全長は21m、一方全幅は27mである。Y-7J(03)の最大時速は700kmに達し得、また航続距離は2,300km近い。

遠距離早期警戒機Y-7Jは空母専用に設計され、カタパルト発進システムを持ち、中国海軍力量増強のために研究開発された。中国海軍の現役空母は特殊なスキージャンプ甲板を有している。Y-7J(03)の主要な任務は600kmの範囲の目標を追跡することで、これには巡航ミサイルが含まれ、この他水上目標の偵察および追跡の任務を執行する必要がある。獲得された情報は空母艦隊旗艦上に位置する情報コントロールセンター、および戦闘機や空中哨戒機に伝えられる。


 アメリカの早期警戒機の影響を受けている部分に関する説明が全くないですね。まあそもそもどこまで信じていいのやらよく分からん記事ですが。

 韓国関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150112/19196260.html


韓国軍、潜水艦司令部を設立へ 9隻の弾道ミサイル原潜を建造することに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。」)

韓国連合通信社11日の報道は、韓国軍関係者は当日、韓国海軍が海軍第9潜水艦戦団を潜水艦司令部に拡張編成し、2月1日に正式に成立させることを決定したと対外的に事実確認した、とした。韓国軍潜水艦司令部は慶尚南道鎮海に位置し、第一、第二、第三艦隊司令部と同格で、指揮官は海軍少将である。一方以前の第9潜水艦戦団の指揮官は海軍准将だった。

現在韓国海軍は全部で9隻の209級(1,200トン級)、4隻の214級(1,800トン級)など13隻の潜水艦を有する。韓国海軍は2018年までに214級潜水艦を9隻まで増やす計画で、その時海軍は全部で18隻の潜水艦を持つ。計画によれば、2020年以後、9隻の垂直発射架を搭載し、かつ弾道ミサイルが発射できる3,000トン級潜水艦を建造する。この潜水艦の就役後、209級潜水艦は徐々に淘汰されることになる。韓国海軍関係者は、韓国の潜水艦の新たな建造と退役はバランスを実現し、今後比較的長い一定の時間内、韓国軍潜水艦は18隻前後を維持することになる、とする。

韓国の「アジア経済」は11日、今年後半にはもうすぐ韓国海軍に引き渡される214級第5隻目の潜水艦「尹奉吉」号は「大海中の移動するミサイル基地」と称するに堪え、韓国国産艦対地巡航ミサイル「海星」を搭載し、敵サイドの核心的施設に対し正確打撃が実施できる、とした。この潜水艦は高い隠蔽性を持ち、水中の300の目標を同時にロックオンかつ分析できる。この潜水艦は対艦、対空、対潜ができるだけでなく、さらに機雷敷設による攻撃ができる。【グローバル時報駐韓国特約記者 王剛】


 潜水艦自体や搭載するミサイルの性能がどうなのか気になるところですが、まあ北朝鮮の古い潜水艦よりは上でしょう。

1月14日

 遼寧艦関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150112/19195850.html


重大な突破:中国の第2グループ8名の艦載機飛行員が着艦に成功

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近、あるネット仲間が撮影した量産型殲ー15艦載機の試験飛行の画像を明るみに出したが、この2機の艦載機には107、108のコードナンバーが塗装されており、以前出現したコードナンバーと総合すると、殲ー15艦載機の量産の状況がおおよそ推断できる。(画像スペシャルサンクス:超大軍事)」)

【グローバル軍事報道】 最近中国のインターネット上に流れ伝わる1枚の画像は、4機の灰色の殲ー15戦闘機が中国初の空母遼寧艦の飛行甲板上に姿を現したことをはっきり示している。これは艦載戦闘機飛行員の養成訓練作業に重大な進展が取得されたことを意味しているのか否か? 「グローバル時報」記者は権威あるルートから独占的に、第2グループの艦載戦闘機8名の飛行員が空母上への着艦に成功したことを知った。

2012年9月25日に遼寧艦が就役して以来、一連の科研試験と訓練作業が展開され、重大な突破を取得し、かつ2013年末に空母艦隊初の合同訓練を完成させた。だが2014年には大連造船工場に戻って期間4カ月の大修理を行ったことを除き、当局は遼寧艦の最新の動向に関し明らかにしていない。だがこれは決して遼寧艦が何もしてないことを意味しない。最近権威ある人物が「グローバル時報」に向け、2014年11月末、また8名の艦載機飛行員が中国空母上への着艦に成功し、このことは中国空母艦載戦闘機飛行員の訓練養成作業がまた前に向かって一歩を踏み出したことを意味し、空母の戦闘力形成に向けてまた一歩前進したことをも意味している、とした。これは時2年を隔てての、また1グループの艦載戦闘機飛行員のお目見えでもある。

2012年11月23日、初の艦載戦闘機試験飛行員の1人である戴明盟が殲ー15戦闘機を操縦して初めて空母上で成功裏に制動着艦とスキージャンプ発進を実施した。空母上で発着できることは飛行員が作戦任務の中の最も重要なカギである一歩を完成したことを意味する。だが、第1グループの空母資格証書とバッジを獲得した戦闘機飛行員の経歴の分析を根拠にすると、現在この8名の飛行員(頑住吉注:第2グループ)はまだ艦載戦闘機飛行員の空母資格認証審査をパスしていないに違いない。

2013年6月から7月初めまでの期間25日の海上訓練の中で、飛行員は殲ー15艦載戦闘機を操縦して、陸上基地での発着、艦へのタッチアンドゴー、制動着艦、スキージャンプ発進など数十回の飛行科目審査を経た。飛行データの審査と専門家グループの評価を経て、戴明盟を含む5名の飛行員が艦載戦闘機飛行員空母資格認証審査にパスし、空母資格証書とバッジを獲得し、1名の着艦指揮員も空母資格証書とバッジを獲得した。

2013年5月10日、中国海軍初の艦載航空兵部隊が正式に設立され、その主要な任務の1つは艦載機飛行員と飛行指揮員の訓練養成に他ならない。戴明盟はこの艦載航空兵部隊の副部隊長を担当し、新たな飛行員を養成訓練する業務を開始した。2014年8月27日、戴明盟は「空母戦闘機英雄試験飛行員」の栄誉称号を獲得し、これは軍の最高の栄誉である。

中国海軍専門家李傑は「グローバル時報」に向け、空母が最終的に戦闘力を形成する重要なカギは人の訓練であり、特に艦載機飛行員の養成訓練である、とした。第1グループ5名の飛行員は決して真の戦闘力を形成することはできず、飛行機と人員がいずれも相当な数に到達することが必須であり、それでやっと戦闘力が形成できる。将来艦載機、飛行員が満数まで揃った後では、飛行員の数は飛行にに比べさらにやや多くなるだろう。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

中国空母艦載戦闘機飛行員の養成訓練が無から有に至ったことにかんがみ、第2グループの艦載戦闘機飛行員が取得した進歩に対し、李傑は「比較的速い」とする。

現在艦載戦闘機飛行員は中国の特色ある道を行っている。2013年、当時空母試験・試験航海総指揮の任にあった海軍元副司令員の張永義は、初期の徐々の模索と厳しい訓練を経て、我々はすでに艦載戦闘機艦上発着技術を完全に掌握しており、中国の特色ある艦載戦闘機飛行員養成の道を探索して見つけ出し、成功裏に艦載戦闘機飛行員訓練体系を構築した、とする。

これに対し李傑は説明し、中国艦載戦闘機養成訓練は「ツーステップで行く」に照らして行われ、まず陸上で訓練し、しかる後に海上に至るのである、とする。この種の養成訓練の過程で、飛行員は1つの転換の過程を必要とする。

現在選抜されている飛行員は「年齢35歳以下、少なくとも5つの機種で飛んだことがあり、第3世代戦闘機の飛行時間が1,000時間未満ではない」という条件を満足させる必要がある。李傑は、飛行員には充分な経験があるが、艦載戦闘機の着艦は陸上飛行機の着陸とは異なり、飛行員は学習し直すことを必要とする、と考える。また、さらに一部の飛行員はその他の軍種から移動してきたのであり、適応が必要である。李傑は、第1グループの飛行員が成熟するにつれ、彼らは「老をもって新を帯する」(頑住吉注:ベテランが新人をリードする)の作用を果たし、自らの経験、教訓を次のグループに伝達するだろう、とする。

将来、空母艦載戦闘機飛行員の訓練養成作業の速度は徐々に加速するだろう。2014年に海軍は初めて飛行員募集の中で艦載戦闘機飛行学員の選抜を試験的に行った。このことは、中国海軍が計画を持ち規模をなして艦載機飛行員の養成を開始し、陸上基地飛行員募集から艦上飛行員募集に向けての発展変化を探索し、主旨は養成期間の短縮にある、ということを説明している。

第1グループと第2グループの飛行員の訓練の重点が置かれるポイントに言及して李傑は「グローバル時報」に向け、第1グループの飛行員は重点的に戦闘科目訓練を行い、これにはその他の艦艇との協同コンビネーションなどの訓練が含まれる、とした。一方第2グループの飛行員が現在行っているのは依然タッチアンドゴー、着艦、発進などの基礎科目の訓練である。


 今後加速するとはされていますがこのスピードを見れば一応の戦闘力を持つまでにはまだ相当時間がかかると思われ、増してやアメリカの経験豊富な空母艦隊と勝負できるようになるのははるか先のことでしょう。

1月15日

 中国の戦略ミサイル原潜関連です。

http://military.china.com/critical3/27/20150107/19184612.html


中国海軍が短期間内に096戦略原潜を装備することはないだろう

ロシア軍事視察ネットは先日、中国は第3世代のより威力を持つ096型「唐」級戦略原潜を研究開発中であり、味方サイドの艦隊の護衛の下で有効に敵の縦深区域の目標が打撃できる、と報道した。この級の新型戦略原潜は24発の射程が11,000km以上の潜水艦発射弾道ミサイルを搭載でき、中国近海から発射して直接アメリカ本土が打撃できる。外国メディアが引用した資料は、096型原潜の全長は150m、全幅20m、最大排水量16,000トン、ダブル殻体設計を採用し、最大航行速度は32ノット、潜水深度は600mに達し得、性能が094型に比べずっと先進的であることをはっきり示している。

ロシアメディアの報道は、中国当局はこれまでずっと戦略原潜の開発に関し秘密を保持し、096型潜水艦の研究開発の進展を事実として確認したことも全くない、とする。だが中国経済の不断の成長と共に、2020年になれば解放軍海軍の戦闘序列の中に少なくとも6隻の094型および096型弾道ミサイル原潜を持ち、80発のSLBMあるいは250から300発の弾頭を搭載し、ロシアの現在のレベルに相当することになる、と推測できる(頑住吉注:「あるいは」は直訳ですが「と」すなわち80発の多弾頭ミサイルに250〜300発の弾頭、という意味では)。

もし米ロ戦略原潜軍備競争の考え方に照らせば、中国が094原潜がすでに大量装備されているという前提の下に、次世代の機能と技術的実力がより強い原潜を開発するのは当然のことと思われる。しかもこれは中国ハイエンド軍事装備の伝統的発展の考え方にも符合する。だが原潜とその他の海軍通常水上・水中装備には非常に大きな差異が存在する。094とその搭載する巨浪2ミサイルが有効な戦闘力を形成したばかりという時に、軽々しく096が2020年までに就役するだろうと言うのはやや軽率たることを免れない。

筆者は、米ロの戦略原潜に比べ、中国海軍は094原潜の全体的性能指標に対しきっと満足していないだろうと考える。特に中段ミサイルコンパートメントの設計の弊害は次世代で根絶することが必須である。このことは、中国が将来現有の原潜技術を基礎に専用の弾道ミサイル原潜を設計し直すのに近いことを要求する。アメリカは2010年に次世代戦略原潜の研究開発計画を始動し、もし中国に本当に096計画が存在したら、中米はほとんど同じ歩調である。

外形がよりスムーズでステルス性能に利する原潜を設計するには、中国には2種の選択可能な方案がある。まず094原潜搭載の巨浪2ミサイルの寸法を、094原潜のトン数および寸法とよりマッチさせる。だがこのようにする難度は非常に高く、しかも巨浪2の8,000kmという射程は決してずば抜けたものではない。次は新型潜水艦の寸法とトン数を拡大し、巨浪2あるいは射程がより長く体積がより大きい巨浪3ミサイルを収容できるようにする。これは何故外国メディアが096原潜の排水量が16,000トンにまで拡大されると推測するのかの主要な原因でもある。

だが最大排水量9,000トンの094原潜に比べ、ほとんど倍に拡大する096原潜は全体的技術の上で中国海軍にとっていまだかつてない挑戦である。関わる可能性のある問題には流体設計、艦体の強度、推進システムがあり、特に核反応炉動力システムの最適化グレードアップである。現在の中国のこの領域における米ロとの隔たりから見て、ロシアメディアが推測するたった6年の時間内の解決は、あまり現実的な判断ではないに違いない。アメリカが代替に用い、2027年に徐々に退役する計画のオハイオ級戦略原潜の新世代SSBN(X)戦略原潜は、2031年になってやっと就役できると見られるからなおさらである。

全く疑いがないのは、性能がより良く、より安定した戦略原潜を中国が必要とすることだが、時間の上では決して緊迫していない。外界の見るところ決して先進的でない094の大量建造は、ある非常に重要な問題を説明している。それは中国が094の核威嚇力に自信を持ち、1つの時期内の戦略威嚇任務を有効に担える、ということに他ならない。

筆者は、中国は戦略原潜というこの種のハイエンド戦略装備発展問題の上で、ロシアのように改良を繰り返し頻繁に移行することはないだろうと考える。さらに重要な点は、096が搭載する射程11,000kmの巨浪3潜水艦発射弾道ミサイルも中国にとって小さからぬ挑戦と言えることである。このため096戦略原潜は中長期の発展目標だろう。全システムの技術的蓄えと材料などの各方面の要素が新たなレベルに到達して以後やっと手をつけることが必須で、これは中国海軍が堅持する実用主義と飛躍的発展の必然の選択である。

実はロシアメディアの報道の真に説明を必要とする問題は中国が096新型原潜を研究開発中であるということではなく、重点は中国が2020年にその原潜の水中核威嚇力能力をロシアのレベルにまで高めるというところに突出している。この種の誇大宣伝の手段は、ロシアが中国に国際核軍縮に参加することを要求する論調と一致している。だが、中国が限りのある核威嚇能力を発展させるのは合理的なことである。だがこの種の能力は米ロという二大核大国とではかけ離れており、核軍縮に参加する基準との距離もはなはだ遠いのである。


 攻撃原潜に比べさらに難度が高い戦略ミサイル原潜の次世代登場はまだ先ということでしょうか。

1月16日

 中国の航空エンジン関連です。

http://news.china.com/domestic/945/20150112/19196813.html


国産大型機のエンジン、研究開発、試験飛行を完成 運ー20、轟ー6Kなどの機に用いられることに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中航工業成都エンジン有限会社がその公式サイトに掲載した画像」 ちなみに赤い布には「社の某機種エンジン初飛行の満足いく形での成功を熱烈に祝賀」とあります。秘密保持のためなんでしょうが社自身で「某機種」というのも変な感じです。)

1月9日、中航工業成都エンジン有限会社はその公式サイトに「社の某機種エンジンの研究開発、試験飛行が満足いく形で完成」という題の文章を掲載し、某機種エンジンが地上での機への装備、試験・改装、科研試験飛行などの作業を完成し、満足行く形で全試験飛行任務を完成させた、と宣言した。視察者ネット軍事評論員は、成都エンジンの今回試験に成功したエンジンは国産の渦扇-18Aエンジンである可能性があり、このエンジンは将来国産の運ー20大型輸送機、轟ー6K爆撃機の動力となる、と分析する。

ある情報は、渦扇-18Aエンジンは中航工業成都エンジン有限会社と中航工業西安航空エンジン有限会社によって合同で研究開発されるものだ、とする。情報は、渦扇-18Aエンジンはロシア製D-30KP-2エンジン(このエンジンの国産バージョンのコードネームは渦扇-18)を基礎に、国内の成熟した技術を結合し、同時に大バイパス比設計を用いるよう改め、エンジンの技術性能を大幅に向上させ、推力にはD-30KP-2に比べ比較的高い向上があり、燃料消費率もある程度低下していることをはっきり示している。

渦扇-18Aエンジンはすでに国産化工程技術審査をパスし、大量生産への投入の批准を獲得しているとされる。別の情報によれば、全く新しい国産エンジンである渦扇-20も現在研究開発中で、その性能は渦扇-18改良型よりさらに優秀である。そのエンジンポッドと構造はアメリカのCFM-56エンジンおよびGE90エンジンにむしろ似ていて、最も遅くともすでに去年飛行試験を開始し、工程の進度は比較的スムーズである。

以下は「社の某機種エンジンの研究開発、試験飛行が満足いく形で完成」の原文である

2014年12月6日は、成都エンジンの歴史上特別に記念に値する日であり、何故ならこの日は某型エンジンが9月16日に試験飛行部署への引き渡しに成功して以来、80日を経て、地上での機への装備、試験・改装と科研試験飛行などの作業を完成させた後、全試験飛行作業を満足いく形で完成させたからである。試験飛行中、エンジンの作動は安定し、パラメータは正常で、試験飛行の技術要求と大綱の規定を満足させ、空軍指導者や某試験飛行部署の一致した好評を得た。

試験飛行過程の中で、社は高度に重視し、全力をもって各項目の作業をうまく行い、同時に搭載しての飛行も上級指導者や試験飛行部署の大きな力を入れての支持を得、この一切全てが某機種エンジンの鑑定試験飛行成功のための堅実な基礎を固めた。

試験飛行任務の満足いく形での完成のため、社は念入りに試験飛行保障方案を制定し、保障目標を明確にし、関連の責任を履行した。「分業して協力し、責任は自ら負う」の原則を採って試験飛行保障を組織し、かつエンジン技術品質問題の判定と分類など関連の作業に責任を負い、中航工業西安航空制御など付属品工場と合同で試験飛行現場サービス保障チームを成立させ、全力で試験飛行某部署とコンビネーションしてエンジンサービス保障を展開し、試験飛行過程で暴露された問題を解決し、同時に飛行員と積極的に意志疎通、協調し、毎回の試験飛行任務の作業内容を明確にした。

9月16日、社は試験飛行に備えるエンジンを試験飛行部署に引き渡し、機への装備、試験・改装など一連の作業を経た後、10月29日の初飛行成功の実現を確保した。

今回の試験飛行任務の満足いく形での完成は、主に社が成立させた現場技術保障チーム、専門家チームの有力な組織と現場保障のおかげである。保障の手順、情報交流の方式、秘密保持規定を明確にし、また予備部品と故障部品を返して修理する方案の制定などの措置を基礎に、試験飛行作業のために護衛の作用を果たした。試験飛行作業のスムーズな展開を確保するため、試験飛行現場保障チームメンバーはチームリーダー張北川に率いられ、試験飛行の技術要求を仔細に研究し、存在する共通性の試験飛行項目を統計、分類し、かつ試験飛行部署関係者と充分に意志疎通し、共同で最良の計画方案を制定し、効果のない試験飛行の減少を達成し、もって某型エンジンの有効な試験飛行を確保した。

今回の試験飛行任務の満足いく形での成功は、さらに保障チームと試験飛行部署の緊密な協力のおかげである。双方は完備された作業手順と故障の解決方案を制定するのと同時に、さらに朝会制度を制定し、毎朝8時10分に朝会の召集を組織し、遅れずそれまでの試験飛行作業の状況を総括し、次の一歩の試験飛行関連作業を手配した。地上検査で発見された故障に対しては、当日発見されたものは当日解決する原則を堅持し、次の試験飛行に絶対に影響させないようにした。全試験飛行過程の中で、保障チームと機務人員は密接にコンビネーションし、全過程で現場に行き、一連の問題に対する適時の処置を通じて、試験飛行期間を有効に短縮し、試験飛行作業を時間通り推進させた。

試験飛行機が巨大な轟音の中羽根を広げ飛翔する喜悦から、試験飛行の満足いく形での成功を獲得する誇りまで、その過程は大変な苦労が充満していた。だが最終的に獲得された成功は、成都エンジン関係者の志を立て航空で国に報いる堅固な意志をはっきり示した。2ヶ月余りの試験飛行は、社が研究開発した某いくつかのエンジンの性能が安定し、信頼性が高いことを事実確認しただけでなく、社に全試験飛行プロセスを熟知させ、さらに某型エンジン研究開発プロセスの重大な歴史的突破を象徴的に示した。


 エンジン自体の性質や性能などに関する具体的記述が乏しいのが残念ですが。ともあれ中国の航空エンジンはこうして念入りに製造した試作機の性能は高くても量産すると問題が出る傾向にあるようなので、すぐ戦力化されることにはならないと思われます。

1月17日

 ロシア・フランス関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150115/19210929.html


ロシア、フランスに警告:月末までに軍艦を引き渡せ さもなくば契約破棄

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:フランスがロシアのために建造する第2隻目の『ミストラル』艦である『セバストポリ』号」)

参考情報ネット1月15日の報道 ロシア国防省の高官である消息筋の人物は14日、もしミストラル級強襲揚陸艦が1月末までに引き渡されなかったら、フランスとの契約は破棄される可能性がある、とした。

メディアのこの前のある情報は、ロシアサイドはフランス国防省に向け正式な請求を提出し、フランスサイドが何故今に至るもまだロシアに向けミストラル級強襲揚陸艦「ウラジオストック」号を引き渡していないのかに関し説明を行うよう要求した、とする。ロシア国防省の消息筋の人物は、「そうだ。確かにフランス国防省に向け、ミストラル級強襲揚陸艦がまだ引き渡されていないことに関し説明を行うよう正式な要求を提出すべきだ。」とした。彼はさらに一歩、「フランス人が軍艦を引き渡す3カ月の期限は間もなく1月末にやってくる。その後は契約を破棄するか、契約を履行するかだ。」と指摘する。彼は、ある折衷方案が探し出せるかもしれない、とする。国防省代表は説明し、「我々が彼らに迎合するだろう」とした。

ロシアとフランスは2011年夏に強襲揚陸艦の建造契約を締結した。原計画によれば、第1号艦は2014年秋にロシア海軍に引き渡されるべきことになっているが、フランスサイドはウクライナ情勢を理由に引き渡しを遅延させている。第2隻目の「セバストポリ」号は11月に進水した。契約の規定によれば、ロシア海軍は2015年に受領すべきことになっている。

ロシア国防省副大臣ユーリ ボリゾフはこの前、もしミストラル級強襲揚陸艦を供給しなかったら、ロシアはフランスと裁判を行うことになる、とした。彼は、モスクワはパリに、契約破棄によって遭う可能性のあるあらゆる損失を賠償するよう要求することになる、と注意を促した。


 去年12月12日のコラムで紹介した記事では、プーチンが「もしフランスサイドが契約を履行しなかったら、ロシアサイドは賠償を要求しないが、ロシアサイドがすでに支払った費用をフランスサイドが返し得ることを希望する」と言ったとされていたので西側諸国のうち最もロシアに甘いフランスとの関係を保つため事を荒立てないのでは、と思ったんですが、ちょっと様子が変わって来たんでしょうか。全体の中で「ある折衷方案が探し出せるかもしれない」、「我々が彼らに迎合するだろう」だけが浮いている感じがしますが。どうなるんですかね。

 韓国軍関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/01/14/017249439.shtml


韓国メディア:韓国軍の収入格差はかけ離れている 大将の年俸は最下級兵の95倍余り

韓国の「中央日報」ウェブサイト1月13日の報道によれば、統計によると去年韓国軍最高クラスの四つ星大将の年俸収入と最下級の兵の年俸収入の差は95.14倍余りもあった。韓国国防省が13日に公開した「国防統計年報」がはっきり示すところによれば、去年大将の年俸収入は1億2,843万6,000ウォン(約73万5,681人民元)だった。これに対し、最下級の兵の年俸収入はたった135万ウォン(約7,733人民元)で、この金額は税金や退職金の年俸収入金額(頑住吉注:退職積立金みたいなものでは)を控除していない。

韓国連合参謀本部議長と各軍総長など8名の大将の年俸は基本給とその他の給料(各種報奨金含む)に分かれる。毎月の基本給は752万3,000ウォン(約4万3,092人民元)で、賃金694万4,800ウォン(約3万9,780人民元)と勤勉報奨金57万8,700ウォン(約3,314人民元)を含む。また、業務管理報奨金(62万5,000ウォン)、家族手当(8万ウォン)、勤勉報奨金付加金(13万ウォン)、職業補助金(165万ウォン)、祝日休暇手当(基本給の120%、69万4,500ウォン)などを含み、毎月のその他の給料は317万9,500ウォン(約1万8,212人民元)である。

三つ星の中将と師団長クラスの二つ星少将の年俸はそれぞれ1億2,174万4,800ウォン(約69万7,354人民元)(月基本給738万9,400ウォン、報奨金275万6,000ウォン)と、1億771万4,400ウォン(約61万6,988人民元)(月基本給540万3,200ウォン、賞金357万3,000ウォン)である。

入隊して29年の一つ星准将の年俸は9,807万3,600ウォン(約56万1,866人民元)で、大佐(18級、9,781万2,000ウォン)の年俸に比べ26万1,600ウォン(約1,498人民元)高い。このうち、准将の基本給は大佐に比べ3万9,100ウォン高い。一方各種報奨金方面では、准将は逆に大佐に比べ1万7,300ウォン低い。

また、下士官の年俸の中で、元士(頑住吉注:韓国軍独特の階級? 准尉?)は6,975万ウォン(キャリア27年)、曹長は5,525万ウォン(キャリア19年)、軍曹は3,928万ウォン(キャリア9年)、伍長は2,178万ウォン(キャリア2年)である。

一般の兵士の年俸については、兵長が179万ウォン(約1万253人民元)、上等兵が162万ウォン(約9,279人民元)、一等兵が146万ウォン(約8,363人民元)、二等兵は135万ウォン(約7,733人民元)である。

韓国政府が今年出した公務員年俸改革制度は50%の軍人の年俸収入を減少させ、国家の負担率を下げることになる可能性がある。これに対しては賛同する人も反対する人もいる。ある人は、軍人が20年余りの軍隊生活を送り、特別な時期には生命の危険を冒す特性を考慮すると、より軍人を優待するべきである、とする。(実習編集翻訳:殷瀟雲)


 自衛隊では将官と2士の給料は5倍も違わないようです。まあ収入に格差がある方が頑張って階級を上げたいという意欲にはつながるかもしれませんが、いざという時生命の危険を冒すのは下級の兵士ですしね。

1月18日

 中国の戦車関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150114/19206632.html


中国の新たな軽戦車は山地作戦に利する 周辺の第2世代戦車を簡単に制圧

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

最近、中国が研究開発した新型戦車がネット上に再度明るみに出た。かつての偽装網を用いて遮蔽されていたのとは異なり、今回この戦車の外観は完全に人々の面前に見せつけられた。この戦車はチベット高原など高い海抜ででこぼこな地域への配備専用に研究開発されたと考えられており、総重量は比較的軽いがエンジンの馬力は比較的高く、もって酸素の欠乏した高原環境の中で正常に作戦し得るのに利する。

山地戦のために生まれた

外観から見て、この戦車は6対の転輪のあるシャーシを採用している。だが注意に値するのは、シャーシ部分のディテールから、この戦車は液圧気動サスペンションシステムを配備しているはずだということである。この種のサスペンションシステムはその山地条件下での機動性能と戦時における生存率を高める助けになり、国内に山が多い韓国や日本が現在装備する戦車も液圧気動サスペンションシステムを採用している。

中国戦車が現在使用する火砲の口径には125mmスムーズボア砲、120mmスムーズボア砲、105mmライフル砲という3種の類型がある。最新の軽戦車が使用する火砲の類型に関しては多くの説がある。より合理性を持つ説は、。この軽戦車が使用するのは105mm口径のライフル砲であるというものだ。我が国は1970年代から105mm戦車砲の開発を開始し、今に至り技術はすでに相当に成熟している。ある分析は、このような火力配置はすでに我が国周辺の第2世代および第3世代改良型メインバトルタンクに軽易に対応するのに足り、一部の第3世代戦車に対しても脅威を持つ、とする。

軽戦車を相手方のメインバトルタンクとガチで勝負させるのはよろしくなく、主要な作用は機動する、あるいは地上のハードターゲットの破壊であり、同時に敵サイドの対歩兵火力を制圧し、山地の歩兵の突撃を支援することである。また、防空能力は山地で作戦する戦車の中では特に重要で、このため105mm口径火砲の採用はより適しているだろう。

スマート火力コントロールと複合装甲

ある情報は、この軽戦車は我が国の先進的な乗員視察照準システムを採用し、車長はサーモグラフィーが配された周視視察照準装置を使用し、砲手はサーモグラフィー付きの「照準・誘導合一」総合視察照準鏡グループで、車両クルーメンバーは良好な戦場感知能力を持つ、とする。火力コントロールシステムの反応は迅速で、車長/砲手の「猟・殲」作戦能力が実現できる(頑住吉注:緊急時に車長が砲手を飛ばして直接砲を操作する能力)。

車内にはデータバス技術が採用されている可能性が高く、車長と砲手は大型スクリーンを配した端末ディスプレイ、車内に配備された総合電子情報システムによって車内、車間の相互連絡、相互通信と情報共有が実現でき、この軽戦車とその他の軍兵種のネットワーク化された作戦能力を持つ。同時に「北斗」衛星ナビゲーションシステムを装備することもできる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

最も新しく明るみに出た車体前部のディテールから見て、この戦車の車体外部表面には複合装甲の外部吊り下げポイントらしきものがあり、将来はモジュール化された複合付加装甲を大量に採用して防御性能を向上させる可能性が高い。

現在の世界の軽戦車の発展から見て、総重量は一般に25〜35トン前後に統制されている。このことから、我が国のこの軽戦車の重量もこのグループにいるはずであると推測できる。新たな軽戦車が複雑な地形で素早く機動することが必須であるという過酷な使用条件を考慮すれば、この軽戦車は火力の上で、また防御能力の上で大型戦車には匹敵し得ないが、我が国の山の多い地域や高原地域においては、依然不可欠な戦場の「万能選手」である。

部隊の換装の必要性は強烈

現在我が国の戦車装甲車両の全体技術レベルはすでに長足の進歩を取得しており、何十もの臥薪嘗胆のたゆまぬ努力を経て、技術レベルはすでに世界の前列に位置する。だが我が軍の古い装備は依然相当な比率を占め、換装を必要とする基数は膨大である。

近年来西南西ライン方向を代表するインドは、戦車作戦能力において小さからぬ向上があり、一方我が軍がこの地域に配備する現有の戦車の性能は比較的劣る。結局のところもし現在経済的で使用に適した第2世代究極大改良版の96Aであっても、火力と防御という部分は比較的理想的だが、機動の上には小さからぬクエスチョンマークが存在し、特に高原、山地の中では、機動性能が深刻に不足する。現在「南方」の西南、東ライン方向の「丘陵や水路網、田畑の環境」の中で就役するのは依然30年前の62式軽戦車という古い装備で、当然速やかな後続の代替計画が必要とされる。

液圧気動サスペンションのメリットは確かに突出しており、ただコストが非常に高く、構造が複雑であるに過ぎない。南方の高原山地、丘陵や水田の中の作戦使用が位置付けである新世代軽戦車に液圧気動サスペンションを選択使用したのは疑いなく賢いことである。新たな軽戦車に対する高原山地条件の極めて厳しく過酷な試験を通じて、我が国の液圧気動サスペンション技術が取得した長足の進歩を見て取ることができる。(懐秋 欣朗)

(頑住吉注:以後のページの画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 場合によっては運ー20に2台搭載されて遠隔地に投入されるような使い方もあり得るかもしれません。以前紹介したVT4総設計師へのインタビュー記事では、「油気圧懸架システムはプラットフォームの俯仰と傾斜角を調節できますが、このことは戦車にとって意義が大きくありません。」、「現在国内の油気圧懸架技術はまだあまり信頼性が高くなく、我々は戦車にこうした部品を使用することを提案しません。」とされていたんですが、軽戦車の場合技術的ハードルが幾分低いということもあるのかもしれません。















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