コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその120

2月16日

 北朝鮮関連です。

http://military.china.com/critical3/27/20150213/19308933.html


北朝鮮が突然2種の利器を明るみに出したことは米韓にとって予想外

朝鮮中央通信社2月7日の報道によれば、北朝鮮最高指導者金正恩はKH-35「天王星」対艦ミサイルらしきものの試射を視察し、しかも発射プラットフォームに充当された北朝鮮の新型ステルスミサイル艇の全体構造はロシアの「ボラ」級側硬式ホバークラフトミサイル艇に似ていた。今回お目見えしたミサイル艇は以前に公表されたNongo型艇と非常に大きな差異があるが、両者には明らかに密接に絡み合った関係が存在する。種々の兆しは、北朝鮮があるいはすでにロシアから一部の「ボラ」級ミサイル艇の技術を獲得し、かつ本国の現有の装備を集成して装備簡略化版「ボラ」ミサイル艇の建造を自ら行ったのかもしれないことを示している。

この2種の装備が明るみに出たことは、ずっと制裁の中に置かれている北朝鮮軍事工業を見たところすこぶる楽観的にさせる。だがこの情報は38度線のもう一方の側の韓国とアメリカの軍を針のむしろに座ったようにさせるかもしれない。原因は主に2つあり、1つは連続して長年国際的な制裁を受けているという前提の下で、しかも立ち後れた冥河級対艦ミサイルの使用経験しかない北朝鮮が、何とそれでも先進的なミサイル装備を設計、生産できたことである。2つ目は北朝鮮の対艦ミサイルとミサイル艇の技術ソースとカギとなる重要な部品の供給はどこから来たのかである。特にこの2種の装備はいずれもロシアの同類装備らしく、もし本当にロシアが手を出したのなら、必然的に東北アジアの地縁政治構造の変化をもたらすことになるだろう。

アメリカとそのNATOおよびアジア太平洋地域の盟友の海軍の主力対艦ミサイルは亜音速の「ハープーン」対艦ミサイルである。一方ロシアのKH-35「天王星」対艦ミサイルは、アメリカ装備の発展思想を参考にしている(ソ連がアメリカの技術を盗み取ったという噂もある)ので、アメリカによって「ハープーンスキー」とあざけられ、ふざけて呼ばれている。パクリハープーンという意味である。類似の装備としてさらにソ連のスホーイフランカー戦闘機も「トムキャットスキー」とあざけられ、ソ連のパクリ版アメリカ製F14戦闘機ということである。このため北朝鮮がロシアの支持を獲得したのにせよ、それともその他のルートを通じてロシア技術を獲得したにせよ、そのパクリ版天王星対艦ミサイルはいずれも米韓をあえて過小評価しなくさせる。

あるメディアは今回明るみに出た北朝鮮ステルス艇はロシアのボラ級ミサイル艇のパクリ品であると分析するが、筆者はこの説はあまり現実的ではないと考える。まず排水量の隔たりが大きすぎる。北朝鮮が発表した画像は、そのステルスミサイル艇の排水量が100トン前後であることをはっきり示しており、これはその4発のコピー生産された天王星対艦ミサイルを搭載する能力とも基本的に符合する。一方ロシアのボラ級ミサイル艇の排水量は750トン、満載排水量は1,050トンである。

さらに、ロシアのボラ級ミサイル艇の技術は複雑で、ロシア海軍自身さえ頭を痛めており、軍事工業の基礎が深刻に立ち後れている北朝鮮ならなおさらである。「ボラ」級の動力システムは複合ガスタービン/ディーゼルエンジンシステムで、推進方式は水中翼船といささか似ている。艦体排水模式をもって低速航行する時は、2基のM-511Aディーゼルエンジンを使用して2つの伸縮式補助スクリュー推進器を連動させて艦船を押し動かし、12ノットの速度をもって航行する時の航続力は2,500海里に達する。2つの低速用スクリュー支持架は艇尾両側の構造がくぼんでいるところに位置し、使用時は支持架を下向きに回転させてスクリューを水中に没入させ、高速航行時は上に向け180度回転させ、スクリューを水面上に収める。

高速航行時、艦艇は2基の総出力40,000馬力のM10-1ガスタービンと連動する2軸のメインスクリュー(固定式)に改め、最高航行速度は40〜55ノットにも達する。ホバークラフトのリフトアップを担当するファンは2基のM-504ディーゼルエンジンによって駆動され、総出力は6,600馬力である。また、ガスタービンによる高速航行時には、2基のM-511Aディーゼルエンジンを用いるよう改めてリフトアップファンを駆動するとされる。この動力システムは相当に複雑で、メインエンジンの動力は4セットの伝動システムを経ることを必要としてやっと推進器に伝達され得るのであって、信頼性も良くなく、これは「ボラ」級の建造、試験作業が緩慢な主要な原因である。

金正恩は最近北朝鮮海軍を視察する時、海軍は海上ゲリラ戦の優勢を利用してアメリカサイドの空母を撃沈する方法と能力の研究を掘り下げる必要があると言明した。当時外界から見たところ北朝鮮はやや夢を見ているような感覚だったが、ステルスミサイル艇と先進的な対艦ミサイルが明るみに出るにつれ、米韓は止むを得ず北朝鮮のこの目標からの距離は決してはるかに遠くはないと信じる。しかも全く疑問がないのは、北朝鮮の海上ゲリラ戦が韓国海軍の活動に対し致命的脅威を構成することである。


 まあ北朝鮮のことですからそんなに複雑な構造のミサイル艇ではなさそうですし、ミサイルにもオリジナル通りの性能があるのか怪しいですが、小型でステルス性を意識しているならレーダーによる発見が遅れることも充分考えられ、大物食いの可能性もありそうです。

2月17日

http://tuku.military.china.com/military/html/2015-02-16/229272_2604961.htm

 052D駆逐艦の最新の画像集で、ディテールがかなりよく分かります。

 中国の原潜関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150214/19309969.html


台湾メディア、解放軍が093G原潜を装備、とする 鷹撃-18を配備し空母を打撃

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「093系列はグレードアップ後極めて強い打撃能力を持つことに」)

【グローバル軍事報道】 台湾の「中央通信社」2月13日の報道によれば、最近台湾の「グローバルディフェンスマガジン」は大陸の新たな潜水艦の衛星写真を掲載し、かつ093級原潜の改良型であると推測している。

「グローバルディフェンスマガジン」はグーグルアースの最新の衛星写真を掲載し、かつ2014年12月、葫芦島造船工場はすでに2隻の093G原潜を完成させ、別に1隻の093G潜水艦がドック内にある、と指摘した。同誌は、093Gの093との差異は垂直発射器の増加にあり、3隻の093Gで3隻の就役してすでに24〜30年に達する091G潜水艦に取って代わることになると見られる、と指摘した。

軍事分析者蘇冠群は、この3隻の093Gのうち1隻は2013年に進水し、衛星写真の比較によれば、093Gの全長は104〜105mで、093の98〜99mに比べやや長く、全長の増加は主に垂直発射器の増加に原因があり、鷹撃-18対艦ミサイルや対地巡航ミサイルが装備できる、と指摘する。

蘇冠群は、鷹撃-18対艦ミサイルはまず亜音速をもって飛行し、末端段階の時に弾頭とミサイル本体が分離し、弾頭は超音速をもって目標を攻撃することができ、迎撃の難度が増加し、大型水上艦に対し極めて脅威を持つ、と考える。093Gは8〜12発の鷹撃-18ミサイルおよび巡航ミサイルが配備できると推測される。彼はさらに、093Gは外形の流体設計も改良しており、もって騒音と抵抗を軽減している、とする。

軍事分析者梁国梁は、093級潜水艦にはかつて改良型があり、すなわち093G1で、このため「グローバルディフェンスマガジン」に掲載された潜水艦は093G2のはずだ、と考える。093G2の垂直発射を用いる以外のもう1つの重要な差異は、この艦が新世代の核反応炉を使用し、これが第1世代改良型に比べより静かなことである。

改良型093潜水艦に配備されるミサイルに関し梁国梁は、鷹撃-18は1万トン級軍艦、甚だしきに至っては空母が打撃できる、と指摘する。台湾メディアの分析によれば、鷹撃-18は射程が180kmで、初期段階は巡航飛行が可能だが、敵艦を発見した後、最後の40kmにおいてマッハ3の飛行に改めることができ、迎撃し難い。


 どの程度全体的に静かになっているんですかね。

 インド関連のごく短い記事を2つ紹介します。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/02/15/017332717.shtml


インドイージス艦の垂直発射ミサイルの高度にクリアな画像

最近、インド初のフェイズドアレイレーダーシステムを装備したコルカタ級ミサイル駆逐艦が海上武器発射試験を行い、垂直発射の方法を採用して1発のブラームス巡航ミサイルを発射し、かつ今回の試験の高度にクリアな画像を公開した。

コルカタ級ミサイル駆逐艦はインドが自ら研究開発を行ったフェイズドアレイレーダーを装備する駆逐艦で、このためインド版イージス艦とも呼ばれる。この艦は8連装のインド・ロシア共同研究開発の垂直発射型ブラームス巡航ミサイルを装備し、相当な実力の対艦打撃能力を持つ。最近インド当局はコルカタ艦がブラームス巡航ミサイルを垂直発射する画面を公開し、今回の成功裏の試射はコルカタ級駆逐艦が対艦ミサイル垂直発射能力を持ったことをも示している。画面からは、コルカタ駆逐艦がまずミサイルを推し動かし艦外に発射してからさらに点火するのが見て取れ、採用しているのは欧米とは異なる冷垂直発射方式である。


 まあロシアとの共同開発ですから基本的にロシア式に近いのは当然でしょう。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/02/15/017332716.shtml


インド第5世代機方案はまるで縮小版F-22

最近、インド航空発展局(ADA)はその国産先進中型作戦機(AMCA)の最新の設計方案を発表し、外形の上から見ると基本的にはまさしくF-22の縮小版で、一体で枠のないキャノピー、外置き式照準吊り下げポッドを採用し、翼の下には6つの武器搭載架が設けられ、機腹部両側には2つの吊り下げポッド搭載架が設けられている。


http://tuku.military.china.com/military/html/2015-02-15/229261_2604726.htm

 ちなみにこれは韓国の設計方案で、やはりF-22そっくりだと言われてます。まあいろいろな意味でそうならざるを得ないんですかね。

2月18日

 中国の軍事予算関連です。

http://military.china.com/news/568/20150215/19311212.html


インドメディア:中国の軍事費支出大幅増は領土主権の維持保護に必要なこと

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は中国初の空母遼寧艦」)

国外メディアは、中国は軍事費は不断に増加しているが、1人あたりの支出で計算すれば依然非常に多くの大国より低く、例えばアメリカ、イギリスそして日本であるとしている、とする。

インドの「経済時報」ウェブサイトは2月12日、中国は12日、この世界で規模が最も膨大な武装部隊のための予算支出はこの国の領土と主権を維持保護するのに必要なことだ語った、と報道した。

本部をイギリスに設けるシンクタンク機構である国際戦略研究所はレポートを発表し、このレポートは中国は軍事費が不断に増加する問題の上で透明度が欠乏している、と非難した。中国はこれに対し反駁を行い全体の過程は公開され透明だ、とした。

中国外交部スポークスマンの華春瑩は、「2014年の中国の軍事費支出は国内総生産に占める比率が1.5%にもならず、世界の主要国よりも低いだけでなく、2.6%の世界平均レベルよりも低い」と語った。

彼女は定例記者会見で、「中国人の1人あたりの国防費支出はさらに低く、アメリカの1/22、イギリスの1/9、日本の1/5に相当するに過ぎない」と語った。

彼女はさらに、中国の国防力量の発展は、自身の国家の統一、領土の完備、利益の発展の維持保護に必要でもあり、国際的および地域の平和と安全の維持保護にも必要であり、いかなる国家にも照準を合わせ、威嚇していない、と語った。

国際戦略研究所が11日発表したこのレポートは全世界の171の国の軍事力および安全保障業務経済状況に対して行った年度評価である。レポートは、中国が海洋投入能力に対する投資に入れる力の度合いを持続的に拡大している、と強調して指摘している。

華春瑩は、「中国の毎年の国防予算は全て国家予算草案の中に含められており、全国人民代表大会で審査、批准され、この過程は完全に公開、透明である。中国の軍事費の総額およびその基本構成などの情報も全て公開、透明である。」と語った。

中国の去年の安全保障業務予算は1,320億アメリカドルを超え、増加幅は12.2%で、アメリカのすぐ次だった。アメリカの去年の安全保障業務予算は5,500億アメリカドル近かった。華春瑩は、中国は一貫して国防費の規模の抑制に重点を置いており、合理的に国防費を配分している、と語った。

また「ヴォイス オブ アメリカ」放送局ウェブサイト2月13日の報道によれば、ロンドン国際戦略研究所が11日発表した全世界の軍事能力評価レポートによれば、アジアと中東地域の軍事費支出は大幅に増加した。

国際戦略研究所陸戦部のベテラン研究員バリーは、「アジアでは、一部の日増しに繁栄する国家が、一部の富を軍隊の近代化に用いる決定をしている」と語る。

バリーは、「地縁経済の実力がヨーロッパから中東およびアジア太平洋地域に転じつつあるのとちょうどそっくりに、軍事能力もこのようになっており、特に中国の勃興である。中国の国防予算は大幅に増加しつつあり、しかもどんどん多くのより近代化され、性能がより高い装甲車両、艦船、飛行機も生産しつつある。」と語る。

香港の「太陽報」2月13日の報道によれば、年度の全世界軍事力バランスレポートは、世界各国の去年の国防支出は1.7%増加し、4年以来初の上昇である、と指摘した。アメリカは継続して全世界で第1位に位置し、中国はランキング第2位である。

レポートはアジア各国の軍備競争は持続し、去年アジア全体の軍事費は約3,440億アメリカドルで、2010年に比べ27%増加している、と指摘した。中国の軍事費は2010年にアジアの28%を占め、去年は38%近くまで増えた。

レポートはさらに中国の毎年の軍事費支出増加を指摘するのと同時に、日本政府にもまた国防予算増加の意志があり、これにはF-35戦闘機調達が含まれる、とする。日本政府は12日、正式に国会に向け2015年度予算案を提出し、国防予算の額は連続3年増加している。


 中国の記事を紹介し始めた当初、中国には「外国メディアが『中国のメディアは中国は正当である(中国は凄い)と言った』と報道した」を「外国メディアが中国は正当である(中国は凄い)と言った」というタイトルにして報道する記事が非常に多いことに気付いたんですが、何故かしばらくすると見なくなり、今回のはもう何年かぶりに見るこのパターンですね。言うまでもないと思いますがちゃんと読めばインドメディアは「中国の軍事費支出大幅増は領土主権の維持保護に必要なこと」だなんて言っておらず、中国がそう主張したという事実を報道しているだけです。最近珍しくこのパターンを使ったというのはこの部分が外国から危険視されるのを特に嫌っていることの表れかもしれません。

 北朝鮮関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150216/19314295.html


北朝鮮、先端武器を重点的に研究開発へ 高精度無人スマート装備を含む

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国軍、墜落損壊した無人機が北朝鮮から来たことを確認」)

中新ネット2月16日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、朝鮮労働党中央委員会は政治局会議を招集し、朝鮮半島が日本の植民地統治の下から解放されて70周年になるのを慶祝し、金正恩が会議に出席した。

朝鮮中央通信社(KCNA)の報道によれば、北朝鮮の政権を担当する政党は決議を通過させ、国家がより多くの近代化された精密武器を研究開発するようアピールした。

会議の決定は、北朝鮮は「より多くの自らの強大で先端的な武器装備を製造し、これには高精度、小型、無人およびスマート装備が含まれ」、もって現代の戦争に対する戦備能力を増強する、とする。

北朝鮮は2006年に核兵器の試験を開始した。2013年に2月には最も強大な武器を試験した。2012年、北朝鮮は成功裏に遠距離ロケットを軌道に送り込んだ。西側は現在北朝鮮がすでに核弾頭を小型化し、もって中距離ミサイルに装備する能力を持っていることを心配している。

会議の決議はさらに、「全人民の武装を強化し、かつ国家全体のレベルを高め」、もってアメリカとの対抗に勝利する、と強調している。


 無人機といっても今のところラジコンに毛が生えた程度ですし、少なくとも一部は中国から買って改造したもののようですが、力を入れて開発を続ければより高度なものができる可能性はあるでしょう。

2月19日

 中国の潜水艦関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150215/19312199.html


アメリカの3つの水中システムが中国の潜水艦を監視 解放軍は2つの方法で防御突破が可能

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国潜水艦部隊」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

中央テレビは報道し、アメリカは太平洋海域に「シードラゴン」、「シースパイダー」、「ジャイアント」という3つの水中監視システムを設け、日本海上自衛隊の対潜の実力もアメリカのすぐ次で、このことは中国海軍潜水艦が列島線を出て作戦行動を遂行することに対し極めて大きな脅威を構成するとした。軍事専門家は、中国海軍が米日の対潜防衛線を突破したければ、体系化された連合作戦行動を実施し、米日に対し牽制、対抗、持続的制圧を行い、潜水艦のために掃海と障害のクリアをすべきであり、同時に潜水艦自身の性能も非常に重要である、とする。

米日が構築する対潜ネットワークが中国潜水艦の通路を封鎖する

2回の世界大戦の経験と教訓に基づき、米軍は水中の優勢の建立と保持に対し極めて重視している。冷戦の時期、アメリカはもう固定式水中音響監視システムを建立した。これは海の底、海底の岩石、大陸棚に沿って全面的に敷設された音響学センサーアレイで、相互に連結された体系をもって、完備された水中モニタリングシステムを構成した。

冷戦後、アメリカは一部のシステムを停止したが、中国に面する海域に位置するシステムは、依然運用を保持した。現在太平洋海域に位置する固定式水中音響監視システムは全部で3つある。1つは「シードラゴン」システムで、第一列島線の千島群島、日本列島、琉球群島、フィリピンからパプアニューギニアに至り、かつ沖縄、千島群島の両端を含む。2つ目は「シースパイダー」システムで、アメリカのアラスカからアリューシャン列島に沿って西に向かいサハリン以東まで敷設され、南に向かってはハワイ群島以南に至り、ベーリング海とアメリカ本土以西3,000海里をカバーする。3つ目は「ジャイアント」システムで、太平洋中部の北緯38度付近に敷設され、西は日本以東から始まり、東は西経150度までで、「シースパイダー」システムと相互に接し、主に太平洋中部をカバーする。

2008年および2012年、アメリカはまたそれぞれ宮古海峡、台湾において、バシー海峡を経てフィリピンの間に至る海域に水中監視システムを建設し、第一列島線の海峡、水道の水中警戒を強化した。

(頑住吉注:これより2ページ目)

こうした固定水中音響監視システムは米軍の対潜機、攻撃型原潜、水上艦艇と共にそれぞれの主要な海峡、ルートに対しリアルタイムの監視コントロールが実施でき、中国潜水艦が列島線を出て作戦行動を遂行することに対し極めて大きな脅威を構成している。

アメリカの他、日本の海上自衛隊も対潜戦力を大幅に向上させており、中国も防御せざるを得ない。産経新聞傘下のウェブサイトに掲載された文章は、日本の海上自衛隊の対潜能力はすでに世界第2位に位置し、2013年に進水した「いずも」号新型空母の主要な任務は、中国に照準を合わせ対潜と封鎖を行うことに他ならない、とした。

中国海軍はいかにして米日の対潜戦線を突破するか

軍事専門家は、中国海軍作戦力量は体系化された連合作戦行動を実施し、それに対し牽制、対抗、持続的制圧を行い、中国潜水艦兵力のために掃海と障害のクリアを行い、航路護衛するべきであり、他の方面では潜水艦自身の性能の強化も非常に重要である、と考える。

軍事専門家曹衛東は、我が国の周辺環境は特殊で、列島線の封鎖に直面している、と指摘する。我が国海軍の潜水艦が出て行くには優勢の発揮が必要で、相手方に我が潜水艦の行方を発見させてはならない。この目標を達成するには、潜水艦の騒音を下げ、かつ海に出たら潜水深度を深くする必要があり、このようにしてこそ対潜哨戒機、艦艇などの偵察、追跡をかわすことができる。さらに潜水艦の搭載するミサイルの数を多くし、打撃方式を先進的にする必要があり、このようにすれば相手方に対するより大きな威嚇および攻撃能力を構成することができる。


 こう指摘するということは中国の潜水艦の静音性はまだ満足いくレベルではないんでしょうが、今後さらに改善され探知が困難になる傾向になるのは間違いないでしょう。

 ロシア海軍航空隊関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150216/19314311.html


ロシア海軍航空隊、今年20機を超えるミグー29Kの装備を計画

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアのミグー29K艦載戦闘機」)

中新ネット2月16日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア海軍航空隊主管イゴール少佐は対外的に、2015年にロシア海軍航空隊は編隊の更新世代交代と近代化グレードアップを実現することになる、と言明した。

ロシア国防省スポークスマンもこの情報を事実確認しており、かつ2015年にロシア海軍航空隊のために20機以上のミグー29Kを装備する計画で、これらの戦闘機はロシア北方艦隊に隷属することになり、かつその新たな空中戦力の主要な組成部分となる、とした。

このスポークスマンは、ロシア海軍航空隊は新型対潜システムを装備した対潜機イリューシン-38の受領作業を依然着実に推進している、と明らかにした。Ka-27ПЛ対潜ヘリも近代化グレードアップ改装を行うことになり、新型対潜システムと無線電子設備を配備する。またロシア海軍航空隊はさらに水陸両用救援機Be-200を受領することになる。ロシア海軍基地の基礎施設建設に関して彼は、継続して「セヴェロモルスク-1」(北方艦隊)飛行場と、カリーニングラードに位置するチカロフスク飛行場を建設し、かつイェイスクに位置する「ニトカ」訓練標的場を利用し、それに最大の作用を発揮させる、と強調した。(リージョンヨウ)


 中国ではミグー29Kは小型の分能力に限りがあり、殲ー15に及ばないという意見が強いようですが。

2月20日

 インド関連ですけど日本とある意味共通する立場についてです。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/02/10/017318964.shtml


インドメディア:インドはアメリカのご機嫌を取って中国を敵と見なすべきではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2月1日、中国外交部の王毅は北京でインド外務大臣スワラージと会談を行った。新華社記者黄敬文撮影」)

アメリカ大統領オバマが最近インドを訪問した後、ひっそりとやってきた誤解が中印関係を破壊し始めているが、こうした誤解はインド外務大臣スシュマ スワラージの終わったばかりの訪中の中で取り除かれることが有望である。

インドの「デリー先駆報」2月5日の文章は、彼女が中国で行った接触の主旨は、ナルンディラ モーディ首相の間もなく到来する訪中のために基礎を固めることであるが、彼女が提出した中印接触強化の6点の方針は、北京にインドを信用させ、双方の関係改善に力を尽くすことに対し一定の作用があるはずである、と語った。

オバマインド訪問の期間に署名された「アメリカ・インドアジア太平洋地域およびインド洋地域合同戦略の展望」は北京を激怒させた。何故ならそれはインドとアメリカが協力してアジア太平洋およびインド洋地域の航行の自由、海上の安全と空域の安全を保護する状態が想定されているからである。

この文書は決して明確に中国に言及してはいないが、外界は普遍的にそれはアジア太平洋およびインド洋地域に、その主旨が中国抑止にある、アメリカとインドをトップとする新たな同盟が誕生したことを象徴的に示している、と考えている。このことが北京の怒りを引き起こすだろうことは理解できる。

インドとアメリカの関係を強固にすることは喜ばしい。だが、ワシントンとの関係の開拓展開はインドとその他の国、特にインドの隣国との関係を犠牲にすべきではない。結局のところ、周辺地域の安定はインドの安全と福祉に直接影響するだろう。

中国というこの隣国とインドは非常に長い、かつ論争ある国境を共有している。両国関係は決して平静ではなく、過去20年内にやっと一歩一歩の改善があったのである。

この関係の中の得難い進展の破壊について言えば、インドはこのような代価は負担できない。インド最大の貿易パートナーである中国の怒りを引き起こして、地理的位置がはるかに遠い大国のご機嫌を取ることはインドの最良の利益に符合しない。

インドは安全保障問題の上でワシントンと同盟を結ぶことを避けるのが必須である。このようにすればインドが本来協力すべき国を容易に敵に変える結果をもたらすだろう。インドと古い友であるイランとの関係がアメリカの圧力に迫られて緊張したものに変わったことはまさしく例証である。モーディ政権はこの轍を踏むのを避けることが必須である。

インドの外交政策は自らの優先事項の実現を必須とし、他国の利益や計画の促進を目標とするのではない。多極化された世界の中で、インドがあらゆる鶏卵を1つのカゴの中に入れるのは決して賢いことではない。

アメリカの「アジア太平洋回帰」戦略の支持はあるいは自らをワシントンの支柱とし、インドの利益に決して符合しないかもしれない。対中政策と戦略を構想する時、ニューデリーはアメリカ人の提案も必要としなければ彼らの投資も必要としない。インドには直接北京と付き合う能力が完全にあるのだ。


 こういう意見を言う必要があるということは逆にインドがアメリカに大きく接近していることのあらわれなわけです。私はこの筆者の自信には、インドが核保有国で中国が決死の覚悟でもない限り手出しはできないという要素が含まれていると思うんですが。

 ロシアの武器輸出関連です。

http://military.china.com/news/568/20150216/19313649.html


ロシアメディア:中印がロシアの武器輸出を支える 中国の7割の輸入装備はロシアにルーツがある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「依然ロシアのD30航空エンジンを使用している中国の実戦機」)

【グローバル軍事報道】 ロシア商業ニュースネット2月13日の報道によれば、現在世界の兵器市場は上昇期にあり、市場を往来する資金は個別の国家の軍事費予算と同列に論じられる。世界兵器市場は2007年から急激な上昇を開始し、その後兵器供給の速度が加速し、規模が増加し、この現象は冷戦終結後まだ初めてのことに属する。分析者は去年、2015年以後世界兵器市場は落ち込むかもしれず、これはいくつかの国の技術更新周期が終わり、またいくつかの国が積極的に本土での生産を発展させていることと関係がある、と指摘した。兵器貿易は2020年以後改めて活発化すると見られるが、不安定な世界政治と経済情勢は、いかなる計画に対しても調整を行う可能性がある、という。

2014年の地縁政治情勢の変化は、日本政府が公然と憲法改正、常備軍建設を企図する結果をもたらした。中東の戦争は武器装備の追加の輸入を刺激した。ウクライナ東部の事件はポーランドが兵器調達増加を言明することを促した。長期にわたり縦横に交錯した軍事経済関係のネットワークが形成されているが、国際軍事貿易体系はまだ完全に建立されておらず、兵器商は金を稼ぐことができるだけでなく、しかもさらに輸入国の政治方針に影響を与え、同盟国の実力を増強し、新たな武器の試験状況を視察し、兵器企業の生産を保証するチャンスがある。さらに一歩弾薬や部品の供給、以前に導入した製品のグレードアップを必要とするため、武器輸入国は供給商との密接な関係を迫られる。

以前と同様に、世界兵器市場最大の輸出国は依然アメリカとロシアで、しかも武器に関する契約の半分以上を占める。その後にすぐ続くのはドイツ、中国、フランスである。購入大国ランキングは東方の国家が上位を占める。インドは比較的大きな優勢をもって武器輸入大国第1位の位置を占め、その後は中国、パキスタン、韓国、シンガポール、アラブ首長国連邦、サウジアラビアである。

ロシアは世界第2位の武器貿易大国に安定して位置し、締結する契約の数でも、実際の引き渡し規模でもである。全部で60カ国余りがロシア軍事工業企業の製品を購入し、主要な輸入国はアジア太平洋地域地域に位置し、ロシアの武器輸出総額の65%を占める。アフリカの買い手は約14%を占め、中東は10%を占める。インドと中国の市場で、ロシアの武器は争い得ない優勢を持っている。中国ではその輸入総額の76%を占め、インドでは80%を占める。過去10年、ロシアの世界兵器市場における地位は不断に高まり、総販売量の28%を占める。ロシアは21世紀に世界最大の軍艦供給国となり、これにはインド向けの潜水艦や空母の販売が含まれる。航空装備は輸出総額の43%を占め、大部分はスホーイ設計局の製品である。その他の重要な輸出製品には武装ヘリや輸送ヘリ、異なる機種の戦車、対空ミサイルシステム、エンジン、小火器や弾薬などが含まれる。(編集翻訳:林海)


 しかし今後はロシア兵器の輸入国である中国やインドが兵器国産の能力を高めると共に、それらやパキスタン、トルコなどの国の兵器輸出が途上国でロシアのシェアを食うことが予想され、今後も安定して輸出大国でいられるかは分からないでしょう

2月21日

 中国の駆逐艦関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150217/19314934.html


ロシアメディア:中国、052D駆逐艦を大量に建造 全国で全6隻が建造中

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションです。「052D艦の垂直発射ハッチが大きく開かれているのが初めて見られる 上海、大連で6隻を大量建造」)

ロシアの戦略・技術分析センターウェブサイト2月16日の報道によれば、中国および台湾のメディアは中国人民解放軍海軍公式新聞の情報を引用して、2015年2月9日、中国の第6隻目であり、最後の1隻でもある052C型(西側のコードネーム「旅洋II」級)ミサイル駆逐艦「西安艦」(艦ナンバー153)が人民海軍の戦闘序列に正式に加入した、と指摘した。

「西安艦」は中国船舶工業集団社傘下の上海江南長興造船重工業集団の新たな造船工場で完成され、こうして人民海軍の6隻の052C型駆逐艦建造プロジェクトが正式に完了したことを象徴的に示した。

中国の最初の2隻の052C型駆逐艦「蘭州艦」(艦ナンバー170)および「海口艦」(艦ナンバー171)は2002年から上海の江南造船集団旧工場の平台で建造され、それぞれ2004年7月および2005年12月に人民解放軍海軍に引き渡され、南海艦隊の戦闘序列に加入した。だがこの後、さらに一歩の052C型駆逐艦の建造作業は一度停滞に陥り、これは艦載武器メインシステムの試験と精密加工に比較的長い時間を費やしたせいかもしれない。中国第3の052C型駆逐艦「長春艦」(艦ナンバー150)は2010年11月になってやっと上海長興島江南造船集団の新たな平台で完成かつ進水し、2013年1月31日に海軍に引き渡され使用された。その後中国はまた2隻の052C型駆逐艦「鄭州艦」(艦ナンバー151、2013年12月26日に人民海軍戦闘序列に加入)および「済南艦」(艦ナンバー152、2014年12月22日に人民海軍序列に加入)を建造した。最後の1隻である「西安艦」は建造完了後、2012年6月16日に進水し、2015年2月9日に人民海軍の戦闘序列に加入した。これら全部で4隻の052C駆逐艦は全て東海艦隊に編入された。

中国人民解放軍海軍の052C型駆逐艦のさらに一歩の発展型は現在大量建造中の052D型駆逐艦(西側のコードネームは「旅洋III」級)で、このうち第1隻目の「昆明艦」(艦ナンバー172)は同様に上海江南長興造船重工集団によって建造され、すでに2014年3月20日に人民海軍戦闘序列に加入している。第2隻目の「長沙艦」(艦ナンバー173)と第3隻目の「貴陽艦」(艦ナンバー174)はやはり同じ企業によって建造され、現在試験段階にある。中国の少なくともさらにもう6隻の052D型駆逐艦が異なる建造段階にあり、しかも上述の上海江南長興造船工場の他、さらにその他の企業が建造に参与し、これには中国船舶重工集団社傘下の大連船舶重工集団が含まれ、ここでは少なくとも2隻の052D型駆逐艦が建造中である。(編集翻訳:林海)


 052Cの生産が一時停滞したのに比べ052Dがいきなり大量建造されているということは技術的にこなれてきて、また自信がついたことの表れかもしれません。また052Cの建造が終わるということは052Dの方が総合的に明らかに上回ることが確認されたということでしょう。

 中国の戦略ミサイル関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150218/19315979.html


台湾メディア:東風-41の射程は1.5万kmに迫る あるいは極超音速搭載具を配備か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

参考情報報2月18日の報道 台湾の「中央社」2月17日の報道によれば、大陸は大陸間弾道ミサイルなど核威嚇能力を具備しているが、信頼度と正確性には疑問が持たれ、加えて戦略目標の転換がもたらす射程の不足があり、解放軍が新世代大陸間弾道ミサイルを開発することが必須であるよう促し、そして最近試射が頻繁な東風-41はまさにその主役である。

報道は、ロシア衛星ネットはかつて東風-41を大陸の2014年の最も重要な5項目の軍事発展の成果に列した、とする。現役の東風-31、東風-31Aに比べ、東風-41の射程は1.5万kmに迫る可能性があり、さらに多目標大気圏再突入搭載具(MIRV)を配備し、威嚇能力はより強い。

アメリカのウェブサイト「ワシントンフリービーコン」は、東風-41は最多で10発のMIRVを搭載でき、大気圏再突入過程で自ら方向が調整でき、このため多くの弾頭がそれぞれ異なる目標を攻撃でき、ミサイル防衛システムの迎撃に遭う確率も低下させることができる、と報道した。

軍事専門家の分析を総合すると、東風-41のもう1つの重要な改良は正確度の向上で、東風-31Aの命中誤差は300mであるが、東風-41は120m以下にまで狭まる可能性があり、ミサイル発射サイロ、地下掩体に対する傷害がより大きく、核兵器による反撃のリスクを低下させることができる。

射程に関して言えば、大陸メディアは解放軍の本来の主要な仮想敵はソ連で、ミサイルの射程は当然そんなに長くは要求されなかったが、国際情勢が発展変化し、主要な相手はすでにアメリカに変わり、東風-31の8,000kmの射程では大陸本土から最多でアメリカの西海岸しか打撃できない。と分析する。

巨浪ー2は潜水艦から発射できるが、潜水艦が第一列島線を突破しようとする難度は非常に高く、大陸の自らの家の門前である黄海、東海の水深は不充分で、弾道ミサイル潜水艦は隠れ難く、南海の深度は充分だがアメリカ本土から遠く離れすぎ、巨浪ー2の射程は8,000kmに満たず、当然脅威を構成しない。

東風-31Aは射程が1.2万kmにまで増加し、華北からアメリカ全土がカバーできるとされるが、設計が古すぎ、現有のミサイル防衛システムに直面しては意気込みに力が追いつかない。東風-41は2002年に全く新しく研究開発され、MIRVの他、甚だしきに至っては極超音速滑空搭載具(HGV)を配備している可能性がある。


 これも大きな脅威となるでしょうが、今後はミサイル原潜の静音性が向上してアメリカに接近できるようになる可能性もあるでしょう。












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