コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその13

9月25日

http://military.china.com/05/11078235/20120924/17446700.html

 「中国初の空母海軍に引き渡される」というテレビニュースの動画です。


 インド空母の話題です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120923/17446145.html


ロシアの船工場、インドの中古空母の試験航海失敗を中国製耐火煉瓦のせいにするか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアがインドのために改装する『ヴィックラマディヤ』号空母」)

アメリカの「ストラテジー・ページ」ウェブサイト9月21日の報道によれば、ロシアは9月18日にインドサイドに、ロシアで改造・グレードアップを受けた後海上航行テストを行ったインドの中古空母「ゴルシコフ元帥」号(現在の名は「ヴィックラマディヤ」号)は少なくとも10か月引き渡しが遅延する、と通知した。原因は最近の海上高速航行テスト中に、空母の8台の蒸気ボイラーのうち7台に問題が起きたことである(頑住吉注:工場は「いや3台だ」、と言ってますが)。

ロシアは間もなくこの問題の発生をインドのせいにするだろう。何故ならインドはロシアが蒸気ボイラーの隔離材料として石綿を使用することに不同意だったからである。このため、ロシア人は止むを得ず耐火煉瓦を使用した。一部のロシアサイドの技術者は耐火煉瓦の隔離作用は不足だと考えた。現在エンジンに対し大規模な修理を行ってこの問題を解決することが必要になっている。

エンジンの問題はこの数か月来ロシア北部海岸で行われた海上テストの中で気付かれていた(頑住吉注:じゃあ何で無理にフルパワー出したの)。これを除き、この空母のその他の部分はほとんど正常に作動できる。例えば、数か月前、1機のミグ-29戦闘機がこの空母上に着艦した。だが、天気が悪かったため、海上テストは1か月遅延した。

インドは再度この空母の引き渡しが遅延したことに対し強い不満を感じている。インドは「ヴィックラマディヤ」号空母の改装を行うのに20億アメリカドル余りを費やした。一部のインドサイドの人員はすでにこの空母上で1年余りの時間作業し、この空母の各システムの操作を学習している。原計画によれば、インドは2012年末にこの空母を受領することになっていたが、この期日は2013年初めまで延ばされ、現在ではさらに2013年末まで延ばされている。引き渡し期日はすでに数回遅延し、予算を15億アメリカドル超過している。これはインド・ロシア間の矛盾の1つの主要な原因である。

【ロシア新社モスクワ9月21日電】 題:「ヴィックラマディヤ」号航海試験中に破裂した耐火煉瓦は中国製

ロシア連合造船グループ総裁アンドリア ジヤチコフは21日、ロシアサイドがインドのために改装する「ヴィックラマディヤ」号空母が使用したのは中国製耐火煉瓦であるとリークした。

この空母は当初、あらゆる試験が終わった後の12月4日にインドに引き渡す計画だった。この前あるメディアは、蒸気ボイラーの故障のため、試験航海期間に8台のボイラーが全部完全に始動しなくなり、引き渡し時期はこれにより少なくとも1年遅延する可能性があり、修繕費用は10億ルーブル(3,200万アメリカドルに相当)に達することになる、と報道した。この報道はすぐに事実と証明された。ジヤチコフは21日、空母は2013年5月に維持修繕が終わる計画で、引き渡し期日は原計画に比べ9か月遅延する見込みであると明らかにした。だが彼は具体的な維持修繕費用を漏らしていない。

ジヤチコフの説明によれば、このボイラーはポロの海造船工場で生産された。航海試験期間、この空母が全速力を出し、ボイラーが最大燃焼値に到達した時、ボイラー内の耐火隔壁層が破裂した。作業人員は故障したボイラーに対し個々に停止して検査を行ったが、改めての始動後(頑住吉注:すんなよ)耐火材料は再度破損した。

ロゴージンが(頑住吉注:誰やねん)使用したのはどんな耐火材料かと問い合わせると、ジヤチコフは答えて言った。「中国が生産した粘土煉瓦だ。ロシアはすでにこの種の材料を生産していない。」


 「中国のせいにしている」んではなく、「間もなく中国のせいにするだろう」といった意味のようです。しかし中国が空母のボイラーの断熱材用に提供したわけではないと思われ、責任は材料を選定した工場側にあります。ちなみに日本の民法では、「こう作れ」という指示に問題があると分かっていてその指示通りに作って事故が起きたら、作った側にも責任があることになってます。工場としては「石綿の使用はどうしても必要。攻撃を受けて石綿が飛び散り、兵士が20年後に肺気腫を発症するくらいのリスクは軍艦なんだから受け入れろ。どうしてもダメというなら蒸気ボイラーは使えない。ガスタービンに換えるならさらに大幅に遅延しコストもかかるぞ。」とはっきり言うべきだったのではないでしょうか。

 「ワリヤーグ」改め「遼寧」号が今日正式に就役したということです。情報ソースが当局だということなので間違いないと思うんですが。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-09-25/208301_2242920.htm


天下の人こぞって祝う! 遼寧号空母今日正式に就役

9月24日、内部の作業人員が「遼寧」号空母の埠頭で撮影した空母の珍しい角度からの写真

中華人民共和国国防部ネット9月25日電 今日午前、中国初の空母「遼寧」号が正式に引き渡され入列した(頑住吉注:軍隊の隊伍に入る、といった意味で、就役と考えていいんではないかと思います)。空母の入列は中国海軍総合作戦力量の近代化レベル向上、防衛作戦能力の増強、遠海協力の発展と非伝統安全脅威(頑住吉注:テロや海賊のこと?)への対応能力、国家主権の有効な維持保護、安全と利益の発展、世界平和と共同の発展の促進に対し、重要な意義を持っている。


 艦載機も試作機がテスト中、艦自体の能力もまだほとんど明らかになっていませんが、一応「就役」ということらしいです。

9月26日

 「遼寧」の艦長の画像が出ました。

http://military.china.com/dthz/11126957/20120925/17450865.html


当局が明らかに! 遼寧艦艦長と政治委員デビュー

中国初の空母「遼寧艦」艦長張崢(左)と政治委員梅文(右)、彼らはいずれも下積みの仕事から成長した優秀な将校で、豊富な艦艇作業の経歴を持つ(9月24日撮影) 新華社記者査春明撮影。

画像の詳しい情報

9月25日、我が国初の空母「遼寧艦」はすでに計画通り建造と試験航海作業を完了し、中国船舶重工業グループ社大連造船工場において正式に海軍に引き渡された。中央軍事委員会の批准を経て、我が国初の空母は「中国人民解放軍海軍遼寧艦」と命名され、艦ナンバーは「16」である。「遼寧艦」は引き渡し、就役後、継続して関連の科研試験および軍事訓練などの作業を継続する。新華社査春明撮影。


 「遼寧」艦ではなく「遼寧艦」で固有名詞なんすかね。それにしても今時政治委員って。

 「遼寧艦」の制動ケーブルの画像です。

http://military.china.com/zh_cn/dthz/11126957/20120925/17450873_6.html

 ちゃんと機能するんすかね。

 052Dの主砲のデータが出てきました。

http://military.china.com/news/02/11078237/20120925/17449068.html


アメリカメディア:解放軍、新型130mm艦砲を装備 射程29.5km

アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイトの最近の報道によれば、中国が本国で用いるために研究開発したPJ-38型130mm艦砲が、駆逐艦上に装備されている210型100mm艦砲に取って代わる。

210型艦砲は中国がライセンス生産するフランスの100mmコンパクト型艦砲である。この艦砲は重量19トンの自動化されたシステムで、射程は17km、発射速度は毎分78発である。

中国はこのフランスの艦砲に改良を加え、普通の砲弾も発射できるし、レーザー制御誘導砲弾も発射できるようにし、発射速度も毎分90発まで向上した。だが中国が210型艦砲に改良を行ってできたH/PJ87艦砲は信頼性不良のため使用されていない。

中国の新型PJ-38艦砲はロシアのAK-130型130mm自動艦砲の技術を参考にしている。新型130mm艦砲はまず新たに建造された052D駆逐艦上に出現した。

この130mm艦砲の砲塔重量は50トンを超え、射程は29.5km、最大発射速度は毎分40発、レーザー制御誘導砲弾が発射できる。


 このデータが事実なら、海上自衛隊も含め西側で広く使用されているオート・メラーラ 127 mm砲と同等かやや劣るくらいでしょうか。

 台湾と日本の軍事協力に関してです。

http://military.china.com/important/64/20120924/17447545.html


台湾軍10月に日本に行く予定 解放軍の最新情報を大量に提供

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「P-3C大型対戦哨戒機」)

【グローバルネット総合報道】連合朝刊ネットの報道によれば、台湾連合ニュースネットの情報は、釣魚島主権争議がなお幕を下さない中、台湾と日本の軍事情報交流は依然常態を保持し、台湾海軍は10月中旬、将校に率いられる団体と日本の海上自衛隊とで情報交流会議を行う。台日軍事情報交流会議は毎年決まって日本で開かれ、期間は5日、日本サイドが提供する情報は全て参考にする価値を持たないが、台湾サイドは日本サイドに解放軍の最新の配備情報を大量に提供する。この他、両岸(頑住吉注:大陸と台湾)情勢の緩和の下、台湾サイドは秘密のうちにインド、日本、アメリカなどの軍人と軍事協力関係を建立している。

台湾軍の某将校のリークによれば、近年大陸の軍事力が伸び、積極的に東海および南海で活動し、アジア太平洋地域内の日本、フィリピンを含む国は続々と台湾軍との情報交流会議を回復し、台湾サイドが長期にわたり大陸東南沿海を監視偵察して累積した情報資料の取得を希望し、台湾「国防部」は各国の解放軍研究の重鎮となり、次々に派遣員が台湾に来て研修し、情報交換を行う者の流れが絶えることはない。

指摘によれば、現在インド、日本、フィリピン、アメリカから来た軍の人員が、台湾で解放軍の軍情を研究している。あるインドの准将が学員長を担当し、日本サイドは2名の三菱重工の人員を実態なく名乗る予備役自衛隊将校が解放軍の軍情を研修している。台湾サイドはこの種の方式を通じて周辺の影響力を持つ国と、徐々に実質的な軍事同盟関係を建立することを希望している。

台湾軍将校は、台湾サイドが日本、フィリピン両国から獲得できる大陸情報は、台湾サイドが自分で取得したものに比べていずれも比較的古くて乏しく、台湾が獲得する実質的利益はとても低く、周辺国との情報交流は台湾にとって情報的に利益はなく、双方の交流の見せかけを維持しているだけだ、とした。

指摘によれば、台日軍事情報交流の重心は依然台湾海の当面の大陸の航空機、艦船情報で、日本サイドは台湾サイドが南海艦隊の監視コントロールと実戦機の配備状況に関する情報を提供することを希望し、台湾サイドは日本サイドが東海、北海艦隊の活動に関する情報を提供することを希望している。

だが日本の自衛隊が提供する資料は参考価値が非常に低い。最近日本サイドは台湾がP-3C対潜機を購入するのを見た。情報交流で台湾に提供される材料は、何とP-3Cの技令だった。


 最後の文の後半、「技令」の意味が不明なことも含めよく分かりませんが本筋ではないのでいいことにしてください。全体的な内容がどこまで本当なのか、ちょっと私には分かんないです。台湾や日本に対する敵愾心を煽るための嘘情報の可能性もありますし。

9月27日

 「遼寧艦」にすでに艦載機が着艦した証拠ともされるものが出ました。問題の画像は9、10枚目で、21から23枚目には制動ケーブルのディテールが分かる画像もあります。

http://military.china.com/dthz/11126957/20120926/17451437.html


中央テレビ大暴露! 殲-15あるいはすでに遼寧艦で発着か

(頑住吉注:9枚目のキャプションは「空母甲板上のはっきりしたタイヤの擦過痕」、10枚目のキャプションは「制動ケーブル付近にもはっきりしたタイヤの擦過痕がある」です)

画像集の詳しい情報:

9発25日夜、中央テレビは多くのチャンネルのニュース番組の中で中国初の空母遼寧艦の就役情報を報道した。これは当局メディアが初めて中国空母に上がって行った撮影と報道で、この初回でもういくつかの重要なディテールが暴露された。放送における艦上の甲板のシーンで、甲板上に非常にはっきりしたタイヤの擦過痕があるのが見える。一方その前に撮影された画像の中では、4本目の制動ケーブルのすぐ前の位置にもはっきりしたタイヤの擦過痕がある。あるネット仲間は擦過痕の角度と位置を根拠に、これは艦載機が着艦後に静かに停止できず再度飛び立った時残されたものに違いないと判断し、このため遼寧艦はすでに艦載機着艦試験を行ったかもしれないと断定した(頑住吉注:「かもしれない」と「断定」はおかしいですが直訳です)。この他、ニュースの場面の中では航空機格納庫に殲-15が置かれている写真も撮影されているが、この機はあるいはすでに明るみに出ている模型機かもしれない。(頑住吉注:これは19枚目の画像で、尾翼などごく一部見えるだけです)


 16枚目の画像には中央にバルカン形式の近接防御砲、その左右にロケットランチャーらしきものが見えます。これらに関しては17枚目の方がよく分かりますが、左は巨大なペッパーボックスのような形式、右は昔のカチューシャのような形式で、口径も異なり前者が大きいのが分かります。それはさておき「あるネット仲間」の推測によればタッチアンドゴーを行ったのであって本当に着艦したわけではないということですね。盛大な儀式で飾り付けも行っているのにこのタイヤの跡を消さなかったのは、あるいは「すでに着艦可能」をアピールするためかもしれません。

http://military.china.com/05/11078235/20120926/17451757.html

 ちなみにこれが画像集の元になった動画です。

 遼寧艦に続く国産空母の情報です。大部分は遼寧艦の既出の情報なんで、問題の部分だけ示します。

http://military.china.com/important/64/20120926/17452432.html


〜中国サイドの消息筋の人物のリークによれば、当初の計画に従い、中国初の国産空母は通常動力を採用することになり、排水量は5〜6万トン、2015年に完成の見込みである。一方中国初の原子力空母は2020年に進水することになる。

〜中国海軍の第1段階の空母建造計画により、2015〜2016年頃に2隻の通常動力空母を建造し、しかも2020年までには2つの空母艦隊を建設する。第2段階では、中国は2隻の排水量いずれも6.5万トンの原子力空母を建造する。


 画像は国産空母の想像図ですが、スキージャンプ式ではないのが分かります。現在では駆逐艦の動力にすら苦労している状態ですが、はるかに巨大な空母の動力の問題はそれまでにクリアできるんでしょうかね。なお「国産空母最も早くて年内進水」なんていう情報もありますがとても信じられません。

 ロシアの輸送機の話題です。

http://military.china.com/news2/03/11078240/20120925/17450412.html


ロシアのイリューシン-476大型輸送機、初の試験飛行を成功裏に完了

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:生産ライン上のイリューシン-476大型軍用輸送機」)

【グローバルネット報道 記者胥文g】 「ロシア航空」ニュースネットによれば、「視点報」9月24日の情報は、ロシアのイリューシン-76MD-90A輸送機が22日に初の試験飛行を完了し、空中の飛行時間は約40分だった、とした。イリューシン-76に比べ、この機の外観の改変は大きくないが、その内部には根本的な近代化グレードアップ改良が行われている。

目撃者の説明によれば、機はモスクワ時間9月22日15時30分(北京時間22日19時30分)「ウリヤノフスク-東方」飛行場から飛び立ち、空中で40分間近く飛行した。「最後は標準式をもって着陸した。」と目撃者は付け加えた。

イリューシン-76MD-90Aはウリヤノフスク「航空の星」連合株式会社によって製造され、組み立て未完成時、その工場でのコードナンバーはイリューシン-476で、これは軍用輸送機イリューシン-76プロジェクトの大規模改良型である。この機は多くの高度技術設備を装備し、その最大飛行速度は850km/h、50トンの貨物を搭載時の飛行距離は7,000kmに達し得る。

この前の報道によれば、ロシア軍事協力連邦署副署長ウェイチェスラフジャカーンはメディアのインタビューを受けた時、中国はイリューシン-476新型輸送機の第1の海外顧客になるかもしれない、とリークした。


 ロシアも中国が大型輸送機を作っていることは当然知っており、最後のコメントは挑戦的に聞こえます。これでますますロシアが中国に大型輸送機用の高性能エンジンを売る可能性は下がったでしょう。

9月28日

 尖閣問題に関係してくるかもしれないちょっと気になる情報です。

http://military.china.com/dthz/11126957/20120927/17454413.html

 大部分はほとんどの日本人にとって何の興味もないと思われる情報なので全部は訳しませんが、「重大な信号! 東海艦隊の1隻の駆逐艦が海監に引き渡される」というタイトルで、051型「旅大級」ミサイル駆逐艦131「南京号」が海軍を退役し、海上警察組織の「海監」に引き渡される、ということです。南京の党幹部は「奮闘35年の南京艦は海軍に別れを告げ、また新たな歴史的使命を履行することになる」とスピーチしたそうです。

http://bbs.wenxuecity.com/military/864549.html

 こんなページもあります。いかにも旧式な艦に見えますが、76式58口径130mm連装砲塔を前後に2基備え、ミサイルも積んでいます。海上自衛隊にとって恐るべき敵ではないでしょうが、海上保安庁にとってはどうでしょうか。

http://military.china.com/zh_cn/dthz/11126957/20120928/17456773_5.html

 ここによれば、さらに南海艦隊の162号「南寧」、「東測226」、「南運830」と、合計4隻が「海監」に引き渡されるとする情報もあるそうです。後の2つは観測船と輸送船のようで、特別な脅威ではないと思いますが、「超大動作!」とされています。

 韓国の新戦闘機の話題です。

http://www.jundao360.com/topic_5772829.html


551億ウォンの予算を費やした韓国の自主的新世代戦闘機暗礁に乗り上げる危機に遭遇

韓国の自主的新世代戦闘機モデルを開発する「KFXプロジェクト(boramae)」は海外の共同開発パートナーを探す際に困難に遭遇し、暗礁に乗り上げることになるかもしれない。このプロジェクトは2021年までに5兆770億ウォンを投入し、KF-16(現在の空軍の主力戦闘機)に比べ性能がより卓越した韓国の自主技術戦闘機を研究開発する計画である。

だが国防省が9月25日に発表した2013年度国防省予算の中に「KFXプロジェクト」というこの項目の支出はない。本来国防省は299憶ウォンの関連の研究開発費用を要求し、もってこの項目の正式な推進を開始しようとしていたが、今この予算は全額削除された。同時に国防省の予算の中には45億ウォンの、このプロジェクトに経済的利益が存在するか否かを改めて深く検討するために使う費用支出が追加されている。現在までに、いかにこの新型戦闘機を開発するかを深く検討する「開発探索費」にはすでに551億ウォン費やされている。だが現在このプロジェクトは進行し続けるか、それともここで中断するか、再度の斟酌が必要となった。

もしこれにより経済的利益はもたらされ得ないとの結論が下されたら、開発探索費や経済性が存在するか否かを判断する費用など総計596億ウォンが無駄になる。もし検討結果がプロジェクトに経済的利益が存在することをはっきり示しても、来年から新たに予算を制定する必要があり、このプロジェクトは1年遅延することになる。

この種の状況下で、本来韓国の「開発探索」が終わった後で戦闘機の開発費用を負担することを決定していたトルコも最近このプロジェクトへの参加意思を撤回した。このため、もしこのプロジェクトに経済利益が存在すると最終判断されても、開発費用調達の問題で難題に遭遇することになる。「KFXプロジェクト」提案文書は、40%以内の総プロジェクト費用を複数の外国政府あるいは民間企業に負担させ、協力して共同開発することを提案している。

防衛事業庁の関係者は、「もしトルコがこのプロジェクトに不参加でも、インドネシアがすでに20%の参与を決定しており、このため韓国政府が負担する必要があるのは20%で、プロジェクトの進展を推進し続けることはできる。」とする。だが、議会の国防委員会の民主統一党議員白君基は、「もしトルコがこのプロジェクトへの参加意思を撤回したら、プロジェクト自体がここで暗礁に乗り上げる可能性がある。」と指摘する。つまり、もしトルコが不参加なら韓国は1兆ウォン前後の予算増加が必要になり、一方現在韓国は改めてスタートラインに戻ってこのプロジェクトに対し深い検討を行っており、この種の状況下ではいかに財源を保証するかが最大の問題となる。白議員は「政府がKFXプロジェクトの計画を制定した時、周到な考慮が全くできていなかったのだ。」と批判する。


 兵器開発の是非をそろばんに合うかどうかで決めるのはどうかと思います。必要なものなら商売にならなくとも作らねばならないわけですし、F-35の価格が高騰を続けていること、最先端技術の塊である戦闘機開発の成果が多くの産業に波及効果を持つことも考慮すべきでしょう。ただトルコの立場に立てば、NATOの一員としてF-35を導入する可能性もあり、軍事的に深いつながりがある中国から殲-31が買えるかもしれず、海のものとも山のものとも分からない韓国戦闘機に莫大な予算を支出することがためらわれるのは当然でしょう。

 フィリピンの話題‥‥ではなくわれわれ自身の切迫した問題です。

http://military.china.com/important/64/20120927/17454104.html


フィリピン、中国の無人機がもし黄岩島上空に入ったらあるいは撃墜されると警告

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「9月23日、国家海洋局の海域無人機遠隔探査監視テストが連雲港でパスし、受領された」)

【グローバルネット報道 記者 李娜】中国国家海洋局が持つ無人機が先日すでに試験飛行を完了し、将来黄岩島などの付近の海域に投入され監視観測を行うことになる。中国の領土を分不相応にも望むフィリピンは、当然これに対し非常に高い関心を示している。フィリピンの「GMA NEWS」ウェブサイト9月26日の報道によれば、フィリピン国防省は25日、もし中国の無人機がフィリピン「領空」に進入したら、「ミスジャッジ」が起きるかも知れず、フィリピンは無人機を撃墜することになるかもしれない、と公言した。

フィリピン国防省のスポークスマンPeter Paul Galvezは、もし中国がただ単に自分たちの「領空」あるいは国際空域内を飛行し、無人機を使用して中国が主権を主張する争議のある海域を監視しても、フィリピンは問題ないと考える、とした。

さらに彼は同時に挑発的に、もし中国の無人機がフィリピンサイドの許可を経ずにフィリピンの「領空」に進入したら、「ミスジャッジ」が発生する可能性がある、とした。「例えば、中国の無人機は意外にも撃墜されるかもしれない。」と彼は強調して言った。彼はさらに、このことは情勢を悪化させ、現在の争いの解決に不利となる、とした。

この前の報道によれば、国家海洋局が持つ無人機が先日江蘇省ですでに試験飛行を完了させ、将来釣魚島や黄岩島に投入されることになり、釣魚島および西沙、中沙、南沙諸島付近の海域で監視観測を行うことになる。無人機の遠隔探査監視観測技術の広範な応用は、国家による海域の動きの監視観測管理システムの豊富化、完備の助けになり、重点海域と重点項目の動向監視、管理レベルを向上させ、海洋の総合管理コントロール能力を増強することになる。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。2ページ目は「この種の無人機は自ら滑走離陸でき、無人機の利用は重点海域の動きの監視、管理レベルを向上させ、海洋の総合管理コントロール能力を増強できる。」、3ページ目は「この別の種類の海洋監視無人機は機体が比較的大きく、航続距離と監視観測能力がより強い。」、4ページ目は「海洋監視無人機は海辺の砂浜の簡易に地ならしした地面でも、即自ら滑走離陸できる。」、5ページ目は「海洋監視無人機が海面上を飛行中」、6ページ目は「検査、受領の現場でデモンストレーションする無人ヘリ。複雑な環境に接近しての監視観測、証拠取得を完了させることができる」、7ページ目は「無人ヘリが現場で飛行デモンストレーション中」、8ページ目は「無人ヘリは海監の船上に配備し、接近しての監視を実施するのに適する」)


 「ラジコンに毛が生えた」たぐいの、性能、能力的に恐るべきものではない無人機ですが、今後尖閣上空に出現するとされており、その場合どういう対応をすべきか検討しておくべきでしょう。日本の場合たとえ無人機でもいきなり撃墜することはできないでしょうが、抗議しても繰り返しやってきた場合は放置もできず、困ったことになると思われます。ハイテク設備によってコントロール権を奪って回収することができればそれが最善かもしれません。

9月29日

 「アドルフ2世」氏、何かえらく日本のパイロットの腕を誉めてます。

http://adaofu2.blog.china.com/201209/10286818.html


図解:日本の飛行員の技術は本当にずば抜けている!

日本の飛行員の飛行技術は中国の飛行員と比べていったいどうなのか? 正式の腕比べはないのでやはり全く言いにくい。

数字的に見ると、日本の飛行員は年平均160時間飛行し、中国の飛行員は120時間である。まさにいわゆる慣れればコツがつかめるというやつで、日本の飛行員の飛行技術が中国に比べ劣ると考える理由はない。ここ2日でまた1枚の画像を見て、日本の飛行員の技術が本当にずば抜けていると思った!

画像は日本のP-3Cが低空で我が海監51号船を撹乱しているところである(頑住吉注:画像をクリックすると拡大した画像が見られます)。画像上に直視できる明示された情報は、日本機の飛行高度が100mに足らず、つまり60〜80mの間であることだ。推測できる情報は、当時この機の速度はきっと非常に速くはなかったはずだということだ。これは日本の飛行員の技術レベルをはっきり示している。何故なら全長35m、重量63トンの大型機を、低速、超低空で飛行させるのは、決してごく容易なことではないからである。

操縦する機を低空、低速で飛行させるのは難度のあることである。

1つには機のエンジンの状態に注意し、機の速度が過度に低下し揚力を失うことを防止する必要がある。

2つ目は念入りに飛行姿勢を保持し、動作が急すぎて高度が落ちることを防止する必要がある。

3つ目は上述の2点を行わねばならないその上、合理的に注意力を配分し、特に海と空が一線の状況下で誤判断,甚だしきに至っては飛行錯覚を生じさせることを防止する必要がある。

日本の飛行員がP-3Cを操縦して正確に我が海監船を撹乱する動作を完成することができることは、彼らの技術レベルをはっきり示している。P-3Cの寸法は我が国の運-8と大差ないことを知るべきである。中国の運-8の飛行員がこのような動作を完成させることができるか否かについては、中国のベテラン飛行員たちに疑いを解くことをお願いする必要がある。

軍隊の戦闘力はある時には目に見えないが、戦時においてまさに本当の効力を発揮する。例えば、

人的問題で、飛行員は平時においては皆が見たところ大差ないが、ひとたび戦時になれば誰が良くて誰が悪いか直ちに現れる。

装備の問題で、まさにこのP-3Cであるが、見たところぱっとしない、対潜哨戒機の1機種に過ぎないが、実際にはこの機はさらに4発の対艦ミサイルを搭載して対艦任務が執行できる。日本には90機余りのP-3Cがあり、これは隠れた爆撃機隊に他ならない。

このため、釣魚島の争いが発酵を続ける時、再度「戦略上軽視、戦術上重視」の優れた言葉を復習する必要がある。敵に対する推測を広範な角度からなし、万全を期してこそ、己に対し厳しくあれるし、敵に対し残忍であれるのである!


 これが本当にそんなに難しい機動なのか私にはちょっと分かりませんが、まあ「熱狂的民族主義者」に誉められて悪い気はしませんな。なお、P-3Cの対艦能力に関連して、旧海軍の二式大艇に雷撃能力があったものの実際には役に立たなかったことを思い出しました。P-3Cに対艦ミサイルによる対艦攻撃能力があったにしても、それは絶対的制空権の確保がない限り実際には意味がないでしょう。

 殲-20関連です。

http://military.china.com/important/64/20120928/17456537.html


アメリカの裁判所、「中国のスパイ」が殲-20用材料を盗み取ったと1日で2つの審議

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料は高性能カーボンファイバーが殲-20の機体強度向上を助け、同時に機体の重量を軽減し得たとする」)

アメリカの、中国の勃興に対する警戒心が強まるにつれ、「中国スパイ」もアメリカの法廷の「常連客」になっているところである。26日、アメリカのニュージャージー州ニューアーク連邦裁判所とニューヨーク、ブルックリン連邦裁判所はそれぞれ、「中国スパイ」に対し裁判を行った。中国人技術者劉思星(音訳)は告発され、「非合法にアメリカ企業のデリケートな軍事技術情報を中国に輸出した」として求刑され、来年判決となる。別の1名の中国商人張明軒は「重量数千ポンドに達する航空宇宙クラスカーボンファイバーを中国に輸出することを企図した」として告発され、アメリカの検察は、この輸出は中国の新式戦闘機試験飛行用の材料に用いられる可能性があるとしている。AP通信社は26日に評論して、アメリカの検察は張明軒がいつ、どこで逮捕されたのかなどの情報を出すことさえ拒絶し、「この一件は謎に包まれている」とした。

ブルームバーグ社の報道によれば、劉思星はかつてアメリカの軍需産業L-3傘下の会社に勤めていた。アメリカ政府は告発して、劉思星は去年の秋、パソコンを携帯して中国で会議に参加し、その研究開発中の技術をプレゼンし、「アメリカの、ライセンスあるいは国防省の授権なき状況下での国防材料輸出を禁止する法律に違反した」とし、その後アメリカ特殊工作機関はパソコンの中から大量の軍事工業技術関連のファイルを発見した。

劉思星、張明軒の2人はいずれも20年の長きに渡る収監と高額の罰金に直面する可能性がある。これまでの案件の判決は、アメリカの裁判所の、こうした「中国スパイ」と疑われる者に対する量刑が同類の案件に比べずっと重いことをはっきり示している。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。2ページ目は「中国が重大な国防科学技術上の飛躍を達成するたび、アメリカはいつもこれは『中国スパイ』の功労に違いないと中傷する」、3ページ目は「ある日、殲-31に中国のスパイが盗んだアメリカの先進技術が使われていると伝わっても、必ずしもこれに驚く必要はない」、4ページ目は「一時期騒がれた李文和の件は、最終的にアメリカ政府とメディアが高額の賠償金を払うことでいい加減な形で収拾された」、5、6ページ目は「中国が取得した国防科学技術の成就は、広大な科研人員の勤勉で卓絶した仕事の結果である。」、7、8ページ目は「力拓スパイ案件は中国が国外スパイの最大の被害者であることを明らかにした」、です)


 キャプションは現にスパイが捕まっており、「冤罪だ」とかの主張もできない状況なのに言い訳がましいですね〜。アメリカも努力はしているでしょうが、中国もあらゆる手を使い、また軍事技術と民間用技術の間に明確な区別がないこともあって、こうした技術流出を完全に遮断することは無理でしょう。

9月30日

http://img0.ph.126.net/jVgS18T1uvPZeV4cx3gpMQ==/6597334748959850990.jpg

 「どっかーん」、てなわけでインド空母の蒸気ボイラーがあああ、という件で、「インド空母の事故の原因は中国」の続報です。

http://military.china.com/news/568/20120928/17456192.html


国防部、中国がかつてロシアに空母用ボイラー耐火煉瓦を輸出したことがあることを否定

【グローバルネット総合報道】国防部定例記者会見が2012年9月27日午後北京で開かれ、国防部スポークスマン楊宇軍は我が国初の空母「遼寧艦」就役、艦載機の機種、釣魚島紛争のエスカレートなどホットな問題に回答を行った。

ある記者が、インドがロシアで改造する空母が、中国製耐火煉瓦が原因で故障を起こした問題を提示したが、楊宇軍は回答し、調査を経たが海軍のために関連設備を提供する企業がロシアに向けこの種の製品を輸出したことは全くない、とした。


 いや別にロシアも空母のボイラー用の耐火煉瓦とは言っておらず、単なる耐火レンガを使って自爆しただけでしょう。

 中国の対空砲の訓練にこんな手法が使われているらしいです。

http://military.china.com/bbs2/11053806/20120926/17452812.html


95式小銃、高射砲上に取り付けられて射撃を行う

部隊の実弾訓練には射撃場に行く必要がある。だが現在経済が発達し、射撃場はどんどん少なくなり、毎回の実弾標的射撃には毎回数百kmの長い機動を必要とする。しかも射撃場での実弾射撃の際は現地の住民の生活に影響する。このため実弾射撃を行える時間は限られ、部隊は多いのに訓練場は少なく、各分隊が順繰りに訓練する必要があり、矛盾が生じている。

砲兵と高射砲兵は平時でも訓練の必要があり、このため「銃を砲の代用にする」応急の訓練方式があり、射程数十kmに達する砲兵に比較的小さい射撃場内で模擬的に実弾訓練」ができるようにし、良好な訓練水準を保持している。

「銃を砲の代用にする」訓練の他、さらに「ボア内砲」模擬訓練方式があり、すなわち大口径の火砲内に小口径の火砲を入れて模擬実弾訓練を行い、もって火砲の実弾訓練の射撃場の条件に対する制約を緩和するのである。


 全く無意味ではないでしょうがこれでは訓練レベルに限界があるでしょうね。

10月1日

 重複部分も多いですが殲-31関連です

http://mil.eastday.com/m/20120928/u1a6893727.html


ジェーン、中国の殲-31はしばらくは2台のRD-93エンジンを装備する、とする

最初の分析は、殲-31は2つのロシア製RD-93ターボファンエンジン装備後のパフォーマンスが良好であることを明らかにした。報道は、中国はすでにRD-93の輸入を継続することの批准を獲得しているが、ロシアのエンジンに依存し続けることは中国の自主軍事航空産業の発展における最大の失敗であると考えている。

東方ネット9月28日の情報:イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」9月26日の報道によれば、中国の枕陽飛行機社は「殲-31」という名の第5世代機のサンプル機を登場させた。

文章は、この機は9月15から16日に枕陽飛行機の主要な生産基地に出現した、とする。それはアメリカ国防長官パネッタが中国を正式訪問した期間でもあった。これは単なる偶然の一致ではないかもしれない。2011年1月、殲-20が成都で初めてデビューしたのもアメリカの前国防長官ゲイツの訪中期間だった。しかし、殲-31の登場にはその前の殲-20と大きな違いがあり、殲-31の発表はこの第5世代機プロジェクトが必ずしも中国空軍のために生産されるのではないことを表している。

文章は、殲-31の尾翼には鮮やかにいくつかの漫画っぽいものがマーキングされている、とする。「枕陽飛行機」のマークと、まさに捕食を行おうとする大きな鳥である。機首側面には白色の太い字体の序列ナンバー「31001」が吹き付け塗装され、このことから飛行機の機種名が殲-31かもしれないことが推測できる(この前の殲-20の状況を根拠に推断)。殲-20と異なるのは、殲-31にはいかなる中国空軍の正式な通し番号もないことだ。このことは外界のこの前のこの機に対する推測と一致する。外界はこの機のプロジェクトは公的なものではなく、その目標は国外市場への輸出に違いないと考えている。枕陽飛行機のこの機は「F-35のサイズを持つF-22」と形容される。何故ならこの機の外形がこの2種のアメリカ軍戦闘機によく似ているからである。

文章は、中国の情報人員が大量のF-22およびF-35戦闘機に関する当初設計の詳細を獲得済みであることが現在すでに事実と証明されている、とする。殲-31はダブルの尾翼を装備し、双発で、腹部に2つの弾薬倉があり、これぞれ2発のPL-12あるいはSD-10空対空ミサイルが搭載できる。中国のネット上の多くの情報を包含する画像は、この新興の戦闘機にはまだ8つの難題が存在し、克服がなお待たれていることを明らかにしている。最初の分析は、殲-31は2つのロシア製RD-93型ターボファンエンジン装備後のパフォーマンスが良好であることを明らかにした。報道は、中国はすでにRD-93の輸入を継続することの批准を獲得しているが、ロシアのエンジンに依存し続けることは中国の自主軍事航空産業の発展における最大の失敗であると考えている。

文章は、殲-31のいくつかの問題に関し、現在まだ説明できないとしている。そのエンジンの装備は不合理のようであり、この前に発表されたエンジン間の距離とその他の構造の間の距離は、この種の構造が戦闘に決して適していないことを明らかにしている。この機にはダブル車輪の前部降着装置があり、このことはこの機が艦載機として艦船の甲板上で使用されることになる可能性があることを表している。現在まで、画像からはこの機に尾部フックが装備されていることは発見されていない。この機種の設計は明確にレーダー探知計測に対応するためのもので、少なくとも機の前部はそうである。キャノピーは2つの部分に分かれており、この種の構造はその正面のレーダー反射面を増加させることになる。ある人は、殲-31はアクティブフェイズドアレイレーダーを装備することになると考えているが、その上向きに傾斜したレドームと比較的小さい不規則な形状はレーダーの寸法を減少させ、したがってレーダーの性能に影響する。

文章は、殲-20と異なり、この機の寸法と外形は外界にあまり大きな驚きや喜びを与えない、とする。外界はとっくに枕陽飛行機と成都飛行機がいずれも次世代戦闘機の生産と設計に力を尽くしていることを知っており、1年余り前には早くも西側の情報人員はジェーンに、中国式のF-35戦闘機が枕陽で製造されているところであるとリークし、しかも2月には中国由来の非常に信頼できる情報がこの機は今年9月に試験飛行することになると予測している、と指摘していた。

文章は、6月末、一部が取り外されたこの機の機体が高度に鮮明に見える状況下で枕陽から西安の閻良に位置する中航工業飛行機強度研究所に輸送された、とする。全体の運送過程で、機は多くの画像と動画を撮られた。当時、これはまだ命名を待つ飛行機が静力試験を行うのに過ぎないと考えられた。この機の主翼(頑住吉注:尾翼だと思いますが)と一部のその他の構造は取り外され、機体は偽装カバーで包まれていたが、ぴっちりし過ぎた包装はそれでも内側の機の形状を余すところなく暴露した。この時の輸送は白昼に行われ、通ったのは高速道路と地方の自動車用道路で、しかも途中市街地で停留した。当時護送任務に責任を負った警察はこの道中撮影するなと広報したが、この要求は非常に多くの足を止めて見る群衆には遵守されなかった。そこで中国のネットユーザーたちはすぐにこの神秘の物体に「ちまき機」のあだ名を与えた。何故なら機を包んだ偽装布がちまきを包む緑色の葉っぱに似ていたからである。

文章は、この機が明るみに出たことは人々に慎重かつ懐疑的反応を生んだ、とする。前述のように、この機は空軍の正式プロジェクトではなく、枕陽飛行機が輸出あるいは中国の将来の装備、例えば艦載機に用いると考えられている。枕陽飛行機は中国の現在の艦載機プロジェクトをリードしており、つまり殲-15戦闘機である。だがいかなる殲-31をもって殲-15に取って代わらせる計画も長期的で、冒険的な行為でもある。殲-31は将来殲-20とハイ・ローミックスを形成することになるかもしれない。だが現在までのところ殲-31は、殲-20が2011年の初デビュー以来得たような当局のいかなる明確な支持も得てはいない。


 どうでもいいことですが、私最初は「ちまき機」という名は外見からだと思い、その後中国のサイトの記述で端午の節句という時期からと知らされましたが、実際には両方にかかっていたようです。

 機密保持程度が低い、軍の正式ナンバーがなく漫画っぽいイラストが描かれている、どうも最先端をとことん狙ったものではないようだ、といったことから軍用ではなく輸出用ではないかとする見方も強いですが、世界に空母を運用する国は少なく、しかもその中で中国の戦闘機を買う可能性があるのはまあブラジルくらいだ、ということを考えると、艦載機的な特徴を備えていることは輸出用であるとの推測と矛盾するような気がしますが。

http://military.china.com/zh_cn/important/11052771/20121001/17459844.html

 以前カッコいいなーということで紹介したような気がしますが、インドネシア海軍のステルス三胴船が進水から1か月にもならないのに火災を起こしたそうです。燃え方から見てもう使い物にはならんでしょう。建造費いくらかかったんでしょうね。なおタイトルは「小国の手に余った!(扱いきれなかった)」という失礼なものです。

http://military.china.com/zh_cn/etc/endpage/showPic.html?http://images2.china.com/mili/zh_cn/bbs2/11053806/20120924/17448123_2012092415094822142400.jpg

 各国の空母(強襲揚陸艦やヘリ母艦含む)を同一縮尺で比較した図です。「遼寧艦」は意外に大きいです。アメリカのワスプ級が強襲揚陸艦なのにものすごく大きいのにも驚きます。

 インドネシア海軍ステルス三胴船に関する続報です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121001/17460062.html


インドネシア初の国産ステルスミサイル護衛艦、出火し焼ける 原因は不明

中新社ジャカルタ9月30日電(記者 顧時宏)現在インドネシア海軍部隊の最も先進的な戦闘艦となっている克利旺625号護衛艦が先日東部ジャワの外南夢海軍基地で失火して焼けた。失火の原因は不明である。

現地メディア9月30日の報道によれば、インドネシア国民軍海軍部隊ニュース事務主任温東海軍准将は、克利旺625号戦闘艦が28日午前に焼けたと発表した。彼は、当局は依然現場で失火の原因を調査している、とした。情報は、最も先進的な科学技術を採用した克利旺625号護衛艦は来週最終テストを行った後、インドネシア国民軍海軍部隊に引き渡される予定だった、とする。

克利旺625号艦は全長63mで、この戦闘艦は3竜骨型に属し、浅い海の海域での使用に適する。この船体には鋼鉄に匹敵する強度のガラス繊維原料が使用されているが、レーダー波や電磁波を反射することはない。採用されたステルス科学技術はアメリカ空軍の持つF-117ナイトホーク偵察機と同じである。


 鋼鉄に匹敵する強度があっても燃えやすいんじゃ困ります。当然実戦でも燃えやすいことになりますからね。

10月2日

 「遼寧艦」の母港に関する問題です。

http://military.china.com/cv/news/11079878/20121001/17459937_2.html


遼寧艦、あるいは東海艦隊に配備か 母港基地は青島に

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「9月25日の就役式当日の中国空母遼寧号」)

2012年9月25日、中国初の空母「遼寧艦」(旧称「ワリヤーグ」号)が正式に就役し、外界の注視の焦点は急速に解放軍の空母が戦闘力を形成するのに必要なソフト、ハード上に移り、特に中国空母の母港と艦長が熱い議論の焦点となっている。

大型空母の母港に対する要求は高い

空母は海上において勤務を執行する以外に、その他の例えば休養整備、維持メンテナンスなどいずれにも強い力のある後方勤務基地を必要とする。現在、全世界で20隻余りの、トン数がいろいろの空母が現役状態にあり、10余りの港に分布している。空母(特に大型空母)は普遍的に通常の水上戦闘艦に比べ喫水が深く、停泊機動性が劣り、随伴の艦艇が比較的多く、総合的な保障に対する要求が高い。このため1隻の空母を建造する時に金や時間が費やされるにとどまらず、空母にどんな母港を作ってやるかも容易なことではない。アメリカ海軍を例にすると、「ワシントン」号空母が日本の横須賀を母港にしているのを除き、その他の10隻の空母が駐留する母港はいずれも本土の東西の海岸上に分布し、このうちかつてグーグルの衛星写真によって暴露された「5空母の家」ノーフォーク基地が大きな支持を受け、このためアメリカの実力が最も強大な大西洋艦隊の主力の70隻近い艦艇がこの港を住処にしている。これには5隻の原子力空母も含まれる(「エンタープライズ」号、「アイゼンハワー」号、「ルーズベルト」号、「トルーマン」号、「ブッシュ」号。)

1つの港が「空母の家」になる必要があるとしたら、結局のところどんな条件を具備するべきなのか? 中国海軍の専門家劉江平は25日に「グローバル時報」のインタビューを受けた時、次のように語った。空母の母港の選択は一般には国家の軍事戦略、海軍の技術、装備レベル、国家の海岸線、地理環境、将来の作戦であり得る想定などの要素を総合的に考慮した結果である。一般的に言って空母の母港の港の外はいずれも多くの島嶼が自然の障壁を作り、風が静かで波が穏やかな天然の良い港を形成している。空母基地の全港水域の面積は500万平方m以上に達し、最大水深は25mを超え、出港ルートの幅は400m以上で、ルートの水深は11〜20mの間で、10万トン級の艦船が港を出ていくのを許すことができる。港の海の底は砂石および粘土で、最大の潮位差は2m以下である。

アメリカ軍のノーフォーク基地を例にすると、この基地はハンプトン水道の有利な地形を充分に利用しており、艦艇の停泊水域はハンプトン水道の海に入る口に設けられ、出港して東に向かって33.3kmで大西洋に入れる。チェサピーク湾は波浪の影響を受けることが比較的少なくこのため最北端に1か所小さな防波堤が建築されただけで、基地最北端の埠頭北側に停泊する艦船を保護している。港から大洋へのルートは条件が比較的よい。「ニミッツ」級空母の喫水の深さは11.3mで、この艦のルートの水深に対する要求は12.5mを下回らないというもので、大西洋からノーフォークに至るルートの最も浅い部分の深さは13.72mである。

空母の基地の場所選定にはさらに全般的な作戦適応性に着眼する必要がある。空母の基地は」空母が停泊できる必要があるだけではなく、さらに空母戦闘群の中のその他の艦船も停泊できなくてはならず、これは例えばミサイル巡洋艦、駆逐艦、護衛艦、潜水艦、総合補給艦などである。例えば、フランスのツーロン軍港はフランス海軍唯一の原子力空母「ドゴール」号の母港であるがゆえに注目されるだけではなく、さらにここに「ルビー」級攻撃型原子力潜水艦、「ミストラル」級強襲揚陸艦、「ホライズン」級多用途ミサイル駆逐艦、「ラファイエット」級ステルス護衛艦などが停泊するがゆえに人々の注目を引き付ける。フランス海軍が発表する資料は、ツーロン港に停泊する作戦艦艇の総トン数は、フランス海軍艦艇の総トン数の60%以上を占めることをはっきり示している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国海軍16号空母遼寧艦」ですが艦載機は画像を加工したものですね。というか注釈入れろよ)

現在、中国海軍の3大艦隊の多くの基地のうち大部分は商業、漁業港に隣接し、隠蔽度が低く、かつ港の水深が数万トン級の空母に適合するか否かまだ観察が待たれる。台湾の「アジア太平洋安全保障業務」誌の分析によれば、北海艦隊の大連基地は緯度が高めで、渤海と黄海の間の峡湾(頑住吉注:辞書には「フィヨルド」と出てるんですが)内に位置し、アメリカと軍事同盟関係を持つ韓日に近く、北東アジアで衝突が発生した時は封鎖される可能性が極めて高い。東海艦隊の上海基地は中国最大の商業港の1つで、空母がここを母港にするのは明らかにとても不便である。湛江は南海艦隊の母港で、ここの状況は大連に比べ優勢を占めない。この港は比較的狭い航路内に位置し、大型作戦艦艇の駐留には不利である。まさにこうであるがゆえに、近年外界は南海艦隊が全力で海南島三亜市の亜竜湾基地を開発していることに気付いている。この基地は中国の潜水艦と水上艦艇が出発して南海に向かうのに有利で、南海とマラッカ海峡以西の海域に向け素早い反応をするのに有利であると考えられている。しかも三亜の北西には軍事飛行場があり、艦載機連隊の基地にできる。このため三亜にひとたび空母が進駐すれば、快速前進配備のメリットを持ち、潜在的敵への威嚇効果が達成される。当然三亜にも欠点があり、この港は旅行スポットに近く秘密保持性が劣り、同時にここには大型ドックなど後方勤務維持メンテナンス施設も欠けている。アメリカ第7艦隊の日本の横須賀母港を例にすると、この地はハワイ以西で唯一スーパー空母を収容できるドライドックを持ち、本土を遠く離れたアメリカ軍艦艇にも完備された後方勤務維持メンテナンスシステムを持たせる。ある中国の軍事マニアは、中国初の空母の母港は青島付近に建設される可能性があると考えている。台湾の「中央社」の報道によれば、分析家は空母が南海に入って駐留することはあまり大きな助けには決してならず、甚だしきに至っては矛盾を激化させる、と指摘する。これに比べ東海にはより高い戦略的地位がある。報道によれば、2008年から青島の小口子地区で全部で6ヵ村が移転し、「空母基地建設」は現地ではすでに公然の秘密となっている。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「中国海軍16号空母遼寧艦」です)

誰が中国空母打撃群を指揮することになるのか

報道によれば、中国空母「遼寧艦」の艦長は海軍大佐張崢で、彼はかつて護衛艦、駆逐艦の艦長を担当したことがある。中国空母艦長の人選が確定するにつれ、中国の未来の空母打撃群が誰に指揮される可能性があるのかも関心を引き付けている。ある海軍の状況を熟知する中国の軍事専門家は25日に「グローバル時報」のインタビューを受けた時、アメリカ空母の艦長の階級は一般に海軍大佐で、アメリカの艦載機連隊長は艦長と階級が同じで、空母打撃群の指揮官は准将かそれ以上のことさえある、と語った。中国の駆逐艦の艦長の階級は大佐で、駆逐艦支隊長の階級は上佐である(頑住吉注:中国の階級は中佐と大佐の間に「上佐」というのがあります。なお中国語そのままだと「〜校」ですが)。ここから推測すると、将来の空母戦闘群の指揮官の階級は少将かそれ以上にさえなる可能性がある。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。4ページ目は「中国海軍16号空母遼寧艦」、5〜8ページ目は「中国海軍16号空母遼寧艦の母港は青島かもしれない」です)


 アメリカの巨大な空母の喫水が意外に浅く、ルートの水深がギリギリなのに驚きました。必要以上に深いと敵の潜水艦に侵入される可能性があるからでしょうか。

「分析家は空母が南海に入って駐留することはあまり大きな助けには決してならず、甚だしきに至っては矛盾を激化させる、と指摘する」って、それは東海でも同じ、というかそれ以上でしょう。

10月3日

 殲-31はもちろん殲-15も戦力化までに相当の時間がかかりそうな状況の中、「遼寧艦はまずはヘリ母艦として使われるのでは」との見方も出ています。

http://military.china.com/top01/11053250/20121001/17459955.html


西側の専門家:中国空母遼寧艦はまずヘリ空母に充当される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国空母遼寧艦」)

まずヘリ空母に充当?

【アメリカの週刊「安全保障業務ニュース」9月29日の報道】題:画像は中国海軍の実力を探る手掛かりを提供する(記者 顔文徳、台北発)

先週中国がその初めての空母の引き渡し、就役を慶祝した直後、インターネット上に発表されたいくつかの画像と動画がまた新たな問題を提出した。すなわち中国が空母の軍事力研究開発方面において一体どのくらい大きな進展を取得したのか、という問題である。

9月25日という「遼寧艦」就役後ほどない時に、西側の分析家は中国の国営メディアから画像と動画を手に入れ始めた。一部の人はこうした画像が、「遼寧艦」に艦載機が配備されている可能性が過去に考えられていたより大きいことを表していると考えているが、信じない人もいる。

過去においてある画像が、空母の甲板上に枕陽飛行機が生産した殲-15「フライングシャーク」戦闘機(ロシア製スホーイ-30の変形機)らしきものが置かれていることをはっきり示していた。だが分析家は、それは模型に過ぎないと考え一顧だにしなかった。過去においていかなる画像あるいは動画も戦闘機が空母上で降着あるいは発進したことをはっきり示してはいないが、引き渡し、就役式で撮影された画像と動画は飛行甲板上にブレーキ痕があることをはっきり示している。さらにある動画は、空母の航空機格納庫内に2機の殲-15の尾翼らしきものがあることをはっきり示している。

中国メディアはずっと新空母は主に訓練プラットフォームに使われると報道している。イギリスの管理分析サービス社の分析者ゲイリー リーも、「いかにして連合特別編成部隊とマッチングを行うかの練習のため」としている。空母上に出現したこれらの機は、中国人が最低でもすでに初の空母上で飛行機を操作コントロールする技術を練習し始めた可能性を示している。

中国国営メディアの報道によれば、「遼寧艦」は最も先進的な武器を装備し、これには150kmの範囲内の200個の空中目標を監視コントロールするアクティブフェイズドアレイレーダー、250kmを監視コントロールできる「海鷹」海上捜索レーダー、「紅旗」-10(FL-3000N)対空ミサイルシステム、射程2kmの30mm1030近接防御砲が含まれる(頑住吉注: http://mil.chinaiiss.com/html/20125/15/a4d7df.html )。

殲-15以外の艦載機には直-8輸送ヘリとKa-28対潜ヘリが含まれる可能性がある。

一部の分析者は、解放軍海軍部隊は最初にはこの空母をヘリ空母にする可能性があるとする。日本の「ひゅうが」号ヘリ駆逐艦、あるいはアメリカ海軍の「ワスプ」号強襲揚陸艦のようにである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国海軍が装備するKa-28ヘリ」です)

艦載機の訓練はすでに展開?

リーは言う:「中国メディアが引き渡し、就役式において空母上、および周囲で撮影したいくつかの画像は、『遼寧艦』上でかつて殲-15に対する試験が行われたことをはっきり示している。滑走路上のタイヤ痕は、航海試験過程で発艦および着艦のテストが行われたことがあることを示している。ある撮影・記者はシャッターチャンスをとらえて航空機格納庫、甲板上の1機の殲-15テスト機を撮影してさえいる。」

だが決してあらゆる人が認めているわけではない。

プロジェクト研究所の中国軍事専門家ロジャー ケリーは語る。:「私には彼らが空母上に殲-15を降着させられるとはとても信じ難い」 彼は甲板上のブレーキ痕は「タッチアンドゴー」(機の降着装置が空母の甲板に接触すると直ちに引き起こして飛ぶ)が残したのかもしれない、とする。

彼は言う。:「ブレーキ痕は制動装置の前、とても遠い場所に位置している。」

彼らが海上訓練で艦載機を発艦させた可能性もある。

彼は言う。:「彼らはクレーンを使って殲-15原型機、甚だしきに至っては(頑住吉注:艦載機ではないにもかかわらず)殲-11を空母に吊り上げて乗せ、その後空母が海上に至ると訓練発艦を行い、陸地上に降着したのかもしれない。」

ケリーは、中国は空母での離着艦の任に耐える艦載機を必要としており、飛行員も航海試験開始前に陸上で何度もの制動降着訓練を行うのが必須だ、とする。

彼は言う。:「陸地上での練習時、着陸ポイントが甲板の起点から例え1フィートでも後ろだったら、直ちにまずい降着成績と評価される。もしこの種のことが空母上で発生したら、直ちに機を改めて製造し、改めて飛行員を養成し、空母の艦尾を修繕しなければならなくなるのだ。」

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「中国海軍が装備するKa-28ヘリ」です)

周辺国の海軍に対応できるか?

リーは、殲-15は中国が克服する必要のある難関の1つに過ぎないと言う。彼は言う:

「E-2『ホークアイ』のような早期警戒機が欠乏していること、および充分な数のKa-28のような対潜ヘリがないことは、『遼寧艦』が一定の時間内では真の意味の空母の任務を展開することはないことを意味している。」

この空母は将来作戦任務を引き受けることができるかもしれない。「海上長城」という本の作者バーナード コールは、新たに増えたこの空母は解放軍海軍部隊に、「初めて有効に海軍を非常に遠い場所に配備する極めてよい方式を持たせた。」とする。

国際諮問社の海軍事務諮問サービスを担当する副総裁ボブ ニュージェントは言う:「私は中国の空母はまだ空母が果たすべき作用を発揮しないと感じているが、1つの強力な情報戦のツールとして、すでに中国の目的を達成している。」 彼は戦略的角度から見て言っているのである。この艦は「伝わってくる情報と、20年来海軍がその他の方面で取得した、伝達したいと思うほどに進展した情報は同じで、中国がグローバルな海洋大国になる、ということである。」

ニュージェントは言う:「最初はこの艦は明らかに試験プラットフォームに過ぎないが、皆が覚えておく必要があるのは、かつて他国の海軍が必要な時にはいつも彼らの試験空母を作戦に投入したことだ。」

コールは言う:「中国はさらに一歩その他のアジアの国々を刺激し続け、あるいは現在の海軍近代化計画を加速させることになる。」

コールは指摘する。日本は小型空母や新型潜水艦を調達する。オーストラリアは新たな級別の潜水艦の調達および海軍近代化の強化を計画している。インドネシア、マレーシア、シンガポールは潜水艦を調達する。タイとフィリピンはすでに潜水艦を調達する希望を明確に示している。

コールは言う:「この他、インド海軍は非常に野心に満ちた近代化計画を制定した。これには原子力潜水艦と3隻の空母の調達が含まれる。ひとたび中国の空母が初めてマラッカ海峡以西の海域に進めば、これらの計画が相当大きな推進力を得る可能性がある。」


 遼寧艦が本当に訓練用にしか使われないかは不明で、仮に訓練用だけだったとしてそれはもちろん後続の国産空母が強大な力を得るための準備なわけですから、日本も含めた他国は当然強く警戒し、対応策を考え、具体化することになります。しかも取りざたされている日本とオーストラリアの潜水艦関係の協力のように中国の脅威にさらされる国同士での連携を強め、中国を孤立させる方向に持っていこうとします。こうした流れは結局は中国のためにならないと思うんですが。

10月4日

 「遼寧艦」関係です。

http://military.china.com/news/568/20121003/17460725.html


外国メディア、遼寧艦に配備される艦載機の数を推測 あるいは搭載機は50機か

【アメリカの「ストラテジー・ページ」ウェブサイト10月1日の報道】 題:「中国、大試練に直面」

中国初の空母「遼寧艦」が最近すでに就役した。この艦は1年余りの航海試験期間において明らかにパフォーマンスが良好だった。「遼寧艦」は航海試験期間に全部で10回海に出、最長の回は2週間の長きに渡った。現在までの「遼寧艦」の累積航海時間は約3か月である。飛行活動はすでに全ての準備が整っているが、現在見たところでは飛行活動はまだ行われたことがない(ヘリの飛行活動の可能性を除き)。ジェット戦闘機がいつ艦上で試験飛行するかは現在まだはっきりしていない。

「遼寧艦」は持続的な試験航海期間においてパフォーマンスが明らかに良好だった。6か月前、この艦の飛行甲板上にいくつかの飛行機が発見された。この挙は飛行機が安全、スムーズに甲板上を移動し、かつ航空機格納庫まで降りられることを確保する目的だったのかもしれない。中国は去年「遼寧艦」の主要な機能は訓練を行うことだとした。中国は明らかに「遼寧艦」上に24機ものジェット戦闘機と26機のヘリを配備するつもりである。

中国海軍と空軍は5年前にはもう空母の飛行員(海軍は「航空兵」と呼ぶ)の訓練を開始した。過去において中国海軍の戦闘機飛行員はまず中国空軍戦闘機訓練学校に行って訓練を受け、その上で再び海軍飛行訓練学校でいかにして(流動する海域の上空で)特殊任務を執行するかを学んだ。

だが今、空母上で行動を起こすこと、および着艦と離艦の飛行動作の完成はすでに海軍戦闘機飛行員の課程に入れられている。初代の空母航空兵はすでに海軍の大連艦艇学院において期間4年の訓練課程を終えている。この課程は陸上の空母甲板の模型を利用した、いかに空母を扱うかの学習も含んでいる。だが移動する艦の上に着艦するのは別の事柄である。中国はまだ移動する艦の上で着陸動作を行ったことがないが、ほどなく試みられると予想される。ロシアは中国に、空母の有効な運用に必要な知識や技能を発展させるには10年あるいはより長い時間が必要かもしれないと警告したことがある。だが中国にはこの決心があり、彼らは困難を押して推進しているところである。

「遼寧艦」はロシアが1980年代に建造を開始した2隻の「クズネツォフ」級空母の内の1隻である。「クズネツォフ」級空母の最初の設計方案は、排水量9万トンに達する原子力空母の建造で、(蒸気カタパルトを装備した)アメリカ空母とよく似ていた。しかし、コストが非常に高くなり、また(アメリカ式)現代空母の技術は非常に複雑で、ロシア人はやむなく空母の規格クラス別を下げ、最終的に(満載)排水量6.7万トンの空母を建造し、蒸気カタパルトはなしにしてスキージャンプ式飛行甲板を使用し、原子力動力も放棄した。

こうではあっても、「クズネツォフ」級空母は設計上依然出色のものである。

「クズネツォフ」級空母は一般的な状況下では10機余りのスホーイ-33戦闘機、14機の対潜ヘリ、2機の電子戦へり、2機の救難ヘリを搭載できる。だが「クズネツォフ」級空母の目標搭載量は36機のスホーイ戦闘機と16機のヘリにも達する。「クズネツォフ」級空母は2,500トンの航空燃料を搭載し、500〜1,000回の飛行機とヘリの出動任務執行を支持できる。艦員の規模は2,500人である(航空機がすべて乗艦すると館員規模は3,000人)。

中国は初の本国設計による空母の第1号を建造中と信じられているが、この計画は現在判明していない。当局が、「遼寧艦」の他さらに2〜3隻の空母を必要とすることを暗示するいくつかの声明を発表したことがあるだけである。だが現在まだこの種の大型艦艇を建造中の造船工場があることは発見されていない。


 空母のような大きな船の建造が本格的に開始されれば、比較的早く衛星写真で発見されると考えられ、現在は比較的小さな部品が個々に製造されているくらいではないかと思われます。

http://military.china.com/zh_cn/dthz/11126957/20121002/17460431.html

 99式戦車の画像集ですが、車内の計器類など、見る人が見れば相当情報価値がありそうなものも含まれています。

10月5日

 「遼寧艦」関連です。

http://military.china.com/top01/11053250/20121003/17460599.html


メディア、我が軍の空母での生活を披露。新兵は乗艦するとまず迷子にならないことが試される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の空母、遼寧艦」)

我が国初の空母「遼寧号」はすでに正式に海軍に引き渡された。記者は先日、中国の空母「遼寧艦」艦長の張崢にインタビューし、空母の建造、就役過程の知られざる詳細を知り、空母内部に入って艦員たちの真実の生活に迫った。

食:1日10トン余りの食料を消費

張崢は語る:「現在艦上では食料だけから言っても、1日に消耗される食料は10トンから12トンに達し、出されるごみもトン単位になる。このごみの処理にもしよい方法が思いつかないと災難なことになり、この艦上で生活し続ける方法はなくなる。同様に艦員の簡単な衣食住方面でも、例えば衣服の洗濯の問題がある。過去我々は艦上で衣服を洗濯し、洗い終わると自分ですぐ処理できた。現在は全艦で1日1トン余りの衣服を処理する必要がある。」

住:酒場はにぎやかな酒場と静かな酒場に分かれる

張崢は語る:「空母は海上の小社会である。艦上の生活空間は数千の船室に達し、非常に長い内部通路があって我々の道路のようなものだ。艦員はここで日夜休まず24時間連続で働く。我々は現在艦上にスーパーマーケット、郵便局、ランドリー、レストラン、ごみ処理場所を持ち、我々の生活の1つのコミュニティのようである。我々のレストランは艦員たちがしばしば集まる場所で、我々はにぎやかな酒場、静かな酒場を持つ。我々は各種各様の場所を設置しており、ジム等々である。」

(頑住吉注:続いて2ページ目。なお画像のキャプションは6ページ目まで全て同じで、7、8ページ目は「アメリカは空母の使用経験が非常に豊富で、中国が学ぶに値する」です)

行:新兵はまず迷子にならないことが試される

遼寧艦には船室が全部で3,000余りあるとされ、艦員たちが直面する第1段階の試験は道に迷わないことである。

空母に入ることは地下迷宮に入るようなもので、付き添いがなければ非常に道に迷いやすい。艦員たちの説明によれば、空母には全部で20kmの長さの狭く長い通路があり、つまり3,600余りの船室全部に行こうと思ったら、20kmの通路を通り終えることがまず必要である。では艦員たちはいかにしてこのように複雑な環境内で方向を失わないのか? 艦員たちは説明し、彼らが空母内部に入って覚えるのは通路でもドアでもなく、ドアの表示だという。このドアの表示からすぐに彼らがいる区域と甲板の何層目にいるかが読み取れ、正確に自分の船室を探し出せるのである。

張崢は語る:新兵は上艦後1か月以内に熟知した船室に対するルートの模索を完成させることが必須である。一般に我々は、彼が自分の生活する船室から仕事場までを10分以内に探し出せることを要求する。多くの艦員はまさにこのように少しずつ手さぐりを行い、現在基本的に艦内で道に迷う人はどんどん少なくなっている。」

衣:色の濃淡に従って衣服を吊るす

海軍水上艦艇部隊には多くの規則があり、例えば艦内を進み、階段を通過するときは先上后下を順守する規定がある。これは我々が平時、バスに乗る時とちょうど反対である。何故なら一般の状況下では水上艦艇の下層は相対的に危険だからであり、緊急状況に遭遇した時は通常下の艦員に先に上らせる必要があるのである(頑住吉注:ここまで読んで「先上后下」が「上りが先、下りが後」を意味することが分かりました。それまでは「階級の上のものが先」かなと思ったんですが)。

遼寧艦上のウィグル族の女性艦員は記者を連れて彼女の部屋に入り、我々に彼女の記録とベッドを見せてくれた。洋服箪笥内で、衣服は全て深い色から浅い色の順序で吊り下げられていた。

引き渡され、就役した遼寧艦に関して言えば、すでに歴史的第一歩を踏み出してはいるが、空母は最終的にはさらに戦闘群を単位に任務を執行する必要がある。将来の空母の実験と訓練は艦隊形式で行われ、各種の実験と訓練を通じて徐々に経験が累積されていくことになる。


 航空機の運用がまだ行われていない現段階における「大変なこと」は全て空母だからではなく大型の艦だから生じることであり、今まで中国海軍に大型艦がなかったことが改めてわかりますね。













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