コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその124

3月16日

 無人機関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/03/15/017399308.shtml


パキスタンの無人機、初飛行に成功 外形は中国の彩虹-3に酷似

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パキスタン軍高官、彩虹-3に酷似した無人機を視察(資料画像)」)

パキスタン軍は13日、パキスタンは当日、初の自主研究開発した国産無人機「ブラーク」の初飛行を成功させ、かつ飛行中にレーザー制御誘導ミサイル「バーク」1発を発射した、と語った。

パキスタン軍は声明の中で、この無人機は正確打撃能力を持ち、各種の天候環境に対応でき、多種の方式によってテロ分子を打撃できる、とした。パキスタン陸軍参謀長ラシールは今回の試験飛行成功を「偉大なる国家の成就」と形容し、かつこのことは非常に大きく国家の対テロ能力を増強することになる、とした。

ラシールはさらに無人機研究開発に参与したパキスタンの科学者と技術人員に対して祝賀を表明した。


 まあたぶん中国からの技術供与があったんでしょう。パキスタンでは今後この国産無人機とアメリカの無人機が同じ地域内で活動する場面も出てくるはずです。

 ロシア・インド関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150313/19378356.html


ロシアメディア:ロシアはインドのために第5世代ステルス戦闘機をオーダーメイドする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:インドの『未来多機能戦闘機』の構想図」)

参考情報ネット3月13日の報道 ロシア紅星テレビ局ウェブサイトは3月11日「ロシア、T-50を基礎にしてインドのために第5世代戦闘機を研究開発」という題の報道を発表した。以下のように編集翻訳する。

「インド時報」はロシアの「情報報」の文章を引用し、インド当局はロシアと第5世代ステルス戦闘機合同研究開発の大規模契約を締結するつもりである、とした。

この文章は、「未来多機能戦闘機」はロシアのスホーイ設計局が研究開発するT-50戦闘機を基礎とし、かつインドの要求を根拠に改修が行われる、とする。

「インド時報」は、インドは基本契約締結の36ヶ月後に最初の一定数の戦闘機を得る計画であり、以前に予定されていた94ヶ月ではない、とする。インドは甚だしきに至っては最初の計画を放棄しようとしており、すなわち設計、研究開発に平等に参加し、かつインドスタン航空有限会社によって飛行機を製造するのである。

インド国防省上層部の消息筋の人物は、「我々は実務的契約で各項目の作業への参与を減少させることに同意する。この契約によれば、第1ロットの飛行機は輸入されることになり、残る部分は技術移転計画に基づきここで生産されることになる。」とする。

以前のある情報は、価格が非常に高いため、インド当局はフランスの「ラファール」戦闘機購入の放棄を決定する、とした。インドサイドの計算によれば、その他の会社の提案に比べ、この126機の戦闘機の価格は決して最も引き合うものではない。(編集翻訳/黎然)


 以前からインドは自分たちの参与する割合が小さいことに不満を持っていましたが、もう試験飛行して何年にもなる飛行機にこれから平等な立場で参加するなんて無理なのでは。入札でラファールを選んでずいぶん経ってから高すぎるなんて言い出すのも変で、フランスとも技術移転でもめたようなので本当の理由はそちらではないでしょうか。たぶんインドはいろいろな国から兵器が買える立場を利用して有利な条件を求めているんでしょうが、必ずしもうまくいっていないように見受けられます。

 ベトナム・ロシア・アメリカ関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150313/19377813.html


ロシアメディア、ベトナムがロシア実戦機の給油を禁止することはないだろう、とする アメリカの挑発行為を批判

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ベトナムメディアが報道したロシア軍実戦機のカムラン湾飛行場への降着らしきもの」)

ロシア衛星ネット12日の報道によれば、ロシア世界武器貿易分析センター主任のイゴール ケロテチェンコは、アメリカがロシア空軍爆撃機のベトナム・カムラン湾基地での給油禁止を要求するのは挑発行為であり、ベトナム政府に執行されることはないだろう、と考える。

ロイター社は3月11日独占的に、米軍太平洋司令部陸軍司令ブルックス上将は、ロシアの実戦機はアメリカの太平洋にあるグアム島の軍事基地をめぐって飛行することを含む「挑発性」の活動を行いつつあり、そしてグアム島をめぐって飛行するロシア爆撃機はまさにカムラン湾から飛び立つロシアの給油機に頼っており、このためアメリカはベトナムにカムラン湾の旧米軍基地を利用しての核弾頭が搭載できるロシアの爆撃機への給油を禁止するよう要求するとした、と明らかにする。ロシアサイドも1月、ロシア空軍給油機はかつて2014年にカムラン湾基地を使用してロシアのツポレフ-95「ベア」式戦略爆撃機のために給油した、と認めている。

ケロテチェンコは次のように考える。この飛行場は以前は米軍のカムラン湾基地の一部分で、ベトナム戦争の期間に建設されたが、その後の1979〜2002年までの数十年間はずっとソ連とロシアの空軍の使用に供されている。2004年に基地の一部は改造建設を経て民間用飛行場として開放された。2009年12月からカムラン飛行場は国際空港となった。

アメリカの要求に対しケロテチェンコは次のように言う。「アメリカ政府の要求は公然たる無頼行為で、カムラン湾基地で給油するロシア機が核弾頭を搭載している可能性を暗示しているが、これは挑発であり、また全く根拠のない臆断である。ロシア実戦機がアジア太平洋地域で任務を執行する時、いかなる脅威ももたらすことはない。」 彼は、ベトナム政府はワシントンの要求を執行することはないだろう、何故ならロシアとベトナムの軍事および軍事技術協力はハノイが優先的に考慮することだからである、と考える。現在ベトナムはロシアから先進的な戦闘機や通常潜水艦を導入しつつある。ケロテチェンコは、アメリカがアジアにミサイル防衛システムを配備することこそアジア太平洋地域の安全保障に真の脅威をもたらす、とする。彼は、「地域の不安定を挑発して引き起こす可能性があるのはロシアではなく、まさにアメリカおよびその盟友であり、このことは外交の緊張と軍備競争を激化させるだけだ。」と語る。


 爆撃機を「敵国」の基地に接近させるのは威嚇であり、核を搭載しているかもしれないからこそ効果があるわけですし、防御専用のシステムが地域の安定を破壊するというのもおかしな話で、全く納得はできないんですけど、アメリカのベトナムへの要求にも充分な根拠はないように思います。

3月17日

 中国の対艦弾道ミサイル関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150313/19378072.html


ロシアメディア:アメリカ最新の対艦ミサイルは中国の「空母キラー」に及ばず

(頑住吉注:この記事のキャプションは4ページ目を除き本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

参考情報ネット3月13日の報道 ロシア衛星ニュースネットは3月10日「アメリカ国防省高級研究プロジェクト局の対艦ミサイルは依然中国の『空母キラー』の凄さには及ばない」との題の報道を発表した。原文を以下のように編集翻訳する。

アメリカ国防省高級研究プロジェクト局はその海軍のために期待されてすでに久しい対艦ミサイルを研究開発したが、この新兵器はそれが対抗する計画である脅威の1つ、中国のいわゆる「空母キラー」とは比較できない。

中国の「東風-21D」ミサイルの重量は15トン、高さ25フィート(1フィートは約0.3mに相当)で、最高速度はマッハ10、有効射程は1,200マイル(1マイルは約1.6kmに相当)に達するとされる ひとたび衝突が発生したら、この武器は台湾沿海のアメリカ空母に対し重大な脅威を構成することになる。

アメリカ海軍の、同様の先進武器システムを装備することを要求するアピールに対応し、国防省高級研究プロジェクト局は数年の時間を費やして遠距離対艦ミサイルを研究開発した。同局の言うところによれば、遠距離対艦ミサイル研究開発の目的は、「アメリカの水上作戦能力に飛躍を生じさせる」ことである。

このミサイルは、完備された対ミサイル防御を持つ対介入/区域拒止(A2/AD)環境および激烈な電子戦環境の中で作戦でき、非常に強い抗妨害能力を持つ。遠距離対艦ミサイルは単独で使用し、遠距離で制御誘導することもでき、GPS妨害に抗することができる。

このミサイルは安全保障業務請負商ロッキード・マーティン社によって設計され、遠隔操作あるいはGPSがない状況下で、独自の正確位置決定によって目標を打撃し、「自動制御誘導演算法則」を利用して、自らナビゲーションして目標に到達できる。

国防省高級研究プロジェクト局が言うところによれば、遠距離対艦ミサイルはすでに成功裏に3回試射を行っており、2018年に配備を行う計画である。

ペンタゴンはさらに数百万アメリカドルを出資してライセオン社にRIM-162増強型対ミサイルミサイルを開発するよう請求し、これは中国の「空母キラー」に対抗するもう1つの手段としてである。彼らはこの防御性武器が高速で高い軌跡の「東風」-21Dを撃破し得ることを希望している。

3月4日、アメリカ造船技術者協会の日の主旨演説を発表する中で、海軍調達主管シーン スタークリーは、海軍艦艇近代化の重要性を強調した。

この目標の実現を助けるため、海軍はすでに期間30年の研究開発計画を実施しており、アメリカ海軍が世界で最も規模が大きいだけでなく、最も強大であることをも確保する。(編集翻訳/孟定鎮)

(頑住吉注:4ページ目)ネット上に流れ伝わる中国対艦弾道ミサイルの打撃効果を示す画像


 ってこれで終わり? アメリカの新しいミサイルがどう「東風-21D」に及ばないのかに全然触れてませんな。まあたぶんアメリカのミサイルは従来の対艦ミサイルの発展型に過ぎず、「東風-21D」は対艦弾道ミサイルという画期的なものだ、ということなんでしょうが、「東風-21D」に本当に言うほどの効果があるのか不明ですからね。

 ロシア、中国関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150313/19379323.html


ロシア、浮遊原発の輸出を計画 ロシア副首相:中国はすでに興味を示している

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国自身の原発技術はすでに成熟している」 なおこの記事の画像のキャプションは全てこれと同じです。)

参考情報ネット3月13日の報道 ロシア副首相ドミトリー ロゴージンは記者に対し、ロシアはあるいは完成された浮遊原発を輸出するかもしれず、中国はすでに興味を示している、とした。

ロシアのタス通信社3月13日の報道によれば、3月11日にロゴージンはバルト海造船工場(連合造船集団社に属する)を訪問し、そこでは初の「ロメンノソフ院士」号浮遊原発が建造されつつある。

ロゴージンは、「我々はもうすぐ浮遊原発を完成させるが、私は我々が技術移転をすることはないだろうが、我々には完成品を輸出することはできる、と考える。このため我々の需要とあり得る発注を考慮すると、15のこのような唯一無二の製品に今後10〜15年で市場が存在する可能性が高い。」とした。

ロゴージンは、浮遊原発は独特の技術を使用して建造される、と指摘する。彼は、「これは非常に興味深い創新製品である。私は、我々の中国の同業者がこれらに対し興味を持っていることをはっきり知っている。我々は彼らとこの問題を討論するが、私はその他の国もこれに対し興味を感じると考える。このような創新製品はまさにロシア造船業の未来だ。」と語る。

彼は、浮遊原発の引き渡し時期には変化はなく、依然2016年9月だ、と語る。彼は「ロメンノソフ院士」号建設の期限に関し回答する時、「一切は我々が協議して決めた通りだ」とした。

報道は、2月のある情報は、「ロメンノソフ院士」号浮遊原発の修築作業はすでに75%行われている、とした。

浮遊原発とそのユニットの建造契約はバルト海造船工場とロシア原発電気エネルギー・熱エネルギーコンツェルン(Rosenergoatom)によって2012年12月に締結された。プロジェクトの融資問題と契約の再審査のため、建造作業はある一定の期間行われていなかった。


 ロシアとか中国みたいに国土が広大で居住に適さない場所の多い国にこういったものが必要なんですかね。

3月18日

http://military.china.com/news/568/20150317/19390912.html

 訳しませんけど世界最大とされる中国の水陸両用機AG600の機首が引き渡された、という記事です。機首だけ引き渡されてそれがどうしたと思いますけどこれが大きく取り上げられるのは注目の機種であることの表れでもあるでしょう。

http://military.china.com/news/568/20150317/19391505.html

 これも訳しませんけどイラク軍にすでに中国の無人機「彩虹-4」が就役しているらしい、という記事です。

 インド関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/03/16/017401694.shtml


インドの2015〜2016財務年度国防予算、軍隊の近代化建設を支え難いと指摘される

中新ネット3月16日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、インドは最近2015〜2016財務年度の国防予算を発表し、予算総額はある程度増加しているが、なおインドが現在推進する軍事近代化の需要を満足させられない。また、小幅に増加した国防予算はこれをもってインドの作戦準備方面の深刻な欠陥を補うには不足し、インドが地域大国の身分をもって日増しに増加する脅威や挑戦に対応するのを助けることもできない。

事実として、国防予算は2014〜2015財務年度の2.22370兆ルピー(約358.6億アメリカドルに相当)から2.46727兆ルピー(約398.0億アメリカドル)にまで増加し、増加した額は0.24357兆ルピー(約39.2億アメリカドル)であり、もしインフレの要素を考慮しなくても、単に6.0〜7.5%前後増加したに過ぎない。

ルピーの対ドルレートのゆっくりした下降は、非常に大きく国防予算の購入力を弱め、一方武器、弾薬およびその他の国防装備の国際価格の年を通しての上昇率は一般に12〜15%前後である。インドの国防のカギとなる重要プロジェクトの調達遅延も非常に大きく国庫の負担を増加させている。

インド陸軍は10415.895億ルピー(約168億アメリカドルに相当)を獲得することになり、海軍は1552.564億ルピー(約25億アメリカドルに相当)を獲得することになり、空軍は2300.009億ルピー(約37億アメリカドルに相当)を獲得することになり、兵器工場は288.423億ルピー(約4.6億アメリカドルに相当)を獲得することになり、国防研究・発展組織は657.009億ルピー(約10.6億アメリカドルに相当)を獲得することになる。

その他の9458.8億ルピー(約152.5億アメリカドルに相当)の国防予算は現代武器システムの購入に用いられることになり、これには15機の「アパッチ」攻撃ヘリ、22機のCH-47F「チヌーク」中型輸送ヘリ、C-17大型輸送機、および護衛艦、潜水艦の当初における割り当て金が含まれる。

もしインド軍がサイバー脅威の充満するネットワーク環境下で作戦任務を執行することを希望するなら、さらに指揮およびコントロールシステムをグレードアップし、かつ情報、監視、目標キャッチ能力を非常に大きく高める必要がある。周知のように、インドは今後10年で1,000億アメリカドルの資金を費やして国防と軍隊の近代化建設を行う計画である。(中国船舶情報センター 張洛晴)


 インフレとかルピー安とかはいかんともし難いですけど、二桁増加し続けている中国と比べれば少ないものの国防予算6.0〜7.5%前後増加というのはかなりの数字ですよね。

 ロシア海軍関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/03/16/017401357.shtml


ロシア、今年2隻の艦艇を進水させることに ロシア海軍の作戦能力を強化

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「まさに建造中の『ゲリゲロビッチ海軍上将』号護衛艦」 どうでもいいですけど名前の響きがよろしくないですな。)

中新ネット3月16日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、「ゲリゲロビッチ海軍上将」級護衛艦(11356M)の第1号艦は3月末に航海試験を開始することになり、この艦は2014年年末にヤンター造船工場を離れた。2号艦「エッセン海軍上将」(Admiral Essen)号は年末に進水する計画である。

ロシアは当初全部で6隻の11356M型護衛艦を購入し、黒海艦隊に装備する計画だった。このクラスの艦は対艦、対潜、防空能力を具備し、艦隊との共同作戦能力を持つ。

ロシア国防省は2010および2011年にヤンター造船工場と2つの契約を締結し、6隻の11356M型艦艇の建造を計画した。第1号艦である「ゲリゲロビッチ海軍上将」号は2010年12月に竜骨が敷設された。2号艦「エッセン海軍上将」号は2011年7月に竜骨が敷設され、2015年年末の進水が計画されている。3号艦「マカロフ海軍上将」(Admiral Makarov)号は2012年2月に竜骨が敷設され、4号艦「ベイタコフ上将」号は2013年7月に竜骨が敷設され、「イストーミン上将」号は2013年11月に竜骨が敷設された。

後に、ロシアは1隻の艦艇の建造を取り消し、かつより強大な「ゴルシコフ」級護衛艦を建造して取って代わらせる決定をした。すなわち22350型護衛艦である。このクラスの艦の第1号艦は2006年1月にヤンター造船工場で竜骨が敷設され、2015年年末に就役する計画である。

5隻の「ゲリゲロビッチ海軍上将」級護衛艦はロシア黒海艦隊の火力と防御能力を大幅に増強することになり、このクラスの艦艇は8ユニットの3M54E「クラブ」対艦ミサイルを装備し、このミサイルは超音速超低空巡航能力を持ち、防御突破能力が強く、射程が長い。

この艦はさらに100mm主砲、「カシタン」砲・ミサイル合一近接防御武器、「シージリー」ミサイル垂直発射システム、2セットの魚雷発射管、対潜ロケットシステム、Ka-28あるいはKa-31ヘリを装備する。(中国船舶情報センター 華征名)


 中国の護衛艦に比べて性能その他はどうなんですかね。

3月19日

 3月15日のコラムでも紹介したロシアのホバークラフト無人機に関するより詳しい記事です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/03/16/017400865.shtml


専門家:ロシアのエアクッション発着架は無人機が適用される地域を開拓展開できる 

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアの『水鴨』ホバークラフト型無人機(資料画像)」)

ロシアは最近新型多用途大型無人機の設計作業を完成させ、最大離陸重量は約2トンである。提示しておくに値するのは、この機がエアクッション発着架を配備し、不整地、雪の上、池沼および静かな水面で発着できることである。ロシアは何故このような造形が独特な無人機を研究開発する必要があったのだろうか? その性能は一体どのようなのか? この問題につき、記者は軍事専門家傅前哨をインタビューし、深入りした解読を行った。

エアクッション発着架は非常に大きく無人機の適用地域を開拓展開できる

ロシアは最近、すでに研究開発に成功している750kg級の「水鴨」無人機を基礎に、新たな最大離陸重量2トンの無人機の理論研究開発作業を完成させた。このエアクッション発着架を配備する無人機は任意の表面で発進でき、飛行高度は6,000mに達し得、1回の最大航続距離は2,500kmである。傅前哨は、エアクッション発着架は非常に大きく無人機の適用地域を開拓展開できる、と指摘する。

ロシアは国土面積が大きいため、非常に多くの場所に飛行場がない。もしこの種のエアクッション式発着架を採用したら、この問題はすぱっと解決する。エアクッションがあれば、無人機は地面と直接接触せず、エアクッションに頼って無人機を一定の高度まで持ち上げ、このように滑走、加速がいずれも非常に平穏で、着陸時も水面や不整地に対し実施でき、このようになれば非常に大きくその安全性が向上し、適用区域も非常に大きく開拓展開される。

だがエアクッション式発着架には欠点もあり、1つには構造が比較的複雑で、ワンセットの専門の空気圧縮システムとエアクッション装置を増設する必要があり、このようにすると発着架装置の重量が比較的大きくなり、このためこの種の装置は単に発進重量あるいは着陸重量が比較的大きい無人機に使用するのにしか適合しない。

新型無人機は人の手による操縦ができ、かつ偵察・打撃一体

傅前哨は、この新型無人機はさらに人の手による操縦ができ、輸送機能のほか、この機はさらに情報偵察に用いることができ、専用の武器システムを配備すればさらに地上目標に対し打撃が実施できる、と指摘する。

無人機の機能は比較的多く、偵察、監視の執行に用い、あるいは標的機、照準調整(頑住吉注:観測)無人機として使用される。ロシアはこの無人機を偵察・打撃一体無人機として作り、偵察任務が執行できるだけでなく、さらに武器を搭載し、いくつかの重点的でデリケートな目標に対し攻撃が実施できる。

もしこの機を随意にいかなる場所にも飛ばせたら、使用の柔軟性は非常に大きく向上する。特に北極地域のような氷と雪に覆われ、無人機を飛ばすのが困難ないくつかの地域である。

この機が有人操縦と無人操縦共用で、辺境の遠い地域に物資を輸送し、あるいは某いくつかの任務を執行しようとするのに、この機にこうした地域でエアクッション発着架を用いて降着させ、任務執行が終わったらまた発進させることができ、これは一般の無人機には達成できないことであるからなおさらである。

ロシア・グルジア戦争の教訓がロシアに大きな力を入れての無人機開発を促す

無人機はすでに現代の戦争の中で不可欠の装備の1つとなっている。傅前哨は、ロシアが大きな力を入れて無人機を研究開発するのは2008年のロシアとグルジアの戦争の時の教訓ゆえにであり、そしてこのホバークラフト式無人機の研究開発は無人機系列に対する完備と補充である、と考える。

過去において旧ソ連は無人機産業方面で世界に先んじた地位にあったが、ソ連解体後、ロシア経済が比較的困難なため、長年にわたり無人機領域に投資が行われていなかった。

ロシア・グルジア衝突の期間、グルジアはイスラエル製無人機を大量に使用したが、一方ロシア軍の使用する無人機は数が非常に少なく、止むを得ず有人操縦の飛行機を出動させて関連の状況に対し偵察を行い、このため比較的多くの有人操縦機を損失し、特にツポレフ-22M3大型戦略爆撃機1機を損失し、これは深刻な教訓であり、このためロシアは無人機の大規模開発を決定したのである。

だがロシアの国土面積は非常に大きく、国情は他国と同じではなく、いくつかの特殊用途あるいは特殊能力を持つ無人機の開発を早急に必要としていた。エアクッション式発着架を採用した無人機はまさしくこの方面の非常に重要な発展方向なのかもしれない。現在その他の国の類似のこの種の無人機は多くなく、この機はこの技術を突出させ、2トン級無人機に用いるのは、ロシアの全ての装備発展、戦略的使用から総合的に考慮されて出された結論である。(記者 聶宏傑)


 最大離陸重量2トンでは兵員、装備ともたいしたものは運べないと思いますが、アイデアは面白いですしデザインも宮崎駿アニメチックでなかなか魅力的です。もちろんこれが成功したら同系列のさらに大きな無人機を研究開発する可能性もあるでしょう。

3月20日

 中国の水陸両用機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150318/19393981.html


中国最大の水陸両用飛行機は南海で用いることができる 性能は日本のUS-2より優れる

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションです。「蛟竜600の機首部分が今日引き渡される 2016年に初飛行へ」)

【グローバル軍事報道】 我が国が自主研究開発する「三つの大型飛行機」の1つであり、大型消火/水上救援水陸両用飛行機(以下AG600と略称)の機首が3月17日に中航工業成都飛行機民間機で引き渡しを実現し、これはAG600研究開発のまた1つの重要なマイルストーンである。この水陸両用飛行機の研究開発と応用の前途の見通しに関し、「グローバル時報」記者は17日に成都でAG600の総設計師である黄領才をインタビューした。彼の説明によれば、AG600の強大な水陸両用性能は遠海での救援に非常に適し、将来は南海方向で使用できる。

AG600は現在世界で研究開発中の最大の水陸両用飛行機で、我が国の森林消火および水上救援の切迫した需要を満足させるため、初めて研究開発された大型特殊用途民間機で、国家の応急救援体系建設に早急に必要とされる重大な航空装備である。その離陸重量は53.5トンで、20秒以内に1回で12トンの水を汲むことができる。今回の機首の引き渡しはAG600が機体構造の大型部品の密集した引き渡し期に入ることを象徴的に示している。中航工業の説明によれば、AG600は2015年に総組み立てを完成させ、2016年に初飛行を実現することになる。

「グローバル時報」記者は作業場内で、AG600の機首が非常に巨大で、おおよそ2階の建物のような高さがあるのを見た。黄領才は説明し、AG600の機首はその他の機種の飛行機の機首とでは非常に大きな差異がある、とした。まずこの機首部分の寸法は非常に大きく、高さ4.75m、長さ9.5mある。その上半分の部分には通常の飛行機の客室構造が採用され、一方下半分の部分は船体構造で、この種の構造は水陸両用飛行機の水面での発着を満足させるために設計された特有の構造形式である。この種の構造は通常の飛行機の空力的要求を満足させる必要があるだけでなく、さらに船体構造の水動力的要求を満足させる必要がある。できる限り抵抗を減少させ、飛行機の快速性を保持し、また滑走の安定性、操作可能性と耐波性を保障する必要があり、こうした方面は全て船体構造の設計によって実現する必要がある。黄領才は、機首には細長く、深いV字型単段階船体構造を採用し、底部はダブル曲面の流線型船体構造で、水密性の要求を満足させる必要もあれば、また機体の与圧の要求を実現する必要もあり、さらに機首部品の機能、使用上の要求を満足させる必要があり、このため設計、製造はいずれも一般の飛行機に比べずっと難しい、と語る。

「グローバル時報」記者の「AG600は世界においてどのような技術水準にあるのか」との質問に対し黄領才は次のように言った。現在各国には多くの古典的水陸両用飛行機があり、例えばロシアのBe-200、日本のUS-2で、この2機種の飛行機の離陸重量はいずれも40〜45トンの間であり、カナダのCL415は20トン前後の飛行機である。全体レベルから見て、AG600とこうした飛行機は同一レベルにあり、使用機能や任務執行能力から見ると、全体性能も同等、甚だしきに至っては個別の性能指標上、我々の要求はさらにやや高いだろう。

(頑住吉注:これより2ページ目。以下のページの画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

この全世界で研究開発される最大の水陸両用飛行機の研究開発の、中国の関連領域への作用に言及して黄領才は次のように言った。この飛行機は我が国に元々あった水轟ー5を基礎に発展してできたもので、重大な改良と性能向上を行った。この飛行機の設計、製造は、中国大型水陸両用飛行機の空白を埋め(頑住吉注:水轟ー5は純水上機)未来の同類製品の研究開発のためにより堅実な基礎を固めた。将来AG600は系列化を実現することになる。

「グローバル時報」記者のAG600は距離が陸地から比較的遠い南海海域での使用に適合するか否かの質問に関し、黄領才は次のように言った。AG600は南海の75%〜80%の天候条件下で任務執行が実現できる。海上にはいくつかの突発事件が発生する可能性があり、例えばボーリングプラットフォーム、タンカー、漁船に故障が発生するが、距離が海岸から比較的遠いのでもし船舶を用いて救援に行ったら消耗時間が非常に長くなり、一方ヘリは近海で任務を執行する効率は非常に高いが、ひとたび500kmの距離を超えるとヘリの任務半径ではもう不充分になる。このためAG600があれば、沿海の救援を行う効率が非常に高くなり、1,000kmという任務半径で、2時間余り用いればもう事件発生現場に駆けつけることができる。しかもAG600の耐波性は2mであり、このためこの飛行機は遅れず駆けつけることができるだけでなく、さらに着水して人員に対し救援を実施することができ、1回に最多で50人を救助できる。これは現在の水陸両用飛行機の救援の能力で最強である。

この飛行機の市場の前途の見通しと将来のユーザーに関し黄領才は次のように言った。水陸両用飛行機には非常に広い用途がある。現在すでに17機の発注の意向を取得しており、主に林業部門に対してで、各地の林業保護総局、海洋局は海洋観測、海上救援サルベージに用いることができ、海警は海上権利維持法執行を行うことができる。将来はさらに海洋地図作製、遠海の島礁上に向け人員や貨物を輸送することができる。

日本のUS-2はインドに輸出されることが有望であるが、ならば中国のAG600は将来輸出されるのか否か? 黄領才は、将来もし国際市場の需要があれば、我々は相手方の需要を根拠に相応の改良を行うが、現在取得されているのは中国民間航空の航行適性ライセンスであり、やはり主には国家の応急救援体系の建設の満足である、とした。


 タイトルは「性能は日本のUS-2より優れる」となっていますが、本文を読めば「全体性能も同等、甚だしきに至っては個別の性能指標上、我々の要求はさらにやや高いだろう」とされ、要求性能上高いものも中にはある、ということです。そもそもまだ飛んでいないので要求を満足させられるかどうかも不明で、また強調されている用途に用いるのに非常に重要な耐波性は要求値でさえUS-2の3mよりずっと低い2mになっており、インド洋その他において、インドのUS-2は使えるのに中国のAG600は使えない、という場面も多く出てくる可能性があるでしょう。

3月21日

 中国海軍関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150319/19400242.html


中国、強襲揚陸艦の新方案を展示 対ミサイル火力に死角なし

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中船重工の展示台の上に出現した強襲揚陸艦の模型」 なおこの記事の画像のキャプションは全てこれと同じです。)

第13回ランカウイ国際海事および航空宇宙展が17日にマレーシアのランカウイで開幕した。中国国家国防科学技術工業局は中国の多くの国有軍事貿易企業を組織し、「中国安全保障業務」国家展示団の形式をもって展示に参加している。その中で中船重工と中船工業社は我が国の主要な2つの輸出用軍用艦艇メーカーとして、展示会でそれぞれ自らの新型輸出用艦艇を展示している。

中船重工の展示台の上に出現したのは強襲揚陸艦の模型で、この艦は直通式甲板とドックを採用し、かつ一体式マストなどの先進技術を採用し、甲板上には国産の新型直ー20汎用ヘリとアメリカのV-22に似たティルトローター機の模型が置かれている。今回の展示の模型はこれまでその他の展示会で展示された国産輸出用強襲揚陸艦の模型に比べ、いくつかのディテール上の変化があり、最も人の注目を引くのはそのマストに一体化マスト技術を採用していることで、055型巡洋艦の陸上模型のマストの外形に似ている。

この模型はディテール上これまでの何回かの展示会に出現した模型に比べより多くのディテールがあり、この艦の設計作業がさらに一歩前に向け推進されていることを示しているのかもしれない。

ディテールその1:艦首左右両側の小口径火砲の機種と類型が異なり、左舷は「ファランクス」近接防御砲(青い丸で囲ったもの。国産の7本バレル30mm近接防御砲を装備することもできるはず)(頑住吉注:青い丸があるのは次ページです)右舷は国産の37mm小口径火砲(赤い丸で囲ったもの)、一方艦橋の前にはもう1基の「ファランクス」近接防御砲(青い丸で囲ったもの)が装備され、このようにすれば全艦の対ミサイル火力に死角がないことが保証されるし、また37mm速射砲を用いて海上の小型艇のたぐいの目標を射撃することができ、早い時期に展示された模型が艦首左右にそれぞれ1門の国産37mm砲を装備していたのに比べ合理的だろう。

ディテールその2:艦橋の前後にそれぞれ1基の妨害弾発射器(赤丸内)(頑住吉注:これは4ページ目)が装備され、その外形の特徴は展示パネルの国産新型妨害弾発射器と一致する。このディテールと近接防御武器システムのディテールから見て、この艦の設計作業はすでに新たな段階にまで推進されているに違いない。

この前外国メディアは、中国船舶重工国際貿易有限会社は国際市場に対し20,000トンのドック上陸巡視艦の設計方案をセールスしつつあり、この艦はトルコの強襲揚陸艦購入に関する入札募集に参加した、と報道した。この22,000トン級の、長さ198mの強襲揚陸艦は、4台のディーゼル・電気エンジンによって動力が提供され、最高速度は22ノットに達し、30日以内に16ノットの速度をもって7,000海里航行できる。このドック上陸艦の特徴は艦尾に進塢区(頑住吉注:ドック入りする区域?)が設けられ、機格納庫には8機のヘリが収納でき、1,068名の人員が搭載でき、これには700名の将兵と50両を超える装甲車が含まれることである。中国および外国の消息筋の人物の言によれば、中国船舶重工国際貿易有限会社はさらに解放軍海軍航空隊のために、似ているがより大型の強襲揚陸艦を研究開発しているが、現在この情報はまだ事実確認されていない。

(頑住吉注:3、4ページ目)強襲揚陸艦のディテール


 こうした情報から中国の上陸艦の発展の方向性に関するヒントが得られるのは間違いないでしょう。

 中国の航空エンジン関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150319/19401200.html


中国、航空エンジン単一結晶ブレードの核心技術で突破 かつては外国からの購入に依存

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国国産エンジン」)

1年余りの骨身を惜しまぬ難関攻略を経て、最近中航工業南方は航空エンジンの複雑な中空単一結晶ブレードの核心技術の上で重大な進展を獲得し、すでにエンジンへの装着前の審査をパスし、某系列航空エンジンに自主研究開発した単一結晶ブレードがないという受け身の局面を一挙に突破した。

ブレードは航空エンジンの「腹」の中の主要な「内臓」で、エンジンの安全性能に関わるカギとなる重要な運動部品でもある(非運動部品に比べて)。航空エンジンのグレードアップ、世代交代と共に、ブレードも過去の鍛造部品、普通の鋳造部品ブレードから技術性能がより先進的な単一結晶ブレード、単一結晶中空ブレードにグレードアップしている。過去、南方社のこの種のブレード半完成品の供給は主に外国からの供給に頼り、再検査およびエンジンに取り付けた後の合格率が極めて低く、エンジン増産最大のボトルネックになっていた。2013年月(頑住吉注:原文でも何月かの数字が脱落)、中航工業エンジンはそれを「タービンブレード工場・研究所合同技術難関攻略」プロジェクトに列した。南方社の科研団体は相次いでブレードの寸法の要求、冶金技術の難点の上から技術的突破を探求し、セラミック金型コア技術、コランダムシェル技術、単一結晶選晶(頑住吉注:検索しましたけど難しくて理解できないです。単一結晶の最も基本的な工法らしいので知識のある人は分かるはずです)および指向性凝固技術、単一結晶ブレードの再結晶コントロール、セラミック芯位置決定技術などの研究作業を展開した。多くの試験を経て、彼らはセラミックの材質および調合、焼く温度のコントロール、鋳造技術パラメータ、crystal pulling speed、工程路線調整、金型改良方面で大量のデータと経験を累積し、中空単一結晶ブレード精密鋳造技術を日増しに完備させ、その冶金の質、組織形態、化学成分および力学性能などをいずれも技術条件に符合させ、かつ設計性能の要求に到達させた。検査を経て、第1ロットの半完成品の合格率は、外国から購入した半完成品に比べ40%向上している。

さらに喜ばしいのは、中空単一結晶ブレードの研究成果はさらに南方社が新たに研究開発する機種の中の同類型鋳造部品の中に広く応用できることである。(凌卓平)


 もう何度か書いたはずですが、こうした「ついに難関を突破、これからは追い越し車線!」という記事は何年も前から繰り返し出ているものの、実際には大きな進展は見られないようです。しかし少しずつ本当の難関突破に近づいている可能性は充分あるでしょう。

3月22日

 台湾関連です。

http://military.china.com/news/568/20150319/19399814.html


台湾軍元少佐、大陸に向け早期警戒機の資料を売ったと指摘され20年の判決を受ける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:台湾軍が装備するE-2『ホークアイ』早期警戒機」)

台湾「高等裁判所」は17日、大陸に向け秘密を漏らした嫌疑に関わる元空軍少佐ハンジーションに対し20年の有期徒刑に処するとの判決を下し、これにより今回の台湾軍「空中の目」暴露案件にはピリオドが打たれた。

台湾「連合報」の報道によれば、台湾高等裁判所高雄分院検察署は2013年初めにもう1つの共産党スパイ事件を捜査して処理した時、屏東空軍基地の第439連隊電子戦大隊戦資官ハンジーションが、基地の外でカラオケ点を経営する万宗琳を通じて、「台湾軍の最も貴重な宝」と呼ばれるE-2「ホークアイ」式空中早期警戒機に関する情報資料を大陸に売った嫌疑があることに気付いた。検察は軍と同年6月に調査、捜査、処理し、2人の大陸方面とを往来する連絡の情報を調査して見つけだした後、9月中にコンピュータおよび銀行口座の資金の流れる方向などのデータを捜索かつ押収し、口座内に不明の金および大陸から流入した資金を発見した。この後、台湾検察は事件に関わる情状が重大で、かつ証拠があり、逃亡のおそれがあることをもって、2人の逮捕状を申請し、2014年3月に軍事機密漏洩罪により起訴した。

17日、台湾「高等裁判所」は最終的に判決を下し、ハンジーションは軍人の武徳に違反し、「国家の安全」に深刻に危害を及ぼし、汚職、「国家機密漏洩」、軍事機密引き渡し、軍人の職務違反といった4項目の罪名をもって20年の重い判決を下し、万宗琳も14年6ヶ月の有期徒刑に処された。台湾元海軍中将柯政盛にも16日「国家安全法違反」をもって1年2ヶ月の判決が下された。台湾司法機関は、柯政盛は現役の期間にもう台湾商人の手引きで、海外で大陸サイドの当局者と会い、退役後は大陸に代わって海軍で組織を発展させた、とする。

多くの「共産党スパイ事件」に関わった者に続けて判決が下されたが、島内社会の関心は決して高くなく、あるネット仲間は、「これは全て長年の古い案件で、全く新鮮ではない」、「どれが真でそれが偽か誰が知るだろう」と直言し、「台湾軍はとっくに全世界で忠誠度最低の部隊だ」と感慨に耽る者もいる。ある分析は、馬英九が両岸の和解を推進するのと共に、台湾メディアと民衆は「共産党スパイ事件」に対し「弾性疲労」の趨勢を示し、もし「共産党スパイ事件」が明るみに出ることが増加しても、人々は「両岸情勢がより緊張する」表れとは見ないだろう、とする。


 しかしアメリカ製早期警戒機の情報が大陸に流れることは日本にも影響しますからな。

 ロシア海軍関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150319/19398947.html


ロシアの原子力動力駆逐艦、2年後に着工 専門家、中ロは協力できる、とする

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションです。「ロシア、新世代原子力駆逐艦の研究開発を計画 原子力空母と全原子力艦隊を作り出す」)

【グローバル軍事報道】 ロシア衛星ネット16日の報道によれば、ロシア海軍前任第一副総司令カサトノフ上将は、ロシアの新世代「領袖」級原子力動力駆逐艦はあるいは2017年に着工されるかもしれない、と明らかにした。このプロジェクトは新型空母建造のために基礎を固める。ロシア戦略・技術分析センターの専門家コーシンは、このプロジェクトはロシア・中国両国の協力にも新たな契機をもたらすことになる、と考える。

文章は、「領袖」級がひとたび就役すれば、ロシアは世界初の原子力動力駆逐艦を持つ国となる、とする。ロシアはこれに伴いアメリカが原子力動力駆逐艦「Truxtun」号および「ベーンブリッジ」号(後に巡洋艦と改称)を建造して以来この種の軍艦を建造する初の国ともなる。

「領袖」級はアメリカの冷戦時代の原子力動力巡洋艦に比べさらに大きく、排水量は1.4万トンである。この種の新型軍艦を建造することは、ロシアの武装力量建設と外交政策の方向をはっきり示している。ロシアは積極的グローバル政策推進に向けてのまさに過渡期にあり、かつ水上艦隊をこの種の政策推進の1つの手段と見なしている。ロシア艦隊の活発性が不断に拡大するのもまさにこうだからで、ロシアは多くの国と、それらの国の港を利用して本国の軍艦に給油し、船員たちに休息させることを可能にすることにつき多くの協議を成立させている。

またロシアは西側諸国が持つグローバルな軍事基地およびその後方勤務保障システムを建立する可能性がない。だが原子力動力軍艦の建造はこの欠陥を補うことができる。こうした軍艦があれば、ロシア艦隊は世界のいかなる地域にも出現できる。また「領袖」級自体も有効な戦力投入ツールとなり、部分的に空母に取って代われる。「領袖」級駆逐艦はS-500遠距離対空ミサイルシステムを装備することになり、これは数百km離れた空中目標に命中できる。この艦は巡航ミサイルも搭載でき、そのために強大な電子設備と無線電子対抗設備を装備することになる。

衛星ネットは、明らかにこれは遠大な計画で、今後非常に長い一定の時間内不断に実行し、かつ最終的に世界で最も強大なミサイル、火砲を配備した軍艦を完成させる必要がある、とする。「領袖」級駆逐艦は将来2020年代以後の艦隊建造のために経験を累積する可能性もあり、これには完備された原子力動力装置、防御システム、通信、指揮システム、レーダーシステムおよびステルス技術の採用が含まれる。大多数の採用される技術は中国海軍建設の中で大いに腕前を見せる可能性もあり、例えば中国は本国の軍艦のために原子力動力装置を研究開発中であり、本国の空母攻撃群の防空システム確保のためにより強大な武器を製造しつつある。コーシンはこれにつき、新たなグローバル政治条件に直面し、ロシア・中国がもし海軍建設方面で最大の程度で協力を行うことができたら、重要な意義を持つ、と指摘する。(張祥)

(頑住吉注:2〜4ページ目)中ロの軍事協力は双方いずれに対しても有利


 他の記事では大型空母以外の原子力化はコストに見合わないからどこの国もやっていない、軍艦の航続距離を制限する要素は燃料だけではない、などと指摘されていましたが。

















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