コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその139

6月30日

 日本・フィリピン関連です。

http://military.china.com/critical3/27/20150626/19905143.html


フィリピン、南海で日本を悪の道に引き込む 中国の稀に見る沈黙にはあるいは別の隠された事情があるか

イギリスのロイター社6月23日の報道によれば、日本・フィリピン海上軍事演習開始後ほどなく、1機の軍事演習に参加する日本の偵察機が23日南海の南沙諸島付近の海域上空で旋回し、フィリピンは軍用機を出動させて随伴飛行した。日本およびフィリピンの当局は、今回の飛行任務を執行した日本のP-3C偵察機は3名の機クルーを搭載し、南沙諸島の礼楽灘の縁に到達し、飛行高度は1,524mだった、と事実確認している。また1機のフィリピンのより小さい哨戒機が随伴飛行に参加した。日本の偵察機が飛行場に戻った後、日本の海上自衛隊幕僚長の武居智久は直ちに、「この地に来てかつこのような活動に参加するのは我々にとって第1回目だ。」とした。24日に日本とフィリピンの偵察機および哨戒機は2回目に礼楽灘上空に到達し、挑発の意味が非常に顕著である。またフィリピン空軍は「飛行計画2028」を出し、フィリピン空軍長期発展目標を発表し、現代装備を購入することによって「フィリピン領空への侵入に対し偵察、確認、抵抗する」能力を達成することを欲している。

今回の日本・フィリピン海上軍事演習は、両国第2回目の南海で行われる合同軍事演習であり、前回の軍事演習終了からたった1ヶ月余りしか経っておらず、これは両国いずれにとっても重要な意義を持ち、日本はアメリカに次いでフィリピンによって悪の道に引き込まれた国だと言うことができる。現在南海地域情勢は緊張を持続させ、フィリピンは単に自身の力量に頼ったのでは中国に対抗することはできないが、自身の南海における既得権益を維持保護するため、フィリピンは止むを得ず地域外の国を味方に引き込み、区域外の大国を南海の紛糾に巻き込み、南海問題を国際化、複雑化させ、結果的に自らが火事場泥棒し、自身の南海における利益を拡大させることを意図している。日本にとって、南海問題への積極的な介入は、その「南洋に下る」戦略の実施に有利である。フィリピンは反中国の急先鋒で、その南海における戦略的位置は極めて重要で、ひとたび日本とフィリピンが良い関係を作れば、フィリピンは日本の東南アジア進軍のジャンピングボードとなり、かつ中国を抑止する戦略の駒となることが完成する。

現在安倍は東海および南海地域の情勢が緊張していることを理由に、極力集団的自衛権解禁を唱え、かつフィリピンおよびアメリカ上院の支持を得ている。今月初めフィリピン大統領アキノは日本訪問の期間、かつて公然と日本がその軍事基地を使用することを許すと承諾した。ひとたび日本が集団的自衛権解禁に成功したら、フィリピンは日本初の海外駐留軍基地となる。先日フィリピンは一段と力を入れて基地を拡張建設しており、駐フィリピン米日軍隊の到来を迎える準備は随時ある。また日本が軍事パトロール範囲を南海の奥地まで深入りさせることを交換に獲得するため、アキノは日本の武器の購入に対しても濃厚な興味を見せている。2015年フィリピンの国防予算は157.6億人民元にも達し、50機余りの戦闘機、対艦攻撃機、多用途実戦機を購入し、また6基の防空レーダーと6セットの地対空防御システムが含まれ、フィリピンの防空能力を全面的に向上させ、後日勃発の可能性がある軍事衝突に対応する計画である。

フィリピン軍はこの前ある最新のレポートの中で、現在南海情勢が緊張を持続ずる下で、フィリピンの南海における利益を防衛するため、フィリピン軍は中国との一戦を惜しまない、と指摘した。また世論方面では、フィリピン国営テレビは南海問題の記録フィルムを放送し、記録フィルムの内容には強烈な扇動性があった。22日フィリピン政府はまた第2の南海記録フィルムを出し、その意図は国内で大々的に主権覚醒運動を行い、国内民衆の反中国感情を煽り、これを利用して南海問題の上で中国に向け圧力をかけることにある。現在アキノ政権は一糸乱れず南海戦略を推進中で、国内民衆の中国敵視を煽るのと同時に、大きな力を入れて軍備を拡充し先進武器を購入し、国際的な場で中国の弱い者いじめを告発するのと同時に、極力米日の南海の争いへの軍事介入を引き込んでいる。この手段はフィリピンが用いること熟練の極みのようで、意外な成果を取得している。

日本とフィリピン、およびアメリカは南海問題の上でそれぞれ別のたくらみを持っているが、彼らの目標はごく明確で非常に一致している。それは矛先を中国に向けることである。現在中東のシリア・イラク問題およびウクライナ危機がアメリカの注意力を牽制しているため、アメリカは南海に実質的に介入するあまり多くの精力はなく、このことも日本の南海問題介入の重要性を突出させている。平和憲法および集団的自衛権行使の禁止など種々の制限のため、日本は短期間内には南海で何ら大きな動静はなかったが、日本が南海をかき乱し、中国が南海と東海で両面に敵を受け、自身の精力と資源の多すぎる消耗を迫ることには警戒する必要がある。フィリピンと日本の南海における連続した挑発に対し、中国政府は決して激烈な回答をしておらず、この件を心にとめないようだ。実は日本・フィリピンの南海における軍事演習にはあまり大きな実際の意義はなく、中国に対しいかなる脅威も構成しない。中国はしばらくのところ軍事的手段を動員できないが、フィリピンに対し相応の経済制裁と外交圧力を実施することは非常に必要で、また有効なことである。中国はフィリピンによって南海でしたい放題させてもならない。さもないと、ひとたびアメリカがしゃしゃり出てきたら、中国はより大きな圧力に直面することになる。


 フィリピンのやり方が「意外な成果を取得している」という評価を中国から受けているのは「効いてる」ということですが、言うまでもなくそれはフィリピンのテクニックが熟練しているからではなく客観的に見て説得力ある主張をしているからですわな。

7月1日

 中国国産空母関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150629/19922062.html


国産空母の艦体らしきものが明るみに:構造は民間船とはっきり異なる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット上に流れ伝わる画像(画像のソース:HSH発焼友フォーラム)」 なおこの記事のキャプションは3ページ目までこれと同じです。)

ほとんどあらゆる軍事マニアが「空母が8月に船台に上がる」という江湖伝説(頑住吉注:ゲーム用語らしいですがここでどんな意味合いで使われているのかは不明です)を知っており、この語はすでに軍事愛好者の間で調侃的短語(頑住吉注:意味不明ですが本題と何の関係もありません)に用いられているが、最近ネット上に出現した一組の画像は「国産空母、船台に上がる」の熱いブームを引き起こした。画像は、大連造船工場が排水量数万トンの大型軍用船舶を建造しているらしいことをはっきり示している。ある噂は、この大型軍用水上艦艇は我が国初の国産空母、001A型である可能性がある、とする。

この複数の画像の中では、1隻の大型船舶が大連造船工場のドック内で工程作業を行っており、その船体はすでに初歩的に形を成している。周囲の環境を根拠に判断すると、画像の撮影時期は今年6月のはずである。所在するドックは今年4月にネット上に流れ伝わった大連造船工場の「空母」工地の位置らしきところでもある。

2カ月の時間が過ぎ去り、この船舶の施工の進度には顕著な推進があった。今年4月の画像の中では、ドックの工地内には5つの艦艇の船室の隔壁とみられる物体しかなかった。だが今では、この船舶の艦体のラインはすでに非常にはっきりし、それが大型民間船に見られることはごく少ない外飄(頑住吉注:意味不明)船体高速線型を採用していることが容易に見て取れる。この艦艇の寸法を周辺のクレーンと対比すれば、この船の排水量が数万トンクラスであることが難なく分かる。

造船業者の分析によれば、この船は骨組み構造が密に分布し、舷側構造は一般の民間船に比べ顕著に強化され、舷側には二層の船室構造があり、大型軍用艦艇の構造の特性に符合する。

(頑住吉注:これより2ページ目)

この人物はさらに、大連造船工場で施工中の大型軍用水上艦艇はタワー式建造法も採用しているようだとする。すなわち比較的小さいあらかじめ製造した構造部品をドック内に吊り下げ装備し連結して成形し、その後一層一層上に向けて積み重ねて建造するのである。我が国の大型造船工場内では、建造速度とドックの運用効率を高めるため、民間船では通常総段建造法が採用され、あらかじめ製造された分段がドック内でひとまとめにされ成形される。現在造船水準の向上と共に、我が軍の大型ミサイル駆逐艦を含む主要作戦艦艇もこの方式の建造を採用している。

画像の中の大型船舶はタワー式建造法を採用しており、このことはその建造の難度が普通の民間船あるいは作戦艦艇を超えるかもしれないことを示す。アメリカは今に至るも依然この方式を使用して本国の空母を建造している。

外界は中国が自ら建造を行う空母を001Aと称し、かつこの艦は現役の「遼寧」艦とはある程度異なるものになると考えている。2015年6月3日、世界最大の軍事画像ソーシャルコミニティであるmilitaryphotoが掲載した画像による報道によれば、中国海軍が中国内陸地域で修築する大型空母陸上模擬試験施設は一連の改良を行いつつあり、中国由来の画像は、中国人が現有の遼寧艦試験プラットフォーム上に一連の工程活動を行い、元々の遼寧艦の艦橋の外形である大型建築物が全く新しい様式に改造されていることをはっきり示しており、一部の中国メディアはこの「新艦橋」は大連で建造中の001A型空母の艦橋であるとしている。もし情報が事実なら、このことは中国人がすでに完全に旧ソ連の空母艦橋技術のあらゆる秘密を掌握済みであることを証明する。何故ならその構造のディテールやこつを理解できる前には、誰もこのような大きな改変をすることは不可能だからである。中国人は明らかに自らの需要に照らして完備された、強烈な中国式スタイルを帯びた新型空母を新規設計している。

西側メディアと特約原稿執筆者によれば、001Aの艦橋はあるいは指揮島の上層建築物に2つの矩形の構造を新たに増やしたものかもしれず、これは中国の新型X周波数帯アクティブフェイズドアレイレーダーシステムを便利に装備するためとされる。このレーダーの4つの大型アンテナは艦橋第二層の前後4つの方向に配置され、360度の探索範囲をカバーできるという。この設計は明らかに遼寧艦の設計に比べずっと先進的でクレバーである。

(頑住吉注:4ページ目)国産空母の想像図


 私にはさっぱりですけどこの画像を見ただけで造船に関する知識がある人ならかなりのことが読み取れるのでは。

6月2日

 中国空母関連です。

http://military.china.com/news/568/20150629/19919403.html


香港メディア、崇明島があるいは中国空母訓練基地となるか、と推測 艦員を養成

香港メディアは内地の当局メディアの報道を引用し、面積160ヘクタールを超える海軍訓練基地が内地の第二番目に大きな島の上に建設中で、このことはこの長江の河口に位置する場所が空母訓練基地になるかもしれないとの人々の推測を呼んでいる、とする。

香港の「南華朝刊」ウェブサイトは6月27日に「中国青年報」の報道を引用し、2012年に崇明県は167ヘクタールを超える土地をこの島に駐留し守る人民解放軍海軍部隊に分け与えたとする。県政府はさらに関連部門を組織して現場で仕事をし、水、電気の使用、営区や道路建設など多くの難題を解決した。

報道は「中国青年報」を引用し、崇明島は長江の河口に位置し、江南造船(集団)有限責任会社の下に属するあるドックが所在する長興島のそばで、報道によればこの造船の巨頭の下に属するある会社は内地初の国産空母の建造に参加している。

軍事分析家は、海軍はこの基地を利用して空母艦員を訓練する可能性があるが、空母の母港となることはないだろう、と考える。

北京の海軍専門家である李傑は、崇明島は海軍航空兵の訓練基地になるかもしれず、軍艦の補給基地となる可能性が高い、と考える。李傑は、「中国にはすでに2つの空母基地がある。1つは北方の遼寧省の大連で、もう1つは南方の海南省の三亜市である。」と語る。彼は同時に、「崇明は空母の理想の(母港)基地ではなく、何故ならそこは大都市である上海に近すぎ、そこでは多くのフライト機が離着陸している。」とした。

報道は崇明島は面積1,267平方kmで、内地の海南島に次ぐ第2番目に大きな島であるとする。そこには82万の人口があり、何世紀か以来ずっと日本人の侵入に対応する軍事要塞に用いられてきた。

上海の海軍問題専門家である倪楽雄は、この島の戦略的位置はそれを訓練基地の良い選択とする、と語る。

倪楽雄は、「14世紀から20世紀まで、崇明は明、清両王朝が日本人の侵入に対抗する沿海防御基地だった。内地の1980年代から今世紀初めの対外開放の時期、その戦略的重要性は充分に重視されなかった。」と語る。

6月初めの中央テレビ局の報道は、解放軍はその主要な殲ー10戦闘機をこの島に駐留させて守っており、この挙の主旨は沿海の安全保障業務を強化し、もって日本との東海におけるいかなる潜在的軍事対抗にも備えることにある、とした。報道によれば、現地政府は崇明島の天空が軍に対し障害なく解放されることを確保すると承諾している。だがこの保証は、この島に生息する一部の野性鳥類が行き場をなくすことを意味している可能性がある。

ある香港在住の軍事ウォッチャーは、あらゆる兆しが「中国が現在重点的に関心を注ぐのは海軍力量の発展である」ことを示しており、「最近の崇明島に対する開発は、解放軍が上海の呉淞口の基地ではまだ満足できず、不断に拡大する需要があることを意味している」と語る。

報道は、巨大な基地を修築する前でさえ、崇明島はとっくに解放軍陸海空および武装警察の軍事訓練場となっていた、とする。解放軍は1961年に島に軍用農場を建立し、それ以来この島は上海と駐留部隊の供給基地となった。


 どうもこの記事の中の日本像はしっくりしませんが、それはともかく昨日の記事とも合わせ中国の空母戦力化の歩みは着実に進んでいるようです。

7月3日

 中国・韓国・北朝鮮関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150630/19930819.html


韓国メディア:中国、同時に韓国・北朝鮮の閲兵参加を招待 韓国、あるいは儀仗隊を派遣か

韓国「中央日報」は6月30日独占報道し、同紙は中国が同時に北朝鮮と韓国の軍に向け今年9月抗日戦争勝利70周年閲兵参加の招待を発したことを確認した、とした。6月30日の中国外交部定例記者会見で、「中国はインドネシア、ベトナム、フィリピンなどの国の中国の閲兵式参加をすでに招待したのか否か」との質問に対し、スポークスマンの華春瑩は、具体的にどういった国の記念活動参加を招待するか、関連国と意志疎通を保持しているところであり、現在発表できる情報はない、とした。「グローバル時報」記者は多方へ事実確認を求めることを経たが、さらに一歩の情報の獲得はなかった。現在中国当局が閲兵参加を事実確認しているのはロシアだけである。

韓国のある匿名の政府消息筋の人物は「中央日報」に対し、「中国は今回の閲兵式を国際的な活動として行おうとしており、このため第二次世界大戦の勝利国および周辺国の軍隊の出席を招待し、この中には韓国、北朝鮮の軍隊も含まれる」、「北朝鮮・韓国の軍隊が同じ場でお目見えする可能性があるため、韓国政府は依然慎重に討論中だ」、「もし韓国が参加を決定したら、儀仗隊を派遣して出席するかもしれない」と明らかにした。

実は、韓国軍が中国の記念活動に参加するか否かは、指導者が参加するか否かによって決まる。今年3月中国が正式に対外的に、9月に反ファッショ戦争勝利70周年記念閲兵を行うと宣言した後、韓国メディアはすぐこの場は北朝鮮・韓国指導者が会う場となる可能性がある、と推測した。3月21日、第7回中日韓外務大臣会議が行われる際、韓国外務省は中韓外交トップ会見後にメディアに対し、中国外交部長の王毅は、韓国大統領朴槿恵の中国人民抗日戦争・世界反ファッショ戦争勝利70周年記念活動出席を希望するとした、とした。

4月17日、韓国連合通信社駐中国記者は中国外交部定例記者会見に参加し、「中国はすでに北朝鮮最高指導者金正恩と韓国大統領朴槿恵の抗日戦争勝利70周年記念活動参加を招待したのか否か? もしすでに招待したのなら、2人の指導者は出席するのか否か?」 と質問した。これに対し中国外交部スポークスマンの洪磊は、中国サイドはすでにあらゆる関連国指導者に9月の関連の記念活動参加出席を招待している、とした。現在この招待に関してはまだ各方と意志疎通しているところであるという。

韓国メディアはこれにより、この態度表明は中国サイドが北朝鮮・韓国指導者を同時に招待した事実を確認したことを説明している、と考えている。だが両国指導者が出席し得るか否かは現在依然未知数で、ロシアは第二次世界大戦勝利記念閲兵で朴槿恵と金正恩を同時に招待したが、2人が行くことは決してなかった。

「中央日報」の報道は、韓国政府はまず北朝鮮が参加するか否かを確認し、その後さらに中韓関係に対し生じさせる影響などの関連の要素を総合的に比較判断する必要があり、それでやっと決定ができるのだ、とする。韓国政府関係者は、「中国サイドは韓国が参加し得ることを希望している。何故なら韓国はかつて日本の侵略に反抗し、中国と同盟を結んで合同で抗日を行ったからだ。」、「朴槿恵が招待に応じ出席し得るか否か、韓国政府は慎重に考慮中であり、その慎重さの程度は韓国のアジアインフラ投資銀行加入の是非に劣らない」とする。

北朝鮮軍が招待に応じ閲兵式に参加するか否かに関しては、「グローバル時報」駐北朝鮮特派記者が原稿を発するまで、北朝鮮はしばらくのところいかなる公式な回答もしていない。一方北朝鮮メディアも中国が9月3日に行う抗日戦争勝利70周年記念閲兵式に対し関心を注いでいない。

また韓国連合通信社6月30日の報道によれば、韓国連合参謀本部は、1隻の北朝鮮漁船が当日午前北方境界線(NILL)を越えて南下し、韓国軍が警告射撃を行った後退いた、とした。


 南北の指導者や実戦部隊でなくとも軍の一部が同じ場でイベントに出席すればこれは大きなことですが、見た感じ今のところ実現しないという予測が多いようです。

 日本関連です。

http://mil.huanqiu.com/observation/2015-07/6815426.html


ロシアメディア:安倍、中ロが接近しすぎるのを心配 ロシアを味方に引き込み中国を牽制することを望む

ロシア大統領ニュース秘書ペイスコフは6月29日、ロシア大統領プーチンは日本の首相安倍晋三と11月のG20サミットで会う可能性がある、とした。ロシアメディアは、この件を結合し、日本サイドがプーチンの今年の訪日を促す努力をしていることを加えると、安倍は中ロが継続して接近することに不安で、両国を分化させることを希望している可能性がある、とする。中国の日本問題専門家である呂燿東は6月30日「グローバル時報」記者のインタビューを受けた時、今年は第二次世界大戦勝利70周年であり、安倍が真に心配しているのは中ロが関係を強化し、日本の戦敗国イメージを弱める努力を失敗させることだ、とした。

タス通信社30日の報道によれば、ロシアサイドはロシアと日本の政府指導者はいずれも11月にトルコで行われるG20サミットに出席することになり、双方が会談を行う可能性があり、「日本はこの件を通じてプーチン訪日のためにムードづくりをすることを希望している」とする。プーチンも今月24日に安倍との通話の中で彼に喜んで会うとした。

ロシアの「独立報」は30日、「安倍、中ロ接近を心配」という題をもって、日本国内で安倍は安全保障法案推進により支持率が首相就任以来最低に下落し、国際方面では中ロが不断に関係を密接にすることも彼を心配させている、とした。ロシア科学院極東研究所の専門家であるヴァレリー キスタノフは、経済領域において中ロ両国はシルクロード経済帯建設とヨーロッパ・アジア経済連盟建設ドッキング協力協定を締結し、日本は中国がロシアの極東経済計画の中でまずエネルギー源領域の「独占的地位」を取得することを心配している、とする。軍事方面では、日本は中ロ海軍が日本海で新たな合同軍事演習を行うのを見たくない。キスタノフは、もう1つの要因は、日本と中国に海上における食い違いが存在し、これには釣魚島問題が含まれ、このためロシアというこのパートナーを中国の身辺から引き離し、もってより良く中国を牽制することを望んでいるのだ、とする。

中日関係に関し、日本の岡崎研究所は文章を執筆して、日本は中ロの接近を恐れるべきではないが、方法を考えて一定程度の対応を行う必要がある、と指摘した。日本のNHKテレビ局解説委員の石川一洋は、同盟国アメリカおよび影響力を不断に拡大する中国に直面し、日本はいかにして対ロシア関係を処理するかに関する複雑な決断に直面することになり、現在アメリカは日ロ接触に対し神経を張りつめている、と指摘する。ある分析は、日本は日米同盟強化によって中ロ連合に対抗するのと同時に、対中国関係を積極的に推進し、ロシアに対する外交力量を高めようともしている、と考える。

中国社会科学院日本所対外関係研究室主任の呂燿東は30日「グローバル時報」記者に対し次のように言った。今年は第二次世界大戦勝利にとってきわめて意義を持つ1年であり、安倍は極力侵略の歴史を薄れさせたがっているが、中ロはこの問題の上で最も発言権がある。安倍はアメリカで演説する時に侵略戦争を「かの戦争」と言い、日本がすでにアメリカを説き伏せていることが見て取れる。今回安倍はロシアを味方に引き込み、さらに一歩歴史問題を薄れさせることを望んでいるが、「安倍の目的は非常に達成し難く、ウクライナ問題の上で日本はずっとアメリカに追随してロシアを制裁しており」、このためロシアがカギとなる重要問題で譲歩することはあまりなさそうである。呂燿東は、また安倍は現在内政問題の上で非常に困難であり、このため彼はロシアを味方に引き込むことによって外交問題の包囲突破を探求することを希望しているのだ、と考える。

(グローバル時報駐日本特約記者 藍雅歌)


 ウクライナ問題でロシアの立場が悪化しているこのタイミングはある意味日本にとってチャンスかもしれないですが、各方にそれぞれ別の思惑があるのでなかなか難しい舵取りが必要になりそうですね。

7月4日

 今日はロシアの武器輸出関連の記事を2つ紹介します。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/07/01/017653851.shtml


ロシアメディア:ロシア、インドネシアに向けスホーイー35戦闘機をセールス中 すでに競争入札文書を提出

【グローバル軍事報道】 ロシア週刊「軍工信使」7月1日の報道によれば、ロシア連合航空製造集団社総裁のスリューサリは、ロシアの重点は潜在的将来市場で行われる武器展により多く参加することで、これは主にインド、中国、アラブ諸国である、とした。この趨勢はまだ継続中である。

ロシア連邦軍事技術協力局の副局長であるビリューリンは、ロシアは中国およびその他のパートナー国向けにスホーイー35戦闘機を供給する契約を締結することを希望している、とした。ビリューリンは、スホーイー35戦闘機はインドネシア空軍戦闘機調達入札募集活動に参加することになり、しかもすでに潜在的ユーザー向けに競争入札の文書を提出している、と指摘する。初歩的談判の過程で双方は協議を経て、最も適する飛行機はスホーイー35戦闘機であると確定した。この飛行機は少し前ロシア空軍での使用が開始され、非常に良好に自らをプルーフした。インドネシア空軍はすでにスホーイ戦闘機使用の経験を持っている。

インドに関しては、ロシアとインドはFGFA第5世代戦闘機とMTA多用途軍事輸送機合同研究開発プロジェクトの試験設計契約を起草しつつある。この2つのプロジェクトの概略と技術設計段階はすでに終わり、関連の条約の締結後、詳細設計が開始されることになる。双方はパリ航空展でMTAプロジェクトを討論し、かつエンジンの件につき原則的協議を達成させ、それにロシア国内で大量生産するPS-90エンジンを装備することを決定している。

またロシアはさらにKa-52武装ヘリ輸出版の供給契約を締結済みであるが、その艦載版であるKa-52輸出問題はしばらくのところはまだ討論されていない。バングラディシュ向けにミルー171SHヘリを引き渡す作業はすでに開始され、全部で5機引き渡されることになる。Yak-130練習機に関しては、現在外国ユーザー向けに練習戦闘機バージョンが供給されているだけだが、ユーザーの希望を根拠に小型低空攻撃機に改装することができ、この飛行機のポテンシャルは比較的大きく、しかも早晩正確制御誘導武器も搭載する。(編集翻訳:林海)


http://military.china.com/news2/569/20150630/19930019.html


ロシアのKa-52武装ヘリ、初めての輸出 市場の前途の見通しはおそらく楽観できず

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:Ka-52武装ヘリ」)

ロシアの「衛星ネット」は最近、パリ航空展に参加したロシア国防輸出社代表団の団長であるセルゲイ カーニェフは、ロシアは初のKa-52「アリゲーター」武装ヘリの輸出契約をすでに締結したとした、と報道した。これはKa-52武装ヘリが獲得した初の海外からの発注で、この機が海外市場を開く新たな始まりを象徴的に示している。この発注の出現は、非常に大きくカーモフ設計局の自信を増強することになり、その後続のヘリの設計や製造にも貴重な支持を提供するだろう。だが「アリゲーター」の独立独歩な設計が、日増しに飽和し、競争が激烈で、かつ陣営がはっきりした世界武装ヘリ市場で大きなことをなしたいというのは、おそらく決して楽観できない。

ロシアは世界第2位にランクされる兵器輸出大国だが、10年余りにもわたる経済の衰退と人材流出ゆえに、ロシアの大部分の武器装備技術ははまだソ連の財産を食いつぶしているところで、その武器の創新の程度には西側に比べすでに顕著な隔たりが出現している。またその輸出する武器は主にT-90メインバトルタンク、スホーイー27系列戦闘機、S-300対空ミサイル、キロ級潜水艦など少数のスター装備に集中している。現代武装ヘリの輸出は終始局面を打開していない。

Ka-52「アリゲーター」武装ヘリは性能が先進的で、K-50「ブラックシャーク」武装ヘリの複座改良型で、全天候作戦能力を持つ。その設計は相当に独特である。1つ目として共通軸ダブルローター設計を採用し、テイルローターをなくし、機体の寸法を縮小し、機動性と安定性を向上させた。2つ目として並列複座コックピットレイアウトを採用し、2名の飛行員が1セットの航空電子システムを共用する。コストを下げ、また飛行員間の交流に利する。3つ目として飛行員射出救命装置を採用している。飛行機の事故の瞬間まず回転翼を爆破して飛ばし、さらにキャノピーを放出し、さらに飛行員の座席を射出し、飛行員の人身の安全を確保する。4つ目として航空電子と武器システムの性能を向上させている。この機はミリ波レーダー、光電子捜索追跡・照準装置を装備し、かつユーザーの要求を根拠にガラス化コックピットを装備することができ、ロシア武装ヘリの野戦が得意でないという古く大きな難題が解決されている。またこの機は30mm航空機関砲吊り下げポッド、対戦車ロケット、対戦車ミサイルなど多くの武器を搭載することができ、火力が強大である。

Ka-52「アリゲーター」武装ヘリの性能はミルー28N「ハボック」、フランス・ドイツ合同研究開発の「タイガー」式、アメリカのAH-60D「アパッチ」武装ヘリに遜色ないが、その設計が過度に独立独歩なため、この機の世界武装ヘリ市場での前途の見通しが決して楽観できないという結果をもたらしている。まずKa-52「アリゲーター」武装ヘリが採用する共通軸ダブルローターシステムの機械構造は比較的複雑で、維持修理メンテナンスが相対的に複雑であり、かつローターの主軸が非常に高く、容易に弾が命中する、次にその採用する並列複座設計は飛行機正面の弾が命中する面積を増加させ、飛行員の安全係数が相対的に低い。またこの武装ヘリはロシア軍自らの装備競争の中でもミルー28N「ハボック」武装ヘリに制圧されており、このことはさらに一歩外国顧客の疑問を増大させるだろう。

当然客観的に言って、ウクライナ危機は日増しに発酵し、ロシア経済が西側の持続的打撃を受けて衰退に陥り、対外貿易が大幅に縮小している今日、この兵器発注は金額は大きくないが、強心剤でもある。またこの発注は、世界兵器市場でロシアが依然影響力ある大国であることをも示している。


 中国版とインドネシア版のスホーイー35のグレードの差や引き渡し時期なども気になります。Ka-52に関してはどこの国に供給するのかどちらの記事にも記述がないですね。ローターとキャノピーを飛ばしてから座席を射出するシステムは面白いですけど、機体が大きなダメージを負った時に確実に機能するのか、時間的に間に合うのかという疑問もありますし、また高速回転するローターを飛ばしたら周辺に大被害を及ぼす可能性もあるでしょうね。

7月5日

 南北朝鮮と中国関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150702/19941425.html


外国メディア、中国が北朝鮮・韓国双方に同時に閲兵の招待を発したことには深い意味がある、と推測

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国は第二次世界大戦の歴史問題の上で中国と態度が一致している」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

シンガポール連合朝刊ネット7月1日の文章 原題:北朝鮮・韓国の軍隊は中国の大閲兵にお目見えするか? 韓国「中央日報」は昨日、中国政府は先日北朝鮮と韓国の軍に向け同時に招待を発し、両軍が9月3日天安門広場で行われる抗日戦争勝利70周年記念閲兵式に参加し得ることを希望しているが、韓国政府はこれに対し「慎重に討論」しているところだ、と明らかにした。

もし報道が事実ならば、1950年の朝鮮戦争勃発後、中国、北朝鮮、韓国の軍が初めて1つの共通の目標のため、軍の編成をなして同一の場に出現することになる。このことは朝鮮半島の長期にわたる緊張した情勢の緩和に対し、明らかに非常にポジティブな象徴的意義がある。

事実、北京は今回抗日戦争勝利記念活動で北朝鮮と韓国の軍隊および指導者のために、比較的理想的な善意を見せるチャンスを提供した。もし金正恩が9月に北京に来て韓国大統領朴槿恵と会ったら、彼は国際世論の焦点となる。しかも朴槿恵と金正恩が北京でたとえ握手し時候の挨拶をしただけでも、両国国内民衆ないし国際社会に対する象徴的意義は尋常なものではないし、2人の政治的イメージもこれによりアップすることになる。

中国にとって、北朝鮮・韓国指導者と軍隊がもし中国に来て抗日戦争記念活動に出席し、したがって両国首脳あるいは軍隊が直接交流を行うのを促進したら、疑いなく中国の朝鮮半島および国際的事柄に対する影響力を見せつけることになり、今回の抗日戦争勝利記念活動により国際世論の関心を吸引することにもなる。これがあるいはまさに中国が北朝鮮・韓国双方に向け同時に招待を発した原因であるかもしれない。(作者 于沢遠)


 なるほどなーと思いますけど、中国にとってメリットが大きく実現をぜひ希望するとなると当然北朝鮮は見返りを求めて駆け引きを行うでしょうからね。

 ロシアの新型空母関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/07/02/017657220.shtml


ロシアの専門家:新たな空母はあるいは原子力動力とガスタービンエンジンの混合動力を用いるか

中新ネット7月2日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシアのクルイロフ国家科学センターはサンクトペテルブルグ国際海軍展に新世代空母である23000Э型「暴風」級の模型を展示した。同センターの艦艇設計部主任ワリンチンは、新たな空母は混合動力(原子力動力とガスタービンエンジン)、ダブル艦橋、ダブルスキージャンプ甲板を採用する可能性がある、とした。

ワリンチンは、「我々は海軍空母が混合動力形式(原子力動力とガスタービンエンジン)、ダブル艦橋を採用し、空母と電子設備および飛行機コントロールシステムの安定を保護するよう提案する。この種の方案はアメリカにも出現したことはない。」とする。

彼は同時に、将来ロシア空母はスキージャンプ甲板も採用するし、カタパルトも採用する、とした。スキージャンプ滑走路は2本で、そのうち最長の1本は250mある。甲板には垂直飛行機リフトが装備され、甲板のスペースを省くことができる。

ワリンチンは次のように指摘する。「我々の設計する方案はいかなる天候条件下でも高い搭載負荷の艦載機を発進させ、空母の生命力と機動性を保証することができる。方案の研究開発過程で、抵抗という角度から最も良い船型を選択し、かつできる限り限りある排水量の下で飛行甲板の面積を増大した。」

この前のある情報は、クルイロフ国家科学センターは新たな空母の設計を完成させ、機種名は23000Э型「暴風」級と定められた、とした。新たな空母は全長330m、全幅40m、喫水11m、航行速度は30ノットに達し得る。(孟光)


 原子力船が補助的にでもガスタービンを搭載した前例はあるんでしょうか。何か中途半端というか理想的な案ではないような気がするんですが。



















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