コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその145

8月10日

 日本関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/09/017749312.shtml


専門家:日本がもし核を持ったら中国の深刻な脅威に あるいは核による意外事が勃発か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

日本の「非核三原則」放棄を警戒

楊承軍

8月6日、安倍晋三は広島市で行われた原子爆弾爆発70周年記念活動(頑住吉注:かなりニュアンス違うような気がしますが)で恒例の談話を発表したが、「非核三原則」に言及しなかった。1994年以来、それぞれの首相は記念の談話の中で必ず「非核三原則」に言及しており、安倍のこの挙は日本メディアや世界世論の高度の警戒および各種の推測を引き起こしている。

日本が核兵器を持つことを企図してからすでに久しい。第二次世界大戦の期間に日本はもう核兵器の研究開発を企図し、かつナチスドイツと技術協力を行ったことがあるが、後に国際反ファッショ力量によってキャッチされたことが原因で中止が迫られた。第二次世界大戦終結後、日本は戦敗国として「核不拡散条約」署名を迫られた。1967年、当時日本の首相の任にあった佐藤栄作は「非核三原則」を提出した。すなわち「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」である。日本の国会は1971年に決議を通過させ、「非核三原則」を日本の国策として規定した。

しかし日本の政界や民間の核兵器開発を要求する声は耳から絶えず、近年さらに騒がしく議論されている。2012年に安倍政権が成立して以来、北朝鮮の核の脅威に対応することを不断に口実にし、何度も核兵器開発が必要だとしている。日本の右翼勢力は再三核兵器保有が必須だとわめきたて、核保有を要求する民間の声も日増しに高まっている。日本の「読売新聞」は2006年これに対しかつて世論調査を行ったことがあるが、当時80%の被調査者は核兵器開発に反対していた。だが2015年5月になると、日本の世論調査はすでに89.3%の被調査者が政府の核兵器開発を支持していることをはっきり示し、この変化は我々の高度な関心と警戒を引き起こすべきである。

核技術専門家は、核兵器製造には4つの条件の具備が必須であると考える。すなわち、1つ目は核反応理論および核材料の理化学的特性の掌握。2つ目は核材料の精錬、核分裂反応の技術を掌握しかつ設備を持つこと。3つ目は強大な財力の支えを持つこと。4つ目は核兵器研究開発の切迫した需要を持つことである。

日本は世界および西太平洋地域の経済大国である。同時に日本は世界一流の核エネルギー技術を持ち、世界一流の核融合技術を持ち、世界唯一の大型螺旋核融合実験装置を使用している。日本は核爆発を行ったことはないが、超越的に強い核爆発コンピュータシミュレーション技術を持つ。日本はさらに核弾頭製造の能力を持ち、極めて短時間内に世界第3の核大国となれる。

日本がひとたび核兵器を持てば、必ずや西太平洋地域、特に我が国の安全に重大な脅威をもたらすだろう。すなわち、1つ目としてさらに一歩アジア太平洋地域の核軍備競争を刺激する。2つ目として中日関係をさらに悪化させる。3つ目として日本の右翼勢力がさらにほしいままに侵略の歴史を否認し、国際社会の抗議や非難を無視するようになる。4つ目として核による意外な突発事件発生の可能性が増大する。

安倍晋三は昨日、9日の長崎原子爆弾爆発犠牲者追悼式・平和祈願式の挨拶の中に「非核三原則」の表現をを加えるとしているが、日本の核に関する動向に対し、我々はそれでも高度に関心を注ぎ、決して警戒を緩めないべきである。(作者は中国都市安全研究所副所長で教授)


 日本政府が核保有の必要性を公式に訴えたことは全くありませんし、いろいろな世論調査から見て現在9割近い日本国民が核兵器開発を支持しているなどということは全く考えられません(原発再稼働支持ですらそれよりはるかに低いですよね)。こういう全くのでたらめでもこういうご立派な肩書で発表すれば中国ではある程度の人が本気にするんでしょうね。

 中国国産空母関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2015-08-07/231719_2655710.htm


死の危険を冒して盗み撮り! 中国海軍001A空母最新の進展

中国が空母を建造しているらしい現場

西側の一部は普遍的に(頑住吉注:形容矛盾ですね)6、7月以来、中国国内主流メディアの画像は、大連造船工場に出現し建造されつつある数万トンの大型軍艦がまさしく解放軍初の国産空母である001A型6.5万トン級通常動力空母であることをはっきり示している、と考えている。

一部の西側の分析者は、以前の4月時点における画像に比べると、このドックの中には5つの艦艇船室隔壁板が出現していたが、たった2か月後この大型軍艦の艦体(艦の中前部)はすでにひとまず完成し、現在船体部分はすでに40〜50%前後完成しており、建造施工全体の進度の見た目は相当に驚異的だと考え、西側メディアは中国初の空母の建造期間は24か月、進水後艤装に30カ月を必要とし、2016年中にはきっと進水するだろうと見積もられる、と考えている。

(新浪軍事フォーラムから転載)


 初の国産空母ですが本当にそんなに早いんですかね。

8月11日

 ロシアの軍事競技関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150808/20157340.html


中国代表、優勢な項目がロシアに取り消されたことを語る:ロシアが既定の規則通り競技するよう望む

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国軍の2015年ロシア国際軍事競技参加代表団の団長である劉英とロシア海軍沿岸防御兵主任ケーパチェンコは『カスピ海競馬』の後続の競技の問題につき2国間協議を行った。」)

現地時間8月6日、モスクワ・マハチカラ 2015年ロシア国際軍事競技中国軍代表団の団長で、総参謀部軍訓練部副部長の劉英少将はロシアのカスピスクで、「カスピ海競馬」競技項目責任者で、ロシア海軍沿岸防御兵主任のケーパチェンコ中将と、まもなく開始される「カスピ海競馬」スピード競技とリレー競技の関連の問題につき2国間協議を行った。

中国代表団団長の劉英は、ロシアサイドが競技の期間に中国サイドの競技参加隊のために提供した訓練や生活保障に対し感謝を表明し、短距離レースが海上課目を取り消したことに対し関心を表明し、「カスピ海競馬」の後続の競技問題につき中国サイドの意見を表明した。劉英は、「カスピ海競馬」は中国、ロシア、カザフスタンといった国の海兵隊と競技を視察する各国軍隊のために相互交流、相互学習の良い機会を提供し、中国海兵隊代表チームには決意があり、能力があり、高い志気と優れた技能をもって、充分に軍事訓練水準と国産武器装備の性能を見せ、今回の軍事競技の目標の円満な実現のためにあるべき努力をなしており、競技組織委員会が既定の競技ルールと課目設定通り、海兵隊の水陸両用作戦行動の本質的特徴と基本的規律を充分に体現し、水陸を共に重んじ、全面的、客観的、公正に各競技参加チームの実力と水準を検証し得るよう希望する、と語った。

ケーパチェンコ中将はまず、中国海兵隊将兵と05式水陸両用歩兵戦闘車の「カスピ海競馬」の中でのパフォーマンスに対し高い評価を与え、中国軍将兵の規律の厳正さ、技術の超越的な高さ、パフォーマンスの非凡さを盛んに誉め、中国の05式水陸両用歩兵戦闘車のずば抜けた水上性能を賞賛した。短距離レースの海上課目が取り消されたことに対するケーパチェンコの説明は、当日の海の状況がロシアの80式装輪式歩兵戦闘車の水上使用の極限を超えていたからだというもので、80式装輪式歩兵戦闘車の陸上での機動性や最大速度方面の優勢を認め、後続の競技の中では海兵隊の特徴をめぐって、各競技参加代表チームに各自の優勢と特徴を発揮させると承諾した。

協議の終わる時、ケーパチェンは中国軍記者が撮影した短距離レースの中でロシアの80式装輪式歩兵戦闘車が砂浜部分を高速走行する写真を見て、何度も「非常にすばらしい、非常に良い!」と言い、記者が写真を資料としてロシアサイドに転送することを希望した。記者は海上競技の現場でさらにすばらしい画面を撮影し得ることを希望する、とした。ケーパチェンコは、「君にはきっとその機会がある。」と言った。(万柱 特約記者 呉蘇琳撮影報道)

(頑住吉注:2ページ目)中国軍競技参加代表団団長の劉英、ロシア海軍沿岸防御兵主任ケーパチェンコ、中国海兵隊競技参加チームリーダーの陳衛東が「カスピ海競馬」現場で記念撮影

(頑住吉注:3ページ目)「カスピ海競馬」競技に参加する中国海兵隊将兵の志気は高揚し、まもなく始まる速度競技とリレー競技に対し自信満々である

(頑住吉注:4ページ目)ロシア海兵隊の「カスピ海競馬」短距離レースに参加した80式装輪式歩兵戦闘車は砂浜の競技ルートで陸上機動性能の優勢を充分にはっきり示した。


 関係を不必要に悪化させたくないという配慮もありながら緊張感も伝わってきますね。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/09/017749312.shtml


ロシアメディア:中国の将校、ロシアの戦闘車両の動力がより強いことを認める ロシアに中国の車両を操縦するよう招待

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『スヴォロフ突撃』競技に参加する中国の戦闘車が水上を浮かんで渡る。秦超撮影」)

ロシア衛星ニュース8月8日の報道によれば、中国人民解放軍南京軍区機械化旅団の指揮官である朱大治は記者に向け、中国人民解放軍の装甲車操縦員はオストロゲリスク(ボロネジ州)で行われる第1回国際軍事競技-2015の枠組み内の「装甲車両マスター」国際競技に参加し、かつこの機会を利用して経験の交流と学習を行う、とした。

ロシア、ベラルーシ、中国が今年のこの種目に参加することになり、エジプト、北朝鮮、カザフスタンなど8か国が視察員として参加する。

朱大治はロシアと中国の装甲車両の性能に言及した時、ロシア軍の装甲車のエンジンはより強力だと指摘した。彼はさらに、競技が終わった後、ロシア軍将兵は自ら中国の装甲車を操縦してみてもよい、とした。

ロシア国防省副大臣のドミトリー ブージャコフはこの前、視察員としてボロネジ州にやって来て「装甲車両マスター」競技に参加するエジプトと北朝鮮の代表は基礎施設と特殊な競技ルートの高い水準を指摘し、かつ次回の「装甲車両マスター」を含む国際軍事競技への参加を考慮する、とした。

国際「装甲車両マスター」競技は国際軍事競技の枠組み内で行われる。競技の中では複雑な地形を突破する最も良い操縦員、最も良い戦闘車両および車両技術維持修理チームが決められる。

ロシア軍史上初の2015国際軍事競技は8月1日から15日までシベリアからクラスノダール辺境区までの11の標的場で行われ、これにはノボシビルスク、サラトフ、ダゲスタン共和国のカスピスク、クラスノダール辺境区のイェイスク、リャザン、ウラジミール州のムロム、ニジニ・ノヴゴロド、ボロネジ州のオストロゲリスク、コストロマ、モスクワ州のアラビノが含まれる。17か国から来た57チームが各自の技能と専業能力を見せる。競技は14種目に分けて行われ、全部で480のトロフィーを争奪する。


 北朝鮮も視察員は送ってるんですね。自衛隊も参加はともかく視察は考えてみてもよいのでは。

8月12日

 最近話題の「朴槿恵は中国の閲兵に参加するか」関連です。

http://news.china.com/focus/kzdyb/11169818/20150810/20162772.html


当局メディア、「アメリカが朴槿恵に中国の閲兵に参加しないよう要求」を語る:日本人の苦悩は本当にに多い

日本の共同通信社は8日、オバマ政権はすでに韓国に向け圧力をかけ、9月3日に北京で行われる抗日戦争勝利記念活動に韓国大統領朴槿恵が参加しないよう要求している、とした。韓国外務省は9日韓国連合通信社を通じ、日本メディアのこの報道は「内容が事実に属さない」とし、韓国当局者は、アメリカサイドがこの種の圧力がけを行うことは「外交上発生することがあり得ない事柄だ」、と語る。韓国当局者はさらに一歩、朴槿恵は中国政府の記念活動に出席するか否かにつきまだいかなる決定もなしてはいない、とした。

共同通信社のこの「事実でない報道」は人に、日本は朴槿恵が9月3日に中国に来て活動に出席することを非常に望んでいないのだと感じさせる。しかも見たところ日本は、朴槿恵およびその他の国の指導者が中国の記念活動に参加することを最も望んでいない国であるようで、この問題の上で東京は北京よりさらに気にしているようである。

中国は9月3日に中国人民抗日戦争・世界反ファッショ戦争勝利70周年記念大閲兵の挙行を決定し、その目的は比較的簡単である。70周年は大きな記念日で、これまで東方の戦場は西方世界の軽視を受けており、中国がこのようにすることは世界が第二次世界大戦を全面的に認識し、中国人が当時支払った巨大な犠牲に対し尊重を与えることに対する助けになる。これは遅れて来た、だが道義上充分に正当性のある補完である。

中国は9.3閲兵を通じて地縁政治を行うのではなく、我々が関係国指導者の来訪、活動出席を招待するのも見栄を張り、中国の外交の実力を顕示するのではなくて、これが世界各国の第二次世界大戦記念活動に通用するやり方だからである。中国が誰に向け招待を発するか、各国指導者が招待を受けてやってくるか否かには、従うべき非常に多くの先例がある。

遺憾なのは、地縁政治の影が幽霊のように至るところを徘徊していることである。一部の国家指導者は来るか来ないかの問題の上で、「比較的多くを考える」。アメリカは対中国問題の上でしばしば「考えすぎる」国家のようで、アジアインフラ投資銀行など多くの事柄の上で、アメリカはいつもこのような傾向を見せている。だがワシントンはこのような「けち臭さ」が決して名誉なことではないと意識するに至っているようで、このため公然とした表れはある程度自制的である。

日本の関連の表れはずっと露骨、極端のようだ。朴槿恵が中国サイドの招待を受けるか受けないかに対しアメリカが態度表明すべきか否かの上で、アメリカメディアはまだ関心を注ぐことに思い至っていないが、日本メディアはそれにも関わらずすでに待ちきれなくなっている。アメリカの力量によって朴槿恵の訪中を阻止することは、日本にとっては最大の関心になっているようだ。

日本人の苦悩は本当に多い。事実に即して真実を求める言い方をすれば、中国はちょっと多くの外国指導者が来られることを希望する。だがもし来るのが少しであってもどうでもいい。現在の状況は、何人か外国指導者が少なく来ることが中国を動揺させる程度は、見たところもし来る客が多かったら日本にもたらす心の痛みよりはるかに小さいようだ。

朴槿恵が来るか来ないかに関しては、韓国が独立して決定するべきである。一般的に言って、普通9.3閲兵に関心を持つ中国人は朴槿恵が来るだろうと考える。何故なら中韓はかの戦争の中で苦難を共にし、しかも韓国はかつて1919年に臨時政府を上海に成立させ、戦後朝鮮半島が独立できたことに関しても、中国政府はヤルタ会議での支持者だった。もし朴槿恵が来なかったら、非常に多くの中国人は不可解に思うだろう。だがこのため焦慮するには至らない。

中韓には友好的かつ協力が非常に活発な二国間関係がある。米韓同盟および中朝友好関係とも中韓がどんどん接近することに影響せず、韓国は自らの独立した対中国外交の中から国益の最大化を実現しており、その外交構造の総体としてのバランスを維持してもいる。我々は韓国サイドが今回も適当な決定をなし得ると信じる。

9月3日の北京天安門広場の活動は盛大な式典となり、外交的駆け引きのドラマを演じるのではない。中国の勃興およびそれに関係する現段階の外交の形勢は既定のものであって、中国人の注意力がそれに関係するいくつかの枝葉に拘泥することはないだろう。外界がもしいずれかの外国指導者の「出現」あるいは「欠席」に対し過度に問題を派生させたら、それは非常に一時的な性質の世論の泡沫となる。そのような泡沫は疑いなく安っぽいものだ。


 私は別に朴槿恵が出席しても何とも思いませんが。むしろ金正恩の動向の方がずっと気になり、朴槿恵に関しては金正恩と同じ場に居合わせることになるのかどうかくらいですね。

8月13日

 ロシアの軍事費関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/10/017751944.shtml


ロシア、今後3年の軍事費削減を計画 あるいはGDP比4.3から3.1%まで低下か

中新ネット8月10日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア首相メドヴェージェフは最近、ロシア政府の国防工業資金に対する投資は過大で、今後3年の軍事費支出を削減する計画である、とした。これに対し経済学者は、将来ロシアの国防資金投入はGDPの4.3%から3.1%にまで低下することになるだろう、と予測する。

ロシア国防省と国防工業総合体関連企業の責任者はロシア大統領プーチンに向け2015年第2四半期国防発注の完成状況を報告し、かつ新たな国防発注金融監督体系の建立を提案した。

メドヴェージェフは、ロシアは国防調達メカニズムを調整しつつある、とする。ロシアの今年の財政状況は非常に困難だが、資金の使用は合理的で、予期の目標に到達済みで、今後3年の支出は武器装備更新をメインとすることになるだろう。

経済学者は、2009年以後、ロシアの国防支出はずっと急速に増加しており、2015年には国家安全保障支出総額の34%に達した、と分析する。そしてロシアは今後3年で国防支出を2012年の水準まで縮減する可能性がある。このような縮減は一定程度上部隊の手当に波及するだろう。

ロシア財務省はある国防支出に関する報告の中で、ロシア連邦の国防支出は上海協力機構諸国およびBRICs諸国の平均水準より高い、としている。ロシアの特殊な地縁政治状況ゆえに、ロシア政府の政策実施は以下の2点を併せ配慮することが必須である。すなわち、1、経済成長を破壊しない。2、国防能力の増強を保障する。これらはいずれも非常に必要なのである。

現在ロシア国防工業の主要な任務は輸入代替計画の完成である。この計画は航空、宇宙、船舶、電子および原子力工業など多くの領域に関わる。ロシア財務省はすでに2016〜2018年の関連部門の財政予算を制定かつ通過させている。(ドンシャンシャン リージョンヨウ 丁宏)


 ロシアは本来ならこの状態で軍事費を削減したくないに決まっており、それにもかかわらず削減せざるを得ないというのはやはり西側の圧力が「効いている」ということでしょうね。しかしこれは中国との関係を強化しようとする動機にもなるはずです。

 インド関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/10/017751858.shtml


インド、ロシアの「アーセン」級原潜の賃借を欲す この秋あるいは協定達成か

中新ネット8月10日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、インドにはロシアの885型「アーセン」級原潜を賃借する意志がある。現在インドとロシアはこのことにつき協議を展開しており、最終的な協定はあるいは今年秋に達成されるかもしれない。

インドメディアの関連の報道によれば、協議はすでに最終段階に入っている。インド首相ナルンディラ モーディはウファの「ダブルサミット」(BRICs諸国と上海協力機構のサミット)の期間、このことにつきロシア方面とさらに一歩の協議を行った。計画によれば、最終的な協定はあるいは今年の秋に達成されるかもしれない。

インドとロシアにはすでに原潜賃借使用方面の関連の協力がある。インド海軍はすでにロシアの多用途原潜「チャクラ2」号を賃借済みで、この原潜は元々ロシア海軍9711型(NATOは「アグラ」級と称する)「チーター」号で、2012年に正式にインド海軍に編入され、賃借期間は10年である。インド海軍は1988〜1991年の期間には早くもかつてソ連の原潜1隻を賃借したことがあり、当時「チャクラ」号と命名し、これは670型原潜(NATOは「チャーリー」型と称する)に属した。

インドがロシアの「チャクラ3」号原潜(「アーセン」級)の賃借を欲することに関する談判はすでに長年持続しているが、モーディが政権につき、インド政局に変化が発生し、最終的に協議が暗礁に乗り上げる結果がもたらされた。

インドメディアが明らかにするところによれば、ロシアの最新型多用途原潜「アーセン」級建造の初期、インドはもうロシアに向け賃借、使用を欲した。

現在「アーセン」級第1号艦はK-560「セベロドビンスク」号と命名され、その他の4隻は改修後の885M型方案通り建造中である。この原潜はより近代化された武器装備を搭載でき、艦体はより良好な密閉性を持つ。2020年末までにロシアは7隻の885M型原潜を建造する計画である。885型および885M型原潜はいずれも「瑪瑙」および「クラブ」巡航ミサイルシステムを装備し、射程は300〜2,800kmである。

またインドは積極的に本国の原潜「アリハント」級をも建造している。このクラスの潜水艦は中距離弾道ミサイルK-15「サジャリカ」と対艦ミサイル「ブラームス」を装備している。第1号艦は2014年末に試験作業を開始し、今年初のミサイル試射を完成させると見られる。(リージョンヨウ ドンシャンシャン)


 戦略兵器である原潜の売買には問題があるので賃借ということにしていますが実質は購入に近いようです。ロシアの原潜がどの程度の直接的戦力になるか、また国産原潜改良の助けになるかが注目されます。

 中国の火砲関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150810/20168066.html


国産新型ロケット砲が明るみに 数百km離れた標的中心に命中

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産新型大口径ロケット砲」)

最近、中国兵器工業集団によって自主研究開発された多種の新型火砲が集中しての展示を行い、このうち3機種の主要装備はさらに初めて公開での実弾射撃を行い、我が国の地上通常兵器研究開発領域における最高水準を見せた。

まず実弾射撃を展開したのは国産大口径ロケット砲である。これはロケット弾を発射できる多砲身火砲であり、砲弾は自らの動力に頼って飛行し、数百km離れた標的区域にまっすぐに向かった。標的区域から送られてくるリアルタイムの画面の中に我々は中央の比較的高い小さな赤旗が標的の中心として設定されているのを見ることができ、ロケット弾が青旗からなるサークル内に着弾しさえすれば合格と評価されるのだった。

我々はロケット弾がほとんどちょうど標的中心を表す赤旗上に落ちるのをはっきりと見、大口径ロケット砲は初弾命中を実現した。

すぐ続いて第2の国産多砲身ロケット砲が発射場所に入り、それは2種の異なる口径のロケット弾を使用して2つの異なる距離の目標に対し攻撃を行おうとしていた。何分間かしか用いず、2種の弾薬はもう装填を完了し、発射準備が整った。

まず行われようとしているのは第1種目のロケット砲の発射で、これは3発の連射で、このような連射はロケット砲の特徴の1つである。

3発のロケット弾はほとんど同時に標的中心位置に落ちた。簡単な休憩整備を経て、第2種目のロケット弾が空を切って飛び、70km離れた十字の標的マーキングにまっしぐらに向かった。十字の標的マーキングは完全に破壊された。

最後に、国産自走榴弾砲も射撃を行い、この火砲の口径は155mmに達し、砲弾を放物線の弾道をもって発射でき、隠蔽された目標の攻撃に適する。デモンストレーションの中で、それは20km近く離れた標的マーキングに対し正確な打撃を行った。

(頑住吉注:2ページ目)ロケット弾がほとんどちょうど標的中心を表す赤旗上に落ちる

(頑住吉注:3ページ目)国産新型ロケット砲

(頑住吉注:4ページ目)国産自走榴弾砲


 2種の口径のロケット砲を1つの車両に混載するというのは非常に面白いですが、運用上は2つの車両に分けた方が合理的なんじゃないですかね。

8月14日

 台湾関連です。

http://military.china.com/news/568/20150811/20171792.html


台湾メディア、解放軍が台湾攻撃を演習、と推測 ヘリの「斬首」降着場を推測 (頑住吉注:「斬首」はここでは馬英九殺害を意味しているようです。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:外国メディアは解放軍の演習が台湾『総統府』攻撃をシミュレーションしたと誇大宣伝している。」)

ある台湾メディアが解放軍の「朱日和軍事演習」の画面に台湾「総統府」らしき建築物が出現したと推測したのに続き、「台湾醒報」は10日、また外国メディアの報道を引用し、衛星上から解放軍の「朱日和軍事演習基地」を見ると、台湾「外務省」と北一女中(正式名は「台北第一女子高級中学)の実体建築が正確に模されているのが明らかに見えるとし、かつこれを根拠に、北一女中の運動場は解放軍ヘリが駐機する第1の選択肢だと推測している。厦門大学台湾研究センター副主任の李非は10日「グローバル時報」のインタビューを受けた時、ちょうど台湾「総統選挙」の時期であり、台湾メディアのこの種の言論は政治派閥が選挙民を味方に引き込むため故意に話題を作り出していることを反映している、と語った。

「台湾醒報」は10日、「朱日和軍事演習の中での台湾模擬建築の正確さの程度は驚異的」とした。衛星写真の中の朱日和軍事訓練基地を台北中正区とを比較すれば、2つの「総統府」の相似の程度が極めて高いことに気付き、いずれも四角い構造で、外観は紅白が互い違いになり、5階のビルの高さでまた入り口のところの上方にいずれも中央塔があり、サイズの上で微細な差異があるだけで、このうち解放軍の朱日和基地の「総統府」は全長136m、幅64mで、一方台湾の「総統府」は全長130m、幅77mで、中央塔の横断面は円形のはずだが、朱日和基地のは四角である。また「総統府」の他、少なくともさらに2棟が台湾の建築物に非常に近い。すなわち、1つは台湾「外務省」で、サイズや形状も位置も非常に似ている。もう1つはL字型の「台北第一女子高等中学」で、これは北一女中の運動場が「総統府」に近い最大の空き地で、車両あるいは樹木に遮られず、「解放軍のヘリが駐機するため真っ先に選択される地」だからだと見られる。

北一女中は台北市中正区に位置する高級中学で、100年の歴史ある台湾の名門校でもあり、例えば馬英九夫人の周美青および2人の娘、呂秀蓮(頑住吉注:民進党の政治家で陳水扁時代の副総統)、有名な作家である三毛や張暁風などはいずれも北一女中を卒業している。「台湾醒報」は外国メディアの分析を引用し、「朱日和演習」は大陸の1年に1度の軍事演習の中で最大のものであり、台湾「総統府」進攻のシミュレーションは当然台湾の2016年「総統選」前に政治的情報を発しようとしているのであって、特に現在民進党の「総統」候補者である蔡英文が世論調査で先んじており、「しかし単なる政治的宣伝の意味ではなく、解放軍にとって台湾侵入を実際に演習することは実質的価値を持つのだ」と考えている。

解放軍は6月に「跨越-2015・朱日和」系列軍事演習を開始した。中央テレビ局が放送した演習のビデオの中に、台湾「総統府」に似た建築物が出現し、台湾メディアはこのため解放軍が台湾「総統府」をもって攻撃目標としていると疑った。これに対し大陸国防部スポークスマンは回答し、これは年度恒例の性質の軍事演習活動であり、いかなる特定の目標にも照準を合わせてはいない、と語った。だが一部のメディアや分析者はそれでも不断に推測し、カナダの「漢和安全保障業務評論」創始者の平可夫は先日、解放軍の内モンゴルにおけるこの基地の範囲は約3kmで、台湾の「総統府」を複製しているだけでなく、さらに周辺の凱達格蘭大通り、「総統府」正面前方の左右2つの駐車場、重慶南路、「外務省」に似た建築物、公園通りおよび南山路などが含まれ、「このような大規模な複製は、主に市街戦訓練に用いられる。全部で5つ以上の街区が、道路のゼブラ模様のラインまでも全て複製されている」とした。平可夫はさらに、解放軍空軍と陸軍はいずれも各自台湾の軍事戦略目標を複製済みで、攻撃の演習に供しており、もう1カ所は台北模擬区で、台北の高速道路の高架橋が複製されており、高速道路を制圧し、台北の交通を麻痺させる作戦の演習に用いる、とする。彼は、2014年以後、解放軍はより多くの台北の戦略目標の複製を開始し、現在工程はさらに建設中で、「北京当局は2016年の台湾総統選挙以後の台湾の政治情勢の巨大な変化、台湾海軍事情勢の変化に憂慮を感じ、このため軍事の上からいわゆる軍事闘争の準備を加速しているのだ」、とする。

台湾メディアの憶測には確かな証拠はないが、肯定できるのは台湾のここ何年の「漢光」演習は基本的に全て解放軍をもって仮想敵としていることである。例えば2013年の「漢光29」号演習は、台湾軍がハープーンミサイルを発射して大陸の空母に密集した攻撃を加え、かつ対艦攻撃能力を持つ台湾空軍のF-16A/B戦闘機にカギとなる重要な役割を演じさせた。2014年の「漢光30」号シミュレーション演習では、「赤軍」と「青軍」が5日激戦した。今年は「大台北防衛戦」を演習する。李非は10日「グローバル時報」に、現在ちょうど台湾「総統選挙」の時期で、深緑(頑住吉注:民進党)陣営は大陸の脅威を強調し、中国大陸が行ったばかりの「朱日和軍事演習」をあれこれとネガティブな話題にし、その目的は注意力を転移し、いくらかの深緑寄り選挙民の自分たちへの投票を刺激して引き起こすことにある、と教えた。李非は台湾にとって最大の脅威は大陸から来るのであって、「このため大陸でちょっと風が吹けば草が動き、一部の人はすぐ連想を倍加させるのだ」と語る。

【グローバル時報駐台北特約記者 陳明宇 グローバル時報記者 倪浩】


 うん、台湾も大陸を仮想敵にして演習してるんだからおあいこですね‥‥ってそんなわけない、攻撃された場合にどう防衛するかの演習と相手の「首都」攻略の演習じゃ全く意味が違いますわな。

8月15日

http://military.china.com/news/568/20150812/20181552.html


ロシアメディア:中国のスホーイー35購入価格はロシアの購入価格に比べてあるいは倍高いか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー35戦闘機」)

【グローバル軍事報道】 ロシアの「導報」8月11日の報道によれば、間もなく8月25日にモスクワ郊外のジューコフスキーで開幕する「マルクス-2015」国際航空展で、ロシア連合航空製造集団社と国防省は契約を締結すべきこととなっており、2020年までにロシア空軍に向け48機のスホーイー35戦闘機を供給する。この情報はロシア航空工業の2名の高級幹部によって明らかにされ、国防省のある消息筋の人物の事実確認を得ている。彼らは、契約金額は1,000億ルーブル(約15.8億アメリカドル)に達する、と指摘する。

スホーイー35戦闘機はスホーイ社の提案に基づき自己資金と借款を使用して研究開発され、ロシア国防省の参与はなかった。飛行機は2008年2月に初飛行し、共青城飛行機製造工場で生産される。2009年にロシア空軍に向け48機のスホーイー35機を供給する契約が締結され、総額660億ルーブルの契約だった。だがあの時から、飛行機の生産費用は不断に増加した。2015年末までに、ロシア空軍に向けこの契約が規定する最後の一定数のスホーイー35機を引き渡すべきこととされている。これと同時に、ロシア国防大臣ショイグは今年年末までにこの新たな飛行機の国家試験を完全に完成させることを要求している。

スホーイー35は第3番目にこのコードネームを使用した飛行機で、スホーイー27戦闘機の極度の改良型である。前の2種の同じコードネームの飛行機もスホーイー27の適度に深入りした改良型だった。スホーイー27およびその改良型機はロシア空軍機隊の基礎であり、1990年代および今世紀00年代にはロシア軍事工業の主要な輸出製品だった。スホーイー35は「雪豹」新型強力レーダーおよびAl-31Fを基礎にした117S新型エンジンを装備し、機体構造を改良し、その他の多くの最新型システムを使用している。第5世代戦闘機T-50の部隊装備開始前、スホーイー35はロシア空軍で最も先進的な戦闘機となるが、T-50の就役時期は研究開発作業の複雑さゆえに再三遅延している。

戦略・技術分析センターの専門家であるマジエンコは、モスクワ航空展の期間における48機のスホーイー35機を追加購入する協定は、ロシア空軍が2012年以来締結する最大規模の作戦機購入契約となる、とする。2012年に92機のスホーイー34前線爆撃機および60機のスホーイー30SM戦闘機の供給契約が締結された。今後何年か、ロシア軍事部門は必ずしもこれらの作戦機の大規模供給契約を締結しないだろう。もし48機のスホーイー35供給契約が締結されたら、今回のモスクワ航空展で最大の契約となる可能性が高い。

スホーイー35機は生産が開始されるやすぐ積極的に輸出がセールスされ、この中で初のユーザーの1つは本来ならばリビアのはずだった。両国間の関連の談判はかつて推進段階にまで入った。だが西側の干渉とカダフィ政権転覆の後、この交易は最終的に実りなく終わった。あるロシア軍事技術協力システム指導層に近い消息筋の人物は、現在中国人民解放軍空軍に向け24機のスホーイー35機を供給する契約前談判はすでに最終段階に入っている、とした(ロシア衛星ネット2014年10月の報道によれば、「ロシア技術」国有グループは、ロシア国防輸出社と中国国防部の間で達成された初歩的協定に基づき、中国軍は24機のこの新型戦闘機を得、交易の総額は15億アメリカドルと見つもられる、と指摘した)。またさらにインドネシアやその他の一連のアジアの国に向けこの飛行機をセールスする。

ロシア戦略・技術分析センターウェブサイトは、もし今年年末までに中国とスホーイー35供給契約が締結できたら、ロシア航空工業は118機の戦闘機受注が得られることになり、この中にはエジプト空軍の46機のミグー29、ロシア空軍の48機のスホーイー35および中国空軍の24機のスホーイー35が含まれる、と指摘する。またさらにカザフスタン空軍向けにもう4機のスホーイー30SM戦闘機を供給する契約が締結される可能性が排除されない、(編集翻訳:林海)


 え、これで終わり? 「中国のスホーイー35購入価格はロシアの購入価格に比べてあるいは倍高いか」なんて内容出てこないじゃん、と思いましたけど、これは直接的に書かれてるわけじゃなくてロシア空軍向けが48機で約15.8億アメリカドル、中国空軍向けが24機で15億アメリカドルだからそういうことになる、ということですな。しかし中国の注文で特別な改造をしたり予備のエンジンをつけたり人員養成費用が含まれたりといろいろ条件が違うと思われるので直接的な比較には無理があるのでは。

 南シナ海情勢関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150812/20178712.html


ロシア、殲ー11戦闘機が今後南海の島礁に定期訪問、とする 056級、あるいは長期駐留か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「我が軍の百隻の戦闘艦が南海で『決戦』 新鋭実戦機、ミサイル、一斉に出動」)

中国外交部長の王毅はクアラルンプールASEAN地域安全フォーラムの期間、中国はすでに南沙諸島の陸地埋め立て工程を完成させた、とした。このことは、中国はすでにあらゆる以前に提出した任務を達成しており、本地域のその他の国と新たな現状を基礎に妥協を探求する準備をしている、ということを意味している。ロシア戦略・技術研究センターの専門家コーシンは8月11日衛星ネットのために執筆した文章の中で、中国サイドの海の埋め立て、陸地作りがどういった変化を引き起こすのかにつき自らの視点を詳述した。

新たな現状:現在中国はこの地域にすでにいくつかの人工島を持ち、このうち最大の島の上には長さ3,000mにも達する飛行機の滑走路を建設中である。人工島にはさらに船舶が劣悪な天候を避け、また補給が獲得できる港湾がある。

建設した島の地域を軍事化することは絶対に許さないとのアメリカの関連の声明には必ずしも何らの効果もないだろう。中国の行為はASEANの一部の国の不安を激化させているが、彼らにはそれでも中国を阻止するのに必ず必要な団結がない。

現在の中国に関して言えば、賢い戦略はできる限り緊張を緩和し、新たに建設された島の上で顔色一つ変えずに相応の施設建設を展開することに他ならない。実際には、中国のこうした島礁は主に補給基地と船舶、飛行機が風を避ける港に用いられることに関する説は、真相との隔たりがはなはだ遠い。

大型巡航ミサイルあるいは遠距離対空ミサイルといったような武器を、面積が何平方kmしかない小島の上に配備することは、軍事的角度から見て意義が全くない。疑いなく、争いある地域に位置する島礁は保護され、人に破壊されることを防止する必要があるが、島の上に配備される防御力量はごく限られたものである可能性が極めて高い。こうした力量は主にこうした島嶼の保護に用いられるのであって、その周辺水域に対し支配を行うことはできない。こうした島礁は海南島からの距離約1,000kmのこの水域の船舶や飛行機の補給や短期受け入れに用いることができる。

島の上に施設を建設し、中国の飛行員や船員のために新たな基地を創設することは、いずれも時間を必要とし、数カ月以上ないし2、3年の時間を費やす必要があるという可能性が高い。高新6号対潜哨戒機は少し前やっと海軍での就役を開始したからなおさらであり、まさにこうした飛行機が島の上の重要な力量を構成することになる、と推測できる。

島の上には飛行機や軍艦の常駐はなく、先進的な基地、ターミナルポイントだけがあり、異なる艦隊の中のこの種の飛行機がそこで順番に駐屯することになるかもしれない。056型護衛艦も類似の方法をもってそこに長期駐留することになる。大型戦闘機J-11およびJ-6も定期的にこうした島礁に来訪するだろう。通常潜水艦もより頻繁に島嶼周辺水域に出現するだろう。

中国には島の上の施設建設計画を成功裏に実施するのと同時に、ASEANとの関係を悪化させないという可能性がある。さもなければ、ASEANの強烈な反応をもたらすかもしれない。施設建設および中国軍のそれに対する掌握コントロールの後、本地域の国は新たな力量バランスから出発して自らの政策を制定すべきである。

中国に回答するための米軍の南海におけるプレゼンスの拡大、国連を含むこの地域における合同でのパトロールといったこの種の力量と決意のひけらかしは実質的にはいかなる意義もなく、まるでウクライナ危機当初にアメリカが東欧において行った軍事演習同様である。こうした動作は公衆の世論に対しやや影響があるかもしれないが、それらはすでに新たに形成された戦略局面を改変することはできない。ASEANの一部の国はすでに、中米間でバランスを保持する戦略を放棄し、中国と戦略的妥協をなす決定をし始めている。別の一部の国も遅かれ早かれ彼らを模倣するだろう。中国は本地域の経済成長の主要な動力であり、逆にアメリカの行為はその武力をひけらかす一貫したやり方に過ぎず、彼らはしばしば相互に矛盾し、相互間にはほとんど何の関係もないのである。


 まさしく「実力による現状の改変」をしたことを認めているわけですが、国際社会は果たしてこの通りそれを事実上黙認するしかないんでしょうか。

8月16日

 天津での爆発事故関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150813/20185034.html


2回の爆発の威力は53発のトマホーク巡航ミサイルに相当

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2015年8月12日夜11時頃、天津市塘沽開発区一帯で爆発事故が発生し、現場では火と光が天を衝いた」 なお4ページ目もこれと同じです。)

12日夜23時30分前後、天津浜海新区の開発区で激烈な爆発が発生し、爆発による火と光が天を衝いた。国家地震台網は12日夜間に天津で発生した爆発事故をはっきりと記録し、記録結果から見て全部で2回の爆発があり、間隔は約30秒で、第2回目の震度クラスがより高く、TNT21トンに相当する。

TNT当量は核爆発時に放出されるエネルギーがどのくらいのTNT爆薬の放出するエネルギーに相当するかを指す。TNT爆薬の量はまたエネルギーの単位として使用され、1kgあたり420万ジュールのエネルギーを発生させることができ、1トンのTNTは4.2千兆ジュールに相当し、100万トンは4,200兆兆ジュールに相当し、通常核兵器の爆発の当量の単位としても使用される。

波形の記録結果から見て、第1回目の爆発は8月12日23時34分6秒に発生し、ローカルマグニチュード2.3クラスで、3トンのTNTに相当する。第2回目の爆発は30秒後で、ローカルマグニチュード2.9クラスに近く、21トンのTNTに相当する。

等値換算ではトマホーク式巡航ミサイルのTNT当量は約454kgで、すなわち第1回目の爆発は7発近いトマホーク式巡航ミサイルのエネルギーに相当し、第2回目の爆発のエネルギーは46発のトマホーク式巡航ミサイルが着弾し爆発したのに近い。

もし戦艦アイオワの16インチ砲の砲弾(54kgの高性能爆薬)を約127kgのTNT当量をもって換算を行うと、第2回目の爆発の威力は、アメリカの第二次世界大戦最大の戦艦であるアイオワ級戦艦の406mm主砲の砲弾165発の威力以上に相当する。

(頑住吉注:2、3ページ目)2015年8月13日、天津港雷諾自動車倉庫貯蔵場。大量の自動車が焼けて壊れている


 感覚の違いといいますか、日本でもし同様の事故が起きても「中国の『長剣〜』巡航ミサイル何発の攻撃を受けたのに相当」なんていう記事はまあ出ないんじゃないでしょうかね。

 韓国の無人機関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/13/017759367.shtml


韓国メディア:韓国、EAV-3無人機を開発 成功裏に成層圏の飛行に入る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:EAV-3の機体は全長9m、電池を動力源として使用し、リチウム電池を利用して発進した後、徐々に飛行高度を上げ、太陽エネルギー電池の使用を開始する。」)

【グローバル無人機報道】 韓国メディアの報道によれば、韓国航空宇宙研究院(略称は航宇研)は、現地時間10日午前、全南高興航空センターから発進した無人機EAV-3はすでに成功裏に成層圏に属する範囲(海抜12〜50km)である海抜14.1kmの高空に進入した、と言明した。

報道によれば、EAV-3の機体は全長9m、電池を動力源として使用し、リチウム電池を利用して発進した後、徐々に飛行高度を上げ、太陽エネルギー電池の使用を開始する。

成層圏の空気の密度は地上の20%しかなく、しかもそこは対流層とは違って、ほとんどいかなる雲もなく、太陽エネルギー発電をより簡単にする。化石燃料を使用する旅客機は一般に対流層に属する10〜11kmの高空を飛行する。

報道は、無人機が飛行した最高の高度は、2001年アメリカ航空宇宙局(NASA)のヘリオス号が作った29kmという記録であり、最長の航続時間は2010年にイギリスが作った2週間連続航行という記録である、とする。

韓国航宇研は2010年に太陽エネルギー無人機の研究開発を開始し、最高飛行高度10km、持続飛行25時間という成果を実現したことがある。

航宇研は来年、無人機航続時間の延長に挑戦する計画であるとされる。


 最後のは直訳ではよく分かりませんがたぶん世界記録更新を狙う、ということでしょう。太陽電池で雲の上を飛ぶなら理論的には半永久的に飛べそうな感じですが、何しろ無人機ですからいろいろな設備の信頼性・耐久性が問われますな。画像を見るとそんなに高空まで上がれるような設計にも見えないんですがね。もう1つ無人機関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/13/017759369.shtml


台湾が自ら製造する無人機が台北安全保障業務展で明るみに 米軍のプレデターに極めて似ている

【グローバル軍事報道】 「2015台北国際航空宇宙・国防工業展」が12日開幕し、台湾軍は多項目の自ら研究開発を行った新式武器を公開展示し、その中で最も注目されるのは無人機である。

台湾自由電子報は、「中科院」によって研究開発された無人機は、その外形、サイズおよび性能が米軍で現役のプレデター無人機に相当近く、将来は需要を見て「国土防衛」、作戦攻撃、海岸巡回警備など多種の任務をそれぞれ執行する、とする。「中科院」内部では「大型無人機」の名目で研究開発を行い、現在すでに多数の基本型無人機を生産し、かつ戦術試験評価をパスしているが、詳細な諸元および性能(頑住吉注:の発表?)に対し「中科院」は相当に慎重である。台湾軍が将来攻撃作戦型の戦略無人機を生産するか否かに関し、「中科院」航空研究所の所長である馬万鈞は、「こうしたことにつき私を困らせるな」としている。

台北安全保障業務展は13日から16日に行われ、台湾軍は全部で無人機、天弓3、雄風2、3型ミサイルなど多種の武器システムの展示を計画している。(林風)


 確かにアメリカの無人機によく似ていますけど翼面積が小さすぎませんかね。それはともあれ日本の無人機の世界とのレベル差はどんどん開いている感じがします。


















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