コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその160

11月23日

 トルコによる中国製ミサイル導入中止関連です。

http://military.china.com/news/568/20151116/20757705.html


トルコは何故紅旗-9の契約を破棄したのか:中国武器輸出はどんな問題に遭遇しているのか

アメリカの「安全保障業務ニュース」11月15日の報道によれば、トルコ政府はすでに金額34億アメリカドルの、中国の「紅旗-9」遠距離防空システム購入計画を取り消した。

調達プロジェクト関連の当局者は、この購入撤回の決定は中国、アメリカ、ヨーロッパ三方に照準を合わせたもので、これまで中国、アメリカ、ヨーロッパがトルコの遠距離防空・対ミサイルシステム入札募集に照準を合わせた競争はすでにいよいよ顕著になっていた。トルコ首相ダウトオールが指導する国防工業執行委員会当局者により、この決定は来週の会議で正式に確定することになる、と明らかにされた。

トルコ政府高級当局者は、トルコ大統領エルドアンは11月のやや早い時期の会議で「紅旗-9」購入取り消しの決定を推進した、とする。だが彼は同時に、契約取り消しはトルコが国外技術の採用を拒絶することを決して意味しておらず、トルコサイドは依然某いくつかのシステムを購入して隔たりを埋める可能性がある、と指摘した。

文章は、現在見たところ、このプロジェクトはトルコ最大の国有軍事工業企業であるAselsan社とミサイル工業社(roketsan)によって「自主研究開発」されることになる可能性がある、とする。たった何週間か前、トルコの高級調達関係当局者イスマエル デミールは、トルコはこの懸案で未解決の遠距離防空システム調達プロジェクトの上ですでに「ある程度進展」し、トルコサイドはいくつかの要素を審査中で、できる限り早く決定しもはや延期しないことを希望している、と言明していた。

2013年9月、中国の「精密機械輸出入社」はトルコ遠距離防空・対ミサイルシステムプロジェクトの上で入札に勝利し、中国サイドのオファー価格は34億アメリカドルとアメリカ、ヨーロッパなどの競争相手よりはるかに低かった。だがトルコのNATOの盟友の圧力の下、トルコは依然その他の二つの入札サイドであるアメリカのライセオン&ロッキード・マーティン社、ユーロサム社との談判を保持していた。

トルコが中国の「紅旗-9」防空システム購入契約の取り消しを最終決定したが、この情報は人を決して意外にさせないと言うべきである。2年あまり前の中国が入札に勝利した時の喜悦から、2年あまり後のトルコ方面の躊躇して決めないことに対する「麻痺」まで、この件に関心を持つ大多数の中国人は一定の心理的準備を整えていた。トルコの遠距離防空システム入札募集というこの「どたばた劇」を回顧すると、国際兵器市場において、筆者を含む中国が当時まだ「若すぎ、幼稚すぎ」たことを認めざるを得ない。契約締結をもってもう万事大吉と思い、中国がついにハイエンド武器装備輸出クラブに一躍身を置いたと歓呼し始めたが、はにはからんや、国際政治はずっと前からめまぐるしく変化して一定せず、トルコサイドのここ2年来の優柔不断は一歩一歩我々の忍耐心を侵蝕し、ついに今日に至り、契約がダメになったとの情報が伝わってきたのである。

今日我々が総括する時、トルコ方面の言行不一致を気にしすぎる必要はない。契約が締結できた以上当然破棄できるのであって、我々にできるのはできるだけ経験、教訓を総括することに他ならない。まず、我々は国産ハイエンド武器に対し充分な自信を持とうとするべきである。もしトルコ方面が最終的に契約を取り消しても、中国の装備はやはり国際市場に大々的に顔見せをしたのである。回想すると、中国の武器は大部分が「安価な品」の代名詞で、ああしたアジア・アフリカ・ラテンアメリカの小国のみやっと選択していたが、現在では中国の先進的な装備はすでにNATOメンバー国の入札募集の中で頭角を現すことができる。策略でも事実でも、トルコはかつて中国、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア四方の中から中国の装備を選択し、これ自体がもう中国軍事工業の巨大な進歩を反映している。

次に、我々にはトルコの遠距離防空システム入札募集の中にまだ多くの教訓があり、特にトルコサイドの態度の変化に対する見積もり不足である。入札募集開始から契約取り消しまでのこの2年あまりの時間、トルコサイドの態度はずっと曖昧ではっきりせず、一方においては西側の会社を用いて不断に中国サイドに圧力をかけてより大きな譲歩を要求し、一方においては中国サイドのオファー価格を用いて西側と駆け引きし、いささかの便宜を占めることを企図した。今年7月、トルコ大統領エルドアンは訪中の時、さらに中国サイドと改めて談判し、自分は中国サイドのオファー価格は「最適」だが、やはり中国サイドがより大きな「優遇」を与え得ることを希望すると考えている、と言明した。現在見たところ、中国サイドのオファー価格が「最適」である以上、何故さらにもうちょっともうちょっとと要求しようとするのだろうか? 当然、大口の兵器貿易は本来もう政治の反映であって、(頑住吉注:意味不明)、だが単にトルコの今回の入札募集から見て、その誠意は間違いなく最初からもう顕著に不足していた。

今回の中国ハイエンド装備「国の門を出る」が利を失ったことに対し、我々は気落ちする必要もなく、我々はトルコ方面が利益最大化を希望する需要を理解する。我々は真面目に、何故良い製品があるにもかかわらず国外に売りさばくことができないのかも振り返る。この前のタイ海軍が中国潜水艦購入を「遅延」させると言明したことから、また今トルコが一方的に「紅旗-9」の契約を取り消したことからして、中国の装備が国際市場で遭遇するのは決して「質の問題」ではなく、「政治的壁」なのである。勃興しつつある大国として、中国が直面する「明槍暗箭」(頑住吉注:敵が多い)はしばしば見られて新鮮ではなく、兵器貿易の上では特に容易に国際政治の影響を受ける。このため中国の武器が国の門を出る歴史的過程の中では、必然的に茨のトゲが絶えないのである。

予見できるのは、将来中国の装備が国外を開拓する時、やはりこのようなあのような障害に遭遇するだろうことである。だが中国の勃興がもたらす国際政治局面の見直しと共に、「場外の要素」の中国武器輸出に対する影響は必然的にどんどん小さくなるだろう。「百里を行く者は九十里を半ばとする」で、何十年か前に赤貧洗うがごとしだった時から、現在の勃興の勢いが押しとどめられない状態になるまで、中国人には自らの理想を実現する充分な忍耐心がある。


 難しいことわざや慣用句を多用したがる筆者で非常に読みにくかったです。しかしここに来てもやはりトルコが本気で中国のミサイルを導入しようとしたのか、欧米の会社にそういうそぶりを見せて譲歩を引き出そうとしたのかやっぱり分からないままです。

11月24日

 中国のスパイ対策関連です。

http://military.china.com/news/568/20151119/20780405.html


軍事マニア、殲ー20を撮影して秘密漏洩:アメリカが1年で800億アメリカドルの資金を消耗する情報に勝る

朋友圈は決して安全ではなく、ネット上には別の下心を持つハッカーが隠れている (頑住吉注:「朋友圈」はお友達サークルといった意味ですが、ここでは記事や画像を仲間内で共有するチャットの機能のことです)

携帯での撮影の時はいつでも秘密漏洩の防止を


11月初め、山東省某軍分区は地方平安創建工作とコンビネーションするため、「平安軍営」活動を展開し、地方公安技偵部門とのコンビネーションの下、重点的に営区の情報安全秘密保持業務に対し検査を行った(頑住吉注:「技偵」は「技術偵査」の略だということです)。検査の中で、作業人員は将兵のミニブログ朋友圈内の画像に少なからぬ訓練、装備の画像があることに気づき、あるものはさらに営区の全景図で、このことは関連機関の指導者にひどく緊張の汗をかかせた。

時代は移り変わり、科学技術の発展は日進月歩で、スマートフォン、タブレットPC‥‥各種「自分撮りの神器」がにわかにあふれている。「軍分区、人武部は軍と地方の結合部にあり、社会的潮流の影響を受け、少なからぬ将兵も遊びで自分撮りを始めている。」 この軍分区分管指導者は事後次のように分析した。個別の将兵は朋友圈内で感心とちょっとした賞賛を獲得するため、しばしば「有図有真相」(頑住吉注:画像あり真実あり、といったところでしょうか)の方式を採り、いくつかの武器装備や軍事行動に関する「凄い画像」をフォーラムあるいは朋友圈内に貼る。こうした画像のあるものは生活の中で目撃して得られたもので、あるものは明文で禁止されている場所で撮影されたものである。

下層に深入りして調査研究する過程の中で、この軍分区指導者は少なからぬ将兵にこれに対する別の認識があることに気付いた。「訓練中の武器装備は全て旧式で、しかも範囲は朋友圈だけで、ネット上には類似の画像が非常に多く、何の影響もないよね?」と。検査人員はわざわざネット上でちょっと探してみた。果たして大量の軍事を題材とする画像が発見され、しかも携帯電話を使った撮影がまさに相当の一部分の画像のルーツだったのである。

「携帯電話を使った撮影がもたらす安全問題はとっくにあり、軽視できない!」 安全検査に参加する公安技偵責任者は何年か前のある報道について語った。ある軍事マニアが成都の某軍用飛行場付近で携帯電話を用いて1枚の軍用機の画像を撮影し、インターネット上に出した。このマニアックなお友達は、この不注意な挙動が何とアメリカ情報部門のために巨資を投じても得られない軍事機密を提供したとは夢にも思わなかった。まさに試験中の中国の殲ー20ステルス戦闘機である。メディアの評論は、このマニアックなお友達の「1枚の写真は、アメリカが1年に800億アメリカドルの資金を消耗する情報業に勝った」とした。

公安技偵部門業務人員は筆者に次のように教えた。朋友圈は決して安全な「秘密の花園」ではなく、ネット上には別の下心を持つネットのハッカーが隠れている。彼らの任務はフォーラム、ミニブログなどネット世界の中で重要でデリケートなキーワードを捜索し、技術的手段を通じて部隊装備の実力、人員編成などの情報を獲得することである。もしこれに対し全く警戒がなかったら、少なからぬ人はすぐ知らず知らずのうちに彼らの「編成外人員」に充当される可能性がある。

形勢は楽観を許さず、全面的な改善は遅延を許さない。この軍分区は将兵に統一的に「朋友圈」の内容を整理し、あらゆる営区内で撮影した動画や画像を削除し、かつ携帯電話を秘密保持室に送って脱密処理を行い(頑住吉注:意味不明。いつでも検査できるようにパスワードを設けないとかですかね)、その後組織的に将兵に「秘密保持承諾書」に署名するよう要求した。この軍分区は最近さらにわざわざ秘密保持宣伝フィルムを制作して各下部組織に送り、教育指導担当将兵は業務や生活の中で秘密保持意識を真剣に増強させ、携帯電話での撮影が容易に引き起こす秘密漏洩問題を杜絶させた、とされる。(韓仁傑 邵飛)

(頑住吉注:これより2ページ目)

コメント

シャッターを押す時はよく考えることが必須


開放された社会に閉じられた軍営はない。自分撮りの風潮が襲来する時、軍営の中の一部の将兵もその影響を受け、携帯電話を取り上げ、自分撮りを楽しむ。だがちっぽけなサイズの画像の中に内容豊富なデータ情報が含まれている可能性が高いことをご存じないのである。1枚の何気なく撮影した写真が国家と軍隊の秘密を漏洩し、挽回できない損失を招く可能性がある。

あるメディアは、自分撮りはすでに軍事情報の主要なソースの1つとなっている、と報道する。イラク戦争の中で、テロ分子はまさに米軍兵士がネットにアップした1枚の自分撮り画像を利用した。画像がはっきり示す情報を根拠に米軍基地に対し進攻を発起し、4機のアパッチヘリを破壊した。これだけではない。今年6月、米軍情報分析人員は1枚の「イスラム国」メンバーが撮影した画像によって、「イスラム国」本部の具体的位置をロックオンした。画像がアップされた22時間後、米軍戦闘機は3発の正確制御誘導爆弾を投下し、この組織の本部を一挙に破壊した。

部隊の安全秘密保持業務には明確な規定があり、およそ部隊の訓練や武器装備、営区の地貌などの内容は全て秘密保持の範囲に属する。将兵が携帯電話で撮影することは、表面上は社交ネットワークの背後の「落とし穴」を軽視しているが、その根っこはやはり秘密保持意識の希薄化である。手由心控(頑住吉注:四文字熟語みたいに見えますが検索しても同一の文しかヒットせず意味不明)、シャッターを押す時、我々はやはりよく考えてから行うことが必須である。部隊の秘密保持条例の要求、規定を考えてみて、画像を撮影する時間と場合を考えてみて、秘密漏洩案件の悲惨な教訓を考えてみるのである。安全、秘密保持は小事ではなく、いつもどこでも心に留めることが必須である。確固たる安全秘密保持の思想的防衛線があってのみ、やっとネットのハッカーに乗じるチャンスを残さないことができる。


 自衛隊ではこの辺どうなってるんですかね。

11月25日

 殲ー20関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20151124/20812583.html


また1機! 2017号殲ー20が初飛行に成功

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2017号殲ー20が初飛行に成功」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

多くのネット仲間の現場で目撃しての言によると、11月24日午後14時15分前後、2017号殲ー20が初飛行に成功した。現場のネット仲間の説明によれば、2017号殲ー20は離陸後2回の低空飛行での通過を行い、14時35分前後に飛行場に降着した。

以下は飛揚軍事網友 @鋼娃が発表した現場写真である。


 つーか昨日の記事の筆者は何と言いますかね。

 スホーイー35関連です。

http://military.china.com/news/568/20151124/20808925.html


ロシア、中国に輸出するスホーイー35に通信システムをセット:抗電子戦能力が強い (頑住吉注:普通「抗妨害能力が強い」、「電子戦能力が強い」とか言い、こういう表現はあまり見ないです。)

タス通信社23日の報道は、ロシア連合計器製造集団副総裁のセルゲイ シココフは同日、同社は2016年から中国に提供するスホーイー35戦闘機向けの新型通信設備S-108通信総合システムの提供を開始し、2017年からは軍用飛行場向けにフルセットの通信設備NKVD-27地上総合システムを供給する、とした。

報道によれば、ロシアと中国が締結したスホーイー35多用途戦闘機購入契約の中には、S-108通信総合システムの提供が含まれる。ロシア連合計器製造集団は、1世代前の戦闘機の通信システムに比べ、S-108システムは電子対抗の中で情報伝達時間を短縮し、データ受信の信頼性を向上させることができる、とする。NKVD-27地上総合システムは命令を自動伝達し、飛行機の任務執行を指揮できる。それは1500km以遠の作戦機のために多ルートの音声およびデータ通信が提供できる。


 で、これに近いシステムは現在中国にはないということなんですかね。

 韓国の次世代戦闘機関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/11/23/017950874.shtml


インドネシア、韓国新型戦闘機開発プロジェクトに参加へ 2割の費用を負担

【グローバルネット報道 記者 李小飛】 韓国連合通信社11月22日の報道によれば、韓国新型戦闘機開発商である航空宇宙産業社(KAI)は22日にインドネシア航空社(PTDI)と、インドネシアが韓国新型戦闘機開発プロジェクト(KF-X)に参加することに関する臨時の契約を締結した。双方はインドネシアが20%の開発コストを支払うこと、および協力の範囲など関連の内容につき一致を達成した。

協議によれば、インドネシアはKF-Xプロジェクト開発費用の20%を引き受けることになる。すなわち1.7兆ウォン(約94.28億人民元に相当)で、一部部品の設計と生産の作業に参加し、韓国サイドはインドネシアに向け関連の技術資料と1機の原型機を提供する。韓国防衛事業庁は年内にKF-Xプロジェクト優先協力対象であるKAIと正式に協定を締結し、KF-X研究開発作業を全面始動させる計画である。

KF-Xプロジェクトは韓国が18兆ウォンの資金を費やす超大型武器開発プロジェクトである。KAIは開発完成後1,000機以上販売するという目標を設定している。予測によれば、1機の新型戦闘機の販売価格は700億ウォン前後で、もしKAIが成功裏に1,000機の戦闘機を販売し、その後30年間の部品供給を加えると、販売規模は180兆ウォン以上に達することが有望で、100万人の就業の機会を創造できる。


 相互にあんまり関係ないながら最近インドネシア関連の話題多いですけど、どうも失礼ながらあっちにふらふらこっちにふらふらという印象がぬぐえません。こんな少なくとも今のところ海のものとも山のものともつかないプロジェクトに2割も負担して大丈夫なんでしょうか。「関連の技術資料」といってもそんなに凄い内容なさそうですしね。

 ウクライナ関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/11/23/017951739.shtml


2015年のウクライナ国防輸出受注は10億アメリカドルに達することが有望

中新ネット11月23日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、11月18日、ウクライナ国防工業社は、2015年の国防輸出受注は10億アメリカドルに達することが有望だ、とした。

ウクライナ国防工業社は2010年に創設され、ウクライナのほとんどあらゆる軍事工業企業を整合し、現在この会社は傘下に130近い軍用品製造および開発企業を持つ。社の傘下には造船工場、飛行機製造および修理工場、装輪式および装軌式装甲車両製造工場、軍用地上システム用エンジン製造工場、レーダーおよび通信設備製造工場、そして弾薬関連企業がある。

2014年のクリミア危機はウクライナの10%の国防工業施設を喪失させた。本土の国防部隊の使用の需要を満足させるため、ウクライナはかつて一度国防輸出を暫時停止した。この他、ウクライナがロシアというこの重要な輸出対象を喪失したため、ウクライナに主要な軍用品輸出市場を喪失させた。以前ウクライナはロシア軍事工業総合体のために3,000種近い製品を供給していた。これには防空サブシステム、艦船のガスタービンエンジン、飛行機のエンジンなどが含まれた。2013年ウクライナの対ロシア軍用品貿易額は4億アメリカドルだった。国防工業輸出がかつて一度中断したことに阻害されたものの、ウクライナは過去18ヶ月内努力してロシアへの輸出が中断したことがもたらす影響を消し去り、かつインドネシア、パキスタン、ポーランド、タイ、サウジアラビア、南ア共和国など多くの国と国防協力関係を建立した。(范雪坤)


 思ったより速いペースで回復しているようですが、一方ロシアのウクライナ製品を失ったことの代替措置はそうすぐにはうまくいかないのでは。

11月26日

 ロシアの巡航ミサイル関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/11/20/017946946.shtml


ロシアのステルス巡航ミサイルがアメリカを憂慮させる アメリカの同類装備は匹敵し難い

11月17日、ロシア軍はツポレフ-22M3、ツポレフ-95MS、ツポレフ-160という3機種の戦略爆撃機を本土の基地から発進させ、シリア国内のIS過激武装勢力を攻撃した。今回の打撃任務の中で、ツポレフ-95MSはX-55555CM両型(頑住吉注:記述の間違いでは)巡航ミサイルを搭載し、ツポレフ-160はX-101新型巡航ミサイルを搭載し、ツポレフ-22M3は旧式なФАБ-500航空爆弾を搭載し、シリア国内のIS武装目標に対し猛烈な打撃を行った。

ロシアの戦略爆撃機が17日にシリア国内の「イスラム国」(IS)武装目標に対し大規模な空襲を発動したことで、最も西側に関心を注がせたのは今回の行動の中で動員された最新型X-101ステルス巡航ミサイルだった。ロシア軍総参謀部は19日、ツポレフ-95MS戦略爆撃機は再度12発の巡航ミサイルを発射してIS目標を攻撃した、と言明した。アメリカの「国家利益」誌ウェブサイトは18日、米軍には現在まだこれに匹敵する同類武器がなく、しかもロシアの日増しに増強される巡航ミサイルはアメリカが大きな力を入れて作り出すミサイル防衛システムに腕の振るい場所をなくさせる、とした。

ロシア軍事工業総合体ニュースネット19日の報道によれば、今回の軍事行動に対し、ロシアの地縁政治問題研究院の院長であるコンスタンティン シフコフは、シリア国内の「イスラム国」目標に対する空襲の中で使用されたX-101巡航ミサイルは初の実戦投入だ、とした。彼は、ロシア軍の「牛刀で鶏を殺す」の目的は、IS武装勢力に対する威嚇の他、さらにこの機を借りて実戦の中でこの新型ミサイルの性能をテストすることだ、と考える。

ロシアの「商業諮問日報」は18日説明し、X-101系列巡航ミサイルはロシアが1990年代に、ソ連が研究開発したX-55巡航ミサイルを基礎にして研究開発を開始したものだ、とした。資金不足ゆえに研究開発作業はかつて一度停止された。プーチンの政権担当後、研究開発作業は2003年に再始動した。X-101は決して直ちにX-55/X-555ミサイルに取って代わるわけではなく、相互補完の関係であり、ロシア空軍はX-101とX-555ミサイルを同時に装備する計画で、このうちX-101は完全新規生産、一方X-555は在庫のX-55ミサイルから改装される。

報道は、X-101系列巡航ミサイルは最大程度の汎用化を実現し、戦闘部だけやや異なる、とする。X-101は通常装薬のハイエクスプローシブ弾頭、地面貫通爆破弾頭あるいは収束式弾頭を採用し、一方X-102はTNT25万トン相当の核弾頭を採用する。もしロシアの爆撃機がシリアに向け発射したのが本当にX-101ミサイルだったら、このミサイルは離陸重量2.4トン、全長7.45m、全幅3m、戦闘部重量400kg、射程5,500km以上で、これは以前ロシア軍が海上から発射した「クラブ」巡航ミサイルの射程の2倍である。このミサイルは最低3,000m、最高1.2万mのく宇宙から発射できる。ミサイルは画像マッチングシステムを使用して正確末端攻撃を行い、命中精度は5〜6mである。

2008年、初の改良を経てX-101巡航ミサイルが搭載できるツポレフ-95MS戦略爆撃機が明るみに出た。2013年から、ロシア軍はツポレフ-95MSおよびツポレフ-160に対する大規模改装グレードアップを行い、もってこのミサイルを発射する需要に適応させた。ロシア空軍遠距離航空隊司令アナトリー リハリェフは去年1月にかつて、ロシアは6年以内に遠距離通常巡航ミサイルの数を現在の30倍にまで増加させる、とした。専門家は、ロシアの現有のX-555、X-101通常巡航ミサイルの数は600発前後であると見積もる。つまりロシア軍は17日の空襲で、1日以内に巡航ミサイル全在庫の1/20を撃ち尽くした可能性がある。

X-101系列巡航ミサイルは極めて長い航続距離を持ち、このためロシアの戦略爆撃機は敵の防衛区域外で発射できる。ミサイルが目標に命中した時、飛行員はすでに基地に戻り、テーブルの脇に座ってコーヒーを飲んでいる。将来スホーイー34爆撃機は2発のこのミサイルを搭載でき、ツポレフ-22Mは4発搭載でき、ツポレフ-95MSは8発搭載でき、一方ツポレフ-160が搭載できるのは12発にも達する。将来ロシアの885M「ヤーセン」級原潜もこの巡航ミサイルを配備する可能性があり、この艦は32発のこのミサイルの潜水艦発射改良型が搭載できる。

アメリカの「国家利益」誌ウェブサイトは、特殊なステルス技術はX-101ミサイルのレーダー反射断面積を0.01平方mにまで減少させることができ、さらに加えてこのミサイルは地面に貼り付くような超低空飛行模式を採用し、かつこれまでの巡航ミサイルの固定された航行ラインという弱点を一変させ、自主的に飛行の軌跡を改変することができ、これらのことは全てアメリカのミサイル防衛システムおよび防空システムに対し極めて大きな挑戦を構成する、とする。アメリカの武器庫の中では、AGM-129「先進巡航ミサイル」だけが類似の性能を持つが、これは核打撃能力しか持たないため、すでに不使用状態で保存され退役している。アメリカ空軍現役の旧式なAGM-86B巡航ミサイルは射程、ステルス性能、精度いずれの上でも隔たりがはなはだ遠い。

報道は、アメリカは大きな力を入れて弾道ミサイルに照準を合わせたミサイル防衛システムを作り出しているが、近年来ロシアはそれにもかかわらず不断に新型中・長射程の巡航ミサイルを登場させ、ミサイル防衛システムの迎撃範囲を避けている、とする。さらに米軍を憂慮させるのは、現有の早期警戒探知計測手段に頼ったのでは遅れず巡航ミサイルを発見および連続追跡できないことである。ロシアが不断に「みせびらかす」遠距離打撃武器に直面して、アメリカがもし「絶対安全」の立場を堅持するのならば、全方位、全カバーの本土ミサイル防御体系を一段と力を入れて構築せざるを得ず、これは経済的に受け入れ難い。


 超低空飛行する巡航ミサイルはただでさえ迎撃が難しいのにこんなに高いステルス能力があるのでは困ったもんです。中国も巡航ミサイルに力を入れており、これに近いものが登場するのは時間の問題でしょう。

11月27日

 殲ー20関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20151125/20815510.html


殲ー20戦闘機、あるいはすでに設計凍結か 直接ロシアの117Sエンジンを用いることはないだろう

最近の一定の時間以来、国内外メディアの中国戦闘機に関するニュースはほとんど全部、中国がロシア製スホーイー35を導入するかもしれないことに「独占」され、何故殲ー20があるのにさらにスホーイー35を要するのかといったような疑念の他、甚だしきに至っては中国にすでに殲ー20、殲ー31といった第4世代戦闘機がある状況下で、さらに「第3世代半」に属するスホーイー35を購入することは、中国の第4世代戦闘機研究開発作業が面倒事に遭遇し、スホーイー35を購入して参考にし、こうした面倒事を解決する必要があることを示す可能性がある、と考える評論さえある。

だが、わざとかそれとも無意識かは分からないが、ほとんど毎回殲ー20が問題に遭遇との騒ぎが出現する時、1機の全く新しい殲ー20が皆の面前に出現する。11月24日、国内の多くの有名軍事フォーラムおよび社交メディアに暴露された画像がはっきり示すところによれば、国産ステルス戦闘機殲ー20の最新の原型機2017号がすでに同日午後成功裏に初飛行を行った。以前のその他の原型機の初飛行現場と異なるのは、2017号殲ー20初飛行現場に多くの生花を捧げ持つ儀礼人員が出現したことで、このように厳かにして盛大な初飛行式は、この殲ー20が尋常ならざる重要な意義を持つことを表しているようだ。

現在すでに明るみに出ている画像から見て、2017号殲ー20のキャノピーには以前の原型機に比べやや調整があり、飛行員の真正面部分の枠の曲線がやや収縮し、さらに一歩この部位の空力設計が最適化されたのかもしれない。この殲ー20の初飛行に対し特約軍事評論員の李小飛は分析し次のように語った。現在殲ー20はすでに6機の原型機を定型試験飛行に用いられるものとして持っており、さらにその前の2機の検証機を加えると、全部で8機の殲ー20が関連の試験飛行任務を執行することができ、この他さらに少なくとも2機のツポレフ-204および運ー8が殲ー20のレーダー電子検証機としてあり、この数と組み合わせは1機種の新型戦闘機の試験飛行作業に対してということで言えば、すでに基本的に充足している。李小飛はさらに、試験飛行現場の厳かにして盛大な儀式から見て、今回試験飛行した2017号殲ー20は定型試験飛行を執行する最後の原型機であり、かつその設計状態はすでに凍結され、将来少数生産される殲ー20はいずれもこの機の技術状態を基準とする、という可能性が高い、とした。

殲ー20と中国が導入する可能性のあるスホーイー35との間の関係に関する噂に対し李小健は、もし今回中ロがスホーイー35購入契約を締結したという情報が事実なら、スホーイー35の主要な作用は国産第3世代戦闘機および関連の改良型の生産能力の上での不足の補充であり、中国の第4世代戦闘機の研究開発が何らかの困難に遭遇してスホーイー35を参考にすることを必要とするわけでは決してない、と考える。また中国が117Sエンジンを直接殲ー20に用いることも決してないだろう。何故なら殲ー20は設計当初、117Sエンジンとのマッチング問題を決して考慮していなかったからである。またある戦闘機に全く新しいエンジンを装備するには、多くの試験や改装作業を必要とし、決して想像するように簡単なことではない。

李小健は最後に強調し、現在の殲ー20の生産数や進度から見て、それは2017年に少数が解放軍空軍部隊入りして試用され、かつ2020年前後に正式に就役する可能性がある、とする。


 「設計凍結」というのは日本語の感覚では別の意味になりそうですが、「設計が固まった」という意味です。最後の原型機になる予定の機の初飛行だから盛大な式を行うというのはちょっとピンと来ませんが、少なくとも開発が難航しているならこういうことはしないだろうなとは思いますね。

 次も中国の新兵器関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20151124/20811469.html


香港メディア、中国の極超音速武器が配備に近づく、とする:今年3回試験

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「極超音速武器の想像図」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

参考情報ネット11月24日の報道 「香港商報」11月24日の報道によれば、香港の中通社は23日中国航空宇宙界の消息筋の人物の話を引用し、中国の1つは南、1つは北の2大宇宙発射場は同日それぞれ2項目の高度先端試験任務を行い、1つは大型運搬ロケット合同練習の場所移転、1つは最も先進的な極超音速飛行機の飛行試験である、と明らかにした。

報道は、専門家はこの2項目の試験任務は中国の航空宇宙の未来の発展および国防の安全などに対する意義が重大であり、当局は一貫して秘密保持しているが、今回はネット上に伝わった情報をいまだ削除しておらず、わざと関連の試験任務、および試験の技術能力に対し自信を持っていることを漏らした可能性があるとしている、とした。

第6回極超音速試験

報道は、北方の中国太原衛星発射センターでは23日午前、極超音速飛行機の飛行試験が原計画に比べ数時間前倒しで実施された、とする。ずっと中国の極超音速飛行機飛行試験および技術の進展に関心を注ぐ外国メディアの統計によれば、これは中国が行った第6回目の極超音速試験で、2015年の第3回目でもある。試験の主役のコードネームはDF-ZFで、この前米軍情報部門に明らかにされ、この飛行機は以前ペンタゴンによってWU-14と命名されていた。

(頑住吉注:これより2ページ目)

推測によれば、WU-14は東風-21中距離ミサイルに似たような弾道ミサイルプラットフォームを利用して発射された後、加速して高度100km以上の地球に近い軌道に到達し、大気圏再突入後無動力で滑空飛行し、飛行速度はマッハ10に達し得る。

アメリカメディアはかつて、中国のWU-14飛行機はアメリカの「全世界1時間快速打撃計画」のコピー版であり、中国が行った数回の試験に比べ、米軍は一連の極超音速飛行機試験を秘密裏に行った、とした。

2010年、アメリカの兵器商ロッキード・マーティン社は初めてHTV-2極超音速滑空飛行機を試験したが、失敗した。2011年の試験は再度失敗したが、マッハ20の極めて高い速度を出した。一方アメリカのもう1つの兵器商であるボーイングのX-51Aは2013年に段階的性質の成果を獲得した。X-51Aは全部で4回の試験を行ったが、プロジェクトの予算がカットされたため、継続できなくなった。だがアメリカ空軍の後期極超音速飛行機計画はすでに批准を獲得している。

報道は、周知のようにアメリカ空軍のHTV-2極超音速飛行機は技術的難度が高すぎるために放棄され、一方陸軍の極超音速飛行機の2014年8月の試射も失敗をもって終わりを告げ、新型極超音速ミサイルの研究開発進度の上では中国に立ち後れているようだ、と考える。


 この分野における総合的な技術力で中国がアメリカに勝るとはちょっと考えにくいですが、アメリカが予算不足でできないことを中国が先にやることはあり得るかもしれません。

11月28日

http://tuku.military.china.com/military/html/2015-11-26/233165_2686253.htm

 プーチンが「アーマタ」などの工場を視察したという画像集です。

 中国の戦闘機用エンジン関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20151124/20809968.html


パキスタン、中国のエンジンを梟竜に搭載することを拒絶 国産エンジンはまだ国の人が正名する必要がある (頑住吉注:「正名」は検索してもそれらしい用法が全くヒットしませんが、文脈から言って「プルーフ」、「認められる」みたいな意味と思われます。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中航工業の展示台における梟竜戦闘機の模型」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

【グローバル軍事報道 記者 劉昆】 少し前のドバイ航空展で、中航工業の下に属する中航技社はパキスタンのカムラ航空連合体と正式に、JF-17「梟竜」戦闘機はすでに第三者ユーザーと機の購入契約を締結していると言明し、このことは「梟竜」戦闘機がついに競争が激烈な国際軍用機市場において第一歩を踏み出したことを象徴的に示している。初のその主旨が対外販売にある戦闘機である、ロシア製RD-93エンジンを配備した「梟竜」はかつて競争相手であるロシア方面の輸出制限を受けた。中ロパキスタン三国の協定達成後、エンジンはすでに「梟竜」の輸出を制限する主要な要素ではないが、量産型「梟竜」がいつになったらやっと国産エンジンに換装して対ロシア依存から脱することができるのかは世論が関心を持つ問題ともなっっている。

2014年、中航技副社長の劉宇はグローバル軍事記者に対し、渦扇-13エンジンの研究開発作業は着実に推進されつつあり、1〜2年内に「梟竜」に装備されることが有望である、とした。このようになれば、「梟竜」戦闘機輸出最大の技術的障害がクリアされ、かつさらに一歩「梟竜」のコストを下げる可能性がある。だが目下の状況から見て、パキスタン空軍の「梟竜」戦闘機は依然ロシアのクリモフ設計局のRD-93エンジンを装備しており、量産型「梟竜」上に、依然渦扇-13の跡形も見られない。しかも「週刊ジェーン安全保障業務」最近の報道によると、パキスタン空軍当局者は、中国方面は過去何ヶ月かに数回渦扇-13を用いて「梟竜」のRD-93に換装するよう提案したが、パキスタンサイドは比較判断の後、やはり拒絶を行った、とした。

パキスタン航空工業総合社(PAC)の当局者は、過去何ヶ月か中国の協力サイドはかつて何回かエンジンの交換を提案したが、パキスタンサイドはロシア製RD-93エンジンのパフォーマンスに非常に満足しており、このため暫時改変を行うつもりはない、とした。パキスタンサイドは、RD-93は「梟竜」の最良の選択であり、次の一歩の計画はパキスタン国内にロシア製エンジンの大修理工場を建設することである、と考える。注意に値するのは、パキスタン当局者がさらに婉曲に、もしパキスタンサイドがRD-93を単に臨時の解決方案とし、しかる後に中国人が彼らの全く新しいエンジンを「救済」として持ち出すのをただ待っているのならば、どうしてパキスタンはさらに資源を浪費して大修理工場を建設するだろうか? としたことである。パキスタンにとって、その他のエンジンへの交換は全く意味がなく、かつ「梟竜」プロジェクトの進展を妨害しいたずらに非常に大きな費用を増やすだろう。

(頑住吉注:これより2ページ目)

パキスタン当局者の態度表明から見て、渦扇-13が量産型「梟竜」戦闘機に配備されるには依然比較的長い行かねばならぬ道がある。渦扇-13は中国がRD-93を基礎に発展させたターボファンエンジンであり、両者のクラスは基本的に同等で、理論上完全に渦扇-13を用いてRD-93に取って代わらせることができ、以前の中航技高層の態度表明では、中国サイドもずっとこのようにするつもりだが、現在の状況から見て、パキスタン方面は明らかに中国サイドの提案に対し決して「感冒」ではなく(頑住吉注:日本語と意味は同じですが、文脈からして「夢中」、「お熱」みたいな用法があるんでしょう)、その原因を突き詰めれば、やはり渦扇-13系列エンジンの信頼性の問題にあるかもしれない。

「梟竜」戦闘機は一方においては中国航空工業の国際的な探索の希望を託されている。もう一方では国産エンジンが国外ユーザーの中で正名する重任を担ってもいる。緊迫した現実の作戦の需要があるパキスタン空軍にとって、パフォーマンスが理想的なロシア製エンジンを交換したがらないことは完全に理解できる。中国にとって、エンジンの発展は一朝一夕に成ることでは絶対になく、国産エンジンはまだ中国人自らがそれを正名する必要がある。このようにしてこそ他人の信頼を勝ち取ることができる。遠くない将来、国産エンジンが「梟竜」上に多数装備され、早期に青空を飛び回ることを希望する。


 中国製エンジンの方が安くて、たぶん部品供給や修理などでも対応が早いはずで、そうした大きなメリットがあるのに交換しないということはやっぱりダメなんじゃないですかね。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/11/24/017953692.shtml


インド、対ミサイル迎撃成功に歓呼 いかなる弾道ミサイルも破壊できると称する

【グローバル軍事報道】 インド国防研究・発展組織は、仔細な検査を経た後、インドは22日「極めて重要」な対ミサイル試験を成功裏に行った、と言明した。インドメディアもこれと共に歓呼し、以前の同類試射が失敗した暗い影を一掃した。

インドの「商業標準報」は23日、インドは成功裏に国産超音速迎撃ミサイルを発射し、かつスムーズに模擬的な来襲目標を「撃墜」した、とした。報道は、今回発射された迎撃ミサイルは「先進対空ミサイル」で、地上のレーダーが成功裏に来襲するミサイルの信号をキャッチした後、迎撃ミサイルが咆哮しながら空に上り、15〜20kmの高空で迎撃を実施した、とする。今回迎撃目標に充当されたのは1発の電子標的弾でしかないため、試験の主要な目的はミサイルの飛行中の関連のパラメータが正確か否かの検証であり、このため迎撃効果は地上のセンサーによって総合的に分析した後に評価されるしかない。インド国防省当局者は、今回の迎撃行動は非常に成功だった、と明らかにした。

この報道は、インドが試射したこの超音速迎撃ミサイルは「いかなる来襲する弾道ミサイルも破壊でき」、それはインドの多層の弾道ミサイル防御システムの重要な組成部分となる、とする。計画によれば、インドは2種の対ミサイルミサイルを装備し、ハイローミックスのミサイル防衛システムを構成することになる。そのうち高度が比較的低いものが「先進対空ミサイル」であり、一方迎撃高度がより高いものは「大地対空ミサイル」で、射程300〜2,000kmの来襲する弾道ミサイルに対応できると称している。

「今日のインド」ウェブサイトは、これは「先進対空ミサイル」第11回目の試射である、とする。これまでの10回の試射の中で8回は成功を獲得している。だが今年4月の同類の試射の中で、迎撃ミサイルは発射後ほどなくコントロールを失って海に墜落し、インド国防研究・発展組織の科学者に倍加する圧力を感じさせた。22日の成功裏の試射はインドにこの対ミサイルシステムに対する自信を回復させた。 (武彦)


 もちろんないよりずっとましですがパキスタンも中国も多数の巡航ミサイルを持っていますし、完全な防御は不可能でしょう。

11月29日

 中国のスホーイー35導入関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/11/26/017960436.shtml


国防省:スホーイー35機協力プロジェクトは段階性の成果を獲得

記者:ロシアメディアは、ロシア当局の部門が、中国とロシアは24機のスホーイー35機を購入する契約を締結し、金額は20億アメリカドルにも達するとした、と報道しました。事実確認をお願いします。

呉謙:スホーイー35機に関する協力プロジェクトは、中ロ双方がいずれも積極的に展開したいという意志のある協力領域であり、双方の共同の努力によって、すでに段階性の成果を取得しています。双方は継続して平等と相互利益の原則に照らして、軍事技術領域の協力を発展させることになります。


 この件に関してはロシア側からばかり情報が出るわけですが、中国当局としても双方が達成を希望し、しかも具体的に進展があることは明確に認めています。こういう質問の場合「双方は継続して平等と相互利益の原則に照らして、軍事技術領域の協力を発展させることになります」というなんにも中身のない答だけという場合が多く、それに比べればこれでもかなり踏み込んだ答えと言えるでしょう。次も中国によるロシアの新兵器導入関連です。

http://military.china.com/news/568/20151127/20833834.html


ロシアメディア:中国、あるいはロシアの6個大隊分のS-400ミサイルを購入か かつては1個大隊分のみ購入を考えていた

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアのS-400遠距離防空システム」)

ロシアメディアは、ロシアは中国とS-400「凱旋」対空ミサイルシステム販売の大規模交易を行うことを準備中である、とする。ロシア大統領軍事技術協力問題補佐ウラジミール コーレンは、「談判は行われつつある」としたが、彼は契約締結があり得る時期を確認していない。

ロシア衛星ネット11月26日の報道によれば、ロシア大統領ウラジミール プーチンは2014年春には早くももう中国向けにS-400を販売することを批准していた。一方大統領執務庁主任セルゲイ イワノフは7月に、このシステム初の海外の買い手はまさに中国かもしれない、とした。当時一部の西側の専門家はロシアのこの挙はアメリカとヨーロッパに対する地縁政治的反撃だと称した。

これと同時に、この交易が中ロの軍事的相互信頼強化のシグナルであり、かつ全体の上で両国の戦略パートナー関係強化の重要な一部分であると考える説がより真相に近いということは非常にはっきりしている。

報道は、中国のS-400「凱旋」対ミサイル防空システムに対する興味は2011年に始まった、とする。1年前、ロシア国防製品輸出社は中国向けに15個大隊分のS-300を引き渡す契約を完全に履行した。今回中国にどのくらいのS-400を販売することになるのかは知り得ない。言われているところによれば2〜6個大隊分で、それぞれの大隊には8セットの迎撃ミサイルを搭載した発射装置が含まれる。またそれぞれの発射装置は数十の距離400kmに達する目標が同時に打撃できる。

2012年、ロシアが初めて公式に中国と契約を締結する可能性があると言明した時、北京は1個大隊分のS-400だけ購入する計画だとしていた。購入量の増加はモスクワの要求に応えてのことかもしれない。専門家たちは、このことはロシアの技術が複製される可能性を減少させることができる、と考える。

政治学者のウラジミール イェフシェイェフは、ロシアのS-400の中国各区域への配備は、中国のミサイル防御領域の空白を埋めることができる、と考える。

報道は、これは非常に厳密な保護である、とする。S-400は中国の大部分の領土に空中目標の打撃を受けることを免れさせることができる。その弾道ミサイル迎撃能力には限りがあるが、非常に良く空中目標を迎撃できる。あらゆる保護を受ける地域にとってこのようだと言える。つまり中国はより良く大部分中国東部に位置する重要工業地域のために保障を提供することができる。ロシアの政治学者ウラジミール イェフシェイェフは、現在中国の航空ポテンシャルは限られ、原潜もそうで、このため中国が最も先進的なS-400防空システムを持てばアメリカの航空領域の優勢とややバランスを取ることができる、と強調する。


 購入数が増えても、複製される可能性は下がらないと思いますが。たった6個大隊分ですし、たとえこれだけあればもう全国を防衛するのに十二分だというほど買わされたとしても、中国はやはり複製しようとするでしょう。次もS-400関連です。

http://military.china.com/news2/569/20151126/20822992.html


ロシア国防大臣:シリアにおける基地に最新型S-400対空ミサイルを配備へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「S-400ミサイルの96L6高空捜索レーダーらしきものがシリアに姿を現す。」)

ロシア衛星ニュースの報道によれば、ロシア国防大臣ショイグは、シリアのヘミム空軍基地に向けS-400対空ミサイルシステムを輸送することになる、とした。

以前の報道:ロシア軍のS-400ミサイルらしきものがシリアに姿を現す

最近、あるロシアの軍事マニアがロシア国防省のニュース写真の中から重大な発見をした。1枚のシリアのラタキア空軍基地における写真の右側に新型フェイズドアレイレーダーが出現し、軍事マニアの分析によればこれはS-400専用に研究開発された96L6型UHF周波数帯高空捜索レーダーに違いない。

S-400は遠距離地対空ミサイルシステムで、ロシア軍は2007年に初めてこのミサイルを装備した。S-400の射程は400kmで、大範囲内で敵サイドの空中火力を防御できる。2012年、ロシアはポーランドおよびリトアニアと国境を接する飛び地であるカリーニングラード州にS-400プラットフォームを配備した。この配備はNATOの空中行動の大きな区域をロシアの打撃範囲内に置いた。


 あるいは実戦でS-400の実力が試されることになるかもしれませんが、その時は世界大戦に発展しかねないほど事態が深刻化しているでしょうね。














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