コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその17

11月4日

 フランスの海軍兵器関連のニュースを2つお伝えします。まずはこちら。

http://military.china.com/news2/03/11078240/20121102/17507732.html


フランス武器装備本部、無人潜航機の無人母艇をテスト

中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、フランス国防調達機構武器装備部署は無人水上/水中艇を利用して機雷の脅威に対応する試みを行っているところである。計画の一部として、「ソードフィッシュ」研究プロジェクトは「無人潜航機の無人母艇」という新たに作り出された概念と関連の解決方案を提出した。2011年以後、専門家は武器装置本部と海軍のためにこの概念に対しテストを行っているところである。

「ソードフィッシュ」プロジェクトは2020年までにフランス海軍の既存の機雷戦装備に取って代わることが計画されている。現在、機雷問題はあらゆる海上衝突の中に広範に存在し、特にリビアは海上軍事行動と商業交通を阻んでいる。機雷の種類も非常にたくさんあり、非常に古いものもあれば非常に精密なものもある。

「ソードフィッシュ」プロジェクトの目的は、大多数の海上および沿岸海域の機雷を処理できるシステムに対して評価を行うことにあり、このシステムは人員を危険にさらす必要がない。このシステムは1隻の「ブラックスター」無人水上艇(USV)と2基の機雷探知計測および識別に用いる無人潜航機(AUV)からなる。

フランス武器装備本部は2009年7月にフランス造艦局、タイリス水中システム社、ECA社に「ソードフィッシュ」プロジェクトを展開する任務を与えた。「ブラックスター」無人艇は2010年12月に進水した。自主水中航行機の放出と回収テストは2011年に成功した。完全自主操作と海岸遠距離遠隔操作デモンストレーション検証もすでに完了した。2012年後半、初の水中の脅威の識別に用いる自主水中航行機はテストを受けているところである。2013〜2014年、第2の自主探知計測と機雷の判別に用いる自主水中航行機が沿岸海域でテストを受けることになる。


 自主的に無人艇を放出、回収して作戦を行う無人母艇ということになるともう「ターミネーター」を思わせる世界ですね。続いてはもっと現実的な兵器の話題です。

http://military.china.com/news2/569/20121102/17506572.html


ロシア高官、フランスはロシアへの「ミストラル」強襲揚陸艦建造技術の移転を加速させている、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「フランスが研究開発した『ミストラル』級強襲揚陸艦。その名に恥じないヘリ空母でもある。」)

中新社北京11月1日電 モスクワの情報:ロシア国防大臣アナトリー セルジュコフは1日メディアに、フランスはロシアに「ミストラル」級(Mistral class)強襲揚陸艦(すなわちヘリ空母)の建造技術を加速して移転しているところだ、とした。

セルジュコフは言う。「フランスは我々に最初の2隻の『ミストラル』級空母と第3、4隻目の空母の新技術を加速して移転しているところだ。」 彼はさらに、「もし彼らが我々にこれらの先進技術を移転しなかったら、連合造船社はきっと大騒ぎだった。」とした。

ロシア新社の分析は、これでセルジュコフは個別メディアと専門家の、フランスは第3および4隻目の「ミストラル」級ヘリ空母建造契約に署名する状況になってやっとロシアに技術移転を行うだけだとの報道に反駁したことになる、とする。

セルジュコフは先日、第3および第4隻目の「ミストラル」級ヘリ空母の建造資金はすでに2020年までの国防調達発注に入れられており、2013年からこの資金を2隻の艦艇建造に用いることができるようになる、とした。

「ミストラル」級は現在フランスとロシアの最新型の強襲揚陸艦の級別で、16機以上のNH90あるいはタイガー攻撃ヘリを搭載でき、また70両以上の車両(これには13両のメインバトルタンクが含まれる)の輸送、維持メンテナンススペースがある。この艦の飛行甲板の面積は5,200平方mで、6カ所のヘリ駐機ポイントが設けられる。

2011年6月、ロシア・フランス両国は、フランスが2隻の「ミストラル」級空母を建造する契約に署名し、契約の金額は12億ユーロだった。計画によれば、第1隻目の「ミストラル」級空母は2014年にロシアに引き渡され、第2隻目は2015年に引き渡される。フランス国有船舶製造企業DCNSはこの前、すでに前払い金は受け取り、ロシア海軍のために建造する初の「ミストラル」級ヘリ空母の建造を開始している、とした。

ドイツ新社の報道によれば、ミストラル級強襲揚陸艦は、ロシア海軍が獲得する初の外国軍艦になるかもしれず、同時にロシア国防省最大の海外からの軍事調達でもある。この過程でアメリカはかつて不満を表明したが、2011年両国はやはり契約式を行った。第3隻目と第4隻目の「ミストラル」級ヘリ空母の艦体はロシアで建造されることになる。


 ちょっと分かりにくいですが、第1、2の艦はフランスが建造し、第3、4の艦はロシアが建造するので、フランスが第1、2の艦を建造している段階でロシアに建造技術の移転を行う必然性はなく、信頼関係がない場合それらの引き渡しが済んだら契約を破棄して有償の技術供与を受けず勝手にコピーを作る(←中国か)かもしれないと疑い、技術移転をギリギリまで延ばすはずで、現にそう予測する向きも多かったが、実際にはこの段階で技術移転が加速して行われ、これは両国の信頼関係が堅固であることを示す、というようなことだと思われます。

 世界の国々の軍事力に関してです。

http://military.china.com/news/568/20121103/17508591.html


アメリカメディア、全世界の軍事強国を評価 専門家、中国海軍はインドに及ばないとする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:99式戦車が冬季適応性訓練を行う」)

世界報の報道:アメリカの某軍事週刊刊行物(頑住吉注:名前出せない段階で怪しさ大爆発ですが)は全世界の軍事強国の最新評価を行った。総合的実力の順位ベスト7は、アメリカ、ロシア、中国、ドイツ、インド、イギリス、日本である。

フランスの元将校でアジア軍事顧問の専門家メンシプラメンディ(頑住吉注:インド系の人? スペルも示されてないんで確認できませんが、検索しても同じ内容しかヒットしないんでたぶん実在しないでしょう)は、総合的実力をもって論ずれば、全世界のベスト7はアメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス、日本、インドであるべきだと考える。

彼は具体的に分析して、陸軍の戦力を論ずれば順位は次の通りになる、とする。中国、ロシア、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス。

空軍力を論ずれば次の通り。アメリカ、ロシア、中国、イギリス、ドイツ、フランス、イスラエル。

海軍力を論ずれば次の通り。アメリカ、ロシア、イギリス、日本、インド、フランス、中国。

中国のベテランの軍事専門家張召忠は考える。核兵器に関して言えば中国は世界第5位にランクされる。潜水艦に関して言えば中国は世界第2位にランクされる。水上艦艇に関して言えば、中国は第8位にランクされる。実戦機に関して言えば、中国は第4位にランクされる。戦車、装甲車両と小火器に関して言えば中国は世界第1位にランクされる。


 別に日本には軍事力で世界の上位を狙う気が最初からないんでどうでもいいっちゃいいですが、個人的なイメージよりイギリスの順位が低くフランスとドイツの順位が高い感じです。小火器で中国1位ってのはどういう理屈でしょう。まあ小火器には性能差がそんなにないんで生産数が単純に多いってことでしょうか。

 尖閣問題がらみです。

http://military.china.com/dydwj/news/11126979/20121103/17508542.html


パキスタン、南海および釣魚島問題で中国支持を宣言

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国とパキスタン、第5回戦略対話を挙行」)

2012年10月31日から11月2日、中国・パキスタンの第5回戦略対話が北京で挙行された。外交部長楊潔○(頑住吉注:○は日本語にない漢字。ヤンジエチ)は対話に参加したパキスタン外交部秘書ジャリアと会見し、外交部副部長傅○(頑住吉注:フーイン)も会談に同席した。

双方は中国・パキスタンの戦略協力パートナー関係の発展をポジティブに評価し、力を入れて両国の各領域の互恵的協力を推し進めることを表明した。中国サイドは、パキスタンの国家独立、主権の維持、領土保全の努力を継続して維持し、パキスタンの社会安定と経済発展の実現を支持すると表明した。パキスタンサイドは中国共産党第18回全国代表大会の円満な成功を事前に祝し、中国の核心的で重大な利益に関わる問題上中国サイドの支持を堅持することを重ねて表明し、中国サイドの南海および釣魚島などの問題における立場を理解し支持した。双方は共同の関心である国際および地域の問題で突っ込んだ意見交換を行った。


 パキスタンは強大なインドの脅威にさらされ、アメリカとも関係が悪化し、中国が頼りですからまあそう言いますわな。しかし私は「パナマが日本を支持」の時も「止めとけよ」と思ったんですが、日本も中国も国際的に一定の影響力があっていくつかの途上国に自国支持を言わせることは可能は可能ですけどその国も支持しなかった方の国との関係悪化を本心では望んでいないに決まっているわけで、それをいわば無理に言わすのはその国の尊厳を傷つける恐れさえあると思います。

11月5日

 殲-31関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-03/209323_2257103.htm


殲-31機腹部の弾薬倉が明るみに F-35との隔たりは非常に大きい

最近初飛行した殲-31戦闘機は世界のメディアの広範な関心を引き起こした。1枚の殲-31戦闘機の鮮明度の高い機腹部の画像は、殲-31戦闘機は側面の弾薬倉はないもののF-35よりさらに大きい組み込み式機腹部弾薬倉を持つ可能性があることをはっきり示した。周知のように全ての機載ミサイルの内蔵はF-22に代表される第4世代戦闘機の重要な特徴の1つである。F-22、F-35、T-50を含む全てが機腹部の内蔵弾薬倉を採用している。

(頑住吉注:2ページ目)現在各国が装備する主力戦闘機は全てすでに超音速飛行能力を備えている。例えばアメリカのF-22ラプター戦闘機は単にステルス性能に頼って敵に対する優勢を獲得するだけではなく、同時に速度の優勢によっても生存性を向上させる。この機の設計上の巡航速度はマッハ1.6に達し、つまり戦闘状態のとき長時間音速の1.6倍で飛行できる。この飛行速度下で発射されたミサイルは空対空ミサイル発射時の初期エネルギー量を増加して極めて大きく射程を延長できるだけでなく、さらに自身のエネルギー量を増加させて敵サイドの空対空ミサイルのエネルギー量の優勢を圧縮し、有効射程を縮小させることもできる。伝統的ジェット戦闘機の機載ミサイル発射方式には2種類ある。1つはミサイルの点火後自身の動力に頼ってレール上から発射するもの。もう1つは爆弾のように懸架状態から離脱させて空中に放り出した後に点火して動力飛行に入らせるもの。この2種の発射方式にはそれぞれ長所と短所がある。レール発射方式は専用のレールを装備する必要があるが、長所はいかなる姿勢の状態下でもミサイルの信頼性ある発射が保証されることだ。だが万一発射に失敗したらミサイルはレール上で爆発し、搭載機を誤って損傷させる可能性がある。投下による発射は相対的により安全で、重いレールも必要としない。だが比較的平穏な飛行状態でしか発射できず、複雑な起動中の発射は非常に難しい。このため、この2種の発射方式には異なる類型のミサイルが適用される。通常近距離空対空ミサイルはレール発射方式を採用し、一方中距離空対空ミサイルは投下による発射を採用する。

(頑住吉注:3ページ目)しかし、戦闘機が超音速飛行状態下で航空爆弾を投擲したり、あるいは投下方式によるミサイル発射を採用すれば、次のような問題に遭遇する。戦闘機とミサイルの間の気流の速度が極めて速いため、この区域の空気の圧力が低下し、航空爆弾あるいはミサイルが戦闘機から離脱した後落下あるいは放り出されることができずに依然戦闘機に随伴して共に飛行する結果がもたらされる。これぞ流体力学におけるベルヌーイ効果である。

翼や気体表面に航空爆弾やミサイルを吊り下げ搭載する伝統的戦闘機に関して言えば、この問題の克服は決して困難ではない。戦闘機が投弾時能動的に飛行状態をちょっと変え、あるいはレール方式による発射のミサイルを採用し、ミサイルに飛行機から離脱する十分な動力を獲得できるようにしてやりさえすれば即OKである。だが機体内部に置かれた弾薬倉を採用した戦闘機では、解決方法はやや複雑になる。

(頑住吉注:4ページ目)画像は殲-20戦闘機の側面の弾薬倉と腹部の弾薬倉である。殲-20戦闘機とF-22戦闘機の機腹部弾薬倉の位置および構造は類似している。F-22ラプター戦闘機は良好に超音速飛行状態下で内蔵弾薬倉からミサイルを発射する問題を解決した。だがその弾薬倉の構造は比較的複雑である。F-22の機体両側の内蔵弾薬倉は1発の空対空ミサイルを装備でき、ミサイルは可動式レール上に搭載できる。ミサイル発射が必要な時は弾薬倉のゲートが開いてレールの前端が外に向けて伸び出し、ミサイル弾頭部を弾薬倉の外に伸び出させ、その上で直接点火、発射する。機腹部の内蔵弾薬倉には2発の近距離空対空ミサイルが弾薬倉のゲートの内側にある発射レール上に搭載されており、4発の中距離空対空ミサイルが爆弾と共用の多用途搭載架上に吊り下げ搭載されている。弾薬倉ゲート内側の搭載架は中距離空対空ミサイルの装備に改めることもできるが、爆弾の搭載架は近距離空対空ミサイルの装備に改めることはできない。弾薬倉のゲートは発射が必要な時は開くことができ、近距離空対空ミサイルはレールから直接発射し、中距離空対空ミサイルは航空爆弾のように機から放り出した後で点火する必要がある。

(頑住吉注:5ページ目)画像は殲-20戦闘機の側面弾薬倉と機腹部弾薬倉の位置。

(頑住吉注:6ページ目)F-35戦闘機の機腹部弾薬倉は独立した2つの部分に分かれている。これはF-22戦闘機の機腹部弾薬倉との最大の差異である。

(頑住吉注:7ページ目)我々はこの弾薬倉の容量があまりにも小さいことを見る。1発のJDAM制御誘導爆弾ですでにいっぱいにふさがっている。アメリカのロッキード・マーティン社が生産したBF-03号F-35B試験機は2発のJDAM制御誘導爆弾を搭載して離陸し試験飛行した。試験飛行の課程でF-35Bは内蔵式弾薬倉を開きロール機動を行った。

(頑住吉注:8ページ目)この小さな弾薬倉にはそれぞれ1発のAIM-120「先進中距離空対空ミサイル」(AMRAAM)と1発のGBU-31「連合直接攻撃弾薬」(JDAM)が装備できる。

(頑住吉注:9ページ目)殲-31戦闘機の前輪はダブルタイヤで、鳥が連なって飛ぶさまを思い起こさせる。

(頑住吉注:10ページ目以降全て)F-35の機腹部弾薬倉のディテール


 殲-31がらみの内容は少なく、F-35どどう大きな違いがあるのかにも言及がないですね。しかし3ページ目の画像を見てください。中央にあるのが「機腹部弾薬倉のゲート中心線」で、つまり観音開きになる、したがってF-35のような左右の独立した弾薬倉2つ、というスタイルではない、ということではないかと思われます。もう1つ殲-31関連です。


http://military.china.com/news/02/11078237/20121102/17508170.html


航空専門家、殲-31は空母への搭載が可、とする 40機搭載で戦闘力を形成

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31初飛行に成功。我々は現在高低2機種の第4世代ステルス戦闘機を持つ」)

人民ネット北京11月1日電(記者 黄子娟) 10月31日、国内外のメディア、ウェブサイトは続々と中国第2のステルス戦闘機初飛行成功の情報を伝えた。このネットに伝わるコードネーム「殲-31」のステルス戦闘機は今年6月に明るみに出て以来外界の関心を集め、その初飛行成功は軍事マニア、ネットユーザーを興奮に叫ばせた。あるメディアは、殲-31ステルス戦闘機は将来中国空母上に搭載されるかもしれないと推測している。航空専門家徐勇凌は人民ネット記者のインタビューを受けた時、この推測には一定の道理があるとした。

徐勇凌は言う。艦載機に関して言えば、中国国産機での選択の余地は実は非常に少ない。例えば殲-10の単発および空力レイアウトは艦載機としては決して適していないと言え、もし改良を行っても作業量は非常に大きくなる。殲-31に関して言えば、双発、主翼の幅が比較的大きいなどの特性ゆえに艦載機に発展させたければその余地は相対的に言ってより大きい。

以前殲-11、殲-20が艦載機になるとの報道もあった。これに対し徐勇凌は次のように言う。この2機種の機は相対的に言って重量がいずれも比較的大きく、実際上大型機である。中国が製造する空母のトン数では、離陸重量30トン前後に達する艦載機を装備しなければならないとすると搭載可能な数は20〜25機程度となり、これは作戦能力的に言って不充分である。作戦能力を達成したければ、空母に搭載される艦載機は40機以上であるべきで、アメリカ空母が搭載する艦載機は基本的に50〜70機程度に達している。この角度から出発すれば、殲-31は疑いなく1つの選択であり、国外の推測にも一定の道理がある。


 まあ当面の艦載機の本命は殲-15だと思いますが、この徐勇凌という人の肩書は、中国試験飛行員学院特別招聘教官、空軍軍事理論専門家バンクメンバー、中国航空学会高級会員ということで、国産空母の内情を知っているかもしれず、あるいはこの搭載数から規模が逆算できるかもしれません。

11月6日

http://military.china.com/top01/11053250/20121104/17508946.html


ロシア:殲-31の研究開発はハッカーの功に帰すべき 中国の設計師は創造力に欠ける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の殲-31戦闘機、試験飛行に成功(資料画像)」)

グローバルネット報道:「ロシアの声」放送局ウェブサイト11月2日の報道は推測し、中国が最近試験飛行したばかりの第2の第5世代戦闘機はアメリカのF-35戦闘機の「海賊版」だとする。

報道は言う。中国第2の第5世代戦闘機関連の初めての写真が出現した後、いったい何が枕陽飛行機工業集団の設計師たちにインスピレーションを生じさせ得たのか、すでに非常に明白になっている。初飛行関連の写真はそれぞれの角度から機を見せているが、この機が完全にアメリカのF-35戦闘機の複製品であることは全く疑問の余地がない。この中国戦闘機がアメリカのF-35試作機の通りに研究開発されてできたという事実は、決して人を意外に感じさせるニュースではないと言える。

報道は言う。2009年、あるF-35戦闘機研究開発に参与する会社のウェブサイトが中国からのハッカーに攻撃突破され、その後ハッカーはさらにペンタゴンに進入して多くのこの機種関連の資料を盗み出した。この事実はかつて広く伝えられた。以前、盗み取られた情報は数は膨大だが、これをもってF-35をコピーするにはまだ不足で、ただしそれでもその外形と能力に対し細緻な理解を行うことはでき、甚だしきに至ってはこれに力を借りてこれに対抗する方法を研究開発することができると考えられた。別の角度から見ると、さらにその他のF-35の資料が盗み取られた事実が存在し、アメリカのスパイ部門がまだ気付いていない、あるいはこうした状況を対外的に公表したがらないだけだという可能性もある。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

報道は同時にロシア戦略・技術分析センターの専門家ワシーリ カーシェンの話を引用して、中国人がF-35に対し完全なコピーを行ったとは言えないともした。そのためには機のエンジンの生産、機載電子レーダー、操作システムなど各種技術の掌握が必要である。こうした、そしてその他のいくつかの方面の組成部分の技術レベルは中国の工業技術能力をはるかに超えていると思われる。殲-31飛行サンプル機の状況から見て、この機はおそらくロシア製のRD-93型エンジンを装備している。このエンジンは中国向けに輸出した、FC-1輸出型戦闘機への装備に用いられるものである。

もしこうだとすれば中国最新型戦闘機が持つ動力装置は、1983年からソ連空軍に導入され始めた最優秀第4世代戦闘機の装備を元にしたものではない。中国はRD-93型エンジンを参照してWS-13泰山型エンジンを研究開発する作業をすでに長年行っているが、この作業はまだ完成には遠いかもしれない。現在までに中国は第5世代戦闘機のいくつかの重要技術の内容、例えばアクティブフェイズドアレイレーダーなどをまだ掌握していないようである。

このため、殲-31と1年半前に試験飛行した殲-20は見たところいずれも技術のデモンストレーションを行うサンプル機である。この種の機はまだ長時間の部品やシステムの補充を行う必要がある。見たところ、やっと開始された段階にあり、必要ないくつかの部品およびシステムはまだ輸入によって満足させ、その後さらに徐々に国産のユニットに移行する必要がある。これと同時に、殲-20が全体的に言って一種独特な設計構造だとするなら、殲-31は外国機の外観、主要な技術指標、甚だしきに至ってはその他の一連の設計方案をコピーしたものである。

ワシーリ カーシェンは考える。「設計師に明らかに創造力が欠乏している状況下で、殲-31はコンピュータスパイ時代が最終的にやって来たことを示す顕著な印となる。」 コンピュータスパイ自体は出現してすでにおよそ30年の歴史があるが、多くの人にとってはこの種のスパイ模式はまだ一種の抽象的概念に過ぎなかった。現在ではすでにこうしたコンピュータスパイは格別の持ち味を持つ存在と見なすことができると言え、この種の技術獲得手段はすでに相当成熟している。

ワシーリ カーシェンは考える。中国に関して言えば、このような外国技術をコピーする行動も、決して全く望ましいものではない。発展を技術の購入あるいは盗み取りに頼るのは、ある段階では避け難い。だがこの種の手段を長期的な成功につながる戦略と見なすことはできない。外部からの導入の習慣化は、本国の新しいものを作り出すポテンシャルに対する打撃、圧力を形成し、自主的に複雑なプロジェクトを実施する過程で足を引っ張ることになる。かつて非常に膨大な技術スパイ能力を持っていたソ連も積極的に西側の技術を盗み取ったが、国外サンプル品のコピーがある1方面の主要な発展方向になった後、ソ連のこの方面の技術レベルは終始西側に遅れるようになった。


 殲-31のデザインは大いにアメリカのステルス戦闘機を参考にしているとは思いますが、殲-31は双発、F-35は単発でもあり、コピーとはとても言えません。パンサー戦車のデザインがT34に強い影響を受けた、レベルの話でしょう。中国の軍事関係の文章を読んでいると、戦闘機の高性能エンジンなどでどうしても頼らざるを得ないロシアに対する陰湿で屈折した反感がにじみ出ているものが多く、この記事はあるいはロシアの報道をそのまま紹介したものかもしれませんが、あるいは「ロシア人がこんな風に中国人を馬鹿にしている」というでっち上げでロシアに対する反感を煽ろうとしているのでは、という気もします。ウェブサイトの報道ならURLを示せば今時自動翻訳で大筋そういうことを言っているのかどうか確認できます。中国のこうした報道が決してオリジナル記事のURLを示さないのは、いかにでたらめな報道が多いかの反映でもあるようです。

 小火器関連です。

http://military.china.com/news2/03/11078240/20121105/17510826.html


ロシア、AK-12アサルトライフルに対するテスト作業を展開

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「AK-12アサルトライフルの実弾射撃テストを行っているところ」、続いて2枚目。「AK-12アサルトライフルは部品交換により多種の口径、多種の規格の弾薬が使用でき、野心的である!」)

【グローバルネット総合報道】11月2日、ロシア軍武器テスト部門の作業人員がAK-12型自動小銃に対してテストを行った。AK-12型自動小銃はカラシニコフ系列小銃の最新機種である。この銃の研究開発者の説明によれば、この小銃は借りてきた日内に(頑住吉注:辞書にも載ってませんし検索してもほとんどヒットしません。文脈から言って近いうち、というような意味かと思いますが)各種環境条件下での信頼性試験を受けることになる。


 フルサイズ弾薬である7.62mmx51も使えるようにするには相応の強度が必要で、5.45mmx39しか使わないユーザーは常に無駄な重量を背負うことになるのではないかと思うんですが。

 オスプレイ関連3つです。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121105/17511104.html


駐日米軍、「オスプレイ」機を利用し太平洋海域を警戒、監視か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「MV-22の性能は先進的。その実際の効用を客観的に見る必要がある。」)

日本新華僑報ネットの報道によれば、日本政府の消息筋の人物は先日、12月から駐日米軍はMV-22「オスプレイ」輸送機を利用して太平洋上で警戒、監視活動を行う、と明らかにした。

11月2日、複数の日米政府の消息筋の人物は、駐日米軍普天間基地に配備される12機の新型輸送機MV-22「オスプレイ」が12月から正式に投入され運用を開始する、と明らかにした。このうち、3〜4機の「オスプレイ」機は軍艦上に搭載され、太平洋上で期間数か月の警戒、監視活動を展開する。


http://military.china.com/news2/02/11078239/20121105/17511084.html


日本の防衛大臣、将来「オスプレイ」を導入する可能性を排除せず

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカ軍のMV-22『オスプレイ』回転翼輸送機」)

中国国防科学技術情報ネットの報道による:日本政府内に自衛隊はアメリカの新型輸送機MV-22「オスプレイ」を導入すべきだと考える意見がある件に関し、日本の防衛大臣森本敏は30日の記者会見で次のように表明した。「防衛省の立場から見ると、門戸は完全に閉じてはいない」 「それが日本の安全にどんな影響をもたらすことになるかを深く検討しているところだ。もし必要があれば、相応の措置を取る。」 日本はまもなく「オスプレイ」導入に関し防衛省と自衛隊内部で研究を展開することになる。


http://military.china.com/news/03/11078238/20121031/17503710.html


日本、自衛隊に「オスプレイ」機を装備し中国を牽制することを議論

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「オスプレイ輸送機は米日の何度もの交渉を経てやっと配備できた」)

「日本新華僑報」ウェブサイトの報道は、消息筋の人物が明らかにするところによれば、日本の外務省と防衛省の関係の官僚は10月中旬、自衛隊に「オスプレイ」MV-22装備するか否かの件につき東京都で意見交換を行った、とする。

「オスプレイ」MV-22はアメリカ軍の最も先進的な垂直離着陸武装輸送機である。だが事故頻発のため、日本民衆はかつて「オスプレイ」が日本本土に配備されようとしていることに強烈に抗議した。だが今年7月、アメリカ軍サイドはやはりあくまでこれを沖縄基地に配備し、現地民衆の不満を引き起こした。

防衛省の一部の官僚は、自衛隊には「オスプレイ」を装備する必要があり、こうすれば好都合にさらに一歩釣魚島の防衛を強化し、海上で中国を牽制できる、とする。

だが、日本の防衛省の一部の官僚はこれに対し反対を表明する。ある官僚は、「オスプレイ」1機の販売価格は100億円以上にも達し、しかもこの輸送機に真に作用を発揮させるには多数の「オスプレイ」を購入する必要があるのは明らかで、この費用はあまりにも高すぎる、と指摘する。彼はさらに補足して、「オスプレイ」の操縦員養成にも時間を必要とし、このため直ちに購入する必要はない、とする。

意見が不統一のため、日本政府は現在まだこの件に関し協議を行っているところで、まだ決断を下していない。


やはり中国にとって相当に気になる存在のようです。

11月7日

 中国国産空母関係です。

http://military.china.com/cv/news/11079878/20121106/17511849.html


台湾メディア、上海に1〜2隻の巨艦が建造中であるのを発見、空母らしい、とする

【グローバルネット総合報道】台湾の「旺報」は次のように報道した。現在の中国大陸の戦力をもって空母を自ら建造できるか否かを議論するのは明らかにやや余計なことで、中国大陸はどんな等級に属する空母を作り出せるのかを語るべきである。10万トン級の原子力空母か、あるいは「遼寧艦」のスタイルを踏襲しロシア風で行くのか、それとも中国自身の持ち味を出す道に進み「中国式空母」を建造するのか。

外国メディア、造船工場は浦東にあると推測

イギリスの「タイムズ」の北京発の報道は、西側諸国は中国大陸がウクライナの専門家の援助の下でこれからの18か月しか要さずにもう自身の空母を建造し得ると信じている、とする。少なからぬ軍事マニアは上海の浦東の造船工場内に1〜2隻の空母の規格らしき艦船があり、とっくに竜骨が据えられていることに気付いている。艦体のサイズは5〜6万トン級の大型艦と見積もられ、中国軍の伝説の中の空母に違いない。イギリスのBBCは「タイムズ」のこの報道を引用し、この説はある匿名の西側の国の軍高層にいる人物由来だと指摘する。

報道は、大陸の軍が現在なすそれぞれの事柄は全て「自分たちの空母とその戦闘群を設計」中であることを明示しており、「彼ら(中国大陸を指す)はウクライナの専門家の援助の下で、これからの18か月以内に自分たちの空母を建造する。」とする。

大陸は軍事費支出を不断に伸ばしており、また天然資源を獲得する欲望に駆り立てられ、「完全中国製」の空母を持つことを望み、このことをもって自らのグローバルな地位増強をアピールする。先月就役した遼寧艦は「訓練にしか使えない」。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国国産空母の想像図」です。)

戦闘群の建立は時間の問題

「ワリヤーグ」は「遼寧艦」に変身し、艦内の内部構造はほとんど完全に中国大陸の設計師の考え方に従って完成された。さらに空母を建造することは中国大陸にとって決して大きすぎる難題ではない。難しいのは充分な戦力を持つ艦載機と、空母で発着できる飛行員が必要なことだ。

現在大陸にはまだ移動する甲板上で降着する飛行員が充分いない。移動する甲板上で発着できる戦闘機さえない可能性がある。

だが艦載機がなくても中国大陸が多くの空母を持ち、かつ戦闘群を建立するのは単に時期が早いか遅いかの問題である。

ある日本の外交官の説は、230万の兵力を持つ中国人民解放軍は現在技術が充分精良でなく、海外で行動する能力は限られている、と指摘する。だがもし大陸が世界各地に兵力を投入できれば、談判のテーブルにおける地位は「全く異なるものになる」。

1隻の空母に、海外に大型軍事装備を輸送できる厖大な輸送機隊、軍を海岸に上陸させる大型上陸艦が加われば、すぐに大陸に相応の対外政策を制定させ得る。


 あと18か月、1年半というと2014年5月頃ですか。そんなに早いですかね。まあ衛星写真で進行状況や大雑把な仕様は分かってくるんじゃないでしょうか。それに建造が終わっても戦闘力を持つにはさらにかなりの時間が必要ですし、それまでに国産エンジンが使い物になるかも分かりませんしね。しかしまあ「空母戦闘群」構成に必要な護衛艦は現在急ピッチで多数建造中のようです。

http://club.china.com/data/thread/1013/2748/86/45/9_1.html?1


各造船工場、056軽護衛艦を急ぎ製造、照明を点灯しナイター状態で忙しく施工

中国海軍は現在数か所の造船工場で056軽護衛艦を大量生産している。規模も建造速度も史上空前である。夜間さえ工員は残業して急ぎ施工し、年末前までに少なくとも8隻が引き渡されそうだ。


 056軽護衛艦は全長89m、排水量1,300トンと比較的小さく、性能的にもそんなに高いものではなさそうですが、多数あればそれなりの脅威になるでしょう。

 一方アメリカです。

http://military.china.com/news2/569/20121106/17512661.html


アメリカ軍、新型の空母艦載偵察・打撃一体無人機の研究開発を計画

中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、アメリカ海軍は11月に新型海上基地航空機方案募集広告を発することを計画している。新型機は無人艦載空中偵察・打撃(UCLASS)機と呼ばれ、燃料補給がない状況下で一連のセンサーと武器を搭載して空母から距離少なくとも2,000海里の範囲内で任務が執行でき、極めて大きく海上基地航空能力のカバー範囲を拡張する。この機の設計思想は、陸上基地に頼らずに偵察と打撃ができる無人機を生産し、その隠密性を利用して有人機にとって危険すぎる空間に到達しようというものである。

明らかにこの種の飛行機は非常に大きな魅力を持っている。「プレデター」や「グローバルホーク」などの無人機は、西南アジアにおいて捕捉し難い敵に対応する時、その極めて大きな優勢をはっきり示している。だが、アメリカがこの地域において前面に立つことが徐々に少なくなるにつれ、現地の国の基地提供を必要としない、比較的長い航続力を持つ無人機への多国籍軍部隊の需要は日増しに顕在化している。敵をロックオンするのに用いる画像や信号情報を収集し、かつ武器を搭載できる海上基地プラットフォームは前面に立つ存在の1つの代替方案である。無人艦載空中偵察・打撃(UCLASS)機はまさにこの必要性を良く満たすことができる。アメリカ海軍は2014年夏にこの無人機に関する契約を与え、もって配備を行うことを期する計画である。

この計画のスケジュールは非常に厳しい。何故なら各種要素のバランスを取る必要があるからだ。基本的任務の必要性以外に、この無人機は空母とのマッチング、新たな能力を備えると同時に既存の艦載機の作業に影響しないようにする必要がある。燃料補給なしに14時間飛行する能力は空母の航空能力のカバー範囲を拡張するだけでなく、空母の甲板設備や人員に対する要求をも最小化する。現在まだいかなる長航続距離無人機も構造やその他の要求を満足させることはできない。しかもある技術者は、いくつかの主流のレイアウト、例えば「全翼」も充分な燃料搭載ができず、もし機の寸法を拡大したら甲板の制限ゆえに艦に搭載できなくなるかもしれない、とする。

当然、このことは無人機が搭載する積載荷のサイズを決定する。現在の考え方は多くの部分の積載荷をまとめて1つのモジュールにし、開放式体系構造のセンサーユニットは電磁スペクトル全体の偵察に用い、さらに処理を経た情報を利用して正確に敵に命中することができる正確打撃武器が加わるというものだ。

無人機はさらに通信システムを必要とし、空母戦闘群のその他の成員や関係機構とそのセンサー情報を共有するのに用いる。このため、衛星とのリンクを必要とし、さらに機載データ処理能力はデータ量を制限し、もって不十分な帯域幅リソースを有効利用する。

これらの各種の必要性のバランスを取り、受け入れ可能な、生存能力の高いシステムを研究開発することは1つの巨大なチャレンジとなる。だが、ひとたび研究開発に成功すれば未来の海上基地航空能力に顕著な向上が実現されることになる。


 ごめんなさい、技術的に難しい部分は正しく訳せてないかもしれません。それはさておきこの分野ではアメリカは他国を引き離して独走している印象で、非常に力を入れている中国もおそらく近い将来に差を詰めることは難しいでしょう。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-07/209469_2259343.htm

 また例の「航行警告」が出たそうです。「遼寧艦」が11月11日から11月30日まで試験航海、と言うか沖合に出て何かする模様です。

11月8日

 殲-31関連2つです。

http://military.china.com/important/64/20121105/17509754.html


香港メディア:中国のエンジンは「心臓病」を患っている 第5世代機は有名無実

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国エンジンの発展は任重くして道遠しである」)

香港の「太陽報」11月4日の文章 原題:中国戦闘機の弱点はエンジンにあり 

中国の殲-31新型ステルス戦闘機が飛んだが、これは中国第2の第5世代戦闘機であり、中国の航空科研能力が爆発的な発展を獲得したことを表す。だが同時にエンジンの問題が依然中国の航空界を困らせていることも見ておくべきである。この問題がもし解決できなければ、中国が航空大国になることはできない。

第5世代戦闘機は研究開発費用が非常に高く、また新たな技術の創造が難しいため、現在単に1国の力に頼って2種の第5世代戦闘機を研究開発できるのはアメリカと中国だけである。ヨーロッパ各国が連合しても第4世代半のラファール戦闘機しか研究開発することはできず、ロシアはインドを引き込んでやっとT-50戦闘機を開発している。中国の第5世代戦闘機の設備は国際的な一流レベルにならったものだが、エンジンと複合材料の使用は依然弱点である。

第5世代エンジンは推力/重量比が10を超え、機に超音速巡航および超機動能力を具備させることを要求する。またエンジンは非常に高い信頼性を備え、繰り返し使用できることが必須である。アメリカの航空エンジン技術は全世界を見下し、その事前研究能力はすでに第7世代に達している。これに比べ中国のエンジンはやっと第3世代を乗り越えたところで、殲-10戦闘機を含む新型戦闘機は今に至るも依然ロシアから輸入したエンジンを装備している。もし中国航空界がこの心臓病を解決しなければ、第5世代戦闘機は有名無実に過ぎなくなる。

エンジンの研究開発は複雑な材料技術と非常に高度な製造技術に関わる。例えば、複雑な空力的外形の中空なタービンブレードを鋳造することは、各国航空工業がチャレンジする大難題となっている。中国の航空エンジン研究開発の困難と性能の隔たりは、主にタービンブレードおよびタービンディスクの材料と工程という2つの方面に体現されている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国最新の殲-31第4世代機」です。)

アメリカなど西側諸国はエンジン技術を核心的技術とし、中国に対し全方位の封鎖を行っており、中国は技術導入を行うことが全くできない。ロシアのエンジンの逆向きの研究(頑住吉注:基礎研究から実機に進むのではなく実機を分析研究して基礎を身につける、といった意味のようです)も非常に困難で、エンジン技術はすでに中国の動力の発展を妨げるボトルネックとなっている。事実、もし中国がエンジン技術上ある程度難関を突破すれば、飛行機の動力だけでなく、軍艦、戦車などその他の装備の動力も実的飛躍を勝ち取り、武器システム全体が全方位的にグレードアップすることになる。

ローマは一日にしてならず

中国はすでにエンジン研究開発を国家の重点プロジェクトとし、投入した費用は1,000億元にも達し、航空エンジン振興委員会を成立させ、航空エンジン研究院を設立し、北京に航空エンジン産業基地を建立した。だがローマは一日にしてならずで、中国航空エンジンの研究開発は金があればすぐ解決できるものでは決してない。重要なカギは一連の先進的人材の加入を促し、不断に斬新な思想を送り出して、中国のエンジンはやっと世界一流に追いつき追い越すことができるのである。

現在アメリカはすでに精力を集中して無人機を発展させ、特にX37B宇宙戦闘機は1時間で地球を一周するとして知られる。アメリカが進む道を変えている時、中国もぴったりついていくことが必須で、さもないとアメリカの中国に対する非対称の優勢はすぐに中国の政治資本をゆすり取り巻き上げるものに転化する。


http://military.china.com/zongziji/news/11124958/20121105/17509645_1.html


殲-31の内部弾薬倉およびステルス能力、外国メディアの強烈な質疑に遭う

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31、すでに試験飛行に成功」)

アメリカの「月刊大西洋」ウェブサイト11月2日掲載の文章によれば、最近西側のウォッチャーたちは中国の殲-20ステルス戦闘機に対し、微に入り細を穿つ分析を行ったばかりである。現在、彼らはさらに多くの分析を行う必要が生じた。何故なら数日前、中国第2のステルス戦闘機殲-31が成功裏に初飛行を行ったからである。

殲-20に比べ、殲-31は体積がより小さく、重量もより軽い。両者の組み合わせはまさにF-22「ラプター」とF-35連合攻撃機のようである。一部の人はこれにより、中国のステルス戦闘機の研究開発は国外技術を盗むことによって成功したのかもしれないと心配する。世界の新世代ステルス戦闘機は似た外形と設計を持っているものだ、と考える一部の人もいる。このためこれはどんな問題か説明することが非常に難しい。安全保障業務専門家たちはより軽い重量とダブルタイヤの前部降着装置は、この機が将来艦載機として使用されるかもしれないことを意味していると考える。もしそうなら、殲-31戦闘機は将来の非常に長い時間内力を振るう場所がない。現在中国はまだ空母上に装備する艦載機の計画を制定していない。全戦闘形態の配備はなおさらいうまでもない。しかも、もし充分な支援艦艇戦力が配備できなければ、空母も任務執行が難しい。このため、中国は空母戦闘群の建設に成功した後になって初めて、やっと艦載機を使用して軍事行動を行うことを考慮できるのである。しかも艦載機を使用しての任務執行は、多くの不確定性と潜在的障害にも直面している。

文章は、殲-31はやっと初飛行を終えたばかりなので、この機の性能に対し充分な理解を行うのは難しいとする。コンピュータシミュレーションの状況は、この機は12発のミサイルを搭載できるが、内部弾薬倉には4発の中距離ミサイルしか収納できないことをはっきり示している。この点は非常に重要である。何故ならもし外部に武器を吊り下げ搭載すれば、そのステルス効果は必ず大きく割引になるからである。また、専門家たちは機載電子設備と外層ステルス塗料の性能にも懐疑的な態度である。何故なら多数のウォッチャーは、中国のステルス材料研究開発能力は極めて限られていると考えているからである。

文章はさらに指摘する。中国のステルス戦闘機最大のボトルネックはエンジンの問題である。セットされるエンジンの研究開発には10年、甚だしきに至ってはさらに長い時間を必要とするかもしれない。それまでは中国はロシアからエンジンを輸入せざるを得ない。アメリカ海軍戦争学院教授Andrew EricksonとGabe Collinsは「ウォールストリートジャーナル」に執筆して、殲-31の双発設計は2つの可能性を体現しているとする。1つはこの機がより大きな推力を必要として遠距離あるいは巡航作戦を維持する必要がある、というもので、我々はここからこの機の任務の位置付けを推測できる。もう1つは中国がロシア製エンジンの性能を信用しておらず、単発で戦闘機の正常な使用を保証するには不足だと心配している、というものである。

最後に筆者は考える。殲-31戦闘機の出現は決して中国がすでに技術方面で西側の発展に追いついたことを意味してはいない。ましてや、この機は1機の原型機に過ぎず、定型、量産の実現にはまだ非常に長い時間を必要とするからなおさらである。だが警戒の必要があるのは、中国軍の技術の進歩である。長年の数量によって勝ちを制する戦略を経た後、北京はまさに技術方面で追いつく努力を真っ向から行っているところなのである。


 やはり誰が見ても最大の問題はエンジンで、今後の進展を警戒しつつ見守る必要があると思われます。

 インド空母関連です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121106/17513277.html


インド、プーチンの訪問時にロシアの空母引き渡し遅延に対し損害賠償請求を提出へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「海上でテスト中のインド「ヴィックラマディヤ」号中古空母」)

ロシア軍事工業総合体ウェブサイト11月5日の報道によれば、ロシアによるインド海軍への「ヴィックラマディヤ」号空母引き渡しが遅延している問題に関しては、ロシア大統領プーチンの今年12月の訪印時に再度言及される。あるインド政府の消息筋の人物は、ロシア大統領は訪問期間にインドサイドからの損害賠償請求を受けることになる、と漏らす。

ロシア大統領プーチンは今年12月24日からインドを公式訪問する。ロシアサイドは最近すでにインドサイドに、動力システムに故障が発生したため、「ヴィックラマディヤ」号空母の引き渡し期日が来年末まで遅延すると通知している。インド国防大臣アンソニーはすでにこれに関しロシアに不満を表明している。

あるインド国防省の消息筋の人物は次のように漏らす。「空母引き渡し遅延に関する問題はプーチン大統領訪問時に言及されることになる。我々はロシアサイドに契約に照らして23億アメリカドルという合計金額の5%の額の賠償を行うよう要求することを考慮中である。」 つまり、インドサイドの損害賠償請求の総額は最高で1.144億アメリカドルに達することになる(頑住吉注:1.15億では? 23億は「約」なんですかね)。

今年9月中旬のある情報は、改装が終わったばかりの「ヴィックラマディヤ」号空母に航海試験過程で動力システムの故障が発生した(全部で8つの蒸気ボイラーのうち7つが損壊)、とする。だが、この艦の当時の航行速度は23ノットにしか達していなかった。ロシアサイドの消息筋の人物は、耐火レンガの品質の欠陥が空母のボイラー故障をもたらした主要な原因だと漏らす。ロシアとインドの以前の協議によれば、この艦は本来2012年末から2013年初めにインド海軍に引き渡されるべきだった。

空母の問題以外に、プーチンの今回の訪印期間にはさらに一連の重要な契約に署名される。これにはインドへの42機のスホーイ-30MKI多用途戦闘機、71機のミル-17V5ヘリの提供、および改良型「ブラームス」超音速巡航ミサイル共同研究開発などが含まれる。インド政府はこの前、ロシアから砲から発射される対戦車ミサイル「ヤンガン」25,000発の購入、10,000発の「レース-M」対戦車ミサイルシステムの購入も認可した。


 損害賠償請求すると言ったりしないと言ったり、壊れたボイラーの数、当時の航行速度なども情報によって異なり、この問題に関してはよく分かりません。また仮に損害賠償請求してもロシアはたぶん簡単には応じないでしょう。ロシアはインド以外にも兵器の販売先がたくさんありますがインドは非常に重要な顧客、インドはロシア以外からも兵器を買えますがロシアは非常に重要な供給源で原子力潜水艦など事実上ロシアからしか手に入らない重要な兵器もある、ということで、交渉がこじれた場合どちらの立場がより強いんでしょうか。どちらかといえばロシアではないかと思うんですが。

 変なニュースです。

http://military.china.com/news/03/11078238/20121107/17515075.html


ネット、中国バスケットボール協会公式サイトがハッキングされたことを明らかに 米日の旗で「占領」さる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国バスケットボール協会公式サイトに日本文が出現 現在はすでに修復」)

北京時間11月6日夜の情報 中国バスケットボール協会公式サイトが今夜20:00前後に短時間ハッキングされ、公式サイトのページを開くと一部日本文が出現した。日本文の内容は中日双方の釣魚島問題での食い違いに関係し、この事件の関連情報はまだ不明確である。現在中国バスケットボール協会公式サイトのページはすでに正常に回復している。http://www.cba.gov.cn/default.aspx

北京時間11月6日夜7時30分、2012-13シーズンWCBAリーグ第4ゲームが全面的に開始され、中国バスケットボール協会公式サイトはこれに対しデータ統計のリアルタイムな更新を行っている。だが試合がほぼ半分進行した、つまり夜8時前後、中国バスケットボール協会公式サイトのトップページがハッカーの攻撃に遭い、クリックしてトップページを開くと画面の背景が黒に変わり、画面に日本文が出てその内容は「釣魚島」に関わるほか、ページ中央にはさらに日本国旗とアメリカ国旗の図案が出た。だが、バスケットボール協会公式サイトのトップページがハッキングされた時間はごく短く、関係作業人員は遅れず発見して修復し、現在ページはすでに正常に回復している。


 これ明らかに日本語がおかしく、簡体字が使われ、日本人が見れば日本人の手によるものではなさそうだとすぐ分かるんですが、多くの中国人は本気にしてしまうんでしょうね。ちなみに多くの日本人は知らないと思いますが「猪」というのは中国語ではイノシシではなく豚を指します。

11月9日

 中国の艦載機殲-15の複座バージョンが試験飛行したそうです。

http://military.china.com/news/02/11078237/20121107/17515282.html


ジェーン、枕陽飛行機の複座バージョン殲-15S初飛行成功を暴露 その意義は重大、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット仲間が撮影した殲-15S型複座艦載機」)

【グローバルネット総合報道】 イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイト11月5日発表の文章は、中国の消息筋の人物が明らかにしたところによれば、中国の枕陽飛行機はすでに複座バージョンの殲-15艦載戦闘機の初飛行を行った、とした。

イギリスメディアは、この戦闘機は殲-15Sと命名され、「ブラックシャーク」あるいは「フライングシャーク」とも呼ばれ、単座バージョンの殲-15戦闘機と共に、まず陸上で訓練し、その後遼寧号空母上に移って発着訓練を行うと見られる、とする。殲-15Sが最終的に中国の艦載機部隊に編入されるか否かははっきりしないが、正確打撃、空中早期警戒・コントロール、対潜戦に関して言えば、2名の飛行員の配備は非常に魅力的である。

イギリスメディアは指摘する。殲-15Sの出現は枕陽飛行機がコピー生産するスホーイ戦闘機の数を5種に到達させる。すなわち殲-11B、殲-11BS、殲-15、殲-15S、殲-16である。これらの戦闘機のエンジンには全て国産のWS-10Aターボファンエンジンが使用されている(原文はこうなっている・グローバルネット注)。これは中国のこのプロジェクトに対する自信がどんどん強まっていることを示す。

イギリスメディアは言う。枕陽飛行機と中国海軍が複座バージョンの殲-15Sの研究開発を決定した意義は重大である。殲-11と殲-15はスホーイ-27とスホーイ-33を基礎に発展した。スホーイは現在力を尽くして中国に対しスホーイ-33を強引に売り込んでいる。彼らはジェーンの記者に、枕陽飛行機がスホーイ-33戦闘機の複雑な特性を完全にコピー生産できるとは信じない、と語った。


 本当に国産エンジンを使っていて充分な性能、信頼性、耐久性があるのか、艦載機としての機能が完備されているのか、疑問も多いです。

 空母関連です。

http://war.163.com/12/1107/08/8FMPMGIF00014OMD.html


[軍事]ウクライナの専門家、中国空母の歴史は前例のないものと盛んに称賛 中国人は想像をはるかに超える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ウクライナの専門家は遼寧艦の改装費用は約35億アメリカドルだとする」)

【グローバルネット総合報道】 ロシア軍事工業総合体ニュースネット11月6日の報道によれば、ウクライナの著名な船舶製造専門家で、元黒海造船工場空母設計部主任のワリエリ バビッチは先日ロシアメディアのインタビューを受けた時、中国初の空母「遼寧艦」は海軍史に前例のない実体訓練場となり、主に今後の国産空母建造と関連する演習訓練任務を執行する、と明らかにした。

ウクライナの専門家は指摘する。中国空母「遼寧艦」は教学艦であり、艦載航空隊飛行員と艦載機技術維持メンテナンス専門家の培養、自民族の造船工業設計師と船舶製造師の培養をを助けることができる。バビッチは語る。「この艦は史上前例のない実体訓練場であり、しかも中国のような富裕かつ非常に先見性のある国家にしかこの種の空母を作り出すことはできない。中国はこの艦に今後の空母製造に必要な任務の演習訓練をさせることになる。我々はさらに、中国空母艦隊がいかに速く、しかも高い質で壮大に発展するかを見ることになる。我々の『ワリヤーグ』は中国を助けた。当時ウクライナもロシアもこの艦を必要とせず、結果として中国は2,000万アメリカドルでウクライナからこの艦を手に入れた。しかも自分のためにかくのごとく重大な利益をもたらしている。」

ウクライナの専門家は強調する。中国の空母建造費用はアメリカ空母の標準をはるかに下回る。彼が掌握した情報によれば、アメリカ軍の最新の空母である「ジョージ ブッシュ」号の建造費用は62億アメリカドルにも達する。また2015年に引き渡し、使用開始が計画されているアメリカの新世代空母「ジェラルド フォード」号の建造コストはすでに81億アメリカドルを超えていると見られ、しかも24億アメリカドルの科研、試験、設計やその他の研究開発費用はまだこの中に算入されていない。これに比べ、全て施工後、現在のレートに基づいて計算すると、中国の「ワリヤーグ」空母の改装費用は全部で約35億アメリカドルである。

バビッチは、艦載航空隊の装備、艦載機飛行員の培養のため、中国はすでにウクライナと共にクリミア半島に「ニトカ」艦載航空隊科学試験模擬器に類似した地上訓練施設を建造済みである、とする。「ワリヤーグ」空母の購入、運輸期間でも、改装過程でも、どんなに困難があっても中国は必ず困難の克服に成功し、最終的に初の空母を持ったことは時間が証明している。中国は商売を行う方面で非常に賢く、現在ウクライナ人は中国海軍が突然自分たちがかつて持っていた空母を装備したことに対し不思議がりすぎ、皆何故だと問いたがるが、今となってはこれは中国人がウクライナ人が元々想像していたよりずっと賢かったからだ、と言うことができる。


 この記事には中国のこうした記事としては非常に珍しく原ページのURLが載っています。中国人を絶賛する内容だけに胡散臭い印象ですが、自動翻訳によれば大筋こういう内容が原ページにも書かれているようです。まあ大事なお得意さんだから誉めますわな。それはさておき、中古品を改装したもので基本的に訓練にしか使えないとされる「遼寧艦」のコストが、強大な戦力を持つアメリカの最新の原子力空母の約56%もするというのは逆に高いような印象を受けるんですが。しかも経験豊富なロシアが改装し実戦用であるインドの「ヴィックラマディヤ」号の23億アメリカドルと比べても明らかに高いです。まあ中国にとっては必要な出費なんでしょうが。

 AK-12関連です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121108/17517893.html


ロシアの新型AK-12小銃、来年生産開始 ロシア軍は前途を楽観視せず

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「作業人員がAK-12アサルトライフルに対しテストを行っている」)

ロシアの著名な銃器メーカーであるIzhmash社は先日、カラシニコフ系列小銃の最新型AK-12が来年中に国家試験を終え正式に生産に入る、と明らかにした。ロシア軍の現役正式小銃AK-74の後継者であるAK-12はAK-74の全体設計の留保を基礎に、多機能タクティカルレールを増設するとともに後座力を低下させ、同時に銃器ファミリー設計思想を採用してサブマシンガン、アサルトライフル、特殊兵専用銃など細分化されたタイプを派生させることができる。

だが、国内の需要が委縮し、また自身の経営状態が良くないため、AK-12の前途は、ロシア軍官僚を含めた業界内の人々から決して楽観視されていない。今年のやや早い時期、AK-47の生産で名声をとどろかせたIzhevsk 機器製造工場(Izhmash社の子会社)が破産手続きに入ることを宣言し、「銃王」カラシニコフ本人を含むスタッフは続々とモスクワに手紙を送り、政府と軍隊が欧米の銃ではなく国産品を多く買い、もって崩壊せんとする本国小火器工業を保護するよう請願した。


 まあレールなんか後付けできるし、5.45mmx39の後座力は元々小さいし、ファミリー展開も元々してたし、新規採用する意味があんまりないような気もしますが。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-08/209584_2260805.htm

 詳細情報はないんですけど中国の運-8大型輸送機の試験飛行の画像集です。はっきり言って古臭くてカッコ悪いデザインに感じます。

11月10日

 殲-31関連です。

http://military.china.com/zh2012/ttym/11129359/20121109/17518743.html


中華ネット独占:中国第4世代機、初めて航空展に姿を現す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これは中国国産第4世代機が珠海航空展に初めて姿を現した現場である。」)

殲-31の輸出バージョン! 珠海航空展に初めて姿を現した中国第4世代機

2012年11月8日午後、珠海航空展の現場、中航工業の展示台に国産第4世代戦闘機の模型が出現した。これは中国の国産第4世代戦闘機の、初めての非常に明確な形での珠海航空展への参加である。これは1つの非常に大きな突破であり、珠海航空展が正式に第4世代機時代に入ったことをも意味している。

第4世代機の模型が展示会に参加し、珠海航空展に行って、我々と中国第4世代機の実機との距離はまたさらに一歩近づいた。当時殲-10に期待したのと同じように、人々が自信に満ち、珠海航空展により大きな期待を抱くには理由がある。

この国産第4世代機の模型と先日試験飛行した殲-31の31001号機とではいくつかの差異がある。その中で比較的顕著な点はキャノピーが一体式なことだ。しかし、少しの差異はこの第4世代機の模型と殲-31の血縁関係を変えることは決してできない。

輸出型の武器と自国用バージョンとに一定の差異があるのは正常なことである。このため、殲-31とその輸出バージョンとにこの種の現象が発生することは、人にことさら不思議な感じを抱かせることはない。航空展におけるこの模型の第4世代機が殲-31とは異なる一体式キャノピーを採用していることは、両者の異なる用途と直接の関係がある可能性が高い。殲-31は中国の未来の艦載機の主要な選択候補の機種であると考えられるが、一体式キャノピーが空母での発着の巨大な衝撃を受ける方面の能力には依然疑問が存在する。アメリカのF-35も同様に空母艦載機として使用する必要があり、そのキャノピーも一体式設計は決して採用していない。このため、今回の航空展の国産第4世代機の模型は殲-31の輸出バージョンと考えても理屈に合う。これは外界の、殲-31が輸出市場に照準を合わせているとの推測を側面から証拠付けてもいる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは、「模型という形での出現ではあるが、1つの巨大な突破である。」です。)

中国は世界にも数少ない第4世代戦闘機を研究開発する能力を持つ国の1つであり、中航工業が待ちきれない様子で今回の珠海航空展にこの国産第4世代戦闘機の模型を登場させたことは、世界戦闘機市場を掴み取ることに対し濃厚な興味を抱いていることを表している。展示されたこの第4世代機が真に中国航空工業の対外輸出の新戦力に変わるにはまだ時間を要することは否定できない。だが第4世代機の模型が正式に珠海航空展に出現したこと自体が、中国航空工業ないし中国軍事工業全体のイメージに対し、いずれにも大きな恩恵を与えるのである。

これは固有の印象を打破する大きく好ましいチャンスである! 第4世代機研究開発の背後にはある国家の工業全体の実力が体現されているという度合いが高い。さらに第4世代機は多くの場合、戦術レベルの意義を超越し、戦略レベルの威嚇能力を発揮する。アメリカがかつてF-22を核兵器の戦略的威嚇作用の代替に用いたという言い方もおかしくはない。明らかに中国の第4世代機には戦略レベルにおいても軽視できない作用がある。潜在的敵の、「第4世代機による脅し」への対応も、古くからの市場を強固にし新市場を開拓することも、いずれも国産第4世代機の、逃れることのできない責任である。

注意するに値するのは、中国の第4世代機開発領域内にまだ明らかな弱点があることである。それはエンジンに他ならない。もし比較的短い時間内にこの問題を徹底して解決できなければ、中国の第4世代機は必然的に足を引っ張られるまずい局面に直面する。だがひとたびエンジンの問題に有効な解決が得られれば、中国航空工業は一飛びで天を衝く夢を真に実現することになる。珠海航空展はまさに国内の人が国産エンジンの前途を見る場である。より多くの驚きと喜びが我々を待っていることを希望する。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。3ページ目は「我々にはより多くの希望を抱き、国産第4世代機の実機が近いうちに航空展でデビューすることを期待する理由がある。ちょうど当時殲-10に期待したのと同じように。」、4ページ目は「この模型は先日試験飛行した殲-31といくつかの細かい差異がある。」、5ページ目は「一体式キャノピーを採用しており、31001号機とは異なる。」、6ページ目は「殲-31と血縁関係があるのは明らか。」、7ページ目は「輸出バージョンの武器と自国用機種とに一定の差異があるのは正常なことである。」、8ページ目は「1つ推測するならば、これは殲-31の輸出バージョンと考えられる。」です。)


 細かい差異があるとは言いながら、まだ鮮明な画像がない殲-31のディテールを知るのにこれらの画像は貴重だと思われます。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-08/209582_2260784.htm

 これは「翼竜」無人機の珠海航空展での画像集ですが、ディテールどころか組み立て過程まで見られます。

11月11日

 「中国の無人機の発達状況は」の中に、「全世界ですでに30カ国余りの国が無人機の研究と生産に従事し、すでに50カ国余りが使用中である。このうち、特にアメリカ、イスラエル、ロシアの3カ国が先んじたレベルにいる」という記述があり、ロシアの無人機ってあまり聞かないなという印象を受けたんですが、ちょっとびっくりする動きがあったようです。

http://military.china.com/news2/03/11078240/20121109/17520490.html


ロシアのミグ、スホーイ社、大型無人攻撃機を共同研究開発へ

[『ロシア航空』ウェブサイト2012年10月30日の報道による] ロシアのミグおよびスホーイ社は最近協議書に署名し、双方は新型攻撃無人機プロジェクトで協力を展開することになる。

ロシア国防省はすでに2012年7月にスホーイ社を新型の大型無人攻撃機の開発メーカーに選んでいるが、現在までにこの機の性能、特性は依然外界に漏らされていない。ミグ社の社長Sergey Korotkovの最近の談話によれば、ミグ社はスホーイ社の無人攻撃機プロジェクトに協力パートナーとして参加することになる。

現在ロシアのSokolおよびTransas社がすでに、離陸重量5トン前後の中型無人攻撃機(ただしこの機は無人偵察機であると考える人もいる)を共に研究開発し始めており、同時にもう1種の離陸重量1トンの無人機も共同研究開発中である。これらのプロジェクトの総費用はは30億ルーブル前後と予測される。


 これをもって無人機開発が「挙国体制に変わった」との評価もあります。しかしたぶんアメリカとの間には現時点において相当のレベル差があるのではないかと思うんですが。

 北朝鮮関係です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121109/17520582.html


韓国、北朝鮮が再度ミサイルを試射し、また第3次核実験を行うと予測

[NTIウェブサイト2012年11月8日の報道による] フランス通信社の報道によれば、韓国国防大臣は木曜日に、北朝鮮は未確定の時点で新たな核装置を起爆し、しかも再度遠距離ミサイルの発射試験を行う、と予測した。

「北朝鮮は第3次核実験のためにすでに多くの準備作業を行った」、と国防大臣金寛鎮は記者に対し語った。北朝鮮が「政治的決定」を必要とし、2006年および2009年に続く第3次地下核実験が誘発される。

衛星は、北朝鮮の核実験場に新たな地下トンネルが出現したことを観測しており、このトンネルは新たな核爆発の試験に用いられる可能性がある。

衛星の観測はさらに、より大きな戦略ミサイルに用いる発射プラットフォームの建設がすでに停止していることを観測しており、ある専門家は発射プラットフォームの建設完成は最多で2年遅延すると推測している。だが専門家は、北朝鮮にはさらにもう1つの遠距離ミサイル発射に使える発射場があると推測している。


 情報公開などソフト路線を思わせる兆候もある中、どういう方向に向かうんでしょうか。

 インド空母関連です。

http://military.china.com/news2/569/20121109/17520526.html


ミグ-29K、インドの「ヴィックラマディヤ」号空母でのあらゆる試験を完了

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミグ-29KUBが『ヴィックラマディヤ』号空母上で着艦試験を行う(ミグ飛行機社の画像)」)

[イギリスの『飛行国際』ウェブサイト2012年11月1日の報道による] ロシアのミグ飛行機社社長セルゲイ コロトフは10月25日ルフォウェイツにおいて、同社がすでにミグ-29K/KUB機のインド海軍「ヴィックラマディヤ」号空母上でのあらゆる試験を成功裏に完成させた、と明らかにした。

この他、ロシアはすでにより早い契約に基づき、インドに16機のミグ-29K(戦闘機)とミグ-29KUB(練習機)を引き渡した。またインドが2010年に署名した新しい契約によって追加購入した同型機は計画に従い今年のやや遅い時期に引き渡しが始まる。

また、2008年3月に署名された契約に基づき、同社はさらにインド空軍のためにミグ-29戦闘機をグレードアップ中であり、現在すでにルフォウェイツにおいて最初の6機をミグ-29UPGスタンダードにグレードアップする作業が完了している。ミグ-29UPGはミグ-29Kに近い航空電子システムを採用している。契約に基づき、インド空軍のミグ-29機のうち90%がロシアの監督下で、インド国内において改装が完成される。

コロトフはさらに、同社は総額60億アメリカドル余りの発注を手にしており、高い作業量を2017年まで保持できるとした。インド海軍とロシア海軍のために新型艦載戦闘機(訳者注:ミグ-29K/KUBを指す)を製造する他に、同社はさらに2013年にロシア空軍に向けた第1ロットのミグ-35戦闘機の引き渡しを計画している。またロシア国防省は2013年〜2014年により多くのミグ-35を発注することを希望している。


 伝統あるミグ社は一時経営が苦しい状態だったようですが、ある程度持ち直してきたんでしょうか。

11月12日

 アメリカの空軍戦力が弱体化しているという話題です。

http://military.china.com/news/568/20121109/17520293.html


アメリカの専門家:中国・ロシアは第5世代戦闘機を大量生産する 数量はアメリカをはるかに越える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「試験飛行中の中国の纖-20戦闘機」)

【アメリカの「ウォールストリートジャーナル」ウェブサイト11月7日の文章】題:空軍機は衰弱に向かう(筆者はハドソン研究所の高級研究員ジャック デイビッドとアメリカ空軍協会前総裁・主席執行官マイケル ダン)

ロムニーが現在アメリカ空軍の持つ航空機の数量が史上最小であることを嘆いているが、彼の言うのは正しい。1949年、アメリカ空軍は1.23万機を超える航空機を持っていたが、今ではおよそ5,200機しかない。
空軍は近年ずっと旧式機を大量に退役させてきているが、一方その予算では充分な飛行機を買って退役した機の任務を執行させることはできない。2008〜2012年、空軍を退役した機は新しく購入された機に比べ、数量が700機余り多いのだ。

しかし、オバマ政権は2013財務年度予算案の中で依然空軍が300機を退役させることを要求しており、ただし新しい機の購入は54機だけである。現在までのところ議会はこの提案の批准を拒絶している。アメリカにおいて購入機数がこんなに少なかったのは1915年のことである(頑住吉注:第一次大戦は1914年からですが、アメリカの参戦は1917年です)。

この種の状況下では直ちに、敵や潜在的敵と比べてアメリカの攻防能力が20年間でいかに衰退したかという問題が生じてくる。

ロシアと中国の戦闘機はすでにアメリカ空軍の第4世代戦闘機F-15およびF-16を打ち負かすことができる。しかもロシアと中国はアメリカ空軍のF-22およびF-35に類似した第5世代戦闘機も研究開発している。

モスクワと北京は、彼らが第5世代戦闘機を大量に生産するつもりであるとしており、数量上はるかにアメリカの製造する数量を超え、しかもこれらの機を他国に販売する計画を公言している。ロシアと中国はさらにアメリカの最も先進的な航空機に挑戦する防空システムを構築中であり、イラン、ベネズエラやその他の国も同じようにしている。

さらに人を心配にさせるのは、最近のいくつかの空軍製品の生産ラインの閉鎖である。これは、現在の空軍の需要に対する見積もりがいかに低過ぎるか、ということを意味している。例えば、もしロシアと中国の不断に増強する能力が予想より大きな脅威になったら、アメリカは直ちに迅速な行動を取り、反応を起こすことができなくなる。

過去4年、オバマ政権は7本の航空機生産ラインを閉じ、あるいは棚上げした。これにはF-22戦闘機、C-17輸送機、捜索救援ヘリの代替機、新型爆撃機の生産ラインが含まれる。

空軍建設は長い過程である。アメリカ空軍のパフォーマンスが優秀な原因は、アメリカ人民の数十年来絶えることのない、一貫した投資と支持である。しかし、アメリカ機群は極めて古く、平均就役時間は25年を超える。B-52やKC-135のような機はすでに就役して50年を超えている。

皮肉な言い方をすれば、空軍の軽視と何度もの削減は空軍に損失をもたらしたが、相応の公衆の関心は引き起こさず、何故なら空軍は成功しているのである。1953年以来、1名のアメリカ兵も敵の空中戦力によって死んではいない。


 現代の戦闘機はどんどん高価になり、その分高性能化し多くの任務をこなせるものも増えているので、数が減ったから戦力が低下したとは言えませんが、財政的に今後予算投入はますます困難になり、ロシアと中国の戦力は強化されるはずですから確かにアメリカの立場は苦しくなるでしょう。

殲-15関連です。

http://military.people.com.cn/n/2012/1108/c1011-19525604.html


ロシアメディア:殲-15はすでに約20機あり、間もなく量産され、あるいはスホーイ-33に劣らない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:試験飛行中の殲-15戦闘機」)

ロシア軍事工業総合体ウェブサイト11月7日の報道によれば、中国がスホーイ-33をオリジナルとしてコピー生産した殲-15艦載戦闘機は最近頻繁にはっきりと姿を見せ、この機は近い時期に大量生産に入る可能性が高い。最近、中国のいくつかの航空基地内に続々と数機の中国海軍航空隊の塗装を採用した殲-15が見つかっており、それらの色は以前の試験機(頑住吉注:黄色のプライマーのまま)とは顕著な差異がある。統計によれば、現在各種テストに参与する殲-15は全部で約20機ある。

ここ10年、中国はずっと積極的に殲-15大型艦載機の研究開発計画を推進してきた。その前に中国が授権を経ずに独断でスホーイ-27戦闘をコピー生産するという事件が発生したため、ロシアは最終的に中国に対するスホーイ-33艦載機の輸出を拒絶した。中国サイドはかつて2機のスホーイ-33を「評価」に用いるとして購入を求めたが、ロシアサイドが提出した最低の購入量は48機だったとされる。一致が達成できなかったため、中国は最終的にウクライナから1機のスホーイ-33の原型機を購入するしかなかった。‥‥旧ソ連時代から残されたT-10である。

初の殲-15原型機の研究開発作業には全部で約2年の時間が費やされた。2年前、この機はついに初の試験飛行を成功させた。中国サイドの進展は明らかにロシアの見たくなかったものだった。ロシアの航空専門家はかつて公然と殲-15を嘲笑し、同時に中国人技術者のスホーイ-33のカギとなる重要性能をコピーする能力に疑問を呈した。ここで強調しておくことが必要なのは、中国人は国外技術の獲得方面において豊富な経験を持ち、殲-15の性能が少なくともスホーイ-33に遜色ないものになるかもしれないということだ。だが、ロシア軍は現在すでにスホーイ-33の継続しての装備を停止することを決定し、より廉価なミグ-29Kの選択に転じている(この機はインド海軍によっても艦載機に選択されている)。

重量33トンのスホーイ-33と重量21トンのミグ-29Kはいずれもソ連が1980年代に建造を始めた排水量6.5万トンの「クズネツォフ」級中型空母に使用できる。だが、ソ連解体時、この級の空母の中で完成し現に就役していたのはロシア海軍北方艦隊の「クズネツォフ海軍元帥」号1隻だけで、まだ未完成だった「ワリヤーグ」号は中国に売却された。つまり現在の「遼寧艦」である。ソ連時代に製造されたもう1種の排水量がより小さい空母である「ゴルシコフ海軍上将」号はインドに売却された(専門家は、トン数のより小さいミグ-29Kはこの艦により適していると考えている)。


 約20機あるというのが本当なら確かに量産が近い可能性があるかもしれません。一方11月9日の内容には、「スホーイは現在力を尽くして中国に対しスホーイ-33を強引に売り込んでいる。」というのがありましたが、それは殲-15の失敗を期待してのもので、たぶん近い将来「殲-15量産開始」あるいは「スホーイ-33購入」いずれかの情報が入ってくるのではないかと思われます。












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