コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその167

1月8日

 中国国産空母関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160105/21076551.html


中国の5万トン国産空母はどんなレベルにあるのか フランス軍空母に比べさらに大きい

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:遼寧艦上の艦載機」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

2015年12月31日午後、国防部は中国が第2隻目の空母を建造中であることを事実確認した。国防部スポークスマンの楊宇軍は説明し、この空母は完全に我が国によって自主的に設計が展開され、大連で建造が行われており、排水量は5万トン級で、通常動力装置を採用している、と語った。国産の殲ー15機とその他の機種の艦載機を搭載し、固定翼機はスキージャンプ発進方式を採用する。艦上には任務の需要を満足させる各種設備が配備される。

実際上、国防部が披露した情報の中で、通常動力、スキージャンプ発進などはいずれも非常に多くの人の予想通りで、最も人の注目を引くのは、この空母のトン数だろう。ならば、5万トン級とは空母の中でおおよそどんなクラスに属するのだろうか?

「実際上、国防部の態度表明の中には模糊とした数字しかなく、5万トン級が指すのがどんな排水量か決して説明していない。もし中国海軍が一般的習慣的に用いる正常排水量に照らして言うと、5万トン級空母は世界の現役空母の中で大きくもなければ小さくもなく、中型空母に属する。」とある匿名の軍事専門家は科技日報記者に教えた。

資料がはっきり示しているが、排水量は空虚搭載排水量、標準排水量、正常排水量、満載排水量、最大排水量などに分けることができる。このうち、標準排水量は艦体、機器、武装、全人員、弾薬、食料、淡水を含むが、燃料、潤滑油、予備用ボイラー水を含まない排水量である。正常排水量は標準排水量にさらに半量の燃料、潤滑油、予備用ボイラー水などを加える。満載排水量は標準排水量にさらに燃料、潤滑油、予備用ボイラー水などを加え、全速あるいは既定の航続力の達成を保証する。

一般的に言って、空母は排水量の大小によって大型空母(排水量6万トン以上)、中型空母(排水量3〜6万トン)、小型空母(排水量3万トン以下)に分けることができる。現在世界で排水量最大のアメリカの「フォード号」空母は約10万トンで、テロ分子の打撃に参加中のフランスの「ドゴール」号原子力空母の排水量は4万トンでしかない。タイの「チャクリ ナルエベト」号軽空母の排水量は1.15万トンしかない。

(頑住吉注:これより2ページ目)

ある軍事専門家はこの前、大型空母では標準排水量と満載排水量の差が2万トンというのはよくあることだ、とする。このため、異なる空母の排水量を計るには、きっと参照するのがどの基準なのかを確定する必要がある。

最近の2015年世界最大空母ランキングによれば、ランキング前から10位までの空母の中で9位までがアメリカ空母である。ランキング10位のイギリス「クイーンエリザベス」号空母の標準排水量は5万トンで、満載排水量はおよそ6.5万トン、一方ランキング第9位のアメリカの「キティホーク号」空母の標準排水量は6万トン、満載排水量は8.6万トンである。

この前ある軍事専門家はメディアのインタビューを受けた時、遼寧艦の標準排水量は5.5万トン、満載排水量は6.75万トンで、第2隻目の空母は遼寧艦との差が大きくないはずだ、とした。

「この数字は必ずしも正確ではないが、おおよそということで見れば、我が国の第2隻目の空母は『クイーンエリザベス号』および『キティホーク号』との差が決して大きくない。このため、排水量5万トン級というのには比較的見るべきものがあり、世界上のランキングで決して立ち後れていない。」とこの匿名の軍事専門家は指摘する。


 建造中の画像を解析しても5万トン級空母というのが5万トン弱なのか5万トンをだいぶ超えるのかまでは分からんでしょうし、搭載する設備や建造の時代や国の違いによる材質の違いによってもある程度変わってくるでしょうからね。

1月9日

 中韓の練習機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20151229/21034594.html


中国のL-15練習機、ザンビアへの輸出か明るみに 韓国戦闘機、撹局を欲す (頑住吉注:「撹局」とは定まった局面をひっかき回すみたいな意味らしいです。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近、中航工業洪都はL-15高等練習機の初の海外ユーザーの検査の上での受領、試験飛行および空地勤務者装備受領養成訓練をスムーズに完成させた。今回の養成訓練は、訓練機能、養成訓練体系に照らし、学員に対し目的性、系統性を持った授業を行い、海外ユーザーは全部で50名あまりの空地勤務学員を派遣して参加させた。養成訓練過程の中で、L-15高等練習機のずば抜けた性能、友好的(頑住吉注:原文ママですがここではユーザーフレンドリーみたいな意味でしょう)なインターフェイス、良好な維持保護性はあらゆる学員を印象深くさせ、空中勤務学員は次々に、高機動、大仰角、持続過負荷など第3世代機の典型的特徴を充分に体得したとし、ある学員は自分はすでにこの飛行機に惚れ込んだとさえした。画像はザンビア空軍のL-15練習機受領。」)

最近、韓国軍は対外的に改良型T-50超音速高等練習機を展示し、この飛行機はアメリカが来年実施を開始する新世代高等練習機調達計画の競争入札のためのもので、アメリカ空軍の数十億ドルの巨大発注を手にするため、韓国はT-50戦闘機に対し多くのカギとなる重要な性質の改良作業を行い、もってアメリカ空軍の厳格な競争入札条件を満足させた。このため、韓国大統領朴槿恵はこの機の初めての展示式で、アメリカに対しT-50練習機を輸出することは米韓の連合作戦能力の強化および米韓同盟関係の深化の助けになる、とした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像注:ザンビア空軍飛行学員はL-15機の性能に対し肯定を表明した。左側の肩章はザンビア空軍を示す。」)

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「画像注:ザンビア空軍地上勤務学員はL-15機の前で並び「No.1」の造形を見せ養成訓練の満足いく形での完成を祝賀した」です。)

T-50は韓国とアメリカのロッキード・マーティン社が合同で研究開発した新世代高等練習機で、ロッキード・マーティン社は13%の研究開発コストを占めただけだが、このことはT-50のアメリカへの輸出に対してはそれにもかかわらず積極的な促進作用がある。T-50「金鷹」練習機プロジェクトは1997年10月に始動し、1999年全機に対する全体詳細設計が完成し、最初のサンプル機は2001年に製造され、2002年8月に初の成功裏の飛行を実現した。この機の研究開発の主要な目的は現在国際市場に就役する大量のイーグル式、T-38などの古い練習機種に取って代わることである。

T-50練習機にはどういった特徴があるのか?

新世代高等練習機として、T-50の全体構造タイプと設計はアメリカのF-16軽戦闘機にルーツがあるが、全体のサイズや重量はそれにもかかわらずF-16より小さく、この機は全長12.98m、全幅9.17m、全高4.78m、空虚重量6.4トン、最大離陸重量12トン、動力装置は1台のアメリカが研究開発したF404-GE-102ターボファンエンジンで、最大速度はマッハ1.5、航続距離1,851km、実用上昇限度16,760mで、この機は正確な操縦飛行ができるデジタル式フライバイワイヤコントロールシステム、および機動性能の向上に用いることができる放寛静穏定度技術(頑住吉注:英語では「relaxed static stability」と言うようです)などを採用しており、総合性能、価格帯がずば抜けた高等練習機である。

比較的強い飛行性能を持つ他、F404-GE-102型ジェットエンジンを採用するT-50はさらに極めて強い作戦能力を持ち、現在韓国はT-50を基礎に戦闘攻撃機タイプのA-50およびFA-50を発展させており、この機は1門のM61A1「バルカン」航空機関砲を装備し、武器搭載架はAIM-9サイドワインダー空対空ミサイルやAIM-120中距離空対空ミサイル、およびAGM-65マーベリック空対地ミサイルや各種正確制御誘導爆弾が搭載でき、将来韓国はこの機を本国に就役するF-5戦闘機に取って代わるのに用いることになる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

中国のL-15練習機輸出最大の障害はあるいは韓国のT-50か

現在、世界にいくつかある主要な練習機は中国のL-15「狩鷹」、韓国のT-50「金鷹」、ロシアのYak-130およびイタリアのM346高等ジェット式練習機で、こうした練習機は外形やサイズ上基本的に一致し、かついずれもずば抜けた飛行性能と一定の作戦能力を持ち、第3世代戦闘機飛行員の養成訓練の要求を満足させられるだけでなく、F-22といったような第4世代ステルス戦闘機の飛行員養成訓練任務も完成でき、このため新世代高等練習機は総合性能上顕著な向上があった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は韓国最新改良型T-50練習機」)

現在、アジアの国の中で高等練習機の研究開発作業を展開する国には中国と韓国しかなく、現在中国のL-15はすでにアフリカやラテンアメリカなどの多くの国や地域に輸出され、韓国のT-50もすでにフィリピンやインドネシアなどを含む国に輸出されている。総合能力が基本的に一致した新型練習機として、中国のL-15のアジア太平洋地域で直面する最大のライバルは韓国のT-50に他ならない。加えてT-50はアメリカ空軍入りして就役する可能性が極めて高く、このことは非常に大きくこの機の国際市場シェアを強化することになる。これに対し、中国のL-15はより多くの市場の突破口を捜し当てることが必須である。(作者:之間網軍事 諸葛小徹)


 韓国が信じられないような数のT-50の輸出見込みを挙げているという記事を読んで、「まあ韓国だからな」と思ったんですが、米軍が購入するとなればあながち夢物語でもなくなるんですかね。また中韓の高等練習機間の価格差はどんなもんなんでしょう。

1月10日

 南北朝鮮関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160108/21102023.html


韓国軍、6台のスピーカーを設置し北朝鮮に対し呼びかける 警戒クラス最高級に至る

【グローバルネット報道 実習記者 魏悦】 韓国連合通信社1月8日の報道によれば、韓国政府は間もなく北朝鮮に対するスピーカーでの呼びかけを再開し、現在すでにスピーカーを設置した前方の地域の警戒クラスを最高級のAにまで調整している。

韓国国防省関係者は、政府は8日昼12時に北朝鮮に対するスピーカーでの呼びかけを再開することを決定し、10あまりの地域にスピーカーを設置しかつ警戒クラスを最高に高めることになる。

2015年8月、韓国と北朝鮮は非軍事地域地雷事件がもたらした緊張した情勢を緩和させるためハイレベル対話を行った。達成された「8.25協定」の中には、「もし非正常な事件が発生しなかったら」、韓国サイドは8月25日12時から北朝鮮に対するスピーカーでの呼びかけを停止することが含まれた。

韓国軍関係者は、韓国軍は今回全部で6台の最新型スピーカーを投入する、とする。スピーカーは暗堡(頑住吉注:検索するとトーチカみたいな画像がたくさん出てきます)の中に設備され、北朝鮮軍の打撃を恐れない。同時に、韓国サイドは北朝鮮の「挑発」に対応する火力も配備済みである。


http://news.china.com/focus/cxdz/11176050/20160108/21100926.html


韓国軍、北朝鮮がもし呼びかけるスピーカーに対し発砲したら3〜4倍の火力をもって反撃すると警告

【グローバルネット総合報道】 韓国連合通信社1月8日の報道によれば、韓国軍は軍事境界線(MDL)一帯における北朝鮮に対するスピーカーでの呼びかけを8日昼12時に全面再開し、北朝鮮・韓国国境のスピーカーを装備した11カ所はすでに最高警戒状態(Aクラス)に入っており、韓国軍はさらに北朝鮮に対する警戒、監視、打撃の力量を補充しつつある。

報道によれば、もし北朝鮮軍が国境のスピーカー設備に対し発砲したら、韓国軍は3〜4倍の火力をもって反撃することになる。もし北朝鮮軍が再度発砲して「挑発」したら、韓国軍は必要な懲罰を充分に加えることになる。

韓国軍関係者は、スピーカーでの北朝鮮に対する呼びかけ再開は北朝鮮の核実験に照準を合わせた懲罰行為であり、心理戦の呼びかけに全く遺漏がないことを確保し、ひとたび北朝鮮軍がスピーカーあるいは付近の地域に対し発砲したら、必要な悲惨で手痛い懲罰に遭うことになる、とする。

韓国軍はすでにスピーカー設備を設置した地域に対しAN/TPQ-36迫撃砲位置決定レーダー、「フライングタイガー」自走高射砲、TOW式対戦車ミサイル、赤外線探知計測器を装備した無人機を配備し、かつ閉回路監視システム(頑住吉注:監視モニターの一種みたいです)を装備している、とされる。K-4高速榴弾機関銃、K-3機関銃および90mm無反動砲も装弾し準備を整えている。

また、韓国軍はさらに北朝鮮に近く地勢が比較的高い所にすでに撤去された大型電子スクリーンを改めて設置し、視覚による対北朝鮮心理戦を展開することを考慮しており、北朝鮮の軍民は10kmあまり離れて電子スクリーン上の宣伝内容を見ることができる。だがある人は、北朝鮮人員は障害物に遮蔽されていない場所でのみやっとスクリーンを見ることができ、このため効果はスピーカーでの呼びかけに及ばない、と指摘する。

別のある韓国軍関係者は、まだ軍事境界線一帯に北朝鮮軍の異常な動向は発見されていない、とする。


 「水爆実験」の懲罰がスピーカーでの呼びかけなの? という感じもしますが、北朝鮮にとっては我慢できないくらい不快なことなんでしょう。何故かといえばその原因の1つは北朝鮮が韓国に対して同様のことを仕返すことはできず、というかやっても韓国にとって痛くも痒くもない、というところにあるわけですが、これはそもそも本当のことを言われては困るという体制に問題があるのであって自業自得です。程度の差はありますけど日本の放送を時々シャットアウトする中国にも同じことが言えますね。

1月11日

 インド、パキスタン、スリランカ関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160106/21083045.html


スリランカ、パキスタンの8機の梟竜を購入:来年引き渡し インド抗議

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パキスタン空軍で就役するJF-17『梟竜』戦闘機」)

パキスタンGEOニュースネット1月5日の報道によれば、パキスタン首相シャリフのスリランカ訪問の期間、両国は8機の「梟竜」戦闘機購入の協議を達成させた。双方は協力の了解の覚え書きに署名し、スリランカはパキスタンを除く「梟竜」戦闘機初のユーザーの1つともなった。ある情報はこの発注はインド方面の抗議を引き起こしており、ニューデリーはさらにスリランカ向け融資の提供を中止すると威嚇している、とする。

シャリフは4日スリランカに到着し、スリランカに対する期間3日の訪問を展開した。シャリフは、双方はすでにいかにしてさらに一歩全面協力を強化するかにつき共通認識を達成させている、とした。

「梟竜」戦闘機は中航工業とパキスタン空軍が合同研究開発および生産する空対空作戦をメインとし、比較的強い空対地作戦能力を併せ配慮した全天候、単発、単座、小型多用途第3世代戦闘機である。この機の多くの部品(機体後部含む)は中国成都飛行機が生産したものである。パキスタンは現在50機のJF-17 BlockII戦闘機を生産する計画である。現在「梟竜」戦闘機はすでにパキスタン空軍に大量に引き渡しされかつ戦闘力を形成している。パキスタン方面は以前、パキスタンは「梟竜」の生産能力を高め、毎年16機から20機にまで引き上げることになる、とした。

スリランカ空軍は少なからぬ中国が生産した飛行機を持つ。「世界空軍2015」(World Air Forces 2015)29ページによれば、スリランカは7機の殲ー7戦闘機、9機の運ー12輸送機を持ち、またさらに2機の新舟-60輸送機を発注済みで、しかもスリランカの練習機隊は全て中国の練習機からなり、そのうち1機は殲教ー7高等練習機、5機はK-8中等練習機である。スリランカ空軍の力量の組成から見て、同国空軍は中国の飛行機の操作経験を持ち、しかもその練習機隊の中等、高等練習機は全て中国が製造したものであり、梟竜戦闘機の購入は明らかに操作の継続性に対し有益である。

シャリフのこの訪問の前の2015年11月中旬、スリランカ空軍司令Kolitha Gunatilleke空軍中将はパキスタンを訪問し、この期間さらにJF-17の生産ラインを視察した。彼はスリランカに帰国した後、機と共に飛行員と技術人員からなる評価チームをイスラマバード付近のカマラ工場に派遣し、JF-17戦闘機を実地調査させた。

さらにあるメディアは、Gunatillekeが来客した事務室内に、唐突にも1機のJF-17梟竜戦闘機の大スケールの模型が置かれ、模型にはさらにスリランカ空軍のマークがあったことに注意を向けた。この写真は広範な関心を引き起こした。

また報道によれば、インドはスリランカの「梟竜」戦闘機購入に対し非常に不満を感じている。ある情報によれば、インド政府はかつてスリランカ方面に警告し、もしスリランカ政府が「梟竜」の購入に関する協議を推進するなら、ニューデリーはスリランカに対する4億アメリカドルの融資の提供を停止することになる、とした。

ある情報は、これらの輸出される梟竜戦闘機は2017年に引き渡しが開始されることになる、としている。


 心情的にはインドを応援したいところですけどインドのLCA戦闘機にはまだ問題が多いようでスリランカとしても安心して買えないでしょう。

1月12日

 中国海警関連です。

http://military.china.com/news/568/20160108/21103263.html


中国の第2隻目の1万トン級海警船が完全装備で南海への出発を待つ 第1隻目は舟山に進駐

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「造船工場内の中国の第2隻目の1万トン級海警法執行船」)

最近、ネット仲間が造船工場内の中国第2隻目の1万トン級海警法執行船を撮影した。この船はすでに建造が完成し、完全装備で出発を待ち、間もなく中国海上権利維持法執行の序列の中に加入し、将来はあるいは南海に配備されるかもしれない。このコードナンバー3901の海警船の満載排水量は1万トンを超え、我が国の海上法執行力量の中の大黒柱となる。また報道によれば、第1隻目の同型1万トン海警船2901号は建造完成後、すでに舟山に進駐している。

中国の1万トン海警船を深く解析:火力世界第一

長期にわたり、中国の海上法執行力量はずっと劣勢な地位にいた。海上法執行船のトン数は小さすぎ、火力は弱すぎ、さらに加えて「九つの竜が海を騒がす」(頑住吉注:法執行力量が細分化されていたことを指しています)の局面があり、このためしばしばいくつかの国のいじめに遭った。かつてはいつ何時も、自らの海洋権益を維持保護するため、中国は止むを得ず軍艦を派遣して相手方の法執行船と対峙した。この種のやり方は一方においては人に口実を与えやすく、もう一方では衝突の烈度をコントロールするのに良くなかった。近年来、中国海上法執行力量はよい管理に向けてはげみ、力量分散の局面を終わらせただけでなく、しかも多くの優秀な海上法執行船を建造した。その中には他ならぬ本文の主役である海警2901船が含まれる。

最近、海警2901船はすでに航海試験を開始している。この船には2大特徴があり、1つはトン数が大きいこと、2つには火力が強いことである。海警2901船は艦首部に76mm艦砲を装備し、アメリカで現役の「ハミルトン」級巡視艦に装備されている火砲と同一口径に属す。また、この船のトン数は驚異的な1.2万トンに達し、「しきしま」級に取って代わり世界最大の海警船となる。

海警2901船は4台の大出力ディーゼルエンジンを採用し、ヘリポートと機格納庫を配備し、直ー8型大型ヘリが搭載できる。現在まだ航海試験段階のため、さらなる一歩のデータはまだより多くの情報が待たれる状態に留まっている。ならば、海警2901船には一体どういった優勢があるのか? またどういった不足があるのか? もし戦時なら、軍艦として使用できるのか否か?

海警2901船の前、世界最大の海警船は日本海上保安庁の「しきしま」級法執行船だった。「しきしま」級法執行船の標準排水量は6,500トン、満載排水量は9,300トン、全長150m、全幅16.5m、喫水9m、航行速度25ノット、航続力2万海里、35mm連装「エリコン」機関砲1基、20mmJM61機関砲2基を配備し、2機のAS332ヘリを搭載できる。

このクラスの船は全部で2隻建造され、1隻は「しきしま」号、もう1隻は「あきつしま」号である。「しきしま」号は1990年8月24日に竜骨が敷設され、1991年6月27日に進水し、1992年4月8日に就役し、艦ナンバーはPLH31である。この船にはすでに24年の艦齢がある。「あきつしま」号は2011年に竜骨が敷設され、2012年7月に進水し、2013年11月28日に就役した。

海警2901船は全部で2隻建造され、もう1隻も完成が近づき、このクラスの船が「しきしま」級法執行船を圧倒する目的を顕著に帯びていることが見て取れる。海警2901船はトン数の上で「しきしま」級法執行船に比べ2,700トン近く大きく、配備する76mm砲は遠距離における性能が「しきしま」級の35mmおよび20mm機関砲を超える。だがもし近距離だったら、してやられることを免れ難いだろう。航行速度方面では、海警2901船の航行速度は「しきしま」級に比べ3ノット遅い。

「しきしま」級法執行船に対応する他、海警2901船のもう1つある相手はフィリピンがアメリカから購入した「ハミルトン」級巡視艦である。「ハミルトン」級巡視艦は排水量3,250トン、全長115m、全幅13m、喫水4.6m、最高航行速度29ノット、航続力1.4万海里で、9トン級ヘリが発着できる。


 軍艦として使用できるのか否かにも触れられていませんし、本来はまだ続きがあるのかもしれません。それはともかく日本に対抗する意味合いが強いというこの船ですが、今のところ同じ2隻で、数で圧倒しようとしているわけではないんですかね。

1月13日

 11日にはああいう記事が出てたんですが流れ変わるんでしょうか。

http://military.china.com/important/11132797/20160111/21117600.html


インドメディア:インドの圧力ゆえにスリランカがJF-17戦闘機の購入を放棄

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スリランカ空軍司令の事務室に梟竜戦闘機の模型が置かれており、その上にはスリランカ空軍のマークが描かれている」)

参考情報ネット1月11日の報道によれば、インドメディアは、インドの強烈な反対に遭ったため、スリランカはパキスタンのJF-17「雷電」戦闘機(FC-1「梟竜」)の購入計画の放棄を迫られ、少なくとも現在ではこの計画は放棄されている、とした。

「インド速報」ウェブサイト1月10日の報道によれば、ニューデリーは数週間前にもうコロンボに向け外交書簡を発し、この書簡は何故コロンボがJF-17「雷電」戦闘機を購入すべきでないかを詳述しており、理由にはこの戦闘機にネガティブな技術評価があることが含まれた。この書簡はさらに、スリランカの国防の需要について言えば、決して実戦機を必要としない、と指摘している。

報道は、スリランカ内部にもこの軍事協議に対し疑問があるが、インドの強烈な反対もスリランカが現在この計画の放棄を迫られている原因の1つである、とする。

パキスタンメディアはこの前、この協議はパキスタン首相ナワーズ シャリフがコロンボに対し行った3日にわたる訪問の期間に成立し、シャリフの訪問はすでに今月6日に終わっている、と報道した。

だがシャリフとスリランカ大統領兼国防省マイトリーパーラ シリセーナが5日に署名した協定書の中には決してJF-17「雷電」戦闘機販売の協定は含まれていない。

報道は、パキスタン航空工業社と成都飛行機工業集団社はパキスタンのカムラで協力してJF-17「雷電」戦闘機を合同生産している、とする。だが安全保障業務専門家は、この戦闘機はカムラで組み立てられているだけで、主要な部分はすでに生産が済まされている、と考える。

インドは、もし協定が締結されたらパキスタン航空工業社、甚だしきに至っては成都飛行機工業集団社さえもスリランカに維持修理や養成訓練に用いる施設を建造でき、このことはパキスタン、中国の安全部隊とスリランカの関係を強化しかつ拡大する、と憂慮している。

(頑住吉注:2ページ目)1月5日、パキスタン・スリランカ両国は協定書に署名し、両国の大統領(後方)が式に出席した

(頑住吉注:3ページ目)完全武装の梟竜戦闘機


 インドの立場は非常に良く分かるんですが、お宅の国に実戦機は必要ないだろってのはちょっとどうかと思います。本当はLCA戦闘機を売りたいはずですが、これを見るとインド自身もまだ他国に売れるような状態ではないと自覚しているんですかね。

 中国のヘリ関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160111/21118348.html


解放軍、多くの怪異な飛行機を試験飛行 外形は道端の三輪車に似る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「我が軍の陸軍航空隊が国産の『狩猟鷹』とあだ名される小型回転翼機を試用しているらしき画像」)

最近、ネット上に国産の「狩猟鷹」とあだ名される小型回転翼機が試用されているらしき画面が出現した。

この製品は宝鶏特殊車両製造有限会社によって研究開発、生産され、特殊奇襲、法執行など特殊任務に用いることができ、乗員は2〜3人で、かつ一定数の兵個人装備を搭載することができ、すでに何度も部隊にデモンストレーション、試験飛行を提供している、とされる。


 ヘリコプターはローターを回して揚力を得ますが、そのままだと反作用によって機体が逆方向にぐるぐる回転してしまうのでこれを止めるための横向きのテイルローターが必要になり、一部ローターを二重反転式にしたりしているものもあります。で、この問題の小型ヘリらしきものを見ると尾部にプッシャー式にプロペラがついており、機体の回転を止める設備が見当たりません。ひょっとしてこれってローターには動力がないオートジャイロ違いますかね。3ページ目の画像見てもローターを回せるほどのエンジンを積むスペースもなさげですし。次元大介なら「オートジャイロとは古風だな」というかも。いずれにせよこういう超小型回転翼機は作ろうと思えばずっと昔から作れたはずで、高い実用価値のあるものなら普及しているはずなのでは。

1月14日

 運ー20関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160108/21100470.html


第5機目の運ー20出現にはどんな意義があるのか 中国の戦略空軍、間近に迫る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は最近明るみに出たコードナンバー785の運ー20」)

最近ネット上に運ー20輸送機の最新の画像が明るみに出た。このコードナンバー785の運ー20はこの機ファミリーの第5機目で最新の1機でもある。この前あるメディアは報道し、運ー20輸送機はすでに中国空軍での少数装備を開始し使用されているとしたが、この情報は中国当局の認可を決して得ていない。だが最近明るみに出た785号運ー20の画像から見て、この機の基本飛行性能はすでに就役状態に近く、遠からぬ将来運ー20が中国空軍に装備されたとの情報が明るみに出されるだろうと信じる。運ー20が間もなく就役することは、疑いなく国の人に非常に大きな感動と高揚を感じさせる大事である。

現在中国空軍が装備する最大の輸送機はロシアとウクライナから購入した20機あまりのイリューシン-76輸送機である。イリューシン-76は旧ソ連が1960年代に研究開発を開始した大型輸送機で、総生産数は1,000機を超え、世界の40を超える国と地域に装備された。中国は1990年代から続々とイリューシン-76の装備を開始し、こうした飛行機は中国空軍の最も核心的な戦略輸送力量だが、装備数量が少なすぎ、中国空軍の日増しに成長する輸送の需要を満足させ難い。このことは中国が何故国産の運ー20大型輸送機を加速して研究開発したのかの主要な原因でもある。

中国の運ー20輸送機の基本性能はいかに?

運ー20は中国が自主研究開発する新世代大型軍用輸送機で、空力外形上はイリューシン-76やC17の一部の設計を参考にし、全体レイアウトには片持ち式上翼単葉、ウィングレットなし、前縁の後退角などを採用している。この機は全長47m、全幅45m、全高15m、最大速度920km/h、最大航続距離は7,800kmを超え、実用上昇限度は13,000m、最大搭載重量は66トン、最大離陸重量は220トン、4台のD-30KP-2型ターボファンジェットエンジンを主要な動力として採用し、将来は国産のWS-18あるいはWS-20エンジンに換装する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国空軍の多くの美しい写真が出る 運ー20が大角度で機体を傾けて飛行する姿が美しい」です。)

中国の運ー20輸送機は比較的強い後発の優勢を持つため、技術上ロシアが生産したイリューシン-76を超え、そしてアメリカのC17とは基本的に対等で、より先進的な航空電子設備や情報化システムを装備しているだけでなく、機体にも複合材料を大規模に使用しており、このためより高い拡張性、信頼性、安全性を持ち、複雑な気候条件下で各種人員や物資の遠距離輸送任務が執行でき、中国空軍の未来の相当に長い一定の時間内最も重要な戦略輸送機種である。

運ー20は中国空軍にどういった改変をもたらすことになるのか?

運ー20は中国初の自ら研究開発を行った離陸重量200トンを超える大型輸送機で、改装に供することのできる重要な特殊作戦プラットフォームでもある。この機は将来就役した後、重要な戦略輸送任務が執行できるだけでなく、さらに大型給油機、早期警戒機、電子戦機、偵察機などの特殊飛行機に改装でき、したがって最大限中国空軍の全体的作戦能力を向上させることができ、しかもこうした特殊作戦機が空軍の全体的作戦体系の中で果たすのは戦力倍増器の作用であり、これは中国が何故大きな力を入れて運ー20を研究開発するのかの重要な原因の在処でもある。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「運ー20第3機目の原型機。この機は灰色の塗装に換えられ、コードナンバーも783に改められている。このことはこの機がすでに科研試験飛行に投入されていることを意味し、このことは運ー20の研究開発速度を加速することになる。(撮影:スーパー大本営のネット仲間lennon)」です。)

中国空軍現在最大の弱点は多機種、大編隊の遠距離奇襲作戦能力で、この種の結果をもたらした最大の原因は中国に多機種を指揮できる空中早期警戒機、および編隊遠距離奇襲作戦能力を提供できる空中給油機が欠乏していることである。このため筆者は、ひとたび運ー20とそれを基礎にして改良された特殊作戦機が中国空軍に大量装備されたら、疑いなく中国空軍の作戦方式や作戦思想に本質的変化を発生させることになり、その時になれば中国空軍の戦略輸送および全体的作戦能力は完全な昇華を達成することになるだろうと考える。(作者:諸葛小徹)

(頑住吉注:4ページ目)高山の力作:国産運ー20大型輸送機が空中で「物を乱投」するCG画


 1ページ目の画像は確かに完成度が高くなっているんだなという雰囲気を感じさせます。早期警戒機や給油機のベースには旅客機の方がいいとの意見もありますが、おそらくそれも近々可能になるでしょう。

1月15日

 中国の軍用衛星関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160111/21118145.html


香港メディア、中国の高分4号衛星にはダブルの重大な用途がある、とする 空母の発見だけではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『高分4号』衛星を搭載した長征3号乙運搬ロケットが発射され上昇する」)

参考情報報ネット1月11日の報道 香港メディアは、2015年12月29日、長征3号乙運搬ロケットが西昌衛星発射センターで打ち上げられ、「高分4号」高軌道リモートセンシング衛星を宇宙に送り込んだ、とする。

香港のアジア時報オンライン1月8日の報道によれば、対外的には主に防災減災に用いると言明されている「高分4号」衛星は静止衛星軌道にある。静止衛星軌道にある衛星は長期にわたり地球の某1つの区域の上空にいることを保持し、したがってこの地理的区域に対し24時間の絶え間ない監視測定を行う。比較すると、アメリカのKH-11偵察衛星のような低軌道衛星は地球との距離がより近く、このためそれらの運行速度は地球の自転速度を超える(このことはそれらが絶え間なく具体的位置に対し持続的監視測定を行えないことを意味している)。

報道は、「高分4号」の監視測定範囲は中国およびその周辺の面積4,900万平方kmに達するアジアの陸海の区域である、とする。

「高分4号」は全世界で機能が最も強大な静止衛星である。その可視光スペクトルバンド識別率は50m近く(海上の空母を追跡するのに足りる)、中波赤外線スペクトルバンドの識別率は400m(非常に容易に森林火災状況を発見する)である。それはさらにやや低い動画識別能力を持つ可能性がある。それは絶え間なく中国の領土や周辺地域をカバーするため、直ちに地震あるいは台風の影響を受けた地区を発見し、結果的に人道主義救援を行うことができる。それはさらに中国に、この衛星の監視測定範囲内の他国の戦略性大規模殺傷性武器施設および海軍基地に対し監視を加えることができるようにさせる。

報道は、この衛星は中国のダブルの重要な用途を持つ高解像度対地観測システムに隷属し、これは中国の規模がより膨大なレーダー、成像、高光スペクトルおよび大気監視測定衛星計画と一致し、この計画の主旨は衛星に農業、建築、減災、気候変化の監視測定など民間用目的のために支持を提供させることにある。当然、中国の去年12月の軍隊改組後に新たに成立したロケット部隊も中国が軍事行動を取る時にこうした衛星を簡単に利用することができる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国の高分4号衛星はいかにして空母に対抗するか」です。)

同様に関心を引き起こすものにはさらに「吉林」光学成像衛星がある。去年10月、「吉林一号」商用衛星が複数発射され、識別率はすでに70cmに到達しており、2030年になった時、138個の衛星が軌道を運行し、全天候で地球上の任意の点をカバーし、かつ10分間以内に再度訪れる能力を具備することになる。

報道は、「高分4号」の設計上の寿命は8年で、将来は識別率がより高い静止軌道観測衛星によって取って代わられる可能性がある、とする。中国のある工程学定期刊行物に発表された研究報告は人の注目を引く可能性を明らかにした。雄大な意気込みに満ちた科学者は、未来の静止衛星は直径20mを超える折りたたみ可能な望遠鏡を使用でき、機能の強大さは識別率を1m前後にまで到達させ得る、と提案する(バウアー航空宇宙技術社やアメリカ国防省高級研究プロジェクト局の薄膜光学計画に似ている)。未来のこの種の静止スパイ衛星は空母やミサイル発射車といったような目標を発見できるだけでなく、さらに敵軍の一挙一動のリアルタイムの動画を送り返してくることができる。

(ソース:参考情報報)


 これと対艦弾道ミサイルが組み合わさればアメリカ空母が中国周辺を行動する危険はより高くなるでしょう。もちろんアメリカ側も対抗策を考えるはずですが。

 トルコ海軍関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160112/21124453.html


トルコ、28,000トンの強襲揚陸艦を建造中 F-35戦闘機が搭載できる

 中新ネット1月11日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、トルコが建造中の新型多用途強襲揚陸艦は2021年完成の計画で、この艦は満載排水量28,000トンに達し、F-35戦闘機が搭載できる。

トルコのサイデフ造船工場はこの新型多用途強襲揚陸艦を建造中で、かつ「アナトリア」号と命名し(「アナトール」号とする情報もある)、2021年の完成後はトルコ最新で最も先進的な水上艦艇となる、とされる。

トルコメディアは、新型強襲揚陸艦は全長225m、全幅32m、満載排水量28,000トンであるとする。8機のヘリが搭載でき、700人編成の歩兵大隊および1,400名の艦員が搭載できる。

また、「アナトリア」号はさらに12度の仰角のスキージャンプ滑走路を有し、固定翼機あるいはヘリの発着に用いる。ある情報は、アメリカのF-35「ライトニングII」ステルス戦闘機やV-22「オスプレイ」ティルトローター機はこの滑走路によって発進できるとする。


 F-35が期待通りの性能を発揮するといいんですが。














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