コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその183
5月16日
中国のエネルギー安全保障関連です。
http://military.china.com/important/11132797/20160513/22639930.html
韓国メディア:中国はもはや南海が封鎖されることを恐れず 中国・パキスタンのあるプロジェクトに着工されるため
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国・パキスタン経済回廊と海路ルートを比較した図」)
【グローバルネット総合報道】 韓国の「朝鮮日報」ウェブサイト5月10日の報道によれば、中国の新疆ウイグル自治区南部から出発し、パキスタン南北を貫通する「中国・パキスタン高速道路」が間もなく着工される。「一帯一路」戦略の核心プロジェクトの1つであるこの高速道路がひとたび竣工したら中国はもう、もし中国南海が封鎖されても、すぐに中東に向かえる道路を持つ。
香港の「明報」5月9日の報道は、「中国・パキスタン高速道路は新疆ウイグル自治区のカシュガルから出発し、パキスタンのイスラマバード-ラホールを経て、アラビア海沿岸の港湾都市グワーダルに達し、総全長は1,152kmである。5月6日、中国・パキスタン高速道路第一区間着工式がパキスタンで行われた。」とする。
今回着工される区間は長さが392kmに達し、パキスタン中部のサッカルとムルタンをつなぎ、同時に6車線の高速道路と鉄道、給油管などが建設される。29億アメリカドルにも達するプロジェクトの資金と施工は全部中国サイドの会社によって責任が負われる。
パキスタン首相シャリフは当日着工式で、「この高速道路はパキスタン経済の大動脈として、経済発展の核心的作用を果たすことになる」とした。中国はこの高速道路建設のために2013年5月から始まって3年以上の努力をした。この高速道路が竣工しさえすれば、もしマラッカ海峡や南中国海などの海上原油輸送ルートが封鎖される危機的状況に直面しても、中国は依然アラビア海やインド洋に行くことができる。
報道は分析し、中国はエネルギー源安全レベルの上でも非常に重要なルートを持つことになる、とする。パキスタンも中国の「一帯一路」戦略への参加によって、本国経済の急速な発展を刺激することができる。
資料画像:中国・パキスタン経済回廊
国内から「鉄の盟友」パキスタンしか通らずにアラビア海に通じることができるというのは中国にとって非常に都合がいいわけです。しかし例えば原油をタンカーの代わりにトラック多数で運んだ場合、運べる量やコストはどのくらい変わるんでしょうね。
ロシアの戦略爆撃機関連です。
http://military.china.com/news2/569/20160512/22631515.html
ニューバージョンの「ベア」式爆撃機がお目見え ロシアの大将:西側へ「挨拶」
参考情報ネット5月11日の報道 外国メディアは、ロシア航空宇宙軍は勝利の日の閲兵式で初めて3機の改良型ツポレフ-95MS遠距離爆撃機(NATOのコードネームは「ベア」)を展示した、とする。元空軍司令で、ロシアの英雄であるピョートル ジェイニキン大将は、祝いの日の活動の中で展示した新たな技術装備は西側の軍事長官に向け某種の「挨拶」をしたのだ、とする。
ロシアの「情報報」5月10日の報道によれば、ジェイニキンは次のように言った。「外国の武官が注意しないことは当然あり得ないが、飛行機の側面下方に最新式のX-101遠距離戦略巡航ミサイルの搭載架が出現した。最初の設計によれば、ツポレフ-95は16発の遠距離巡航ミサイルを搭載することができるが、ロシア・アメリカ協議の枠組み内では、ミサイルを置く外部搭載架は取り除かれる。今日我々は元々の爆撃機の装備方案を回復することができ(ロシアとアメリカの第3段階進攻性戦略武器削減条約は運搬ツール上のミサイルの数を限定しておらず、弾頭と運搬ツール自体の総数を規定しているだけである)、しかも質の上で全く新しい水準に到達した。」
ロシア遠距離航空兵司令のアナトリー リハリェフは、2015年から43機のツポレフ-95がグレードアップ改造を受け始めた、と明らかにした。このプロセスの主旨は、1957年以来生産された飛行機の使用寿命を少なくとも2025年まで延長することにある。更新内容にはレーダーとターボプロップエンジンの交換、新たな情報フィードバックシステムとプロペラの装備、機載防御システムのグレードアップが含まれる。また、さらに照準ナビゲーションシステムを交換し、もって新たな戦略巡航ミサイルの使用に便とする。わざわざミサイルの寸法に照らしてツポレフ-95MSの爆弾コンパートメントを拡大し、さらに8つの、16発のX-101巡航ミサイルを固定できる外部搭載架を装備した。1世代前のX-55とは異なり、X-101の射程はより長く、搭載するのは核弾頭ではない。
ジェイニキンは、「新兵器の配備はツポレフ-95MSの航続距離を短くするだろう。だが現在これは原則に関わる性質の問題ではない。何故ならX-101ミサイルはロシア国境内から発射できるからで、このため飛行機は必ずしもロシアの領空を離れる必要はなく、敵の防空システムを突破する必要はない。」と語る。
ロシアの勝利の日閲兵で初めて展示された3機の改良型ツポレフ-96MS爆撃機(頑住吉注:元々キャプションだったようですがこの記事には画像ありません。)
ロシア国内から発射できるんならそもそも爆撃機いらんのでは。やはり「象徴的意義」がより大きいということなんでしょうか。
5月17日
中国の戦車関連です。
http://military.china.com/important/11132797/20160515/22651018.html
タイメディア:ウクライナの戦車、遅々として商品引き渡しできず タイ、中国のVT-4購入に転じる
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国のVT-4メインバトルタンク」)
「タイ武装力量」ウェブサイト5月13日の報道によれば、タイロイヤルアーミーはすでに4月中国方面と一個大隊のMBT-3000(VT-4)戦車購入の契約を締結済みで、見積もりによれば数量は約50両で、契約金額はなお未発表だが、2年内に引き渡しが完了する見込みである。
文章は、ウクライナ情勢が持続的に動揺しているため、タイがウクライナに発注した200両のT-84「堡塁」戦車は遅々として引き渡しができず、このことはタイ方面に新たな代替品を探し求めさせ始め、この時にMBT-3000メインバトルタンクがタイ軍の視野の中に出現した、とする。
タイ軍は、もし最初に発注する50両のMBT-3000戦車が人を満足させたら、継続して150両のこの型の戦車を購入することになる、とする。注意に値するのは、タイ方面がさらに要求を提出し、これはもし全部のMBT-3000戦車が中国で生産されたとしてもタイ向けの生産技術移転が必要、というものだということである。
軍事ウォッチャーは、報道によればタイ陸軍は何年か前に行った次世代戦車競争入札の中で、中国が当時輸出型MBT-2000メインバトルタンクに国産エンジンを装備するのを許さず、ウクライナのエンジンを配備せざるを得なかったため、タイは最終的にウクライナのT-84「堡塁」戦車を選択したのだ、とする。この前の報道によれば、MBT-3000の輸出価格は1両あたり400万アメリカドルで、このためこのように計算すれば、中国とタイの今回の戦車に関する契約の金額は約2億アメリカドルに相当する。
MBT-3000戦車は重量52トン、全長10.1m、全幅3.4m、国産の1,300馬力水冷式タービン増圧ディーゼルエンジンを配備し、最大オフロード速度は75km/hにも達し、火力の上ではMBT-3000は125mmスムーズボア砲1門、自動遠隔操作武器ステーションを配備し、各種砲弾や砲から発射するミサイルが発射でき、新たな「猟-殲」火力コントロールシステム(頑住吉注:必要な時車長が砲手を飛ばして直接砲を操作できるシステム)を採用し、5,000m離れた目標に正確に命中させることができる。
MBT-3000は中国の現在最強の輸出用戦車とされています。タイに輸出されれば疑問視する向きもある中国国産エンジンの信頼性が実際どうなのかも判明してくるでしょう。タイにはバトルプルーフを経たロシア製戦車を購入する選択肢もあり、ルーブルの下落で相対的に買いやすくなっている中でも実戦経験のない中国戦車を選択したという点も注目すべきでしょう。
中国国産空母関連です。
http://military.china.com/important/11132797/20160515/22651216.html
中国国産001A空母、スキージャンプ発進分段の吊しての組み込みを開始、と伝えられる
去年12月31日、国防部スポークスマンの楊宇軍が我が国は第2隻目の空母を自主設計および建造しつつあると確認した後、国産空母の進度はずっと着実に推進されている。最近あるネット仲間はスーパー大本営軍事フォーラム上に001A型国産空母の施工現場と認められる1枚の画像をアップし、艦体のスキージャンプ発進部分の部品がすでに吊しての組み込みを開始したらしい。
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット仲間がアップした画像(画像のソース:スーパー大本営)」)
2015年12月31日、中国国防部ニューススポークスマンの楊宇軍は定例記者会見で、中国は第2隻目の国産空母の設計と建造を自主的に展開しつつある、と事実確認し、かつ建造作業は中国北方の港湾都市大連で行われており、排水量は5万トン、通常動力を採用し、殲ー15戦闘機を搭載する、とした。
(頑住吉注:これより2ページ目)
この前ネット仲間が撮影した画像から見て、このネット民から001A型と呼ばれている空母は構造上すでに知られているクズネツォフ号、遼寧号空母の構造と非常に似ており、艦体のスキージャンプ発進部分らしきものの吊しての組み込みは、外界の長期にわたるこの空母に対する推測をも実証した。
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今年4月末時点の国産空母の進度」)
現在001A型の船体の主体部分はすでに基本的に完成している。意外事が起きなければ、001Aは我が国第1隻目で、最後の1隻でもあるスキージャンプ発進/制動降着模式を採用する国産空母である。現有の進度に照らして推算すれば、001Aは今年のやや遅い時期に進水し、かつ2020年前後に我が国海軍に加入して就役することが有望である。
将来中国空母の発展は、「小幅の駆け足」の伝統を持続し、第3隻目の空母は蒸気カタパルトを装備する可能性があり、人民海軍は遠くない将来原子力空母も持ち、真の空母大国となるだろう。
以前飛行甲板の敷設が開始されたとの記事が出、その後それは違うとの説が出たりもしましたが今回はどうなんでしょうか。空母のスキージャンプ部分にしてはちょっと小さすぎるようにも見えるんですが。
5月18日
中国の対艦弾道ミサイル関連です。
http://military.china.com/important/11132797/20160517/22663643.html
解放軍の数十発の「空母キラー」が厦門に配備? 台湾軍が回答
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:東風-21D弾道ミサイル」)
中評社台北5月16日電 あるメディアの報道は、ある情報は大陸の解放軍はすでに大陸の福建省厦門における戦備を高め、「空母キラー」の呼び名がある東風-21D弾道ミサイルを配備していると指摘している、とした。台湾「国防省」は16日夜ニュース原稿を発表して事をはっきりさせ、「国防省」は関連の報道内容は決して事実ではないとし、かつ「国軍」は共産軍の動態に対し全て充分に掌握できると強調し、「国の人」に安心するよう呼びかけた。
また台湾の東森ニュースの情報によれば、海外の中国語メディア「博聞社」14日の報道は次のように指摘した。あるネット仲間が中国が最近東南の沿海に向けミサイル部隊を移動集結させ、かつ降りて偽装し高速道路に沿って厦門に行き、しかも車上に搭載していたのは他ならぬ東風-21Dミサイルで、かつ画像は最近撮影されたもので、地点は厦門に向かう高速道路上であり、当時数十両の偽装のないロケット軍の車列が音を立てて通り過ぎ、かつ車上の濃い緑色のミサイルには「DF-21D」がはっきりと見え、途上ではさらに少なからぬ一般民が車を止めて眺めていた。
「博聞社」は、北京当局は蔡英文の両岸政策に対し期待を抱いておらず、だからこそ対台湾ミサイル装備を増加し、しかも今回新たに配備が増やされたミサイルは5.20就任式に向けられたものではなく、長期配備かもしれない、とも指摘する。
情報がひとたび出るや直ちに関心を引き起こし、陳中吉(頑住吉注:台湾国防軍スポークスマンか何かでしょう)は16日、メディアが報道する大陸の解放軍の東風-21Dミサイルが厦門に配備された、解放軍が戦備を高めているなどの状況はいずれも事実ではなく、「国軍」は大陸の解放軍の動態に対し全て充分に掌握でき、「国の人」はご安心あれ、とした。
相対的に独立色の強い民進党の蔡英文政権誕生に合わせて大陸が威嚇を行うのは大いにありそうなことです。そもそもどれだけの有効性があるか不明な対艦弾道ミサイルですが、これがあるというだけでアメリカに介入を躊躇させる効果があるのは間違いないでしょう。
タイの中国戦車購入関連です。
http://military.china.com/important/11132797/20160516/22657501.html
中国最強のVT-4輸出戦車が初めてタイに販売される? 価格はレオパルド2の半分に満たず
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国最強のVT-4輸出戦車」)
【グローバル軍事5月16日の報道】 タイの「世界日報」14日の報道は、タイ陸軍はすでに中国サイドと28両のVT-4型戦車(またの名をMBT-3000メインバトルタンク)購入契約を締結し、来年引渡できる見込みである、とした。もしタイメディアの情報が事実ならば、すでに公表されている情報を根拠に判断すると、今回のタイへの販売はVT-4初の海外からの発注である。
報道は、今年4月に陸軍総司令補佐のチャーリンツァイ上将は中国と28両のVT-4戦車の購入協定を締結し、もってアメリカが生産したM41軽戦車に取って代わらせる、とする。報道は、発注したVT-4戦車は来年内にタイ陸軍に向け引き渡される見込みだ、とする。間もなくこの型の戦車に換装されるタイ軍部隊は近く責任者を派遣して中国に行かせ関連の養成訓練に参加する。
ある中国の軍事貿易を熟知する人物は15日、タイメディアの報道する契約に対し自分はコメントしない、とした。だが彼は、VT-4はアメリカ、ドイツ、ロシア、ウクライナなど戦車製造大国の関連の製品に勝つ超越的に高いコストパフォーマンスを完全に具備している、とする。高性能のディーゼルエンジンと動力コンパートメント、先進的な複合反応装甲、強大な火力、高度に自動化された火力コントロールシステム、快適な操作環境、前の世代の製品に比べ大幅に向上した戦場態勢感知能力は、いずれも潜在的買い手を吸引するハードな指標である。価格方面でも、この凄い戦車はその他の欧米の戦車大国の製品に比べより吸引力を持ち、価格はたったの600万アメリカドル未満とされ、一方国際市場で最先端の「レオパルド2A7」戦車のオファー価格は2,000万アメリカドル近くにも達し、一方アメリカのM1A2戦車も国際市場で850万アメリカドル未満とは見積もられない。
この専門家は次のように言う。中国・タイ両国両軍の関係は近年来ずっと素晴らしく発展しており、両軍はしばしば合同演習を行い、19日から両軍はタイで「青色突撃-2016」海兵隊合同演習を行う。双方の二国間関係および安全保障業務領域の相互信頼の程度は比較的高く、これはタイ軍が中国の武器を導入したがる1つの重要な要素でもある。タイは近年来「衛士-1B」および「衛士-32」多砲身遠距離ロケット砲、C-802A対艦ミサイルおよび「衛士-18」式携帯式対空ミサイルなど中国の先進的な武器を購入かつ装備している。こうした中国装備の良好な使用体験も、タイ軍の関心を中国戦車に吸引する1つの原因かもしれない。(劉培候)
M41ウォーカーブルドッグは戦後第一世代の戦車で、これを最新型戦車に換えるというのはすごい飛躍度ですね。戦闘機で言えばF-86からいきなりF-15に移行するみたいなもので、対応する戦車兵は大変でしょう。タイが中国の兵器をどうしようもなく低く評価していたら戦車を買おうとは確かに思わないでしょうが、中国との関係を良好に保持することが国の安全保障に有利だと考えているわけですから文句無しに気に入っているとも言い切れないでしょう。
5月19日
フィリピン関連の記事を2つ紹介します。
http://military.china.com/news2/569/20160516/22655415.html
フィリピンメディア、政府の南海仲裁発起を攻撃:これはアメリカに代わって火中の栗を拾うことだ
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ハーグの常設仲裁法廷で南海仲裁案件の管轄権および受理してよい権利に対する法廷審理証言聞き取り終了が宣言される」)
新華社電 フィリピンの「旗幟報」14日掲載のある署名入りの文章は、アキノ政権が南海問題を関連の仲裁法廷に提出し仲裁を行うやり方は、フィリピン自身のために「時限爆弾」を仕掛けた、とする。
この専門コラム作家ロッド カプナン執筆の評論は、アキノは政権を担当して6年、積極的にアメリカのいわゆる「アジア太平洋地域回帰」政策に追随し、ほしいままにフィリピン民衆の感情を誤導し、民衆の隣国に対する敵意を扇動してきた、と語る。南海問題の上で、「フィリピン人はアメリカに代わって火中の栗を拾っている。」と。
カプナンは、アキノ政権は南海問題を仲裁法廷に提出することを決定し、たちまちのうちにフィリピンを帰らずの道に送り込み、フィリピンはこれにより中国と直接の談判によって食い違いを解決するルートを喪失した、と考える。
カプナンの見たところ、フィリピンは中国が提供するチャンスを全く掴んでおらず、例えば共同で協力し南海の資源を開発、利用することである。逆にアキノ政権は独断専行している。実際、ASEANの少なからぬ国はこの種のやり方によって中国との関係を強化しつつあり、相互に仇敵視するのではなく、善隣友好を実現している。
カプナンは、アメリカはフィリピンと中国の南海問題の上での食い違いを利用し、アメリカのフィリピンにおける軍駐留と中国南海海域「海上通常パトロール」のために理由探しをしている、と指摘する。仲裁法廷の決定はアメリカがフィリピンに長期的に軍を駐留させるために口実を提供し、このためフィリピンにより高い代価をも払わせるだろう。
http://military.china.com/news2/569/20160517/22666253.html
フィリピンの1万トン級戦略輸送艦がお目見え 南海の争奪のためのカードを増やす
【グローバルネット軍事5月17日の報道】 5月16日、フィリピン海軍初の戦略輸送艦である「タラク」号がフィリピンのマニラ南部の港で公開されお目見えした。フィリピン海軍関係者は「フィリピン星報」のインタビューを受けた時、この戦略輸送艦はフィリピン海軍の中で重要な役割を演じることになる、とした。説明によれば、この艦は災害救援の中で人道主義援助任務が執行できるだけでなく、フィリピン海軍に理論上立体上陸能力をも具備させる。
「タラク」号はフィリピンがインドネシアから購入する2隻の戦略輸送艦の中の1隻である。この艦はインドネシアの「マカッサル」級ドック上陸艦をベースに設計され、フィリピンサイドは戦略輸送艦と称するが、本質の上では依然ドック上陸艦に属する。この艦の満載排水量は1.1万トンで、2台の大出力ディーゼルエンジンを装備し、最大航行速度は16ノット、最大航続距離は9,360海里、2隻の機械化上陸艇と500名の完全武装の兵士を搭載することができる。艦尾にはさらに機格納庫とヘリの発着プラットフォームが設けられ、2機の中型ヘリが搭載できる。
大多数のドック上陸艦同様、「タラク」号は基本的な自衛火器を配置しており、これには76mm主砲1門と25mm小口径速射砲2門が含まれ、いくつかの小型水上目標あるいは低速空中目標に対応するのに用いることができる。
この艦の用途に対し、フィリピンサイドはずっとその軍事ポテンシャルをぼかし、もって南海情勢との関連付けを行われることを免れよう企図している。フィリピン武装部隊スポークスマンのレイスディトゥト パディリヤパーディは「タラク」号の進水時外界に対して、「この艦は独立して指揮コントロール艦として、災害発生時協調、救援、捜索等の任務を担うことができる‥‥もし災害により一部の地域の医療センターや病院が使用できなくなったら、この艦はさらに浮かぶ病院に充当することができる。」とした。
弱小なフィリピン海軍にとって、この1万トン級の巨艦の加入はまるで強心剤の注射のようで、非常に大きくフィリピン海軍の戦略投入能力を向上させることになる。南海の多くの国のゲームが激化する背景の下で、戦略投入能力はフィリピンが南海で掴み取った利益を守り切ることに対し疑いなく有力なカードである。だがこの艦の航行速度、投入能力などの指標はいずれも中国の071型ドック上陸艦とは同列に論じられない。(
李強)
フィリピンからは今強気、弱気両方のさまざまなシグナルが発せられており、今後どういう方向に進むのかいまいちはっきりしません。
5月20日
インドの次世代戦闘機関連です。
http://war.163.com/16/0518/11/BNBJ1P8O00014OVF.html
インド・ロシア、40億アメリカドルのFGFA第5世代機設計の契約を締結:インド、200機購入へ
参考情報ネット5月18日の報道 外国メディアは、インドの「フォーラム報」がロシアとインドはもうすぐ第5世代戦闘機FGFA試験設計業務に関する契約を締結するとしている、とした。
ロシア軍事視察ネット5月12日の報道によれば、契約問題は2013年から遅延して今に至っており、契約金額は40億アメリカドルと見積もられる、とする。
「フォーラム報」は次のように書いている。「FGFA戦闘機の原型機は3年以内に飛ぶ可能性がある。これまでに、2.95億アメリカドルの資金を費やした草案設計段階はすでにスムーズに完成している。」
インド軍は、この飛行機は新たなエンジンを必要とする、と考える。彼らは、T-50戦闘機のエンジンはAL-41F1(スホーイ-30MKI戦闘機のエンジン)の改良版でしかなく、インドはすでにAL-41F1の生産ライセンスを持っている、と語る。
「フォーラム報」はインド国防省はインドサイドに比率通り試験設計作業に参加させる要求を堅持している、とする。
消息筋の人物は、もし契約と技術移転が完成したら、インドは20年内に200機あまりのこの最新戦闘機を獲得する可能性がある、と明らかにした。(編集翻訳/賀穎)
今度こそ進展するんでしょうかね。T-50原型機がすでに飛んでいる以上インドの参加の余地が限られることは動かしようがないと思いますが。ちなみに20年後にはもう次世代、下手をすれば次々世代戦闘機が登場しているでしょう。
中国の無人機関連です。
http://military.china.com/news/568/20160517/22664629.html
初の国産高効率中遠距離大搭載重量貨物輸送無人機が初飛行に成功
貨物輸送無人機は何ら新しい概念ではなく、国内外で非常に多くの会社が試験を行っている
一般的に言って、あなたが見たのはこのようなものだ
だが、中国企業が製造したものは異なる。それはこのようなものだ
陜西伝媒網の報道によれば、5月10日に我が国初の自主知的財産権を持つ遠距離大搭載重量応急物資輸送無人機が陜西西咸新区で初飛行に成功した。この固定翼無人機は15kgの貨物を80km遠距離配送する任務を完成し、目標物の15mの範囲での正確投下を実現できる。すでに登場している無人機に比べ、このシステムの最大の突破は航続距離と搭載重量、および短距離離着陸である。
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この高効率応急物資輸送無人機は西咸物聯科技と陜西沃徳航空によって合同研究開発されたものである。」)
現在国内の1,000m以下の低空飛行無人機には、普遍的に搭載重量が低すぎる、および航続時間不足という問題が存在する。特に近年来流行する多軸飛行機は、搭載重量が小さく、飛行効率が低く、むしろ単なる消費製品である。今回試験飛行に成功した固定翼無人機は、15kgの貨物の80km遠距離配送任務を完成させ、目標物の15mの範囲内の正確投下が実現できる。
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は国内外の宅配会社が現在実験する貨物輸送無人機。」)
現在各種の地震救援、洪水に抗する緊急救援、山岳救助の応急救援の形勢は相当に峻厳で、伝統的手段の限界は日増しに突出している。中遠距離大搭載重量応急物資輸送無人機の出現は、突発災害救援の中で、もはや地域、地上の交通の制限を受けず、薬品等の緊急物資がいち早く現場に到達できることを意味している。各種の極端な状況下で、このことはより高い効率、よりタイムリーな救援を意味している。
理解されているところによれば、マサチューセッツ工科大学の健康科学・技術連合研究センターは最も早く無人機を採用してワクチンを某辺鄙で遠い地域に進入させ、この地域の疫病の状況を緩和し、かつこの技術を利用してワクチン供給の質と効率を向上させた。こうした人が住むことが稀な地域に道路配送網を建立することは大量のインフラ建設への投資を意味し、無人機の応用はこうした費用を節約できることを意味するだけでなく、さらに重要なのは配送の効率を向上できることである。
(頑住吉注:これより2ページ目)
今回試験飛行に成功した無人機には2種の模式が選択可能なものとしてある。油で動くエンジンは馬力が大きいおよび耐用性が高い優性があり、かつ風に抗する能力が強く、経路が比較的遠い、気候条件が劣る、搭載重量が比較的大きい状況下で使用効果が良い。一方短いルート、搭載重量が軽い状況では、電動双発エンジン方案が採用され、維持保護が相対的に簡単で、かつ出す出力が海抜高度の影響を受けず、高原での作業に適する。
このプロジェクトの技術責任者の説明によれば、今回試験飛行に成功したのは原型機で、カギとなる重要技術はすでに難関攻略を完成させている。さらにもう一歩自動操縦などの機能を完備し、信頼性試験および極限環境下での飛行試験など一連の作業を行う必要がある。遠くない将来、この無人機は大量生産できるだけでなく、さらにオーダーメイドして、異なる環境条件下での使用の需要を満足させることができる。
西咸物聯科技は新エネルギー源、新材料、IoTなど高度科学技術領域に関わる。今回陜西沃徳航空と合同で研究開発した中遠距離大搭載重量無人機は、新興産業領域のまた1つの成功した探索である。(ソース:陜西専門メディアネット等)
揚力をローターに頼る回転翼機より滑空して揚力を得る固定翼機の方が効率がよく他の条件が同じなら航続距離が長くなるようです。回転翼機よりは広い発着場所が必要ですが、この程度のサイズなら普通の道路で充分でしょう。15kgで運べるものは限られていますが薬品、ワクチンといったものなら有用そうですね。
5月21日
中国の「対ステルスレーダー」関連です。
http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160518/22675785.html
中国の新たな対ステルスレーダーは何と対輻射ミサイルをどうしようもなくさせる
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国電子情報産業集団が公開したJL3D-91B対ステルスレーダー」)
5月11日から13日に北京で行われた第10回中国国際国防電子展示会で、中国電子情報産業集団が公開したJL3D-91B対ステルスレーダーは多くの西側の観衆の視線を引きつけた。説明によれば、近年来中国は対ステルスレーダー領域で不断に突破を取得し、多くのステルス実戦機の探知計測、追跡に用いることができるメートル波レーダーを研究開発している。中国が高性能メートル波レーダー研究開発方面ですでに世界に先んじた地位にあることが分かる。
同時に中国国防電子工業のもう1つの巨頭である中国電子科学技術集団の成就も、中国がメートル波レーダー領域で取得した突破を証明している。当局メディアが4月にこの集団の首席科学者である呉剣旗の事績を紹介した時、彼が「全く新しい体制を利用した世界初の対ステルス先進メートル波レーダーを研究開発した」ことに言及していた(幽州司馬は「中国、このレーダーを研究開発し世界の首位を奪う アメリカ国防長官の大言壮語をたちまち壊滅させる!」という文章の中でより詳細に紹介している)。資料がはっきり示すところによれば同時期にフランスもかつて類似のRIASメートル波レーダーの研究開発を企図したが、「それにもかかわらず結果を待つことはなかった。」
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国は現在すでに多種の対ステルスレーダーを研究開発しかつ公開している」)
JL3D-91B対ステルスレーダーは伝統的なメートル波レーダーに比べどんな進歩があるのか?
過去、伝統的なメートル波レーダーの欠点は識別率が劣り、データ処理能力が弱く、探知計測精度が低く、高さを測定することができず、目標識別能力が限られ、しかも地上からの反射波の影響を消し去ることが容易でないことだった。しかもそれは民間の信号との重複が深刻で、その低空探知計測能力が弱い結果をもたらし、カバー空域が不連続で、抗妨害能力が不足し、陣地適応性が劣った。まさにこうした問題の存在は、伝統的メートル波レーダーが防空警戒に重点を置くことしかできず、武器誘導に用いることはできず、ステルス戦闘機に対し高い質の追跡を提供することができず、現在の対ステルス戦闘機の中の核心レーダーとなり難い、という結果をもたらした。
(頑住吉注:これより2ページ目)
だが現場の資料がはっきり示すところによれば、JL3D-91Bメートル波三座標レーダーは「第4世代戦闘機および通常飛行目標の方位、距離、高度などの情報の探知計測に用いることができ、良好なステルス機探知計測能力を持ち、指定の戦区の中高空、中遠距離対空指揮誘導レーダーの情報保証、遠距離誘導監視任務を独立して担うことができる。」 このことは、JL3D-91Bメートル波レーダーが独立指揮作戦能力を具備し、かつ正確に目標の「方位、距離、高度」という三大座標をマーキングすることができることを意味し、中国科研人員がすでに伝統的メートル波レーダーの限界を克服済みであることをはっきり示している。
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「公開展示の中で、JL3D-91B対ステルスレーダーの独特の『絶技』が紙面に踊る」)
JL3D-91B対ステルスレーダーにはさらにどんな独自に到達したところがあるのか?
良好なステルス機探知計測能力を持つ他、JL3D-91B対ステルスレーダーにはもう1つ独特の「絶技」があり、その戦場生存力を極めて大きく向上させることができる。それはJL3D-91B対ステルスレーダーが優秀な対輻射ミサイルの攻撃に抗する能力を持つことに他ならない。周知のように、対輻射ミサイルは敵サイドのレーダーの電磁輻射を利用して誘導を行い、結果的に敵サイドのレーダーおよびそのキャリアを破壊するミサイルである。現代の戦争の中で、対輻射ミサイルはレーダーに対するハード殺傷で最も有効な武器である。
だが、メートル波レーダーに直面した時、対輻射ミサイルはそれにもかかわらず無力を露呈する。これは何故か? 実は、対輻射ミサイルの誘導弾頭が目標のレーダーを正確に探索および追跡できるようにするには、そのアンテナの口径が少なくとも1つの波長よりも大きい必要がある。だが使用の要素の制限を受けて、現代の対輻射ミサイルの本体の径は最大でも40mm前後である。これは波長が3cmのX周波数帯レーダーや波長が10cmのS周波数帯レーダーに対してはすでに使用に充分だが、それにもかかわらず波長が1m〜10mのメートル波レーダーを探知計測することは難しい。対輻射ミサイルに直面した時、JL3D-91B対ステルスレーダーが現在通常使用されているX周波数帯レーダーやS周波数帯レーダーに比べより良い生存能力を持つことが分かる。このことはJL3D-91B対ステルスレーダーの未来の戦争の中での優勢な地位をさらに一歩固めることにもなる。
まあ目標として非常に大きいようなので破壊する方法は別にいくらでもあるとは思いますが。ステルス機を発見する能力は実際どの程度なんでしょうかね。本物のステルス機を使って試すことはまだできないでしょうが。
5月22日
「遼寧艦」と殲ー15関連です。
http://military.china.com/news/568/20160519/22687344.html
殲ー15、1日で遼寧艦への発着のべ数十機 アメリカ、初歩的戦力を有すると考える
人民ネット北京5月18日電(邱越) 14日、「解放軍報」法人ブログに中国初の空母遼寧艦の最新の状態が披露され、遼寧艦と殲ー15の融合訓練は「加速」し、1日に保障される殲ー15ののべ発着機数はすでに数倍となっている、とした。軍事専門家は中央テレビ「今日のアジア」のインタビューを受けた時、殲ー15艦載機ののべ発着機数が数倍になったことは遼寧艦がすでに艦載機の1日の発着のべ数十機を保障できることを説明し、作戦能力はすでに飛躍を獲得している、とした。
このブログは、遼寧艦が早期に戦闘力と保障力を形成することは、強大な人民海軍を建設するために貢献をなし、このような期待は全艦の将兵の非常に大きな精神的動力となっている、とする。今、遼寧艦と殲ー15の融合訓練は「加速」し、この艦の航空部門が1日に保障する殲ー15艦載機の発着のべ機数は、すでに過去の1日の数倍である。
非常に多くの人は殲ー15の遼寧艦上での発着のべ機数が何を意味しているのか決して理解していないかもしれない。ならば我々はまずアメリカ海軍空母艦載機の使用状況を見てみよう。
アメリカ海軍当局が公開したデータがはっきり示すところによれば、5月5日までに「ステニス」号上の艦載機は今回の配備期間すでに5,000回を超える制動着艦を完成させている。中央テレビの報道は、「ステニス」号は今年1月15日に母港を離れて西太平洋に行き、5月5日まで全部で112日である、とする。これにより見ると、この艦の平均の毎日の艦載機発着回数は44.6回である。これは明らかに最高水準ではなく、今年3月1日から4日までの4日で、「ステニス」号は全部で266回の艦載機発着を行い、平均すると毎日の発着回数は66.5回にも達した。
曹衛東は次のように指摘する。空母艦載機の1日の発着のべ機数は空母の戦闘力を推し量る重要な指標であって、一昼夜内に発着するのべ機数が多いほど、空母が任務を執行する力の度合いも大きくなり、空母の海上プラットフォームとしての戦闘力が発揮できるようになる。過去、遼寧艦上では毎日通常4、5機しか発進と着艦試験を行っていなかった。現在すでに何倍かになっており、遼寧艦がすでに艦載機の1日の発着のべ数十機が保障でき、遼寧艦の作戦機の作戦能力がすでに飛躍を獲得していると推断できる。
曹衛東の説明によれば、アメリカ海軍で現役の「ニミッツ」級空母艦載機の1日の発着のべ機数は最多で120〜140機に達し得る。一方電磁カタパルト発進を採用した「フォード」級空母上では、この数字はのべ200機に達するかもしれない。遼寧艦は中型通常動力空母、スキージャンプ式発進を採用する空母であって、その1日あたりの艦載機発着回数がもしのべ70〜80機に達し得たら、これは非常に高い発着頻度ということになる。
「解放軍報」法人ブログが同時に発表した画像は、少なくとも6機の殲ー15艦載機が同時に空母甲板上に駐機されていることをはっきり示している。曹衛東は次のように指摘する。空母甲板上に駐機される飛行機には一定の比率があり、もし過度にいっぱいに駐機したら、その他の飛行機の発進や着艦に影響するだろう。もし2、3機の飛行機しか駐機されていなかったら、今度は甲板スペースの浪費をもたらすだろう。遼寧艦の甲板に6機の飛行機が駐機されているのは比較的合理的な利用のはずで、これは平常の訓練と試験の中で総括して出された規律である。
14日、アメリカ国防省は2016年度「中国軍事・安全発展態勢報告」を発表した。報告は、2016年内に、中国空母艦載機連隊は正式に乗艦し、実戦配備を行うと予測している。
遼寧艦の作戦能力形成は本当に間近なのか? 曹衛東は次のように考える。この報告の意味は、遼寧艦はすでに初歩的戦闘力を具備しているはずだということで、すなわち遼寧艦はまだあらゆる設計指標を極限まで発揮していないが、突発状況に遭遇すれば、空母はすでに一定の対空対艦作戦任務が執行できる。
しばらく前こんな記事が出ましてね。
http://war.163.com/photoview/4T8E0001/118669.html#p=BN8I8I1V4T8E0001
「遼寧艦最新の訓練の画面 ネット仲間:甲板が空すぎる」というタイトルです。まだ使える殲ー15の数はごく少ないようで、甲板上に6機あったといいますが、ひょっとすると以前使われていたリフトなどの操作の訓練に用いる模型が混じっているかもしれません。また20機以上の艦載機を入れ代わり立ち代わり発着させるよりも、ごく少数の艦載機に最精鋭のパイロットを乗せて何回も繰り返し発着させるほうが簡単だろうと想像できます。というわけでこの記事が言うほど「遼寧艦」が戦力化に近づいているかには多少の疑問もありますが、着実にそれに向け近づきつつあるのは間違いないでしょう。