コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその188

6月27日

 中ロの航空分野での協力関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160621/22908865.html


ロシア副首相:中ロ大型旅客機のためにエンジンを研究開発 推力は35トンに達する

「今日のロシア」テレビ局ウェブサイトは6月20日、軍事工業産業を担当するロシア副首相のロゴージンは当日記者に対し、ロシアはすでに中ロ合同研究開発の大型遠距離ワイドボディ旅客機のためのエンジンの研究開発を開始しているとした、と報道した。このエンジンの推力は35トンにも達し、ロシアが有史以来研究開発する推力最大のエンジンである。彼は、将来中ロの大型旅客機は2台のエンジンを使用し、現在のロシアのイリューシン-96機の4台ではない、とした。報道は、ロシアは2023〜2025年の間に大型旅客機の初の原型機を完成させ、将来この機は中国国内で総組み立てが行われることになる見込みだ、とする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「将来中ロ合同の大型旅客機はイリューシン-96を基礎に研究開発が行われ、現在この機が使用する4台のPS-90Aエンジンは燃料消費率が高すぎるため、この機の商業的な前途の見通しは人をごく楽観させないものである。」)

報道は、ロゴージンは中国国務院副総理の汪洋と会談した後で記者に対し「我々はすでに中国サイドに、ロシアの大型輸送機のエンジン開発に関する情報を通知しており、このエンジンの推力は35トンに達する。この決定はロシア大統領によって今年5月になされたもので、あらゆる必要な費用はすでに準備出来ている。」とした、とする。

「ソ連でもロシアでも、我々はまだこのような大推力のエンジンを全く研究開発したことはない。この種のエンジンはこれまではゼネラルエレクトリックやロールスロイス社のみ製造したことがある。」 ロゴージンは言い、かつ付け加えて「現在我々は中ロ合同の大型旅客機のためにこのようなエンジンを研究開発しようとしている。」と語った。

「このことは新型旅客機開発の中のあらゆる問題を解決することになるだろう。何故ならエンジンのない飛行機を作ることはできないからだ。」と彼は語る。

報道によれば、2014年のプーチン大統領訪中の期間、両国は新型旅客機研究開発の覚え書きに署名した。これは金額130億アメリカドルに達する航空協力プロジェクトの一部分である。

「今日のロシア」の報道は、ロシアは専門のエンジン生産センターを建設し、技術的問題を解決しまた関連の電気設備の生産を行い、同時に中国が機体の生産、および最後の総組み立てを担当することになるだろう、とする。

この新型旅客機は250〜280座席級となり、ロシアの現有のイリューシン-96旅客機を基礎に研究開発され、航続距離は12,000kmに達するとされる。「航空運輸ウォッチャー」誌編集長のマクシム パドゥシェキンが語るところによれば、新たな旅客機の単価は2〜2.6億アメリカドルと見られ、アメリカのボーイング787ドリームライナー旅客機に似ている。初の原型機は2023年に完成し、2025年に市場に投入される見込みである。

視察者ネット軍事評論員は次のように考える。ロゴージンの言い方によれば、ロシアの新型エンジンの推力はロシアの現有のPS-90エンジンの2倍に達することになり、ロシアメディアの言い方によればこのエンジンはボーイング787が採用するゼネラルエレクトリックGEnx-1BあるいはロールスロイスTrent 1000に似たものに違いない。ボーイング787系列飛行機の中で、787-10型のエンジンは1台あたりの推力が340キロニュートンで、35トンの水準に近い。この機の最大離陸重量は254トンで、空虚重量は193トン、座席数は320〜330である。

もし中ロの大型旅客機が計画通り開発目標を実現できたら、新型旅客機は渡洋および遠距離国際航行ライン上で国際競争に参加することになるだけでなく、政府や軍事領域でも重大な価値を有することになる。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「ロシアサイドの言い方によれば、中ロの新型大型旅客機の競争相手はアメリカのボーイング787-10型旅客機かもしれない」 続いて2枚目。「イリューシン-96はすでにプーチン大統領専用機となっており、この機の信頼性が信頼に値することを示している」 トラブル起こして飛べなかったこともあるという記事もありましたが。)

以前ロシアはかつて新型旅客機はゼネラルエレクトリックあるいはロールスロイス社のエンジンを購入する可能性があるとしていたが、もしロシア製のエンジンが採用できたら、この飛行機を政府や軍事用途に改造する時、西側の国のあり得る制裁の影響を心配する必要がない。

以前ボーイング社はかつてボーイング777機を用いてアメリカの新世代給油機の競争入札に参加した。またアメリカ空軍も一度ボーイング777を用いてアメリカ大統領の新たな専用機とすることを考慮した。中ロの大型旅客機はボーイング777、787と規格が近く、このためやはり当然に同様の任務を担うのに用いることができる。

また、新型旅客機は滞空時間が長く、燃料の経済性が良く、機内空間が充足し、新世代早期警戒機のプラットフォームにも完全になり得る。確かにやや大きく、実戦の条件下では前線配備し難いが。比較すると、ボーイング767クラスの機こそ比較的理想的な早期警戒機プラットフォームである。

中国空軍は現在深刻な先進大型機特殊プラットフォーム欠乏の問題に直面しており、現在ロシア製のツポレフ-154MD機さえまだ継続して使用されている。将来はさらにイリューシン-76機を新たな早期警戒機の改装に用いる計画である。もし新たな旅客機プラットフォームが自国製あるいはロシアが生産するエンジンを使用することができたら、空軍の未来の特殊プラットフォームに対し非常に大きな価値を有することになる。


 中国製のこのクラスのエンジンが高い信頼性を得るのはまだだいぶ先かもしれませんが、ロシア製で当面しのぐという選択肢もあるわけです。ただしロシア製も開発が成功するとは限りませんが。

6月28日

 噂は前々からありますが。

http://military.china.com/important/11132797/20160627/22946301.html


ロシアメディア:中国、新型ステルス爆撃機を研究開発 米軍のB-2と非常に似る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国の轟ー20の想像図」)

【グローバルネット軍事6月27日の報道】 ロシア軍事工業総合体ニュースネット6月27日の報道によれば、中国はステルス爆撃機を製造しつつある。「軍事バランス」のニュース報道によれば、このステルス爆撃機は米軍のB-2爆撃機に非常に似ている。

文章は、この軍用機のコードナンバーはN20であるとする。この爆撃機は空中給油を行わない状況下での最大航続距離が8,000kmで、10トンを超える戦闘搭載荷が搭載できる。またある報道は、中国は超音速爆撃機N18を研究開発中で、アメリカのB-1爆撃機と非常に似ている、とする。

2017年から2018年の間、解放軍空軍最新の殲ー20戦闘機が使用に投入される。2015年に中国は4機の殲ー20を製造した。このため現在この軍用機の原型機の数はすでに8機に到達している。殲ー10B、殲ー11D、殲ー16も不断に改良が行われている。2015年5月、中国は構造がユニーク(独特の双胴)な大形無人機「神鷹」の試験を開始した。(知遠)


 やっぱどう見ても信憑性薄い記事ですな。

 今年もロシアでの国際軍事競技やるようですが。

http://military.china.com/news/568/20160627/22943106.html


ロシア国防省、中国が自分で車両を持参し装甲車大会に参加することを事実確認

ロシア衛星ネット24日の報道によれば、ロシア国防省ニュース・情報管理局は、中国、エジプト、カザフスタン、ベネズエラから来る代表チームが「装甲自動車名手」国際競技に参加し、その時中国は本国の車両設備を採用し、「ウラル」、「カーマ」、「オワーズ」などの国外の著名な自動車と同じ場で競技する、と確認した。

「装甲自動車名手」はロシア「2016国際軍事競技」の中のイベントで、「2016国際軍事競技」は2016年8月1日から15日まで行われ、23項目の競技が21箇所の訓練場およびカスピ海や黒海海域で展開される。

「装甲自動車名手」の伝統競技は限定ルート走行、障害の乗り越え、急斜面や複雑な地形の行進、水を渡る走行などの科目を完成させる必要がある。

去年、中国チームは南京軍区第1集団代表を派遣し、中国兵器工業集団北奔大型自動車集団有限会社が研究開発した北奔大型トラック1928A車で競技に参加し、場所を熟知しない、ルールが多変、適応性訓練時間が不足などの多種の不利な要素の影響下で、依然単一車種総成績第2位の好成績を取得した。


 挙げられている参加国の少なさといい、一番注目される「戦車両項目」への言及がないことといい、今年は規模が縮小されるんですかね。

 フィリピン関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160622/22916260.html


フィリピン新大統領:フィリピンは黄岩島が原因で中国と開戦しないだろう 巡航には不参加

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:フィリピンの上陸艦が不法に中国の仁愛礁に座礁して数十年」)

【グローバルネット報道 記者 余鵬飛】 「フィリピン商報」6月22日の報道によれば、まもなくフィリピン大統領の任を引き継ぐドゥテルテは21日商業の領袖に、もし「南海仲裁案」の裁判に勝っても、フィリピンはこれにより黄岩島が原因で中国と開戦することはないだろう、と教えた。

報道は、ドゥテルテは甚だしきに至ってはアメリカの「争いある海域」におけるいわゆる「自由の巡航」にフィリピンが参加するのには不賛成だと明確に表明した。「もしああした空母が南海を巡航したら、アメリカは言うだろう、我々の征戦に参加しに来い、と。」 ドゥテルテは、「私は黄岩島だけのために開戦することはないだろう。」と強調した。

ドゥテルテはさらに、もし仲裁法廷がフィリピンに有利な裁決を出したら、自分は軍ではない沿岸警備隊の船舶を派遣するだけだろう、とした。彼はすでにアメリカ大使のゴールドバーグにこの計画を教えている。ドゥテルテは、「もし私が海軍をあそこに派遣したら大騒動になる。フィリピンにはそんな能力はない。」と考える。

中国外交部はかつて何度も、黄岩島は中国固有の領土であるとしている。中国サイドはフィリピンサイドに中国の領土主権を尊重し、挑発行為を取らないよう懇切に促している。中国サイドには自身の主権と正当な権益が侵害を受けないよう維持保護する自信があり、能力もある。

いわゆる「南海仲裁」に関し中国外交部は次のように指摘している。南海問題の核心はフィリピンなどの国が続々と中国の南沙諸島の一部の島礁を不法に侵略占領して引き起こされた領土問題である。新たな海洋法制度の発展につれ、また海洋境界画定の争いが生み出されている。どんどん多くの国が南海問題のいきさつおよび南海仲裁案の実質をはっきり理解した後こぞって中国の関連の立場に対し理解と支持を表明している。フィリピンが一方的に提起しかつあくまで推進する南海仲裁案、これに対し中国は受け入れず、参加せずを堅持している。仲裁案の最終的結果いかんにかかわらず、中国サイドは必ず裁決を受け入れず認めないだろう。


 フィリピンにも国を大きな危険にさらしてまで中国と対抗することを期待するわけにもいきませんが、裁決の結果を順守するべきとの意見が国際的に大きく高まればフィリピンの態度にも影響するかもしれません。

6月29日

 戦車砲の口径はずいぶん長いこと変わっていませんが、いよいよ次の段階に入るんでしょうか。

http://military.china.com/video/jinghua/11166668/20160621/22912036.html


烽火議軍情:大口径戦車砲のああいったこと

先週フランスのサトリで行われたヨーロッパ安全保障業務展で、ドイツのラインメタル社は新型の130mmL51スムーズボア戦車砲を展示し、これにより大口径戦車砲がまもなくグレードアップを迎えることになるとの皆の討論を引き起こした。今期の烽火議軍情は皆と大口径戦車砲のああいったことを語ってみよう。

現在西側の120mm口径戦車砲は、主にイギリスのチャレンジャー2に搭載される120mmライフル砲とドイツのラインメタルが1970年代末に作り出したRh120系列で、この系列はほとんど西側第3世代戦車の標準砲となっており、アメリカの「エイブラムス」さえも例外ではない。30年あまりが過ぎ去って、東西両サイドのメインバトルタンクはまだ125/120mmというこの口径の上にひっかかって停滞して前に進まない。だが、このことは決してそれぞれの軍事大国が大口径戦車砲に対する研究開発を停止したことを意味していない。特に1980、90年代、東西両サイドはいずれも130mm、135mm、140mm、152mmの大口径戦車砲を試作したことがある。だがこうした大口径戦車砲は最終的に決して部隊に装備されなかった。

原因は非常に簡単で、ソ連がひとたび解体するや、西側陣営はもう比較的強い相手がいなくなってしまい、つまり金を出して研究開発する動力がなくなったのである。勤勉倹約の原則に従って、各国の第3世代戦車には修繕と改造が重ねられ、そして用いられていった。

ラインメタルが今年2月に大口径戦車砲を研究開発中だとの情報を出し、6月にはもうサンプル砲を展示した、この神のごとき速度はやはり彼らの早期の技術的蓄積に源があり、1980年代末にラインメタルはもう140mmNPzK-140戦車砲を研究開発したことがあった。だがNPzK-140は最終的にレオパルド2に装備されることはなかった。これはソ連解体ゆえにだけではなく、より主要な原因は大口径戦車砲を戦車に搭載しての試験および使用の中に存在する難題だった。

130mm戦車砲は現在のレオパルド2上の120mm口径に比べ10mm増加しているが、このことは徹甲弾の装薬量の増加を意味するだけでなく、より重要なのはこれによりもたらされる砲口初速、砲口運動エネルギーの増加で、このことは130mm戦車砲の後座力がより大きいことを意味し、このことはより長い後座ストローク、より大きな砲塔のスペースがあることを必要とし、戦車の砲塔とシャーシの間のベースリングの寸法もこれと共に変更されることになり、つまり現役の第3世代メインバトルタンクがもし130mm戦車砲に換装したければ、ちょっとのことが全体に影響する結果となり、改変されるのは単に主砲ではなく、さらにこれと共に砲塔とシャーシを改造し、火力コントロールシステムをグレードアップし、動力、懸架システムを増強する必要があるだろう。このグレードアップ改造の過程は、実は新世代戦車を新しく設計するのに負けないものである。

当然130mm戦車砲にグレードアップすれば、これと共に弾薬をグレードアップする必要がある。ラインメタルの展示から我々は、130mm弾薬の重量と寸法は120mmに比べ少なからず増加し、このことはまず弾薬の自動装填に新たな面倒を与え、次に弾薬の寸法の増加は戦車の弾薬搭載量を低下させ、火力の持続性に影響することを見る。

このため、ラインメタルは130mm戦車砲を登場させたものの、このことは今日、過去30年に比べて大口径戦車砲に対しより強い需要があることを決して意味していない。しかも現実の技術問題の面前では、大口径戦車砲の変革がすでに到来したとは増してや言えない。第4世代メインバトルタンクに関しては、ドイツとフランスは130mm主砲を採用した「主力地上作戦システム」を合同研究開発し、計画では2030年になることを要して部隊装備される。ただ2030年、地上戦はまだ戦車を必要とするだろうか?


 単純に120mm砲弾と130mm砲弾が相似形だと仮定すると体積、重量は約1.38倍にもなり、かなりの影響が出るのは避けられません。より大口径の戦車砲が必要か否かは戦車砲自体ではなく、戦車の防御力が120mm砲では撃破できないところまで向上するか否かによって決まるのではないかと思いますが、例えば迎撃弾を発射して敵の砲弾が命中する前に破壊するようなシステムが発達したら砲の大口径化には大きな意味がなくなり、むしろ迎撃弾が尽きてから撃破できる弾薬搭載量の多い比較的小口径の砲の方が有利になる可能性すらあり、またレーザー砲など別の種類の兵器がメインになる可能性も考えられ、大口径化が得策かどうかは難しい問題です。

 ロシアの歩兵兵器関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160628/22949765.html


ロシアメディア:ロシア、世界最小のロケットランチャーを装備 威力はTNT6kgに相当

中国ネット6月27日電 ロシアの「情報報」の情報によれば、ツーラ計器製造設計局によって研究開発された世界最小のロケットランチャーである「Bur」が対テロ部隊入りして就役した。この重複使用されるロケットランチャーは長さ74.2cm、弾薬を装填しての重量はたった3.5kgである。

設計局はこの新聞に対し、研究開発人員が受けた任務は世界で最も軽便で、随時作戦に参与できるロケットランチャーを研究開発することだった、とする。

設計局は、「この新式武器はすでに成功裏に試験をパスし、就役を開始している。」とする。

「Bur」ロケットランチャーの弾頭の爆発威力はTNT6kg分に相当し、有効射程は650m、最大射程は900mを超える。爆発は30立方mの空間を焼き尽くすのに足り、これは16平方mの住宅に相当する。


 ジャイロジェットピストルさえあったんですからロケットランチャーを小型化することはこれまでも充分できたはずで、それでも普及してこなかったのはあまり役に立たないからでは。

6月30日

 台湾関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160625/22937973.html


国台弁、台湾大陸委員会の抗議に回答:5:20以後両岸の意志疎通メカニズムはすでに停止

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「6月24日、カンボジアのプノンペンで電話詐欺容疑者が機に搭乗する前検査を受ける」)

原題:国台弁:電信詐欺の打撃は両岸の民衆の支持を受けている (頑住吉注:国台弁は大陸サイドの台湾関連部署です。)

中新社北京6月25日電 台湾方面の大陸委員会が、カンボジアが台湾の電信詐欺容疑者を大陸に送還した一件につき、すでに両岸関係のルートを通じ大陸方面に向け抗議を表明したとしたことに対し、国台弁スポークスマンの安峰山は25日質問に回答して、5月20日(頑住吉注:蔡英文就任)以後、台湾方面が「九二共通認識」というこの1つの中国の原則を体現する共通の政治的基礎を確認し得ていないことが原因で、両岸関係意志疎通メカニズムはすでに停止している、とした。

安峰山は、法により電信詐欺犯罪活動を打撃し、被害者の権益を保護することは絶対的に正しいことであり、両岸の広大な民衆の支持を受けている、とした。

この前、公安部ウェブサイトの情報によれば、6月24日17時頃、81名の電信詐欺犯罪容疑者(大陸56人、台湾25人)がそれぞれ中国民間航空の2機のチャーター機に搭乗して大陸公安機関によってカンボジア、ラオスから護送されて帰国し、大陸の10あまりの省、区、市の150件あまりの国境を越えた電信詐欺に関わる案件は成功裏に解決され、案件に関わる金額は1,000万人民元あまりにも達する。

今年4月以来、大陸の公安機関は捜査を経て、カンボジア、ラオス国内に一連の新たに設立された電信詐欺のアジトがあり、非常に活発で、大陸の民衆に照準を合わせて狂ったように詐欺を実施し、人民群衆の損失は悲惨重大だということに気付いた。5月、公安部は相次いで2回人員を派遣して浙江省、天津市公安機関の精鋭力量を率いてカンボジア、ラオス両国に分かれて赴き、電信詐欺犯のアジトを追跡調査し、電信詐欺犯罪容疑者を突き止めた。6月中旬、カンボジア警察は我が方のカンボジアに赴いた作業チームが提供した犯罪の手がかりや証拠を根拠に、成功裏に39名の電信詐欺犯罪容疑者(大陸14人、台湾25人)を逮捕し、コンピュータ、VoIPゲートウェイ、詐欺のシナリオなど多くの事件を起こすツールを押収し、ひとまず北京、上海、浙江省などの地に対する電信詐欺案件50件あまりを解明した。6月17日、ラオス警察は我がラオスに赴いた作業チームと連携してラオスのビエンチャン、Muang phonhongの3ヶ所の電信詐欺のアジトを壊滅させ、42名の犯罪容疑者を逮捕した(いずれも大陸人)。

現在、カンボジア、ラオスで逮捕された81名の犯罪容疑者はすでに全部国内に連れ戻され、尋問作業が進行中である。

両岸の協議で達成された関連の共通認識に照らし、犯罪の打撃に有利、被害者の利益保護に有利、司法公正の原則実現に有利なようにという路線で、大陸の公安機関はすでに両岸共同で犯罪を打撃するルートを通じ、関連の状況を台湾サイドに通報している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「5月12〜14日、台湾の協商団が大陸に赴き台湾の越境電信詐欺案件を協議した。」です。)

公安部の関連の責任者は、電信詐欺犯罪は深刻に群衆の財産、権益を侵害し、群衆の安全感に影響している、とする。電信詐欺犯罪容疑者が誰であろうと、どこまで逃げようと、我が公安機関は必ず断固として案件を解決し、法によって厳しく懲罰し、断固として被害金を押収して被害者に返還し、群衆の財産の安全と合法的な権益を適切に保障する。

4月13日、国台弁スポークスマンの安峰山は定例ニュース発表会で両岸の記者の質問に回答する時次のように指摘した。「海峡両岸共同での犯罪の打撃および司法互助協定」締結以来、大陸の公安機関と台湾警察は緊密に協力し、持続して国をまたぎ両岸にまたがる電信詐欺犯罪を打撃し、ポジティブな成果を取得している。だが同時にいくつかの軽視を許さない問題も見ておくべきである。両岸の犯罪容疑者に対する分離した処理により、非常に多くの事件を重ねた台湾電信詐欺犯罪容疑者があるべき懲罰を受けておらず、犯罪の被害金も遅々として押収できず、少なからぬ台湾の犯罪容疑者が台湾に誤送されて戻ったばかりでもう直ちに釈放され、あるものはそれを経てほどなくもう再度国外に詐欺犯罪のアジトを開設し、継続して事件を起こしている。こうした状況は台湾の犯罪容疑者をもって中核とする電信詐欺犯罪を何度禁じても絶えなくさせ、大陸の民衆に巨大な経済損失をもたらし、被害群衆の合法的な権益は有効に保護されず、大陸の民衆はこれに対し極めて不満を表明し、台湾詐欺犯罪分子の厳しい打撃、だまし取られた血と汗の金の取り戻しを強烈に要求している。

彼は次のように語る。こうした不法分子が境外で従事する犯罪行為は、被害者が全部大陸住民であるので、大陸には当然司法管轄権がある。関係国は我が国と国交を結んでいるからなおさらである。全部の案件の事実の徹底解明のため、捜査に有利の原則に照らし、大陸の司法部門は厳格に法により台湾の犯罪容疑者に対し捜査、調査業務を展開し、関連の犯罪容疑者の合法な権益には法により保障が得られるだろう。(完)

(頑住吉注:3ページ目)大陸のケニアから送還される電信詐欺犯


 タイトルから「台湾と大陸の意思疎通メカニズムが停止」がテーマの記事かと思って読んだんですが主たる内容は別でしたね。日本でも多いこうした事件に対する大陸の苛立ちは分かりますけど、台湾が処罰できないのはたぶん充分な証拠がないからで、大陸が台湾なら証拠不十分で釈放せざるをえないような容疑者にも厳罰を加えようとしているのではないかという危うさを感じます。

 朝鮮半島関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160629/22955571.html


韓国、北朝鮮の「水攻め」」発動を警戒 北朝鮮のダムが満水位を保持、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:朝鮮人民軍兵士」)

【グローバル時報駐韓国特派記者 陳尚文】 韓国KBSテレビ局は27日、衛星の画像は、韓国と北朝鮮の軍事境界線から遠からぬ北朝鮮の黄江ダムがほとんど満水位を保持していることをはっきり示しており、韓国方面の北朝鮮が突然放水して「水攻め」するかもしれないことに対する心配を引き起こしている、とした。

報道は、韓国水資源機構関係者は、北朝鮮の黄江ダムの水位は108m前後に保持されており、満水位の114mに近いとしている、とする。洪水予防のため、これまでの年は梅雨期の到来前、黄江ダムの水位は一般に100m以下に保持され、今年の状況は非常に稀に見るものである。

また朝鮮中央通信社の報道によれば、北朝鮮は27日公開の書簡を発表し、8月15日の「祖国解放の日」前後に北と南の当局などが参加する全民族統一大会を行うことを提案し、韓国サイドが積極的に北朝鮮サイドの呼びかけに呼応するようアピールした。


 これまで一般に100m以下の水位だったのが今年は108mというんですからちょっと気にし過ぎなのではとも思えますが、経緯からしてやりかねないと思われているんでしょう。故意ではなく事故と言い張ることもできるかもしれませんしね。

7月1日

 中国の宇宙開発関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160629/22955174.html


香港メディア:中国の衛星がスペースデブリを片付ける 潜在機能は対衛星

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の新世代運搬ロケット『長征七号』が2016年6月25日夜8時ちょうどに南海文昌宇宙発射場で成功裏に打ち上げられた。」)

【グローバル軍事6月29日の報道 グローバル時報特約記者 任重 グローバル時報記者 劉揚】 長征七号(略称 長七)運搬ロケットは先週土曜に成功裏に初飛行し、長七の上に搭載された「遨竜一号」という名の宇宙機材が外界の強烈な関心を引き起こしている。中国当局は対外的にこの宇宙設備の任務はスペースデブリの片付けだと言明しているが、一部の分析者は、この宇宙機材は対衛星に用いることができると考えている。

香港の「南華朝刊」28日の報道によれば、スペースデブリ片付けの技術を検証するため、「遨竜一号」スペースデブリアクティブ整理飛行体には機械アーム1本が搭載され、宇宙で廃棄された衛星やいくつかのその他の破片をキャッチし、かつ大気圏に持ち込んで焼き壊すことをシミュレートすることになる。だがこの先端技術はただ単にスペースデブリを片付けるためなのか? 文章はある中国科学院国家天文台の研究人員の話を引用し、ロボットを用いてあらゆるスペースデブリを片付けるのは非現実的であり、何故なら宇宙には無数の個数の宇宙ゴミがあるからだ、とする。彼は、中国軍にとって、「遨竜一号」の潜在機能は対衛星武器に用いるというものである、と考える。この飛行体の体積は小さく、何百kgかしかなく、このためそれはこの種類のより大形の飛行体の原型に違いない。

報道はこの研究人員の話を引用し次のように言う。平和な時期、「遨竜一号」の作用は宇宙を巡航し、機能を失った衛星が北京あるいはニューヨークのような大都市に衝突するのを防止することである。だが戦争の時期には、それらは威嚇武器、あるいは直接敵国の宇宙資産を攻撃するのに用いることができる。

報道はもう1人の中国宇宙工程科学者の分析を引用し次のように言う。「遨竜一号」をスペースデブリの収集に用いるというのは1つの勇敢な試みである。何故ならそれが失敗するリスクは非常に大きいからだ。これは見たところ簡単だが、その前の困難は巨大なもので、いくつかの困難はその他の国もなお未解決である。この科学者は語る。中国は飛行体のドッキング方面ですでに何度もの試験を行ったが、「遨竜一号」が「ドッキング」を試みるのは冷氷氷(頑住吉注:ここでは人の意思が関わらないくらいの意味ですかね)なスペースデブリである。飛行体はまず目標を識別し、しかる後に自らの軌道を調整してキャッチを行う必要がある。もう1つの困難は「遨竜一号」の機械アームに関わる。スペースデブリをキャッチしようとすれば、これは機械アームが具体的目標をロックオンする必要があるだけだが、宇宙ではデブリは不断に位置を変える。こうした困難は中国の宇宙技術に極めて大きな試練を与えることになる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目のそれを略したような内容です。)

今回長七が「遨竜一号」を搭載した原因に対し、長征七号搭載荷コンビネーション体行政責任者の唐亜剛は次のように言う。中国はスペースデブリのコントロールなどの「外宇宙の物体がもたらす損害の国際的責任に関する条約」の締結国である。責任を負う大国として、中国はスペースデブリのコントロールと減少を承諾しており、この義務と責任の履行のため、中国は不断にスペースデブリを片付ける技術の突破を試みている。「遨竜一号」の応用はスペースデブリを減少させ、宇宙の軌道という資源を節約することになるだろう。

ある姓名を漏らされたがらない中国の専門家は28日「グローバル時報」記者のインタビューを受けた時次のように言った。アメリカはかつて宇宙での維持修理、燃料注入などの名目で軌道快速列車を作り、これも敵国の衛星の鹵獲に用いることができた。こうした技術は全て軍民両用のポテンシャルを持つが、ポテンシャルを目的と見なすのは過度の連想である。ちょうど日常生活の中の包丁も人を殺せるようなものだが、包丁がこのポテンシャルを持つからといって普通の庶民の持つこの台所道具を禁止することはできない。包丁を殺人に用いるか野菜を切るのに用いるかに関しては、持つ者の目的を見る必要がある。


 でもまあ中国が他にやっていることを総合的に判断してスペースデブリの片付けのためだけならこれだけのコストはかけないだろうという推測はできるでしょう。スペースデブリを片付けて世界に貢献しているというアピールもでき、対衛星の演習もできるというのは一石二鳥ですね。

 北朝鮮関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160629/22955919.html


韓国軍:北朝鮮、西部海域の戦闘艦にアメリカ製回転バレル式重機関銃を配備

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:北朝鮮が研究開発した回転バレル式機関銃」)

【グローバルネット報道 記者  李小飛】 韓国連合通信社28日の報道によれば、韓国軍関係者は28日、最近北朝鮮が半島西部海域北方境界線(NLL)に停留する巡視艦などにアメリカ製ガトリング機関銃を配置したのを発見した、とした。もし北朝鮮が380隻あまりの沿海域戦闘艦にこの機銃を配備したら、近距離戦闘の時、韓国海軍に深刻な打撃をもたらすだろう。

以前、北朝鮮の沿海域戦闘艦は手動操作の30mm機関砲を配備していた。北朝鮮が配置したガトリング機銃は口径が12.7mmで、発射速度は毎分2千発に達し得、最大射程は5〜6kmで、2km以内の人体あるいは船体に深刻な打撃を与えることができる。韓国とアメリカの軍や情報部門は北朝鮮がガトリング機銃を獲得したルートを追跡中だとされる。

また韓国軍関係者はさらに、北朝鮮が沿海域戦闘艦にステルス技術を適用し、もって韓国サイドのステルス技術を利用した高速艦艇の建造に対抗することを企図していることに気づいた、とした。


 アメリカ製のガトリングガンをどこからか入手してコピーしたということでしょうか。ロシアや中国にも似た銃はあるはずですが。また30mm機関砲の代わりに装備したんだとすれば当然遠距離では不利になりますね。

7月2日

 台湾関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160701/22970391.html


台湾の軍艦、今朝1発のミサイルを誤射 射程300km

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『雄鷹三型』ミサイル」)

原題:台湾海軍、「雄鷹三型」ミサイルの誤射を事実確認 当局の安全保障業務部門が調査中

【グローバルネット総合報道】 台湾の「中央社」7月1日の報道によれば、台湾海軍は今日「金江艦」が甲類操演験収(頑住吉注:検査の上での受領)を実施していて、「雄鷹三型」ミサイルのテスト時に誤射が発生し、台湾当局安全保障業務部門は現在「総参謀長」の指揮の下に調査を行っている、と事実確認した。

金江艦は午前8時15分に雄鷹三飛弾(頑住吉注:ミサイルのことを台湾ではこう言います。ちなみに大陸では「導弾」です)システム検査試験時に誤射を発生させ、8時40分澎湖外海に落ち、死傷者はなかった。

報道は、「雄鷹三型」ミサイルは超音速対艦ミサイルで、「雄鷹三型」ミサイル武器システムはすでに台湾軍「成功級」および「錦江級」軍艦で戦備配備を完成させており、現在台湾当局の「沿岸防衛」の重要な武器である、と指摘する。

台湾の「中山科学研究院」によって研究開発された「雄鷹三型」超音速対艦ミサイルの可能な飛行速度はマッハ2.5〜3.0で、最大射程は150から200kmと推測され、ミサイルはアクティブ式レーダー誘導装置を配備し、「ファイアアンドフォーゲット」の能力を持ち、戦時には海軍の大成観通システムが提供する目獲(頑住吉注:検索しても全くヒットしない語です)資料をキャッチして接近戦が実施できる。

「雄鷹三型」にはすでに改良射程延長型があり、射程はすでに400kmに延長されている可能性がある。

理解されているところによれば、今回「雄鷹三型」ミサイルを誤射した金江艦は「錦江級巡視艦」で、排水量は500トンである。

(頑住吉注:2ページ目)雄三ミサイルが誤射された位置

(頑住吉注:3ページ目)「雄鷹三型」超音速対艦ミサイル(画像/台湾の中山科学研究院)

(頑住吉注:4ページ目)画像は改良された錦江級巡視艦資江号(左)が雄鷹三型ミサイルを追加装備しているところ。(画像のソース:台湾連合ニュースネット)


 下手をすれば意図せず戦闘が開始されかねない事故ですから物騒ですね。

 ロシア関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160627/22944483.html


ロシア航空宇宙軍司令:スホーイ-34はスホーイ-24に取って代わる 低空攻撃機にさえ当てる

参考情報ネット6月27日の報道 外国メディアは、ロシア航空宇宙軍司令のヴィクター ボンダレフは25日記者に向け、スホーイ-34実戦機は将来ロシア航空宇宙軍が装備するスホーイ-24戦闘爆撃機およびスホーイ-25低空攻撃機に取って代わるとした、とする。

タス通信社6月25日の報道は、ボンダレフはノボシビルスクの飛行機製造工場を視察した時、「スホーイ-24が使用年限に到達した後はスホーイ-34によって取って代わられる。スホーイ-34は戦闘爆撃機として部隊に装備され、我々はさらに将来スホーイ-34を低空攻撃機として使用する可能性を研究するだろう。」と語った、としている。

ボンダレフは説明し、「スホーイ-34は将来あるいはさらにスホーイ-25に取って代われるかもしれず、我々はさらに各タイプのスホーイ-34の同系列の実戦機を研究開発し、それに多種の用途を持たせることになる。」と語る。

ボンダレフは語る。スホーイ-34実戦機は部隊での使用過程の中でのパフォーマンスが素晴らしく、この機は弾薬搭載量が大きく、正確度が高く、普通の爆弾を用いて、もう高精度武器を使用したかのようだ。スホーイ-34の性能は信頼でき、突出したメリットは飛行員にこの機に対しいかなるネガティブな評価もないことだ。彼はさらに、「この実戦機は現在ほとんどすでに航空宇宙軍が執行する戦術任務の全部の要求を達成している。」と指摘する。

ボンダレフはさらにノボシビルスクの飛行機製造工場の全工員に向け感謝を表明した。彼は、「我々は間もなくあらゆる予定の数の実戦機を受領する。私を特に喜ばせるのは、貴工場が連続2年任務完成を超越し、毎年2機の実戦機を多く生産していることだ。我々はほとんどまるまる一個連隊に装備できるスホーイ-34実戦機を受領することになる。」と語った。

ロシア国防省は2008年にスホーイ-34実戦機を供給する初の契約を締結した。航空宇宙軍は150から200機のこの実戦機を得ることになる見込みである。スホーイ-34の弾薬搭載量は8トンにも達し、時速は1900kmに達し得、航続距離は4000kmである。ロシア航空宇宙軍はシリアで軍事行動を展開する時、スホーイ-34を使用している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシア航空宇宙軍のスホーイ-34戦闘爆撃機が『空対空ミサイル』を装備してシリアで爆撃任務を執行する」)


 活躍できるのは相手がろくな装備を持たないテロ集団だからというのもあるでしょうがね。

7月3日

 台湾のミサイル誤射事件関連です。

http://news.china.com/domestic/945/20160701/22972282.html


台湾メディア、台湾のミサイルが誤射された後1秒にもならず解放軍のレーダーが反撃準備、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「蔡英文、『衡山指揮所』を視察 資料画像」)

台湾の「中央社」の報道は、台湾「国防省」ニュース原稿は、「国防大臣」馮世寛は今日朝報告に接した後、非常に重視し、直ちに副参謀総長の柯文安「中将」に「国防省異変対応センター」に進駐し、副参謀総長の王信寵「中将」には「衡山指揮所」に進駐し、もって「全過程掌握および応処」(頑住吉注:検索してもほとんどヒットしない語ですが対応処置ですかね)するよう指示した(頑住吉注:「国防省」などを台湾は本当は国ではないのだからという意味でカッコ付けにするのはお約束ですが、軍人の階級をカッコ付けにするのは珍しいです)。

一方ある台湾メディアは、台湾軍がこのようにパニックに陥る原因は大陸方面の「反撃」の兆しに気付いたことだ、とする。

台湾「海軍レーダー基地」将校は、解放軍のミサイルを探知計測するレーダースキャンはほとんど台湾全島をカバーし、今朝雄風3号ミサイルが発射された時、対岸のレーダーもきっとこれを偵察したと指摘した、とされる。原文は、「雄風三ミサイルの発射時、ほとんど1秒の時間にもならず、我が方のレーダーも福建付近でレーダーの異常な信号をキャッチし、これは対岸がミサイル発射コントロールレーダーを始動し、反撃の展開を準備した可能性が高い。」とする。

台湾軍「衡山指揮所」は新「国防省」ビル下方に位置し、メディアが大陸の東風-15C地面貫通弾道ミサイルが貫通進度25mだとの情報を報道した後、台湾軍はこの指揮所を改修し、頂部カバー部分を厚くし、もって「一鍋端」(頑住吉注:一網打尽みたいな意味らしいです)を免れるようにした‥‥

視察者ネット軍事評論員は、現有の資料によれば、解放軍空軍は台湾海峡地域にS-300PMU2対空ミサイルシステムを配備済みで、射程は200kmである、とする。このシステムは戦術弾道ミサイルを末端迎撃する能力を持ち、1,500m以上の高度で、マッハ3の速度をもって飛行する「雄風3」ミサイルに対し、迎撃の自信を完全に持っている。

だが、もし台湾軍の上述の言い方が本当なら、解放軍空軍対空ミサイル部隊の戦備の程度は驚異的である。増してやいうまでもないが「1秒以内」にもう火力コントロールレーダーを始動させたことは、このシステムが自動化指揮コントロールシステムを採用し、かつ随時高度の戦備状態にあることを示し、それでこそこのような速度で反応できるのである。

このため、視察者ネット軍事評論員は台湾メディアのこの種の言い方がいささか誇張だと感じ、あるいはこれは軍人の誇張された表現方式かもしれないという。当然、たとえ「1秒で」もう火力コントロールが始動したのでなかったにしても、きっとミサイルがひとたび発射されるや、解放軍はここですぐに気づき、かつ脅威と判断し、迎撃を準備し、甚だしきに至っては反撃を考慮した。

だが、ある台湾メディアは「悪いことを良いことに変じ」、今回の事件を利用して大陸と「公式連絡ルート」を建立しするべきだとしている。このようにすれば都合よく92共通認識を回避できる‥‥これはおそらく痴人の語る夢である。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「ネット仲間の評論」 続いて2枚目。「解放軍が福建に配備する新型S-300PMU2ミサイルシステム。その実際の配置はロシア軍で現役のS-400(S-300PMU3)と基本的に一致する。」)


 アメリカなどのレーダーもミサイル発射から解放軍がどのくらいで反応したかキャッチしているんですかね。最後のは台湾新政権が「1つの中国」原則をはっきり認めていないため公式の交流が途絶えている中、危険な状況が生じたことを利用してこんな場合の危機を回避するため意思疎通できるホットライン的なものを開設するよう提案すれば大陸も断らないのでは、という意見があるがそうはいかない、といった意味でしょうかね。

http://news.china.com/hd/11127798/20160701/22972638.html#photos


台湾軍がミサイルを誤射し漁船に命中、1人が死亡し3人が負傷 被害者家族は悲嘆にくれる

【グローバル軍事7月1日の報道】 台湾の「中央社」7月1日の報道によれば、台湾海軍は今日、金江号ミサイル艇(錦江級)が甲類操演験収を実施する過程の中、1発の「雄風三号」ミサイルに誤射が発生したことを事実確認した。台湾安全保障業務部門は今日午後再度記者会見を開いて説明し、ミサイルの誤射が翔利升号漁船の1人死亡、3人負傷をもたらしたことを事実確認した。スポークスマンの陳忠吉は、まずミサイル誤射に対し謝意を表明し、すでに直ちに特定案件小グループをすぐ組成して真相を調査解明するよう指示し、同時に捜索救援機関に救援任務の執行を要請した、とした。死傷者のうち、ひとまず翔利升号漁船の船長が不幸にも死亡したことが調査により判明した。

(頑住吉注:2ページ目)台湾海軍「金江艦」は7月1日事前の計画通り甲類操演験収を実施し、午前8時15分に「雄鷹三号」ミサイルシステムの試験を実施し、結果として高雄左営港内で誤射し、澎湖海域に落ちた。これに対し台湾海軍は、ひとまず操作人員が正常なプロセス通りにせずミスがあったと分かった、とした。画像は命中を受けた漁船。

(頑住吉注:3ページ目)台湾メディアが高雄市政府海洋局の情報を引用したところによれば、「翔利升」漁船は今日午前、澎湖東吉島東南方海域で事故に遭い、当時船上には4人が乗っており、そのうち1人が救出された時すでに生命の兆候がなく、また負傷した3人は付近の漁船および台湾方面の海巡船舶によって救出された。ミサイルが誤射された高雄港地域は澎湖海域からの距離が100km前後である。画像は救出時に撮影されたミサイルが命中した漁船の写真。


 広い海の中にランダムに落ちて小さな漁船に命中する可能性は低いでしょう。制御誘導システムによって命中したということなんでしょうか。漁船は大きな損傷を受けていますがマッハ3の対艦ミサイルが直撃したらこれでは済まないのではとも思えますしどうもいろいろよく分かりません。




















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