コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその190

7月18日

 THAAD関連ですが、優先順位の関係で遅くなりちょっと古い記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20160709/23018150.html


中国にはTHAADに対抗する五大措置がある ミサイルを使用して照準することができる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「解放軍は最大限度THAADの我が戦略的安全に対する損害を軽減する対応方案を研究、制定すべきである」)

THAAD配備に対抗するのに、中国には5項目の行動があってよい

米韓両国は8日、駐韓米軍によって末端高空区域防御システム(THAAD)を配備することを正式に宣言し、つまり文中でしばしば語られる薩徳導弾系統である。両国は韓国が北朝鮮の核兵器および大量破壊兵器、弾道ミサイルの脅威を受けないよう保障することをこのシステム配備の言い訳としている。韓国サイドは何週間か以内にTHAAD配備の具体的地点を決定し、2017年年末までに完成させる、としている。

中国外交部は8日迅速に、米韓のTHAAD配備に断固反対するとし、両国が地域情勢の複雑化をもたらす行動をとらず、中国の戦略的安全の利益に損害を与えることをしないよう要求した。

ロシアもずっと前から米韓のTHAADシステム配備の反対者であり、中ロ両国指導者は少し前いくつかの共同声明の中でTHAAD配備に反対する一致した立場を表明している。

THAADシステムは北朝鮮のミサイル活動を監視する他、さらに監視範囲を中国の東北や華北、およびロシア極東地域まで拡大することができ、したがって中ロ両国の戦略的安全に対し浸蝕をもたらすことになる。韓国はずっとTHAADの監視範囲を低く調節することができると言明しているが、第1にTHAADは駐韓米軍によって制御され、韓国が主導することはできない。第2に、このような安っぽい許諾は国際政治の中では全く意味がない。

米韓は8日にTHAAD配備の正式決定を発表することを選択したが、これはおそらく南海仲裁案がまもなく結果を宣告することを利用するもので、中国外交の注意力が南海方向に吸引されることと関係がある。これは一種の「人の危機に乗じる」ことでもある。

しかし東北アジアは中国の戦略的利益に関係する方向として決して軽視されないだろうし、その方向から来る挑戦は当然回答を受けるだろう。北朝鮮の核実験は中国の対北朝鮮制裁の決定をもたらしたが、米韓は独断専行でTHAADを配備し、中国は理の当然に強烈な反応をなす必要がある。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国は北朝鮮制裁とTHAADミサイル防衛システム配備後の地域情勢がバランスを失することを関連づけて考慮すべき」です。)

我々は中国が以下の目的性を持った措置を採るよう提案する。

第1に、THAADミサイル防衛システム配備を受け入れた具体的な韓国行政郡に制裁し、THAADミサイル防衛システム配備と関係のある韓国企業やサービス機構を制裁し、中国はもはやそれらと経済関係やその他の行き交いを発生させず、彼らの製品が中国市場入りすることももはや受け入れない。

第2に、積極的にTHAADミサイル防衛システム配備を煽った韓国政界の人物を制裁し、彼らが中国に入ることを制限し、彼らのファミリー企業を制裁する。

第3に、解放軍は最大限度THAADの我が戦略の安全に対する損害を軽減する対応方案を研究、制定する。それらは少なくともTHAADに対する技術的性質の妨害、およびこのシステムに対し戦備的性質のミサイルによる照準を行うことが含まれるべきである。

第4に、北朝鮮制裁の東北アジア情勢に対する長期的影響を評価し直し、北朝鮮制裁とTHAADミサイル防衛システム配備後の地域情勢がバランスを失することを関連づけて考慮する。

第5に、中ロが合同で行動をとりアメリカのTHAAD配備が生じさせる影響を打ち消す可能性を深く検討する。

米韓のTHAAD配備は必ずや長期的、重大な戦略的影響を生じさせることになり、韓国はこれより米韓同盟によってよりしっかりと束縛され、その外交および戦略的独立性は縮小することになるだろうし、さらに一歩「日本化」する可能性がある。これは中国が全く見たくないことだが、我々にはどうにかする力はない。中国がじっとこらえることに頼って韓国がさらに一歩アメリカに傾倒するのを防止することは実際の役には立たず、我々には実情に基づき変化に対応することしかできない。

北朝鮮の核問題は半島情勢がさらに一歩複雑化する結果をもたらしたが、北朝鮮の核保有にはまた平壌に制御できない深層の原因がある。地域を混乱させる最大の根源はアメリカが継続的に半島で冷戦を維持すること、およびアメリカに東北方向から中国を牽制するより多くの考え方があることである。あるいは平壌のせいにもできなければソウルのせいにもできず、東北アジアは最後にはやはり中米間の恩讐かもしれない。

朝鮮半島問題は、平壌やソウルの高さからでは全くはっきり見えない。中朝関係はすでに悪影響を受け、中韓関係にきっとしわ寄せが来ることも避け難い。アメリカに比べ、中国は将来的に強くなるがまだ強くなく、まさに「成長痛」の時にある。我々は自らがこの段階でどうにもできない現状を受け入れる必要があり、なるに任せるのでもなく、過度に悩むのでもない。誠実なことをした中国が、さらに目を上げ周囲を見渡せば、大きな困難はなくなっている。


 凝った言い回しが好きな筆者で細部は不正確だと思います。決定からしばらくたちましたが、今のところこうした一般からの意見の他に公式な報復措置などへの言及はないようです。

7月19日

 中国の航空エンジン関連です。

http://news.163.com/air/16/0703/10/BR1S90KL00014P42.html


国産中等推力航空エンジンが機に装備されて初飛行に成功 あるいは殲ー31に装備されるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:梟竜、殲ー31などの戦闘機は中等推力ターボファンエンジンを使用する」)

7月1日、この特殊な日、黎陽社の某型エンジンを装備した飛行機の轟音が北方の静寂な大地を目覚めさせ、成功裏に初飛行が実現した。

午前9時53分、黎陽社の某型エンジンを装備した飛行機は頭をもたげて天空に突き進み、予定の航路通り滑走、飛行などの任務を完成させ、10時01分成功裏に着陸し、全飛行過程の中でのエンジンの作動は7分33秒、パラメータは正常、作動は安定していた。「成功だ!」「成功だ!」 飛行場にはひとしきりの歓呼の声がわき起こった。

建党95周年の際、黎陽の人は実際の行動をもって祖国に厚礼を渡し、「動力強軍、科技報国」の使命を実践し、困難を押して進む決意、確固として揺るがない信念、根気良く続ける忍耐心をもって航空エンジン事業のために突撃前進し、知恵と力量を捧げた。

この機の総製造引き受け機関として、社は「工場・研究所結合」の優勢を充分に発揮し、それぞれの製造引き受け機関の大きな力を入れてのコンビネーションと全研究参加人員の共同の努力の下、難関を攻略し困難に打ち勝ち、亮剣図強(頑住吉注:熟語っぽいですが検索しても同じ文しかヒットしません)、共に力を発揮し、出色に任務を完成させ、かつ成功裏に初飛行を実現し、この新型機の研究開発作業が段階性の勝利を取得したことを象徴的に示し、これは中等推力新型ターボファンエンジン研究開発の中のまた1つの非常に重要なマイルストーンである!

黎陽微信公衆号によれば、7月1日、黎陽社の某型エンジンを装備した飛行機はすでに成功裏に初飛行を実現した。その一部の原文は以下の通りである。(頑住吉注:どう見ても引用文になってないんですが。)

推力増加型エンジンに換装したらしい 機種はWS-13E

2012年、殲ー31が国産のFWS-13ターボファンエンジンを配備して初飛行し(貴州エンジン研究所の韓冬同志の先進の事跡は、かつて貴州エンジン研究所が研究開発したターボファン中等推力エンジンがかつて某型ステルス多用途作戦機に配備されて2012年に初飛行したことに言及している)、FWS-13エンジンは貴州エンジン研究所がロシアのRD-93ターボファンエンジンを基礎に研究開発してできたもので、そのアフターバーナー使用時の推力はおよそ8,500kg前後である。

FWS-13/RD-93の推力は不足であるが、FWS-13推力増加方案はエンジンの推力を9トン以上にまで増加させることができ、このようにすれば殲ー31の離陸推力は18〜19トン前後になる。2016年4月22日、中航動力株式会社(株式コード:600893)が発表した公告は、中国が第3世代中等推力航空エンジン生産ライン建設プロジェクトを建設中で(頑住吉注:「建設」が2つ出てくるのは原文通りです)、黎陽動力に向け961,238,447.62人民元投資し、2017年末までにこのプロジェクトの建設を完成させる計画である、とした。この時中航動力が発表した公告の中の、第3世代中等推力航空エンジンプロジェクトとは、中国国産の渦扇-13系列エンジンで、これには非アフターバーナー型のWS-13A、重量軽減推力増加アフターバーナー型のWS-13Eなどが含まれる(多くの軍事マニアがWS-13Bと称するものもある)、将来この生産ラインは第4世代中等推力エンジンの生産ラインに変更することもできる。

以前の公開の報道を結合すると、今回成功裏に初飛行したのは。推力増加型のWS-13Eである可能性が高い。

WS-13の具体的な性能データの秘密を明かす

これまでにメディアが報道したいくつかの断片の解読とWS-13の発展の脈絡を総合すると、我々はおおよそ以下の結論を得ることができる。

1) 中国もRD-33-SEP3をRD-33Mkに改良したのに似た道を行き、重量軽減推力増加の模式を採るだろう。重量増加推力増加の模式は基本的に否定できる。エンジン外殻に複合材料を使用して重量を軽減し、同時にFADECを装備するがゆえに、パイプラインをも最適化し、適当に重量軽減できると見られる。エンジンの最大使用重量は1,135kgから1,050kg前後にまで低下するが、1,000kg以内にまで下げるのは非常に難しい。

2) 最大のアフターバーナー使用時の推力は8,700kg前後から9,000kgをやや超えるまで増加し、増加幅は300kg前後しかないものの、エンジンの自重が低下するため、推力:重量比はそれにもかかわらず8.5以上の水準まで大幅に向上することができる。一方単発の梟竜に装備するBLOCK2-3も、さらに適当に寿命を減らし推力を増加すれば、軽く9,300kg前後の水準まで増加でき、推力:重量比は再度8.8以上の水準まで向上する。

3) 4-8-1-1構造模式を採り、すなわち4段階の全く新しいファン、8段階圧縮(RD-93に比べ1段階減少)、1段階低圧タービン、1段階高圧タービンである。全く新しいファンが吸気量の増加をもたらすため、バイパス比は小幅にアップする。リング型火炎筒内部の高温セラミックが全体にRD-93の水準より優れているため、タービン前温度にも小幅な上昇があるだろう。

4) 初リニューアルまでの寿命が1,000時間前後にまで向上し、総使用寿命は3,000時間を超える。

5) WS-13基準機は本来RD-93の中間推力に比べ100〜200kg大きかったが、改良型のWS-13Eは中間推力が再度顕著に5,400〜5,600kgの水準にまで上昇すると見られ、RD-33MKの5,400kgの水準より顕著に優れている。中間推力の向上は、某いくつかのレベルにおける意味がより大きく、戦闘機の有効搭載荷を顕著に増加させしかも機動性を失わない。

6) 貴州エンジンには第3世代中等推力改ベクトルノズル計画があり、後続の派生型は研究開発進度が加速すると見られる。

7) 将来の第4世代中等推力エンジンは10トン級の基本的要求を突破する必要があり、改良型は10〜12トンの間で、推力:重量比は10〜12である。WS-15大推力エンジンの成功とともに、技術は真の意味での第4世代中等推力の上にフィードバックされると信じる理由がある。


 中国の航空エンジンでは手間をかけて作った試作品はちゃんと動いても量産すると信頼性や耐久性に問題が生じて実用にならないということがあるようなので今のところこの通りスムーズに行くかは何ともいえません。しかし全体的に進歩しつつあるのは本当なんじゃないでしょうか。

7月20日

 ロシアの戦車競技関連です。

http://war.163.com/16/0718/07/BS887G5I00014OVF.html


ロシアメディア:中国の「オーダーメイド戦車」初めてロシアに赴き競技に参加 将来あるいは量産か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2015年8月13日、ロシアのモスクワ州のアラビノ軍事基地で、中国軍代表チームの競技に参加する車両チームが96A戦車を操縦し高速でコンビネーション障害を通過する。現地時間13日午後、『戦車両項目』競技は1/4の競技を終え、中国軍団は総得点第2位の成績をもって四強に身を置いた。新華社発」)

参考情報ネット7月16日の報道 ロシアメディアは、長年来ずっとロシアの「戦車両項目」競技に勝ち優勝することを企図する中国軍は競技参加のために専用の戦車をオーダーメイドした、とする。同時に、中国は唯一の国産戦車を用いてこの国際競技に参加する国であり、その他の国の戦車は全てロシアが提供するものである。

ロシア新聞ネットは7月14日、「『戦車両項目』を用いて中国の戦車を検証」と題する報道を掲載し、ロシア国防省主宰の「戦車両項目」軍事競技はすでに連続3年行われており、それは中国工業のために戦車を完備したものにする理由を提供している、とする。「戦車両項目」は「国際陸軍競技」のメインイベントで、今回の大会は7月30日〜8月13日、ロシアの何十カ所の訓練場で行われる。一部の競技は初めてカザフスタン国内で行われる。

報道は、「国際陸軍競技」はロシアと外国の軍隊の軍事実用科目の上での大勝負である、とする。このイベントを行う考え方は、国防大臣セルゲイ ショイグが提出した。彼の唱道の下に、2013年に初めてロシア、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタンという4カ国が参加する「戦車両項目」競技が行われた。2年目、中国などの国が加入してきた。2015年、「軍事オリンピック」はすでに異なる種目と兵種の競技を集成していた。

中国軍は第2回目に「国際陸軍競技」に参加し、第3回目に「戦車両項目」に参加することになる。その他の国は全てロシアサイドが提供するT-72戦車を使用して競技に参加するが、中国はそれにもかかわらず自らの装備を持参した。中国軍が前の2回の競技で使用したのは96A戦車である。2015年の競技の中で、中国の戦車手はこの戦車の射撃精度や発砲速度の上での優勢を見せつけた。

報道は、だが96Aの走行速度と機動性はロシアやその他の国が使用したT-72にやや劣る、とする。あるいは、この種の印象は中国の戦車の行動部分(頑住吉注:キャタピラなど)が損傷を受けたことと関係があるかもしれず、この後、中国の戦車手は障害を通過する時、より慎重に変わった。

今年、中国軍は「戦車両項目」のために専用の戦車をオーダーメイドした。中国の装備を輸送する車両の隊列はすでに7月7日ロシア国内に入っている。中国北方工業社は競技のために戦車を改造した。少なくとも5両の96Bがロシアに運び込まれた。

外形上、96Bの前の世代との差異は最適化を経た通風システムにしかないようだ。内部の改造にはエンジン、排気システム、懸架システム、誘導輪が含まれる。新たなエンジンと尾部に装備された排気システムはVT-4戦車の研究成果を使用している可能性がある。

報道は、初歩的な資料によれば、96Bは出力1,200馬力、液体冷却のディーゼルエンジンを装備することができる、とする。中国メディアの報道によれば、改造はさらに車載コンピュータや通信設備に関わり、このことは戦車の車長に戦場や上級指揮所から来る情報を獲得できるようにさせる。

軍事専門家のヴィクター ムラホフスキーは「戦車の改造は去年『国際陸軍競技』に参加した経験を考慮した。エンジン出力は増大され、伝動装置や火力コントロールシステムは改良され、行動部分はある程度調整された。中国人はこれをもって去年示された不足を克服することを企図している。」とする。

ムラホフスキーは、「戦車両項目」のルールは去年の競技結果を根拠に改修される、と語る。去年、中国人は初速の高いサブキャリバー徹甲弾を使用した。だが今年は、砲弾の速度が1,000m/s以内に制限され、中国の戦車手は止むを得ずその他の砲弾を使用する。

この専門家は、もし96Bが成功を取得したら、量産に投入される可能性がある、と考える。現在まだ関連の公式な情報はないが。この戦車はすでに十何両か生産されている、とされる。

ムラホフスキーは考える。「これは純競技用戦車ではないだろう。何故ならそれには作戦と使用性能を改善する非常に多くの重大な変動があるからである。中国軍は自らまずこの戦車を必要とする。アラビノの陸軍競技は96Bを検証し対比する場となる。」

2015年の「国際陸軍競技」の中で、ロシアチームは総合得点第1位を取得した。中国とベラルーシは2位、3位に位置した。今年の大会は23種目を含み、全部で全世界19カ国(ロシアを含まず)から来た軍人が競技に参加する。中国チームは22種目に参加することになる。

報道は、ロシア武装力量作戦訓練総局の局長であるイワン ブワリツァフは、中国は2017年「国際陸軍競技」の最多で半分の競技を引き受ける可能性がある、とする。今年、中国の同業者は「大変礼儀正しく本国で競技を開催することを拒絶した。」(編集翻訳/賀穎駿)


 去年もロシアに有利になるような操作が行われたと不満が出ていましたが、「今年は、砲弾の速度が1,000m/s以内に制限され」というんですからまだその傾向は続きそうです。こんなの合理的な理由付け無理でしょうしね。これでは仮にロシアとの関係が改善したとしても他の国は参加しにくいでしょう。しかし中国はこれを少なくとも建前上は勝利が目的ではなく自国の装備を検証する場と位置づけ、確実に改良にも活かしているようです。

7月21日

 中国の戦略ミサイル原潜関連です。

http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20160717/23076961.html?noadaptive


中国の新型戦略潜水艦の「亀背」が巨大であることはある大きな秘密を明るみに出している

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近出現した094A戦略原潜の画像。高さが加わった『亀背』構造がはっきる見える(スペシャルサンクス:「浩漢防務」フォーラム)」)

最近、中国の新型戦略原潜と考えられている画像が国内のインターネットの関連のフォーラム上に出現し、関連の情報は、この潜水艦は改良を経た094A戦略原潜で、撮影当日海軍某基地に姿を現したのだ、とする。外形上から見て、この原潜には以前出現した094戦略原潜と比べ少々の改良があり、特に巨大な「亀背」構造は、少なからぬネット仲間によって潜水艦の構造が立ち後れている表れと考えられているが、まさに094A戦略原潜のどんどん大きくなる亀背が、その1つの重大な秘密を明るみに出しているのである。

いわゆる「亀背」とは戦略原潜の潜水艦発射弾道ミサイルのミサイルコンパートメントを収納するのに用いる艦体表面に突出した部分を指す。西側の戦略原潜の排水量は大きく、艦体の直径も大きく作られ、加えて潜水艦発射弾道ミサイル小型化技術が比較的良く、弾体が太短く、このため基本的に艦体から突出した「亀背」はない。例えばアメリカの「オハイオ」級戦略原潜、旧ソ連の「タイフーン」級戦略原潜などには基本的に艦体から突出した「亀背」はない。だが中国の戦略原潜の排水量は西側の戦略原潜より顕著に小さく、「亀背」設計によって潜水艦発射大陸間弾道ミサイルを搭載するしかないのである。同時に、国際情勢が日増しに緊張しているため、中国の新型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルができる限り早く戦闘力を形成するためには、新型艦体の完成を待つことはできず、現有の艦体を改装する模式を採用し装備を行ったのかもしれない。このため今回094A戦略原潜の「亀背」が高く変わったことは外界に普遍的に、それは中国が自ら研究開発を行った、射程がより長く、分離弾頭がより多い「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルを装備しているものと推測させている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカの情報部門は、『巨浪ー3』は『東風-41』型大陸間弾道ミサイルを基礎に改良してできたものだと考えている。」)

「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルの性能はどうなのか?

外界は、「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルは中国が自ら研究開発を行った「巨浪ー1」、「巨浪ー2」の後に続く第3世代潜水艦発射大陸間弾道ミサイルで、その最大射程は12,000〜13,000kmに達し得、単体あるいは多くの核弾頭を搭載できる、と考えている。上述の射程パラメータはいずれも外界の推測で、決して正確ではない可能性があるが、「巨浪ー1」から「巨浪ー2」までの性能の進歩の歩みから見て(「巨浪ー1」の射程はたった1,700km、一方「巨浪ー2」の射程は8,000km前後にまで急激に拡大した)、「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルの見積もりの数値は真実のデータに非常に近い可能性が極めて高い。

アメリカの情報部門の見たところ、現在中国の「巨浪ー2」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルは基本的にすでに半公開状態にあり、中国の武器装備の「装備一世代、研究開発一世代、事前研究一世代」の伝統を根拠にすれば、より先進的な「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルの研究開発は明らかに情理にかなっている。同時にアメリカの情報部門は、「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルは陸上基地型「東風-41」型大陸間弾道ミサイルを基礎に改良してできたもので、最大射程は10,000km以上に達し得ると考えており、これは基本的に外界が推測する射程と相互に符合している。「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルの強大な性能はすでにアメリカの情報部門を非常に重視させていることが分かる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国が現在装備する戦略原潜と潜水艦発射大陸間弾道ミサイルがアメリカ全土に脅威を及ぼそうとするには一定の難度がある」)

中国が「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルを装備した後、どのような優勢があるのか?

幽州司馬の見たところ、中国が「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルを装備した後で獲得できる最も重要な優勢として、中国の核反撃の安全性(頑住吉注:確実性)が極めて大きな増強を得ること以上のものはない。もし射程8,000km前後の「巨浪ー2」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルだけに頼り、中国の戦略原潜がもしアメリカ全土に脅威を与えたければ、太平洋中部に近い事前に設けられた陣地まで航行する必要がある。このことは疑いなく中国の戦略原潜が発見される確率を増加させる。だが中国の戦略原潜が「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルを装備した後は、中国近海で発射するだけで、もうアメリカ全域をカバーできる。しかも発射位置が中国本土に近いため、中国海軍や陸上基地航空兵がより良く戦略原潜のために航路護衛でき、非常に大きく中国の戦略原潜の戦時における生存確率を増加させることになる。

戦時において優勢が獲得できることの他、平和な時期における「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルの影響力も非常に大きい。アメリカメディアが7月11日に明らかにしたところによれば、大統領オバマは任期終了前にアメリカの核戦略に対しマイルストーン式の調整をし、核兵器「先制不使用」を宣言することを考慮中である。幽州司馬の見たところ、アメリカにこの種の考慮があるのに、ロシアとの関係は実は決して大きくない。結局のところ米ソ(ロ)は核兵器の勝負の上ですでに何十年持続し、アメリカがソ連(ロシア)との関係ゆえに自らの核戦略を調整したことは全くない。ならば現在の形勢の下で、唯一アメリカに核戦略を改変させられる国家は、中国しかないかもしれない。幽州司馬は、アメリカは某種のルートを通じて中国の核力量の真実の状況を知り得、かつ中国の核打撃/反撃力量はすでにアメリカの下にはないと気づいた可能性が極めて高いと考える。そして中国の核打撃/反撃力量の増強は、新型路上基地/潜水艦発射大陸間弾道ミサイルの研究開発および装備と切り離せない。あるいは、「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルはまさににその中の一員かもしれない。現在我々にはまだより多くの「巨浪ー3」の信頼できる資料がないが、幽州司馬は、「巨浪ー3」型潜水艦発射大陸間弾道ミサイルがまさに明るみに出る日まで、すでに遠くないと信じる。


 現時点で「中国の核打撃/反撃力量はすでにアメリカの下にはない」というのは到底考えられず、またオバマ大統領の「核先制不使用」は中国が怖いからだというのも全く納得できませんが、核戦争になった時、中国を完全に壊滅させることに全く問題はなくても、中国の戦略原潜の反撃を1発も受けないで済む可能性が大きく低下しつつあるとアメリカが判断していることはあり得ると思います。こうしたことはアメリカの中国に対する態度に徐々に大きく影響してくるかもしれません。

7月22日

http://tuku.military.china.com/military/html/2016-07-21/236999_2764076.htm

 まだ不確かな情報ですが中国の新型小銃らしきものの画像です。QBZ26という名前だそうで、いかにもありそうなデザインですが輸出専用ということも考えられるでしょう。

 中国海軍関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160719/23095433.html


中国海軍、リムパック演習の射撃競技に参加 砲弾、全部有効に命中

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国海軍の西安艦が目標を砲撃」)

現地時間17日、「リムパック-2016」演習海上実施段階は第6日目に入った。中国、アメリカ、韓国、シンガポール、インドなど11カ国から来た20隻の主力駆逐艦・護衛艦が太平洋のミサイル標的場で主砲射撃競技を行った。射撃競技は当日7時に開始され、それぞれの艦艇の射撃時間は半時間だった。14時30分頃、中国海軍ミサイル駆逐艦の西安艦は射撃を開始し、ミサイル護衛艦の衡水艦は15時に射撃を開始した。

我が国の海軍がかつて参加したことのあるリムパック-2014の主砲曳航標的射撃科目の演習は、良好な射撃効果を達成し、我々の正常な訓練水準を見せた。だがこれまでとは異なり、今回の主砲射撃競技は経緯度射撃法を採用した。

「簡単に言えば、海上に真の目標がなく、仮想の3D位置ポイントだけがあるということだ。」 中国海軍の演習参加艦艇艦隊予備指揮所の指揮員である汪暁勇は説明した。今回の競技の射撃目標は指定された3つの経緯度ポイントだった。それぞれの艦艇は15発射撃し、前の10発は訓練で、後の5発で成績を計算し、各国海軍艦艇の射撃成績と採点比較を行った。射撃ビデオ録画の照合を経て、衡水艦の5発の砲弾はいずれも仮想目標ポイントに有効に命中していた。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「図上作図」です。)

汪暁勇は、今回の競技は海の島の上の1両の戦車を射撃することをシミュレーションした、とする。経度、緯度の他、射撃目標にはさらに一定の高度が存在した。砲弾の飛行過程の中では海面より35m高いポイントを通過することが必須で、最終的に5発の砲弾の弾道の偏差の平均値を計算して出し、誤差が小さいほど成績が良くなる。

汪暁勇は、これまでの海上の実際の目標に対する射撃に比べ、経緯度射撃は一定の難度と挑戦性を持ち、主に主砲システムの精度と安定性、および射撃指揮員の経験による修正と応急処置能力を検証した、と語る。

(頑住吉注:3ページ目)中国海軍の衡水艦が目標を砲撃


 日本も参加しており、アメリカ海軍、日本の海上自衛隊も中国海軍の練度を直接確認したはずです。

 THAAD関連です。

http://military.china.com/news/568/20160719/23092992.html


韓国メディア:精華大学教授、THAAD配備問題につき韓国サイドに向け新方案を提出

末端段階高空区域防御システム(THAAD)論争に関し、中国の核軍縮専門家は朝鮮半島には迎撃システムだけ配備してよく、レーダーは駐日米軍のレーダーを使えばよい、と提案した。

清華大学国際関係学院教授で軍備コントロールおよび核軍縮専門家の李彬は7月17日北京で開かれた世界平和フォーラムで次のように語った。「もし朝鮮半島にTHAADの構成要素であるX周波数帯レーダーを配備すれば、アメリカ方面は中国のミサイルの後方を探知計測でき、このため中国の核弾頭の真偽識別法などの情報が全てアメリカに暴露するだろう」。言い換えれば、中国の弾道ミサイル試験の大部分は東から西に向け発射され、アメリカは朝鮮半島に配備したレーダーを利用して中国のミサイルの後方を探知計測できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「精華大学国際関係学院教授で軍備コントロールおよび核軍縮専門家の李彬」)

李彬教授はまた、「もし朝鮮半島にX周波数帯レーダーを配備したら、中国はミサイル試験の発射方向を東方に向け転じるしかなく、このことは朝鮮半島に新たな安全の脅威をもたらすことになるだろう。」と語る。

李彬教授は続けて、「もしTHAADのレーダーシステムを配備しなくても、北朝鮮から来る安全の脅威には対応できる。」と語り、かつ提案して「朝鮮半島には迎撃システムだけ配備してよく、レーダーシステムは配備せず、駐日米軍のレーダーを利用すると、中国の核ミサイルは探知計測できず、このためウィンウィンが実現できる。」と語る。彼はまた補充し、「日本に配備しているX周波数帯レーダーの性能は高くなく、中国のミサイルは探知計測できない。」とする。X周波数帯レーダーの探知計測距離が中国大陸に影響するか否かはこれまで論争の焦点になっているが、李彬教授の発言は異なるその他のレベルの憂慮を表明した。

李彬教授は北朝鮮の核能力の問題に関し回答し、「北朝鮮はさらに潜水艦発射弾道ミサイルさえ持っており、何年か以内には韓国南海岸から北に向けミサイルを発射でき、これはTHAADでも防ぎ難い。」とする。このことは、その時北方に向け配備されたTHAADは北朝鮮のミサイルを阻止できないことを示している。

これに対し、元外務大臣の尹永寛は、「2009年に中国が北朝鮮核問題と朝鮮半島問題を分離するのと共に、北朝鮮は挑発に入れる力の度合いを強化した」、北朝鮮を戦略緩衝地帯とする地縁政治戦略を改変し、それに対する圧力を増強するべきである。」とする。尹永寛元大臣は続けて、「北朝鮮核問題解決前に、THAADを『一時的性質』で配備すべきだが、米日、中ロの巨大な戦略ゲームとの連動を生じさせてはならない。」と強調した。(韓国中央日報中国語ネット 記者 申庚振)


 北朝鮮のミサイルに対応するだけならこれでいいことになりそうですけどどうなんですかね。

7月23日

 ロシアの無人機関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160719/23092670.html


ロシアメディア:ロシア軍、シリアでの実戦の中で新型水素燃料無人機を試験

参考情報ネット7月19日の報道 ロシア衛星ネット7月18日の報道によれば、ロシア軍事工業総合体高級代表は「衛星」ニュース通信社に向け、ロシア航空宇宙軍はシリアでの行動の期間に新たな水素燃料無人機を試験し、それは飛行時間を延長することができる、とした。

彼は、こうした無人機はいずれもスムーズにロシアに帰ってきており、それらの猛暑の気候や砂嵐の中でのパフォーマンスがどうか、現在研究中だ、と明らかにした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアの軍事演習中に出現した2種の手持ち放り投げ式ミニ無人機。」)


 本題の新型無人機は画像のものほど小さなものではないでしょう。ロシアはこの分野でずいぶん出遅れており、アメリカはもちろん中国に追いつくのもなかなか困難でしょう。

 THAAD関連です。

http://war.163.com/16/0719/09/BSAVAKN500014OVF.html


ロシアの専門家:アメリカの潜水艦は数百発の核弾頭を搭載し迅速に中国に接近できる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカの『バージニア』級攻撃型原潜」)

「THAAD」はアメリカの一石多鳥の計

(ロシア)オリグ イワノフ


米韓は少し前協議を達成させ2017年に韓国に「THAAD」ミサイル防衛システムを配備することになり、この後さらに配備地点を発表した。両国当局はいずれも、THAADミサイル防衛システムの主旨はアメリカおよびその地域の同盟国が北朝鮮の弾道ミサイルの攻撃を受けるのを免れることにある、と言明する。この決定はいかに地域の安全に影響するのか? それは東北アジアおよびそれ以外の地域の情勢を安定させることになるのか否か?

公式の声明によれば、この地域にTHAADミサイル防衛システムを配備するのは北朝鮮の一連の武器試験に対しなす反応である。今年年初、北朝鮮は第4回核実験を行った。この後続々と一連の短距離および中距離ミサイルの試射を行った。ロシア外務省は北朝鮮の核実験および一連のミサイル試射のやり方に対し非難を行った。このことはあらゆる地域の国にも不利である。中国も同様に北朝鮮のこの政策を認可していない。

しかし、北朝鮮の核プロジェクトはアメリカが韓国にミサイル防衛システムを配備する有利な口実に過ぎない。このことはただ単に北朝鮮から来る攻撃を防御するためではなく、さらにその他のいくつかの目的がある。

アメリカのミサイル防御体系は多くの層から組成され、それは陸上基地迎撃システム、およびイージスシステム、スタンダード-3ミサイルを搭載した艦船やパトリオット-3システムを包括する。500発の核弾頭を搭載し、太平洋地域に配備されたアメリカの潜水艦は10〜15分間しか必要とせずもう中国領土に到達できる。THAADミサイル防衛システムはライセオン社が生産したレーダーを配備し、少なくとも1,000km以内の目標が探知計測でき、中国とロシアの領土をカバーする。イージスシステムを持つ艦艇は地域の大多数の場所まで移動できる。中国の原潜の力はアメリカに比べ差が非常に大きく、中国はアメリカのように先進的な早期警戒システムも持たない。中国の戦略核部隊は非常に容易にアメリカの第一波の攻撃に遭う。このため、ミサイル防御体系はアメリカの、その主旨が中国抑止にある「アジア太平洋地域再バランス」戦略の不可分な一部分と見なされるべきである。

1つの目的は日本や韓国などアメリカの同盟国と関係がある。この地域にミサイル防衛システムを配備することによって、アメリカはそれらを利用して北朝鮮のミサイルを防御できるだけでなく、しかもさらに中国を抑止し、長期的にはロシアを抑止する大戦略の中に両国を引き込むことになる。また、この先進的なミサイル防衛システムは依然不断にグレードアップされている。このプロジェクトはアメリカの軍事工業にとっても極めて良い商売と言える。例えば、THAADミサイル防衛システムに費やされる資金は約12.5億アメリカドルである。

アメリカのミサイル防御システムはより膨大な地域と全世界の安全情勢の下に置いて考慮すべきである。我々は過去何年かの形勢の変化を見てみるべきである。小ブッシュの任期内、アメリカは1972年に署名した「弾道弾迎撃ミサイル制限条約」退出を宣言し、アメリカがミサイル防衛システムを配備するために道ならしをした。この後、アメリカの指導者は、ヨーロッパと東北アジアに地域対ミサイル体系を構築する決定をした。もしこの2つの地域の対ミサイル体系が一体に連結されれば、それらはすぐロシアと中国を包囲することになる。中国から見て、これは「アジア太平洋地域再バランス」戦略の一部分である。

最後に、アメリカが韓国にTHAADミサイル防衛システムを配備する主旨は、自らのこの地域における統治的性質の地位を強化することにあり、そしてこれはロシアと中国の安全という犠牲を代価にして引き替えに得られるものである。この種の状況下で、中国とロシアは止むを得ず反応の措置を取ることになる。ひとたびこのようになれば、アメリカのミサイル防衛システムが安定をもたらすことはあり得ず、逆に不確定性が増加し、かつ地域およびそれ以外の地域で軍備競争やより多くの緊張した情勢を引き起こすだろう。

いかにしてこのまずい局面を避けるか? まず、北朝鮮は核実験とミサイル試験を停止し、国連安保理の関連の決議を遵守すべきである。これと同時に、アメリカおよびその同盟国は北朝鮮に照準を合わせた政権転覆政策を停止し、その主旨が北朝鮮の恐怖を引き起こすことにある刺激的性質の軍事演習を避けるべきである。次に、アメリカ、日本、韓国は中国やロシアと談判を展開し、全過程が逆転不可になる前にミサイル防御の心配を解決すべきである。第3に、すでに暫時停止して久しい6カ国会談を回復することが必須である。こうした措置は我々に「相手を叩き潰すことこそが唯一の出口」という状態に陥るのを避けるチャンスを持たせることができる。(作者はロシア外交学院副院長。本文は王暁雄による翻訳)


 「まず、北朝鮮は核実験とミサイル試験を停止し、国連安保理の関連の決議を遵守すべきである」って散々言っても圧力をかけても聞かないからこういうことになってるんでしょうに。

7月24日

 THAAD関連です。

http://war.163.com/16/0722/07/BSIHGO2C00014OVF.html


朴槿恵:ある「不純勢力」がTHAAD問題を利用して騒ぎを起こすことを企図

【グローバル時報駐韓国特約記者 王偉】 韓国KBSテレビ局21日の報道によれば、韓国大統領朴槿恵は当日午前国家安全保障会議を主宰して開き、韓国に「THAAD」ミサイル防衛システムを配備するために弁護をした。彼女は、「THAAD」システムは国家と国民を保護できる「最良の方案」であるが、現在依然ある一部の政治家や世論が「THAAD」配備取り消しを要求しているが、ならば彼らは国民が北朝鮮のミサイル攻撃を受けるのを免れる別の方案を出すべきだ、とする。朴槿恵は、現在「不純勢力」が「THAAD」問題を利用して騒ぎを起こすことを企図している、とする。彼女は、自分は最近「THAAD」問題が原因で少なからぬ非難や反対に遭っているが、「もし大統領がこのために動揺して定まらなかったら、国家の安全はお話にならなくなり、私は国家の安全を維持保護するため最大の努力を尽くし、いかなる非難にも屈服しないだろう」とした。

韓国連合通信社は、朴槿恵の発言は野党の批判に遭っている、とする。韓国最大野党共同民主党スポークスマンの李載京は21日、大統領として、何と「THAAD」に疑問を呈する国民に対し批判や非難を行っており、人に常軌を逸していると思わせる、とした。韓国で二番目に大きい野党である国民の党臨時党首の朴智源は、大統領が他人に「THAAD」以外の方法を提出するよう要求することは理解し難く、大統領が「私の言うことを聞けばいい、余計なことは言うな」の思考方式を持たず、反対意見を真面目に聞くことを希望する、とした。韓国正義の党スポークスマンも、朴槿恵大統領がTHAAD問題の上で「独断専行」せず、国民の意見と野党の声に多く耳を傾け、かつ現在の事態に対し謝罪を行うよう希望する、とした。

「韓国民族新聞」は21日、これは朴槿恵が大統領を担当した後初めて使用する「不純勢力」という言葉であるが、朴大統領が一体誰を指しているのか分からない、とした。朴大統領のロジックに照らせば、「THAAD」に反対する人はおよそ大体皆「不純勢力」グループに属する。過去韓国の歴史上かつてある人が「不純勢力」を使用して自らと意見の異なる人を描写したことがあるが、それは他ならぬ朴正熙と全斗煥で、朴槿恵の現在の発言は軍事政変に頼って地位についた独裁者と非常に似ているようだ。

韓国の紐西斯通信社は、「THAADに反対する全国対策会議」は21日ソウルの韓国中央政府執務ビル前で記者会見を行い、政府が星州地域を含む怒れる民意に耳を傾けるよう強烈に要求した、とする。韓国の仏教市民団体も当日国防省の外でデモを行い、「THAAD」の韓国入りは東北アジア地域の情勢の緊張と矛盾の激化をもたらし、甚だしきに至っては韓国経済と南北統一に対し重大なネガティブな影響をもたらすだろう、とした。韓国の市民団体「連帯に参加」は当日声明を発表し、「THAAD」の有効性は依然有効な検証を獲得しておらず、国会によって組成される特別委員会によってこの問題を協議すべきである、とした。およそ2,500名の星州住民は21日継続してソウル駅広場でデモを行い、政府が「THAAD」配備決定を取り消すよう要求した。

韓国連合通信社21日の報道によれば、韓国元新世界党籍国会議員の宋永仙は当日、先日自らがなした中国侮辱発言につき謝罪を表明した。今月16日、宋永仙は番組に出演した時、中国が韓国への「THAAD」配備に抗議していることに言及した時、「20年前まだ11億の乞食だった中国人が何故あえてこのように韓国に対応するのか?」と語った。宋永仙は、自分の発言は非常に不適当で、慎重さを欠き、かつ中国人民の自尊心を傷つけ、中国人民に不快を感じさせたことにつき真摯に謝罪し、両国関係に対しネガティブな影響を生まないよう希望する、とした。


 対案を出せというのは真っ当な主張だと思いますし、企みをする「不純勢力」がある、というのを反対者は全員「不純勢力」だ、と言ったと解釈するのも行き過ぎでしょう。前にも書きましたが韓国には問題も多いでしょうが一応民主政治であり、次の選挙で「THAAD」撤去を主張する政党を勝たせることも十分可能であって、いわゆる独裁とは全く違います。少なくとも正真正銘の一党独裁で民主主義のない中国に言われる筋合いはありません。

 ロシアの軍事競技関連です。

http://military.china.com/news/568/20160722/23120592.html


解放軍の戦車大会代表チームがロシアに到着 96B戦車を除きさらにどんな見所があるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:タマン師団駐屯地に到着した96Bメインバトルタンク」)

ロシアのモスクワテレビニュース2台ウェブサイトの報道によれば、2016年ロシア国際軍事競技に参加する中国の競技参加部隊はすでにモスクワ付近のタマン師団部隊駐屯地に到着した。彼らは今月30日に開始される国際軍事競技に参加することになる。列車に搭載されて到着したものには5両の戦車と4両の歩兵戦闘車がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。)中ロは合同で途上の安全保障業務を組織し、画像の中には2名のロシアサイドの人員が我が軍の均列上に同乗監視しているのが見え、画像の中には96B戦車の動力コンパートメントと新型のキャタピラなどのディテールが見える(頑住吉注:「均列」はたぶん上が平らでオープンな画像のような列車の車両のことではないかと思います。)

資料画像:我が軍の軍用列車。上の陜西自動車のトラックは今年の「自動車マスター競技」に参加する可能性がある

資料画像:86A歩兵戦闘車

中国人民解放軍代表団が持参して「戦車両項目」および「スヴォロフ突撃」競技に参加する装甲車両がモスクワ付近の「タマン」機械化歩兵師団駐屯地に到着した。

軍用列車は5,000km以上を走行し、ロシア領土入りに始まり、中ロ両国の軍人は合同で列車の安全を防衛する業務を組織した。

競技に参加するため、解放軍代表団は5両の戦車と4両の歩兵戦闘車を持参した。こうした戦闘車はいずれも中国自ら製造を行ったものである。それらが使用する武器装備、弾薬および後方勤務補給も全て中国の後方勤務装備基準に照らして保障が行われる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアの伝統に照らし、遠路やってきた客人に向けパンと塩が送られた」)

2016年陸軍競技組織サイドはロシアの伝統に照らし、遠路やってきた友に向け丸いパンと塩を送った。タマン師団の軍楽隊は現場で中ロ両国の国歌を演奏した。

主催者サイドは中国代表団がまもなく到来する競技の中で良い成績を発揮し得るよう祝福した。

ユージン ボラフスキー少将は、あらゆる競技参加チームが全て公平な機会を得ることになる、とした。

今回の「戦車両項目」競技の基礎車両は依然T-72戦車で、中国代表団は依然彼ら自身の戦車を使用する。競技結果は我々に、誰の戦車が、誰の手中でパフォーマンスがより良いかを教えることになるだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア国内を進むこと5,000kmあまり、中国代表団はモスクワ付近のタマン師団駐屯地に到着した」)

計画によれば、今週末までに、競技に参加するその他の代表団も続々到着し、あらゆる代表団はすでに快適な旅館への滞在が手配されている。

7月25日、アラビノ標的場でニュース発表会が召集開会され、「戦車両項目」および「スヴォロフ突撃」競技の開始を宣言する。同時に抽選が行われ車両の出発順序と戦車の色が決定される。

2016年軍事競技は7月30日〜8月13日までの間行われ、競技は同時にロシアとカザフスタン国内の20の競技場で開始される。23の競技種目の中で、20カ国から来た130の代表チームが競技に参加する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。)我が軍が自ら持参したフォークリフトを使用して持ってきた保障物資を搭載する

今回競技に参加するトラックもいくつかの目的性を持った改装を経ている

ロシアサイドのトラックが我が軍の競技参加車両を率いる。画像の中に2両の81式122mm40連装ロケット砲発射車らしきものが見える

我が方が持参した各種保障車両


 去年はロシアに有利な操作が露骨に行われたとの批判が多かったですが、ロシア自身がこのように多くの国が参加する競技に不慣れだったからとの擁護論もありました。今年は「不慣れだから」では済まないでしょうし、カザフスタンで行われる競技もあるそうで、どうなるでしょうかね。















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