コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその193

8月8日

 「戦車両項目」関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2016-08-06/237311_2770088.htm#pic


ロシアの戦車競技第2日目:中国の96Bの射撃、全部命中! 大会記録を作る

終わったばかりの第2場2016戦車両項目競技の中で、中国の96B戦車が前の恥辱をそそいだ! 戦車標的、ヘリ標的、RPG標的のあらゆる射撃項目に全部命中したのである。(生中継の画面によれば、96Bは戦車標的射撃の中で第一発目が実は標的の底部に命中していたのだが、ロシアサイドの審判は成績に算入せず、このため成績は3発中2発命中だった) しかも、中国の96Bは今日の競技の中で競技会記録を打破した。20分51秒の成績をもってランキング第1位である!

噴子たちはついに口を閉じることができた‥‥


 「噴子」はネットスラングで他人を口汚く罵る人みたいな意味らしいです。よく分かりませんが前の全部失中という結果から中国国産戦車をけなす人が多かったんでしょう。しかしどうも去年に比べ情報の出方が断片的で全体の状況がよく分からないです。

 中国国産空母関連です。

http://war.163.com/16/0805/08/BTMN065N00014OMD.html


遼寧艦の甲板に8機の殲ー15が現れる 専門家:作戦能力を形成しつつある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中央テレビが発表した8機の殲ー15が遼寧艦の甲板上で整列している画面」)

人民ネット北京8月4日電(記者 黄子娟) 最近ネットに遼寧艦甲板上で8機の海軍の塗装の殲ー15が整列しているのが明るみに出た。軍事専門家の尹卓は中央テレビ「今日の関心」のインタビューを受けた時、このことは遼寧艦の戦闘力が急速に成長しており、完全装備の作戦能力を形成しつつあることを説明している、とした。

遼寧艦の8機の殲ー15はすでに初歩的に作戦能力を形成

中央テレビの報道によれば、最近ある画面は遼寧艦空母の甲板上に8機の殲ー15と1機の直ー8ヘリ、1機の直ー9救援ヘリなどが整列しているのをはっきり示し、このうち8機の殲ー15は全部海軍の塗装を採用していた。尹卓は、このことは遼寧艦の戦闘力が急速に成長し、完全装備の作戦能力を形成しつつあることを説明している、と考える。

尹卓は次のように分析する。遼寧艦は最多で20機あまりの飛行機を搭載することができ、こうした飛行機は甲板上の移動が非常に複雑で、我々は最初の甲板上に1、2機の飛行機があったところからさらに4機に到達し、現在では8機駐機されており、このことは遼寧艦上の飛行機の移動能力が増強されたことを説明する。もし波状管理で、1回で8機が全部飛び立ち、空中で編隊を形成したら、作戦能力は非常に強い。殲ー15は大型戦闘機で、海上や地上の目標に対し打撃が行え、もし8機の戦闘機が正確制御誘導武器を搭載していたら同時に多くの目標が打撃でき、遼寧艦がすでに初歩的な作戦能力を形成していることが見て取れる。

「当然、我々はさらにより多くの訓練時間を勝ち取り、完全装備の作戦能力を形成する必要がある。」 飛行員はさらにより多く配備する必要があり、ひとたび戦時には、「人は休んでも馬は休まない」を達成し、飛行機の出動率がより高くなるだろうことを保証することができる。

将来空母建設はカタパルト発進を採用する可能性が高い

中央テレビの報道は、ネット上にはさらに中国の武漢で撮影されたとされる一組の画像が明るみに出た、とする。建築の主体は空母の陸上実験プラットフォームらしきもので、イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」はこの前分析し、これは他ならぬ中国国産空母の実験プラットフォームである、とした。画像は、プラットフォームの前方がすでに削って平らにされていることをはっきり示しており、外界はこれにより次々と推測し、中国の次の1隻の空母はカタパルト発進を採用する、としている。

また、エアバス社傘下のエアバス安全保障業務・宇宙社は先日7月に撮影した中国の大連造船工場の最新の衛星写真を公表した。イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイトは分析し、この画像は空母飛行甲板の大部分がすでに完成し、残るは艦首の一部分がまだ取り付けられていないだけだ、とした。

中国の次世代空母は本当にカタパルト発進を採用する可能性があるのか? 軍事専門家の曹衛東は、現在大連造船工場が建造中のこの空母は、まだスキージャンプ発進方式を採用する必要があるかもしれない、と考える。だが後続の新たに建造される空母は、カタパルト発進を採用する可能性が大いにある。

曹衛東は、蒸気カタパルトでも電磁カタパルトでも固定翼早期警戒機が射出でき、非常に大きく空母の総合作戦能力を向上させ、特に空中指揮、電子対抗の能力である、と語る。今後中国がさらに空母を建造する時、カタパルト発進方式はきっと我々の発展方向であり、我々はきっと遠くない将来カタパルト発進を採用した国産空母を見ることができる。


 現時点において8機の殲ー15を同時に使用して作戦行動する能力があるかどうかはこの画像だけでは分からないでしょうが、いずれそうなるのは間違いないはずです。

8月9日

 「戦車両項目」関連です。

http://war.163.com/16/0808/09/BTUG6KA500014OMD.html


戦車両項目で勝利の知らせが頻繁に伝わる 中国、総得点第1位で準決勝に進む

本報モスクワ8月7日電 記者梁蓬飛、武元晋の報道:現地時間8月7日午前、「戦車両項目」単一車両競技が終盤戦を迎えた。順序に従い最後尾で出発したものの、我がコードナンバー109の戦車チームはぶっちぎりで、途中連続してジンバブエとイランの戦車を追い越し、顕著な優勢をもって率先してゴールし、軽く小グループ第一位を取得した。

最後の一組であるベネズエラ、インド、ロシア車両チームの競技が終わるのと共に、8競技日にわたる「戦車両項目」単一車両の勝負は幕を下ろした。ここに至り、この17カ国54の車両チームが参加した「陸戦の王」の対決の中で、我が軍代表チームの3つの戦車グループは発揮が出色で、いずれも小グループ第1位を奪い、それぞれ総ランキング第1位、第2位、第9位に位置し、最終的に総積算点第1位の成績で準決勝に駒を進めた。

準決勝は全部で12カ国の代表チームが出場する。その時それぞれの国は3つの車両グループを派遣し同一車両の戦車を使用してリレー勝負を行い、成績ランキング上位4位までの競技参加フループが決勝戦に進む。

いわゆる「戦車両項目」とは戦車の機動オフロードおよび正確射撃を指す。競技参加戦車は途上に水場、地雷原、土盛、戦車橋などの障害を設置した路線をめぐって3周走り、さらに順に火砲、高射機関銃、並列機関銃射撃を完成させる必要がある。この競技のルールを根拠に、代表チームの競技を完成させた総タイム(ペナルティタイム含む)をもって順位が決定する。

くじ引きにより、中国を代表して出場する3両の戦車グループは第11、12、14小グループに組み込まれ、相手はそれぞれモンゴル、ロシア陸海空志願支援協会とイラン、ジンバブエとロシア、ジンバブエとイランである。我が軍代表チームが使用するのは96A改良型戦車で、その他の国の代表チームが使用するのはロシア製T-72系列戦車である。ある評論は、これは中国の96系列戦車とロシア製T-72ファミリー戦車との性能の対戦でもあり、競技参加各国軍隊の装甲兵訓練水準の直接対決でもある、とする。


 競技の詳細はこれでは分かりませんが好成績を上げ、また信頼性にも少なくとも大きな問題は出ていないのは確かなようです。

 「THAAD」韓国配備関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160807/23234055.html


韓国メディア:THAAD配備宣言後、朴槿恵はしばしば夢の中から驚いて目覚めて眠れず

新浪ニュース8月5日の報道によれば、韓国大統領朴槿恵は4日THAAD配備地域から来た国会議員と会見した時、この地域の民衆の不安を軽減するため、場所を変えることを研究してもよい、と語った。彼女はさらに、THAAD配備後しばしば眠った後突然目覚め、再び眠りに入ることができない、と語った。

朴槿恵は4日青瓦台でTHAAD配備地域である星州郡および関連の地域から来た議員と座談している時、星州郡内のその他の地域に「THAAD」ミサイル防衛システムを配備することを考慮してもよい、とした。

韓国の「中央日報」は会の参加者の説明を引用して、朴槿恵は当日青瓦台で11名の大邱および慶北地域から来た議員と面談を行った時、星州郡民の不安感を軽減するため、自分は星州郡推薦の新たな地域に対し仔細な調査と研究を行い、かつ結果を韓国国民に向け詳細に説明するよう指示するだろう、とした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「朴槿恵、4日THAAD配備地域から来た議員と座談。」)

「電磁波はすでに事前に検証を得ており、かつ住民の安全に対し異常な影響はないことを確認している。だがもしこうであっても、もし星州郡が新たな地域を提案したら、我々はきっとそれに対し充分な研究を行うだろう。」と朴槿恵は語った。これに対し、会に参加した星州地方選挙区の議員である李完永は、「(THAAD配備予定地点)星山砲台は星州住民が起きた時にもう見える前山である。このため地域住民の抗議の強度はどんどん激烈になっている。」とした。朴槿恵は、軍事施設は安全保障に必要とされるが、政府は事前の説明が不足で、議員たちの諒解を探求している、とした。この後彼女は「星州は同姓の村と祖先の墓を持つ場所で、このためTHAAD配備決定の後眠っていると突然目が覚め、夜寝入ることができない。だがもしこのようでも、北朝鮮が持続的に核とミサイル攻撃を行う状況下では座して死を待つことはできない。」とした。朴槿恵のTHAADに対する以上の視点に対し、青瓦台関係者は説明し、「国防省はすでに星州内のその他の地域を研究したが、得られた結論は現在の場所が最も良い選択だというものだ。」とする。この人物は説明し、「朴槿恵大統領の発言の意味は、もし人が要求したら、韓国政府は客観的立場から調査を行い、さらに結果を発表する、というものだ」とした。韓国連合通信社がインタビューしたある韓国与党関係者も、朴槿恵は場所を変えて「THAAD」を配備することを考慮してもよいと言っただけで、「THAAD」を配備するか否かを考慮し直すわけでは絶対にない」と強調した。


 人間ですからそういう状態になることもそりゃあるでしょうが国家指導者はそういうことは公然と言わないものなのでは。

8月10日

 やっぱりこういう問題が今年も出てきましたか。

http://military.china.com/important/11132797/20160809/23245943.html


ロシア、戦車両項目のルールを変更:中国の96B戦車にバラストを追加

兵器雑誌肖寧ブログによると、ロシアは戦車両項目のルールを変更する。すなわち、96Bにバラストを追加する。中国サイドは現在すでにキャタピラとスプレー塗料を追加装備し配置としている。

一昨年のロシア戦車大競技会の中で、ロシア軍はかつて96A戦車は計量を経て45トンであり、ロシア軍が自ら用いるT-72B3に比べさらに3トン重いようだと称した。


 96Bの機動性が高すぎて不公平だからというのは分からなくもありませんが、競技を開始して様子を見、自分たちが有利ならそのまま、他国が有利ならルール変更というのはダメですわな。

 オーストラリア関連です。

http://war.163.com/16/0807/09/BTRTH7HH00014OMD.html


オーストラリア、中ロの南海軍事演習を偵察へ ロシアメディア:偶然の衝突が排除されない

【グローバル軍事8月7日の報道】 ロシア衛星ニュースネットの報道によれば、オーストラリア武装部隊は9月に行動を展開し、南海の偵察情報を収集する。活動の目的はまだ決して説明されていないが、専門家たちはオーストラリアサイドが活動に入れる力の度合いを拡大するのは、中ロ両国が来月南海で演習をすることと関係がある、と考える。

オーストラリア国防省は通報し、今回の行動の中では潜水艦、水上艦船およびP-3オライオン海上哨戒機を動員する可能性がある、と語る。明らかに軍事行動の原因はまさに記者たちが推測するように中ロ海上軍事演習と関係があるに違いない。オーストラリアサイドはこれに対し興味を感じている。今回の行動ですでにオーストラリアが主要な同盟国と協議を行った可能性が排除されない。オーストラリアはアメリカの盟友として、ずっとワシントンのアジア太平洋地域で中国を抑止する行動に積極的に参加している。アメリカ・オーストラリア両国は今回も協調を行うかもしれない。

7月28日、中国国防部スポークスマンの楊宇軍は、中ロ両国海軍は南海で軍事演習を行うことになる、と言明した。この演習は両国海軍の定例の演習で、両国の発展しつつある戦略パートナー関係を強固にするためである。これと同時に北京はさらに、演習はいかなる第三者に照準を合わせたものでもない、と強調した。

以前中国はアメリカ、日本、オーストラリアの南海問題についての合同声明に対し批判を行った。中国サイドは、こうした国は南海の領土争いの当事者ではなく、他人に対しあれこれ指図すべきでない、と考えている。

中国サイドは抗議をしているが、オーストラリア空軍と米軍機は依然南海の争いある領土の上空で飛行任務を執行している。このため、中国・オーストラリア関係は「暗雲」に遭遇している。しかも、キャンベラもオーストラリア軍用機がこの領土上空を飛行することは正常な、地域の安定と安全を維持保護する行動であると宣言している。オーストラリアサイドが完全にアメリカの挙動と措置を支持していることが見て取れる。提示しておくに値するのは、アメリカが、通航と飛行の自由を保障するためには、軍事的プレゼンスが必要だとの立場を堅持していることである。

現在まだ、外国船舶や軍用機が演習区域に接近することに対し中国サイドがどのような反応をするのか、予測するのは非常に難しい。一切は、オーストラリアの偵察行動の活発度、およびオーストラリアサイドの艦船がどの水域の通過を選択することになるかによっても決まる。どのようであっても、アメリカおよびその同盟国が選択する抗議の模式は、地域により大きな安定をもたらさないだろう。各方いずれも慎重と自制を言明しているが、偶然の衝突の出現があるかもしれないことは排除されない。


 親中派と言われる新首相就任後も大筋姿勢の変化はないということでしょうか。

 ロシア軍関連です。

http://war.163.com/16/0805/10/BTMRK46P00014OVF.html


ロシアの新型武装ロボット登場へ 兵士が手を振ればすぐに発砲

個人の兵士の作戦能力には限りがある。戦場の兵士に良い助手をつけるため、ロシアは「ニェリェヘタ2号」武装ロボットを研究開発し、今年年末に試験を行う準備をしている。

「ニェリェヘタ2号」ロボットはロシアのジェゲジャリョフ兵器工場および未来研究基金会によって共同で研究開発された。未来研究基金会が発表したニュース公報は、この装甲防護があるロボットはキャタピラに頼って行進し、形状はミニ戦車に似ていることをはっきり示している。その全長、全幅、全高はそれぞれ2.5mx1.6mx0.9mで、標準装備を搭載した状況下で重量約1トンである。

この軍用ロボットの戦場での主要な任務はパトロール、偵察、火力支援、通信連絡への協力援助、人員物資輸送などである。現在、その武器には7.62mm口径軽機関銃1挺および12.7mm口径重機関銃が含まれる。また、研究開発人員はさらにそのために小型火砲を配備することを準備している。

兵士は身につけて携帯する小型コントロール台によってこのロボットと無線連絡することができ、通信距離は3kmに達し得る。専門家たちはさらに「ニェリェヘタ2号」に言語とゼスチャーによる操作コントロール方式を追加した。もし兵士が火力支援を必要としたら、「ニェリェヘタ2号」の可視範囲内で特定の方式をもって手中の武器を振るうだけで、それはすぐ目標に向け発砲する。

白昼では、「ニェリェヘタ2号」の光学およびビデオ偵察装置は相互の距離5kmの目標を発見することができる。相互の距離3.5kmの時、このロボットはそれが発見した目標を識別することができる。夜間は、サーモグラフィー装置に頼り、その観測距離は4kmに達し得る。

このロボットは電動エンジンを配備し、もう1台ある内蔵ディーゼルエンジンが前者のために充電することができ、その最高行進速度は32km/hである。このような動力を持つ「ニェリェヘタ2号」は武装を下ろした後、ロボットアーム、ドラムウィンチなどの設備の使用に改め、弾雨の中で前線の兵士のために武器弾薬やその他の物資を輸送することができ、最大搭載重量は700kgである。

戦時、操作コントロール人員は1つの操作コントロール台を用いて18台の「ニェリェヘタ2号」を指揮して協同作業させ、集群方式をもって兵士の作戦に協力援助させることができる。

ロシア政府軍事工業委員会に隷属する未来研究基金会は2012年に創設され、ロシア軍高度科学技術武器研究開発基地であり、主に「突破性、ハイリスクの研究」に従事する。ロシアの現有の作戦ロボット「ニェリェヘタ」が採用するのは他ならぬこの基金会が設計した作戦プラットフォームである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシア軍兵士と共にパトロールするロボット」)


 言語やゼスチャーによる指示ですぐ発砲とかかなり危なっかしい感じがするんですが、日本も研究を開始しないと比較的近い将来無人機のように世界先進水準からどうしようもないくらいに遅れてしまうでしょう。

8月11日

 「THAAD」関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160810/23256526.html


韓国メディア、THAADは中国の東風ミサイルを迎撃すると認める 1/3は迎撃され得る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「東風-26中距離弾道ミサイル」)

韓国の「中央日報」は9日、「THAAD」システムは中国が東北地域に配備する「東風」ミサイルの威嚇力を破壊することになる、とした。ある中国の軍事専門家は、「中央日報」の報道は非常に多くのディテール上依然偏差があるが、ついに「THAAD」システムは中国など周辺国の安全に対し脅威を構成すると認めた、と考える。だが中国が「THAAD」配備に反対するにはさらにより深層レベルの原因がある。すなわち、アメリカのミサイル防衛システムが東アジア地域に拡散するにつれ、必然的に地域の軍備バランスが破壊される結果をもたらすことになるのである。

中国の1/3の弾道ミサイルが影響を受けると言明

「中央日報」の報道は「中国、東風-3ミサイルが追跡されることを心配し、韓国にTHAADを配備することに反対」をもって題とし、現在中国は朝鮮半島に近い遼寧省など東北部地域に5つの弾道ミサイル部隊を配備しているが、こうした部隊が装備する「東風」ミサイルはまさにグアム島、日本の沖縄、朝鮮半島南端を照準している、と言明する。報道は、これはアメリカの「科学者連盟」(FAS)の「中国のミサイル施設と核力量」に関するレポートの中で明らかにされた、とする。

報道は、「中国の弾道ミサイル部隊の1/3は朝鮮半島に近い東北部地域に配備され、1/3は内モンゴル以南の地域に配備され、アメリカやロシアの牽制を担当し、主に「東風-5A」および「東風-5B」などの大陸間弾道ミサイルによって構成され、残る1/3は台湾と南海地域を照準している、とする。報道は、解放軍が米ロを照準する大陸間弾道ミサイルあるいは南海を照準するミサイルは全て、星州への配備が計画される「THAAD」システムのレーダー探知計測範囲外にあり、このため中国が「THAAD」配備に反対する決定的性質の原因は、東北に配備するミサイルが「THAAD」の探知計測範囲内に納入されることに他ならない、と考える。

アメリカが韓国を援助するのを断ち切る中国の戦略が阻害を受ける?

この報道はさらにアメリカの「科学者連盟」のレポートを引用し、中国が吉林、遼寧、山東などの地に配備する弾道ミサイルはそれぞれ「東風-3」、「東風-21」、「東風-15」で、こうしたミサイルはいずれも核弾頭が搭載できる、とする。このうち「東風-3」の射程は3,000km、「東風-21」の射程は2,000km、「東風-15」の射程は600〜900kmである。「射程について見れば、打撃対象はそれぞれグアム島に位置する米軍部隊(「東風-3」)、沖縄に駐屯する中日米軍(「東風-21」)、韓国軍と駐韓米軍(「東風-15」)で、ペンタゴンのレポートも、「東風-3」と「東風-21」はまさにグアム島と沖縄にいる米軍部隊を目標とする、と言明している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「最近、中央テレビニュース番組は東風-31機動型戦略ミサイル部隊が寒冷な冬に訓練に出る画面を公開した。」です。)

「中央日報」は次のように考える。グアム島と沖縄に配備されるアメリカ海兵隊と空軍部隊は「朝鮮半島に緊急状況が発生した」時に快速増援を行うことができ、このため韓国の専門家は「中国がもし緊急状況発生時に朝鮮半島問題に介入しようとすれば」、「東風-3」と「東風-21」を使用してすぐ米軍の韓国進駐ルートを切断することができるが、もし星州に「THAAD」が配備されたら、米軍の介入の切断を企図する解放軍の弾道ミサイル戦略に問題が出現する可能性があると予測する。報道は特別に強調し、沖縄を照準する解放軍の弾道ミサイルは大部分が朝鮮半島上空を経過する必要があり、これに対し探知計測および追跡を行うことができるのは他ならぬ「THAAD」ミサイル防衛システムが配備するレーダーである、とする。グアム島に向かって飛ぶ弾道ミサイルは発射位置の差異により、レーダーの探知計測範囲から離脱するかもしれないが、打撃対象を朝鮮半島南部地域に限定している「東風-15」に対しては、「THAAD」のレーダーはやはり探知計測と迎撃を行うことができる。

「THAAD」は中国の国家の安全に脅威を及ぼす

報道は次のように考える。アメリカの朝鮮半島への増援阻止の他、中国が「THAAD」に対しこのように敏感なのにはもう1つ原因がある。中国は1980年代に始まり、アメリカなどの海洋国家の接近を切断するため、「反介入/区域拒止」戦略を推進しつつある。この戦略の意図は第一列島線内の米軍接近ルートを切断する、およびアメリカがこの地域に進入する時それを追い返すことにある。報道は、中国は戦力を強化し、もって「反介入/区域拒止」戦略を完成させつつあり、その中にはアメリカ空母を探知計測し、かつ「東風」ミサイルを用いて打撃を行う方案の制定が含まれる。慶南大学極東問題研究所の教授である金東燮は、「中国はもし星州にTHAADが配備されたら、韓米日三国の対ミサイル協力が強化され、このようになれば中国の戦略の推進が妨害されることになる可能性があると心配しているのだ。」とする。

ある中国の軍事専門家は「グローバル時報」に、「中央日報」は中国弾道ミサイル部隊配備の意図に関し推測に満ちているが、中国東北部およびロシア極東地域の空中活動がいずれも星州への「THAAD」配備の監視を受けることは争いのない事実である、と教えた。この専門家は、韓国はずっと自らを「北朝鮮の脅威」が原因で「THAAD」配備を迫られる被強制者だと装っているが、ひとたびアメリカが東アジアで中ロに対する対ミサイル封鎖圏を実現すれば、必然的に地域の軍備バランスが打破される結果をもたらし、韓国の安全は保障し難く、おそらくはより多くのミサイルによる照準を招くだろう、と知る必要があるとする。アメリカが東欧に配備するミサイル防衛システムはまさしく「前車の轍」である。ロシアはカリーニングラードに「対ミサイルキラー」と呼ばれる「イスカンデール」ミサイルを配備して周辺の対ミサイル陣地を照準すると威嚇し、それは北朝鮮のミサイルに比べはるかに防備し難い。

(頑住吉注:3ページ目)中央テレビのビデオの中で明るみに出された中国ロケット軍が東風-21D弾道ミサイルを発射する瞬間


 沖縄を守ることにも少なくとも直接的には有効のようですが、「1/3は迎撃され得る」の根拠が不明なものの1/3では大勢に影響ないような気もします。

8月12日

 殲ー15の事故関連です。

http://war.163.com/16/0811/07/BU6173KQ00014OVF.html


ロシアの専門家、殲ー15の事故を評する:中国艦載機の発展に影響しないだろう

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:殲ー15が遼寧艦上でスキージャンプ発進を準備(撮影 査春明)」)

参考情報ネット8月11日の報道 ロシア衛星ネット8月9日の報道によれば、中国の殲ー15艦載機が4月末に事故を起こし、かつ少し前に中国メディアの事実確認を得、非常に大きな反響を引き起こした。ロシアの軍事専門家であるコーシンはメディアのインタビューを受けこの件につき自らの見方を発表した。

事故自体は決して人に驚愕を感じさせない。たとえ一般の陸軍の実戦機の使用開始時であっても、しばしば危険には遭遇する。しかも艦載機について言えば、リスクの大きさはましてや言うまでもない。中国は努力して迅速に艦載機と練習機の数を拡大しつつある。少し前に出現した画像は、「遼寧」号空母が8機の殲ー15艦載機を搭載していることを示した。殲ー15の総数は20機を超える可能性がある。現在すでに約20名の艦載機飛行員を養成訓練済みだと推測できる。

ロシア艦載機の発展の途上でも多くの事故が発生したことがある。例えば、2001年7月にスホーイ-33が事故を起こし、ロシア艦載機の製造者で、ロシア海軍航空兵司令のアパジズが犠牲となった。彼の飛行機も降着時に事故を起こした。だが機械的故障ではなかった。事故原因は模範を示す飛行の組織作業が一定の段階に達しておらず、「飛行員の自らの能力に対する見積もりが高すぎたことだった」。

資金不足のためロシア艦載機の発展は非常に緩慢である。1990年代から今世紀初めまで、ロシア国防工業にはソ連時代の高級人材も欠乏していた。当然、中国が短期間内に自らの艦載航空兵を発展させたければ、工業、地上技術人員、飛行員全てに対し新たな要求が提出される。2隻の建造中の空母のために出来る限り早く飛行機を製造し、かつ機クルー人員を養成訓練するには、中国人は当然短期間内に大量の高級専門家を養成すべきだが、これは決して順風満帆にはいかないだろう。

ロシアが1990年代末から今世紀初めまでに行った、中国艦載機発展方面で協力を展開することに関する談判は実りなく終わった。中国はウクライナで購入したサンプル品と技術をベースに独立してこの計画の実施を開始した。この領域の開発者は全てロシアにいるため、独立した行動の技術的リスクは増加した。ロシアと中国の海軍が類似の空母技術を利用するため、両国は関連の協力の談判を回復し、広範に各自の経験を交流させてもかまわない。

ロシアは本国の空母のために新型でより軽い戦闘機であるミグー29Kを装備し始めているが、旧式のスホーイ-33も淘汰せず、甚だしきに至ってはさらにそれに対し改良しようとしている。今後数ヶ月でスホーイ-33とミグー29Kを搭載した空母がシリアに赴き、そこで初めて実戦に参加することになるが、このことは非常に大きく空母の作戦経験を豊富にする。


 これは「この件についての見方」に関する文章ではないような。本題じゃないですが「2隻の建造中の空母」ってもう確定事項なんでしょうかね。

 ロシアの軍事競技関連の記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/news/568/20160811/23266910.html


ロシアメディア:中国の落下傘兵戦闘車、ロシアの競技の中で暫時第3位にいる 優勝は難しい

8月9日、ロシア衛星ネットは、前日(8月8日)に行われた国際軍事競技、「航空降下小隊」競技第2回の競技が終わった後、競技に参加した中国、ロシア、カザフスタン、ベネズエラ、インドなどの国の航空降下戦闘車車両チームの中で、BMD-2落下傘兵戦闘車を操縦するロシアが第1位となり、BTR-80装輪式装甲車を操縦するカザフスタンが第2位で、03式落下傘兵戦闘車を操縦して競技に参加した中国チームとBTR-80を操縦したベラルーシが同列3位だった、と報道した。

新華社は、8月8日、「2016国際軍事競技」の「航空降下小隊」種目がロシア南部のノヴォロシスク市で展開された、と報道した。ロシア、中国、カザフスタンなど多くの国の代表が今年の「航空降下小隊」競技に参加した。

視察者ネット軍事評論員は、2015年の国際軍事競技の中で、我が国の航空降下兵部隊は同様に03式落下傘兵戦闘車を操縦し、20秒の差をもってロシア代表チームに負けた、とする。今年の競技にはより多くの競技参加国があり、競技の場所もロシア南部のノヴォロシスクの競技場に換えられた。03式落下傘兵戦闘車の単位出力の優勢のため、競技前少なからぬ人がこの車両は依然有力な優勝候補であると考えたが、今回の競技の2回にわたる試合後、我が国は現在3位にいて、優勝しようというのはすでに相当に困難である。

(頑住吉注:以下原ページのここにある画像のキャプションです。)03式落下傘兵戦闘車の単位出力は26馬力/トンで、機動性能が非常によいが、車両全体が軽すぎるため、逆に操縦が難しく、優勢を発揮できない。

水の障害に飛び込まんとするZBD-03

ロシアのBMD-2落下傘兵戦闘車

カザフスタン代表チームが使用するBTR-80装輪式装甲車

水上を行くZBD-03

ZBD-03落下傘兵戦闘車

ベネズエラのBTR-80装甲車

インド代表チームが使用するBMP-2歩兵戦闘車


http://military.china.com/news2/569/20160811/23267236.html


ロシアメディア、中国の犬訓練隊、「忠誠な友」競技の中で優勝、とする

参考情報ネット8月11日の報道 外国メディアは、国際軍事競技ニュースセンターはモスクワ郊外で行われたこのイベントの「忠誠な友」競技の中で中国の犬訓練隊が勝利を獲得したとした、とする。ロシアの犬訓練隊は第2位を獲得した。

ロシア衛星ネット8月11日の報道は、50名の犬訓練員と軍用犬が競技に参加した、とする。軍用犬訓練員と彼らの犬が参加するこの競技は2016年に初めて国際軍事競技の種目に列せられた。中国サイドはこの競技の組織の高水準を賞賛した。

ロシア国際軍事競技「「忠誠な友」の競技参加選手。(画像のソース:ロシア国防省)


 まあ勝敗はルールによっていくらでも変わってくるでしょうがとりあえず中国チームはどの競技でも比較的上位をキープしているようです。

8月13日

 中国海軍戦闘機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160810/23260647.html


専門家:殲ー10は島礁の目標を正確打撃できる 我が軍が主導権を獲得するのを助ける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国海軍東海艦隊の殲ー10戦闘機」)

人民ネット北京8月10日電(記者 黄子娟) 最近、中国海軍東海艦隊航空兵が再度コンビネーションパンチで出撃し、殲ー10戦闘機が新型国産制御誘導爆弾を搭載して「点穴」攻撃した(頑住吉注:中国武術の用語で急所を突くみたいな意味らしいです)。軍事評論員の宋忠平は中央テレビ「今日の関心」のインタビューを受けた時、殲ー10が正確制御誘導爆弾を搭載することは、島礁の目標を攻撃するコストを最低まで下げさせることになるだろう、とした。

中央テレビの報道によれば、今回の演習中、遠距離ミサイルを利用して「敵」サイドの防空火力と大部分の攻勢を破壊した後、殲ー10戦闘機が新型制御誘導爆弾を搭載して残留する目標に対し「点穴」式正確打撃を行った。

この新型国産制御誘導爆弾に言及して、東海艦隊航空兵某飛行連隊副大隊長の蔡文東は、「この爆弾の伝統的な爆弾に対する主要な優勢は命中精度が高く、威力が大きく、操作可能性が比較的強いことである。主要な難点は目標の捜索、識別が比較的困難で、天候条件の影響を受けることが比較的大きいことである。」と語る。

中央テレビが発表した演習の画面の中からは、演習開始後、殲ー10戦闘機が率先して発進し、空中で編隊に集結し、その後目標海域に駆けつけ、海上の一連の電磁妨害を克服した後、殲ー10編隊が目標空域に到達し、姿勢を調整し攻撃態勢に入ったのが分かる。

画面は、飛行員が制御誘導吊り下げポッドを利用して成功裏に目標をキャッチし、かつ発射ボタンを押したことをはっきり示している。爆弾投下後、新型制御誘導吊り下げポッドは爆弾に対し全過程で目標に命中するまで照射と追跡を行った。この期間、飛行員は吊り下げポッドを操縦し安定して目標を追跡する必要もあれば、また操縦し戦闘機の空中姿勢を保持し、もって爆弾が正確に目標に命中するのに便とする必要もある。

東海艦隊航空兵某飛行連隊副連隊長の朱紅軍は、「これは1機の飛行機が爆弾の投下、制御誘導などあらゆる作業を完成させたことに相当し、全実施難度の上から言って増加している。」と語る。

(頑住吉注:これより2ページ目)

報道は、爆弾は数十秒飛行した後成功裏に目標に命中し、その後やってきた実戦機が続々と制御誘導爆弾を投下してあらゆる目標を1回で破壊し、これはすでに東海艦隊の殲ー10系列戦闘機のたった1ヶ月間内の第2回目の素晴らしいお目見えである、とする。

7月に東海艦隊航空兵はかつて殲ー10戦闘機を組織して長航続時間大強度多科目演習を行い、戦闘機は1回離陸した後、何度も空中給油を実施した。猛暑の夏、殲ー10は長途奇襲するだけでなく、さらに空中パトロール、区域防空、迎撃、超低空目標など多くの訓練科目を演習した。東海方向の米日の持続的軍事圧力に直面し、最近頻繁に姿を現す殲ー10戦闘機は一体どのような作用を閉会できるのだろうか? (頑住吉注:変換ミスでしょう)

軍事評論員の宋忠平は次のように考える。東海で我々の海空実戦機の数は比較的多く、殲ー10はその中の重要な戦闘機に他ならず、性能が比較的先進的で、制空武器とすることができるだけでなく、対地、対艦攻撃もできる。この戦闘機は東海で不断に当番、パトロール任務を担い、東海の主権(我々の沿海の利益を含め)の維持保護、全てに対し大きな助けである。だが殲ー10は単発戦闘機のため、航続半径、滞空時間が相対的に限られ、給油機を運用して空中給油を行い、殲ー10を東海防空識別圏の任意の片隅まで飛行させる必要がある。

今回の演習の最大のハイライトは殲ー10戦闘機とレーザー制御誘導爆弾の完璧な結合である。東海艦隊航空兵某飛行連隊副連隊長の朱紅軍は「以前我々の試験の重点は航空機関砲やいくつかの非制御誘導爆弾方面の使用だったが、現在レーザー制御誘導爆弾を装備した後、攻撃の正確性が極めて大きな向上を得、以後島奪取行動、浜の陣地の防御などの方面でより大きな作用を発揮することになる。」と語る。

宋忠平は、殲ー10が正確制御誘導爆弾を搭載することは、島礁の目標を攻撃するコストを最低まで下げさせることになるだろう、と考える。また、レーザー制御誘導あるいは衛星ナビゲーション制御誘導を採用するため、爆弾の制御誘導精度はその他のミサイルに比べ劣らず、島嶼上のそれぞれの点目標(その他の防御攻勢含め)に対し逐一の打撃を採用し、我々に島嶼の主導権を獲得させる。


 武装は進歩しているようですが、戦闘機自体は空気取り入れ口と機体の間に支持棒がある旧式なタイプのようです。

8月14日

 米軍兵器に対する評価に関する記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20160811/23265340.html


少将:B-1の南海進出は決して怖くない 制空権なくして米軍はあえて使用せず

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「B-1B戦略爆撃機が爆弾を投下中」)

人民ネット北京8月10日電(記者 黄子娟) 最近、米軍の強襲揚陸艦「ボノム リシャール」号が西太平洋地域に行って作戦巡航を開始し、また多くのB-1戦略爆撃機もグアム島に配備されるだろう。軍事専門家の尹卓は中央テレビ「今日のアジア」のインタビューを受けた時、アメリカは中国に対する軍事圧力を保持しているだけで、しかもその戦略爆撃機は決して我々が戦争中に最も恐れる作戦手段ではない、とした。

中央テレビの報道によれば、現地時間8月6日、アメリカ海軍は情報を発表し、強襲揚陸艦「ボノム リシャール」号はすでに当日母港である日本西部の長崎県の佐世保から出発し、西太平洋地域に行って作戦巡航を開始している、とした。

報道は、「ボノム リシャール」号は佐世保で期間4ヶ月の維持修理とグレードアップを受け、佐世保を出発して以後、一路南に向かい東海に入ったが、現在米軍当局は決してまだこの艦の巡航の最終目的地を明らかにしていない、とする。

この前強襲揚陸艦「ボクサー」号が中東の作戦任務を終えて以後、すでに7月30日にシンガポールに到着し、やや修理整備を加えて以後、すぐ南海に入った。「ボノム リシャール」号と「ボクサー」号はいずれもアメリカ海軍のワスプ級強襲揚陸艦に属し、排水量は4万トンにも達し、外形上から見て全通式甲板を採用しているため、見たところほとんど空母とあまり大きな差異はない。しかし「ボノム リシャール」号と「ボクサー」号の出動は、米軍が同時に南北両方向から中国周辺に万トン級以上の準空母を配備したことを意味している。

この他、8月5日および8日、米軍のロサンゼルス級攻撃原潜「グリーンウェル」号とイージス駆逐艦「モムゼン」号が相次いでフィリピンのスービック湾に停泊し、これは中国周辺のアメリカの軍事活動が再度活発な時期に入ったことを意味するのか否か?

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「資料画像:アメリカ空軍のB-1B爆撃機」です。)

尹卓は次のように考える。アメリカの挙動は実際にはその軍事上の弱点と見なすことができ、何故なら費用が高すぎるからで、その2隻の空母は現在止むを得ず南海を撤退し、強襲揚陸艦を使用して空母の空隙に取って代わらせ、東海と南海で中国を威嚇する活動を行っている。これは決してアメリカに現在中国に対する政策にいかなる調整があったことも示してはおらず、アメリカは中国に対する軍事圧力を保持しているだけである。

現地時間8日、米軍太平洋司令部は情報を発表し、多数のB-1戦略爆撃機がすでに今月6日グアム島のアンダーソン空軍基地に到着したことを事実確認した。米軍はこれらのB-1の具体的な数を明らかにしておらず、それらがアメリカ本土のサウスダコタ州から来て、随行したのにはさらに300名の米軍兵士がいる、としているだけである。

米軍の前回のグアム島へのB-1配備は2006年にさかのぼる必要があり、この期間にグアム島に配備された主要な戦略威嚇力量はB-2およびB-52がメインだった。B-1が今回グアム島に行ったことは、その前にここに配備されていた一定数のB-52に取って代わることに他ならない。アメリカのある有線テレビニュースネットの報道は、B-1がグアム島に配備されると、直接離陸して南海まで飛べるようになり、さらに重要なのはB-1Bは超低空防御突破能力の上で同じく遠距離爆撃機であるB-52を超えることだ、とする。

尹卓は言う。B-1の南海進入は決して解決できない問題ではなく、超音速戦略爆撃機だが、ステルス性能は欠けており、エンジンの赤外線特性は非常に顕著である。このためB-1は制空権奪取後にのみやっとあえて使用され、制空権奪取前、B-1あるいはB-52といったような大型爆撃機をあえて戦場に投入することは全くない。平和な時期、米軍は威力を顕示するため、B-1を南海に派遣して巡航と飛行を行う。ひとたび真に開戦したら、B-1ではなくB-2こそが第一波で使用される武器かもしれない。全体的に言って、アメリカの戦略爆撃機は決して我々が戦争中に最も恐れる作戦手段ではない。


 中国の轟ー6よりはるかに高度な兵器であることは間違いありませんが。絶対的制空権がある中でならB-52の方が有効だと思われます。中国軍に対する「超低空防御突破」の成功確率はどんなもんなんでしょうかね。























戻るボタン