コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその198

9月12日

 最近多くなってきている戦闘用ロボット関連です。

http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20160908/23504990.html


ロシアの「天王星-9」戦闘ロボットがハイテンションでお目見え!

現在世界各国の軍隊の装備領域、ホットなワードの中で、「ロボット」はきっと1つの席を占めるだろう。ほら、アメリカ海兵隊は実弾演習の中で、戦闘ロボットを歩兵分隊の中に編入し、直接支援作戦を行ったばかりではないか。画面は全く直視に耐えず、全くの「スカイネット」前夜である。

アメリカ人のハイなプレイぶりを見て、ロシア人は当然それをアメリカ専用にはさせていられない。ロシア国防省は9月6日に開幕した「軍隊-2016」フォーラムにおいて、ハイテンションで「天王星-9」地上戦闘ロボットを展示した。

外観から見て、「天王星-9」は典型的な地上作戦用途のロボットで、装軌式走行システムを採用し、便利に各種のでこぼこな地形上を進む。車体はアメリカ式地上ロボットに比べ、より高く大きいと言え、これは一貫したロスケのスタイルでもあるが、車内に人員が搭乗できると考えてはいけない。車のトップには多種の武器装備が取り付けられ、2A72型30mm機関砲あり、7.62mm機関銃あり、左右にはさらにそれぞれ連装のミサイル発射装置があり、対戦車あるいは対空用途のミサイルを配備できるとされる。

武器システムの作戦用途から分析して、「天王星-9」は主に歩兵分隊に対する火力支援に用いられる。30mm機関砲は2,000m以内の防護のないあるいは軽装甲の目標が打撃でき、ミサイルの射程は8km前後と見積もられ、戦車あるいは低空のヘリが殲滅でき、7.62mm機関銃は800m以内の生体戦力を解決する。このような配備は現在世界各国が装備する地上ロボットの機種の中で、非常に豪華と言うべきである。

だが車のトップの2セットの視察照準システムはそれにもかかわらず「天王星-9」の欠陥を暴露している。多種の武器装備の視察照準および指揮コントロール装置は集成化された処理が行えず、現在装備設計上の重複した設置がもたらされ、やや浪費である。

ロシアはずっと「天王星-9」の後方操縦コントロール設備を発表しておらず、兵個人コントロールユニットで操縦が行えるのか否か、現在知り得ない。もし操縦コントロールシステムが複雑すぎると、その他の車両が支援を提供する必要があり、ならば「天王星-9」はせいぜい1つの前に出た無人戦闘ユニットとしか評価できず、このことは技術ランクの上で逼格(頑住吉注:スラングのようです)がやや低くなることが目立つ。要するに、操作コントロールはロボット作戦にとって、より重要なカギとなる部分と言え、武器をさらに多く装備しても意味が無いのである。

現在ロシア軍はすでに5台の「天王星-9」を装備して使用試験を行っており、具体的に発注するか否か、まだ試験結果が出た後まで待ってさらに語る必要がある。


 どうも私は過去機関銃や戦車などの新兵器の重要性を認識できなかった国が初期に痛い目を見た歴史の再現がこうした無人兵器分野で近い将来日本に起きそうな気がするんですが。

 すでに紹介した記事との重複がありますが「珠海航空展」関連です。

http://military.china.com/news/568/20160909/23511321.html


香港メディア:中国の多くの新兵器が珠海にお目見えへ 彩虹7無人機の初陣

参考情報ネット9月8日の報道 香港メディアは、第11回中国航空展が11月1日から6日広東省珠海で行われる、とする。7日に北京で行われたニュース発表会で、中国の多くの最先端安全保障業務企業の巨頭が次々に、多くの新型武器装備を今回の航空展にお目見えさせることになるだろうと明らかにした。全過程超音速対艦ミサイルや最新の彩虹-6、彩虹-7無人機を含め、いずれも初めて観衆に会うことになる。

各種飛行機135機が展示に参加

香港の「商報」は9月8日次のように報道した。今回の珠海航空展はちょうど中国宇宙創建60周年に当たり、また中国航空展開始20周年であり、展示は展示の規模、展示品の構造、展示の形式および飛行デモンストレーション隊、専業活動の数や質いずれにおいても新たな突破を取得する。ロシア、ウクライナ、フランス、チェコ、アメリカ、カナダ、韓国などの国家展示団の他、オーストリアが初めて国家展示団を組織して中国航空展に参加し、オランダ、ニュージーランド国家展示団が中国航空展に帰ってくる。現在まで、全部で42の国と地域から来る700あまりの展示商が参加し、11のパビリオンが使用に投入され、屋内外展示面積は43万平方mあまりに達し、各種飛行機135機が展示に参加することになる。この他、航空展はさらに百近い外国軍代表団を招待しており、これには国防大臣、空軍司令、陸軍司令など高級クラスの外国軍の貴賓が含まれる。

今回の航空展は外国軍飛行デモンストレーション隊の数の最高記録を作ることになる。イギリスから来るロイヤルエアフォース「紅箭」飛行デモンストレーション隊は12機の鷹練習機を携えて展示に参加し(頑住吉注:レッドアローとホークですかね、気になる人は自分で検索して下さい)、一方ロシア航空宇宙軍「勇士」、「雨燕」飛行デモンストレーション隊も初めてロシア国外で混合編隊飛行デモンストレーションを行う。スホーイー27とミグー29戦闘機からなる編隊は「クビンカダイヤモンド」など超越的に高い難度の特技動作をもたらすだろう。

超音速対艦ミサイルが初陣

中国宇宙科学工業集団は防空体系、海防体系、対地打撃体系、無人作戦体系、宇宙応急体系といった5大体系および安全保障業務対抗体系シミュレーションデモンストレーションシステム、早期警戒およびレーダーシステムなど65の展示項目を展示し、新世代、攻防兼備の武器装備体系が素晴らしく登場する。

中航科学工業ニュースセンター主任の呂暁戈は、全過程超音速のミサイルCM302を展示することになるだろうと明らかにした。これは2つの超視距離レーダーによって海上のあらゆる大型目標が監視コントロール、防衛そして有効に打撃でき、ミサイル武器とコンビネーションして有効な防衛作用が形成できる。

また、中国宇宙科学技術集団は現場で長征五号運搬ロケット、宇宙ステーション組合体、火星探知計測器および安全保障業務類のM20ミサイル武器システム、LY-80対空ミサイル武器システム、CH-4無人機などのホットなポイントを展示するだろう。

同集団の業務部長である賈可は、さらに最新のCH-6、CH-7、太陽エネルギー無人機などを展示するだろうと明らかにした。CH系列無人機はまた彩虹系列無人機とも呼ばれ、偵察調査、監視、火力打撃、通信など多種の作戦任務が遂行でき、中国の現在輸出数および輸出国数最多の無人機である。


 前回の記事ではまだ確定していないという書き方だったイギリス空軍の飛行デモンストレーション隊の参加は固まったようですね。

9月13日

 ロシアは商売上手というんでしょうかね。

http://military.china.com/important/11132797/20160910/23520095.html


ロシア、インドはロシアの3種の武器を購入して殲ー20チベット高原配備の脅威を打ち消すことができる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「S-400対空ミサイルシステム」)

ロシア衛星ネット9月7日掲載の文章は、最も新しく発表された文章から見て、殲ー20ステルス戦闘機は中国のまた1つの高原環境下での作戦に適合する戦闘機となる、とした。ここ何日か、インターネット上には殲ー20戦闘機がチベット高原の四川稲城亜丁飛行場に出現した画像が伝播し始め、一部の専門家はこれはインドが中印国境にブラームス巡航ミサイルを配備することに向けて北京がなした回答である、と考える。ロシアの軍事専門家であるコーシンは、高原地域でこの戦闘機の試験を行うことは、どうであろうと必ず行う必要があるのだ、と考える。

中国の軍事メディアの少なからぬ文章は、ここ何年か、中国人民解放軍はしばしば高原地域で各種軍事装備の試験作業を行っていることを示している。例えば、近年来ミサイル部隊は高原地域で何度も中・短距離ミサイルが参加する演習を行ったことがある。これには長距離行軍や実弾射撃が含まれる。航空降下部隊は高原地帯で自らが持つ装備に対し試験、および高空からの落下傘降下訓練を行ったことがある。空軍の少なからぬ戦闘機および陸軍航空隊ヘリはいずれも高原地区で演習を行ったことがある。

高原地域で軍事装備を使用することには多くの制約要素がある。これは空気が希薄および気温が比較的低い条件下で、多くの武器装備が正常な作動を失するからである。例えば、ああいった戦闘装備に対し技術的維持修理や保障を行うのに参加する装備にもし目的性のある設計がなかったら、有効に作動できず、戦闘機の高原地域での配備に影響する可能性がある。高原環境下での試験により、試験結果を根拠に武器装備に対し改良を行い、新たな使用規則を制定することができる。必要な状況では、さらに専門の高原作戦に適合する武器装備を研究開発する必要がある。

文章は分析し次のように考える。総合的に見て、中国上層部はすでに陸軍や空軍の大部分の武器装備に対し高原試験を行うことを決定している。だがもし中国が今後何年か以内に現実の脅威に有効に対応したければ、より重要なのは新型戦闘機である殲ー20に対し高原試験を行うことではなく、殲ー10や殲ー11Bといったような去年チベットで試験を行ったことのある戦闘機を検証すべきで、何故ならこうした戦闘機は中国の武器庫の中で装備数がより多い戦闘機だからである。

文章は、第一陣の殲ー20戦闘機はすでに中国空軍での就役を開始しているが、現在の新型機の研究開発と使用に関する経験は、空軍が真にそれを掌握コントロールしたければ、まだ長年の努力を必要とすることを示している、と考える。何故なら、戦闘機の全システムの複雑性を考慮すれば、真に戦闘力を形成する前に多くの時間を費やす必要があるからで、このためすでに戦闘力を形成している殲ー10や殲ー11Bはこの時に作用がより大きい。

分析は、中国は高原で殲ー20戦闘機を試験したが、その主要な腕の振るい場所は西太平洋である、と考える。そこでは、中国軍はすでにアメリカのステルス戦闘機F-22やF-35と接触したことがあり、しかもアメリカの盟友である日本やオーストラリアもF-35を装備することになる。一方インドは、S-400対空ミサイルの購入、スホーイー30MKIのグレードアップ、ロシアと合同研究開発する第5世代戦闘機FGFAによって、殲ー20戦闘機が中国空軍に装備されることがもたらす圧力を打ち消すことができる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「インド空軍のスホーイー30MKI戦闘機群」です。)

スホーイー30MKIはインド空軍が装備する主力戦闘機で、ロシアによって製造、輸出されている。この機はロシアのスホーイー30M戦闘爆撃機から発展し、コードネームの中のMは「多機能」、「K」は輸出型、「I」はインドの頭文字を意味する。

インドはロシアによって、その50機の本国でライセンス生産したスホーイー30MKI戦闘機に対しグレードアップを行うことを決定した。この近代化グレードアッププロジェクトには新型レーダー、電子戦システム、「ブラームス」超音速巡航ミサイルの装備などが含まれる。契約執行サイドはロシア国防輸出社、スホーイ設計局、NPO「サターン」科研連合体である。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「T-50戦闘機の三面図」です。)

ロシアのFGFA戦闘機はロシアとインドが協力して研究開発する第5世代戦闘機(fifth generation fighter aircraft,FGFA)で、2015年に使用への投入が開始されることになる。FGFAはステルス特性、より推力の大きいエンジン、より強い目標キャッチ能力を持ち、かつ新型機載武器を搭載できる。この機の複座型はインド空軍に装備されることになる。


 最後のはずい分前の記事からの流用でしょうね。中国が新兵器を開発し装備するほどインドは焦って高価な新兵器を買わざるを得なくなり、特にステルス戦闘機は現状ロシア以外からは買えないので問題がありそうでも大金を払うしかなく、インドの立場も苦しいです。日本にもまあ似たところがありますが。

9月14日

 北朝鮮関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160912/23527212.html


韓国軍、ミサイルを用いて北朝鮮の核兵器に反撃と威嚇 新たな斬首部隊を創設 (頑住吉注:「斬首」は暗殺に近い意味で用いられるようです。)

【グローバル時報総合報道】 ロシアの「情報報」は10日、西側諸国は制裁によって北朝鮮を窒息させることを希望しているが、ロシアと中国はいずれも、半島の複雑な情勢から離脱する唯一の道は6カ国協議の回復だと考えている、とした。モスクワ国際関係学院准教授のウォルンゾフは、北朝鮮は決して談判を拒絶しておらず、逆に北朝鮮はずっと米韓との談判を回復するよう提案しているのだが、アメリカの拒絶に遭っている、とする。実際、アメリカこそが真に北朝鮮の背中を押し核実験をさせた者なのである。表面上各国はいずれも北朝鮮問題につき談判を行うことを支持するが、真に対話を支持しているのは中国とロシアだけである。ロシアニュース社は、ロシア外相のラブロフは10日、北朝鮮核問題の上では、棍棒と鞭の他に、まだその他の可能性があり、6カ国会談を埋葬するのは時期尚早で、6カ国会談回復の道を探求する必要があるとした、とした。

北朝鮮は11日アメリカの非難に対し回答をなした。朝鮮中央通信社の報道によれば、北朝鮮外務省スポークスマンは当日談話を発表し次のように言った。北朝鮮が成功裏に核実験を行ったがゆえに不安で居ても立ってもいられないオバマは声明を発表して北朝鮮は「平和の破壊者」だとし、かつ制裁を吹聴し、その失敗した対北朝鮮政策を覆い隠すことを企図しており、本当に愚か至極である。今回の核実験は北朝鮮がアメリカを主とする敵対勢力の核戦争の威嚇と制裁に対応する実際的性質の措置の第1ステップであり、敵が挑発しさえしたら、北朝鮮はすぐに真っ向勝負の強硬な意思を持つだろうことをはっきり示している。スポークスマンは、アメリカが数十年一日のごとく北朝鮮に対し核の威嚇をすることは、北朝鮮を今日のこの状態に押して到達させた原動力である、とした。アメリカの核の威嚇に対応するため、北朝鮮はさらに一歩国家の核武力の質を向上させることになる。フランス通信社は、北朝鮮はアメリカに北朝鮮は「合法的な核保有国」だと認めることを要求した、とする。

北朝鮮の第5回核実験をめぐり、韓国と北朝鮮の間の口論も新たな高度まで急上昇した。韓国大統領朴槿恵が直接出陣して金正恩は「精神が完全にバランスを失している状態にある」と批判した後、北朝鮮の「民族和解協議会」は10日警告書を発表し、朴槿恵は「民族の災の星」だと批判した。

韓国連合通信社は11日、韓国軍は北朝鮮の核実験に対応する考慮から、大規模な懲罰報復作戦理念を建立することになる、とした。この理念に基づき、平壌をいくつかの区域に分け、ひとたび北朝鮮が核兵器を使用する兆しを発見すれば、韓国軍は大量の弾道ミサイルあるいはハイエクスプローシブ爆弾を使用して北朝鮮軍最高指揮部所在地あるいは身を隠している可能性のある区域を焼き払い、「平壌の一部区域は地図上から消失することになる」。韓国軍はさらに北朝鮮が核兵器を使用する兆しが現れた時に、北朝鮮軍指揮部に対し殲滅行動を実施する韓国版「レンジャー部隊」を創設した。また、アメリカの「レーガン」号原子力空母は来月韓米軍事演習に参加し北朝鮮を威嚇する。

【グローバル時報駐北朝鮮、韓国、日本特派特約記者 周之然 王偉 李珍 グローバル時報記者 林鵬飛 甄翔 柳玉鵬】


 アメリカがイラクに大量破壊兵器があると言ってフセイン政権を武力で倒した後で実は大量破壊兵器なんてなかった、というケースがありましたが、仮に本当に核兵器を使用する「兆し」らしきものがあったとして、誤認の可能性も高いのではないでしょうか。またその場合の攻撃対象には当然その核兵器と関連施設が含まれるわけで、それを徹底して破壊してしまった後で「兆し」があったことを第三者に納得いくように説明できるもんなんでしょうか。次も北朝鮮関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160912/23527209.html


韓国メディア:北朝鮮、あるいは核弾頭小型化を実現か 駐日米軍が打撃できる

【グローバルネット軍事9月12日の報道 グローバル時報駐韓国特約記者 王偉】 韓国の「朝鮮日報」11日の報道は、北朝鮮が9日に行った第5回核実験に対しある分析は、北朝鮮はミサイル上に搭載できる核弾頭の試験を成功裏に行った可能性があり、このことは北朝鮮があるいは遠からず真の核ミサイル保有国となるかもしれないことを意味している、とした。北朝鮮当局メディアも核実験の情報を報道する時、初めて核弾頭試験というこのような語を使用した。

報道によれば、韓国の軍事専門家がより注意するのは北朝鮮が核弾頭の「標準化」および「規格化」を言明したことで、このことは北朝鮮が異なる規格の核弾頭を製造することができることを事前に示しており、すなわち核弾頭は試験用ではなく、実戦配備用なのである。現在、北朝鮮のミサイル技術は日増しに成熟しつつあり、今年3月以後、北朝鮮は複数回「ムスダン」中距離弾道ミサイル、潜水艦発射ミサイル、「ノドン」ミサイルの発射に成功しており、この何種かのミサイルはいずれも核弾頭の運搬ツールとすることができる。もし北朝鮮が直径88cm以下、重量500kg以下の核弾頭が開発できたら、北朝鮮のあらゆる弾道ミサイル上に搭載して実戦で発射できる。注意に値するのは、今年3月北朝鮮最高指導者が直径60〜70cmの球形の核兵器を視察したことである。もしこの核兵器が最終的に研究開発に成功したと証明されたら、「スカッド」からKN-08までのあらゆる北朝鮮のミサイル上に搭載できる。

文章は、北朝鮮がもし成功裏に核弾頭小型化を実現したら、韓国全域、駐日米軍、米軍グアム島基地が全て北朝鮮の核打撃範囲に陥る、とする。北朝鮮は「スカッド」を用いて韓国全域を攻撃し、「ノドン」を用いてアメリカ第7艦隊司令部所在地である日本の横須賀やその他の駐日米軍基地を攻撃し、「ムスダン」の核弾頭を用いてグアム島基地などが攻撃できる。このことは、アメリカ本土を除き、アメリカのアジア太平洋地域のあらゆる軍事基地が北朝鮮の核の威嚇に覆われることを意味している。

韓国の紐西斯通信社11日の報道は、韓国軍は分析し、北朝鮮の第5回核実験が行った可能性が高いのは水爆試験前の前の段階の「増幅分裂弾」だと考えている、とした。韓国軍高級当局者は、北朝鮮の現在の技術能力と第5回核実験の爆発規模から見て、まだ北朝鮮が水爆実験を行ったとは考えられない、とした。もし今回北朝鮮が「増幅分裂弾」試験を成功裏に行ったのなら、北朝鮮は水爆研究方面において相当な進展を取得したことを意味している。


 潜水艦発射ミサイルなら例えば秘かに洋上で燃料を積んだ船と合流するなどすれば理論的にはアメリカ本土も攻撃できるでしょうし、北朝鮮からアメリカ本土まで届くミサイルの完成も時間の問題でしょう。

9月15日

 朝鮮半島関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160914/23548221.html


韓国メディア:北朝鮮はすでに韓国の頭上までやってきている 核兵器を製造して対抗することが必須

【グローバル時報総合報道】 北朝鮮核問題の重要な一方である韓国は現在「理性的」にするつもりがないようだ。「韓民族新聞」は 13日、大統領朴槿恵は当日再度北朝鮮に対し火力を全開にし、韓国軍は高度の警戒状態を保持し、北朝鮮が韓国に向け 1発の核ミサイルを発射しさえすれば、すぐに「政権終結の態勢」に直面させることを確保する必要があるとした、とした。彼女は同時に関連部門に「THAAD」ミサイル防衛システムを加速して配備するよう命令を下した。

「北朝鮮はすでに 5回の核実験行い、韓国の頭上までやってきている。北朝鮮の核兵器は決して親北朝鮮勢力が主張するようにアメリカに対応するあるいは防御用途に用いるのではない。もし北朝鮮の核兵器がソウルに命中したら、瞬間的に数十万人の死傷がもたらされる‥‥」 韓国の「朝鮮日報」は 13日このように韓国国内のどんどん熱くなる「核武装論」を煽り立てた。この新聞は、韓国はすでに核兵器を用いて核兵器に対応することが必須な時にまで来ており、韓国は「核不拡散条約」を退出し、条件付きの核武装を行うことを宣言すべきだ、とした。「このような局面に直面して、韓国の解決の道はどこにある? 韓国の生存の道は北朝鮮同様に核兵器を持つことにほかならない。」

北朝鮮の第5回核実験後、韓国保守勢力の核保有発言はやかましく、特に与党である新国家党内部には不断に核保有を吹聴する人がいる。新国家党議員の元裕哲は、短期間内には韓国はアメリカが改めて韓国に戦術核兵器を配備するよう要請するべきで、長期的に見れば韓国は核兵器を研究開発すべきであり、「しかもその数は北朝鮮の 2倍に到達する必要がある。」とした。

「韓国の一部の人の核兵器開発を煽る行為は全く疑いなく東北アジア情勢を複雑化、混乱させるだろう。」 呂超は「グローバル時報」記者に対し次のように言った。韓国がもし核兵器開発競争の中に加入したら、より大きな危険をもたらすだけだろう。朝鮮半島の狭小な縦深はどんな場合も核兵器競争がもたらす災難を受け入れることはできない。韓国の現在最も正しいやり方は方法を講じて北朝鮮の核兵器開発を制止することであって、自ら核兵器を開発して北朝鮮に追随し対抗することではない。韓国国内には以前もこの種の危険な論調が出現したことがある。幸いにも韓国政府は現在この方面の政策を改変していない。【グローバル時報駐韓国、日本記者 周之然 王偉 李珍 ブローバル時報記者 シンシャオジン】


 アメリカも中国も許さない中で実際に韓国が核武装することは無理だろうとは思いますが、こうした世論が強まっていくことは避けられないでしょうね。

 中国の対空ミサイル関連です。

http://military.china.com/news/568/20160914/23549322.html


台湾メディア:解放軍、紅旗ー16Bミサイルを装備 すでに世界の前列を行く

【グローバル軍事報道】 台湾の中時電子報は 9月10日、大陸の中央テレビが公表したある画面は、解放軍陸軍防空部隊がすでに改良型紅旗ー16B対空ミサイルを装備済みであることをはっきり示しており、画面の中にはこのミサイルが新型エンジンと翼を装備していることが見え、射程が大幅に延長されていると見積もられる、と報道した。

報道は、画面にはっきり示された解放軍陸軍防空部隊の改良型紅旗ー16ミサイル発射に対して、「週刊ジェーン安全保障業務」の分析は、このタイプはオリジナルの紅旗ー16Aの改良型で、コードネームは紅旗ー16Bであると指摘している、とする。外形から見て、このミサイルは新型エンジンを採用しており、翼も改良を経ており、このことはミサイルの射程を 40kmから 70kmにまで高めることになる。

大陸の軍事専門家である李傑は次のように言う。外国メディアの推測には一定の根拠があり、画像の新型紅旗ー16Bミサイルは本体がより長く、翼の相対的位置がやや変化しており、このため推進剤の薬量がある程度増加しているはずで、射程は比較的大きく向上しているだろう。次に、改良型紅旗ー16Bはダブルのラムジェット固体燃料エンジンを採用し、アクティブ誘導弾頭を搭載し、性能が顕著に向上している可能性がある。

李傑は、ステルス目標への対応方面で、紅旗ー16Bはアクティブフェイズドアレイレーダーを配備し、かつロシア製捜索レーダーを導入し、双方が相互にコンビネーションする下で、多くの来襲する目標が発見できるだけでなく、さらに同時に数十個の目標を追跡し、かつこれに対し重点的打撃を実施でき、作戦効果はより良い、とした。

報道は、現在解放軍地上防空システムはすでに遠、中、近距離、高、中、低が相互に結合した作戦体系を形成しており、近距離の紅旗ー7、中距離の紅旗ー16、紅旗ー12から遠距離の紅旗ー9等まで、体系化された防空対ミサイルファミリーを形成している、とする。

李傑は次のように言う。紅旗系列対空ミサイルは自主研究開発の防空対ミサイル武器であり、関連のセットされるシステム、例えば電子設備や火力システム方面でその性能は輸入装備を顕著に超えており、すでに世界の前列を行っている。しかも、こうした対空ミサイル武器は物は良くて廉価であり、輸出方面でもすこぶる優勢を持ち、いくつかの中小国に対し非常に吸引力を持つ。


 買いたがる国は当然それを近い将来使う可能性が高い国でしょうし、輸出されればやがてその性能が言うほどのものか判明することになるのでは。

9月16日

 中国の戦略爆撃機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160914/23550977.html


陳虎:中国空軍の未来爆撃機 どの「轟」がより重要か?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国の轟ー20の想像図」)

中国空軍の未来爆撃機が最近ネット仲間の関心を引き起こしている。ネット仲間はこの新型爆撃機に多くの略称をつけており、「大轟」と呼ぶものあり、「隠轟」と呼ぶものありである。だが中国空軍司令員の馬暁天が公然と遠距離爆撃機について話した後、また一つ名前が増えた‥‥「遠轟」である。(頑住吉注:それぞれ大型爆撃機、ステルス爆撃機、遠距離爆撃機の略)

「遠轟」、「大轟」、「隠轟」というこの三つの異なる略称は、爆撃機研究開発の未来の方向性を表している。「遠轟」、「大轟」、「隠轟」、いったいどれが中国空軍に最も必要なのだろうか?

「大轟」はより多く弾薬搭載能力に偏向している。現在轟ー6Kの弾薬搭載能力は限られ、その主戦武器は基本的に翼の下に吊るしての搭載を採用しており、機内弾薬コンパートメントの弾薬搭載能力には限りがある。このため軍事マニアやネット仲間は未来の爆撃機はより大きな弾薬搭載能力を有するべきであり、特に弾薬コンパートメントを採用して遠距離巡航ミサイルを搭載する能力を持ち、しかも搭載数も顕著に轟ー6Kを超えるべきだと希望している。

だがもし弾薬搭載能力とその他の能力を比較するなら、その他の性能を満足させるという条件のもとで、弾薬搭載能力は逆に大きくても小さくてもよい指標である。だがこの「大きくても小さくてもよい」は、少なくとも轟ー6Kよりは小さくないだろうし、必ずしもB-52、B-1のような弾薬搭載量は追求しないということであるが。大多数の人は弾薬搭載能力を核心的性能の第1位にはランクしない可能性がある。

「隠轟」が強調するのは防御の突破である。もし爆撃機が巡航ミサイルのプラットホームならば、爆撃機は実は防御の突破を必要としないと考える人がいるかもしれない。その他の空軍にとっては、この説はあるいは成立するかもしれないが、中国空軍にとっては問題が存在する。

地理的位置から見て、もし遠距離作戦任務を執行するならば、中国空軍の飛行機はまず第一列島線を突破する必要がある。これは一つの防御突破の過程にほかならない。なぜならこの列島線上には異なる国のレーダーがあり、各国がこの列島線上に配備する空中力量なども爆撃機に対し有効な迎撃が実施できるからである。つまりひとたび門を出ればすぐに防御突破の任務に直面する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「資料画像:解放軍現役の轟ー6K型爆撃機」です。)

この種の状況に対し、中国の爆撃機は防御突破の要求をメインとして考慮するのか否か? 列島線の突破というこのような防御突破は敵国の国土の縦深目標に対し防御突破しての打撃を実施するのとでは実際には要求が異なる。なぜなら列島線上の早期警戒システムや迎撃力量は相対的に言って特別密集したものではないからで、実はその爆撃機の防御突破能力に対する試練は攻撃目標の上空に行って爆撃するほど高くは全くないのである。

「遠轟」とは航続距離の問題にほかならない。これは中国空軍にとって一つの極めて現実性を持った問題だといえる。広大な太平洋に直面し、中国の潜在的攻撃目標は基本的に大洋の縦深に分布し、甚だしきに至っては対岸である。このことは爆撃機の航続距離、作戦半径に対する要求がきわめて高い。例えば轟ー6Kであるが、ある人はその作戦半径が 4000kmに達し得、航続距離は 8000kmに達しうると分析する。この説通りならこの航続距離と作戦半径は小さいと評価されないが、中国空軍にとっては十分には程遠い。

太平洋の縦深目標を打撃したいならば、少なくとも 10000km以上の航続距離と 5000km以上の作戦半径が必要である。このため某種の程度上、航続距離が中国の未来の爆撃の一つの硬指標(頑住吉注:変更が許されない絶対的指標)なのである。

中国の未来の爆撃機をめぐる推測や討論は、まだ非常に長い時間継続する可能性がある。以上はただ単に一人の愛好者として、個人の角度から分析や推測の考え方の筋道を提出したものである。

(頑住吉注:3ページ目)資料画像:B-2ステルス戦略爆撃機


 現在の轟ー6系と最新鋭ステルス爆撃機とではレベルがかけはなれており、また中国は大型機の経験が乏しく、そう簡単に実現するとは思えませんが。

9月17日

 ベトナム関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160915/23559660.html


ベトナム、チェコの対ステルスレーダーを購入 中国、かつて購入を望みアメリカの妨害に遭う


(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「チェコ製ヴェラパッシブレーダー探知計測システム」)

2016年 9月7日、ベトナムのSohaニュースウェブサイトおよび科学技術連合会ウェブサイトはベトナム軍が購入するチェコの移動可能なヴェラ(VERA-NG)パッシブ「レーダーシステムに対し報道を行った。ベトナムメディアは、ベトナム軍は近年来の多くの局地戦争の中から経験を吸収し、多層の防空早期警戒システムを配備する必要があり、それでこそいかなる状況下でも空中から来る敵サイドの襲撃を打ち破れると考えている、とする。このためベトナムは相次いでウクライナのKolchuga-Mレーダーシステムやチェコのヴェラパッシヴレーダーシステムを購入している。この2種のレーダーシステムはいずれもステルス戦闘機を発見できる能力を持つ。特にヴェラレーダーシステムに関しては、ベトナムメディアのこれまでの報道は非常に少ない。ベトナム軍は 2011年に 4セットのヴェラパッシヴレーダーシステムを購入し、2013年から 2014年に受領を終了し、全部ベトナム軍総参電子作戦局直属機関に装備されているとされる。

資料は、ヴェラパッシヴレーダーシステムはチェコの ERA社が研究開発したステルス機を探知計測できる電子情報(ELINT)およびパッシブ監視システムであり、探知計測距離は 400kmで、同時に200個の目標が追跡でき、反応時間は 1〜5秒、250km離れて米軍のB-2ステルス爆撃機を発見し、したがって防空部隊のために少なくとも 10分間の準備時間が提供できることをはっきり示している。ベトナムメディアは、中国も 2004年にかつてこのレーダーを購入しようとしたが、アメリカの非常に大きな外交圧力に迫られ、チェコ政府はこの総額5,500万アメリカドルに達する兵器販売契約を取り消した、とする。


 「250km離れて米軍のB-2ステルス爆撃機を発見」というのは確かなことなんでしょうかね。中国も独自にステルス機を発見できるレーダーを開発していると称していますが。

 中国の戦闘機輸出関連です。

http://military.china.com/news/568/20160916/23562405.html


中国・パキスタン、手を携えてアフリカで梟竜戦闘機を販売:第1号機は来年第3者に引き渡し

9月14日から18日、2016アフリカ航空宇宙安全保障業務展が南アフリカ共和国のワットクルーフ空軍基地で行われる。15日、展示に参加した中航技輸出入有限責任会社とパキスタン軍および政府高官はメディア発表会を行い、手を携えて梟竜戦闘機を推薦し、共同で国際市場を開拓した。

梟竜戦闘機は中国とパキスタン双方が「共同投資、共同開発、共にリスクを負担、共に利益を享受」の原則に基づいて合同で研究開発および生産するものである。梟竜プロジェクトは 1998年に中国・パキスタン両国政府が締結した合同研究開発原則に関する協定に始まり、2003年 8月に梟竜最初の原型機が初飛行に成功し、2007年 3月に最初の梟竜戦闘機がパキスタン空軍に引き渡された。現在、梟竜戦闘機はすでにパキスタン空軍に大量に引き渡され、かつ戦闘力を形成している。
15日の発表会では、中航技輸出入有限責任会社総裁の楊鷹、パキスタン空軍のカムラ航空連合体主席アサド マリク中将およびパキスタン国防生産省大臣ラナ フセインなどが活動に出席し、かつ各国の人に向け梟竜戦闘機を推薦した。マラウイ、ジンバブエなどアフリカ諸国から来た貴賓と各国メディア記者は招待を受けて発表会に出席した。

楊鷹は次のように言った。アフリカ大陸最南端の「彩虹の国」で梟竜戦闘機を推薦することができるのは非常に光栄である。梟竜戦闘機は先進的な小型多用途戦闘機で、今すでにパキスタン空軍の多くの中隊に配慮装備され、豊富な使用および維持保護の経験を累積している。その出色の飛行性能と作戦能力、良好な信頼性および成熟度はパキスタン国内および国際的な性質の何度もの軍事演習の中でも検証が得られている。

楊鷹は、梟竜戦闘機はきわめて広い市場の前途の見通しを持ち、ユーザーの現有のミラージュ、殲ー7などの第2世代戦闘機に取って代わるのに用いることができ、今依然第2世代戦闘機を主力機種として使用している国は全て梟竜戦闘機の潜在的ユーザーである、と指摘する。梟竜戦闘機の第3者ユーザーに対するセールスも徐々に佳境に入っており、初の第3者ユーザーに提供される梟竜戦闘機は来年引き渡される。またさらに多くの国の空軍が梟竜戦闘機に対し強烈な購入の意向を示しており、かつ製品に対し全面的評価を行っている。

楊鷹はさらに中国とパキスタンが協力して梟竜戦闘機の市場を開拓する前途の見通しを高く評価した。彼は、中国とパキスタン双方は梟竜戦闘機の合同販売の上でさらに一歩双方の長期にわたる戦略協力関係を発展させ、誠実に協力し、各自の優勢を発揮し、共同で国際市場の困難に立ち向かうことになる、とする。彼は、中国・パキスタン双方の共同の努力の下、梟竜戦闘機は必ずやより多くの潜在的ユーザーを動かし、世界の主流の軍用機市場の中で一つの地位を占める、と信じる。
アサド マリク中将とラナ フセイン大臣およびパキスタン空軍の優秀な飛行員1人も相次いで発表会であいさつし、梟竜戦闘機の卓越した飛行性能、強大な作戦能力、完備された総合保障体系および極めて高いコストパフォーマンスを充分に肯定し、中国とパキスタンの長期にわたり形成された兄弟のような友情およびこのプロジェクト推進過程の中で建立された密接な協力関係と取得された豊富な成果を盛んに称賛し、梟竜戦闘機の未来の市場の前途の見通しに対し満ちあふれた自信を表明した。

アフリカ航空宇宙安全保障業務展は 2000年に始まり、2年に1回開催され、現在アフリカ州で規模最大の安全保障業務工業展である。今年、中国国家国防科学技術工業局は中航技輸出入有限責任会社、航空宇宙長征国際貿易有限会社など8つの軍事貿易会社を組織し「中国安全保障業務」国家展示団の形式をもって展示に参加している。展示会の期間、中国とザンビア軍が合同で組織するL-15狩鷹高等練習機の飛行特技デモンストレーションは一大ハイライトとなり、これはこの機種がザンビア軍に引き渡された後初めてのお目見えでもある。

これまでに梟竜戦闘機はすでに何度も珠海、ドバイ、パリ、ファーンバラなどの国際航空展に参加し、その出色の飛行性能が業界の広範な関心と称賛を勝ち取っている。各方は一致して、今回の南アフリカ航空展は梟竜戦闘機の国際的イメージをさらに一歩高め、より多くの潜在的ユーザーの関心を吸引する助けになる、と考えている。


 私はこの飛行機は途上国向けにかなり売れるのではと予想していたんですが、今のところそうでもないようです。これからは果たして流れが変わるんでしょうか。

9月18日

 朝鮮半島関連です。

http://military.china.com/news2/569/20160916/23562087.html


北朝鮮、来月あるいは再度核実験を行うか 韓国メディア、THAADが一切をぶち壊したとする

北朝鮮の9月5日における第5回核実験の余波はいまだ去らないが、もう一つの驚くべき情報が伝わってきた。韓国国防省スポークスマンは最近、韓米情報機構は北朝鮮があるいは来月再度核実験する、例えば 10月10日の朝鮮労働党建党記念日というこの日に核実験をする可能性が非常に高いと考えている、と明らかにした。

たちまち、韓国国内の憂いは深まり、緊張はエスカレートしている。ある人は、韓国も核兵器を開発し、「核をもって核を制する」必要があると提案し、さらにある人は、韓国は「大規模懲罰報復作戦理念」を建立し、北朝鮮の重点目標に対し殲滅行動を実施するべきだと語る。

多くの声がやかましい中、韓国世論のもう一種類の声は傾聴に値する。すなわち、「まさに朴槿恵政権が米軍の『THAAD』ミサイル防衛システム配備に同意したことが一切をぶち壊したのであって、このため『THAAD』の配備問題を慎重に見直す必要がある。」である。

北朝鮮がひとたび核実験をするや、西側がすぐに責任を中国に押し付けるという習慣的性質の騒ぎたての中で、このような声は冷静かつ理性的であり、なぜならそれは北朝鮮核危機の実質をつかんでいるからである。

北朝鮮の核危機に言及するならば、1990年代から語り始める必要がある。当時アメリカは衛星資料を根拠に北朝鮮が核兵器を開発していると疑い、北朝鮮の核施設に対し検査を実行する必要があると揚言した。北朝鮮は核兵器開発の意思も力もないと言明し、同時にアメリカが韓国に核兵器を配備していることが北朝鮮の安全に脅威を与えていると非難し、北朝鮮核危機がこれにより勃発した。

その後、北朝鮮危機は国際原子力機関の核査察、北朝鮮の「核不拡散条約」脱退宣言、6カ国協議、北朝鮮の核実験、国連の制裁など複雑なシナリオを上演した。2016年7月以後、このシナリオは最高潮に達し、米韓は北朝鮮の核の脅威に防備することを理由に、韓国に「THAAD」システムを配備することを宣言し、北朝鮮が何度もミサイルを発射し、また国連の厳しい制裁をかえりみず第5回核実験行う結果を引き起こした。

北朝鮮核問題の上で、中国の態度は非常に明確である。断固反対で、なぜならこのことは地域の平和と安定に脅威を及ぼし、中国自身の安全の利益と周辺諸国の安全の利益にも脅威を与えるからである。「THAAD」配備問題の上でも、中国の態度は非常に明確である。断固反対で、なぜならこのことは半島の平和と安定の維持を後に不利であり、中国を含むこの地域諸国の戦略的安全と地域の戦略バランスに深刻な損害を与えるからである。

これにより、北朝鮮核問題の上で中国がいかなる一方もえこひいきせず、着眼するのが地域の安全と安定であることが見て取れる。まさにこのため、中国は 6か国協議を提起しかつずっと努力して推進している。北朝鮮の核実験後、中国は国連の対北朝鮮制裁決議を履行もしている。だが制裁は北朝鮮の核実験継続を阻止するためであって、応急処置しかできず、根本から半島の危機を解決することは全くできない。

ならばどのようにすれば根本的な解決ができるのか? 現在の朝鮮半島の体勢は実は非常に変である。朝鮮戦争が過ぎ去って60年余りになるが、交戦双方は何と平和協定を締結しておらず、このことがどうして依然戦争状態にあることを意味していないだろうか? このため、北朝鮮はずっとアメリカが北朝鮮と対話し、北朝鮮に安全の承諾と保障を提供することを要求している。だが米朝双方が相手を信用しておらず、加えて各方の利益が絡み合っているため、基本的に話し合いは 「二歩進んで一歩下がる」である。しかもアメリカは近年来いたるところで開戦する好戦的な政策で、北朝鮮の不安全感を深めている。特にアメリカは「THAAD」の朝鮮半島配備を準備しており、さらに北朝鮮に脅威が門前まで来たと感じ、頻繁にミサイルを試射し、核実験を継続させ、これは想定の範囲内の激烈な反撃である。

問題はそれを引き起こした人が解決するべきであり、北朝鮮核危機の起因がアメリカにある以上、解決の重要なカギはやはりアメリカにある。この問題の上で韓国の朴槿恵大統領は明らかに幻想に陥っており、「THAAD」を導入すれば韓国の保護は万全にできると考えているが、実は韓国をより安全でなくさせている。北朝鮮の最近発射するミサイルから見て、射程の水準には非常に大きな向上がある。ある分析が、朴槿恵大統領がまだ「THAAD」というこの盾の準備を整える前に、北朝鮮の「矛」はどんどん鋭利になる、と考えるのも無理はない。さらに重要なのは「THAAD」が大国が協議して一致した北朝鮮を拘束する共通認識を解体させ、北朝鮮核危機を平和的談判によって解決するチャンスをより小さくさせたことである。

去年ヒューゴー賞を獲得した中国のSF小説「三体」は、極めて安全感と信頼感が欠乏した暗黒の森林を描写した。目下の朝鮮半島情勢はこれ似ている。核実験、THAADと、北朝鮮・韓国双方はこんなにも一進一退で、双方はより対立を加え、より不安全感を深めている。

北朝鮮について言えば、ひたすら強力な反発は国際的に存在感を示すことを除き、必要だと願う安全保障を自らにもたらすことは決してできず、逆により孤立を深め、より困難な状況に身を置くことになる、韓国に対して言えば、朴槿恵大統領がアメリカの言うこと聞いて「THAAD」というこの時限爆弾を自分の家に仕掛けて人を害し己を害することは、アメリカ相手にちょっと知恵を働かせ、ちょっとやる気を出させて関係各方を談判のテーブルの前に引き戻すことに及ばない。

結局のところ、アメリカと北朝鮮の相互信頼問題を根本から解決し、安全を用いて安全に換えてのみ、半島情勢はやっと安定に向かい、北朝鮮・韓国双方もやっと真に欲しいと願う安全が獲得できるのである。


 韓国が「THAAD」配備を決めなければ北朝鮮が核実験をしなかったとは考えにくいと思いますがね。1年以内に2回核実験をしたのが非常に異例で従来と異なる動きだと指摘されていましたが、2ヶ月続けてとなるとさらにレベルの違う事態と評価せざるを得なくなりますが、果たしてどうなるでしょうか。




















戻るボタン