コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその201

10月3日

http://military.china.com/jctp/11172988/20161002/23695932.html

 中国国産空母の最新の進展を示すという画像集です。艦橋の形状が分かってきましたが、ある程度ステルス性を考慮してるんでしょうか。

 中国の早期警戒機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160930/23688966.html


中国、早期警戒機の海上探知計測性能を向上 あるいは運ー20版大型早期警戒機を開発か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:国産の空警ー500中型空中早期警戒機」)

人民ネット北京9月30日電(邱越) 9月、中国空軍は相次いで2回各種の実戦機を出動させて太平洋の遠海に行かせ訓練した。関心を集める轟ー6K遠距離爆撃機の他、実戦機の編隊の中に出現した早期警戒機も人に小さからぬ喜びを与えた。軍事専門家の王明亮は人民ネットのインタビューを受けた時、早期警戒機が何度も編隊に随伴して遠海に赴いて訓練することは、中国の早期警戒機の海上目標に対する探知計測能力が向上しつつあることを説明している、とした。将来は運ー20を基礎に新世代早期警戒機が開発される可能性があり、中国の早期警戒機と世界の先進的な早期警戒機との間の隔たりは将来的にどんどん小さくなるという。

王明亮は説明し、早期警戒機が担う主要な任務は空中目標の捜索と識別、および情報を処理しかつそれぞれの作戦機に分け与えることである、とする。陸上基地レーダーと比較して言うと、早期警戒機はより敏捷かつ探知計測距離がより遠く、現代の空中作戦体系の中の枢軸たる装備である。我が国は広大な領海を有しており、沿海地域の一部の島礁にのみ陸上基地レーダーを置いており、実戦機がひとたび遠海に赴けばすぐに陸上基地レーダーの保障を失う。このため、早期警戒機は我が国の領海の主権の維持保護、海上権益の保障、海上防御縦深の拡大などの行動の中で、一挙手一投足が全局面に影響する作用を発揮し、我が国の空中力量が外に出て行く前提条件である。近年早期警戒機は何度も空軍の遠海訓練に参加しており、我が国の早期警戒機の海上目標に対する探知計測能力が向上しつつあり、かつ軍事訓練の中で検証を得ていることを説明している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「空警ー2000は現在中国で総合効能が最も良い早期警戒機だが、止むを得ざることとして飛行プラットフォームの制限を受け、最も良い発展、装備の時間的段階を逃した。」です。)

中国空軍現役の早期警戒機には主に空警ー200、空警ー2000、空警ー500が含まれるとされる。王明亮は、「大小早警」と呼ばれる空警ー2000と空警ー200は我が国が最も早く開発した空中早期警戒機である、と指摘する。この2機種の早期警戒機が採用するレーダーアンテナは異なり、空警ー2000の「キノコ頭」は死角なしに周囲の空域が探知計測でき、かつ探知計測距離がより長く、全体性能は「平均台」レーダーを配備する空警ー200よりも優れている。空警ー2000と空警ー200が主に照準を合わせるのは陸地上空目標の探知計測任務であるが、一方空警ー500には技術上新たな進歩があり、海上目標の探知計測方面で新たな突破を獲得した。

国産早期警戒機未来の発展方向に言及した時、王明亮は次のように言った。いかなる装備の発展も全て国家の未来の需要を根拠に定める必要がある。国産早期警戒機の開発は、将来中国が直面する可能性がある衝突や戦争を充分に構想し、および遂行する必要がある可能性がある多様化された任務を全面的に考慮する必要がある。将来、国産早期警戒機の作用範囲はまず我が国の領土領海に対する全域カバーを実現する必要がある。次に実戦機が周辺地域で遂行する多様化された任務の保障、および防御縦深を前に伸ばす需要を考慮する必要があり、これは全て早期警戒機の海上探知計測能力に対しより高い要求を提出している。また、海外で任務を執行する作戦機に情報の保障を提供するため、早期警戒機はより遠くまで飛べ、かつ山地、砂漠、森林、海洋など各種複雑な地形条件に対する探知計測能力を具備する必要がある。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「運ー20は中国の戦略空輸力量の焦眉の急を解決するが、厳密に言えばこの機は決して大型早期警戒機の理想のプラットフォームではない。」です。)

今年7月、国産大型、多用途輸送機が正式に中国空軍に装備され、このことは空軍の戦略投入能力がカギとなる重要な性質の一歩を踏み出したことを象徴的に示している。運ー20の改装ポテンシャルもずっと関心を集め、将来運ー20プラットフォームをもって新型早期警戒機に改装するのか否か?

「未来の中国には確かに運ー20をもってプラットフォームとし新型早期警戒機を改装する可能性があり、このことは各国の早期警戒機技術発展の規則性にも符合する。」 王明亮は、もし運ー20をもってプラットフォームとし新型早期警戒機を改装したら、まずその航続距離と滞空時間が顕著に向上するだろうし、海外航路護衛などの遠海任務を担うことになる可能性が高く、またそのレーダー技術は必然的にさらに一歩発展することになる、と語る。この趨勢に照らせば、中国の早期警戒機の性能と世界早期警戒機発展の前線との隔たりはどんどん小さくなり、中国空軍が多様化された任務を執行するのにより有利となる。


 やはり本命は国産旅客機ベースの早期警戒機だと思われますがまだ実現にはしばらくかかるでしょう。

10月4日

 中国の武装ヘリ関連です。

http://military.china.com/news/568/20160930/23687302.html


武直ー10搭載の機関砲の経歴は相当なもの ヘルメット照準器と連動できる

スペシャルサンクス:兵工科技微信公衆号 binggongkeji

【グローバル軍事9月29日の報道】 武装ヘリは現代陸軍部隊の空中突撃力量であり、主要な作戦武器は搭載する対戦車ミサイルやロケット弾の他、自身が装備する機関砲も同様に非常に強い打撃能力を持ち、地上目標も打撃できるし、空中格闘に用い、敵サイドのヘリを打撃することもできる。

経歴は相当なもの

武直ー10は我が国初の専業武装ヘリであり、この機も1門の威力小さからぬ機関砲を装備し、かつこの機関砲の経歴は相当なものである。そのルーツは著名なZPU-4式4連装14.5mm高射機関銃までさかのぼることができ、この銃が使用する14.5mmx115砲弾の装薬は西側の20mm砲弾に相当し、このため威力が極めて大きい(頑住吉注:それならRTRD、PTRS対戦車ライフルまでさかのぼるべきでは)。ちょうど当時ソ連が戦闘機のために後座力の低い23mm機関砲を設計しようとして、この弾薬に思い至った。研究人員は14.5mmの弾丸を23mmの制式弾丸に換え、しかる後に薬莢に対し形状の修正を行い、後に極めて成功した23mmx115砲弾を研究開発したのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「著名なZPU-4式4連装14.5mm高射機関銃」)

新たな砲弾の初速は古い23mmx152砲弾に比べやや下がったが、重量はそれにもかかわらず半分に減少し、後座力も非常に大きく減少した。新弾薬を根拠に研究開発されたHC-23航空機関砲は、重量と寸法がいずれも比較的理想的にコントロールされていたので、実戦機の使用に非常に適し、相次いでYak-9、ミグー9、ミグー15など一連の飛行機に装備された。その後研究開発されたGSh-23航空機関砲も継続してこの弾薬を使用し、ミグー21、ミグー23などの飛行機に装備された。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産の23mm航空機関砲の砲弾」)

我が国は1950年代にHC-23航空機関砲とセットになる弾薬を導入し、23-1と命名し、殲ー5/6/7などの飛行機に装備し、後にはまたGSh-23航空機関砲をコピー生産し、23-2と命名し、殲ー8、殲ー10、「梟竜」、「飛豹」などに用いるのは全てこの航空機関砲の派生品であり、この系列の航空機関砲や弾薬の特性に対し非常に熟知している。このため、武直ー10研究開発当初、どんな航空機関砲を用いるべきか論証した時、研究人員がまず思い至ったのは他ならぬこの23mm砲だった。

最も武直ー10に適合する機関砲

だが、オリジナル砲の構造をそのまま使うのではなくその基礎の上に、チェーンガン式自動機構を採用し、よりヘリの使用に適した23mmチェーンガン式機関砲を研究開発した。このチェーンガン式砲の自動機構は外部エネルギー源電動機駆動チェーンを採用し、火砲のボルトの動き、砲弾の発射、薬莢引き出し、薬莢投げ出し、送弾しチャンバーに入れるなどの動作を連動させ、射撃サイクルを完成させるもので、構造が簡単、寸法がコンパクト、重量が軽いなどのメリットを持つ。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「武直ー10の機関砲の特写」)

武直ー10の機関砲は機首の下の顎部分に装備され、機内弾薬庫からのベルトリンク式給弾を採用し、タングステン合金徹甲弾、特殊(劣化ウラン)徹甲弾や徹甲焼夷弾が使用できる。砲塔と回転部分には外部露出砲身の旋回砲架を採用し、180度の射界があり、ヘルメット照準具と連動でき、指向が敏捷で、ヘルメット照準具を利用して素早く射撃方向を調整し、かつ目標をロックオンできる。しかもこの砲が採用する23mmx115は後座力が小さいため、連発射撃速度が速く、精度も高く、武直ー10の随伴航路護衛、航空機降下突撃火力援護、敵の随時出現する低空のヘリの脅威および陸上小型目標を殲滅するなどの作戦任務に非常に適している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「武直ー10のチェーンガン式機関砲が射撃中」)


 武直ー10は民間用と嘘をついてカナダからエンジンを輸入して使おうとしているのがバレてだめになり、出力の低い国産エンジンを使わざるを得ない状態なので軽量の機関砲は適しているでしょうが、弾薬の画像を見ると重機関銃弾薬を改造しただけあって弾頭と薬莢の太さがあまり変わらず、長さも比較的短いので当然威力は低いはずです。

10月5日

 南北朝鮮関連です。

http://military.china.com/news2/569/20161003/23698816.html


朴槿恵、初めて公然と呼びかけ:北朝鮮人の韓国への投奔を歓迎 (頑住吉注:「投奔」は「頼っていく」、「身を寄せる」という意味だとされてますが字面とちょっと合わない感じもし、「投降し走る」じゃないのかと思いますがとりあえずこのままにします。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「原文に添えられた画像:10月1日、韓国の忠清南道で、朴槿恵は建軍節記念活動に出席」)

界面ニュースがBBCの報道を引用したところによれば、韓国大統領朴槿恵は土曜に韓国建軍節記念式典に参加した時、珍しく北朝鮮民衆に向けて呼びかけ、北朝鮮人の脱北を歓迎し、韓国は自由の懐抱を敞開する、とした(頑住吉注:前者は「抱く」、後者は「大きく開け放つ」とされてますが意味が通りません)。

朴槿恵は講話の中で、自分は北朝鮮人民が毎日直面する「恐るべき現実」をよく分かっている、と語った。「自由、民主、人権、福利を含む普遍的価値はあなたたちが享受すべき貴重な権利である。」

「我々は門戸を開き、北朝鮮人民に、希望の追求と人生を与え、彼らが随時韓国の自由な領土にやってくることに期待する。」

ロシア衛星ネットによれば、朴槿恵は同時に北朝鮮政府の核実験に対し警告を発し、韓国は自衛を行うことになる、とした。彼女は、「もし北朝鮮が挑発したら、北朝鮮に素早くかつ有力な反撃を与え、かつ彼らに挑発がどのような代価を支払うことになるのかを分からせることが必須である。」と強調した。

これと同時に、朴槿恵は韓国社会の内部分裂を阻止しようと呼びかけ、彼女はこれは「北朝鮮の核実験に比べてもさらに恐れるべきだ。」とした。

まさに朴槿恵がこの講話を発表する2日前、韓国メディアは報道し1名の北朝鮮兵士が南北軍事境界線(38度線)を突破して韓国に投奔した、とした。38度線の周囲は地雷や有刺鉄線がいっぱいに配置され、ずっと重装備の兵により守られている。

韓国の「中央日報」が9月29日に韓国連合参謀本部関係者の話を引用したところによれば、29日午前10時前後、韓国兵士が警戒任務執行過程で38度線以南に越えてくる北朝鮮兵士1名を発見し、かつ彼の投奔の希望を確認した。

秘密保持の要求と投降者の人身の安全を考慮し、韓国軍は具体的な投降場所と投降者の身分を公開していない。韓国の関係部門はすでに合同調査チームを成立させ、その投降の動機、背景、身分などの状況に対し調査を展開している。

報道は、韓国軍は北朝鮮の第4回核実験後、ずっと38度線一帯で対北朝鮮心理戦放送を行っており、これは対北朝鮮放送、呼びかけ実施以来初めて起きた反乱逃亡の事例である、とする。

韓国連合通信社は報道し、北朝鮮兵士の越境時、武器装備は決して携帯せず、韓国・北朝鮮両軍の間にも銃撃戦などの衝突は発生していない、とする。

韓国方面の情報によれば、2010年から今年8月末まで、全部で74名の北朝鮮軍民が第三国を通過せず、直接韓国への投奔を選択している。


 朴槿恵自ら脱北を呼びかけることは北朝鮮を強く刺激するでしょうが、今のところ反応に関する記事は見当たりません。

 中国の軍事費関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20161003/23697515.html


スウェーデンのシンクタンク:中国の2015年の軍事費は1,800億アメリカドル 日本の5倍

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2015年に中国が発表した国防予算は約1415億アメリカドルである。」)

参考情報ネット10月3日の報道 外国メディアは、ある新たに発表されたレポートを根拠に、アジアの戦略関係が緊張しているという際、近年来中国の軍事費支出はその他の地域の大国を超えているだけでなく、さらには「彼らを望んでも及ばなくさせ」、中国の軍事費支出はすでに日本の5倍にまで激増している、とした。

イギリスの「金融時報」ウェブサイト9月30日の報道は、アントニー ケデスマンとジョセフ ケンドールはワシントンのシンクタンク戦略・国際問題研究センターのために執筆したレポートの中で、「現在、中国はすでにアジアの軍事費支出最多の国となっており、かつアジアトップの軍事大国になりつつある。」と書いている。

ケデスマンとケンドールは次のように書いている。「その推進力は一部、中国が考えるアメリカやその他のアジアの国の潜在的脅威から来ているが、ある事実からも来ている。すなわち、現在中国はこのような努力を担うことができ、かつ主に自らの技術的基礎をもって支持が行え、同時に中国は近代の歴史も忘れることができないのである。」

報道は、このレポートが出されるのと同時に、中国は日本に、日本がアメリカと南海の争いある地区での合同巡航を計画することは「火遊び」だと警告した。

中国軍の日増しに増強される影響力はこの種の警告の重要性をさらに増加させている。レポートはストックホルム国際平和研究所の推算を引用し、2000年当時、日本の軍事費支出は中国の2倍だったが、現在中国の軍事費支出は日本の5倍である、としている。

報道は、全く疑いなく、中国が軍事近代化およびその軍事費支出激増を推進する主要な動因はその東海および南海における戦略の需要である、とする。2015年中国国防白書は明確に、中国の目標は「海上大国」となることだとしている。

白書は、「陸を重んじ海を軽んじる伝統的思想を突破し、海洋の経済戦略、海権の維持保護を高度に重視することが必須である」とする。


報道は、しかし、関連の中国軍事力建設の確実なデータは獲得が非常に難しく、何故なら中国政府は決してその言明する数字の計算方法を明らかにせず、その計算するそれぞれの項目も詳細に列挙しておらず、このため異なるバージョンの推算が存在するからである、とする。アメリカ国防省の推算は中国当局の統計データよりはるかに高い。だがストックホルム国際平和研究所の推算より低い。アメリカ国防省は、2015年の中国の軍事費支出総額は1,800億アメリカドルだと推算するが、中国が発表する国防予算は約1,415億アメリカドルである。

(頑住吉注:2ページ目)中国と日本の軍事費の対比

(頑住吉注:3ページ目)2014年の各国の軍事費のGDPに対し占める比重


 ただ人口比にすれば日本がおよそ2倍だとも言えるわけです。もちろん最低限必要なものというのがいろいろあって人口が1/10なら軍事費は1/10でいいということには当然ならないわけですが。

10月6日

 建造中とされる大型駆逐艦関連です。

http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20160906/23483482.html


055が遼寧艦を護衛するのは絶対に役不足ではない 艦隊の力量倍増器となる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「055型ミサイル駆逐艦の排水量は052C/Dミサイル駆逐艦をはるかに越える」)

最近、アメリカの「海軍知識」ウェブサイトの報道は、中国海軍初の排水量が1万トンを超える水上主戦艦艇である055型駆逐艦の建造の進展は迅速である、とした。中国サイドの軍事専門家はインタビューを受けた時に次のように言った。もし外国メディアの055型駆逐艦に関する報道が事実なら、中国の水上艦艇建造能力がまた新たな段階に上がったことを象徴的に示している。万トン級軍艦として、055型駆逐艦がもし遼寧艦の「帯刀の護衛」にあたったら、いささか役不足であり、その未来の護衛目標はカタパルト発進の空母に違いない。

スキージャンプ発進方式を採用する遼寧艦は適した早期警戒機が欠乏しているため、大規模作戦の状況下では、遼寧艦は陸上基地早期警戒機が支援できる範囲内で作戦するはずで、岸をあまり遠く離れないだろう。このことから見て、遠洋作戦艦艇である055型駆逐艦が護衛しようとする目標はカタパルト発進方式を採用した空母の可能性が高い。しかも空母の援護の下、055型駆逐艦はより強い攻撃能力を発揮することになる。(頑住吉注:流れから言ってこの段落も軍事専門家の発言の引用です。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「055型ミサイル駆逐艦は多くの先進的な武器装備を搭載することになる」)

055型ミサイル駆逐艦の性能はどうか?

アメリカメディアの予測によれば、055型ミサイル駆逐艦の排水量は1万トンを超え、同時にX周波数帯とS周波数帯のレーダーを持つ。055型ミサイル駆逐艦にはS周波数帯のアクティブフェイズドアレイレーダー346B型海之星レーダー(052Dの346A型レーダーの改良型)と、X周波数帯の小型フェイズドアレイレーダーが搭載される、とされる。このようにすると、2種の異なる周波数帯のアクティブフェイズドアレイレーダーシステムを兼ね備えてDBR(ダブル周波数帯レーダー)能力を構成し、同時に大量、距離の大きな目標探知計測およびミサイル誘導能力を提供することができる。

一方武器搭載方面では、055型ミサイル駆逐艦は、紅旗-9遠距離対空ミサイルが搭載できるだけでなく、さらに「スタンダード-3」に似た紅旗-26対ミサイル迎撃ミサイルが搭載でき、これは極めて強い対ミサイル、対衛星能力を持つ。また055型ミサイル駆逐艦はさらに、鷹撃-18「亜音速・超音速結合」対艦ミサイルが配備でき、このミサイルは垂直発射でき、射程は200kmを超え、さらに300kgの重さの戦闘部が加わり、これでもう1隻の「イージス」戦闘艦の作戦能力を喪失させるに足りる。このミサイルはさらに対輻射機能を持つとされ、もし敵艦から50m離れたところで爆発しても、60%の敵サイドの艦載電子システムを破壊できるとされる。この武器は疑いなく極めて大きく055型ミサイル駆逐艦の制海能力を増強することになる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「未来の中国空母戦闘群は055型ミサイル駆逐艦のような戦闘艦を非常に必要とする」)

055型ミサイル駆逐艦が遼寧艦を護衛するのは本当に役不足か?

前述のデータによって我々は、055型ミサイル駆逐艦がトン数でも武器搭載能力でも、現在すでに就役している052D型ミサイル駆逐艦よりはるかに勝っていることを難なく見いだし、人に055型ミサイル駆逐艦が遼寧艦あるいは間もなく進水する国産001A型空母を護衛するのはいささか役不足であると思わせるだろうことは免れ難い。だが幽州司馬の見たところ、役不足というこの説は決して完全には適切でない。まず、現在中国海軍の052C/D型ミサイル駆逐艦と054A型ミサイル護衛艦のミサイル搭載量は32〜64発しかなく、1つの空母戦闘群の「駆逐艦2隻、護衛艦2隻」の配置に照らせば、垂直発射の数量はまだ200発に達せず、2隻のアーレイ・バーク級駆逐艦の弾薬搭載量にしか相当しない。中、低強度の防空作戦に対応するのには使用に十分だが、飽和攻撃には対応し難い。055型ミサイル駆逐艦の加入は、非常に良くこの問題を緩和できる。

また、遼寧艦および国産001A型空母はスキージャンプ発進模式を採用しているため、固定翼早期警戒機は搭載できず、遠距離防空早期警戒は行い難い。ひとたび陸上基地早期警戒機の早期警戒の範疇を離れて遠洋行動を行えば、それはかえって大型水上艦艇の補助により依存することになるだろう。055型ミサイル駆逐艦はX周波数帯およびS周波数帯のレーダーを搭載し、探知計測能力は052C/D型ミサイル駆逐艦および054A型ミサイル護衛艦に比べて質的向上があり、極めて大きく全空母戦闘群の防空早期警戒能力を増強でき、このことは遼寧艦および国産001A型空母に対し、疑いなく非常に重要と言える。しかも055型ミサイル駆逐艦は排水量が大きいため、より多くの食料や物資が搭載でき、海上自力持久力がより高く、遼寧艦および国産001A型空母に随伴して遠洋任務を執行するのにより適している。要するに幽州司馬は、055型ミサイル駆逐艦に遼寧艦あるいは国産001A型空母を護衛させるのは役不足ではないだけでなく、さらには全空母戦闘群の力量倍増機の作用を果たし得る、と考える。


 大型駆逐艦のこれまでの駆逐艦より強力なレーダーで早期警戒機の代わりができるかどうかは状況によるでしょうが。

10月7日

 殲ー10関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20161006/23706244.html


殲ー10Cが霹靂-10ミサイルを搭載し試験飛行するのが初めて見られる あるカギとなる重要な性能が殲ー10Bを超越

10月4日、国内のネット上に画像が流出し、成都飛行機の殲ー10の最新改良型殲ー10C原型機が霹靂-10空対空ミサイルを搭載して試験飛行を行うのをはっきり示している。これは今までに公開のルートで獲得された最も鮮明な殲ー10C戦闘機と霹靂-10ミサイルの画像である。

(頑住吉注:以下キャプションです。)

これは初めてディテールが見られた霹靂-10空対空ミサイルの画像である。このミサイルが特殊な外形の尾部空力コントロール面を採用し、同時にまたはっきりとガス舵があるのが見られ、機動性能を極めて強調しているのが見て取れる。

この殲ー10C原型機は現在まだ黄色のプライマー塗装の状態でしかなく、画像の中からはDSI空気取り入れ口が見られ、機首のレドームの形状はフェイズドアレイレーダーを採用していることを示している。殲ー10Cは新型アクティブフェイズドアレイレーダーを採用しており、殲ー10Bに比べより先進的であるとされている。

殲ー10Cの尾部。垂直尾翼上の電子対抗アンテナが見え、殲ー10Bと基本的に似ている。

コックピット内の回折HUDが見える。飛行員のヘルメットにはヘルメット照準具が付属し、キャノピーは淡い金色を呈し、金メッキ層を採用し、レーダー反射面積を下げられることを示す。


 私には全然分かんないですけどこの程度鮮明なミサイルの画像があれば専門家ならかなりのことが推定できるんでしょう。

 ベトナム関連です。

http://military.china.com/news2/569/20161005/23704788.html


ベトナム、ロシアのT-90戦車の購入を計画 数は100両以内

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのT-90メインバトルタンク」)

ロシアの「情報報」ウェブサイト10月3日の報道は、ベトナムはロシアのT-90戦車を購入し、もって軍隊の装備を強化するつもりである、とした。ハノイはあるいは 100両近い先進的な戦車を購入することになるかも知れないが、契約金額や、戦車の数を討論するのは時期尚早である。ウラル車両製造工場マネジャーのウラジミール ロシュプキンは、談判はまさに緊張した段階にあり、双方は価格の上でまだ話しが合っていない、とする。

ロシュプキンは次のように語る。「談判は進行中であり、数の上から見て、これは我々にとって中規模の発注である。彼らはより多く割引し、より少ない金を支払いたがっており、我々が希望する数字より低い。輸出量は大きくなく、100両以内である。」

彼はさらに、価格確定後、双方はやっとこれらの東南アジアで使用する戦車の配置方面の特殊な要求の討論を開始するだろう、とする。

報道は、T-90はロシア軍が装備するメインバトルタンクで、改良を経た多くのこの型の戦車がアルジェリア、アゼルバイジャン、インドに輸出され、これらの国でライセンスにより組み立てられている、とする。シリアとトルクメニスタンでも少数のT-90が就役中である。

ロシア戦略技術分析センター主任ルスラン プーホフは次のように語る。「ベトナムは我々の長期のパートナーであり、あるいは彼らのためにいささかの譲歩をするに値するかも知れない。我々の競争相手は積極的にベトナム市場を開拓中である。例えば、ベトナムは少し前、ロシアのカラシニコフ自動小銃ではなくイスラエルのものを気に入った。フランスも積極的にベトナムに向け自らの武器をセールスしている。まだこの伝統的パートナーを失わないことが最も好ましい。」

ベトナム人民軍は切迫して装甲装備の数を増加することを必要としている。ベトナム陸軍はすでに数百台のソ連や中国が生産した戦車持っている。イスラエルの専門家はその一部に対し改良を行った。ベトナムは元々ポーランドからT-72戦車を購入することを考えていたが、この交易はまだ成功できていない。このためベトナム軍責任者は注意力をロシアの武器に向けたのである。


 当然仮想敵は中国ということになるでしょう。中国はもしベトナムと衝突しても大部分の戦車をベトナム方面に回せるわけではないので100両以下でも相当な戦力になるかもしれません。またベトナム国内の環境ではベトナム軍に有利な面も多いでしょうし。

 次もベトナム関連です。

http://military.china.com/news/568/20161004/23701769.html


アメリカの軍艦、ベトナム戦争後初めてカムラン湾に停泊 アメリカベトナム海軍の協力を強化

【グローバル軍事10月6日の報道】 ブルームバーグ社の報道によれば、アメリカ海軍は10月4日、アメリカ・ベトナム関係正常化21年来初めて2隻のアメリカ軍の軍艦がカムラン湾(Cam Ranh Bay)に停泊した、とした。

(頑住吉注:これより2ページ目)

米軍の潜水艦補給艦ジョン S. マケイン号(USS John S. McCain)は2日ベトナムに到着し、これはアメリカ・ベトナム海軍の接触活動の一部分である。その他のアメリカ軍の補給艦も過去ベトナムを訪問したことがある。

ブルームバーグ社は、今回の訪問は最近におけるアメリカのベトナム海軍との協力を増強する最近の努力の一部分であると考える。

シンガポールのラジャラトナム国際研究院の専門家であるCollin Kohは分析し、このことはアメリカ・ベトナム間の軍事および安全保障関係が徐々に強まっていることを説明しており、「過去何年か以内、ベトナムが徐々に例えば日本、アメリカといったような国に傾倒しつつあるのが見られる。」と語る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「カムラン湾」)

(頑住吉注:これより3ページ目)

カムラン湾はベトナム南部に位置し、深い海に大型艦船が停泊する重要な軍事的価値がある。過去カムラン湾はかつて相次いでフランス、アメリカそしてロシア海軍が使用するところとなった。ロシア軍が 2002年にカムラン湾を撤収したのち、カムラン湾はベトナム海軍の重要な基地となった。

天然の良港として、カムラン湾は大型船舶が停泊できるだけでなく、しかもその地が要衝に位置し、ダナン港に比べより戦略的な重要性を持つと見られている。

今年5月、オバマ大統領はハノイを訪問した期間、対ベトナム武器禁輸取り消しの決定を宣言した。「ウォールストリートジャーナル」は、この決定はアメリカがその宿敵と関係の和解を実現したことおよびアメリカのより大きな範囲のアジア回帰戦略の一つのマイルストーンである、とする。

しかも今回の軍事演習はアメリカ・ベトナム両国の国防関係が不断に強化される際に行われ、両国には海軍などの方面において新たな発展があると予想される。


 日本とも関係を強化しようとする傾向があるようですが、果たしていざという時ベトナムがどれだけ頼りになるのかちょっと疑問です。

10月8日

 韓国関連です。

http://military.china.com/news2/569/20161006/23707833.html


韓国、90発の空対地巡航ミサイルを追加購入し北朝鮮核施設を打撃することを計画 アジア最強と称する

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:アルデバラン空対地巡航ミサイル」)

韓国メディア10月3日の報道は、韓国軍は北朝鮮の核兵器およびミサイル施設を打撃できる「アルデバラン」遠距離空対地巡航ミサイルを追加購入することを計画し、かつ北朝鮮のミサイル発射車を正確打撃できる小直径爆弾(SDB-II)の購入を考慮しているところだ、とした。

韓国政府の消息筋の人物は4日、韓国軍は最近90発あまりの「アルデバラン」ミサイルを追加購入する方針を最終決定し、かつ相応の内部プロセスを進めている、とした。この消息筋の人物は説明し次のように言う。軍はすでに170発あまりの「アルデバラン」ミサイルを購入することを決定しているが、北朝鮮が第5回核実験を行った後、核ミサイル能力は今では昔の比ではなく、正確抑止能力を補充し完備させるため、追加購入を決定した。アメリカ政府はすでに「アルデバラン」を装備した戦闘機上に北朝鮮の電磁妨害を受けないアメリカの軍用GSP受信機を装備することを批准している。韓国空軍は年内に「アルデバラン」を配備することを決定しており、その時韓国は初の戦闘機上に射程500km以上の正確ミサイルを装備するアジアの国となる。

「アルデバラン」は弾体が長さ5.1m、翼幅2m、射程500km以上、重量1,400kg、弾頭重量480kgで、40mの高度とマッハ0.95の速度をもって北朝鮮の防空網を低空突破できる。「アルデバラン」の精度と威力はそれに地下深く隠された堅固な掩体を破壊し、悪の巣窟弾道ミサイル指揮部を破壊するのに十分とさせる。ステルス性能は「アルデバラン」の飛行の軌跡が敵軍の視野の中に暴露するのを避けさせることができ、韓国空軍の1機のF-15K戦闘機は同時に2発の「アルデバラン」を搭載することができる。

韓国軍が購入を考慮するSDB-II爆弾もF-15K戦闘機上で発射でき、全天候で60km離れた移動目標が打撃でき、かつ1カ所のミサイル発射車、戦車、装甲車、輸送トラックの中に混ざった中からミサイル発射車などの特定の目標だけを選んで攻撃できる、とされる。この爆弾は重量94.3kg、長さ1.76m、弾頭重量47.6kgで、装甲が貫徹できる。このミサイルはアメリカのライセオン社によって研究開発され、米軍は2018年に配備を完成する。


 目標がどこか特定できていればそうかもしれませんが実際問題として特定できますかね。

http://military.china.com/news2/569/20161006/23707879.html


フィリピン、ロシアの武器を購入することを希望 ロシアメディア:アメリカに赤っ恥をかかせる

【グローバルネット軍事報道】 ロシアの「情報報」ウェブサイト10月3日の報道によれば、フィリピン軍はロシアのヘリ、装甲設備、銃器を購入したがっている。ひとまずの武器購入リストはすでに制定が完成し、かつ近い時期に正式にモスクワに発送されることになる。モスクワはリストを研究した後、自らの貸付、商品供給条件を提示することになる。

ロシアメディアは、消息筋の人物は、フィリピンサイドは近い時期にもう武器購入の意向の正式リストを制定し、かつモスクワに発送することになるだろう、と明らかにした。初歩的な情報は、リストにはロシアの武装力量の現有のヘリ、装甲設備、銃器が含まれることになることをはっきり示している。

報道は、モスクワは貸付の形式をもってマニラに向け必要とされる武器を販売するつもりだ、とする。Sorretaは(頑住吉注:どういうわけか誰だか全然説明がないんですが、スペイン語系の名前みたいなんでフィリピン人でしょう)、自分は連邦軍事技術協力局当局者と会談した時、関連の計画を知った、と語る。ロシアはフィリピンが人員養成を展開するのを助け、設備のアフターサービスを行い、技術移転を行い、かつ現地で若干の武器の部品を生産し、もって未来のアフターサービスがスムーズに行えることを確保したがっている。

モスクワとマニラが武器に関する契約の件を協議している時、ちょうどフィリピンの大統領ドゥテルテが態度表明し、独立した外交政策を行うことを希望し、伝統的盟友のアメリカだけでなく、ロシアや中国とも関係を発展させる必要がある、とした。ドゥテルテはやや早い時期にかつて、外交政策多元化は軍事技術領域で新たな協力パートナーを探すことも含む、としていた。

「武器輸出」誌編集長のアンドレイ フロロフは次のように推測する。ロシアとフィリピンの武器交易の金額は非常に大きくはないだろう。何千万アメリカドルかで、結局のところ交易は新しい武器ではない。だが交易の政治的意義は金額に比べより重要であり、この契約は我々にとって極めて象徴的意義を持つと言える。まず、我々は過去フィリピンに向けいかなる武器を提供したことも全くない。次に、フィリピンはずっとアメリカの「世襲の領地」である。ひとたび交易が成功すれば、アメリカに赤っ恥をかかせるだろう。

またフロロフは、フィリピンと協力を展開することはロシアのために新市場を開拓することができ、一方フィリピン当局にとっては、これは政治的意義を持つ外交措置である、とする。フィリピンは自らの独立を見せつけたがり、同時にロシアを本国のパートナーおよび盟友に発展させようともしている。


 このニュースを聞いた時はドゥテルテがまた適当なことを吹いているだけかと思いましたがかなり具体的な話になっているようですね。このようにロシアはフィリピンに武器を売りたがるでしょうからフィリピンにとって有利な取り引きができ、それは中国が相手でも同じでしょうが、それが果たしてトータルで見てフィリピンにとって得なのかどうかはなはだ疑問です。

10月9日

 中国の手に入る可能性もささやかれた「ミストラル」関連です。

http://military.china.com/news2/569/20161007/23711138.html


エジプトがフランスから購入した第2隻目の「ミストラル」強襲揚陸艦が到着

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「建造中の2隻の『ミストラル』級の艦」)

フランスが元々はロシアのために建造した2隻の「ミストラル」強襲揚陸艦は、2013年のウクライナ危機が原因でエジプトに転売された。一連の曲折を経た後、現在第2隻目の船がついにエジプトに引き渡された。

新華社は10月6日エジプト中東社の報道を引用し、エジプトがフランスから購入した第2隻目の「ミストラル」級強襲揚陸艦「アンワール サダト」号は6日エジプトのアレキサンドリア港に到着した、とした。この前フランスのDCNS造船工場は、彼らは今年9月にエジプトに向け船を引き渡すとしていた。

この強襲揚陸艦はエジプト海軍が獲得する第2隻目の同型艦で、エジプト元大統領アンワール サダトの名をもって命名された。10月6日はちょうどサダトがエジプトの軍隊を指揮して第4次中東戦争の勝利を獲得した43周年記念日にあたる。

報道は、「アンワール サダト」号は6日早朝にアレキサンドリア港に接近し、かつエジプト・フランス合同軍事演習の最終段階に加入した、とする。エジプトとフランスなどの国は定期的に軍事演習を行い、もって軍事協力を増進し、実戦経験の交流をしている。

エジプトはすでに今年6月にフランスから購入した第1隻目の「ミストラル」級強襲揚陸艦「ガマル アブドゥル ナセル」号を受領済みである。

理解されているところによれば、「ミストラル」級強襲揚陸艦はフランスが研究開発した第4世代上陸戦闘艦で、16機のヘリ、4隻の水陸両用上陸艇、70両の装甲車および450名の兵士が搭載できる。

フランスがエジプト向けに販売したこの2隻の「ミストラル」級強襲揚陸艦は元々ロシア海軍のために建造されたのだが、2013年のウクライナ危機勃発および西側諸国の対ロシア制裁がフランスにロシア向け引き渡しをできなくさせ、それをエジプトに転売するしかなくなった。

エジプトがこの2隻の艦を購入した価格は26億アメリカドルに達し、ロシアの当初の発注時の12億アメリカドルに比べて倍高くなっており、ロシア方面の報道が言うところによれば、その中にある10億アメリカドルはロシアがエジプトのためにこの2隻の戦闘艦を改装するコストである。

エジプトは将来「ミストラル」艦を用いてロシア製Ka-29突撃輸送ヘリやKa-52武装ヘリを搭載することになるが、1隻あたり16機搭載できる。またこの艦はさらに4隻の上陸艇、70両の装甲車両、450名の兵士が搭載できる。

フランスのDCNS造船工場は、エジプトはすでに同社最大の海外ユーザーとなっている、とする。エジプト海軍は去年1隻のフランスが製造したFREMM級護衛艦を受領しているとされる。また、さらにフランスに4隻の「Gowind」級軽護衛艦を発注しており、第1号艦は2017年にエジプトに引き渡される。

近年来、エジプト周辺のシリア、リビア、イエメンなどの国が次々に混乱した情勢に陥り、エジプト国内も不断に上昇する対テロ圧力に直面している。分析者は、フランスから購入した2隻の「ミストラル」級強襲揚陸艦はエジプト軍に遠距離快速兵力投入の能力を獲得させることになり、紅海海域やスエズ運河の安全の維持保護に対し極めて重要である、と考える。

2014年6月にシーシーがエジプトの大統領に就任して以来、エジプト政府は多元化された対外戦略を推進し、フランス、ロシアなどの国と頻繁に軍備協力を展開している。エジプト政府はロシアと「ミストラル」級強襲揚陸艦に用いる艦載ヘリの購入につき談判を行っている、とされる。


 エジプト経済もそんなに良い状態ではないはずですが、必要に迫られてということでしょうか。アメリカなどもどちらかといえばこの地域の安定にプラスになると見ているんですかね。















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