コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその20

12月1日

 殲-15着艦関連の画像集ですが、以前のものよりだいぶ画質がクリアです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-29/210448_2275149.htm


再度発見! 殲-15着艦画像、重大な玄機を漏らす (頑住吉注:「玄機」というのは道教の用語で「玄妙な哲理」といった意味だそうです)

羅陽理事長追悼のため(頑住吉注:殲-15開発者が艦上で急死した件です)海軍ネットはまた1組の殲-15着艦の画像を公開した。だが今回発表された画像には重大な隠された情報がある! 当然、この1枚目にはそれはないが、この角度の画像も初めて明るみに出たものである。

(頑住吉注:2ページ目)これは552号着艦の画像である。ネット仲間の分析した時刻は午前8時前後であるが、これは非常に合理的である。何故なら北方地域の午前、日光が差す角度と日照はまさにこのようなものだからだ。

(頑住吉注:3ページ目)この画像は興味深く、大きな玄機が隠されている! みんなこの機の仰角は妙だと思わないか? (頑住吉注:知識ないもんで全然思いませんが)

(頑住吉注:4ページ目)当日の着艦のもう1枚の画像を見よ! 甲板上のああした恐怖のタイヤ痕は全て殲-15の傑作だ。このことは正式な公開着艦の前にすでに多くの試験がなされていたことを物語る。

(頑住吉注:5ページ目)実は、3枚目の画像は以前のいわゆる「触艦復飛」の画像なのだ! この着艦の画像を見よ、尾部フックを放つ動作は小さくてはならないのだ! (頑住吉注:よく分からんのですが、3枚目の画像の機の仰角はかなり大きく、それはタッチアンドゴーの後で引き起こしているところの画像であり、尾部フックを下げていれば隠れず写っているはずだ、ということでしょうか)

(頑住吉注:6ページ目)まだある。この3枚目の画像の飛行員の特写(頑住吉注:トリミングして拡大しただけでしょ)で着ているのは解放軍統一の青い飛行ジャケットである。

(頑住吉注:7ページ目)これは552着艦当日の画像だが、着ているのは赤い馬甲(頑住吉注:辞書にはベスト、チョッキと出てますが袖ありますよね)である! コックピット内で着替えられる人はいない!

(頑住吉注:8ページ目)これは552着艦後の画像で、時刻は午前8時前後である。あるネット仲間は反駁し、空母は角度を変えて日光の照射方向を変えることができる、と指摘したが、これは大笑いである!

(頑住吉注:9ページ目)理屈は簡単だ! この触艦復飛画像の日光はほとんど頭頂から照射している。しかも光は強烈な感じである(季節にしては)。言わせてもらうが、遼寧艦が同一時刻にどんなにぐるぐる回っても日光の角度を変えることができるだけで、太陽の高さを変えることは不可能だ!

(頑住吉注:10ページ目)まだある。北方の季節変化が日照効果の変化に反映すること非常に顕著で、触艦復飛の画像とこの着艦後の画像は明らかに同じ季節ではない(どうしても1か月の時間は離れている)。

(頑住吉注:11ページ目)これら全ては次の発見を確認する。すなわち、遼寧艦は就役後初の試験航海から戻ると、甲板のタイヤ痕が大きく増えていた!

(頑住吉注:12ページ目)これは当時の特写である。

(頑住吉注:13ページ目)だが、殲-15発進の画像は全て着艦当日のものだ。さもなければ海軍はひた隠しにしていたことになり、あまりにも無意味である!


 以前からタッチアンドゴーが行われていた噂はあり、実際に着艦したことが分かった以上その噂は本当だろうと思われ、少なくとも「玄妙な哲理」なんて大げさな話ではないと思うんですが、こんなたいしたことないことで熱く議論されるというのも熱狂の表れなんでしょうね。

 似たような画像集もう1つです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-30/210512_2275994.htm#pic


552号殲-15、2つの神秘の装置を取り外す

殲-15の着艦後、見たところ多くの事柄が全て終わったようである。だが実は当局が明らかにした内容はまだ見た目のように簡単なものには程遠いのである!

(頑住吉注:2ページ目)これは552号殲-15着艦成功の画像である。実はこの時552はすでに手術済みで、2つの装置が取り除かれていたのである。

(頑住吉注:3ページ目)これは初期の552号着艦の画像である。主翼上のこの設備を見ていただきたい。これはテスト用のセンサーである。

(頑住吉注:4ページ目)この回の触艦復飛は分析によれば第1回目に違いない。遼寧艦の第1回目でもあり、甲板上は非常にきれいだ! 主翼上のセンサーがクリアに見える。

(頑住吉注:5ページ目)だが着艦後発進の報道があった後になると、このセンサーはもう消失している。

(頑住吉注:6ページ目)データ収集が充分だったのかもしれない。あのセンサーはもう手術で「切除」されたのだ!

(頑住吉注:7ページ目)この他、552号にあるこの小さな物も後に「切除」された。これは尾部フック観察用で、カメラかもしれない。だがこの「切除」は553号の問題も惹起した!

(頑住吉注:8ページ目)これは553号殲-15着艦シーンで、何日か前の着艦成功の画像でもある。この機は1つ神秘の装置を装備している。

(頑住吉注:9ページ目)この画像ではさらにクリアに右の空気取り入れルート下方に1つ突出した装置があるのが見える。

(頑住吉注:10ページ目)装置の特写

(頑住吉注:11ページ目)これは非常に早い時期に撮影された殲-15であり、機体は全くクリーンである!

(頑住吉注:12ページ目)これこそこの装置の正体に違いない! そばにいるのは陳虎大佐か? (頑住吉注:チンコ大佐かと聞かれても知らんて)

(頑住吉注:13ページ目)これはあの装置関連の文章で、見れば状況は説明される。(頑住吉注:赤くマーキングしてある部分だけ意味も分からず訳してみます 「(4)低空運動目標の特性に基づき、一種の半球形レーザー角反射器陣列を設計し、目標の姿勢が変化する状況下で、その信号に対し死角のない反射が実現できた。この陣列の外形寸法は直径119mmx88.8mmで、全部で15個の角反射器があり、3層に分かれ、各層5個の角反射器がある。底面に正6角形の角反射器が設計され、1辺の長さは27.5mm、有効口径26mm、高さ19.5mmである。」 なお「陣列」はフェイズドアレイレーダーの「アレイ」と同じ語です)

(頑住吉注:14ページ目)殲-15よ、お前の体にまだどれだけ秘密があるのかは分からない。だがお前の離陸が画期的なものであるのは間違いない!

(頑住吉注:15ページ目。)勇敢に前進せよ、フライングシャーク!


 これもどれだけ重要性があるのか私にはよく分からんです。

 北朝鮮関連のニュースです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-30/210528_2276237.htm#pic


CNNは全く笑える! 北朝鮮スパイの武器に中国警察マークあり

CNNは全く笑える。こんな「重大」ニュースをもてあそぶのだ。すなわち、北朝鮮の刺客の秘密武器が何と中国製のように見える、という! クリックして開いてみて欲しい。その伝説の3発の弾丸が発射できるハンドライトに明らかに中国警察のマークが表示されている! これは我々のハンドライトではないのか?

CNNの暴露によると、北朝鮮スパイが韓国に潜入し反北朝鮮の人物である朴相鶴の謀殺を図り、韓国情報部門に逮捕された。この刺客の工具バッグの中に3つの恐怖の殺人秘器が発見された。ペン式毒針、ペン式拳銃、そして3発の弾丸を発射できるハンドライト銃である。

CNNニュースの自由奔放な空想は当然とっくに人に知られ、私が意気消沈したのはプロフェッショナルと言えるのか? まさか北朝鮮スパイはこれで中国に罪を着せようと思うほどにナイーブなのか? ということだ。


 ごめんなさい、最後の1行意味不明です。ドイツ語もそうでしたが、きちんとした文章より話し言葉に近い文章の方が読みにくいです。それはさておき、このニュースは事実なんでしょうか。仮に事実でないとすればCNNの問題でなく韓国の問題でしょう。韓国にも北朝鮮スパイの武器が中国製だとのでっち上げをするメリットってありそうにない気がしますが。

 日本の電子戦機に関する話題です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121130/17557692.html


機は見かけによらない:日本の先進電子戦機は「ソーセージ口」

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本のEC-1電子戦機の技術性能を見れば、『見かけによらない』だ!」)

【グローバルネット総合報道】 C-1は日本の川崎重工社が研究開発した双発の中型戦術輸送機で、日本の航空自衛隊のC-46輸送機に取って代わるのに用いられる。C-1の設計要求は、日本列島内で途中で給油せずに全国各地までの航続能力を持ち、全天候性能と空中投下、航空降下、短距離離着陸能力などを備える、というものだ。日本がC-1輸送機を基礎に改良してできたEC-1電子戦機は、多種のレーダーを配備し、性能上の必要のため外形を改変した。機首のレドームも「ソーセージ口」のようになった。

この機の外形を見ると非常に奇妙、甚だしきに至っては滑稽だが、機は見かけによらない。EC-1電子戦機は日本が最も広範に使用する電子戦機で、東海などの地に頻繁に出没している。この機の電子戦システムは非常に先進的なので、他国の防空識別圏に入る必要なく即相手方の電子信号が収集できる。


 うーん、確かに笑わそうとしているような珍妙な顔ですね。

12月2日

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-30/210494_2275743.htm

 中国当局による遼寧艦の模型の画像集なんですが、9枚目などに4枚の垂直尾翼を持つ早期警戒機が写っており、これが11、12枚目にある、ネットに流出した早期警戒機「JZY-01検証機」の画像によく似ており、これが遼寧艦に搭載される早期警戒機ではないかと話題になっているということです。

 空母の維持にどれだけ経費がかかるかを示すニュースです。

http://military.china.com/news2/569/20121130/17558520.html


強襲揚陸艦によって取って代わられる スペイン海軍唯一の空母、2013年に退役

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スペイン海軍の『アストゥリアス王子』号空母。かつては軽空母の代表作だった」)

【イギリス「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイト11月28日の報道】 スペイン海軍はすでに、その『アストゥリアス王子』号空母が2013年に退役することが事実であると認めた。安全保障業務に関する支出の削減という原因により、この排水量1.7万トンの空母は現在使用が放棄され、そのロタ島の母港内に停泊している。

スペイン海軍参謀長ハイメイ ムニョス デルガド上将は23日、スペイン北部に位置するフェロール海軍基地を視察した時、『アストゥリアス王子』号は完全に退役すると言明した。彼は、この重要な意義を持つ空母の退役は「長く複雑な過程」になり、この作業は来年初めから開始される可能性がある、と語った。

『アストゥリアス王子』号はフェロールの国営造船会社(ナワンディア造船工場の前身)で建造され、1988年に現役に編入された。アメリカの「海上コントロール艦」概念に基づいて建造されたこの空母はスペイン初の国産空母である。国営造船工場は後に、この空母の設計に基づいてタイ国海軍のために縮小版空母を建造した。

『アストゥリアス王子』号空母の現在における毎年の維持メンテナンス費用はおよそ3,000万ユーロと見積もられており、もしこれに対し近代化改造を行うならおよそ4,000万ユーロの投入が必要になる。国防省が依然軍事費を削減できる場所を不断に探し求めている状況下で、スペインでは依然ソブリン債(頑住吉注:ギリシャ国債)務危機が継続しており、これがこの空母を引き続き保持するあらゆるもくろみをダメにした。

だがすでにこの空母の役割は排水量2.9万トンの「ホアン カルロス1世」号強襲揚陸艦によって取って代わられており、この艦は必要な時は空母に代わって任務が執行できる艦艇として設計されている。


 って、後継の強襲揚陸艦の方がずっと大きいですね。報道されているようにスペインの財政危機は非常に深刻で、遠い極東から見ればスペインには国内のバスク人などの独立派以外に大きな安全保障上の不安要素はなさそうに見えるんで、空母なんて必要なのかなという疑問もあるわけですが。「ホアン カルロス1世」はF-35Cに対応するよう設計されているわけでしょうね。

 中国人の好きな、「インドの国産兵器がうまくいっていない」というニュース2つです。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121201/17559315.html


LCA、3か月ぶりに再試験飛行 インドメディア、梟竜に比べまずい状況にある、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:インドのLCAは光栄にもすでに『世界で開発期間が最も長い戦闘機』の『王座』についている」)

インドの「商業基準報」11月27日の報道は、インド自主研究開発によるLCA「光輝」(Tejas)軽戦闘機が3か月余りの地上検査を経て、先週飛行テストを再開し、7回の飛行に成功した、とした。

新型の飛行員ヘルメットに問題が発生したため、この戦闘機の飛行停止がもたらされた、とされている。ヘルメットと射出座席の間の密接な関係により、ヘルメットの問題は射出された飛行員のまだ開いていない機のキャノピーへの衝突をもたらすことになる(頑住吉注:ぎゃ〜)。この問題は飛行員の安全に対する深刻な脅威を作り出し、このためLCA「光輝」戦闘機は今年8月にテスト飛行を停止していた。

インド国防研究・発展組織の責任者VK Saraswatは「商業基準報」に対し、LCA「光輝」戦闘機のヘルメット問題はすでに解決した、との事実を確認した。戦闘機プロジェクトの管理監督を担当する国防省研究発展センターの下に属するインド航空発展局が解決方法を提供し、射出された飛行員のまだ開いていない機のキャノピーへの衝突が避けられた。

この責任者は言う。「我々は確かに戦闘機のテスト飛行の上で3か月余り遅延したが、現在問題は解決済みだ。我々はマーティン ベイカー社が生産した射出座席に改良を行い、これらの座席の信頼性および戦闘機飛行員の自信を高めた。我々はこれからの時間において大展拳脚(頑住吉注:これも検索すると無数のページがヒットするのに意味を説明したページは見つかりません。「大躍進」みたいな意味でしょうか)することになる。」

実際のところLCA「光輝」戦闘機の飛行テストプロジェクトはすでに遅延しており、今回の期間3か月の地上検査はこの戦闘機の立場をさらにまずいものにした。以前の計画によれば、この戦闘機は2010年末には初級飛行ライセンスを獲得するはずだったが、現在の状況によればこの時期は2013年中期まで遅延することになる。

また、元々2012年末に獲得が予定されていた最終飛行ライセンスも、少なくとも2年遅延することになる。これに対し、VK Saraswatは楽観的に、3か月の遅延はインド航空発展局のためにその他の問題解決のチャンスを提供し、しかもこれらの問題自体も地上で検査を行う必要があったのだ、とする。

VK Saraswatはさらに語る。「我々はこの3か月を利用して飛行テストプロジェクトに現れた多くの問題を解決した。来年中期にはもう我々は初級飛行ライセンスを手にできると信じる。」

この1404.7億ルピーを費やす軽戦闘機プロジェクトは次のものを含む。空軍バージョンの「光輝 Mark I」、「光輝 Mark II」戦闘機および空母上で使用できる海軍バージョンの戦闘機の生産。

文章は、インド空軍はすでにインドのスタン航空有限会社(HAL)に2個中隊42機の「光輝 Mark I」戦闘機を発注している、とする。インド国防大臣アンソニーは5月21日に議会で、2022年までにインド空軍は6個中隊126機の戦闘機を受け取ることになる、とした。残る4個中隊はMark II戦闘機で組織されることになるとされる。この戦闘機はより強力なゼネラルエレクトリック製のF-414エンジンを装備している。

これに比べ、パキスタンと中国が共同開発した「梟竜」軽戦闘機はすでに戦闘勤務状態を実現している。現在すでに3個中隊の「梟竜」戦闘機がパキスタン空軍に就役しており、パキスタン空軍は就役する「梟竜」戦闘機を最終的に12〜13個中隊に発展させることを希望している。


http://military.china.com/news2/02/11078239/20121201/17559311.html


インドメディア:インド軍上層部、国産のアージュン戦車にT-90MSのために道を譲らせることを迫られる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:インド国産の『アージュン』メインバトルタンクは軍に好まれていない」)

参考情報ネット11月29日の報道 インドメディアは同国軍の上層部の消息筋の人物の話を引用し、本国自ら研究開発した「アージュン」メインバトルタンクが比較テストでロシア製T-90戦車にかなわないため、インド軍指導層はインド・ロシアの354両のT-90MS戦車購入に関する契約にスムーズに署名できるよう各種の手段をとっている、と報道した。

ロシア連塔ネット11月27日の報道によれば、このT-90MS戦車の契約の金額は1,000億ルピー(およそ18億アメリカドルに相当)近い。インド陸軍作戦局の指導層は特別に、「アージュン」にいくつかの指標上T-90を超えさせてはならず劣ることだけ許される、と命令を下した。インド陸軍はさらに中国・インド国境付近に6個T-90戦車連隊を配備するつもりである。

報道は、インド軍は国産戦車の若干の指標に不満足で、重量60トンに達する「アージュン」は過度に肥大しており、一方T-90の戦闘重量は47トンしかない、とする。だがインド国防研究・発展組織はこれに対し反駁を加え、「アージュン」はより重いが、その接地圧はT-90より小さいはずだ、何故ならそのキャタピラがより幅広いからだ、とする。

インド国防省はかつて2010年に「アージュン」とT-90の対比テストを行い、国産戦車の使用適性に対し評価を行うことを希望したとされる。最終的な結果は広く公表されていないが、ある消息筋の人物はインドメディアに「アージュン」は間違いなく使命を辱めず、若干の指標上ロシアのライバルを超えた、と漏らしている。

報道は指摘する。「アージュン」は2011年に正式にインド軍に装備された。しかし、インド軍はまだ大量購入しておらず、現在124両しか就役しておらず、去年7月にまた124両が追加購入された。これに比べると、1999年以後、インドはロシアから全部で1,657両のT-90戦車を購入しており、すでに700両近くが引き渡されている。


 何だか状況がよくつかめないんですが、インド陸軍内部に勢力争いみたいなものでもあるんでしょうかね。

12月3日

 以前から何度か触れている化け物のように巨大な上陸用ホバークラフトの話題です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-29/210471_2275445.htm


噂は本当? 中国、すでに第1隻目のヨーロッパバイソンを受領

中国サイドの人員とウクライナの工場サイドの人員が「ヨーロッパバイソン」の前で集合写真を撮影

【グローバルネット総合報道】 ロシアメディアは9月26日、中国がウクライナに発注した最初の「ヨーロッパバイソン」級ホバークラフト上陸艇は現在すでに基本的に建造は終わり、一連のテスト作業も完了している、とした。最近、ネット上にまた1枚の、中国サイドの人員とウクライナサイドの人員が1隻のバイソン級ホバークラフトの前で集合写真を撮影したらしき画像が出現し、ある情報はこれはこのバイソン級ホバークラフトがすでに正式に中国に引き渡されたことをはっきり示している、とするが、この情報は当局の事実確認をまだ得ていない。

ロシア軍事工業総合体ネットの9月26日の報道によれば、中国はウクライナに全部で4隻の「ヨーロッパバイソン」級ホバークラフト上陸艇を発注した。ある情報は、中国は現在類似の装備を生産するのに用いる造船工場を1か所に建造中だという。

ウクライナ特殊装備輸出社は2009年7月2日に中国国防部と4隻の「ヨーロッパバイソン」級ホバークラフト上陸艇販売の契約に署名した。約定によれば「大海」造船工場は最初の2隻の上陸艦の建造作業を担当し、かつ中国サイドにこの艇に関するフルセットの技術資料を提供する。その後、中国サイドはウクライナの専門家の助けの下で、国内において自ら残りの2隻の生産を行う。この契約の総額は3.15億アメリカドルで、これは「海洋」造船工場(頑住吉注:「大海」の間違いでしょう)造船工場の今後5年の生産を維持するに足りる。

指摘が必要なのは、中国に引き渡された初のホバークラフト上陸艇はかつて2011年におけるある事故で損傷を受けたことだ。同年5月末、ウクライナの「大海」造船工場の、この艇の移動に用いるクレーンが船体の重量に耐えられず、最終的に転倒して船体にぶつかった。

「大海」造船工場の消息筋の人物は、2台のクレーンがホバークラフト上陸艦の艦体を移動する過程で、このうち1台が制御不能になり操作人員もろとも船体にぶつかった、とする。艦体の事故において受けた損傷は比較的重く、鋼板の脱落があっただけでなく変形も発生した。

「ヨーロッパバイソン」は現在世界最大のホバークラフト上陸艇で、主に戦闘装備と海兵隊の先遣上陸分隊の隊員の運送に用いられる。工作物が未構築の岸辺に上陸でき、岸辺の砂地にいる部隊に対し火力支援が提供でき、同時に機雷を運搬し、アクティブ機雷障害を敷設できる。この艇は3両のT-80型メインバトルタンクあるいは8両のBMP-2型歩兵戦闘車、あるいは10両のBTR-70型武装兵員輸送車を搭載できる。兵力投入時にはこの艇は140名の作戦人員、装備、130トンの重さの物資を搭載できる。

「ヨーロッパバイソン」の標準排水量は480トン、満載排水量は555トン、全長57.3m、全幅25.6m、全高21.9m、喫水1.6m、最大航行速度60ノット、巡航速度55ノット、航続距離300海里、航続時間5日、満載上陸時の航続力1日、乗員27〜31人、(4名の士官、7名の准尉)、波の高さ2m、風速毎秒12mという海の状況下で平穏に航行できる。


 集合写真があったからといって必ずしも引き渡し済みとは言えないと思いますが、いずれにせよ近々中国の手に入るこの艦(「艦」と「艇」がごっちゃに出てきますが基本的に原文のままとしました)はヘリに近い速度と艦に近い輸送力を持つ恐るべき存在だと思われます。

 アメリカの無人機関連です。

http://military.china.com/important/64/20121129/17554812.html


アメリカメディア:X-47Bは中国のDF-21Dと潜水艦のアメリカ空母に対する脅威を瓦解させる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「空母甲板上でテストされるアメリカ軍のX-47B無人攻撃機」)

【グローバルネット総合報道】 Business Insiderウェブサイト11月27日の報道によれば、X-47Bの原型機は空中給油能力を具備すれば航続距離が3,000海里を超えることになり、その時アメリカ空母は中国の「空母殺し」対艦弾道ミサイル(DF-21D)と潜水艦の射程範囲から遠く離れることができる、とした。しかも航続距離の長い「グローバルホーク」を無人給油機に改装すれば、アメリカ海軍は無人機空中給油と受油の全過程無人操作を実現することになる。

アメリカ海軍の1機のX-47B無人空戦システム検証機が26日、「トルーマン」号空母に搭載され艦上応用試験を行った。この前、2機のX-47B原型機のうち別の1機が今年9月に初飛行し、当時アメリカ海軍はこの機はこの原型機に空中給油能力を追加するためのものだと言明した。2014年のある時期、この原型機はこの能力を持つことになる。

X-47B原型機への空中給油能力の追加は、その航続能力を3,000海里以上に到達させることになる。これは伝統的有人戦闘機の約10倍である(頑住吉注:3,000海里は約5,556km。日本からハワイまで約6,400km、グアムだと2,500kmです)。この挙はアメリカ空母を中国の「空母殺し」対艦ミサイルと潜水艦の射程範囲から遠く離すことにもなる。

2008年、アメリカ戦略・予算評価センターは、空中給油を行わない状況下で、この無人機の作戦半径は1,500海里(頑住吉注:2,778km)あるいはそれ以上に達し得るとした。もし空中給油能力がなくても、X-47B原型機は空母の作戦能力を顕著に向上させるのである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「アメリカ軍のX-47B無人機」です。)

X-47B無人機のメーカーであるノースロップ・グラマン社は航続距離の長い「グローバルホーク」を無人給油機に改装する契約も受けた。これらの機が位置につけば、無人機は全行程の給油および受油作業を実現することになる。

これと同時に、「トルーマン」号空母に搭載されたX-47B無人空戦システム検証機は海上飛行試験を開始することになる。

報道はアメリカ安全保障業務ニュースネットの文章を引用し、次のように書いている。最近のある大改修で、「トルーマン」号空母はX-47B無人機に必要な設備とソフトウェアを追加装備した。X-47B無人機は初の空母での行動用に設計された無人攻撃機である。アメリカ海軍は今年冬季に多くの飛行試験を行う。

「トルーマン」号空母は2013年にアメリカ中央司令部の管轄区に配備される計画である。X-47B無人機は「トルーマン」号空母上で3週間の期間テストされると見られ、テストはノーフォークと大西洋沿岸で行われる。技術者と艦員はハンディコントロールディスプレイを利用して無人機の空母甲板上での移動をコントロールすることになる。


 「脅威を瓦解させる」って言いますが、要するに空母は敵の攻撃範囲には入れず、無人機でなら攻撃可能だというわけで、積極的に評価していいのやらよく分かりません。

12月4日

 たいした重要性はないと思うんですが‥‥。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-12-03/210600_2277141.htm


遼寧艦の制動ケーブルに重大な変化が起きる

最近、港に停泊する遼寧艦甲板の制動ケーブルの色に変化が起きた。遠いところから見ると緑色に塗ったようである。分析によれば、制動ケーブルが包まれて、これに対する寒冷な天候のマイナス面の影響を防止している可能性がある。


 4枚目が一番分かりやすいです。もし他国、特にこの季節の大連よりずっと気温が低い海域で空母を運用することがある(あった)アメリカやロシアがこうした対策をとっていなければ、ケーブルの材質に不安があるということになるかもしれません。

 「え、そんなことがあるの?」とびっくりするようなニュースです。

http://military.china.com/news2/569/20121202/17559470.html


オーストラリアのある軍艦が軍港内で強盗に遭う 艦上の武器が盗み去られる

原題:単独の泥棒がオーストラリアの重要な軍港に侵入 巡視艇上の武器を盗み去る

中新ネット12月1日電 総合報道 オーストラリア海軍が重大な保安上の事故を起こした。1人の銃を持った泥棒が昨日大胆にも、軍港内に停泊するある海軍巡視艇に潜入し、1人の当番の水夫(頑住吉注:原文では「水手」で、少なくとも辞書には水兵という意味は載っていません)を殴り倒した後、船上のいくつかの武器を盗み去り、しかも逃走に成功した。

報道によれば、この事件の発生地点はオーストラリア北部のダーウィンのクナワラ軍港である。1人の泥棒が11月30日午前1時頃、見回りの水夫を殴って負傷させ、船上の武器庫に侵入し、武器を盗み去った。この盗みに遭った海軍船舶は、排水量270トンのアーミデイル級巡視艇で、報道によれば一般に艦上には機関銃、アサルトライフル、散弾銃、9mm拳銃などが搭載されている。

事件発生後、当局は直ちに軍港を封鎖して容疑者を捜索したが、昨晩になっても依然未発見である。海軍長官グリッグスは、軍艦の武器が盗難に遭ったのは初めてのことであり、あらゆる軍艦および基地施設の保安状況を点検し、もって事故の再発を防止するよう命令を下した。

当局は盗まれた武器の種類を漏らすことを拒絶している。襲撃を受けた水夫は重傷を負ったが、治療後状況は好転している。

報道は指摘する。ダーウィン港はオーストラリアの戦略の重点の1つで、現在約600名の海軍将兵が駐留して守っている。多くは岸を離れた海域で国境パトロール任務を執行している。アメリカ軍とオーストラリア軍は年初に協議を達成させ、アメリカ海兵隊にダーウィンで交代制での駐留防衛を行わせることに同意した。これはアメリカ軍のアジア太平洋回帰の大戦略と見なされている。


 まさにまさかの事件ですね。盗んだ武器でさらに大きい事件を起こさなければいいんですが。

 アメリカと中国の無人機関連です。

http://military.china.com/important/64/20121129/17555376.html


アメリカ:中国、Xー45/47に類似した無人実戦機を研究開発中と言明

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:アメリカ軍のX-47B無人攻撃機」)

【グローバルネット総合報道】2012年11月28日、アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイトは「中国、ソフトウェアを使って空母飛行員に取って代わらせることを準備」(China Prepares To Replace Carrier Pilots With Software)という題の文章を発表を発表した(頑住吉注:何で全部の単語の頭を大文字に?)。この文は中国空母艦載機の初の発着を評価し、同時にアメリカ海軍の試験無人攻撃機が空母上で自動発着を行ったことと対比し、アメリカ海軍無人実戦機の発展の現状を紹介し、中国も間もなく空母艦載無人機を開発すると予測している。ここでこの文章を以下のように編集翻訳する。

中国飛行員は国産の殲-15戦闘機を操縦し、9月25日に就役した中国空母上で初の着艦および発鑑を成功させた。中国初の空母「遼寧艦」は重量65,000トン、全長305mで、すでに1年の航海試験を行い、連続4ヶ月海上で、飛行作業を準備した。中国は空母に24機のジェット戦闘機と26機のヘリを配備し、「遼寧艦」を使って未来の4隻あるいはさらに多くの空母のために飛行員およびその他の空母専業人員を訓練する計画である。

中国海軍航空隊は5年前からもう空母艦載機飛行員の訓練を開始しており、かつて中国海軍飛行員は全て空軍飛行学校において基礎訓練を行い、その後海軍飛行学院に転校して専業技能を学習していた。現在、海上航行中の空母上での発着はすでに海軍飛行員の課程に入れられており、中国初の空母艦載機飛行員はすでに大連艦艇学院で4年の訓練課程を終えており、陸上の模擬甲板を使用していかなる移動中の空母上での発着も学習し体得している。ロシアは中国に、空母発着の知識と技能を掌握するには10年の時間が必要だと戒めたが、中国人は苦難を経て、成功裏に平静な海面状況下での発着を成功させた。劣悪な天候と夜間の発着はさらに困難で、このうち夜間発着(night traps)は飛行員が直面する最も複雑な任務である。

これと同時に、空母発着技術を掌握するアメリカ海軍は新たな空母作戦方式を研究中である。アメリカ海軍は去年X-47B無人実戦機(UCAV)の降着プログラムソフトを成功裏にテスト済みで、1機のF-18Dがこのソフトウェアを利用して空母上で自動着艦を実現し、2名の飛行員はいかなる操作コントロールも行わず、いかなる問題も発生しなかった。海軍は1年以内にX-47Bの空母での発着をテストする計画である。アメリカ海軍初の艦載無人実戦機X-47Bは全幅20m、外側5mは折り畳んでスペースを省くことができ、2トンの積載荷を搭載でき、航続時間は12時間で、2年前初飛行に成功した。アメリカはUCAV研究開発上ロシア、ヨーロッパ、中国に先んじており、他国の類似の機の開発を刺激している。アメリカ国防省は新世代無人実戦機の2020年前後の就役を予想しており、1990年代に制定した計画に比べ20年前倒しになっている。2034年のF-35生産停止後、無人実戦機がこれを補って交代に就役することになる。

アメリカの他、EUの2カ国も無人実戦機を研究開発中で、アメリカのX-45やX-47に類似したもの、および作戦保障任務を執行する「リーパー」無人機であるが、2030年までには就役しないと見られる。中国とロシアも類似の無人戦闘機の研究開発作業を行っていると言明している。

アメリカ国防省は作戦上の必要性に着眼し、海軍と空軍で無人機を開発し、X-45を用いて危険な爆撃、および空中からの地上防空火力の破壊(SEAD)任務を執行することを決定した。「リーパー」、「グローバルホーク」などの無人機は成功裏に捜索、攻撃、位置決定などの設計目標を達成しているので、アメリカ国防省には現在、X-45を用いてあらゆる戦闘爆撃機および空母上の有人操縦機と交代させる意向がある。

中国はすでに無人機の作用を意識するに至っており、有人操縦機の空母での発着は短期的な目標でしかなく、中国の技術者は自動操縦ソフトウェアの作動原理をよく分かっており、この種のソフトウェアの研究開発によって中国空母艦載機飛行員を支援している。まさに例えばアメリカ人がそうしているようにである。


 中国も努力しているようですが、この分野でアメリカに追いつくのは少なくとも相当先でしょう。

12月5日

 インドの小火器関連です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121203/17561728.html


5つの有名銃器メーカー、インド陸軍の8億アメリカドルの大規模発注を争う

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インド軍の銃器は複雑である。海軍はアメリカ製M-16アサルトライフルをわざわざ輸入、装備してすらいる。」)

【グローバルネット報道 記者 張加軍】 2012年12月3日出版のアメリカの週刊「安全保障業務ニュース」掲載の文章は、インド陸軍の銃器購入費用は30億アメリカドルにまで上昇し、新型小銃は国外の5つのメーカーから選択することになる、としている。

インド陸軍の「未来歩兵兵士システム」プロジェクトはちょうど研究開発と調達の段階にあり、これには金額8億アメリカドルのアサルトライフルが含まれる。入札の作業は2011年11月に始動した。

インド国防省の官僚は、2012年11月、インド陸軍は入札に参加するアサルトライフルの最後のテストを終了した、とする。

これらの小銃のメーカーにはイタリアのベレッタ社、アメリカのコルト社、イスラエル ウェポン インダストリーズ、スイスのSIG ザウエル、チェコのチェスカが含まれる。この入札は来年3月31日までに終わることになる。この官僚は入札に参加する小銃の具体的な機種名には言及しなかった。

この国防省官僚はさらに、上述の入札は元々6.6万挺のアサルトライフルを購入する計画だった、とする。だが陸軍と政府の準軍事部隊の需要の増加により、最終的に購入額は30億アメリカドルを超えると見積もられる。入札に勝利した小銃はライセンス協議によってインド国内で生産され、50万挺の需要を生むことになる。

入札に勝利した5.56mm口径のアサルトライフルはインド本土で生産されたINSAS 5.56mm小銃と交換されることになる。インド兵士にはINSAS小銃の品質問題、ジャム問題に対する非常に多くの恨み言がある。新たな小銃はさらに7.62mmx39弾薬の使用に転換でき、レール式反射サイトが装着できる必要がある。この他、さらにバレル下にグレネードランチャーを装備でき、インド本国で生産された弾薬が発射できる必要がある。また、ある小銃入札テストに参加していないインド陸軍の官僚によれば、多口径の採用は小銃のコストを上げ、単一口径の小銃の採用か、多口径の小銃の採用かの論争を引き起こしている。

どの小銃がトライアルに勝利しても、勝者はインド国有の兵器工場委員会(Ordnance Factories Board)に関連技術を移転しなければならない。この委員会の下には全国39の武器装備工場が設けられている。

資料によれば、インド軍は現在5.56mm口径のINSAS小銃、7.62mm口径のAK47小銃、イスラエルの5.56mmTAR 21小銃を装備している。


 インドがタボールを採用した、という話はこの「知識の断片」の最初期に「『タボール』アサルトライフル」でお伝えしましたっけ。もう9年も前になるんですね。INSASについては本題としてではないものの「インド製MSMCサブマシンガン」に登場し、「1990年以後、陸軍の主力部隊は徐々にインド国産の5.56mmINSAS系列銃器ファミリー装備に統一された。この銃はインドの独自研究開発によるもので、当時世界のそれぞれの名銃の長所を一身に集めたものであるとも称された。だがこの銃は生産装備初期には必ずしも志通りには行かず、極端な低温の地域でジャムが起き、プラスチック製マガジンは凍結して裂け、3点バーストがフルオートになる等の問題を起こした。このため多くの部隊はむしろ旧式のL1A1あるいはAK系列の使用を選んだ。後に関連する問題が徐々に解決されるにつれ、INSASはついに各種の旧式で雑多な小銃に取って代わり、インド軍が最も常用する標準制式小銃となった。」とありました。しかし今回のトライアルにおいて元々6.6万挺調達の予定が50万挺になったということから想像すると、本来はINSASを主力とし、特殊部隊など重要な部隊にのみ新小銃を採用する予定だったが、その後INSASが失格の判断を下されたのではないかと思われます。「イギリスはインドへの援助を打ち切るそうですが」ではインドがイギリスではなくフランスの戦闘機の購入を決めたことがイギリスとの関係悪化のきっかけになったとありましたが、今回のトライアルにイギリスは参加していないようです。もっともイギリス人も「何故L85A2を買わないのか」なんて無茶は言わんかもしれません。「ロシアとインドの関係、空母引き渡し遅延で冷え込む?」にも「過去2年でロシアがインドの新世代戦闘機と攻撃ヘリプロジェクトの入札で2度とも欧米の国に敗れたことは、モスクワをすこぶる不快にさせた」なんていう記述がありましたが、今回のトライアルにはロシアも参加していないようです。しかしまあこれも無理からぬところかもしれません。より不思議なのは、H&KとFNというトップメーカーが参加していない点ですね。

 昨日の続報です。

http://military.china.com/news2/569/20121205/17565001.html


オーストラリア海軍戦闘艦の武器盗難案件、犯罪被疑者出廷、裁判を受ける

オーストラリア北部の都市ダーウィンの海軍基地で11月29日深夜盗難事件が発生し、1人の泥棒が軍艦上の14挺の武器を盗み去った。現地警察は12月1日午後に盗まれた武器の取戻しに成功したが、窃盗犯は現在依然逃走中である。

オーストラリア国防省が事実確認したところによると、現地時間11月29日早朝、ある謎の人物がダーウィンのクナワラロイヤルネービー軍港のある軍艦に乗り込み、パトロール人員を殴って傷を負わせ、12挺の半自動拳銃と2挺のポンプアクション式小銃(頑住吉注:絶対とは言いませんがまず散弾銃の誤りでしょう)を盗み去った。盗難事件が発生したのはアーミデイル級巡視艦である。事件発生後、現地の軍および警察は直ちに軍港を全面封鎖し、容疑者を捜索した。次の日の午後、警察はダーウィン市中心のある民家で1人の男を逮捕し、かつ全ての盗まれた武器を取り戻した。逮捕された男の名はジェームス ハオで、法廷はすでにハオの案件につき正式に開廷し審理している。だが彼が告発を受けているのは盗品の隠し持ちと武器不法所持だけである。

外部では、ハオは何日か前に艦に乗り込んで盗みを行った泥棒ではないかもしれないと推測している。

オーストラリア軍スポークスマンが明らかにしたところによると、事件が発生した軍艦は当時間もなく出航して勤務に就くところで、泥棒は艦上の兵士を襲撃しただけでなく(頑住吉注:やはり兵士でしたか)、さらにスムーズに大量の武器を盗んだ後逃走に成功しており、このことは容疑者が軍港内部の状況を熟知し、しかも事前に準備を整えていた可能性が高いことを示している。警察はさらに、軍港内に内通者がいた可能性が排除されず、内外で呼応してこそ最終的に逃走できたのだ、とする。前述のジェームズ ハオはこの事件全体でどんな役割を担ったのか? これに関してはまださらに一歩の調整が待たれる(頑住吉注:「調査」じゃないの? と思いましたがそういう意味はないようです)。良かったのはあらゆる盗まれた武器が取り戻されたことである。

これはオーストラリア海軍で初めて発生した武器盗難事件である。このため、軍上層部はあらゆる海軍基地と艦艇の安全措置強化を要求している。オーストラリアの野党は機に乗じて攻撃を始め、労働党政府の軍事費削減が軍艦の安全を保護する充分な人手がないという結果をもたらしたと非難している。だがオーストラリア国防長官スティーブン スミスはこれに対しいかなるコメントを出すことも拒絶している。

ダーウィン軍港はオーストラリアの戦略上の重点配備地の1つである。現在およそ600名余りの海軍将兵が駐留し守っている。アメリカ、オーストラリア両国政府の調整により、今年年初に最初の200名のアメリカ海兵隊員がダーウィンへの駐留を開始した。今回の軍港における盗難事件発生後、アメリカはすでにオーストラリアに軍港の安全保障を強化し、兵士の安全を確保することを促した。


 ジェームズ ハオ(・姆斯 豪)というのはひょっとして中国系の人物でしょうか。何となくこの人物の罪が軽くあってほしいみたいなニュアンスを感じるんですが。本筋と関係ありませんが、「オーストラリアの野党は機に乗じて攻撃を始め、労働党政府の軍事費削減が軍艦の安全を保護する充分な人手がないという結果をもたらしたと非難している」というのはちょっと日本の政治状況と似てますね。

12月6日

 日本と中国の戦車の実力比較です。

http://military.china.com/top01/11053250/20121205/17565553.html


漢和、中日の島争奪戦における96A戦車と10式の対決を推論演繹

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の96Aメインバトルタンク」)

カナダの月刊「漢和安全保障業務評論」12月号に掲載された、「日本の西南の島嶼作戦と10式メインバトルタンク」という題の顕名での文章で執筆者山本進一と平可夫は、日本の自衛隊と中国軍は争いのある島嶼での作戦計画に対し、日増しに実際の準備行動を取っている、としている。

日本サイドでは、自衛隊は争いのある島嶼の防衛作戦準備の歩調を今年非常に明確に速めた。これには8月にアメリカと、グアム島付近の海域において釣魚島が中国軍の上陸に遭ったことを仮定した、その後の対上陸作戦演習を展開したことが含まれる。また自衛隊は2013年に4両のAVV-7型水陸両用装甲車を配備する準備をしている。同時に10式メインバトルタンクは今年の富士火力演習で初めて明るみに出、正確な砲火射撃を行った。実際、日本が開発したこの重量44トンの中型戦車は島嶼作戦準備のために考慮されたものに他ならない。

伝統的に日本のメインバトルタンクの設計概念は欧米式の流用で、全体の防御性に重点を置き、このため重量級化し、日本の90式メインバトルタンクの重量は50.2トンに達する。44トンの10式メインバトルタンクはロシア式戦車の設計概念に非常に近く、これは軽量化、3人用砲塔、自動装填装置などである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

文章は、中国軍は島嶼上陸作戦の準備作業を非常に大きく強化し、これには1.3万トンの大型ドック上陸艦の生産、新世代の80トンの重量級ホバークラフトの開発、現在ちょうど黒海で航海試験中のウクライナから導入した2隻の500トン級大型ホバークラフトが含まれる、とする。

文章は、近年の中国、日本の上陸演習を縦覧すると、双方いずれも機械化上陸、抗上陸の実施のために積極的準備を行っていることに気付くことができる、とする。中国の海兵隊はすでに05型水陸両用攻撃車を装備し、2012年にはさらに国産の80トン級ホバークラフトが1両の96A型メインバトルタンクを輸送する演習シーンが登場した。このことから、海兵隊にメインバトルタンクを配備する構想がまさに実施中であることが見て取れる。

現在中国の海兵隊はメインバトルタンクを配備していない。島嶼攻撃の作戦需要を考慮すれば、大型化した99Gメインバトルタンクが海兵隊に配備されることはあまりありそうにない。中国海兵隊の今後メインバトルタンクを配備する趨勢では、これは96Aあるいは部隊への装備中である30トン級小型戦車である可能性が極めて高い。

(頑住吉注:これより3ページ目)

日本の陸上自衛隊の上陸、対上陸作戦の想定は中国軍に近く、主に西南諸島の防御である。これらの島嶼の面積は小さく、日本本土から距離が比較的遠く、素早い配備に便利で、島嶼の複雑な地形で機動作戦が実施できる中型戦車を必要とする。これが10式戦車誕生の前提である。このため今後中日が争いのある島嶼で本当に衝突を発生させたと仮定すると、最大の戦車の対峙は10式と96A型メインバトルタンクの間で起こるに違いない。

中国戦車の有力な相手となることに

10式戦車は全備重量44トンで、現在ちょうど新たな付加装甲を設計する問題が考慮されているところで、最終的に10式戦車の重量は48トンに達する可能性が極めて高い。10式戦車の動力には1,200馬力の8気筒4ストロークディーゼルエンジンが採用され、馬力荷重は27馬力/トンで、このデータは相当に優秀である。このため路上最大速度は70km/hに達する。

(頑住吉注:4ページ目。画僧のキャプションはまた同じですが、画像中の文字は「倒された横風センサー」です。横風の強さによって照準を微調整するシステムがあるんでしょう)

96A型改良式メインバトルタンクは重量42.8トン、800馬力のV12ディーゼルエンジン1台を採用し、馬力荷重は18.7馬力/トン、路上最大速度は59km/hである。文章は、このため10式戦車は機動性方面において96Aより良好であることが見て取れる、とする。

2種の戦車はいずれも自動装填装置を使用し、10式戦車は主砲が一定角度の俯角の状態にあっても依然装填できる。その内部空間が比較的大きいことが分かる。この点は島嶼、山地攻防作戦に関しても非常に重要だと言える。全部で40発の弾薬を持ち、これは96Aと同じである。10式戦車も弾薬用砲塔尾部コンパートメントは設計されていない。戦車設計の多くの特性から言って、新型日本式戦車は中国、ソ連式戦車の設計概念に非常に近い。

文章は、火力コントロール、視察照準技術に関しては、10式戦車のレベルはきっと96Aより上だとする。日本の軍事工業の伝統であるコンピュータ、マイクロエレクトロニクス技術のレベルは中国より上である。96Aは中国の最高級戦車ではなく、サーモグラフィー照準システムを採用していないからなおさらである(これが採用されているのは99改)。96Aは第2世代画像安定化式照準システムが主軸である。

(頑住吉注:これより5ページ目)

トン数から見れば、44トンの10式、42.8トンの96Aの装甲の重量はほぼ同じに違いない。2種の戦車はいずれも複合、モジュール化装甲を採用している。96Aは楔形装甲に換装されている。非公式の情報ソースは、このような改良によって96Aの砲塔正面の防御はロシア式T-72最新改良型のレベルに達し、すなわち破甲厚度900mmの破甲弾(頑住吉注:成型炸薬弾)の攻撃を防御できる、とする。

文章は、96Aには必要なアクティブ防御システムが欠けており、中国サイドはこれは主にクライアントの要求によって決まるとしており、実際には赤外線、レーザー探知計測、妨害システムの研究開発はすでに長年行われているが、現在まで96Aには配備されていない、とする。

総合的に考慮すると、10式戦車の防御能力は96Aに優越しているが、両者の定義付けは異なる。10式戦車は陸上自衛隊における次世代中型戦車に属する。島嶼作戦時に用いられ、一般にアメリカ式大型ホバークラフトで輸送される。日本の海上自衛隊の大型ドック式上陸艦はトン数の上で、また数の上で、中国海軍をはるかに上回っている。


 トン数が少なければロシア系に近いってもんじゃないと思うんですが。ちなみに、共同執筆者とされる「山本進一」という人物ですが、非常に平凡な名前なので政治家、学者などいろいろいますが、「山本進一 戦車」、「山本進一 軍事」で検索してもそれらしき人は見つかりません。

12月7日

 殲-15関連です。

http://military.china.com/important/64/20121206/17567206.html


WS-10Aを装備した殲-15はまだ艦載機発進任務、着艦任務を完成させられない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:AL31エンジン。右はWS-10エンジン」)

【グローバルネット総合報道】 「週刊ジェーン安全保障業務」は12月5日、次のように報道した。中国空母艦載機計画は新しい重大なマイルストーンを立てた。すなわち、11月25日、中国人民解放軍海軍空母上で成功裏に戦闘機の発進と降着を完成させたのである。

2機の沈陽飛行機によって研究開発された殲-15「フライングシャーク」のコードナンバーはそれぞれ552と553だった。この2機の戦闘機は地上基地から発進した後、成功裏に「遼寧」号空母甲板上に降着した。「遼寧」号空母は2012年9月25日に正式に就役したものである。その後、2機の殲-15は空母上で初めてスキージャンプ発進方式を採用して発進した。

中国のその他のメディアは、初めて降着を成功させた殲-15の飛行員戴明盟は「海空雄鷹団」出身だとする。11月25日当日、テレビメディアは全過程の生放送を行い、メディアも対外的に多くの画像を発表したが、いくつかの報道は11月19日にはとっくに真の試験飛行がすでに行われたのかもしれないと考えている。実際に発表された期日の遅延の意味は暴露の潜在的危険を避けることにあり、過度に責めることではない。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは、「殲-15艦載機、遼寧艦上での発着に成功。だが少し遺憾なことに、殲-15の動力は依然ロシア製のAL31である」です。)

以前の試験の中で、「遼寧」号空母はすでに直-8ヘリの試験飛行を成功させている。「海空雄鷹団」の殲-15飛行員はすでに8月と9月に復飛練習を行っていた。だが今回のは高性能固定翼戦闘機が初めて成功させた降着任務である。同時に、これは遼寧艦の甲板の性能に対するテストでもあった。すなわち制動ケーブルでの制動、飛行機の滑走および飛行機の発進の性能の審査である。

新華社は報道の中で、殲-15は完全に中国によって自主的に設計、研究開発されたとした。しかし、沈陽飛行機の殲-15研究開発プロジェクトは1990年代中期にはすでにとっくに始動しており、しかもスホーイ-33「シーフランカー」戦闘機の技術をコピーしたのである。スホーイ-33「シーフランカー」戦闘機はスホーイ-27から派生してできた艦載機の1つである。かつて中国はウクライナから1機のT-10K戦闘機(スホーイ-33原型機)を購入しているのだが、「ジェーン」のインタビューを受けた時、ロシアサイドは依然繰り返しそれに対する疑問を呈した。ロシアサイドは沈陽飛行機がスホーイ-33の内部構造をコピーしたはずはないと考えている。

しかし、沈陽飛行機の殲-15は2010年7月にすでにとっくに試験飛行を開始している。「遼寧」号空母上で発進、降着を成功させた2機の殲-15は、ロシア製AL-31Fターボファンエンジンを装備している。この兆候は、国産のWS-10Aターボファンエンジンを装備した殲-15戦闘機はまだ艦での発進、降着任務を完成させられないことを証明している。


 国産エンジン搭載機では発進、降着ができないことが「証明」されているというのはちょっと言い過ぎかと思います。しかし今後基本的に国産エンジンを使う方針である以上国産エンジン搭載機の方が試験に適してるにもかかわらず、絶対に成功させたい初の発進、着艦テストにおいてロシア製エンジン搭載機だけを使ったというのが事実ならば、国産エンジン搭載機のパワー、信頼性などの性能の1つ、あるいは複数がロシア製エンジン搭載機に明確に劣る可能性が非常に高いとは言えるでしょう。

 インド空母関連です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121206/17568085.html


ロシアとインド、「ヴィックラマディヤ」号空母の後期作業計画を批准

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ヴィックラマディヤ』号中古空母の建造、引き渡し過程は、インドにとって本当に山あり谷ありだと言える!」)

[インドの新聞トラスト2012年12月4日の報道] ニューデリーとモスクワは最終的な作業、改修計画を批准し、進度が深刻に遅延している「ヴィックラマディヤ」号空母は2013年10月末にインド海軍に引き渡されることになる。

Rosoboron輸出社のスポークスマンは、ロシア・インド双方はすでに「ヴィックラマディヤ」号空母の改修の明細と作業計画を完成させ、かつ批准している、とした。「ヴィックラマディヤ」号空母はボイラーシステムの維持メンテナンス後、2013年夏に再度航海試験を行い、その後インド海軍に引き渡される。

ロシア工業界のニュースソースは、セベロドビンスク船工場は現在ボイラーシステムの維持修繕中で、セベロドビンスクの海工場はすでに船工場に維持修繕設備の引き渡しを開始している、とする。セベロドビンスク船工場の専門家は現在、あらゆるボイラーシステム関連の残された問題を解決しようと試みている。空母のあらゆる維持修繕作業は2013年夏に完成し、その後航海試験がまた開始される。この情報ソースは、さらに補充し、維持修繕作業にはいかなる技術的難度もない、とする。

ある新聞は以前インド国防大臣アンソニーの話を引用し、インド国防省が計画した「ヴィックラマディヤ」号空母のインド海軍への引渡し最終期限は2013年末だ、とした。連合造船企業総裁は10月下旬時点で、ロシアは2013年10月末に「ヴィックラマディヤ」号空母を引き渡す、とした。ロシアはこの前、インドに対する1.15億アメリカドルの引き渡し遅延賠償金の支払いを拒絶している。


 まだ10か月もありますし、夏の航海試験で再び問題が起きる可能性もゼロではありませんし、どうなりますかね。

12月8日

 北朝鮮のミサイル関連です。

http://military.china.com/05/11078235/20121206/17568644.html


ロシアの専門家:北朝鮮の「核に関する規則違反」は中国をアメリカと対抗する境遇に陥らせる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「北朝鮮核施設の分布図」)

【グローバルネット総合報道 記者 胥文g】 最新の情報によれば北朝鮮は12月5日、すでに「銀河3号」運搬ロケットの全ての固定作業を終え、直ちに日本は対空ミサイルを配備して対応を行うとした。東北アジアの緊張した情勢がさらに北朝鮮のロケット試射によって激化することに対し、「ロシアの声」ラジオ放送局の12月5日の文章は、北朝鮮問題にはすでにグローバルな特質が現れており、しかも中国とアメリカの全体的「対抗」関係に影響し始めている、とした。

文章はロシア科学院極東研究所副所長ルジャーニンの話を引用し、ペンタゴンはピョンヤンを口実に、自分たちのアジアにおける対ミサイル防御システムを開拓展開し、補充性の戦略の「抑制と均衡」の基点を構築しているところだ、と指摘する。同時に、これらの起点は決して北朝鮮に照準を合わせたものではなく、まず中国に照準を合わせている。日本とフィリピンの南部の島嶼上に、新たな早期レーダー警戒システムを配備中であり、対ミサイル装備を備えた特殊艦船の数は26隻から36隻にまで増加することになる。

ルジャーニンはさらに一歩進んで、米日間、米韓間の同盟条約もまさに軍事、政治連盟強化に向け方向転換している、と指摘する。だが米日の間の積極的な活動の原因は決してただ単に北朝鮮のせいではなく、中日の間の島嶼をめぐる争いとも関係がある。これと同時に、「核に関する規則違反」の瀬戸際を行く北朝鮮も、自分の「兄貴」(頑住吉注:中国)がアメリカとの地縁政治対抗と地域をめぐる争いという境遇に置かれようとしていることを無意識的に意識しているところなのである。


 うーん、ちょっと難しいですが日本の立場から言い換えれば、北朝鮮が強硬にミサイル発射にこだわる一因は、アメリカとこの地域で厳しい対立関係に陥ろうとしている中国がアメリカと協調して自分たちに強い圧力をかけてくるはずはないし、自分たちを守らざるを得ないはずだ、そして自分たちの挑発によって米中関係がさらに悪化した方が自分たちに有利だと考えていることだ、といったことでしょうか。

 インド空母関連です。

http://military.china.com/news2/569/20121207/17569420.html


インド、第2隻目の国産空母にカタパルトと原子力動力を配備することを考慮

イギリスの「飛行国際」誌公式ウェブサイト2012年12月6日掲載の文章は、インドは間もなく第2隻目の国産空母にカタパルトを装備するか否かの決定をする、としている。

この空母はインド海軍内部ではIAC-2と呼ばれ、意味は「第2隻目の国産空母」である。一方第1隻目の国産空母はコーチン造船工場で建造中であり、この空母の形態はヴィックラマディヤ号(すなわちロシアの中古空母ゴルシコフ号)に似ており、排水量は3.6万トン、艦載機はやはりスキージャンプ発進方式を採用する。

報道は、IAC-2のサイズはより大きく、排水量は6万トン近くなり、10〜15年以内に就役すると見られる、とする。ある情報ソースは、インド海軍内部の高級将校はこの空母上にカタパルトを配備する方向に傾いており、蒸気カタパルトか、それとも電磁カタパルトかに関しては、2013年7月に結論が出されることになる、とする。インドはさらに第2隻目の国産空母のために原子力動力を配備する可能性を考慮中である。

インド海軍は3隻の空母を配備し、2隻はインド半島の両側の海岸での勤務執行を維持し、他の1隻は維持修繕あるいは訓練任務を執行する計画であるが、現在のところ古く、間もなく退役するヴィラート号1隻があるだけである。元々の計画によれば、ヴィックラマディヤ号は今月引き渡されるべきだったが、2013年後半まで遅延した。

文章は評論し、IAC-2がもしカタパルトを装備したら、サイズがより大きく動力がより強力な実戦機を配備でき、実戦機はより多くの燃料と武器を搭載できる、とする。具体的な機種は、例えばダッソー社のラファール戦闘機(すでにインド空軍の126機の中型多機能実戦機入札に勝利)、あるいはボーイング社のF/A-18E/Fスーパーホーネットである。IAC-2がもしカタパルトを装備すると、さらにアメリカ軍のE-2Dに似た艦載早期警戒機を搭載し、したがって艦載早期警戒ヘリに比べより大きな範囲の態勢感知能力が提供できる。


 いや、こんな意欲的な計画を進めるのは、少なくとも第1隻目の国産空母が完成して問題点の洗い出しが済んでからにすべきであり、本当だとしたら余りにも急ぎ過ぎ、無謀だと思いますが‥‥。

12月9日

 アメリカ、中国、パキスタンその他をめぐる無人機の話題です。


http://military.china.com/top01/11053250/20121207/17569376_1.html


アメリカ、パキスタンに「プレデター」を販売することを拒否 原因は中国・パキスタン間に機密が存在しないこと

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:『プレデター』無人機」)

アメリカのグローバル戦略ネットの報道によれば、パキスタンは最近、中国の武装無人機を獲得することになると言明したが、その他の詳細はまだ漏らしていない。6年前からパキスタンはずっと策を講じて武装無人機を獲得しようとしているが、終始実りはなかった。しかし中国は最近、そのいくつかの種類のミサイル、特に藍箭-7とHJ-10はアメリカの「ヘルファイア」ミサイルに体積と性能上非常に似ており、しかも無人機を武装することができると暗示している。ある報道はこれらのミサイルは輸出用だとするが、現在まだ中国は買い手を探し当てておらず、しかもこれらのミサイルの真実の効力を証明する形跡はない。

中国も外形、重量、性能がアメリカの「プレデター」に似た無人機を対外的に提供しており、すなわちCH-4無人機である。CH-4無人機はアメリカ製の「リーパー」に似ているが、体積は重量1.2トンの「プレデター」無人機により近い。CH-4無人機は重量1.1トン、全幅14m、全長9mである。その上昇限度は5,300m、航続時間は20時間を超える。この無人機は2発の藍箭-7ミサイルを搭載できる。パキスタンは中国でいくつかの成功したテストを行ったことがあり、その後やっとこの無人機を購入するということなのかもしれない。

過去5年間で、パキスタンはそのアフガニスタンおよびインドとの国境地域に多種の無人機を配備済みである。その中で最も有効なのは、6年前にイタリアから購入した「隼」式無人機である。4年前、パキスタンは「隼」式無人機に対する評価を終え、しかも少なくとも4機のこの無人機を配備している。「隼」式無人機は重量420s、有効積載重量は68.2sである。その上昇限度は5,000mだが、通常低空(2,000m)を飛行する。この無人機の航続時間は12時間に達するが、通常の任務執行時間は6〜8時間である。「隼」式無人機の最高時速は210kmだが、通常は150kmの時速しか出さず飛行する。この機は、距離がその地上基地から200kmの場所まで飛んで到達でき、しかも飛行場の滑走路から発着でき、あるいはカタパルトで発進し、パラシュートを利用して着陸する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「アメリカ製『プレデター』無人機。アメリカは何と中国の無人機が勝ち取った進歩を無視し、さらに故意に中国を中傷している。本当にお笑いだ!」です。)

過去10年前後の時間の中で、パキスタンはさらに数種の中国の無人機を配備済みである。まず、パキスタンは中国からASN-105偵察無人機を輸入した。この無人機は重量140s、有効積載重量は40s、航続時間は2時間しかない。これは1980年代の設計で、すでにASN-206/207によって取って代わられている。ASN-206/207無人機は重量222s、有効積載重量は50sである。207型の最大航続時間は8時間だが、一般には4時間しか連続飛行しない。最大コントロール距離は150km、巡航速度は時速180kmである。

パキスタンはさらに自分の無人機を研究開発中である。4年前、この国はUqaab無人機をテストした。この設計はビジネス用型無人機と非常に似ている。ビジネス用型無人機は250s未満の小型無人機で、1990年代から各国政府や企業は広範にこの無人機の応用を開始した。Uqaab無人機はやはりアメリカ軍のRQ-7B「シャドー」200無人機システムに似ている。最近、あるパキスタンの企業が470s級のShahpar無人機を生産した。この無人機は毎回7時間連続飛行でき、中国のCH-3と極めて似ている。

パキスタンはかつてアメリカから「プレデター」無人機を輸入するよう要求したが、ワシントンの拒絶に遭った。何故ならアメリカが、中国がこのためにアメリカの無人機を「解剖」する機会を得、さらには多くの生産の機密を掌握することを心配したからである。数十年来、パキスタンと中国はずっと親密な盟友である。両国間には言うに値する機密はない。だが、ヨーロッパ諸国、例えばイタリアやドイツはパキスタンに非武装無人機を輸出したがっている。


 最近までアメリカはアルカイダ対策のためパキスタンと友好関係を保たざるを得ない立場にあり、またパキスタンはヨーロッパ諸国からも無人機を導入しており、こうした無人機の情報がパキスタン経由で中国に流れた可能性は高そうです。








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