コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその215

1月30日

 ロシアの戦闘機関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170128/30217195.html


ロシア最新の小型戦闘機、ミグー35「国家試験」を受け始める

新華社モスクワ1月26日電(記者 欒海) 小型戦闘機に対し更新世代交代を行うため、ロシアのミグー35戦闘機の研究開発作業が最終段階に近づいている。この機種は26日、ロシア国家級試験を受け始め、もし一切がスムーズならば、来年から部隊装備が開始されることになる。

ロシアニュース社の報道によれば、ミグー35はロシアのミグ飛行機製造集団がロシアの国防発注に照らして研究開発した最新の小型戦闘機で、飛行機のコックピットのレイアウトにより単座版ミグー35と複座版ミグー35Dの全部で2タイプに分けることができ(総称してミグー35)、研究開発目標はロシアの小型戦闘機の操作コントロール性能の改良、用途の拡大、作戦効果の増強で、全体性能は「第4世代+」戦闘機に属する。

ロシアの前任空軍副司令アントシェンキンは説明し次のように語る。ロシアの現有の小型戦闘機は徐々に老化しつつあり、ミグー35は「後継者」となる。前の世代の小型戦闘機に比べ、ミグー35の特徴はレーダーとロシア最新の情報化火力照準システムが一体に融合していること、武器を操作コントロールする無線電子設備が広範な互換性を持つこと、ロシアの現有および研究開発中のあらゆる空中発射ミサイルが発射できることである。ミグー35はさらに敵サイドの多種の空戦および防空武器を追跡する偵察システムおよび偽目標を放出する防御システムを採用しており、より強い戦場生存能力を持つ。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現地時間1月27日、ロシアの新型ミグー35多用途戦闘機がモスクワ郊外のLukhovitsyでお目見え」)

ミグー35のためにレーダーを研究開発したロシアの「無線電子技術」社は説明し次のように語る。ミグー35の機載「ビートル-AME」型アクティブフェイズドアレイレーダーの最も遠い探知計測距離は300kmあまりで、飛行員は超視距離作戦時、同時に30の空中および地上目標を追跡し、そのうち6つの空中目標および4つの地上目標に対し同時に攻撃を発動することができる。またロシアニュース社の報道によれば、ミグー35標準装備の空対空、空対地および対艦ミサイル、ロケット弾、航空爆弾は全部で10種で、主翼下方に10の武器搭載ポイントがあり、搭載できる武器の総重量は7トンに達する。「ロシア報」は報道し、ミグー35はその前の世代の小型戦闘機に比べより堅固な脚を持ち、土質の飛行機滑走路や普通のアスファルト上で発着できる、とする。

ロシアメディアの報道によれば、あらゆるこうしたロシアの新式システム装備や正確打撃武器が形成するところの「合力」は、この「第4世代+」戦闘機に、世界の現有の第5世代戦闘機と制空権争奪の勝負を行」わせ、海外の現役および研究開発中の各種実戦機を迎撃させ、いかなる天候条件下でも、敵の防空圏内に入らずに即地上および水上目標に対し昼夜正確打撃を実施させることができ、編隊作戦時は個別のミグー35戦闘機が空中指揮員の役割を担当することができる。

具体的指標データ方面では、ミグー35の全長、全高はそれぞれ17.32mおよび4.73mで、全幅は12mである。完全武装時の総重量は17.5トン、最大離陸重量は23.5トン、最大水平飛行高度は17.5km、航行速度は2,560km/hに達し得る。この戦闘機が配備する2台の「アフターバーナー燃焼室」が付属したRD-33MKV型ダブル噴射筒式ターボジェットエンジンの動力を全開にした時、マッハ2.25まで加速でき、2,700km/hに相当する。空中国給油を行わない状況下での最大航続距離は3,100kmで、標準装備の武器を搭載した時の作戦半径は1,000kmである。

ミグー35戦闘機の研究開発作業は2005年前後に始まり、初のサンプル機は2007年に公開されてお目見えし、2010年にはすでに3機の実物大の原型機が各種試験を受けていた。26日、ロシア大統領プーチンはモスクワで行った軍事工業部門ビデオ会議で、この機は「国家試験」を受け始めたと宣言した。計画によれば、2018年から2020年までの間、ロシア空軍は全部で30機のこの戦闘機を受領することになる。


 現在のミグー29に相当する位置づけで、スホーイ-27系に取って代わるT-50とハイローミックスを組み、アメリカで言えばF-35の位置、中国では殲ー31の位置ということになるんでしょうか(まあ殲ー31の位置づけはまだいまいち不明のままですが)。だとするとステルス性が基本的にないこの機でいいのかなという疑問もありますが。艦載化の計画はないんでしょうかね。

1月31日

 殲ー31関連‥‥かと思ったらちょっと違いましたが。

http://military.china.com/important/11132797/20170126/30213087_all.html#page_2


専門家:中国の技術の突破が殲ー31のエンジンにもはや濃い煙をもうもうと出なくさせる

最近の一定の時間、中国の軍事ウェブサイトやフォーラムの上で殲ー31戦闘機が飛行する最新の動画や画像が流れ伝わり始め、広大な軍事マニアと国内外メディアの関心を引き起こしている。1月19日、あるメディアの報道は、アメリカの軍事専門家は、前回の試験飛行時、殲ー31のエンジンはもうもうたる黒煙を発し、空戦中過早に発見されることを避けたいと希望する戦闘機飛行員にとって、これは非常に大きな不利な要素と言えると考えている、とした。比較すると、最新の改めてお目見えした殲ー31はより良い無煙のエンジンを配備しているようである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー31のエンジンが濃い煙を吐く」)

これに対し、科技日報記者は航空エンジンが黒煙を出すことに関する知識的性質の問題につき軍事専門家の王明志をインタビューした。彼は次のように指摘した。航空エンジンが黒煙を出すのはエンジンの作動原理の問題に関わり、一般に2種の状況下でエンジンが黒煙を出す現象が生み出されるだろう。1つ目は燃料過剰と燃料不足で、燃料過剰および燃料不足の可燃性気体は燃焼時常に黒煙を出す現象を生じさせるだろう。2つ目はエンジンの燃焼中に炭素蓄積の現象が出現することである。「各種航空エンジンには必ず異なる程度で燃料過剰および燃料不足の現象が存在し、炭素蓄積の状況はある時にはいささか深刻で、ある時には程度がやや軽い。」

記者が捜索収集してきたいくつかの画像は、飛行機が黒煙を出す現象は普遍的に存在することをはっきり示しており、米軍のKC-135空中給油機だろうと、B-52戦略爆撃機だろうと、あるいはまたF-16戦闘機だろうと、いずれにも黒煙を出す現象が存在する。これは一体どんな原因がもたらすのだろうか?

王明志は説明し次のように語った。航空エンジンの作動時、燃料と空気が充分に混合して可燃性の気体を形成し、燃焼室内で燃焼を行う必要があり、この点は普通のエンジンの原理と同様である。この中では、ある数値が非常に重要なカギで、これはガス油比(頑住吉注:英語ではgas-oil ratioと言うようです)と呼び、すなわち可燃性の気体の中の燃料と空気の混合比率である。ガス油比がある最適化された値に到達した時、可燃性の気体の燃焼効率は最高で、相応に生じさせる推力も最大になるだろう。もしガス油比が高すぎたら、すなわち油の比率が高すぎ、空気の比率が低すぎたら、燃料過多の現象が生じるだろう。もしガス油比が低すぎたら、すなわち油の比率が低すぎ、空気の比率が高すぎたら、燃料不足の現象が生じるだろう。燃料過多と燃料不足の時、可燃性の気体の燃焼はいずれも不十分となり、エンジンには直ちに黒煙を出す現象が出現するだろう。

「航空エンジンにまだある比較的複雑な問題は、その作動条件には1万mの高空がある可能性があり、2、300mの低空あるいは超低空がある可能性もあることだが、エンジンのガス油比は一般に飛行機が最も飛行に適する高度に照らして最適化調節が行われる。例えば、この飛行機が中高度の飛行に適していたら、この機は正常な飛行高度の時の大気の圧力、飛行速度および必要とされる推力などのパラメータに照らして最適化調節が行われるだろう。ひとたび飛行機が飛行時この高度にいなくなれば、すぐに燃料不足あるいは燃料過多の状況が出現する可能性があり、この種の条件下では直ちに異なる程度のエンジンが黒煙を出す現象が出現するだろう。」と彼は語る。

もし燃料不足および燃料過多の状況が出現したら、エンジンの作動が最良の状態にないことを示し、必然的にエンジンの作動効率が一定程度上低下する、例えば推力が低下する結果がもたらされる。」と王明志は指摘する。

もう1つのあり得る原因は炭素蓄積で、エンジンは長期の作動過程の中で、燃料の燃焼が一定程度の微小な炭素の顆粒を生じさせるだろうため、こうした炭素の顆粒はエンジンの燃焼室後部あるいはノズルのところに付着するだろう。ならば、エンジンの飛行過程の中で、一定程度累積した炭素の顆粒が高速、高温の噴射気流によって出てくる可能性がある。このようになっても、外部から見れば黒煙を出している状況に似る。

記者は、2年前最初の殲ー31の試験飛行時にエンジンが濃い煙を引いていたが、第2の殲ー31の試験飛行時には濃い煙が消失していたことに注意した。ある分析は、殲ー31はまだ検証過程の中であり、非常に多くの飛行パラメータが不断に模索されており、今改良を経て性能の向上は火を見るよりも明らかだ、と考える。飛行機が新型エンジンを使用したらしいと考える人もいる。

これに対し王明志は次のように言った。「エンジンが交換されたか否かに関しては、現在決して関連の状況は掌握されていない。だがエンジンが黒煙を出す問題の解決は非常に多くの要素に関わり、その中の1つの方面はエンジンの可燃性気体のガス油比の最適化である。これにはエンジンの制御や調節のシステムに対し一定の改良を行う必要があり、可燃性気体のガス油比を飛行機の飛行高度の変化につれ相応の調整を行えるようにし、このようにすればエンジンのガス油比は最適の状態に保持でき、したがってエンジンが黒煙を出す状況は緩和される。」


 エンジン自体ではなく制御システムが改良されたという可能性もあるわけですな。

2月1日

 中国の空母関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170127/30214884_all.html#page_2


院士:2025年、初の電磁カタパルト技術を採用した国産空母が進水する

2017年1月25日、中央テレビ局CCTV10チャンネルが放送した「2016年度科技盛典」という番組の中で、海軍電力工程専門家である馬偉明院士が、皆が最も関心を注ぐ電磁カタパルト技術最新の研究の進展状況を明らかにし、「電磁カタパルト技術は、10年内に伝統的な化学エネルギー技術に取って代わる」とし、この人心を興奮させる情報は、研究開発、設計中の国産003型空母が電磁カタパルトを採用するのは確定事項となったことを示す! しかも国産電磁エネルギー武器も10年内に中国の火砲技術の「新たな主力」となることが有望である。

研究開発の成功から応用の成功までは時間を必要とする

実際のところ、馬偉明院士の電磁カタパルト技術研究に関する報道は、ここ何年かずっと連続して絶えず、しかも馬偉明院士は国家技術進歩賞を獲得した時かつて賞獲得の所感を発表し、この言葉の中で馬偉明院士は、中国の電磁カタパルト技術研究はすでに成功を獲得していると明らかにした。

しかし、電磁カタパルト技術の研究開発成功は、決してそれをすぐに空母に運び込んで応用できることを意味しない。技術の上から言って、電磁カタパルト技術を空母に搭載するには、いくつかの過程を経る必要がある。第1に、電磁カタパルトのカギとなる重要技術の難関を攻略しまた掌握し、縮小サイズの原理サンプル機を研究開発する。第2に、工程研究開発段階に入り、その後フルサイズの試験サンプル機を研究開発する。第3に、空母電磁カタパルト地上試験施設を建設し、しかる後に真の艦載機を使用して長時間の地上射出試験を行い、徐々に各種の工程応用の中で出現した問題を解決し、電磁カタパルトの技術凍結および試験定型を実現する。第4に、新型空母設計の中で、電磁カタパルトシステムを採用しまた取り付け、最終的に「電磁カタパルトの艦への搭載」を実現する。

アメリカ初の電磁カタパルトシステムを採用した「ジェラルド フォード」号空母を例にすると、アメリカ海軍電磁カタパルト小グループは1992年に実行可能性概念研究を開始し、1998年に最初の1:2縮小サイズ原理試験サンプル機を研究開発し、2003年にひとまず研究開発作業を完了した。その後また5年の時間を用い、工程研究開発を完了した。その電磁カタパルト地上試験施設は2010年に試験定型に成功し、2013年新たに研究開発、設計されるCVN21級空母「フォード」号上に正式に装備され始めた。アメリカの電磁カタパルト技術の研究開発が全部で21年の時間を費やしたことが見て取れる。一方馬偉明院士率いる科研団体の難関攻略の努力の下、中国の電磁カタパルト技術研究開発の歩み始めは遅かったが、進展は極めて速く、公開の資料によれば、「2008年に初の原理サンプル機が作られ、その後フルサイズのサンプル機が作られ、全部のカギとなる重要技術が突破された。」 アメリカの研究開発進度との隔たりを、10年以内にまで短縮することになる。一方外国メディアの報道によれば、中国の電磁カタパルト地上試験施設は何年か前もうすでに完成し、かつ一連の試験を行っている。馬偉明院士の態度表明は、地上試験がすでに完了に近づき、次の一歩ではもう艦への搭載が待たれることを示している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「フォード級空母の電磁カタパルト」)

03型空母はきっと電磁カタパルトを用いる

目下、中国海軍初の国産空母である001Aはまもなく建造が完成し、第2隻目の蒸気カタパルト技術を採用した通常動力空母002型も2020年前後に完成しかつ進水する。第3隻目の国産空母003型は、現在まさに設計、研究開発段階にあり、アメリカの電磁カタパルト研究開発進度と「フォード」号の進度との間のマッチングの関係を根拠に推測すれば、003型空母は2025〜2030年の間に建造が完成しかつ戦闘力を形成する。このため、きっと電磁カタパルト技術が採用されることになる!

馬偉明院士が明らかにした研究開発進度を根拠に我々は大胆に推測することができる。2020年前後に初の実用国産空母電磁カタパルトが製造を完成させ、2024、2025年、初の電磁カタパルト技術を採用した国産空母が進水する! その時、中国は第2の独立して電磁カタパルト空母を研究開発した国となり、中国海軍の遠洋作戦能力は歴史的性質の飛躍を実現することになる!

あるいは電磁武器を応用か

実際、馬偉明院士が明らかにした「電磁エネルギー技術が化学エネルギー技術に取って代わる」というのは、決して単に電磁カタパルトだけに限定されず、現在研究開発の前線にあり、イギリス・アメリカ・ロシアは相互に競ってレールガンを研究開発しており、実際これも電磁エネルギーが化学エネルギーに取って代わり得る新概念武器システムである。アメリカは電磁カタパルトの研究開発時、もう充分に1980年代の電磁コイル砲研究開発関連の技術成果を充分に応用しまた参考にしており、馬偉明院士の態度表明は、あるいは中国が電磁カタパルト技術で突破を果たした他、高エネルギー電磁技術研究領域でもすでに全面的な突破を取得したことを示すのかもしれず、この技術成果は、将来レールガンなど国産電磁武器の上にも応用できることを示し、その時、中国の火砲はあるいは伝統的な化学エネルギー砲から「電磁砲の時代」へと全面的に入ることになるのかもしれない!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカのウェブサイトが発表した衛星写真は、中国が電磁カタパルトを建設していることをはっきり示している。(画像のソース:スペシャルサンクスHSHフォーラム)」)


 私は10年以内にレールガンが火砲の主力になるとは思えず、これでは空母に関する予測も楽観的すぎるものなのではという気になります。

2月2日

 いまいち現実味の乏しい話に感じるんですが。

http://military.china.com/important/11132797/20170128/30216721_all.html#page_2


中国、「N2爆弾」を作り出す:威力は核兵器との比較に堪えしかも核汚染がない

【視察者ネット総合】 まだSF作品の中の威力が核兵器との比較に堪えしかも核汚染のない「N2爆弾」を覚えているだろうか? 中国が作り出した。南京理工大学化学工業学院の胡炳成教授のチームは最近成功裏に世界初の全窒素陰イオン塩を合成し、新世代超高エネルギー・エネルギー含有材料研究の国際的に有利な高みを占領した。関連の研究論文は27日に国際的にトップクラスの定期刊行物「ネイチャー」に発表され、これは我が国がネイチャー」上に発表するエネルギー含有材料領域初の研究論文でもある。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「某SFアニメの中のN2爆弾爆発の画面」 続いて2枚目「『N2爆弾』の威力」)

南京理工大学ウェブサイトの報道によれば、今回合成された化合物は全窒素陰イオン(N5-)を含有する。関連の論文によれば、全窒素類超高エネルギー含有材料(炸薬)のエネルギーはTNTの3倍以上に達し得、高密度、高エネルギー、爆轟の産物がクリーンで汚染がない(爆発の産物が窒素で、汚染がない)、安定しており安全などの特徴を持つ。全窒素類物質関連の研究は超高エネルギー含有材料の急速な進歩を直接推進することになり、関連の材料の研究開発成功は、炸薬、発射薬、推進剤領域で驚異的な発展を生じさせることが有望である。

報道によれば、世界を範囲として、全窒素陰イオンを獲得することは常に難題であり、1772年に大気中からN2が分離されて以後、1890年になってやっと初の全窒素イオンN3-が発見され、その後関連の研究は歩みを止めて前に進まなかった。科研業務者はN3からN13までの各種全窒素派生物に対し大量の理論的予測を行ったが、真に関連の化合物の採取に成功した成果はごくごく少なかった。全窒素イオン調合に用いる前駆体アリール基5アゾールは1956年になってやっと初めて合成された。1999年、アメリカ空軍研究実験室がやっと初めて線状N5+陰イオンを合成し、当時の研究目的は有毒なヒドラジン類ロケット燃料に取って代わる新型ロケット燃料の製造だった。南京理工大学の胡炳成教授のチームが今回成功裏に合成した全窒素陰イオン塩は、この領域の突破性の成果である。理論上、全窒素類物質のエネルギー量の水準は10の4乗から10の5乗ジュール/gクラスに達し得、これはTNT炸薬の10〜100倍に相当し、より大きな威力の炸薬、発射薬、推進剤を製造するのに用いることができるだけでなく、核分裂で起爆させることを必要としない「クリーンな」水爆製造に用いることも有望で、これはほとんど我々が前に挙げたばかりの幻想の中の「N2爆弾」(エヴァの中でのN2に対する説明はNonenuclearの略であるが、興味深いのは、現実の中の全窒素類物質の爆発が生じさせるものがN2、窒素だということである)(頑住吉注:核融合自体はクリーンなものの核融合を起こすには超高温、高圧が必要で、それには現在原爆を使うしかないから水爆にも核汚染があるわけですが、これを使って核融合が起こせれば核汚染のない水爆になる、ということですね)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の科学者は新春の際に全国人民に向け、次世代の大爆竹方案を献上した‥‥」)

以下は新華社27日の報道内容である。

新華社南京1月27日電(記者 凌軍輝) 南京理工大学化学工業学院の胡炳成教授のチームは最近成功裏に世界初の全窒素陰イオン塩を合成し、新世代超高エネルギー・エネルギー含有材料研究の国際的に有利な高みを占領した。関連の研究論文は27日に国際的にトップクラスの定期刊行物「ネイチャー」に発表され、これは我が国がネイチャー」上に発表するエネルギー含有材料領域初の研究論文でもある。

胡炳成教授は次のように説明する。新型超高エネルギー含有材料は、国家の核心的軍事能力と軍事技術の有利な高みの重要な印である。全窒素類物質は高密度、超高エネルギーおよび爆轟が生じさせる産物がクリーンで無汚染などのメリットを持ち、新世代超高エネルギー含有材料の典型的代表となっている。現在、この領域の研究のホットなポイントの1つは全窒素陰イオンの合成である。全窒素陰イオンの前駆体であるアリール基5アゾールの安定性は比較的劣り、加えて全窒素陰イオン自身が不安定であり、通常の方法を採用して全窒素陰イオンを獲得するのは非常に困難という結果をもたらしている。1956年にアリール基5アゾールが初めて合成されて以来、安定して存在する全窒素陰イオンおよびその塩の研究はずっと実質的性質の進展を取得していなかった。

胡炳成教授のチームは長年の研究を経て、この国際的なエネルギー含有材料研究領域を困らせること半世紀あまりに達する世界的性質の難題を解決し、全窒素陰イオンの合成の中で重大な突破性の進展を取得した。彼らは創造性をもってメタクロロ過安息香酸とNH2CH2COOをそれぞれ切断試剤と助剤として採用し、酸化断裂の方式により初めて室温の下で安定した全窒素陰イオン塩の調合に成功した。熱分析結果は、この塩の分解温度が116.8度にも達し、非常に良い熱安定性を持つことをはっきり示した。

全窒素陰イオン塩の成功裏の調合は、全窒素類物質研究領域の1つの歴史的性質の突破であり、全窒素陰イオン高エネルギー化合物調合のために堅実な基礎を固め、全窒素類物質の合成応用および全窒素エネルギー含有材料の発展に対し重要な科学上の意義を持つ。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「高性能エネルギー含有材料は大爆竹の製造に用いることができるだけでなく、次世代の「ロケット花火」である運搬ロケットのカギとなる重要技術でもあり、新型材料はロケットの比推力を大幅に向上させることができ、運搬ロケットの性能を大幅に向上させることが有望である。」)


 ロケット技術が進歩するのはいいとして、核兵器に近い威力でしかも使用のハードルが低い新型爆弾の登場はいろいろな意味で不安ですね。

2月3日

 中国・韓国関連です。

http://military.china.com/news/568/20170131/30221509.html


THAADミサイル防衛システムが災いを惹起? 韓国に赴く大陸の旅行客の増加幅が70%から1.8%まで下がる

中新社北京1月31日電総合情報:韓国法務省が1月30日に発表した「出入国と外国人政策統計月報」は、2016年に韓国に赴いた中国の旅行客が初めて800万人の大台を突破したことをはっきり示している。だが2016年後半の中国人旅行客の韓国に旅行に赴いた人数の増加幅は激減し、韓国メディアはこれはあるいはアメリカが韓国に「THAAD」ミサイル防衛システムを配備することがもたらすネガティブな効果と関係があるかもしれないとする。

韓国連合通信社の報道によれば、韓国当局の統計データは、2016年1月から12月に入国した外国人は1741.8万人あまりであることをはっきり示している。このうち、中国人旅行客の人数が最多で、826.8万人あまりと、47.5%を占めた。統計はさらに、去年入国した外国人の中で、旅行入国ビザ(B-2)を持った旅客が最多で、583.3万人あまり立ったことをはっきり示している。その後は順に短期訪問ビザ(C-3)、ビザ免除(B-1)だった。

韓国メディアは分析し、だが去年後半から始まり、韓国に来る中国の旅行客の数は持続的に減少の趨勢を呈している、と指摘する。これはあるいは「THAAD」韓国入りが韓国・中国関係が冷却に向かう結果をもたらしたことと関係があるかもしれない。

韓国の「中央日報」この前の報道は、「THAAD」韓国入りは韓国に赴く中国の旅行客の急減をもたらしている、と指摘した。韓国旅行発展局のデータは、韓国に来る中国大陸の旅行客の増加幅は2016年8月には70.2%にも達したが、9月には22.8まで下がり、10月はさらに一歩4.7%まで落ちた、とする。12日22日に発表されたデータは、11月に韓国を訪問した中国大陸の旅行客は前年比での増加幅が1.8%しかなかったことをはっきり示している。

中国大陸の旅行客の韓国行きの増加に退勢が現れていることに対応するため、韓国旅行部門は多項目の政策を打ち出して外国の旅行客を吸引している。韓国代理大統領の黄教安は今月19日、より多くの外国の旅行客が韓国に来るよう吸引するため、各国の旅行客の好みを考慮し、オーダーメイドされた旅行商品を開発することが必須だ、とした。

韓国旅行発展局は1月23日に2017年度業務計画を発表して、韓国を訪問する旅行客のソースの多元化を勝ち取り、360万の東南アジアの旅行客、110万のムスリムの旅行客、250万の欧米の旅行客の接待を勝ち取る、とした。別の方面では、韓国旅行発展局はさらに中国の旅行客のためにハイランク製品を登場させ、かつネット有名人と手を携えて個々の客に対しマーケティング活動を行い、もって830万の中国の旅行客を吸引することを計画している。


 あくまで「増加幅」が急減したんであって去年より少しでも増えており、また70%なんていう増加幅がいつまでも続いていくわけはないですし、どうも実際以上に中国の圧力で韓国が大困りという印象を与えたがっているように見えるんですが。

 1月30日にも紹介しましたがミグー35関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170130/30219976_all.html#page_2


ミグー35発表会:ロシア副首相、小型第5世代機を研究開発する、とする

ロシア衛星通信社は1月27日、1月27日のロシアのミグ飛行機製造集団のミグー35展示会で、ロシア副首相のロゴージンは、ミグ飛行機集団は第5世代機の研究開発を開始することになるとした、と報道した。ロシア航空宇宙部隊総司令は、ミグー35をもってあらゆる小型戦闘機に取って代わらせることになる、とした。

発表会で、ロシア航空宇宙部隊総司令のボンダレフは、将来ロシアはあらゆる小型戦闘機の機群を全部ミグー35戦闘機というこの「支点」系列の最新改良型によって取って代わらせる、とした。「週刊ジェーン安全保障業務」の説明によれば、ロシア航空宇宙部隊の現有の主力小型戦闘機はミグー29系列で、およそ350機保有している。大型戦闘機はスホーイー27系列とミグー31「フォックスハウンド」戦闘機によって構成される。

NATOがミグー35に与えたコードネームは支点-F(頑住吉注:(Fulcrum)で、その改良の原型であるミグー29系列とでは小さくない差異がある。

ミグー35は10カ所の外部搭載ポイントに7トンまでの有効搭載荷が搭載でき、かつマッハ2.25(時速2,700マイル)(頑住吉注:kmの間違いでしょう)の速度に達する。この機の作戦半径は1,000kmにも達し、航続距離はミグー29M2戦闘機に比べて50%超増加している。上昇限度は17,500mである。

ミグー35の設計は新たなスタートを経ており、全く新しく設計された戦闘機とさえ言える。

ミグー35は新世代の機載自衛システム、新たな光電子探知計測設備を採用し、機載レーダーは同時に30の目標を捕捉することができる。機体の外形は設計し直されてレーダー可視特性を下げたのと同時に、搭載ポイントが6から8まで増加し、現有および研究中の各種武器が使用できる。空中給油能力を持ち、あらゆるシステム(ヘルメット目標指示システムやナビゲーションシステム含め)は全てロシアによって自ら研究開発と生産が行われる。

ロゴージンは、「スホーイ集団が研究開発した第5世代戦闘機は国家試験を通過中である。ミグ集団も第5世代戦闘機を研究開発することになる。」と語った。ミグ集団が研究開発中の第5世代戦闘機は小型の単発機種となる計画で、コードネームはlight PAK FAである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロゴージンは現場でミグ『小型第5世代機』のコックピットの模型を持ち出した。」)


 「ミグー35をもってあらゆる小型戦闘機に取って代わらせる」わけですから次世代機の開発を始めると言っても実際の配備ははるか先なんでしょうね。ただミグは没になったとはいえ次世代機を開発した経験があり、T-50の成果や経験もある程度利用できるでしょうから比較的スムーズに開発が進む可能性が高いかも。

2月4日

 主に韓国関連ですが日本にも大きく関係します。

http://military.china.com/important/11132797/20170203/30225142_all.html#page_2


韓国、現在アメリカの重視を大いに受ける これは韓国人の悲哀である!

韓国は2日アメリカの新任国防長官ジェームス マティス初めての訪問での初めての滞在国となり、韓国代理大統領および高官は迅速にマティスと会見し、双方は「共同で北朝鮮の脅威に対応する」ことを強調し、マティスはアメリカの韓国の防衛に対する承諾を重ねて言明し、トランプの「米韓関係を高度に重視する」態度を伝達した。マティスはさらに記者に対し「平壌の挑発行為」はアメリカが韓国に「THAAD」システムを配備する唯一の理由であり、「その他には『THAAD』配備のために心配する必要のあるいかなる国もない」と語った。

韓国世論は自らの国がマティス「初訪問初滞在」の場となったことに対し興奮を示し、まるで彼らの心中の重しが取れたかのようである。以前トランプは、韓日にアメリカ駐留軍の費用を多く分担させるとし、かつ同盟国との関係をあまり重視しない意味があり、ソウルと東京いずれも非常に心配させた。

マティスは韓日に精神安定剤を飲ませたかのようである。彼があるいは駐留軍の費用の問題に「ついでに言及する」のではないか、と推測する人もいるが。全体的に見て、韓国人の情緒はいささか乱れており、彼らはトランプ政権が韓国の安全に対する承諾を重ねて言明したことを重視するだけでなく、しかも自らの国のアメリカ外交重要性ランキングの中での位置を非常に気にかけている。マティスはまずソウルに来て後で東京に行くが、このこれまでのアメリカ国防長官が東アジアに来た時との順序の変更も非常に彼らを喜ばせている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカの新国防長官、就任後初めて韓国を訪問し韓国代理大統領と会談。」)

韓国人はアメリカを「救いの星」と見なしているようで、北朝鮮の核活動は見たところ間違いなく彼らを怖がらせている。ソウルはすでに完全にアメリカに傾倒し、かつアメリカの言いなりである。

ソウルの独立外交はすでに死んだのと大差なく、甚だしきに至っては独立した政治的思考能力も深刻に委縮している。このように完全にアメリカに傾倒したからと言って韓国の安全に関する困った状況を解決することは決してできず、半島問題の中で韓国には本来独立した役割があったが、韓国は進んでこの役割を放棄した。半島の平和に対するワシントンの興味および執着はきっとソウルに比べ低く、韓国はアメリカが半島政策を制定する時に韓国の利益を多く考慮することを促す最後のカードを放棄しつつある。

半島には南北問題もあれば、またここ何年かで出てきた核問題もあり、さらにワシントンが中国を牽制するより大きな戦略的考慮も加わっている。ソウルはこの一切を把握することは非常に難しく、それらを簡略化するしかなく、最終的にワシントンの将棋の駒となった。

これは韓国人の悲哀でもあるし、全東北アジアの悲哀でもある。少し前、韓国はまだ意気盛んで、自らが取得した成就に非常に満足し、大国の間で気ままに綱渡りしていた。しかし瞬く間に、韓国はまるでアメリカを仰ぎ見ておどおどするわき役に改めて格下げになったかのようである。

非常に遺憾なのは、中国に韓国を助けてその恐れを取り除く能力がないことである。ソウルは本当に「THAAD」は北朝鮮の核の脅威に対応するのに用いるだけであると北京が思うことを希望しているが、それは間違いなく違うので、中国人は韓国人のように知らないふりをすることはできない。

「THAAD」問題は中国の戦略的核威嚇の質にかかわり、自らの核威嚇力の不断の向上を確保する中国の決意は非常に断固としており、関連のゲームはあるいは始まったばかりなのかもしれない。韓国は半ばはっきりと、半ばわけもわからず大国のゲームに巻き込まれ、この重荷は長期的なものになり、これに関係する代価を韓国はじわじわと受け入れるしかない。

マティスは「THAAD」は北朝鮮以外のいかなる国家に照準を合わせたものでもないと語ったが、中国は本気にはしないだろう。ワシントンがもし何か強硬なトーンを変えても、北京は気にしないだろう。アメリカの米韓および米日同盟強化に対しても、中国はすでに適応している。もしみんながそろって東北アジアで「大きなゲーム」がプレーしたいというのなら、中国はお付き合いするしかない。だが中国の「耗」の能力はきっとその他の各方に比べ低くないということにご注意ありたい。


 トランプはいろいろ言ってますが今のアメリカに中国との軍備競争をする能力があるのか確かにやや心もとないですね。可能性があるとすれば量の不利を質の優勢でカバーすることでしょうが。

2月5日

 日本関連です。

http://military.china.com/news/568/20170203/30226509_all.html#page_2


米日のF-15機隊の老化が深刻 中国海空軍実戦機に直面して意気込みに力が追いつかず

「解放軍報」は2月3日「F-15Jはまだどれだけのたうち回れるか」との文を掲載した。日本の航空自衛隊は長期にわたり至る所で招集に応じ、加えて機齢が高すぎるため、機体の老化現象が徐々に突出している。2008年から2015年までの間、日本の航空自衛隊のF-15Jは全部で機の墜落、部品落下などの深刻な事故を70回あまり発生させている。しかし現実の状況は年老いて体の弱った「東洋の」鷹がまだ継続してがんばり続けなければならなくさせている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「軍報の原文に添えられた図:F-15Jはまだどれだけのたうち回れるか? イラスト:呉志峰」)

「解放軍報」の原文は以下の通りである。

日本の航空自衛隊は最近非常に忙しい。中国海空軍が何度も艦・機の艦隊、編隊を西太平洋に赴かせて訓練するのに直面し、深刻な「被害妄想症」を患っている日本は必ず頼まれもせずやって来て、全過程随伴し、発進、証拠取得、識別、写真撮影、帰投、通報、流れ作業のようなその作業はまるで自らに心理的な慰めを与えているかのようである。

「平和」の王冠をかぶりながら、それにもかかわらず「日本の悪鷹」の名を有するF-15J「イーグル」戦闘機は日本の航空自衛隊(以下空自と略称)が唯一持ち出せる大型戦闘機であり、至る所で招集に応じ、とっくに疲労困憊である。

1970年代中期、日本の空自は当時の主力戦闘機の代替機種選択に着手した。3年の論証を経て、アメリカのマグダネル社のF-15C/D戦闘機が頭角を現した。4年後、初のF-15Jがアメリカから日本の沖縄に飛来して就役し、これより非常に長いこの島国での生涯を開始した。日本の空自は全部で213機のF-15Jを装備し、アメリカを除きF-15を装備すること最多の国で、現在まで依然201機が就役している。

高水準の維持保護の下、F-15Jは終始驚異的な90%以上の出勤率を保持しているが、この全世界の空軍界に誇るに足りる記録の背後は、それにもかかわらず回避できない「年齢問題」である。最年長の1機はすでに30歳あまりで、最も若いものでもすでに就役して20年である。

近年来、F-15Jの機体の老化現象は徐々に突出し始めている。日本メディアの報道によれば、2008年から2015年、空自のF-15Jは全部で機の墜落、部品落下などの深刻な事故を70回あまり発生させており、多くの人の死亡と負傷をもたらしている。空自は一度あらゆるF-15Jを飛行停止にしたが、事故はそれにもかかわらずまるで根深い病気のように全く取り除けない。

見たところ、F-15Jは本当に老いすぎである。


世界の武器装備発展の規則性に照らせば、F-15Jは本来ゆっくりと第二線に退いて安楽な晩年を享受すべきである。だがアメリカという兄貴の「不靠譜」(頑住吉注:いろいろな意味がありこの場合の意味は不明)と自らの臆病さは、邪な心を捨てない日本に継続してこの老体に鞭打ち、もってその深刻に分不相応な野心を支えさせるしかない。

2013年の中国防空識別圏画定後、実力が一段勝ると辞任する日本の空自は、常に識別圏内で偵察、挑発している。その中で、非常に強い機動能力を持つF-15Jは堂々たる主力である。東海防空識別圏を長躯旅する日本の空自は明らかに、十分休養して相手の疲労を待つ中国海空軍に比べより大変である。

外に出ての偵察の他、「爺さん機」F-15Jはさらに日本の領空を防衛する職責を担う必要がある。さらに珍奇なのは、神経過敏な日本が、門戸たる2つの海峡を艦・機が通過しさえすれば、必ずそれに対し徹底調査しようとすることである。このことはとっくに負担過剰なF-15Jにとって疑いなく泣きっ面に蜂と言える。


 時間ないんで続きは明日紹介する予定です。





















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