コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその222

3月20日

 昨日に続き「いずも」南シナ海派遣関連の記事を2つ紹介します。

http://war.163.com/17/0318/13/CFQHQU2D000181KT.html


香港メディア:日本、準空母を派遣し南海に赴かせる アメリカに代わり中国を牽制することを欲する意味あり

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:『いずも』号は日本現役最大型の軍艦である 」)

参考情報ネット3月18日の報道 香港メディアは次のように言った。日本の自衛隊が「準空母」である「いずも」号を派遣して南海を通過させると伝えられるが、この挙動は極めて尋常ならざるもので、その中からは米日同盟が中国を牽制する新たな手段が屈折して映し出されている‥‥一つは「黒顔」に充当し、一つは「白顔」に充当する。

「香港経済日報」ウエブサイト 3月17日の報道によれば、「いずも」号ヘリ搭載護衛艦は日本の現役最大型の軍艦で、9機のヘリが搭載でき、伝えられるところによると時間を必要とするがさらに迅速に真の小型空母に改装できる。外国メディアは、これは第二次世界大戦後における日本のこの地域最大の武装力量の見せつけである、と形容する。

報道は、日本はアメリカのアジア太平洋地域における最も主要な盟友で、日本が「いずも」号を何故この時を選択して南海を巡航させるのかを理解しようとすれば、内面のアメリカの要素に注意することが必須である、とする。アメリカの南海における動作は最近低調に転じているようで、原子力空母「カールビンソン」号戦闘群は、予想のように中国の島礁12海里の範囲には入らず、この原因はおよそ二つある。一つ目は中国の感情を刺激することを避ける。二つ目は大統領トランプの内閣が依然完全に組閣されておらず、新政府の南海政策がまだ成型されていない。

報道は、アメリカの現在の南海戦略が「空白期」内にある時、日本が「いずも」号を派遣するのには「ボス」に代わって中国を牽制する意味が大いにあり、日本が「白顔(悪役)」演じた後、アメリカは「黒顔(善玉)」を演じることに専心し、中国サイドとの関係を改善することができる、とする。

注意に値するのは、「いずも」号が今回シンガポール、インドネシア、フィリピンなどの地への停泊を経ることで、これにはボスに代わってアジア太平洋地域の盟友と連携する意味もある。当然この過程の中で、日本は自らの地域内での地位を見せつけることもでき、米日はそれぞれ必要とするところを取るのだということができる。

報道は、中国外交部スポークスマンの華春瑩は先日「いずも」号の南海巡回に関し回答する時、日本サイドが南海に行くのにもし別の企図があれば、別問題となり、意有所指のようなものだ、と警告した。


 「意有所指」は字面以外の意味が含まれている、といった意味のようです。両方にメリットがあるといっても、中国相手に日本が悪役、アメリカが良い役を演じたら日本が損するのは目に見えてますわな。

http://military.china.com/news/568/20170316/30333133.html


専門家:日本の準空母、南に赴き挑発 「両海共熱」を利用し中国を牽制することを欲す

イギリスのロイター社の情報によれば、日本は5月から最大の護衛艦「いずも」号を派遣し南海で期間3ヶ月の巡航を行う計画である。軍事専門家の杜文竜は中央テレビのインタビューを受けた時、「いずも」号が南海に赴くことは南海周辺で極端に劣悪な影響を生じさせることになる、と考えた。将来日米は東海、南海両方向で合同演習を行い、「両海共熱」の態勢を形成し、その中国に対する封じ込めと抑止の水準をグレードアップさせる可能性がある。

報道によれば、日本の海上自衛隊の「いずも」号護衛艦はシンガポール、インドネシア、フィリピン、スリランカへの停泊を経、しかる後7月にマラバル海岸でアメリカとインドが行う海上合同演習に参加し、8月に日本に戻る。報道は、これは日本の第二次世界大戦以来同地区最大規模の海軍力量の見せつけである、と指摘する。

「いずも」号は「いずも」級護衛艦の第1号艦で、2015年3月25日に就役したとされる。第二次世界大戦以後日本海上自衛隊が装備した最大の軍艦で、「いずも」級と「ひゅうが」級を比べると、サイズやトン数いずれにも大幅なアップがあった。「いずも」号駆逐艦は全長248m、満載排水量2.7万トン、最多で14機のヘリが搭載でき、同時に5機のヘリを発着させられ、準空母と称するに堪える。この型はさらに輸送艦として用いられることができ、1回におよそ400名の自衛隊員および50台のトラックが輸送でき、「MV-22」オスプレイ輸送機や「パトリオット-3」ミサイル防衛システムも艦に搭載することができる。

杜文竜は、「いずも」号は今回南海に赴き技術試験を行う可能性が比較的高いが、日本の自衛隊はただ単に技術試験で満足はしないはずだ、と考える。日本はその軍事的元素を南海で拡大することを希望し、このことは必ずや南海周辺において極端に劣悪な影響を生じさせることになる。日本の中国に対する封じ込めや抑止の態勢から見て、「現在のは単に第一手かもしれず、今後は日本がその他の艦艇を派遣して南海に行かせ存在を顕示する可能性が排除されない。」

ある報道は、近年来、特に安倍が首相に就任した後、日本はずっとその平和憲法に挑戦している、と指摘する。平和憲法は日本が攻撃性の武器を持つことを禁止しているため(頑住吉注:別に憲法には防御性の武器なら持っていいなんて書いてないですけどね)、彼らは空母との比較に堪える「いずも」号を護衛艦と認定する。また、日本はさらに南海問題に手を差し挟みまた騒ぎ立てる意志があり、かつ南海諸国やインドを仲間に引き込むことを企図している。日本のテレビ朝日は、日本がアメリカ・インドなどの国と合同演習を行うのは、中国を牽制するためだ、としている。

杜文竜は、現在日本の中国に対する海上封じ込めは東海と南海という両方向に集中しているが、以前は日本とアメリカの艦隊は主に東海、黄海海域で合同演習を行っていた、と指摘する。もし将来米日が東海、南海両方向で合同演習行動を行えば、好都合に「両海共熱」の態勢を形成し、これを利用して中国を牽制し、かつ中国の戦略資源の分布を深刻に妨害するだろう。このことは、日米の中国に対する封じ込めと抑止の行動がエスカレートすることを意味している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:日本のいずも号『準空母』」)


 フィリピンも頼りになりませんし、強力な包囲網を形成するのはなかなか難しいでしょうね。

3月21日

 ロシアの空母関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170319/30338800_all.html#page_2


ロシア、巨資を投じて唯一の空母を改装 少なくとも20年継続して就役

【グローバルネット軍事報道】 ロシアの「情報報」ウェブサイト3月17日の報道によれば、就役期間がすでに満ちた「クズネツォフ海軍元帥」号空母は就役を20年延長することになる。このため、この艦は維持修理と改造を行い、最新設備と武器を装備する必要がある。初歩的な見積もりによれば、これには650億ルーブル(1ルーブルは約0.12人民元に相当)費やす必要がある。

ロシアメディアは、この空母は無線電子設備と武器を装備し、ロシアがもはやすでに生産していない部品を交換する計画である、とする。このため、関係機構は多項目の試作設計作業の展開を計画している。何人かの海軍および造船業の消息筋の人物は、関連の作業量と費用はまだ調整中だ、と明らかにした。初歩的な見積もりによれば、「クズネツォフ」号の維持修理費用には少なくとも650億ルーブルが必要で、しかもこの数字を超える可能性が排除されない。この見積もりの下、すでに300億ルーブルが用意されて各種試作設計作業に用いられる。

ある消息筋の人物は、「『クズネツォフ』号を維持修理する作業は非常に特殊である。一般の改造は戦闘艦の技術準備度を回復させる必要があるだけだが、『クズネツォフ』号は新たな設備と部品を装備し、もってその就役期間を少なくとも20年延長させることが必須である。」と語る。

「クズネツォフ」号空母は1991年1月に正式に北方艦隊に加入した。文書に記入された規定の就役期間はすでに満了している。去年、この艦がシリア沿岸に行って戦闘任務を執行する前、専門委員会は調査を行い、その就役期間の延長を決定した。

空母に対する修復にはメイン動力装置やコンビネーション推進装置が含まれることになるとされる。すなわち、ボイラー、蒸気パイプライン、推進軸である。しかる後に飛行甲板と制動装置を改造する問題が決定されることになる。

ロシア海軍造船局局長で、海軍上将のウラジミール テリヤピチニコフは、武器の改造は空母の戦闘力を倍増させると見られる、とする。第一歩はすでに完成している。ミグー29K/KUBからなる新たな飛行連隊の建設である。

同時に、ロシア副首相のロゴージンは、空母の主要な攻撃システムである「花崗岩」超音速巡航ミサイルを回復し、あるいはより先進的な武器に交換する計画である、と事実確認した。

元海軍副総司令のイゴール カサトノフは、アメリカの空母は少なくとも50年就役する、とする。このように見ると、1991年に海軍に加入した「クズネツォフ」号にはまだ余力がある。シリア遠征がこの艦が非常に強い作戦能力を持つことを証明したからなおさらである。


 改造中は重大な緊急事態が生じても空母が使えないことになるわけですよね。今それにふさわしい時期なのかちょっと疑問ですが。次もロシア関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170319/30339067_all.html#page_2


また騙された? ロシア、インドに向け第5世代機技術を移転する問題は存在しない

【グローバルネット軍事報道】 ロシア衛星通信社ニューデリー3月18日の報道 ロシア国防輸出社の担当責任者であるアレクサンダー ミハイェフが衛星通信社に対し語ったところによれば、ロシア・インドの第5世代戦闘機プロジェクトの中に技術移転の問題は存在せず、まだこの問題につき討論を展開していない。

この前、「インド時報」はインド国防省の消息筋の人物の話を引用し、インドは完全に技術移転される条件下でのみやっとロシアとの第5世代戦闘機の合同プロジェクトを発展させる準備がある、とした。

彼はロシア・インド第1回軍事工業会議の間隙に、「討論は行っていない。我々には基礎があり、すなわち政府間協議と双方の契約義務である。これは合同プロジェクトであって、販売ではないからなおさらである。これにはいくつかの段階、期限、双方の義務がある。」とした。

ミハイェフはインドメディアが、インドがロシアサイドから金額58億アメリカドルの5セットの「凱旋」S-400システムの購入を期待していることに関する情報に対しコメントしていない。

彼は、「政府間協定はすでに締結され、我々は計画通り実施中である。研究を行い、この戦闘機システムに対し技術的協議を行っている。」とした。

この前の「インド時報」の報道によれば、試験設計作業協定は期間6年で、インドとロシアはそれぞれ試験サンプル品の研究開発に向け40億アメリカドルを投資する。また、127機の戦闘機の生産の合計金額は250億アメリカドルと見積もられる。


 まあインドも「全て技術移転せよ」という要求が飲まれる可能性はないことは分かっていて、「なら手を引きこれ以上金は出さないがいいのか?」と威嚇しつつなるべく広範囲の技術移転を受けようと駆け引きをしているんだと思いますがね。

3月22日

 オスプレイ関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170317/30335901.html


軍報、米軍のオスプレイ機の事故頻発を解読:飛行試験が大幅に縮小される

「オスプレイ」ダウン 【作者:楊王 詩剣】

16年前、「ブラックホークダウン」が世界にアメリカの著名な汎用ヘリUH-60「ブラックホーク」を認識させた。16年後、同様の物語が再度上演されたが、今回の主役はティルトローター機「オスプレイ」に変わっていた。

少し前、アメリカ国防省は、1機のアメリカ海兵隊のV-22「オスプレイ」軍用輸送機がイエメンで奇襲任務を執行中に墜落損壊し、事故は1人の死亡と3人の負傷をもたらし、これはV-22初の実戦の中での事故発生である、と宣言した。

だが事実として、これは決してV-22に初めて起きた事故ではない。不完全な統計によれば、2006年の量産開始以来、公開の報道の中で、V-22は少なくとも70回あまりの事故を発生させ、重いものは機が壊れ人が死ぬ結果をもたらし、軽いものは損傷が深刻だった。まさにイエメンでの墜落損壊事件の少し前、駐日米軍が1機のV-22を墜落させたばかりだった。ちょっと計算すると、平均で2ヶ月に満たずもう1回の重大事故が発生している。

ある専門家は、V-22のこのように高い事故率は絶対に偶然ではない、とする。事故は非常に大きな程度上その過度に精良な設計に源があり、多くの先天的な欠陥の存在をもたらしている。例えば、着陸と低速急降下の過程の中、極めて容易に危険な気流の渦巻き状態に入り、飛行員の視野に対し極めて影響の大きい吹き下ろしをもたらす等々である。こうした全ては回転翼機の通弊だが、造形がユニークなV-22の身上では拡大されている。

米軍はかつて操作上の制限によって出現の可能性がある危険な状況を避けることを企図した。しかし、これはそれにもかかわらずV-22をさらに一歩深淵に追いやった。V-22の飛行ハンドブックは次のように規定している。飛行機が垂直着陸する時、下降速度が40m/sを超えてはならない。このように遅い速度は敵の防備が厳密な地域では両手を挙げた「生きた的」に等しい。だがこの種の実戦に符合しない要求はハンドブックの中至る所に見かけられる。

あるかつて試験に参加したアメリカ海兵隊員はある簡単な一言を用いて総括を行った。「私はV-22機は決して作戦に適さないと考える。」 兵士さえ発見できる問題にまさか軍の上層部が気づいていないのか? 答えは当然ノーである。だが解決する人はおらず、別の言い方をすれば全く解決を望んでいない。

海兵隊はかつてV-22の試験飛行での事故に対し深入りした調査を行い、経費と研究開発期間短縮のため、飛行試験項目が大幅に縮減されていたことを発見した。このように見ると、V-22に事故が起きないことこそ不思議である。

だが、山積みの疑問と攻撃はいずれもV-22の「帯病提抜」(頑住吉注:病気なのに気づかず、あるいは不正で幹部に抜擢する、といった意味らしいです)を阻止できなかった。2005年9月、アメリカ国防省は「V-22の操作性能と砲火に関する試験評価報告」を発表した。このことは試験飛行場内を17年徘徊したV-22を次の「マイルストーン」に送り込むことになった。

しかし、報告の中の奇妙な記述はそれにもかかわらず非常に人に言葉をなくさせる。例えば、「通常の状況下で、V-22は表面にまばらに土がある草地の上に安全に着陸できる。」「現在V-22の飛行ハンドブック上には非常に多くの制限の性質の操作があり‥‥こうした制限の性質の操作はV-22を危険な状態に直面させた時にはどうしてよいか分からなくさせるかもしれない。」

アメリカ安全保障業務情報研究センターの高給顧問であるローレンス J. コーバーは、「だがどのようであろうと、海兵隊は現在V-22を受け入れることが必須だ。何故なら過去長期の宣伝を経て、V-22はすでに海兵隊のシンボルとなっているからだ。彼らはあらゆる資金と希望を全てこの中に投入したと言って良い。」と語る。あるいは、ペンタゴンも困っているのに口には出せないのかもしれない。

実は、V-22プロジェクトの初め、海千山千なベルおよびボーイング社は関連の製造産業をアメリカの大部分の州に分散させた。現地の政治家は管轄区内の就業率を保証するため、きっと全力でV-22プロジェクトを支持するだろう。普段から強情な議会の爺さんたちが何故再三V-22のために青信号を点灯させたのか、このことは難なく理解される。議会の面前で、国防省も膝を屈するしかなかった。

V-22の独特の設計理念とその戦争の実践が世界の回転翼実戦機のために全く新しい門戸を開いたことは否認できない。だが武器装備の発展の規律は絶対に技術上の先行によって取って代わり得ない。

V-22の「体弱多病」は、ある新装備、特に時代をまたぐ新概念装備の開発は、慎重な態度を保持し、科学的規律を遵守することが基本的な要求で、いかなる外在の要素もこの規律を避ける口実にはならないことを示している。結局のところ、国家の安全はその身に関わるのである。


 相対的に高いわけではないとされてきたオスプレイの事故率が上がりつつあるといった話もありますが、私はどこかの国ならいざしらず、民主主義の国アメリカが自国の兵士を限度を超えて危難な機に乗せ続け、かつマスコミや世論がそれを看過し続けることはないと思いますがね。

3月23日

 中国の対空ミサイル関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170321/30345554_all.html#page_2


ロシアの高官:すでに中国に向け最初のS-400を引き渡し

ロシアのインターファックス通信社2017年3月20日の報道 ロシア連邦国家下院副主席のウラジミール グートニェフは当日テレビ局の番組の中で、ロシアはすでに中国に向け最初のS-400対空ミサイル武器システムを引き渡した、とした。彼はさらに、現在インドとトルコもこのシステムの購入を「列をなして待っているところだ」とした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのS-400ミサイルシステム」)

報道によれば、グートニェフは当日テレビ局のインタビューの中で、「インドは我々と積極的にS-400の問題を討論しているところだ。我々はすでに中国に向け最初の数個中隊分を引き渡した。」とした。この後、彼はまた補充して、インドとトルコはS-400ミサイル購入に「列をなしているところだ」と語った。

インターファックス通信社は、ロシア連邦軍事協力局と主要な軍事輸出入集団はいずれもこれに対するコメントの発表を拒絶している、とする。

視察者ネット軍事評論員は、この前のロシアメディアの報道によれば、ロシアが中国に向け引き渡すS-400ミサイルには48N6E3型ミサイルが含まれることになる、とする。これを以前S-300PMU2ミサイルシステムに配備された48N6E2ミサイルに比べると、新型ミサイルの射程は200kmから250kmにまで向上し、迎撃できる目標の最高速度はマッハ8からマッハ18にまで向上する。このことはこの新型ミサイルは射程4,000km前後の中・遠距離弾道ミサイルが迎撃できることを意味している(典型的な目標にはインドの「烈火」、中国の東風-3、東風-4などの機種が含まれる)。

ロシアメディアの報道によれば、48N6E3ミサイルのさらに一歩の改良型の制御誘導精度には非常に大きな向上があり、運動エネルギー衝突殺傷技術が採用されている。これにより推断すると、その制御誘導方式はアクティブレーダー誘導で、アメリカの「パトリオット3」ミサイルに似ている可能性がある。現在この「改良型」48N6E3ミサイルがすでに中国に引き渡されているのかははっきりしない。

また、昨日「中国軍網」のある報道は、解放軍が最近全軍の20個あまりの連隊級空軍地上ミサイル部隊の人員からなる新たな対空ミサイル大隊を建設し、この部隊はすでに戦備当番を実現している、と言及した。こうした情報からは、この新たに成立した部隊が装備するのは新型の紅旗-19ミサイル防衛システムに違いない、と推断できる。この部隊は西部戦区任務区域内に配備される。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2011年モスクワ航空展で初めて展示された48N6E3型ミサイルの模型」)

情報によれば、紅旗-19は紅旗-9対空ミサイルの発射にも兼用できる新型防空対ミサイルシステムである。このミサイルは赤外線誘導弾頭を採用し、大気圏内外で来襲する目標に対し運動エネルギー迎撃が実施でき、このため飛行機目標を迎撃する射程は比較的短いだろう。主に対ミサイルを考慮している。

ひとたびこうなるや、中国人民解放軍空軍地上ミサイル部隊はすでに紅旗-19およびS-400システムを装備した対ミサイル部隊各一個大隊を建立し、敵サイドの中・遠距離ミサイル(IRBM)迎撃任務を担うことができる。紅旗-19とS-400のコンビネーションにより、アメリカのTHAADと「パトリオット3」のコンビネーションに似た2層の末端段階迎撃効果が実現できる。


 S-400の最も脅威となる射程400qのミサイルはまだロシアで国家試験中とされるので少なくともしばらくは中国軍には配備されないはずです。

3月24日

 T-50関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170323/30351696.html


中米ロ第5世代機対決! ロシア、来年最初のT50戦闘機を受領へ

ロシア衛星ネット3月22日電 ロシア航空宇宙軍副司令のアンドレイ ユージン中将はランカウイで行われた2017年ランカウイ国際海事・航空宇宙展(LIMA-2017)で記者に向け、ロシア航空宇宙軍は6機のT-50型第5世代戦闘機を受領することになる、とした。

ロシア国防省代表はこれまで何度も、今年この戦闘機を受領することになるとしていた。

ユージンは関連の問題に回答する時、「秘密はない。T-50というこの飛行機はアフターバーナーを使用しない状況下で超音速が実現でき、かつ容易に発見されず、しかも人工知能を配備する。我々は6機獲得することになる。」と語った。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアの第8機目のT-50戦闘機の原型機は一段と力を入れて試験飛行中である」)


 F-22は初めて実戦に参加するまで長い年月がありましたがT-50はどうなりますかね。

 昨日ああいう記事を紹介しましたが‥‥

http://military.china.com/important/11132797/20170322/30346788_all.html#page_2


無駄に興奮した? 「ロシア、すでに中国に対しS-400を引き渡し」が1日以内に逆転

ロシアのタス通信社21日の報道は、20日夜、ロシア国家下院経済政策委員会第一副主席のグージェネフは「モスクワエコー」テレビ局のインタビューを受けた時、ロシアはすでに中国に向け最初の大隊分のS-400対空ミサイルシステムの引き渡しを開始しているとした、とした。彼は、「我々は現在中国に向け最初の大隊分を引き渡し済みだ。」とした。この説は中国のネット仲間を本当に興奮させたが、引き渡しに関する説はその後ロシア軍のスポークスマンによって否認された

ロシア連邦軍事技術協力局ニューススポークスマンのウォロビユェワは21日、同局はまだ、すでに中国に対し新型のS-400対空ミサイルシステムの提供を開始したことに関する情報を事実確認していない、とした。彼女は、「ロシアおよび中国方面はS-400『凱旋』システム提供の契約条件に厳密に依拠してこの契約を履行しつつある。ロシアサイドは契約の規定する期限に照らして引き渡しを行うことになる。」と語った。だが彼女はその他の詳細には言及しなかった。21日、グージェネフも、自分が指したのは決してすでに中国に向けS-400ミサイルシステムを提供したということではない、とした。「生産であって、供給の開始ではない。」 ロシア連邦軍事技術協力局はこの前、2020年までに中国向けのS-400対空ミサイルシステム供給契約の内容を完成させる計画だが、2018年までは提供しないだろう、としていた。

これだけではなく、アメリカ海軍研究協会ニュースネット20日の報道は、アメリカ最新の公式レポートも中ロ間で行われるS-400対空ミサイルシステムを含む軍事協力に関心を注いでいる、とした。このレポートは、一連のどんどん親密になる軍事演習や武器貿易を通じ、中国とロシアは軍事上どんどん接近し、アメリカおよび同盟国により多くの安全上の脅威をもたらす可能性がある、と強調している。

このアメリカ議会「米中経済安全審査委員会」が発表したレポートは中ロの軍事貿易を双方が深化させる軍事協力のカギとなる重要な内容と見ている。レポートは、1992年から2006年、中ロの軍事貿易総額は約260億アメリカドルだった、とする。ロシアは相次いで中国に向けスホーイー27、スホーイー30戦闘機、S-300防空システム、「現代」級駆逐艦や「キロ」級ディーゼル・電池潜水艦を輸出した。2014年にアメリカとEUがクリミア問題が原因でロシアに対し経済制裁を実施した後、ロシアは中国に対する高度技術武器輸出の制限を緩和しただけでなく、さらに中国とより広範な国防工業の協力を展開し、ロシアサイドの最も先進的なスホーイー35戦闘機やS-400地対空ミサイルシステムをいずれも対中国武器販売リストに入れた。ロシアが中国に向け販売する4〜6個大隊分のS-400防空システムは、中国の対空ミサイルの射程を「台湾全域、東海と南海の一部地域の空域をカバーするのに足り、中国近海区域の軍事力量のバランスに影響し、アメリカの安全に関する利益に影響する」まで開拓展開させることになる。

このレポートはさらに中ロが行う一連の軍事演習を総ざらいしている。レポートは、2003年以来、中国人民解放軍とロシアの軍隊は全部で25回の2国間軍事演習を行い、徐々に中ロ国境の小部隊クラスの戦術演習から、数十隻の艦艇、数千名の将兵に関わる大規模合同作戦演習に発展している、とする。このレポートはさらに図表を用いて2012年以来の中ロ合同軍事演習の時間と地点を示し、この図はそれぞれ13回の中ロ合同軍事演習を表記している。文章は、こうした演習は中国軍に国際協力に参加する実践の経験を獲得させ、国外軍事行動の訓練を強化させただけでなく、外国軍との意志疎通、交流の言語と文化やその他の障害を解決し、さらに新式戦術を演習し、合同軍事行動の経験と教訓を累積した、と考える。

アメリカのレポートは、両国は今後何年かさらに一歩安全保障業務協力を深化させる可能性がある、と考える。特にロシアの対中国武器販売や軍事技術協力は、アメリカの空中の優勢に対し挑戦を構成し、アメリカおよびその地域の同盟国や協力パートナーに安全上の脅威をもたらす可能性がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシア軍がシベリアにS-400ミサイルを配備」)


 まだ引き渡されていなくても時間の問題であり、この傾向で脅威をもたらされる「地域の同盟国」の筆頭は言うまでもなく日本ですね。

3月25日

 韓国関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170321/30346133_all.html#page_2


韓国の世論調査:中国が日本に取って代わり韓国民が最も嫌いな国となる

【グローバルネット報道 記者 李徳意】 シンガポールの「連合朝刊」21日の報道は、韓国峨山政策研究院の最新の調査は、米韓が韓国国内に「THAAD」ミサイル防衛システムの配備を決定したことが引き起こした中韓の外交の争いは、中国を日本に取って代わり、韓国国民が最も嫌いな国とさせたことをはっきり示している。中国社会科学院アジア太平洋地域・グローバル戦略研究院の研究員である董向栄は、この調査結果は韓国が中国サイドの反対をかえりみず、かたくなに「THAAD」を配備し、中韓の関係悪化をもたらす背景の下、韓国人の中国に対する好感度が低下しつつある現状を反映している、と考える。

報道は、峨山政策研究院は3月6日から8日に1,000名の成人に対し調査を展開した、とする。結果は、1〜10ポイントの得点分布の上で、中国は3.21ポイントしか獲得せず、1月の4.31ポイントに比べさらに低かったことをはっきり示している。ポイントが低いほど、韓国国民の好感度が低いことを示す。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国のこのような世論調査の結論は、大多数の韓国人が自分ではTHAADを配備し中国の戦略的安全に脅威を及ぼすのには理があると思っている、と考えることができるのか否か?」)

日本はかつて1910年から1945年までの間、韓国に対し植民統治を実行し、加えて日本軍人は第二次世界大戦の時期に20万の韓国の婦女を慰安婦などとして強制徴用して暴行する犯罪を犯しており、日本はずっと北朝鮮を除き、韓国の民衆が最も嫌いな国である。だが、韓米が「THAAD」ミサイル防衛システムの配備を開始し中国の強烈な不満を引き起こし、結果として一連の対抗措置を採るのと共に、中国は今ではすでに日本に取って代わり韓国国民が最も嫌いな国となっている。日本の今回の調査の中でのポイントも3.56から3.33にまで下がった。

峨山政策研究院は声明の中で、韓国民衆の中国に対する好感度が「大幅に低下」したことは人を意外にさせる、と指摘する。「さらに人を意外にさせるのは、韓国民衆の日本に対する好感度が中国に対するものに比べ強くなっていることだ。」

これに対し、董向栄はグローバルネット記者に対し、現段階では、上述の調査結果は正常だ、とした。「韓国には『THAAD』配備方面で自分なりのロジックがあり、すなわちそれは防御性の措置であって、攻撃性の措置ではない、と考えている。この種の考え方の下、韓国人は中国の「THAAD」についてのボイコット措置に対し非常に不可解と感じ、甚だしきに至っては憤怒を感じており、このようにして韓国人の中国に対する好感度低下がもたらされた。」

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国は『THAAD』を選択したのであり、自らの責任から逃れてはならず、自らの行為のために代価を支払うことが必須である。」)

レポートは、過去3ヶ月、韓国人は韓国史上最もまずいと称するに堪える政治危機を経歴しただけでなく、トランプがアメリカ大統領に就任するのを目撃し、さらに朝鮮半島が「THAAD」配備問題によりアメリカ、中国が矛を交える戦場となるのを見た、と語る。レポートはさらに、韓国人の中国に対する好感度のこの変化は、一方においては60歳以上の韓国人が元大統領朴槿恵の決定を強烈に支持していること、もう一方ではこの一部の群体が「反中国」の強い思いを持っていることに源がある、と語る。

董向栄は、中国の「THAAD」についてのボイコット措置が韓国現地メディアによって拡大して伝播されたのだろう、と考える。彼女の見たところ、年齢が高めの韓国人の多数は保守派である。保守派は中国に対しずっと敵対的態度をとり、こうした人に中国を受け入れるのを非常に難しくさせている。一方韓国では、若者の群体の中国に対する好感度は全体としてやや良い。「我々が礼あり力あり節度ありの対応措置をとりさえすれば、韓国人の中国に対する好感度は回復し得るはずだ。」と董向栄は語る。


 「日本の今回の調査の中でのポイントも3.56から3.33にまで下がった」とあり、文脈からして1月と比較してと思われますが、この間日本の好感度が低下することって特にありましたっけ。「礼あり力あり節度あり」って具体的にはどんな対応措置をいうんでしょうね。

3月26日

 ロシア関連の記事を2つ紹介します。まず海軍関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170323/30352247.html


ロシア軍、深海で空母から海に落ちた艦載戦闘機を捜し当てる すでに秘密は「抹消」

ロシアの「情報報」ウェブサイトは3月22日「地中海に沈んだ戦闘機上から秘密を『抹消』」と題する報道を発表し、ロシア北方艦隊司令部は、ロシア海軍艦隊はまたとない深海作業を行い、水中ロボットと「琥珀」号海洋調査船の助けを借りて、地中海に落ちたスホーイー33およびミグー29K艦載戦闘機を発見かつ調査したとした、とした。ロボットは飛行機から機載設備を取り外した。専門家は、ロシア海軍は全世界の海洋の複雑な条件下で深海作業を行う経験と最も先進的な設備を持つ、と考える。

2機の艦載機は「クズネツォフ」号空母がシリア沿岸で勤務についていた期間に事故を起こした。去年11月13日、1機のミグー29KR戦闘機が飛行訓練時に海に落ちた。事故原因は燃料システムの故障発生だった。12月5日、1機のスホーイー33戦闘機が空母に向かい着艦する時に墜落した。

北方艦隊司令部は、2機の事故を起こした飛行機の墜落地点は水中ロボットに頼って発見した、とする。本報の情報によれば、行動は「琥珀」号海洋調査船によって完成された。水中ロボットは2機の飛行機に対し調査を行い、海底から飛行機の破片を引き上げ、かつ飛行機からいくつかの機密に関わる機載設備を取り外した。

ロシアのある動態船舶地図ウェブサイトが公開するデータによれば、「琥珀」号調査船は12月10日にシリアのラタキアおよびキプロスの間の地中海地域に進入し、かつほとんど現地に5昼夜留まった。「クズネツォフ」号空母はここで戦闘任務を完成させた。

「琥珀」号海洋調査船は22010プロジェクトの旗艦で、2015年5月にロシア海軍艦隊に引き渡された。「琥珀」号は北方艦隊で就役している。この船は全長172m、排水量5,000トンあまり、水中無人機の他、「琥珀」号はさらに3台の深海有人潜水器を搭載できる。伝統的な舵の他、「琥珀」号上にはさらに2つのモーター駆動の尾舵が装備され、そのスクリューは360度回転できる。このことは「琥珀」号に唯一無二の敏捷性を賦与し、しかもこの船が甚だしきに至っては暴風雨の中でも1つの場所に留まって動かないことができるようにさせる。

ロシア軍事ネット編集長のドミトリー ケリェニェフは、「琥珀」号は世界で最も先進的な深海調査船の1つである、とする。水中ロボットの他、「琥珀」号はさらに複雑な専業水中調査設備を装備している。尾舵と電子操作システムの結合は、海洋調査船の捜索作業が唯一無二の正確性を持つことを確保する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ミグー29KR艦載戦闘機」)


 アメリカもできれば機を回収して調査したかったでしょうが、そうしなかったのはロシアとの関係をこれ以上悪化させないためなのか、ロシアが元々どこに落ちたかの情報を持っていて有利だったからなのか、それとも本当にロシアが世界一の装備を持っているからなのか、どれなんでしょうね。ひょっとしてアメリカは無人潜航艇でこっそり調査済みとかいう可能性は?

http://military.china.com/news2/569/20170324/30353423.html


ロシア、対戦車ロボットのディテールを披露:火力は強大 無人機を防ぎ止めることができる

ロシアの週刊「専門家」ウェブサイト3月21日の報道は、ロシア未来研究基金会は説明し、ジェゲジャリョフ工場が研究開発した「ニェリェヘタ」対戦車ロボットは未来の量産製品ではなく、各種組成モジュールの互換性を検証する基礎型システムだ、とした。試験は進行中で、原型はすでに明るみに出、モジュール化はこの種のロボットの優勢である。

ロシア副首相のドミトリー ロゴージンは3月初めにロシア軍事工業の傑出した成果を列挙する時、「ニェリェヘタ」に言及した。彼は当時、戦闘ロボットはロシア軍に加入することになる、と言明した。ロシア副首相は、「この方面では進展が取得されることになる。人工知能、ロボットの装備には最大限度の発展がある。未来の戦争は高度科学技術、高精度と遠距離の戦争だ。」と考える。

インターファックス通信社は3月20日にジェゲジャリョフ工場スポークスマンの話を引用し、「ニェリェヘタ」対戦車ロボットは将来戦車と作戦行動し、無人機と協力することができる、とした。この装備は最大限度人員の安全を保護することができ、彼らは充分遠い距離で機器を操作しさえすればよい。

「ニェリェヘタ」の外形は装軌式戦車に似ており、専用設備の固定装置が装備されている。全長2.5m、全幅1.6m、全高は1m未満で(専用設備は算入せず)、総重量は約1トンである。コンパクトなため、容易に戦場で破壊されない(頑住吉注:小さいから発見されにくく、被弾率も低い、ということですね)。その重要な特徴は電池に頼って駆動されることである。

「ニェリェヘタ」には3つのモジュールがある。作戦モジュール、輸送モジュール、砲兵偵察モジュールである。異なるバージョンのモジュールは12.7mm「コーデ」機関銃あるいは7.62mm「カラシニコフ」車載機関銃を配備し、さらにAG-30Mオートマチックグレネードランチャーが追加装備できる。将来はロボット上に大型武器(特に対戦車ミサイル)を搭載し、これと「モーリン」-12Bなどの無人機との協力を訓練する計画である。

ジェゲジャリョフ工場と協力してロボットを研究開発する未来研究基金会は、「ニェリェヘタ」はその組成モジュールの互換性を検証するのに用いる基礎型システムである、とする。このことは将来類似の設備を量産することに対し重要な意義を持ち、それらは各種武器を配備し、その他の地上、空中あるいは水上ロボットと協力し、各項目の任務を完成させることになる。量産はモジュール化装備を行い、必要な時は追加装備あるいは標準化モジュールへの交換ができることを要求する。こうしたスタンダードは研究中で、これには訓練場での野戦条件下でのものが含まれる。

2016年12月、「ニェリェヘタ」はロシア陸軍総司令部がアラビノで行った軍事訓練の中で成功裏にお目見えした。当時、ロシア陸軍総司令のオレグ サリューコフ上将は、陸軍はロボットを使用しまた維持保護する新部隊を建設する、とした。「ニェリェヘタ」が展示された後、軍はロボットの有効搭載力を改良する提案を提出した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアの戦闘ロボット」)


 こういうものができるのなら、乗員の全員が隔離された防備の堅い戦闘室からすべての設備を遠隔操作するとされるT-14「アーマタ」を無人戦車化するのは比較的簡単そうにも思えますが。





















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