コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその235

6月19日

 中国の空対空ミサイル関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170615/30736342_all.html#page_2


新たなエンジンが殲ー20の戦力を倍増させる? 専門家、これは誤解だとする

中国の新型「極超音速ラムジェットエンジン」は空対空ミサイルの射程を元々の3倍に増加させることになる! 最近、オーストラリアニュースネットなど多くの外国メディアがこの重大な情報を暴露した。オーストラリアメディアは、この極超音速空対空ミサイルの射程は320kmに達し得、殲ー20は6発搭載できる、とする。だが中国の専門家は、この情報は最近成功裏に試験が完成した固体燃料ラムジェットエンジンをスクラムジェットエンジンと誤解した可能性がある、とする。

オーストラリアニュースネットの報道によれば、中国航空宇宙科学技術集団社(CASC)は、一連の試験飛行を経た後、同集団は成功裏に極超音速ラムジェットエンジンを開発したと宣言した。この革命的性質のエンジンは現在すでに新世代空対空ミサイルとコンビネーションしての使用の準備が整っている、とされる。報道は、ミサイルは6200km/hを超える速度をもって飛行することが必須で、それでこそ「極超音速」の要求に符合する、とする。現有の防御システムは全てこの種の速度をもって飛行するミサイルを防御できない。

報道は、中国は重点を固体燃料エンジンに置くことを選択し、これはそれらがより安定し、複雑で時間のかかる注入過程を必要としないからである、とする。このことは、この武器が「呼べばすぐ来る」となり、快速配備できることを意味している。ラムジェットエンジンは大気の中から酸素を得ることによって燃焼し、自身で過多な酸化剤を搭載する必要がなく、このことは非常に大きく自身の重量を低下させる。別の言い方をすれば同等の重量の下で射程が向上する。しかも酸素吸収の速度はラムジェットエンジンの空気取り入れ量によってコントロールが行える。

文章は、アメリカ国防高級研究局(DARPA)の類似のラムジェット研究プロジェクトは2015年の試験後停滞して前に進まないようだ、とする。現在の作業の重点は新型の「小型先進能力ミサイル」で、このミサイルの21世紀30年代前の出現はあり得ない。

報道によれば、中国は2000年以来ずっと力を尽くして信頼できる固体燃料ラムジェットエンジンを開発してきた。この超高速エンジンと現有のミサイルがコンビネーションした時、ミサイルの射程を本来の3倍にまで増加させるかもしれない。現有の射程100kmの武器は320kmに達し得る。中国の新世代殲ー20と殲ー31ステルス戦闘機の武器コンパートメントの中には最多で6発のこの種のミサイルが搭載できる。文章は、ラムジェット式ミサイルの超越的に高い速度と敏捷性は相手の機動性がより強い戦闘機をもリスクの中に置くことになる、とする。それは理論上「逃避不可能区」の範囲を拡張展開し、「敵サイドの戦闘機には全く反応時間がなく、速度と機動性も来襲するミサイルをかわすには不足である」。

だが、「グローバル時報」記者のインタビューを受けた中国の軍事専門家は、外国メディアの報道は固体燃料ラムジェットエンジンとスクラムジェットエンジンを混同している可能性がある、と考える。この専門家は、中国が最近研究開発に成功したのは固体燃料ラムジェットエンジンのはずで、スクラムジェットエンジンではない、と考える。前者の速度はやや低く、「極超音速」を達成するのは非常に難しく、技術的難度も後者ほど高くない。だがもし固体燃料ラムジェットエンジンでも、非常に大きく空対空ミサイルの射程を延長できる。だが同等の寸法のミサイルはおそらくまだ3倍射程が増加することはできない。専門家は、現在世界には空対空ミサイルに用いることのできるスクラムジェットエンジンは出現していない、とする。(張亦馳)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー20が飛行途中弾薬コンパートメントを開きディテールが全部明らかに」)


 就任当初親中国と言われた首相が就任したオーストラリアですが、最近中国との間に摩擦が多いようで、こうした記事が出るのも中国に対する警戒感の表れかもしれません。

 052D駆逐艦関連ですが、多くの記事は何故か冒頭の一文が抜けてるんで複数のページを示します。

http://bbs.tiexue.net.diaoyur.com.cn/post2_12613916_1.html

http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20170615/30739195.html


最新情報:052D駆逐艦いまだ生産停止されず スーパークラスの大規模発注が追加されることに

2016年12月26日、江南造船工場の第10隻目の052D型駆逐艦が進水した。元々052Dを建造していた船台はこれまで同様すぐに継続して次の052Dを建造せず、分段が積んであったあの場所にも新たな052Dの分段は出現しておらず、逆に人々の視線は揃って屋外で建造される055型駆逐艦に引き付けられている。

同様に、大連造船工場では、大船によって建造が請け負われる第3隻目の052Dがまもなく進水で、一方元々052Dの建造に用いられていた2つの船台の1つである大連造船工場1号船台はすでに去年退役し、造船工場内にも新たな052Dの分段は見られない。

以上の種々の兆しは、13隻の052D型駆逐艦の建造が完了した後、海軍はあるいはすでに052D型駆逐艦の建造を停止し、055の生産に全力を投入し始めていることを示す。

だが、最近ネット上のある消息筋の人物は、052D型はまもなく追加で8隻建造される、とした。このことは、先に江南造船工場は暫時的性質で生産停止しただけで、まもなく改めての建造を開始することを示す。この8隻の追加発注の中には、大連造船工場の割り当て分もある可能性がある。

海軍艦船の最終的な建造数は、ずっと1つの動態的変化をする過程である。ちょうどすでに30隻近い054Aが建造されても、何度も次の発注が出され、持続的に改良されたようなもので、本来このように多い数はないはずだった。これは海軍が使用した後、普遍的に反応が良好で、加えて次世代護衛艦が遅々として生産投入されず、海軍はこの成功したミサイル護衛艦の大量建造持続を選択したのである。

052D型駆逐艦は海軍の中での就役時間が非常に長くはなく、現在5隻しか就役していないが、この艦は疑いなく成功したもので、総合作戦能力はアメリカのアーレイ・バーク級に比肩する。これまでの13隻の建造過程の中でも、続々といくつかの改良が出現しており、例えば1130近接防御砲を用いて730に代替する(頑住吉注:30mm7本バレルを30mm11本バレルに)、同時に新たなソフトウェアのアルゴリズムを最適化する、フェイズドアレイレーダー下面の修正アンテナを廃止する等々である。

今回追加建造する8隻を算入した後、052D型の最終的建造数は少なくとも21隻となり、このことはより多くの第一線、二線都市に軍艦を命名するチャンスを与え、同時に海軍の駆逐艦支隊はまた新たなる一波の換装を迎えることになる。現在すでに帰属が確認されているのは北海艦隊4隻、東海2隻、南海4隻で、つまり少なくともまだ11隻が三大艦隊に分配できる。あり得る分配方式は南海艦隊が継続して5隻受領し、東海艦隊は現代級駆逐艦が転出し、しかる後に4隻を受領、北海艦隊は養老院の呼び名がある某支隊が2隻を受領する、というものである。当然これは単なる推測に過ぎず、具体的な分配はその時になればさらに055の加入があるだろうから、きっとさらに変化が出現するだろう。だが現在見たところ、海軍の駆逐艦支隊は6隻の駆逐艦、6隻の護衛艦の規模を維持するはずである。

052Bは2隻あり、052Cは6隻あり、052Dは現在見ると少なくとも21隻で、すでに29隻の膨大な駆逐艦ファミリーで、055大型駆逐艦がすでに出現した今日、将来さらに052Eがあるか否か、期待に値する。(利刃/信者)


 055大型駆逐艦はコストが高いようなので改良しつつ052の生産も継続されるということでしょうか。055もアメリカの「ズムウォルト」級よりはずっと多く建造されると予想されますが。

6月20日

 パリ航空展関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170620/30779354_all.html#page_2


国産「鶻鷹」ステルス戦闘機がパリ航空展に初お目見え

「科技日報」6月19日の報道 第52回パリ航空展が6月19日〜25日にパリで行われ、中国航空工業集団社(AVIC)は第4世代多用途ステルス戦闘機である「鶻鷹」戦闘機の模型を携えて航空展に参加する。未来の戦場を主導する最新型多用途戦闘機である「鶻鷹」は高い生存力およびずば抜けた電子性能を持ち、これは「鶻鷹」のパリ航空展への初お目見えでもある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AVICの展示台の上の『鶻鷹』ステルス戦闘機の模型」)

2017年は中国航空工業がパリ航空展に参加して30周年であり、パリ航空展は西側で最も影響力を持つ航空展である。中国航空工業は今回の航空展でその先んじた、国際市場での前途の見通しを持つ軍用機、民間機、機載設備など一連の創新科学技術、製品を展示し、中国航空工業の全体的実力を集中的に展示し、航空製品の国際市場を全力で開拓し、世界航空業界との意思疎通と交流を拡大し、「中国航空工業」のブランドイメージを向上させる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今回展示される『鶻鷹』の模型はその外部搭載能力を見せ、こうした弾薬は内部に置かれた弾薬コンパートメントにも搭載できる」)

展示品は軍用機、民間機、機載設備といった三つのメインラインをめぐり、全部で9つの大きな種類、15項目の重点製品とシステムを組織して展示に参加する。このうち軍用機自体の展示品には「鶻鷹」ステルス戦闘機、「梟竜」戦闘機、L-15「猟鷹」練習機、「翼竜I」無人機、「翼竜II」無人機の原寸大模型、Z-10MEおよびZ-19E武装ヘリ、Y-9E軍用輸送機などが含まれる。「梟竜」を除き、その他の機種はいずれもパリ航空展への初お目見えである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『鶻鷹』2.0バージョン検証機はすでに6月3日に試験飛行しており、各方面の性能は比較的大きく向上している可能性がある」)

今回の航空展に展示されるのは「鶻鷹」1.0バージョンの模型に過ぎないが、「鶻鷹」2.0バージョン検証機はすでに生産ラインを降りている。1.0バージョンに比べ、新たな「鶻鷹」の翼面、弾薬コンパートメントの容量および体積はいずれも比較的大きく拡大している。現在F-35系列は酸素供給問題が原因で「無期限飛行停止期間」にあり、ドイツとスペインもフランスを誘って次世代戦闘機を共同開発し始めている。「鶻鷹」がこのデリケートな時にパリ航空展のこのデリケートな区域にお目見えすることは、より良く海外市場に向けプッシュできることを除き、「ヨーロッパ次世代戦闘機」プロジェクトと関係がある可能性もある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「展示台上のJF-17『梟竜』戦闘機。同種の戦闘機はミャンマーに輸出されたばかりである」)

「梟竜」戦闘機の模型もBlock 1型だが、「梟竜」Block 3型はすでに成熟している。Block 3型はKLJ-7Aアクティブフェイズドアレイレーダー(このレーダーも展示されている)を配備し、PL-12、PL-10などの国産先進対空ミサイルとコンビネーションし、「梟竜」の制空能力を最も先進的なスホーイ-30MKI/SM/SME系列大型戦闘機との比較に堪えるようにさせる。しかもBlock構造タイプは改装がきわめて容易で、「梟竜」に再度中古F-16系列、JAS-39Eなどの主要なライバルに対するコストパフォーマンスの優勢を形成させる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「L-15『猟鷹』練習機。この機の戦闘練習型L-15Bはすでに生産ラインを降りている」)

展示台の上のL-15はPL-8B大離軸格闘空対空ミサイル、PL-12中距離空対空ミサイル、LT-2レーザー制御誘導爆弾などの武器を搭載し、L-15構造タイプの搭載能力を充分に展示している。同型の戦闘練習機であるL-15Bは搭載架を9つにまで増加し、外部搭載能力は3.5トンに達し、一般の軽攻撃機との比較に堪える。L-15Bは優秀な多用途作戦性能を持ち、L-15基本型と共に、小国の空軍の「レベルアップ」のもっともよい選択である。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「直ー10ME武装ヘリ。優秀な情報化作戦能力と空戦能力を持つ」 続いて2枚目。「直ー19E武装ヘリ。直ー10と相互にコンビネーションもできれば、別々に顧客の異なる需要に適応することもできる」 続いて3枚目。「運ー9E戦術輸送機。この機はアントノフ-12輸送機の大規模改良版で、貨物室の幅が拡大されている。現在、大量のアントノフ-12が速やかな交換を必要としており、これと体系がつながる運ー9Eは疑いなく良い選択である」)

屋内展示の他、中国航空は初めて屋外静態展示を増加させ、「翼竜II」偵察・打撃一体無人機の原寸大模型を展示した。「翼竜」系列と「彩虹」系列はすでに中東諸国に広範に輸出され、かつ実戦の中でずば抜けたパフォーマンスがあり、甚だしきに至ってはアメリカの無人機の海外市場を圧迫している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『翼竜II』無人機の原寸大模型。この機は多種の正確制御誘導弾薬を配備し、かつ異なる規格の西側の弾薬が互換できる」)

展示会の中の各種ステルス目標に照準を合わせ、中国電子科学技術集団社はさらにセットになった対抗の利器を持ち出した。初めてパリ航空展に参加するYLC-29パッシブレーダーは民間用のFM放送信号によってステルス機などの目標に対し探知計測、位置決定、追跡が実現でき、かつ自らが発見されないことを保証する。また、YLC-8B、SLC-7、SLC-12といった3種のレーダーはいずれも対ステルス性能に照準を合わせて重点的最適化を行い、それらはそれぞれUHF、L、S周波数帯で機能し、ネットワークを組んで信頼できる防空早期警戒探知計測体系を形成し、ステルス目標に対する探知計測を保証し、かつ防空システムを誘導して打撃が行える。こうしたレーダーは大部分がすでに部隊装備され、かつ戦備当番任務を担っている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第11回珠海航空展に展示された国産YLC-8B機動早期警戒レーダー(最も右)とSLC-7多機能フェイズドアレイレーダー(右から2番目)」)

30年前、初めてパリ航空展に参加した中国軍事工業人はまだ1、2回の新たな飛行機のお目見え、1、2件の新たな受注達成のために歓呼し雀躍した。30年の中国軍事工業の波乱の年月を過ぎ、今日の中国軍事工業はすでに実際の機を用いて自らの実力を証明する必要はない。中国航空工業のパリ航空展での模型は、いろいろの異なるレベル、異なるクラスの空中力量のコンビネーションを代表している。今日の中国軍事工業は、任意の空中力量と国土防空体系を作り出すことができる。中国メーカーがパリ航空展で提供するのは1機1機の新たな飛行機ではなく、1台1台の新たなレーダーではなく、ワンセットの空中力量解決方案あるいは1つの国土防空体系なのである。


 自信たっぷりですがレベルアップしているのは間違いないでしょうし途上国が中心とはいえかなり売れるのも確かでしょう。

6月21日

 殲ー20関連です。

http://military.china.com/news/568/20170616/30752170_all.html#page_2


殲ー20、初めて5機が同一フレームに収まったことが関心を引く 初歩的作戦能力を形成?

李強 最近、インターネット上に中国空軍の殲ー20ステルス戦闘機が多数の機による編隊飛行を行う画像と動画が明るみに出、このことは中国のネット仲間の広範な関心と多方の解読を引き起こし、ある人はこのことは殲ー20がすでに大量生産を開始したと考え、ある人は殲ー20はすでに「初歩的作戦能力」を形成したと考えている。だが中国の軍事専門家は、ネット仲間の願望はいいが、単に現在ネット上に明るみに出ている動画と画像から上述の結論を出すのは時期尚早である、と指摘する。現在唯一確定できるのは、この比較的密集した編隊飛行は某項目の慶祝儀式のための準備だ、というものである。

ネットに殲ー20の5機編隊が初めて現れる

ネット上に明るみに出た動画と画像は、5機の殲ー20戦闘機が「人」の字型編隊をもって飛行するのをはっきり示している。飛行過程の中で、編隊右側第2機目の飛行機は燃料を放出、あるいは煙を引いているようである。分析によれば、5機編隊から見て、少なくともさらに1機の予備機があり、このようであることはおそらく6機の殲ー20が関連のリハーサル訓練に参加しただろうことを意味している。

これは今まで殲ー20戦闘機編隊の機数最多の回の飛行である。去年の珠海航空展の期間、殲ー20は初めて制式に公開されお目見えし、2機の殲ー20が数分間の飛行デモンストレーションを行った。一方今回の5機の殲ー20機の同時編隊飛行は、数の上で珠海航空展の2機編隊を超えているが、この訓練科目の上から見て、珠海航空展でのデモンストレーションほど複雑ではない。画像から見て、殲ー20編隊はまだ非常に密集しているとは評価されず、数十mの距離があるはずで、このことはこの編隊訓練が開始されたばかりで、簡単な適応性訓練を行っているだけかもしれないことを示す。分析は、ステルス第4世代機として、この種の5機密集編隊飛行を行うのにはあまり大きな戦術的意義はなく、加えてさらにデモンストレーション効果を増強する煙を引いた可能性があり、明らかに某項目の慶祝活動のため準備している、と考える。

分析は次のように指摘する。このことは殲ー20がすでに一定の数量装備されていることを示す。一般的に言って、新型実戦機の部隊装備はきっと忙しい試験飛行を行い、作戦部隊のために飛行訓練大綱を起草し、戦術運用を研究する必要があり、甚だしきに至ってはさらに一歩改修意見を提出する必要がある。この種の状況下で、依然一定数の殲ー20を抽出して訓練リハーサルができることは、空軍に引き渡された殲ー20が何機かに留まるにはほど遠いことを説明する。

殲ー20は初歩的作戦能力を形成したか?

殲ー20初めての「5機同一フレーム」に対しある分析は、これはあるいは「殲ー20が比較的複雑な科目の飛行が行え、初歩的作戦能力にすでに到達している、あるいはまもなく到達することを示すのかもしれない」と考える。

ある姓名を漏らされたがらない中国の軍事専門家は「グローバル時報」記者に対し次のように言った。実際上初歩的作戦能力形成というのはアメリカ人の言い方で、アメリカ空軍を例にすると、そのF-35が初歩的作戦能力に到達することに対する基準には次のものが含まれる。少なくとも一個中隊(およそ24機)の飛行機が部隊に装備され、飛行員が熟練して飛行機を操縦でき、関連の作戦と後方勤務保障体系がすでに建立され、随時戦区に配備でき、戦区の指揮部の命令に基づき近距離空中支援、戦場封鎖および防空制圧任務が執行できること。アメリカ空軍は2016年8月2日に初のF-35中隊である第34中隊が初歩的作戦能力を具備したと宣言した。だが中国軍は初歩的作戦能力形成の言い方および基準がなく、つまり当然殲ー20が初歩的作戦能力を形成したとは言えない。

指摘を必要とするのは、現在各国の第4世代機にはいずれも同型の複座機がなく、このため改装訓練は第3世代機に比べいささかより複雑困難だ、ということである。加えて珠海航空展で明るみに出た殲ー20の高画質の画像から見て、殲ー20はこれまでの中国空軍がいまだかつて応用したことのない操縦桿横置き(頑住吉注:両足の間ではなく)模式を採用している可能性があり、さらに一歩換装の難度を増大させることになる。第4世代機として、殲ー20の各種システムの複雑さの程度は第3世代機をはるかに超える。戦闘機の技術性能を充分に発揮するには、より多くの試験飛行や検証を行う必要があり、現在殲ー20部隊が真の作戦能力を具備しているというのはおそらく時期尚早である。

殲ー20はすでに大量生産されている?

5機の殲ー20の編隊飛行に対し、これは殲ー20がすでに大量生産に投入されていることを示すと考える人もいる。ある分析はそれを成都飛行機が2016年に研究開発した「飛机多站位式総装工藝流程構建」設備と関連づける。この設備は「脈動生産ライン」と呼ばれ、自動車の生産ラインに似ていて、これは非常に大きく飛行機の生産、組立の効率を向上させる。最初の飛行機脈動生産ラインはアメリカのボーイング社による、飛行機の総組立の需要に適応するための設計製造で、すなわち総組立を行う前、飛行機の各部品上のケーブル、パイプラインなどの取り付けを完成させ、大部品のモジュール化構造を形成する。このようにすれば元々のケーブル、パイプラインを取り付けるのに必要とされる伝統的技術を減少させ、先進技術と設備によって最大限人為的要素の影響を減少させることができ、したがって製品の質が保証される。アメリカのロッキード・マーティン社が脈動生産ラインを運用した後、F-35の生産効率は空前の毎年360機に到達する。中国でも現在少なからぬ航空生産工場がこの技術の運用を開始しており、航空システムの生産能力を向上させている。

だが中国の専門家は次のように言う。アメリカの第4世代機の研究開発から見て、試用しながら試験飛行しながら改良する、というのが普遍的に採用される模式となる。殲ー20もこの種の模式を採用して研究開発、生産される可能性が高い。この角度から見て、殲ー20は現在あるいはまだ大量生産を行うのに適していないかもしれない。また、F-35が脈動生産ラインを使用する1つの重要な動因は、アメリカの多くの軍種および同盟国のF-35に対する需要量が非常に大きく、数千機という多さだからである。もし年産360機でも、満負荷で10年近く操業することを必要としてやっと生産任務が完成できる。一方殲ー20はハイエンドの大型第4世代機として、F-35の生産機数に到達することはあり得ず、工場は年産数百機の能力に到達する必要はない。このため、現在まだ殲ー20が脈動生産ラインを使用しているか否かは判断できない。


 何をもって「大量生産」というのかは場合によっても違うでしょうが、さして重要でない儀礼用に数機出しても問題ない数はすでに揃っているというわけでしょうか。

6月22日

 中国空母関連です。

http://www.armystar.com/wqzb/2017-06-20_55313.html


世界最大の艦載早期警戒機は空母からスキージャンプ発進できた 中国は何故購入を放棄したか

1970年代、アントノフ設計局はアントノフ-72輸送機を基礎に空中早期警戒機の研究開発を開始した。すなわちアントノフ-71で、研究開発の目的は艦載しての使用に外ならず、1985年11月12日、原型機が初めて試験飛行し、1987年に対外的に公開された。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アントノフ-71」)

この機は全長23.5m、全幅31.89m、全高9.20m、最大離陸重量32100kgで、アントノフ-72輸送機の機体をそのまま用い、パラソル式上翼単葉を採用し、2台のエンジンは主翼前上方に装備され、コードネームが量子の早期警戒レーダーは飛行機の垂直尾翼に装備され、その回転レーダーアンテナは毎分6回回転でき、360度の スキャンが行え、海面から13000mの高空まで、370kmの範囲内の目標が監視でき、同時に300の目標が発見でき、かつこのうち120の目標が自動追跡できた。

中国は空母の設計を発展させるため、かつてこの機に対し実地調査を行ったとされ、甚だしきに至っては中国はそのフルセットの設計技術資料獲得したとの噂がある。結局のところ中国海軍遼寧艦の就役後、空母艦隊の早期警戒の問題をどのように考慮しようとも、艦載固定翼早期警戒機を持つことは最も理想的な解決方案なのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の早期警戒機の模型」)

(頑住吉注:これより2ページ目)

少し前、ある艦載早期警戒機の模型がすでに明るみに出ているが、それは運ー7を基礎とし、E-2の設計を参考にしていることがはっきり示され、明らかに中国はアントノフ-71の設計方案を選択しなかった。中国はなぜこの早期警戒機の使用を放棄する必要があったのだろうか? 結局のところウクライナの状態をもってすれば、我々が欲しければその販売を拒絶することはないだろう。

どのように言おうとも、アントノフ-71は非常に先進的な艦載早期警戒機で、E-2と比べれば世代差が存在する。しかも研究開発時に旧ソ連が行った試験作業も、この機がカタパルトを用いなくても空母上から発進できることを証明しており、直接遼寧艦上に配備できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アントノフ-71は遼寧艦上で発進する能力を持つ」)

(頑住吉注:これより3ページ目)

中国の選択放棄は一種やむを得ないことに属した。この機は1991年当時、全プロジェクトがもう中止されており、実際3機しか生産されず、ずっと棚上げ状態にあり、メンテナンスが良くないためその時には残骸しか残っていない状態にもなっていた。

性能から言っても、この機は想像のように高いには程遠く、その最大飛行速度は650km/hでしかなく、巡航速度は550km/hで、プロペラ機との比較で言うと航続力がより問題となった。また、この機の垂直尾翼上に追加装備されたレーダーの設計も問題をもたらし、全高が過大で、空母の機格納庫に入れられず、これはいささか面倒とならざるを得なかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「当初の保存状態はなかなかだった」)

もし我々がこの機の研究開発を継続しようとすれば、間違いなく多くの新技術が採用でき、より大きな推力のエンジンを装備し、もって飛行速度を向上させることができるかもしれないが、代価が高すぎる。我々は最初から研究開発を開始することが必須で、採用するエンジンなどの設備も既存のものはなく、やはり新たに研究開発する必要があり、非常に高い研究コストをもたらすだろう。それにもかかわらず需要量は大きくなく、この機は艦載以外には陸上基地での使用に適さず、最終的な結果は受け入れられない高価格というものだった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「何年か前の状態。もし探し出せても残骸だけである」)

まだあり、それは非常に長い研究開発期間で、何年かでもう解決できるものでは全くなく、我々は待てない! 中国は先進のために先進を求めるのではないし、コストを計算しないわけにもいかず、当然受け入れられず、放棄も必然だった。(作者の署名:軍事天地)


 素人目にもかなり無理したデザインっぽいなと感じ、カタパルト不要のジェット艦載早期警戒機を実現するためいろいろなことを妥協し犠牲にしたんでしょう。そもそもこの速度ではジェットのメリットがあんまりないですわな。

6月23日

 殲ー31関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170621/30791546_all.html#page_2


香港メディア:殲ー31はF-35と兵器販売市場を争奪することに 単価はF-35のたった半分

香港メディアは、世界最大の航空宇宙の盛会である第52回パリ航空展が現地時間19日から25日に行われる、とする。中国航空工業集団社は、第5世代ステルス戦闘機である殲ー31の模型を携えて今回の航空展に参加すると事実確認した。

殲ー31が再度国際航空展にお目見えすることは、このステルス戦闘機が主に輸出市場に用いられることをさらに確実にした。

香港の「経済日報」ウェブサイト6月20日の報道によれば、事実として2012年に殲ー31が初飛行を完成させてから今に至るまで、相次いで全部で5回大型国際航空展に参加しており、前回明るみに出たのは今年2月の第13回アブダビ国際安全保障業務展であり、この機の位置付けが輸出型戦闘機であることを説明するに足り、同様に第5世代機であるアメリカのF-35にまっしぐらに突進している。

外国メディアは殲ー31の販売価格は7,000万アメリカドルで、価格はF-35のたった半分と事前見積もりしている。

報道は、中国第2のステルス戦闘機である殲ー31の位置付けは第5世代ハイローミックスの中の「ローエンド機種」に属す、とする。実際上この機は殲ー20のような超音速巡航能力を持たないが、素晴らしいステルス外形設計、両側にレイアウトされたS字型空気取り入れルートを持ち、内部埋め込み武器コンパートメントを配置し、中国の先進的なアクティブフェイズドアレイレーダーと総合航空電子モニターシステムを採用し、武器搭載能力も非常に強大であるとされる。

また、中航工業の関連の責任者は、同社のミドル、ハイエンド軍用無人機である翼竜系列も航空展にお目見えし、翼竜I無人機システムおよび翼竜II無人機システム、翼竜II無人機原寸大模型を含め初めてパリ航空展で屋外静態展示を行う、とする。


 仮に半額でも総合的に見ればF-35の方が価値があるということも当然考えられますが。

 052D型駆逐艦関連です。

http://military.china.com/news/568/20170621/30794185.html


052Dが初めて国際軍事演習にお目見え 専門家:総合作戦能力が試練を受けることに

6月18日、052D「長沙」号ミサイル駆逐艦によって率いられる中国海軍艦隊が出航してロシアに赴き、中国サイドの艦艇は初めてバルト海海域およびオホーツク海で軍事演習を行う。軍事専門家は中央テレビのインタビューを受けた時、今回中国は精鋭の駆逐艦・護衛艦艦隊を派遣し、かつ052D型駆逐艦は初めて中国と外国の大規模海上合同軍事演習に参加し、多項目の試練に直面することになる、とした。

報道によれば、18日にミサイル駆逐艦長沙艦、ミサイル護衛艦運城艦、総合補給艦駱馬湖艦からなる中国海軍艦隊および艦載ヘリ、海兵隊員からなる演習参加兵力は出航してロシアのサンクトペテルブルグ、カリーニングラードに赴き、「海上連合-2017」中ロ海上合同軍事演習の第1段階の行動に参加する。

今年の中ロ合同演習のテーマは「海上経済活動の安全を合同で救援しまた合同で保護する」で、これは両国海軍が組織する年度定例で行う性質の演習である。18日午前9時、海軍の三亜の某軍港は艦隊のために歓送式を行った。中ロ両国が以前達成した共通認識によれば、双方の海軍は7月下旬にバルト海海域で、9月中旬には日本海およびオホーツク海海域で、2段階に分けてコードネーム「海上連合-2017」の合同軍事演習を行う。

中ロ「海上連合」系列軍事演習は2012年に行われ始め、現在すでに常態化されたメカニズムとなっており、中ロ両国の枠組み内での最大規模の合同軍事演習である。この軍事演習は毎年1回で、順繰りに中ロ付近海域で行われている。

軍事専門家の尹卓は次のように言う。今回中ロ海上合同軍事演習に参加する3機種の艦艇は1つの駆逐艦・護衛艦艦隊を組成し、これは中国海軍と外国軍が行う合同軍事演習、友好訪問あるいはグローバルな航行の典型的艦隊組成で、これには遠海での航行適性が良好な主戦型駆逐艦および護衛艦が含まれ、かつ保障性能が良好な補給艦が配されている。このうち052Dは我が国の現在最新鋭の駆逐艦の1つで、この艦艇を派遣してロシア海軍と合同軍事演習を行うには、レーダー、ソナーなどの設備を開放するはずで、また演習地点はバルト海などロシアサイドが高度に重視する海域を選択して行われ、中ロ双方の軍事的相互信頼が相当に高い程度まで達していることを説明する。

軍事専門家の杜文竜は次のように言う。052Dは就役してたった2、3年の時間であり、今回はこの機種の軍艦初の大規模国際軍事演習の中へのお目見えでもあり、過酷な長途海外航行や訓練の試練に直面することになり、それが長時間の海上航行を受け入れられるか否か、総合作戦能力はどうか、艦上の全く新しいレーダーシステム、指揮システム、ミサイル垂直発射システムや艦砲が演習訓練中正常に性能が発揮できるか否かは、いずれも重要な見所である。演習訓練過程で、052Dが非常によく全中国サイド艦隊の行動を指揮できるか否か、同時にロシアサイドの艦艇と良好な協同ができるか否か、これもこの機種の艦艇が直面しようとしている試練の1つである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「長沙艦(資料画像)」)


 特に日本近海での演習は自衛隊も当然興味を持って監視することになるんでしょうね。

6月24日

 中国のヘリ関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170616/30748029_all.html#page_2


我が軍の陸軍航空部隊に直ー10が全面的に普及 すでに戦闘力を形成し始める

中央テレビ局「軍事報道」6月14日の報道によれば、新疆軍区の某陸軍航空旅団が昼夜、多機種にまたがる、実戦化された訓練を展開し、その中に直ー10武装ヘリが出現し、このことはこの部隊に新たに装備された直ー10武装ヘリがすでに戦闘力を形成し始めていることを象徴的に示している。現在、我が軍の陸軍航空隊はいずれも少なくとも直ー10武装ヘリ一個大隊を有し、すでに全軍を範囲としてこの先進的な専用武装ヘリが普及している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この旅団が装備する直ー10武装ヘリ(画像はニュースのキャプチャー画像)」)

この旅団の直ー10武装ヘリはすでにその他の武装ヘリ、輸送ヘリとコンビネーションして使用されており、かつ昼夜をまたぐ全天候作戦能力を持つ。この旅団の前身は我が軍が建設した第3の陸軍航空連隊で、一方去年直ー10武装ヘリを受領した元第13集団軍某陸軍航空旅団の前身は、我が軍が建設した第2の陸軍航空連隊である。この2つの比較的早くに建設された老舗陸軍航空隊旅団は、直ー10を装備した最後の2個陸軍航空旅団である。

(頑住吉注:次の2つはキャプションです)

ニュースの中からは、この旅団はすでに1個大隊の直ー10武装ヘリを装備していると推断される(画像はニュースのキャプチャー画像)

この旅団は多機種混合編成突撃訓練を組織し、画像の中には2個武装ヘリ中隊と3個輸送ヘリ中隊が集中している(画像はニュースのキャプチャー画像)

新疆軍区某陸軍航空旅団と第13集団軍某陸軍航空旅団はいずれも我が軍の雪域高原に向けての重要な快速反応力量で、ヘリの動力の剰余度と信頼性に対する要求が比較的高い。このため直ー10がこの2個旅団に装備されたことは、直ー10の渦軸-9エンジンの信頼性、動力の剰余度などの指標がすでに高原飛行の要求を一部満たすことができ、長足の進歩を取得していることをも意味している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この旅団が装備するミルー171Eヘリ群(画像は中国陸軍由来)」)

グローバルネットの報道によれば、アメリカのジェームスタウン基金会6月13日発表の文章は次のように言っている。中国の陸軍航空隊の現有のヘリの総数はすでに1,000機を超え、さらに一歩拡張編成されることになる。この編成体制改革の前、我が軍には7個陸軍航空旅団と5個陸軍航空連隊があった。今年5月になると、すでに11個陸軍航空旅団と1個陸軍航空連隊に拡張編成されていた。現在、それぞれの陸軍航空旅団/連隊は少なくとも直ー10武装ヘリ1個大隊と直ー19武装ヘリ1個大隊を有し、専用武装ヘリの数はすでに300機を突破している。

(頑住吉注:次の2つはキャプションです。)

陸軍の他、航空降下兵も1個ヘリ連隊を拡張建設し、直ー10武装ヘリ2個大隊を装備済みである(画像は央広軍事由来)

その他の陸軍航空部隊同様、新疆軍区某陸軍航空旅団も直ー9WZ型武装ヘリを装備している。こうした「改装品」を合算すると、我が軍の武装ヘリの装備量はすでに半分を超えている(画像は国防部ウェブサイト由来)

アメリカサイドは、将来我が軍は13個集団軍と新疆軍区、チベット軍区にそれぞれ1個陸軍航空旅団を配備し、全部で15個陸軍航空旅団となる、と予測する。それぞれの陸軍航空旅団は2〜3個専用武装ヘリ大隊、1〜2個改装武装ヘリ大隊、4個突撃/輸送ヘリ大隊を配備し、100機近いヘリを装備する。中国陸軍はさらに2〜3個空中突撃旅団を建立し、それぞれの旅団は2個攻撃ヘリ大隊と2個突撃/輸送ヘリ大隊を配備し、中国陸軍のヘリの総数は1,500機を突破することになるだろう。

(頑住吉注:次の2つはキャプションです。)

第41集団軍某陸軍航空連隊と元第41集団軍某機械化歩兵旅団から改編された第75集団軍空中突撃旅団(画像はニュースのキャプチャー画像)

第83集団軍某陸軍航空旅団が装備する直ー10武装ヘリ。この旅団の前身は我が軍初の陸軍航空連隊で、1987年に成立した

陸軍航空隊の現代の合同作戦の中での特殊性ゆえに、我が軍はさらに一歩陸軍航空隊を拡張編成することになる。アメリカメディアは、解放軍の5個戦区司令部と5個戦区陸軍司令部にはいずれも異なる類型の陸軍航空隊を建設する可能性があり、主に指揮、輸送、電子戦、衛生勤務、偵察任務に用い、沿海防衛部隊も陸軍航空隊の特殊な優勢をより重視するだろう、とする。今後何年か、中国陸軍航空隊の発展速度はあるいはこれまでの30年いずれに比べても速いかもしれない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「以前、メディアが報道した「チベット軍区陸軍航空連隊」のヘリ。実際には元第13集団軍某陸軍航空旅団に隷属するが、この主の省をまたぐ支援の困った状態には、将来改善が得られる(画像は中新ネット由来)」)


 直ー10は総合的にアパッチに及ばないという見方が主流ですが、少なくとも数の上では自衛隊を完全に圧倒する戦力になっていくはずです。

6月25日

 ロシアの軍事費関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170616/30751338_all.html#page_2


プーチン、ロシアは今後3年国防支出をGDPの2.7%を占めるまでに低下させると宣言

中国国防科学技術情報ネット6月16日の報道によれば、ロシア連邦大統領プーチンは、今後3年ロシアの国防支出は国内総生産値の2.7〜2.8%まで下げる、とした。3月時点では、ロシア連邦財務省はかつて情報を発表して、2017年のロシアの国防支出は2016年に比べ25.5%低下し、3.8兆ルーブルから2.8兆ルーブルまで下降し、2017年の国防経費がGDPに占める比率は約3.5%と見られる、としていた。

プーチンは最近のあるテレビインタビューの中でロシア国防支出の問題に言及し、今回の講話はロシアの国防支出が今後3年ずっと下降の趨勢を呈することを確認した。

プーチンは次のように言った。「現在最も重要なのは国防建設ではなく、ロシア経済の平穏な運行を維持することである。我々は精鋭で、近代化された軍隊の建設の上にすでに充分に多い金を費やしており、去年我々の国防経費支出はGDPの3%を超えた。この比率はロシアにとってちょっと多すぎと言え、今後3年我々の国防支出は国内GDPの2.7〜2.8%まで徐々に低下することになる。」

2014年に始まり、ロシアの国防予算は毎年平均19.8%の水準をもって増加していたが、2017年になると、連邦の財政収入が低下するなどの原因ゆえに、ロシアは国防支出の削減を開始した。

ロシアの国防支出低下はロシア軍装備の更新世代交代計画に影響する可能性がある。ロシア政府は2014年当時2020年までにロシア軍の70%の武器装備を交換することを承諾し、これには2,300両の戦車、1,200機のヘリ、50隻の水上作戦艦艇、28隻の潜水艦が含まれた。

ロシアの一連の研究開発中の核兵器作戦プラットフォームも影響を受ける可能性がある。これには新たな鉄道機動大陸間弾道ミサイルや新たな戦略爆撃機プロジェクトが含まれ、あるいは研究開発速度が緩められるかもしれない。

一方ロシア軍が研究開発中の次世代メインバトルタンク「アーマタ」も2020年以後になってやっと正式就役でき、これもロシア軍国防支出削減と関係があるのかもしれない。


 この記事の中では具体的に挙げられていないT-50ステルス戦闘機も影響を受けざるを得ないでしょうし、唯一の空母の近代化改修もさらに遅れる可能性があり、増してや次世代空母の建造は難しくなるでしょう。

 どこまで信じていいのか分からんのですが。

http://www.cnqiang.com/2017/06/28059.shtml


中国の量子レーダーはどれだけ凄いのか? ひとたび応用されればF-22は死が確定

中国電科十四所の最近の公式微信は、この研究所が研究開発した量子レーダーの原理サンプル機はすでに数百km離れた目標を探知計測でき、成功裏に検査の上での受領をパスし、中国初の威力が100km級を突破した同類型レーダーのサンプル機となり、中国は量子レーダーサンプル機の遠距離試験を完成させ世界の前列に進み出た、と明らかにした。

量子レーダーというこの技術の凄さはどこにあるのか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:量子レーダーの技術実験」)

量子レーダー技術は伝統的周波数ステルスプラットフォームや武器システムの探知計測および識別に用いることができ、ステルス目標の正確な探知計測のために新たな技術的ルートを提供している。新型情報化戦争に直面し、量子レーダーは革命的性質の技術となり、まさに前世紀末の周波数ステルス技術の出現同様、量子レーダーは周波数ステルス技術の「天敵」に発展する可能性がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国の量子レーダーが探知計測したステルス目標の映像」)

事実、もし世界で最も先進的なステルス機でも、このレーダーの面前では姿も形もなく消失することは不可能であり、ひとたびロックオンされれば、対空ミサイルの打撃を避けることは非常に難しい。また、量子レーダーが採用する量子ビームは、そのステルス態の伝播や伝播媒質と無関係であり、深海の潜水艦目標が自由に探知計測できる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

中国の量子レーダーの登場はステルス機にとっての終結者(頑住吉注:「ターミネーター」の中国語題名でもあります)となるのだろうか? 中国がすでに量子レーダーの製造技術を掌握したと宣言したことは、米軍をより心配で気が気でなくさせ、ひとたび中国が量子レーダー使用に投入すれば、米軍のF-22、F-35、B-21ステルス機やステルス潜水艦は姿の隠し所がなくなる。その運命は推して知るべしである‥‥

アメリカ空軍中将アーノルド バンチの言によれば、空中での先んじた地位を確保するため、研究開発中のB-21は現状を改変する唯一の選択肢となるかもしれない。いくつかの国のどんどん先進的になる防空システムを考慮すれば、規模が165機以上に達するB-21機群の建設を計画して、やっと未来の戦闘の需要を満足させられる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:米軍のF-22ステルス戦闘機」)

ペンタゴンのデータがはっきり示すところによれば、B-21爆撃機の単価は5.5億アメリカドルである。つまり、もし165機の規模の機群という要求を満足させるとすれば、900億アメリカドルあまり投入する必要がある。だがもし中国の量子レーダー技術がひとたび応用されれば、あるいはアメリカ空軍が900億アメリカドルあまりを投入して作り出したB-21機群に腕の振るいどころをなくさせるかもしれない。

量子レーダー技術に基づく地上固定レーダー、機動・艦載レーダーおよび機載、弾載レーダーは「全面開花」することになり、戦略早期警戒、区域防空、空中偵察および正確打撃の中で広範に応用され、この技術は未来の戦争の転覆者となるかもしれない。私は将来量子レーダーが民間用および軍事領域に対し重大な影響を生じさせることになると信じる。


 アメリカを不安にさせ強硬な手に出にくくさせるためのブラフの可能性もありそうですが、そうでない可能性もあるでしょうね。