コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその236

6月26日

 殲ー31関連です。

http://www.armystar.com/wqzb/2017-06-23_55498.html


中国の殲ー31現在最大の問題が明るみに:解決にはまだ10年必要

作者:竜起

最近殲ー31は生気にあふれ、猛烈迅速に国外に出て行っているというべきで、パリ航空展に鮮烈に登場しているが、これは世界で最も重要な航空展の1つである。メディアは報道する時に中航工業副総設計師である 李玉海の説明を引用し、「FC-31は高度のステルス、高い敏捷性、超音速巡航能力を持ち、事前研究製品だが技術的成熟度はすでに相当に高い」としている。

この紹介により、少なからぬメディアは、現段階のFC-31「鶻鷹」がすでに超音速巡航能力を具備していると考えている。事実としては、「鶻鷹」が現在超音速巡航能力を具備していることはあり得ず、「超音速巡航能力」は将来FC-31が完全技術状態の下で具備する性能指標のはずである。

超音速巡航能力を実現しようとすれば、優秀な空力レイアウトや良好な構造材料を有する必要がある他、最も重要な一点はさらに充分な推力のエンジンを有する必要があることに他ならない。「鶻鷹」戦闘機が装備するのがロシアのRD-93中等推力エンジンであろうと、国産WS-13IPE(渦扇-13エンジンの推力増加型)であろうと、その動力システムの性能指標はいずれも「鶻鷹」が超音速巡航を行うのを支持できない。明らかに、「鶻鷹」はより先進的な中等推力エンジンを必要とする。

次に中航工業副総設計師が「鶻鷹」戦闘機は将来超音速巡航能力を持つと公然と認めたことは、あるいは2つのことを証明できるかもしれない。1つは将来完備された技術状態の下の「鶻鷹」戦闘機は、先進的で新たな中等推力エンジンに換装した後超音速巡航能力を具備することになる、ということ。2つ目はこの新たな中等推力エンジンの研究開発作業は比較的スムーズで、「鶻鷹」戦闘機が信頼できる動力源を獲得できそうだ、ということである。

だが中国エンジン業界の全体的技術水準と歴史的なプロジェクトの研究開発進度から見て、「鶻鷹」がもし超音速巡航能力を実現したければおそらく少なくともまだ8〜10年の時間、甚だしきに至ってはさらに長い時間を必要とするだろう。もし「鶻鷹」が最終的に本当に超音速巡航能力を具備すれば、その作戦能力は必然的に現在を基礎にして大幅な向上があるだろう。このため国内ユーザーの注文を獲得し、さらには海外の潜在的ユーザーの肯定を獲得する可能性が高い。

ならば中国はいかにしてこのような先進的なエンジンを獲得すべきなのか? 明らかに対外購入は最も良い道では決してない。まず技術上容易に首根っこを掴まれる。「梟竜」戦闘機は他ならぬこのような教訓である。しかも現在ヨーロッパの国から先進的なEJ200中等推力エンジンを獲得する可能性は増してやほとんどゼロで、残るルートは独自研究開発というこの1本しかない。

(頑住吉注:これより2ページ目)

周知のように、高い機動性、超音速巡航の第5世代戦闘機を開発するため、国外航空強国は1990年代にもう推力:重量比10クラスの新型エンジンを開発していた。この世代のエンジンは高い推力:重量比、高いタービン前温度、小さいバイパス比などの特徴を持つ。もしこうした試験がスムーズなら、我々は国産新世代大推力軍用航空エンジンである渦扇-15「峨眉」が科研試験飛行段階に転じ、目標たる機種(殲ー20/殲ー31)で、あるいはその他の飛行プラットフォーム(イリューシン-76、轟ー6などの飛行機を改装した飛行台)に出現するのが見られるのが有望である(頑住吉注:文脈から言ってこれは婉曲な言い回しで、現に試験飛行しているのが見られていないのだからそこまでスムーズではないだろう、ということでは)。

公開の資料は、アメリカのF119エンジンの工程研究開発が1991年に開始され、1999年に設計定型を完成させ、2002年7月に初歩使用批准を獲得し、2005年12月にF-22機に装備され初歩作戦能力を具備したことをはっきり示している。F119エンジンの研究開発を参照すれば、試験飛行の進度から見て、渦扇-15エンジンは2025年前後になることを要し、やっと殲ー20戦闘機に装備しかつ初歩的に戦闘力を形成できる可能性がある。

殲ー31の設計当初の目標はF-35戦闘機に他ならず、このためその位置付けはF-35に比べ高いだろう。未来の戦争の中でも大型戦闘機を補助するが、殲ー31戦闘機がひとたび超遠距離空対空ミサイルである霹靂-15ミサイルを装備すれば、殲ー31の戦力は非常に大きく向上し、この点はF-35が達成できないものである。だがF-35のエンジンであるF-135エンジンは世界で最も先進的なエンジンの1つで、さらに総合指標は及び得る者がなく、一方殲ー31が元々装備するエンジンはロシアのRD-93エンジンで、もし2台のこのようなエンジンを装備しても、F-135エンジンとは比較できず、このため性能上F-35は前期の強大な推力に頼って顕著に優勢を占める。


 アメリカと違い中国はその1つ前の世代のエンジンを最近やっとまともに作れるようになったかならないか、という状態で、次世代エンジンを充分な性能と信頼性で量産できるようになるにはアメリカより長い時間がかかると予想するのが普通でしょう。

6月27日

 韓国の「THAAD」配備関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170623/30816452_all.html#page_2


韓国メディア:中国サイドの反「THAAD」措置が韓国航空業に重傷を負わせる 業績に赤信号が点灯

【グローバルネット総合報道】 一般的に言って、第3四半期は韓国航空会社の繁忙期だが、中国サイドの一連の反「THAAD」措置は韓国航空会社を万策尽き果てさせている。韓国の「ソウル新聞」は、中国サイドの「限韓令」は韓国に赴く中国の乗客の急減をもたらし、韓国航空会社は視線を日本や東南アジア市場に転じているが、このことは一部の航空ラインに供給が需要を越える現象を出現させてもいる、とした。

韓国航空業界22日の情報によれば、3月15日の「限韓令」が効力を発生させてから5月末まで、中国航空ラインの乗客は急減した。大韓航空の乗客は前年比20%減少し、韓亜航空は33%減少し、受けた打撃はさらに深刻である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「全世界で最も危険な十大航空会社、大韓航空が第5位に名を連ねる」 ちなみに左は最も安全な会社で国・地域名だけ挙げるとフィンランド、ニュージーランド、香港、アラブ首長国連邦、アラブ首長国連邦、台湾、ポルトガル、中国、オーストラリア、イギリスです。右が危険な会社で同じく台湾、ブラジル、インド、ブラジル、韓国、サウジアラビア、トルコ、タイ、南ア共和国、オーストラリアです。安全な会社にあまりトップクラスの先進国がなかったりちょっと意外な感じもしますな。)

専業統計機構のジェット旅客機事故分析センター(JACDEC)2012年のデータは、大韓航空が全世界で最も危険な十大航空会社の中で第5位にまでランクされたことをはっきり示している。

韓国の格安航空会社の中で、済州航空は18%減少した。業界関係者は、中国の航空ラインの乗客の減少幅は予期をはるかに超え、もし長期的にこうなっていけば、第3四半期の業績は保証できない、とする。

中国サイドの措置に対応するため、韓国航空会社は次々に中国の航空ラインの飛行機を日本や東南アジアの航空ラインに移動させ、もってフライト数を減少させている。大韓航空は中国の航空ラインの15%の座席数を減少させ、福岡、小松、鹿児島などの中小都市市場の開拓に転じている。

韓亜航空ものべ90機あまりの中国に飛ぶフライト機を減少させ、東南アジアなどの市場向けに転じさせている。済州航空は6月1日から大阪空港に飛ぶ航空ラインを増加させている。

報道は、この挙は一部市場に供給が需要を越える現象の出現ももたらしており、韓国航空業は一歩踏み出すも困難な苦境に陥っている、とする。韓国の業界関係者は、東南アジアの航空ラインには特価チケットを出しており、営業の費用も増加しつつある、と明らかにした。

先日国内メディアは韓国連合通信社6月20日の報道を転載し、「最近ソウルの各免税店の前には改めて中国の顧客が列をなして待つ現象が出現している」とし、そこにほとんど全てこの画像を掲載した。ただ奇怪なのは画像の中の何人かの着装で、現在すでに相当に暑い季節だが、韓国ではまだダウンのコートを着る必要があるのだろうか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:今年3月、ソウルの明洞の街頭。今年の「五一」の期間、韓国に赴く中国の旅行客の数は去年の同時期に比べ80%近く減少した。」)

韓国メディアや企業が言及するいわゆる「限韓令」に対し、中国外交部方面はこれまで何度も、いわゆる「限韓令」を聞いたことがない、としている。中国サイドは中韓間の人文交流に対しずっと積極的態度を持っている。だが両国間の人文交流には民意の基礎が必要である。中国サイドはアメリカが韓国に「THAAD」ミサイル防衛システムを配備することに断固反対で、この立場は周知のものでもある。中国の民衆もこれに対し不満を表明しており、関係方面はこの種の感情に注意すべきであると信じる。(実習編集翻訳:劉昆 原稿チェック:李小飛)


 こんな時だけ日本を頼りにされても困りますし、こんな危険な時期に韓国に行きたい人は当然少ないでしょう。

6月28日

 「遼寧艦」関連です。

http://www.junshi007.com/n/201706/65512.html


遼寧艦の就役寿命時間の秘密を明かす:結果は人を驚愕させる

中国海軍初の空母遼寧艦は2012年9月25日に就役し、現在まで5年近くになろうとしている。そして遼寧艦の前身である「ワリヤーグ」号は1988年11月25日に進水し、今に至りすでに29年近くになろうとしている。もし35年に照らして計算すれば、遼寧艦は今後10年に満たない使用寿命しか残っていないことを意味するのか否か?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「遼寧艦が海上を航行」)

答えは当然ノーである。軍事専門家の陳忠は記者に次のように教えた。現代の艦艇の就役寿命の長短は多くの要素と関係があり、例えば造艦技術、使用頻度、維持保護やメンテナンスの能力、海軍戦略戦術思想の変化、経済的実力等々である。いわゆる使用寿命が30〜35年だというのは、相対的に多い状況に過ぎず、艦艇の使用寿命の金科玉条では決してない。世界を範囲として見ると、この年限に至らない、あるいはこの年限をはるかに超えた艦艇が至る所にある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ゴルシコフ海軍元帥』号は退役後にインドに売られた」)

例えばソ連/ロシア海軍のキエフ級空母4隻の中で、第1号艦「キエフ」号は21年就役し、第2号艦「ミンスク」号は18年就役し、第3号艦「ノヴォロシースク」号は15年しか就役せず、第4号艦の「バクー」号(ソ連解体後「ゴルシコフ海軍元帥」号と改名)だけはその運命がわずかに良く、ソ連/ロシアで9年就役し、しかる後2004年にインドに売られ、改装を経た後の2013年11月16日インド海軍に加入し就役した。

(頑住吉注:これより2ページ目)

キエフ級の就役期間がこのように短いのは、それらの建造の質が難関を越えたものでなかったのではなく、主にソ連解体後のロシア海軍が手元不如意で養えず、痛みを忍んで退役させるしかなかったのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「艦載機殲ー15が遼寧艦空母上で演習」)

さらに例えばアメリカ海軍のペリー級護衛艦は、平均就役時間が23年に満たない。これはアメリカ海軍のタイコンデロガ級巡洋艦およびアーレイ・バーク級駆逐艦の数が不断に増加し、2012年時点の総数がすでに84隻に達し、このためアメリカ海軍はすでにペリー級を継続して就役させる必要がなく、経費を占めたからであり、そこで2015年になるともうペリー級を全部退役させ、こうした退役したペリー級には20隻のその他の国や地域に売却されて継続して就役したものがある(頑住吉注:台湾などですね)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インド海軍の『ヴィラート』号空母の前身はイギリスロイヤルネービーの『ハーミース』号である」)

一方世界の就役時間が40年を超える艦艇の中で、まる何隻かは空母である。例えばインド海軍の「ヴィラート」号空母はその前はイギリスロイヤルネービーの「ハーミース」号で、1953年2月に進水し、1959年11月にイギリスロイヤルネービーに加入し就役した。1986年イギリスロイヤルネービーから退役した後インドに売られ、1987年5月インド海軍に加入し就役した。

今年3月6日になって退役し、この空母はインド海軍で30年就役し、もしさらにその前のイギリス軍での就役時間を合算すれば、この空母はまるまる57年就役した。もし進水の日から起算すれば、使用寿命は64年に達する。

(頑住吉注:これより3ページ目)

ブラジル海軍で現役の「サンパウロ」号は2000年に購入したフランス海軍の「フォッシュ」号である。この空母は1960年7月に進水し、1963年7月にフランス海軍で就役し、2000年にブラジルに売られた。計算すると、この空母はすでに54年の使用寿命である。アメリカ海軍のニミッツ級の第1号艦「ニミッツ」号も現在まですでに就役して42年で、しかもさらに2025〜2027年まで継続して就役することになっており、その時この空母の使用寿命は50〜52年に達している。もしさらにフィリピン海軍を見れば、40年以上の使用寿命の艦艇がさらに非常に多く、このうち「ラジャ・フマボン」号護衛艦の寿命はすでに74年にも達している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「艦載指揮員が艦載機の発進を指揮している」)

遼寧艦の前身「ワリヤーグ」号は進水からの時間は長いが、決してまだ完成せず、実際上艦体が完成しただけで、艦体の使用寿命を50〜60年に到達させようというのは余裕である。我が国は後に「ワリヤーグ」号を購入した後、それに対し継続建造と改装を経て、大量の設備、動力や武器システムを追加した。つまり、「ワリヤーグ」号は中国でやっと最後に完成され生まれ変わった。このため、遼寧艦の使用寿命は継続建造と改装から起算する必要がある。ならば正常な状況下で継続して30年就役するのにいかなる問題もない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「遼寧艦の前身『ワリヤーグ』号」)


 使用していなかったので「使い減り」していないという面もあるでしょうが、くず鉄状態で放置された時間が長かったという面も考える必要があり、もちろん修復は全力で行ったでしょうが限度があるのでは。

6月29日

 新型駆逐艦関連です。

http://news.china.com/domestic/945/20170628/30852426.html


今日、我が国の新型万トン駆逐艦の第1号艦が進水

中国海軍ネット上海6月28日電 記者 陳国全 尹航の報道:海軍新型駆逐艦の第1号艦の進水式が今日の午前上海江南造船(集団)有限責任会社で行われた。中国軍事委員会委員、軍事委員会装備発展部部長の張又侠が進水式に出席しかつあいさつをした。

午前9時頃、式は開始され、式の現場の全体の人員が声を合わせて高らかに歌う国歌と共に、鮮やかな五星紅旗がゆっくりと掲揚された。テープカット後、「シャンパン割り」が行われ、ひと瓶のシャンパンが艦首で砕かれ、きらびやかなカラーのテープが両舷から噴射され、新型駆逐艦は汽笛を鳴り響かせ、全会場に熱烈な拍手が沸き起こった。その後、駆逐艦は牽引されてゆっくりと浮箱の上に移った後で進水した。

この艦は我が国が完全自主研究開発した新型万トン級駆逐艦で、大型艦艇の全体設計、情報集成、総組立建造など一連のカギとなる重要事実を相次いで突破し、新型対空、対ミサイル、対艦、対潜武器を装備し、比較的強い情報感知、防空対ミサイルおよび対艦打撃能力を持ち、海軍が戦略モデルチェンジ、発展を実現する象徴的性質の戦闘艦である。この艦の進水は我が国駆逐艦が新たな段階に上がり、海軍装備体系構造の完備、強大な近代化された海軍の建設、中国の夢強軍の夢実現に対し重要な意義を持つ。次の一歩でこの艦は計画通り設備の調整試験、停泊航行試験を展開することになる。

海軍、国防科学技術工業局、上海市、中船工業集団指導者の沈金竜、苗華、唐登傑、応勇、董強、および軍、地方関係部門指導者や科研機関人員、幹部職工、建造に参加した将兵代表部などが式に参加した。


 進水が近いとは聞いていましたがこんなに早いとは思わず驚きました。「想像図」との差はあまりなく、また建造はかなり進んでいる印象を受けます。

 国際軍事競技関連です。

http://military.china.com/news/568/20170627/30846092.html


我が軍の自ら研究開発した直ー10K武装ヘリが国際軍事競技の戦いに備える

人民ネット北京6月26日電 中央テレビの報道によれば、「航空ダーツ」は国際軍事競技の中で人の関心を引く競技項目の1つで、今年この競技は中国で行われることになり、現在競技参加チームは続々と訓練場所に進駐して訓練を展開している。空中航空降下兵部隊は我が国が自主研究開発した初の武装ヘリである直ー10Kを派遣して競技に参加する。

東北の某飛行場ではまさに航空ダーツ国際軍事競技の戦いに備える航空降下兵某連隊が武装ヘリの対地攻撃訓練を展開しつつある。ヘリが目標の標的場に進入した後、飛行員は目視により地上目標を捜索し、直ちに攻撃航行ラインを建立し、1発1発の航空機関砲は正確に目標に命中した。

航空降下兵某連隊飛行員の賽二偉は、対地攻撃は主に航空機関砲と航空ロケットを使用し、地上の半径15mの円内の目標に対し、時間的節目のポイント通り正確打撃を行う、とする。航空機関砲と航空ロケットはいずれも非制御誘導武器で、飛行員がヘリを操縦し地上目標を攻撃する難度は、拳銃を用いて運動中に標的を打撃するのに比べさらに高いだろう。

直ー10Kは我が国が自主研究開発した初の専用武装ヘリで、空対地ミサイル、空対空ミサイル、ロケット、航空機関砲など多種の武器が搭載でき、地面や海面近くを飛行でき、かつ複雑な地形を利用し、隠蔽して目標に接近し、攻撃を実施することができる、とされる。

航空降下兵某連隊飛行員の劉偉は「直ー10Kは主に敵サイドの戦車、装甲車両、地上防空火力などの目標の打撃に用い、比較的強い夜戦能力を持ち、機載安定照準夜視システムに頼り、夜間に多種の武器を使用し、地上目標に対し正確打撃を実施することができる。」と語る。

今回の競技は、対地攻撃科目の他、さらに空中ナビゲーション、目標偵察、2機編隊特技などの科目の競技が行われる。戦いに備えるため、集中訓練隊の飛行員は何度も難題の攻略を行い、飛行距離や速度、攻撃の時間的節目のポイントなどのディテールに対し不断に最適化し、さらに一歩ヘリの直線作戦効能を掘り起こす。


 ロシアには同じクラスのヘリがないので勝敗はルール次第かもしれませんが、ある程度このヘリの実力が窺えるでしょうね。

6月30日

 「遼寧艦」関連です。

http://military.china.com/news/568/20170627/30845500_all.html#page_2


遼寧艦艦隊の区域をまたぐ訓練 専門家:3つの方面で戦力が向上

人民ネット北京6月27日電(記者 黄子娟) 25日午前、海軍の遼寧艦空母艦隊は青島の某軍港から出航し、関連海域に赴き区域をまたぐ機動訓練任務を執行する。これは海軍の年度計画を根拠に組織する定例で行う性質の訓練である。軍事専門家の杜文竜は中央テレビのインタビューを受けた時、今回の区域をまたぐ訓練は空母艦隊の適応性、その他の兵種との協同の黙契性(頑住吉注:阿吽の呼吸みたいな感じでしょう)向上などの方面に対し重要な作用を果たす、と考えた。

理解されているところによれば、海軍空母艦隊は遼寧艦、ミサイル駆逐艦済南艦と銀川艦、ミサイル護衛艦烟台艦、および多数の殲ー15艦載戦闘機と多機種の艦載ヘリからなり、連続海区移動の方式を採り、関連海域に赴き艦隊の隊形、艦載機飛行訓練や艦・機戦術など多くの課目の訓練を展開し、艦隊の各所属艦の間の協同を強化し、艦載戦闘機飛行員と艦員の総合的能力の質を錬磨することになる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「6月25日、海軍遼寧艦空母艦隊は青島の某空母軍港から出航した。」)

区域をまたぐ機動訓練は空母艦隊の戦闘力水準を高める重要な道である。これまで、海軍空母艦隊はすでに何度も類似の訓練を組織しており、関連の訓練方法と戦法を有効に検証し、予期の目的を達成した。

2種の協同方式が重点となる

今回の海区をまたぐ訓練演習課目の重点に言及して杜文竜は、2種の協同方式が今回の訓練の重点課目となるだろう、とした。1つ目は艦・艦協同で、すなわち空母と属する艦の協同関係である。2つ目は陸上・艦の協同である。今回空母艦隊は大型総合補給艦を配備しておらず、これは今回の海区をまたぐ訓練は近海区域で行われる可能性が高いことを意味している。このため、空母艦隊は航行途中沿岸の航空兵、ミサイル部隊および海兵隊などの兵力との間の協同関係が非常に重要となる。この種の協同は属する艦との間、艦・機間の協同関係に比べより複雑で、訓練の効果と利益も最大化に到達させることもできる。

戦闘力の向上を促進

ならば、このような海区をまたぐ訓練は空母艦隊の戦闘力向上に対しどういった促進作用があるのか?

杜文竜は次のように考える。今回の訓練は戦闘力向上に対し主に3つの方面に体現されることになる。1つ目は艦隊の適応性の向上である。空母艦隊は某固定された海域で作戦することはあり得ず、各種の海空の条件下で作戦するのであって、異なる海区の水文気象条件に適応し、異なる環境下の艦載機発進や指揮などに適応する必要がある。2つ目はその他の力量との黙契の向上である。今回の海区をまたぐ訓練には地理上の飛躍もあれば、指揮方面の協同もある。例えば空母艦隊と異なる兵種の力量との間の協同などである。今回の訓練を経て、相互間の指揮、通信はスムーズになり、協同作戦を黙契なものに変えさせ、もって戦時の艦隊の総合作戦能力を向上させる。3つ目は保障関係の調整である。異なる海域で航行訓練を行い、作戦指揮の情報システム、これには必要とされる各種保障要素などが含まれるが、もしこのいくつかの方面を練熟、練透、練強すれば、海区をまたぐ訓練の中のあらゆる自然の変化と異なる編成の関係に基づく変化は全部使用でき、空母艦隊の異なる条件下での戦略の駒とさせ、その総合戦力を発揮させることができる。


 非常に小規模の「艦隊」のようで、この種の演習としては比較的初歩的ということでしょうかね。

7月1日

 フィリピン関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170628/30853134_all.html#page_2


装甲車、木製装甲を取り付け対戦車武器を防御

フィリピン政府軍は過激組織「イスラム国」武装人員を打撃する作戦の中で、V-150装甲車に木製装甲を取り付けて敵サイドの対戦車武器の攻撃を防御している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「フィリピン政府軍が『木製装甲』を追加装備したV-150装甲車」)

V-150装甲車はアメリカのキャデラック ゲージ社が1960年代に研究開発した多用途装輪式装甲車で、フィリピン軍は車体の外に木製の廃棄された弾薬箱や木の板を装甲として取り付け、携帯式ロケットブーストグレネード(頑住吉注:RPGでしょう)の攻撃を防ぐのに用いている。

防御効果向上のため、木製装甲は車体から一定の距離を保持した位置に取り付けられ、木板には充分な厚さがある。対戦車ロケットブーストグレネードの弾頭は木製装甲に命中した後爆発し、かつ木製装甲を燃やすが、車両表面に接触する前にエネルギーを消耗し尽くし、このようにすれば車体は保護を受けることができる。

しかし、木製装甲は運動エネルギー対戦車弾薬を防ぐことはできず、現代の徹甲弾はタングステン弾芯あるいは劣化ウラン弾頭を使用し、高速で木の板を貫通する時はまるで高温のナイフがクリームを貫通するように容易で、軽々と木製装甲防御を突破して車体自体に命中する。幸運なことに、この種の対戦車武器は通常先進国のスタンダードな戦車に装備され、一方フィリピン国内で活躍する「イスラム国」武装勢力には、まだこのような近代化された武器はない。(伊英傑)


 これはまあ第二次世界大戦当時からよくある手段ですな。運動エネルギー徹甲弾は防げないってそもそもこのクラスの装甲車にそんな防御力持たせるのは無理でしょう。

 台湾関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170627/30844845_all.html#page_2


台湾メディア:台湾のミサイルが海に墜落した「機密」動画が外部に漏洩したことが台湾軍内紛との推測を引き起こす

参考情報ネット6月27日の報道 域外メディアは、23日に台湾空軍は「正確ミサイル射撃」演習を行い、「経国号」(IDF)戦闘機が天剣二型ミサイルを発射したが、ミサイルは点火されず直接海に墜落し、しかも随伴機が撮影した機密のフィルムが直ちに外部に漏洩した、とする。当日台湾当局安全保障業務主管部門責任者の馮世寛も演習地点の九鵬基地にいたので、軍の中では陰謀論が伝わり、かつこのように機密の演習フィルムが外部に流出したことは全くなく、今回はそれにもかかわらず演習後直ちに流出しており、馮世寛を標的にしているのは明らかだ、と指摘している。

台湾の「中国時報」6月26日の報道によれば、理解されているところによれば、今回の機密演習フィルムの外部漏洩は台湾空軍重大演習で初の例で、軍上層部は相当に激怒し、軍の中での秘密保持失敗だと考えかつ徹底調査を指示した。軍サイドの情報源は、このフィルムはIDFが天剣二型ミサイルを発射した時に随伴機が傍らで撮影したもので、現在まだ秘密漏洩者は探し出されていない、と語る。

報道は次のように言う。台湾軍は初歩的に空軍飛行単位には問題はなく、随伴機がフィルムを撮影した後、帰投して任務の報告をして質問を受け、フィルムを見ることができた者にはさらに台湾「中科院」などの機関があった。理解されているところによれば、台湾軍内部の疑いは、台湾「中科院」のある人が「悪だくみして」フィルムを漏洩させたというものである。台湾「中科院」の最高責任者は馮世寛で、馮世寛はその場で監督していたため、フィルム外部漏洩が故意なら彼を堪え難くさせる。だが、台湾軍はその他の機密漏洩の可能性のある動機や要素も排除していない。

報道は、ミサイル指揮部は参謀本部から空軍に移されたばかりであるとする。ミサイル指揮部は空軍に移されることを決して望んでいなかったので、単位の移動編成にはきっと人事問題があると考える人もいる。重要なポストは空軍によって占められるが、こうした人は必ずしもミサイルのことを分かっておらず、このため九鵬基地あるいはミサイル指揮部にフィルムを外部に漏洩した者がいる可能性も排除できない。

また報道は、台湾軍内部に軍が発射失敗の実状を隠しごまかすのを心配する人がいて、そこでフィルムを外部に流出させた可能性もある、とする。天剣二型ミサイルは当日点火に失敗して海に落ち、いち早くメディアによって暴露されたが、台湾空軍は曖昧なことを言って事実確認せず、そこで暴露者が日を隔てて再度フィルムを与えたこともまたあり得る。

台湾の「中国時報」の報道によれば、23日に台湾空軍正確ミサイル演習は台東の九鵬基地で最後の1日の科目が行われ、馮世寛が行った。1機のIDF戦闘機が空中発射型天剣二型ミサイルを発射し、結果としてミサイルは点火されず、直接演習海域に落ちた。台湾空軍は当初事実確認したがらず、発表されたニュース原稿は「各項目の演習か科目はいずれも計画通り完成され、全体的武器装備および人員の訓練はすでに予期の目標を達成し、演習期間に発見された欠点に対しては、最短時間内に全面検証が実施されることになる」と指摘した。前日フィルムが外部に漏洩した後になって、台湾空軍はやっと口を緩めて「ミサイル射撃異常」を認め、かつすでに人員を派遣して調査しており、後に規定により過失責任を検討する、とした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「天剣二型ミサイル(画像のソース:台湾「中時電子報」)」)


 まあ中にはこういうこともあるでしょうが軍紀の緩みは心配ですね。

7月2日

 F-35関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170625/30826634.html


F-35パリで機動性を見せる:ステルス機は何故「軽功」を鍛錬しようとするのか (頑住吉注:軽功は中国武術の用語ですがここではステルス機なのに格闘性能を追求するといった意味のようです。)

19日に正式に開幕したパリ航空展で、注目を集めるアメリカのF-35連合攻撃戦闘機の現場でのデモンストレーションが観衆の視線を吸引した。ステルス能力をもって有名な戦闘機が「落葉飄」(頑住吉注:落ち葉がひらひらする)、大仰角飛行など人を驚愕させる機動動作を行い、見る者はいぶかしい思いを免れない。ステルス戦闘機はまだ「軽功」を修練する必要があるのか? と。

引き渡しから、熱い期待を寄せられたF-35はもう面倒事が絶えず、各国の買い手のこの機に対する信頼を非常に大きく損なった。最近、アリゾナ州に位置するルーク空軍基地で連続して5回F-35戦闘機の故障が発生した。こうした故障はいずれも飛行途中で発生し、飛行員はキャビン内の酸欠に気付き、すぐ予備酸素供給システムを始動させ、安全に基地に戻った。

一方2年前に暴露された事故はさらにF-35に疑問を投げかけさせた。2015年1月14日、F-35系列の中で制空能力最強のF-35Aと米軍のF-16Dが1対1の近距離模擬格闘を行った。結果は人を意外にさせ、F-16Dは2つのサブタンクを多く搭載し、全体的敏捷性を低下させた状況下で、依然F-35Aに対する機動の優勢を保持したのである。

アメリカの軍事記者デビッド エイカーズが手に入れた試験飛行員のレポートには「もしF-16Dに対し制限を行っても、F-35Aは毎回の交戦の中で劣勢に置かれる」と書かれていた。

このため、今回のパリ航空展はF-35の「名誉挽回の戦い」に他ならない。そして最も観衆に深い印象を残せるのは飛行デモンストレーションである。

今回F-35を操縦した試験飛行員ビリー フリンは、「我々は何故第5世代戦闘機を航空展に持って行ってデモンストレーションしようとするのか? それは人々に真実を見せる必要があるからに他ならない。あなたはその目で飛行機を見、その轟音を聞く必要があり、それでやっとその力量を信じることができる。このため我々はF-35というこの『野獣』を完全に解放し、人にそれがどれだけ強いのか見て認識させるのだ。」と語った。

大仰角飛行を例にすると、F-35戦闘機のメーカーであるロッキード・マーティン社は次のように説明する。双方の近距離格闘が甲乙つけられない状況下で、もし一方の戦闘機が大仰角飛行を行えず、もう一方は成功裏にこの機動を執行し自らの速度を低下させると、結果は機動に失敗した一方が上昇あるいは急降下し、F-35の面前に飛び出さざるを得ないというものに他ならず、撃墜される可能性が高い。

航空展の中でF-35が見せた優秀な機動性能はそのために大規模注文を勝ち取った。ロイター社の報道によれば、ロッキード・マーティン社はまもなく金額370億アメリカドルの大規模契約を締結し、アメリカ国内を含む11カ国に向け440機のF-35戦闘機を提供する。

分析者は、F-35のパリ航空展でのパフォーマンスは、もしステルス戦闘機でも、機動性能に対し依然需要が存在することを示した、と考える。

理想的な状態下では、ステルス戦闘機は普通の戦闘機に対し圧倒的優勢を持つ。2017年の米軍「レッドフラッグ」軍事演習の中で、F-35とF-16の戦損比は甚だしきに至っては1:15に達した。だが、これは単に敵サイドが完備された防空体型を具備しない状況でのみであり、現実の状況は往々にして理想の中のように簡単ではない。

ベテランの時事および軍事評論員である馬尭は次のように考える。必要な電子端末が欠乏、通常戦争の複雑性および非常に高い代価ゆえに、中等強国は陸海空立体戦争に用いるあらゆる武器を開発することが不可能である。現在見たところ、世界に中米ロ3カ国だけがステルス戦闘機の研究開発に成功しかつ相応の対ステルス技術および体系を開発している。

分析者は、まさに潜在的ライバルの対ステルス技術および体系の急速な発展ゆえにロッキード・マーティン社がステルス技術の他に、さらに一歩F-35の機動性能を強化し、もってその風前の灯火の技術的優勢を維持せざるを得なくさせている、と考える。


 そもそも空戦のため最適に設計された飛行機ではないわけで、この方面を強化するのにはおのずと限界があると思うんですが。
























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